【生きてゆく人間花たち/2017年12月の唄】

平成二十九年十二月三十一日
 元気なころの愛猫シロ
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 ことしはシロちゃんとのお別れの年になってしまった。シロ、この23年間、ありがとう。
        ★        ★
 ことしもきょうかぎり。いろいろあった。この世は、だれもが悲しさや寂しさばかりを抱いて歩いて行くようだが、そうでもない。皆それなりに楽しいこともあれば、希望への道だってある。そんな道を人々は、周りの愛と見えない神の手、本人の努力に導かれて生きていく。
        ☆        ☆

 NHK総合テレビで大みそか恒例の第68回紅白歌合戦。
 京都市伏見区の路上で31日午後、大津市に住む男性2人が何者かに刃物で刺され、27歳の男性が死亡。45歳の男性も病院に運ばれたが、意識不明の重体だという。相も変わらず血なまぐさい事件が後を絶たない。

 東京渋谷駅前のスクランブル交差点では恒例の年越しカウントダウン。人びとは行く年を惜しんだ。まもなく新しい年がやってくる。

 きょうはゆく年の寸描をNHK総合画面から記録にとどめておく。
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 町も。自然も。人間たちも。猫も、犬も、皆いつだって、新しい時と流れ、風に向かってあるいてゆく。夜、恒例の紅白歌合戦や年忘れにっぽんの歌を聞きながら、ことしを振り返ってみる。私の場合はこの1年間、本業の小説執筆以外にも、横笛やサンポーニャのレッスン、さらには社交ダンスのレッスンと、いろいろあった。でも、あれもこれも少し欲張りすぎたかもしれない。
 午後。学生時代の柔道部仲間のミユキちゃん(男だが名前が幸、なので)から「オイッ、いがみ。げんきか。しのぶがよお、亡くなったみたいだ」とのことだった。みんな、そんな齢になったのだ。「オレはちょっとだけ入院してくるからな。来年、また会わないかんな。元気でいろよ」と言って電話を切る。
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【きょうの一文・ことば】
♪帰省する度方言にピーチクと 
=伊神舞子〈きょうの俳句から〉minuetto-mi

【わが家のことしの重大ニュース】
①舞の母(後藤よし子さん、96歳)が6月19日に老衰で、長男の嫁恭子さんの父(中田郁雄さん、79歳)が11月18日に突然の大動脈瘤破裂で、それぞれ他界。なんとも残念無念、悲しい年となった。そして、わが家の愛猫シロちゃん(23歳)も7月12日に老衰でとうとう、亡くなった。
②長男(伊神正貫、科学博士、文科省科学技術・学術政策研究所の研究室長)の研究論文が『日本の科学研究力の停滞の背景をよむ―科学技術・学術政策研究所の調査研究より』のタイトルで月刊雑誌「科学」8月号の〈特集日本の研究力〉に掲載され、大きな反響を呼ぶ。日経新聞の科学技術面(8月14日付)でも『科学研究で米中接近 米国はほとんどの分野で中国を共同研究相手に選ぶ 文科省調査 日本は存在感薄く』の見出しで紹介される。
③小説「信長残照伝 私はお類、吉乃と申します」を、現地を何度も歩き、あらゆる関係書物と文献を読み尽くしたうえで私なりのストーリー仕立てで、書き上げる(この信長残照伝は来年2月に人間社から発刊予定の伊神権太珠玉の短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」に収録される)。
④舞の術後の脳のMRIの検査結果は、手術跡の心配された部分が半年前とほぼ同じで、大きくなってはおらず、ひと安心。とはいえ油断大敵。担当の脳外科医の「これからも、大切にしてください」の優しく温かいことばに励まされて帰宅した。次の検査は来年の6月。
⑤8月25日の夕方、私は自宅で倒れた。生まれて初めて救急車に乗せられて、江南厚生病院に運ばれる。幸い、倒れた時は舞がいてくれたので助かった。病院では簡単な脳と胸のレントゲン撮影や血液検査をされたが「大丈夫」ということで、その日のうちに帰宅。三男が病院まで駆けつけてくれ嬉しく思った。
⑥秋から暮れになり、これまで一連の執筆など過酷なほどの無理がたたってか、それまでの歯と頭の痛み(みけんを走る、亀裂のような痛さ)に加え、血痰がしばしば出るなど私の体調がすこぶる悪化(舞に伴われて金山のペインクリニックにも通い始める)。江南厚生病院での度重なる血液検査と痰の検査、胸部レントゲン撮影に続き、気管支ファイバーとMRI、さらにはPET/CTなど数々の検査の結果、右胸に3㌢ほどのしこりがあると判明、紹介状を手に今度は愛知県がんセンターへ。
 がんセンターでもCTや血液検査、心電図や肺活量測定などを再度めんみつにして頂いた結果、肺がんとは特定できないものの、右の肺にあるしこりを1日も早く切除すべきだ、との医師の判断で来年の1月4日入院、9日手術と決まった。
⑦愛知県インターナショナルダンス教師協会の社交ダンス認定資格試験を11月26日に名古屋市中川区役所で受け、ラテン(ルンバ、チャチャチャ)の1級を取得した
⑧友人の温かい誘いもあって、かつて新聞記者として飛び回った懐かしの地、志摩の的矢で牡蠣づくしの料理を食べた。伊勢志摩は、かつて若かりしときに新聞記者として飛び回った地でもあるだけに、忘れられないひとときとなった。
⑨ことしも「脱原発社会をめざす文学者の会」メンバーとして福島に足を運んだり、再三上京をするなどした。ただ秋以降は体調不良もあり、遠出は控えた。
⑩ほかに、中部ペンクラブの秋企画として三河湾に面した三河湾リゾートリンクスで「平和を語る」文学座談会を仲間たちと実現させるなど1年じゅう、あわただしい時が過ぎていった。私の体調不足も手伝って当初、12月23日に予定された満97歳の母を囲んでの兄妹会は一時、延期ということに。
――ひとくちで言えば、ことしはもちろん楽しく嬉しいことも多かったが、どちらかといえば、悲しい年となったのである。でも、来年はよい年になることを信じてことしとは、おさらばしよう。

※というわけで、来年1月はしばらく入院手術に専念させて頂くため本欄【生きていく人間花たち】はお休みにさせていただく。元気になりましたら、再開しますので皆さま、楽しみにしていてください。(2017年12月31日夜、伊神権太記)

十二月三十日
 きょうもカラリと晴れ上がって、とても良い天気である。昼過ぎ。舞が墓参りに、というので和田霊園に出向いた。亡き父の御霊に花を添え、手を合わせた。いつも思うが、彼女は季節や年の節目節目が来ると感心なほどにまで、こうした務めを大切にする。
 それにしても、きょうの墓地は青い空のもと、冷たい風が吹き、身が縮み上がるほどに寒かった。
 父が眠る墓には花が供えられた
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 いよいよ、ことしも今日、あす限り。名古屋の熱田さま(熱田神宮)では30日、新年の豊作や無病息災を祈って、ザボンが乗った直径1・5㍍、重さ450㌔もある大鏡餅が奉納された。この日は愛知県内の農家らでつくる豊年講の約三百人が白い法被に鉢巻姿で参加したという。

 東京・世田谷区で会社員宮沢みきおさん=当時44歳=ら一家4人が殺害されてから30日で丸17年。この日はみきおさんの母節子さん(86歳)と共に、警視庁の捜査幹部らが現場住宅前で献花し事件解決を誓った。

 第59回日本レコード大賞の発表会がこの日、東京の新国立劇場で開かれアイドルグループ「乃木坂46」の〈インフルエンサー〉が大賞に、最優秀新人賞は9人組のアイドルグループ「つばきファクトリー」がそれぞれ選ばれた。

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 墓地からの帰り道。私たちは最近、この町にできた〈抹茶文庫〉なる、ちょっとおしゃれな喫茶店に入った。前々から舞が「行きたい。行きたい」と言って仕方がないので暖簾をくぐると確かに広い空間といい、店内のインテリアといい、なかなかのものであった。
 そして。この店でまさか尾張名古屋で食べられるなぞ、とは思いもしていなかった伊勢うどんを食べたのである。なんでも、店主が伊勢の出身だそうでメニューには伊勢うどんのほか、あの〈てこね寿司〉の名前まであり、入って良かった。「また、こようよ」と話しながら店を出た。

 東京の出版社の担当者あてに数日前に書き上げ、少し寝させておいたエッセイ〈信長のやさしさ〉を今一度読み直して出稿する。ことしの務めは、これでほぼ完了。あとは来年早々にそなえ、胸への負担を少しでも軽くするよう心掛けなければ。
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【きょうの一文・ことば】
「残骨灰には法律も監督官庁もない」。墓地や火葬場の管理などを定めた墓地埋葬法(墓埋法)は厚労省の所管だが「残骨灰は法の枠外の存在だ」。
=30日付中日朝刊『〈メメント・モリ 第1部「亡骸を追う」〉法のはざま戸惑い ⑤自治体と国』の記事のなかから。そして、一円での随意契約が続く残骨灰の処理委託に課題を感じる山口県下関市の斎場担当者は、より良い発注方法を探すために墓埋法を読み返したが、「残骨灰についての条文は、やはりなかった」ともいう。

【新聞テレビから】
☆『帰省・出国ピーク 笑顔が待つ ふるさとへ』、『年末株価26年ぶり高値 東証大納会 2万2764円、6年連続上昇』『名証 地元株 最高更新』、『放射線測定に無人飛行機 ドローンより 速く長く 名古屋の企業など開発 福島で 実用目指す』、『公務員 定年 (20)33年度に65歳 21年度から政府 3年ごと延長検討』、『愛知県寄港可能な岸壁検討 クルーズ船中部空港島へ』、『脳死判定500例超す 移植法制定20年で』、『年の瀬の愛知火事相次ぐ 緑区で住宅全焼 86歳女性が死亡』、『日本刀など2700万円相当盗難 愛知・高浜 会社役員の住宅』、『下水道清掃の男性死亡 刈谷、硫化水素を検出』、『飲食店主を暴行死容疑で男2人逮捕 滋賀・草津』、『〈メメント・モリ 第1部「亡骸を追う」〉法のはざま戸惑い ⑤自治体と国』(30日付、中日朝刊)
☆『年の瀬のにぎわい 名古屋・柳橋中央市場』『東山線幻の「柳橋駅」視察 河村市長「市場を名所に」』、『再稼働同意権 要求5割 原発周辺 「立地自治体と差」』『危機感の表れ』、『年末時点での死刑囚123人 2年ぶり減少 執行は4人』、『「実力組織」9条に明記 自衛隊戦力と区別 自民検討』『〈解説〉「最小限度」拡大の恐れ』、『大納会26年ぶり高値 東証2万2764円』、『リニア談合 大林・鹿島・大成 先に調整 最後に清水加わる』、『ホワイトサイクロン「白い絶叫」来月で幕 (ナガシマ)スパーランド 19年春に新型』、『99歳入所者 暴行容疑 関の施設 介護士の女 逮捕』、『■「のぞみ」下り、乗車率190%』(30日付、毎日朝刊)

十二月二十九日
 私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の25回めのテーマエッセイ=テーマは〈青春〉=の全作品が、きょうサーバー担当者の理解と協力、手際よい判断もあって、滑り込みセーフで公開となった。名古屋の病院から帰り、昨夜遅くまで編集と校正に追われただけに、主宰としての肩の荷がおり、ホッとした。
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 29日。ことし最後の取引である大納会を迎えた東京株式市場。日経平均株価(225種)は前年末に比べ3650円高い2万2764円で取引を終えた。年末の株価が2万円を超えたのは、1991年いらい26年ぶり。前年末終値の水準を6年連続で上回るのは、バブル崩壊後、初めてだという。 
 年末年始をふるさとや海外で過ごす人たちの帰省出国ラッシュがピークに。空港や鉄道、高速道などの交通機関はどこも大入り満員に。いぬ年を前に、三重県津市美里町の辰水神社には高さ3㍍、体長3・6㍍の柴犬の人形がお目見え。筋肉むきむきのりりしい姿で初詣客を迎えるのだという。
 岐阜県警関署が関市内の介護老人保健施設で入所者の女性(99歳)を殴るなどしたとして27歳の女性介護士を逮捕。各地で年の瀬の痛ましい火事が相次ぎ、名古屋市緑区では1人暮らしのお年寄り宅、木造2階建て住宅が全焼し86歳の女性が焼死した。

 来月8日に定年退官する寺田逸郎最高裁長官(69歳)が退任の記者会見は行わない意向を報道各社に示したという。これに対しては賛否両論があるが、けさの毎日新聞によれば「『開かれた司法』を目指す裁判所のトップなのに、語る場を自ら閉ざすのは組織が目指す方向性と逆行している。参加した皇室会議の感想など、国民が関心を持つ話題はいくつもあるはずだ」(山田健太・専修大教授、言論法)と疑問視する声も。
 一方で寺田長官と約4年間共に仕事をした元最高裁判事の山浦善樹弁護士は「司法のあるべき姿を考え抜いて判決を書いた彼らしい判断。何かを話せば言い訳や自慢になる恐れがある。『判決を読んでもらえば考え方は分かってもらえる』という思いがあるのではないか」と理解を示す向きも。人それぞれに考え方は違うものである。

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 ここ数日は合間を見計らっての年賀状(ことしは【亡き愛猫・シロちゃんからの賀状】とした)書きに追われ、気がつくと全て書き尽くす、という事態に。枚数を少なくしたこともあるが、あとは郵便局かコンビニに行って購入してこなければ。なんとなく、あわただしい時が過ぎていく。
 そんなところへ、「いよいよ今年も押し迫ってまいりました。笑いは免疫を高めるといいます。年末のお笑い番組をたくさん見て、たくさん笑って、免疫高めて下さい。良いお年を」とかけがえなき友からのメール。そうだ。入院手術までの間は、おおいに笑って過ごすのだ、と自らに言い聞かせる。
 この町に住む文学仲間、88歳の人生の大先輩そのこさん(長谷川園子さん。日本ペンクラブ会員など)も、お見舞いを手にわざわざ自転車に乗って舞のお店ミヌエットにまで足を運び「気をしっかりと。負けちゃあイカンよ」と檄を飛ばして帰られたそうだ。
 ありがたいことである。私はやわじゃないから。心配しないで。
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【きょうの一文・ことば】
 秋巡業中に起きた暴行事件の報告義務は、巡業部長だけでなく、同席した横綱らにもあったはずなのに、貴乃花親方だけに責任を押し付けたという印象だ。不当に重い処分と感じる。被害者側の親方なのに、加害者側の伊勢ケ浜親方と同等の処分というのもおかしい。事態を混乱させたという意味では、日本相撲協会にも責任がある。大相撲の長い歴史を考えた時、現在の協会の姿がふさわしいとは思えず、今後は組織の在り方を見直す必要がある。
=29日付毎日朝刊『貴乃花親方の主張一蹴 問題長期化に責任 理事解任決議』『ファン「当然」「厳しい」』『処分重くない 元日本相撲協会外部委員で漫画家のやくみつるさんの話』『責任押しつけ スポーツ評論家の玉木正之さんの話』のなかで。玉木正之さんは【貴乃花親方だけに責任を押し付けたという印象だ。不当に重い処分と感じる。】と、こう述べた

【新聞テレビから】
☆『〈特集〉今そこにある未来 レイ・カーツワイルが語る驚がくのシナリオ シンギュラリティーの真の意味▽AIの冒険』『〈にっぽんの芸能選〉河東節三百年! 江戸の粋を聴く▽助六』(29日夜、NHKEテレ)
☆『藤井四段指し納め 飛躍の年 最後 白星で飾る』『「一歩一歩成長できる一年に」』、『貴乃花親方解任全会一致 協会理事会「暴行事件報告怠る」 正式決定は越年 元日馬富士略式起訴』『貴乃花親方「弟子と一体」 相撲協会報告書 聴取拒否で弁解』『東海の関係者「相撲人気に影響」』『元日馬富士弁護人「人生変わり無念」 謝罪コメント発表』『「略式起訴は妥当」モンゴル反応』、『北船長窃盗主導で起訴 函館地検 乗員9人強制退去へ』、『無人米軍住宅に年20億円 横浜 日本負担、返還進まず』、『愛知県造成テストコース用地 トヨタ引き渡し2月開始』、『佐村河内(守)氏賠償 4230万円に減額 公演中止訴訟 控訴審』、『清水元幹部談合認める リニア事件、任意聴取に』(29日付、中日朝刊)
☆『「慰安婦解決されぬ」 文大統領声明 合意「重大な欠陥」』、『貴乃花親方理事解任へ 報告怠り調査拒否 協会が決議 来月4日処分決定』『元日馬富士略式起訴 鳥取区検 貴ノ岩への傷害罪』『貴乃花親方の主張一蹴 問題長期化に責任 理事解任決議』『ファン「当然」「厳しい」』、『(寺田逸郎)最高裁長官 退任会見 開かず 開かれた司法と逆行 識者』『脱暗記へ教員研究会提案 教科書龍馬消える? 信玄・謙信も候補に』、『改ざん指南書を作成 三菱マテ系2社 90年代から不正』、『古代米で認知症予防 食べやすくし 市販目指す 新潟薬科大』、『赤い車 赤い星へ 米ロケット搭載』、『退位後 宮中祭祀せず 陛下、新天皇と皇嗣に継承』、『■大川さん =ロシア中部カザンのタタール国立歌劇場所属の大川航矢さん、青森市出身=に 露バレエ専門誌が新星賞』、『ササ繊維豊富においなし パンダふん ティッシュに』(29日付、毎日朝刊)

十二月二十八日
 きょうも寒い。名古屋の「自由が丘」の地下鉄駅を降り、病院に向かう道添いに植えられた〈こぶしの芽〉が、どこか一斉に私たちの方を向いて、小刻みに震え上がっている。でも、カラリと晴れ上がり、気持ちのよい日である。
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 日本相撲協会が28日、東京・両国国技館で開いた臨時理事会で元横綱日馬富士が秋巡業中に起こした暴行傷害事件で、巡業部長でありながら協会への報告を怠ったなどとして、貴乃花親方(元横綱)の理事解任を来年1月4日に開く臨時評議員会(池坊保子議長=元文部科学副大臣=)に提案することを、全会一致で決議した。

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 妻を伴い名古屋の病院へ。血液検査につづき担当医師と面談して来年早々の入院、手術とそれに伴う各種手続きなどの説明を受け、帰宅したのは午後6時過ぎ。それから、パソコンに向かい、私が主宰するウエブ文学同人誌「熱砂」同人から寄せられたテーマエッセイ〈青春〉の最後の2作品を編集、校正して夜おそくサーバーへ出稿。管理業者の担当者からは、きょうが御用納めなのだろう。いまのところ何の返答もない。いまは午後9時過ぎ、あすもう一度連絡してもダメなら、来年公開も、やむをえない。
 いやはや、現役時代と比べなんら変わらない慌ただしい日々が過ぎ去ろうとしている。2作品のうち満90歳の眞鍋京子さん(大津市在住)からはきょうの午前中、速達便で届き、それも忘年会に触れた楽しく貴重な内容だけに、パソコンの前での格闘が続き出稿を終えたときには全身の力が抜け落ちてしまうほどに。そんな錯覚に襲われたのである。眞鍋さんの、あの渾身の意欲と情熱に比べれば私なぞは、まだまだヒヨッコである。
 それにしても厄介な病に襲われたものである。ここはなるようになれ、だ。家族にはしばらく迷惑をかけるが自然体でのぞむ覚悟でいる。【覚悟する】とは、どんなことか。その意味が少しは分かってきた。そんな齢になったのかもしれない。
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【きょうの一文・ことば】
「一般の感覚にはオウムだったらやりかねないとの先入観がある。裁判員が判断を誤らないよう、裁判官がしっかり説明したのか疑問だ」
=28日付中日朝刊『オウム菊地元信者無罪確定へ 最高裁、裁判員判決を否定』『特殊事件 慎重審理求める』の記事の中で。教団の事件を長年取材してきたフリージャーナリスト江川紹子さんは、菊地元信者の無罪確定に関してこう述べた

【新聞テレビから】
☆『貴乃花親方理事 解任決議 暴行事件で理事会 来月4日決定 元日馬 午後にも略式起訴』、『ロシアで爆発10人負傷 スーパー内、テロの関連捜査』、『「日韓合意 重大な欠陥」 文大統領 慰安婦 後続措置指示』、『三菱マテ系前社長不正認識 データ改ざん発覚後も出荷』、『振動波画像で乳がんを診断 群馬大開発 患者の負担軽減』(28日付、中日夕刊)
☆『文大統領「重大な欠陥」 慰安婦合意 措置検討を指示』、『貴乃花親方の処分議論 傷害事件対応巡り 臨時理事会』『貴乃花部屋、物々しく 親方、無言のまま車に』、『部活体罰 32自治体に指針 都道府県・政令市 取り組み広がる』、『鉱工業生産 「持ち直し」 11月基調判断22年ぶり』(28日付、毎日夕刊)
☆『愛犬主役 ワンダフル福袋 そっくり和菓子/一日店長/おそろいファッション 名古屋の百貨店』『「優良紀州犬」ゴルフ場守る 桑名 県教委が登録 獣害対策で活躍』、『指令員点検要請聞き逃す のぞみ亀裂 JR西「異常は30件」』『鉄焼ける臭い 伝わらず のぞみ亀裂 異常気付きつつ運行』、『ジャパンライフ 消費者庁担当者天下り 弁護団「なれ合い 被害拡大」』『高齢者ら7000人契約 倒産』、『日韓合意に「非公開部分」韓国検証報告 慰安婦再燃不可避』、『前美濃加茂市長 有罪確定』(28日付、中日朝刊)
☆『韓国側検証 慰安婦合意「秘密交渉」 被害者聴取 「不十分」』『日本「過程に問題なし」』、『指令員 点検提案聞き逃す のぞみ亀裂 異常30件』『のぞみ亀裂 意思疎通欠き異常放置 指令員と保守担当』、『元日馬 きょうにも略式起訴』、『東電・柏崎刈羽新基準適合 県、独自検証を優先』『柏崎再稼働割れる地元 県は慎重 市と村は前向き 基準適合』、『「時間の壁」嘆く被害者 オウム 菊地被告無罪確定へ』、『「部活動の在り方、考える」 部活動学会設立記念集会』、『教職員わいせつ226人 2年連続最多更新 懲戒免職が57%』(28日付、毎日朝刊)

十二月二十七日
 年末寒波は北陸、北日本から関東一円にまで拡大、群馬県みなかみ町では100㌢の積雪になり、町は白い雪にすっぽりと包まれた。

 朝。起きると屋根という屋根が薄らに白くまぶされ、染まっていた。ゆき。雪である。ここ尾張名古屋にも冬の精が舞い、僅か数㌢ではあるが積もったのである。きょうも1日じゅう、真冬並みの寒さだった。
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 最高裁第三小法廷(山崎敏充裁判長)が26日付で、岐阜県美濃加茂市のプール水浄化設備導入を巡る贈収賄事件で受託収賄などに問われ上告を棄却された前市長藤井浩人被告(33)の異議申し立てを棄却。これにより、懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金30万円の二審判決が確定した。

 博多発東京行きの新幹線のぞみの台車に亀裂が見つかった問題。JR西日本の来島達夫社長が27日に記者会見し「岡山駅から乗車したJR西日本の車両保守担当者が床下点検を求めたものの、東京の指令員がこの要請を聞き逃していた」事実を明らかにした。

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 きょうは、不燃物収集の日。いつもなら、後部にゴミを積んだ車を私が運転し、舞を助手席に乗せ指定の場所に行くのだが、なぜか、朝から舞の姿がない。「いったい、どこに消えてしまったのだろう」。しばらく待つと彼女は自転車荷台にゴミの山を乗せ、ひとりで行って帰ってきた。
 雪道なのでかえって危ないので「なぜ、勝手なことをするのだ。ケガでもしたら、どうするんだ」と思わず怒鳴ってしまったが。よくよく考えてみると、彼女はこのところの私の体調不良を気遣って私をそのまま寝かせ独り、雪道での危うい行動に出たものらしい。ありがとう。舞!
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【きょうの一文・ことば】
 曽我さんが一人での帰国をためらうと、「君は日本に行くべきだ」と背中を押してくれたという。「あの言葉があったから今、日本で生活することができるのだ、と言っても過言ではない」。
=27日付中日夕刊『「君は日本に」背中押してくれた ジェンキンスさん死去 曽我さん手記』の記事から。今月11日の夜、致死性不整脈のため佐渡市の病院で死去した亡き夫ジェンキンスさんに触れ、曽我さんが当初帰国をためらうとジェンキンスさんが「君は日本に行くべきだ」と背中を押してくれたという
※記事によれば、在韓米軍の陸軍軍曹だったジェンキンスさんは亡命先の北朝鮮で曽我さんと知り合って結婚。2002年の曽我さん帰国後、ふたりの娘と2004年に来日。その後は、佐渡の観光施設で働き、気さくな接客で人気を集めた。

【新聞テレビから】
☆『市街地うっすら雪化粧 名古屋、岐阜などで観測』『名古屋―新大阪間 東海道新幹線遅れ 米原付近 積雪で』、『柏崎刈羽 規制委「適合」 福島と同型 地元同意 見通せず』『〈解説〉福島未収束、東電の備え疑問【東京社会部・山川剛史】』『高浜と川内4基が稼働 全国の原発、12基審査中』『「炉心溶融」不使用 元東電社長が判断 検証委』、『菊地元信者 無罪確定へ 上告棄却 オウム都庁爆弾事件』『冷静に証拠を吟味 オウム事件に詳しいジャーナリスト江川紹子さんの話』『一審の推論は強引 元東京高裁判事の門野博弁護士の話』『裁判に不信逃亡17年 菊地元信者 新生活に未練も』『「長い年月が立証阻んだ」重傷負った元都職員』『オウム 全面無罪過去1人』、『「君は日本に」 背中押してくれた ジェンキンスさん死去 曽我さん手記』(27日付、中日夕刊)
☆『一本松お別れ 南相馬・鹿島 =東日本大震災の大津波に耐えた、福島県南相馬市鹿島区南右田の「かしまの一本松」を伐採するお別れ式が27日にあった。市民らが復興のシンボルとして保存活動を進めたものの、高潮の影響で立ち枯れが進んでいた。』『南相馬残った一本松 魂宿し見守ってくれた 元区長 表札に「再生」』、『オウム菊地被告無罪確定へ 都庁爆発物事件 上告棄却』『「謝罪」「否認」の葛藤 無罪確定へ 菊地元信者公判で』『〈解説〉「時間の壁」に阻まれ【伊藤直孝】』、『柏崎刈羽基準適合決定 再稼働は見通せず 東電・事故後初』、『改ざん納期優先動機 東レ子会社 有識者委報告』、『福だるま ズラリ 愛知・祭りへ準備』、『東海地方で雪 岐阜では4㌢』(27日付、毎日夕刊)
☆『凍える列島』『東海地方厳しい寒さ 平地でも積雪の可能性』、『造血移植の副作用 診療科が連携治療 愛知医科大センター新設』、『機構幹部が動員要請 核ごみ説明会 東電関係者複数に』『漁船で漂着の8人 北朝鮮へ向け出国』、『警部補GPS(衛星利用即位システム)で違法捜査 三重県警 組員の車に端末 最高裁判断後 初の発覚』『警察庁使用を禁止 人権軽視検証必要』、『裁判官ツイートに遺族抗議 東京・高3殺害』、『前山梨市長に有罪判決 職員採用めぐり収賄』、『三六協定結ばず医師呼び出し 藤田保健大病院違法残業 是正勧告 割増賃金も未払い』『長時間勤務 常態化か相談相次ぐ』、『トヨタ商用燃料電池車拡充 定期ルートに水素供給網 小型バス・トラック投入』『採算性向上 普及後押し』(27日付、中日朝刊)
☆『ロヒンギャ 迫害やまず 難民増加の一途 「逃げるしかない」』、『辺野古 座り込み5000日』、『「夫の後押しで今、日本に」 曽我ひとみさんが追悼文』、『丸栄本館壊さないで 建築学会が要望書』、『ずさん会計 65人処分 厚労省遺骨収集 水増し領収書など』、『ジャパンライフ破綻 負債2400億円 最大級の消費者被害』、『令状なし違法GPS捜査 三重県警 容疑者車に端末』、『〈アクセス〉 働き方改革 部下の仕事抱え残業 時短ハラスメント「ジタハラ」広がる 管理職過労自殺「誰も味方いない」』(27日付、毎日朝刊)

十二月二十六日
 強い冬型の気圧配置で北海道や北陸を中心に日本じゅうが寒さで縮み、ふるえ上がった。いつもなら、わが家の縁側に集ってくる野良猫ちゃんたち。一体どこへ行ってしまったのか。元気でいてくれれば、それでよいのだが。窓を開けても、とんと顔を見せない。
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 河野太郎外相がエルサレムで25日午後(日本時間26日未明)、イスラエルのネタニヤフ首相と会談。トランプ米大統領の首都認定で揺れるエルサレム問題に関して「当事者間の交渉で解決すべきだ」と伝えた。河野外相は引き続き、パレスチナ自治区のラマラを訪問しアッバス自治政府議長と会い、イスラエルとパレスチナの対話解決の在り方について「(仲介役としての)米国の関与も重要だ」などとも述べた。
 河野外相のこの動きは、イスラエル、パレスチナ双方を大切にしたい日本としては懸命な動きだけに、こんご国際社会がどう反応してくるのか。注目したいところだ。

 日本相撲協会が26日、初場所(来年1月14日初日・東京両国国技館)の新番付を発表。東横綱白鵬が在位63場所目を迎え、北の湖と並ぶ史上1位に並んだ。21歳の貴景勝が小結に昇進、師匠の貴乃花親方(元横綱)が育てた力士のなかでは初の三役入りとなった。

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 午後、名古屋へ。「これでもか」と続く病院でのCT検査(今回は造影剤の投与なしの比較的簡単な検査)のためだったが、ひとりで歩く道中はいやはや寒い。凍え縮むような空気をひとひらずつ、かき分け、かき分け歩を進めた。というわけで、このところの体調と治療診断もあって、きょうのところは東京でのことしの締めくくりともいえる〈脱原発社会をめざす文学者の会〉の忘年会への出席は見合わせた。
 久しぶりに文学仲間の皆さんたちと自由闊達に話し合えると以前から楽しみにしていただけに、少し残念な気がせぬでもない。でも、月日は逃げなんかはしない。いつでも待っていてくれるのだから、とここは自身に言い聞かせる。
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【きょうの一文・ことば】
 「武器は使われなくても、持つだけで人間が人間でなくなっていくのです。軍事費の増強は最悪の選択ですよ」
 私邸でお会いした元大統領アリアス氏の言葉が思い出される。氏は続けて、いま第三世界(発展途上国)の紛争国には大勢の兵士がいるが、ほとんどが十三、四歳の子どもで、学校にも行けず、銃を撃つことだけを訓練している。「かれらにきちんとした教育を保障して市民に戻し、仕事につける社会復帰のプログラムが、国際的に必要です」。
……
……
 それから歳月は風のように通り過ぎて、この夏(二〇一七年)、国連の場で、「核兵器禁止条約」が、百二十二ヵ国で採択されたのは、久しぶりの快挙だった。
 しかも、そのまとめ役の議長は、コスタリカのエレン・ホワイトさんで、核保有大国アメリカの妨害をはね返して、世界は核兵器を禁止し廃絶に至る方向へと第一歩を踏み出したのだ。テレビニュースで見たが、採択された瞬間の彼女の笑顔は、最高だった。
 しかし、被爆国日本は不参加で、背を向けたままとは、どうしたことか。私は「日本政府は右条約に速やかに署名を」と、訴えたい。
=26日付中日夕刊『〈この道 早乙女勝元 80〉アリアスさん(コスタリカの元大統領)』の一節。抜粋

【新聞テレビから】
☆『河野外相 「対話で解決を」 イスラエル・パレスチナ首脳に』『「移転協議10カ国以上」イスラエル、大使館問題で』、『大相撲■初場所新番付 新小結に貴景勝 貴乃花部屋初三役』『親方は同席せず 「部屋の恥にならぬよう」』『貴ノ岩 十両転落 暴行被害者』、『〈大波小波〉追悼・赤染晶子(庵寝)』、『蛇紋岩に石綿 労災認定 埼玉 加工の造園業者肺がん』、『山尾氏 立民に入党届』、『豊田元議員の暴行不起訴へ さいたま地検、起訴猶予』、『ジャパンライフ倒産 預託商法 負債総額2405億円』、『大成元常務 JR情報入手か リニア談合3社に伝達疑い』、『★岸和田市長の辞職に同意』(26日付、中日夕刊)
☆『ロシア大統領選 反政権派(ナワリヌイ氏、41歳)の立候補却下 選管 有罪判決理由に』、『大使館移転検討 他に10カ国以上 イスラエル副外相』、『蚊が吸った血 検挙の鍵に 愛知県警科捜研 広重さん(広重優二主任研究員、37歳) 仕事と研究両立 (名古屋大の)博士号』、『〈ニュース映えな ひと〉メジャーV「候補」卒業へ プロゴルファー 松山英樹さん(25)』、『河野外相「当事者間で解決を」 イスラエル・パレスチナ 首脳と会談』、『「意思疎通が不足」 慰安婦 合意検証 被害者と 韓国外相』、『ゼネコン「工藤会に2000万円」 福岡地裁公判 証人の社員 認める』、『33歳凍死 両親逮捕 遺棄容疑 部屋に監禁、体重19㌔ 大阪府警』『愛里さん 衰弱か』(26日付、毎日夕刊)
☆『契約社員雇い止め無効 岐阜地裁判決 NTT子会社の6人』『原告「労働者の道理通った」』、『貴乃花親方を協会が初聴取 2時間、正当性主張か』、『電通系が隠れ残業 自殺受け改革着手後も』、『マツダロータリーエンジン開発 山本健一元社長死去 95歳=20日、老衰のため神奈川県の施設で死去。95歳だった』、『4歳殴殺 虐待日常的か 大阪 体に打撲痕10カ所以上』、『三重刑務所職員を告訴 受刑者「押さえ付けられ骨折」』、『斎場の残骨灰収入化 本紙調査 売却自治体が増加 扱い定めた法律なし』、『ピラミッド内も透視 秋芳洞の深奥 宇宙船で迫る 名大チーム』、『札幌ドームでお別れ会見 大谷「米国で もっと成長」』『球団とファンに感謝 一問一答』『ハム入団会見 思い出の日』(26日付、中日朝刊)
☆『歌会始入選者10人発表 最年少12歳=長崎県佐世保市の市立清水中学1年男子、中島由優樹(ゆうき)さん=「神様降りた」』『日常や家族への思い詠む』、『大谷よ大志を抱け 札幌ドームでサヨナラ会見』『大谷 thank you 北海道 二刀流まだ道半ば 日ハム サヨナラ会見 球団、ファンに感謝』、『「蛇紋岩」庭石加工で肺がん 造園業者 石綿労災 埼玉の71歳男性認定』『石綿まさか自分が 造園業者労災「知っていれば対策」』『〈解説〉健康被害実態調査を【柳楽未来】』、『安倍内閣「1強」続く きょう政権発足5年』、『あおり運転 「暴行容疑で立件検討」警察庁が全国に指示』、『「先生の結婚相手探せ」 卒論指導条件配る 弘前大30代教員 懲戒処分』、『福島・須賀川 いじめ定義教員知らず 第三者委報告中1自殺の一因』(26日付、毎日朝刊)

十二月二十五日
 北海道共和町では瞬間最大風速31㍍の猛吹雪に。北日本各地で台風並みの暴風雪となった。

 寒々とした町をマイカーでうごき、目医者、コンビニ、舞の店〈ミヌエット〉……と停まっては降り、降りては乗って、また街なかを通り過ぎる。車窓から見るニンゲンたち。人びとの動き、歩みが少しずつ新しい年に向かって歩いていくような、そんな気がする。 
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 プロ野球日本ハムから米大リーグ、エンジェルスへの移籍を決めた大谷翔平(23)が25日、札幌市札幌ドームのグラウンドに設置されたステージで1万3000人のファンを前にお別れ会見。「有意義な5年間でした。日本ハムにいて良かったです。ここで教えられたことを向こうでもやりたい。みんなから(世界で)1番だね、と言われる選手をめざすうえでも今に集中していきたい」と語った。

 大阪府寝屋川市内の住宅で今月23日に女性(33)の凍死遺体が見つかった事件で死体遺棄容疑で逮捕された両親が「16、17歳ごろから精神を患って暴れる長女をプレハブに監禁していた。最近では1日1回程度しか食事を与えていなかった」と供述。女性は発見時、低栄養状態で145㌢の身長に対して体重は19㌔しかなく極度にやせていたという。年の瀬になると、毎年このような悲惨な事件が起きるのは、なぜなのだろう。

 元横綱日馬富士の暴行事件で日本相撲協会の危機管理委員会が25日、被害者の平幕貴ノ岩の師匠、貴乃花親方(元横綱)から東京都内のホテルで初の事情聴取。聴取は貴乃花親方側の弁護士も同席し約2時間行われたが、貴乃花親方は自らの行動の正当性を主張した、とみられる。

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 帰宅後は、例によって新聞の徹底チェック。そこへ以前からたのんであった業者の男性Kさんが、「こちらに来たので」と、このところ調子の悪い浴室換気扇の様子を見に、わざわざ来てくださった。音(それが、かなりの雑音だ)はなっていても、やはり換気扇としての機能は果たしていないことが判明。
 他に換気扇は浴室入り口部分などにもあるので、差し当たって不便なことはない、とのことでしばらくはこのままにしておくことに。Kさんの的確で親切なアドバイスに従い、治すときは暖房などそっくり新品に替えた方が良い、ということで妻と一致した。

 わが家に届いた眞鍋京子卒寿記念号。表紙は見事な大津絵だった
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 午後、滋賀のサンライズ出版さん(彦根市)から眞鍋京子さんの『くうかん 第42号眞鍋京子卒寿記念号』が届く。表紙は日本大津絵文化協会の会長山下正昭さんによる見事な大津絵で、真珠のきらめきを放つ本が誕生したような、そんな錯覚にとらわれた。眞鍋さん、そしてこれまで陰日向となり出版への準備に奔走された中嶋泰子さんら文芸仲間、さらにはサンライズ出版さんの理解と協力をおもうとき、涙があふれるほどに嬉しかった。おめでとう、眞鍋さん!
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【きょうの一文・ことば】
 90代 無尽蔵の記憶に遊ぶ
 80代 しがらみ捨て自由に
 70代 下り途中の丘を楽しむ
 60代 生活をリセットする
 50代 下山の人生歩む覚悟を
=25日付毎日夕刊『〈特集ワイド〉五木寛之さんに聞く100歳人生 生きるヒントは【鈴木琢磨】』『いくつになっても唇に歌を』の記事の中から。日本は〈人生100年時代〉、大長寿社会に突入したが、そんななか「百歳人生を生きるヒント」(日経プレミアムシリーズ)を刊行した作家、五木寛之さんのことばを見出しにすると。こんなふうになる

【新聞テレビから】
☆『新年へ ササッとお清め 熱田神宮すす払い』、『柳橋市場 昼夜も活気 新鮮さ売りの飲食店増』、『復興拠点整備へ除染開始 双葉町の帰還困難区域 国費で集中作業』『町民に期待の声 一方で諦めも』、『フジモリ元大統領釈放へ ペルー政府、人道的恩赦』、『イスラエル人に ビザ発給を拒否 サウジ、チェス大会巡り』、『株主優待券を不正換金 数億円 全日空グループ会社社員 解雇』、『口唇口蓋裂協会が ベトナム支援25年 現地で式典』、『漫画単行本売り上げ 12%減 出版全体ピークの半分』、『雇い止め4人無効命令 岐阜地裁NTT子会社契約社員』、『♫茶わんや湯飲み 楽器に♪ 斬新生活メロディー 名古屋・長久手の2人組』、『「この道」加藤一二三さん 1月9日スタート』、『〈思うままに 梅原猛 最終回 私の人生〉 独自の哲学なお追求 (哲学者)』(25日付、中日夕刊)
☆『フジモリ氏に恩赦 ペルー 人権侵害で服役』、『新年の準備 粛々と 熱田神宮・すす払い』、『元日休業じわり拡大 外食、コンビニ、携帯ショップ -割増賃金ネック+従業員英気養う』、『「介護離職考えた」48% 人材会社が調査 管理職、両立悩み』、『「この世界」72年の時埋める 広島・供養塔の遺骨「帰宅」 映画きっかけに再調査』、『中国との溝埋まってほしい 20代2人が起業 小説翻訳し出版』、『福島・中1 自殺「いじめ大きな一因」 第三者委調査結果「指導なく深刻化』、『女性医師 男性より腕がいい 日本人らの論文「世界で話題」3位 名大助教授ら論文も30位』、『同期が事故死 それでも空へ 息子の覚悟忘れないで 青森・海自ヘリ墜落死 父が訴え』、『■Topics 中村獅童 勇気与える仕事、再認識 病気克服し初春歌舞伎で主役』(25日付、毎日夕刊)
☆『〈平和の俳句〉みんなが詠む。ものすごい力 いとうせいこうさん3年間を振り返る 言い出しっぺの僕たちが励まされた』、『キタサン独走 有終V 史上最多タイ GI7勝』、『フィギュア五輪代表 宮原、坂本 宇野、田中、羽生 ペアは須崎・木原組』『王国の新星平昌へ 宇野選手 全日本フィギュアV 山田コーチ念願の男子代表』、『名古屋で2月実験 相乗りタクシーAI(人工知能)配車 つばめ 料金最大4割安』、『「空母」用戦闘機導入検討 防衛省「自衛目的」逸脱の恐れ』、『「社会全体で命守って」 電通自殺2年 まつりさん母が手記』、『200人 偽造カードでブランド購入疑い マレーシア人詐欺団警戒』(25日付、中日朝刊)
☆『伊勢大神楽 妙技に喝采 桑名・増田神社』、『■金城学院生徒が クリスマスコンサート』、『全国高校駅伝 男子佐久長聖9年ぶり 女子仙台育英23年ぶり』、『キタサン「満開」で引退 北島さん「最後の最後にプレゼント」』、『〈アクセス〉米軍ヘリ落下 被害小学校続く中傷 のぞく 沖縄差別』、『〈現場報告 トランプと世界〉温暖化 南欧で災害 「パリ」離脱厳しい目』『欧州は目背けるな 温暖化火災、各国を提訴へ ポルトガル中部の住民 「米の抵抗続かぬ」』、『薄井憲二さん死去 前日本バレエ協会会長 93歳』、『比で火災37人死亡 ダバオのショッピングモール』(25日付、毎日朝刊)

十二月二十四日
 クリスマスイブ。
 夜。外はぴちゃぴちゃ、雨のメリークリスマスとは珍しい。
 この雨は矢なのか。それとも私を助けてくれる赤いトナカイさんなのか。
 誰にもわからない。
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 24日、中山競馬場での第62回有馬記念。ファン投票1位で引退レースに臨んだ歌手北島三郎さんがオーナーのキタサンブラック(武豊騎乗)がスタートから飛び出し、2分33秒6で優勝。1着賞金3億円を獲得。キタサンブラックは、ことしGⅠ4勝目で、史上最多タイで5頭目の中央GⅠ7勝目を挙げた。

 フィギュアスケートの平昌冬季五輪代表が東京・調布の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた全日本選手権後に発表され男子は五輪二連覇に挑む羽生結弦(23)=ANA=と昨季世界選手権2位の宇野昌磨(20)=名古屋市出身、トヨタ自動車=のエース2人と田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=が、女子は宮原知子(19)=関大=と坂本花織(17)=シスメックス=が、それぞれ選ばれた。

 俳優で人気グループ「V6」のメンバーでもある岡田准一さん(37)と俳優の宮崎あおいさん(32)が結婚した、と所属事務所が発表。ふたりは連名で「これからもまい進してまいりますので、変わらぬご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます」とのコメントも出した。

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 クリスマスイブ「マッチ売りの少女」かなと―とは、伊神舞子の〈きょうの俳句〉。
 夜。ごぶさたしている各地の大切な方々に、メリークリスマスのショートメールを打つ。
 東京の出版社から依頼されていたエッセイを〈信長のやさしさ〉の題でほぼ書き上げる。しばらく寝かした上で、もう一度推敲し出稿しておこう。
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【きょうの一文・ことば】
 「平和と唱えるだけで平和を実現することはできない」と言われますが、平和を願う言葉が平和を実現する大きな力となることも、また真なりです。
……
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 過去の教訓を顧みず、再び戦争への道を歩むことがあってはならない。政権監視は、私たち新聞にとって重要な役割です。
 読者の皆さんが参加した三年間にわたる「軽やかな平和運動」が持つ意味は、とてつもなく重いものです。「平和の俳句」は年内いっぱいで、いったん幕を閉じますが、その意味の重さを、これからもずっと肝に銘じながら、新聞の役割を果たし続けます。
=24日付中日朝刊『〈社説〉平和を願う言葉の力 〈週のはじめに考える〉』から。

【新聞テレビから】
☆『【平和の俳句】〈冬すみれ排除の文字は読めませぬ〉 寂聴さん不戦の思い「立場違う人敵視 戦時下の感覚」 〈戦火やみ雛(ひひな)の顔の白さかな〉〈反戦の怒涛のうねり梅開く〉』『〈社説 週のはじめに考える〉 平和を願う言葉の力』、『平成最多(5万2300人)の祝意』『「被災者深く案じる」 一般参賀5万人超 天皇陛下、84歳に』、『〈平昌五輪あと47日〉フィギュアスケート■全日本選手権 宮原4連覇平昌へ 大一番ジャンプ踏ん張る』、『葉室麟さん死去 66歳「蜩ノ記」で直木賞』、『丸型ポストとポーズ7年来の相棒天へ 各地で写真展追悼 モデル犬キク ありがとう』、『〈ニュース前線’17回顧 ①藤井聡太四段〉強さと人気〝棋格外〟 (文化部・岡村淳司)』、『対北追加制裁を決議 安保理採択 石油精製品9割減』、『トヨタ・繊維EV(電気自動車)電池提携 グループで開発加速』、『小学生「日本球界復帰は?」 イチロー苦笑い「ゼロではない」』、『大成元幹部が調整役か リニア談合 他3社担当と連絡』、『風媒社創業 稲垣喜代志さんお別れの会 反骨の出版人170人がしのぶ』、『〈サンデー版大図解〉ドローン』(24日付、中日朝刊)
☆『宮原 平昌へ 全日本フィギュアV4』、『官僚よ杉原千畝に学べ 矛盾超える強じんさを 文科省前事務次官前川喜平さん(62歳)/正義と向き合える力を 元駐レバノン大使天木直人さん(70歳)』、『葉室麟さん死去 66歳「蜩ノ記」で直木賞』、『原油供給の上限明示 安保理 北朝鮮制裁決議』『〈クローズアップ2017〉新たな挑発に罰則 石油制限で米中攻防 安保理制裁決議 抜け穴探る北朝鮮 全会一致で採択首相「高く評価」』『北朝鮮ミサイル「関心」過去最高 内閣府調査・83%』、『受注「大手4社に均等」 リニア談合 大林社員が説明 東京地検聴取に』、『観光白タク「稼げる」 運転手「リーダーが割り振り、月収40万円」 在日中国人 同胞客目当て 中国語できる運転手が不足』、『「絶対に取れない」クレーンゲーム 苦情続々 社長逮捕 大阪・詐欺容疑』(24日付、毎日朝刊)

十二月二十三日
 天皇誕生日で祝日。兄と母が、わが家へ。僅かな時間ではあったが嬉しく思った。
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 歴史作家、葉室麟さんが病気できょう未明、福岡市内の病院で亡くなった。66歳だった。昨年6月23日付からことし7月31日付まで中日新聞朝刊に連載されてきた「影ぞ恋しき」の主人公雨宮蔵人(あまみや・くらんど)の生き方が好きで、連日楽しみに全て切り抜き、密かに彼の筆法を学んできた私としては、今は残念でならない。北九州市出身、西南学院卒で地方の「目」で数々の名作を生み続けてきた葉室さんの死には言葉もない。お安らかに―

 平昌五輪の最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権第3日が23日、東京・調布の武蔵野の森総合プラザで行われ、代表2枠を争う女子でショートプログラム(SP)2位の宮原知子(関大)がフリー1位で逆転、合計220・39点で4連覇し、初の五輪代表に決まった。
 女子の4連覇は2006~2009年の浅田真央いらい。宮原は、ことし1月の股関節の疲労骨折後、長期に及ぶリハビリで克服しての五輪決定だけに、心から拍手を送りたい。

 天皇陛下の84歳をお祝いする一般参賀がこの日皇居で行われ、5万人超が訪れた。陛下は「寒さに向かう今日、台風や豪雨により被害を受けた方々、また東日本大震災など過去の災害により、いまだ不自由な生活を送っている人々のことを深く案じています」と各地の被災者を気遣われた。

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 いまや、わが家の守り神となったシロ(福ちゃん)と焦げ茶の縫いぐるみの猫ちゃん2体。舞によれば、きょうは、ふたりともお休みだそうで毛布をかけられ抱き合って寝ている姿がなんとも微笑ましく、可愛らしい。この2体は、こすも・こことシロちゃん亡きあとの家をいつも守ってくれている。日ごろは窓越しに外を向き時折、縁側に姿を見せる野良猫たちを見守っているが、きょうは舞の判断で〈おやすみ〉みたいで、抱き合った姿がなんとも微笑ましい。
 97歳の母を囲んでの年に一度の兄妹会。ことしは私たちが幹事のはずだったが、諸事情から延期に。
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【きょうの一文・ことば】
 遠雷や人ひとり仕舞うという事 愛知県江南市伊神舞子
 =第34回(平成29年)信州さらしな・おばすて観月祭全国俳句大会入選句集から【秀逸 宮坂静生先生選「岳」主宰 現代俳句協会会長】

【新聞テレビから】
☆『「次代への継承に向け準備」 天皇陛下 84歳に』『天皇陛下「懸け橋になる」 93年、テニス仲間に 歴史清算平成の決意』、『平昌五輪「小平(奈緒)主将」で調整』、『予算総額97兆7128億円 閣議決定 社会保障費3割超』、『大飯廃炉費1160億円 関電、(大飯原発1、2号機の)運転延長を断念』、『核禁止不参加 自民系が「NO」 多治見市議会 政府へ意見書』『米税制改革法が成立 大型減税 トランプ大統領署名』、『日常の営み求め兵士詠む 戦地から平和の千句 三河の同人ら来夏出版』、『名古屋城に光る球体 きょうから展示』(23日付、中日朝刊)
☆『2人(将棋界初の永世7冠を達成した羽生善治竜王47歳と囲碁界で全タイトルを再制覇した本因坊文裕28歳)の7冠エール 国民栄誉賞26日決定』、『次の時代へ継承 準備したい 天皇陛下84歳』、『少子化対策広がり欠く 来年度予算案97兆7128億円 社会保障費1.5%増』、『人口自然減 最大40万人 17年推計 出生数は最少94万人』、『パンダ人気すごいけど… 食パン600㌘+出来高 ドアラが契約更改 来年こそはコアラの時代』、『時代がやって来たニャン ペット調査ついに逆転 来年えとはオレなのに…』、『「それいゆ」事故防止不十分 入所者相次ぎ死傷 県が改善勧告 岐阜』、『着服、うその捜査書類、証拠廃棄 愛知県警 4警官処分』、『容積率の上限1300%に 19年度めど 名古屋駅前や栄 市が方針』(23日付、毎日朝刊)

十二月二十二日
 冬至。1年で昼が1番短い日である。
 天皇陛下はあす84歳の誕生日を迎えられる。これに先だち陛下は皇居・宮殿で記者会見され、退位日が2019年4月30日に決まったことを受け「残された日々、象徴としての務めを果たしながら次の時代への継承に向けた準備を関係する人々と共に行っていきたい」と語られた。
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 関西電力が22日、運転開始から40年を迎える大飯原発1、2号機(福井県おおい町、いずれも出力117・5万㌔㍗)の廃炉を正式に決め、経済産業省に届け出た。関電の原発はこれで4基が廃炉となり7基に減るが、岩根茂樹社長は福井県の西川一誠知事との面談で「こんごとも原子力を基軸に再稼働に取り組み、発電量の4割をめざす」と述べ、引き続き原発を推進する考えを強調したという。

 国連総会は21日、米国がエルサレムをイスラエルの首都と認定した問題で緊急特別会合を開き、首都認定の撤回などを求める決議案を128カ国の賛成多数で採択。米国など9カ国が反対、35カ国が棄権したほか、18日の国連安全保障理事会で同様の決議案に賛成したウクライナなど21カ国が採決に参加しなかった。日本は賛成した。この日、ヘイリー米国連大使は、国連や国連機関への拠出金を最も負担しているにもかかわらず「米国だけが軽蔑を受けている」と不快感を強調。

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 きょうも名古屋の病院へ。血液検査に続いて、胸の撮影も。それでもきょうは先日に比べたら、検査の量はだいぶ少なく、帰りには金山駅のレストラン街で舞とふたりで食事をした。帰宅すると、息子が風邪を引き会社を休んで近くの町医者に行き帰ってきて寝ているので、「おい、大丈夫か」とそちらの方が心配に。それでも、いつも通り新聞チェックやテーマエッセイの公開確認、その他に追われて、やはり休んでいる暇なぞは、とてもない。

 夜。ひと息ついたところで舞手づくりのかぼちゃの料理を食べたが、ホッペがちぎれるほどにおいしかった。滋賀から「中嶋泰子です。本日、サンライズ様より(眞鍋京子さまの卒寿)記念号を届けて頂きました。改めて読み返しています。本当に良い本ができたなぁと思います。有難うございました。」と丁寧なショートメール。眞鍋さんの卒寿記念号には私も関わってきただけに、とても嬉しく思ったのである。
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【きょうの一文・ことば】
 勘三郎の熱き魂がいつまでもいつまでも受け継がれていくのです。
=22日夜の東海テレビの番組『中村屋ファミリー密着 泣いて笑って300日 勘九郎息子4歳と6歳猛稽古! 一人っきりの大舞台』から。勘三郎の遺志をついでの勘九郎ら家族のけいこはきょうも続く

【新聞テレビから】
☆『中村屋ファミリー密着 泣いて笑って300日 勘九郎息子4歳と6歳猛稽古! 一人っきりの大舞台…』(22日夜、東海テレビ)『〈メーナレ〉 一獲千金! 松葉ガニを求めて厳冬の日本海に挑む男たち 荒海ゴールドラッシュ』(22日夜、NHK総合夜)
☆『冬至拝む朝日 伊勢神宮』、『お待ちかね冬休み入り 各地で終業式』、『大飯1、2号機 廃炉決定 関電、福井県に説明 大型原発で初』、『JR意向で入札企業増 リニア名駅工事 受注「本命」覆る』、『18年度予算案 閣議決定 歳出膨張6年連続最大 一般会計97兆7128億円』『〈解説〉防衛、看板政策厚く (東京経済部・桐山純平)』、『カタルーニャ独立派 過半数 州議会選』、『高山入所5人死傷 「それいゆ」 改善勧告 岐阜県』、『第二の人生 サンタのおじさんに 中村区で講座 「地域に溶け込む足がかり」』、『トイレに油の反応 日経火災男性自殺か』、『〈大波小波〉成熟を拒んだ大西巨人 =九十五歳の時の言葉には、「世の中の見方はどうであろうとも、そんなことに捉われず自分の信じた道を行く。懸命に前進するという構えを崩したことはなかった」とある。(小西)』(22日付、中日夕刊)
☆『エルサレム「首都」撤回決議採択 国連総会 米圧力、棄権35カ国』、『来年度予算案97兆7128億円 6年連続 最大更新 閣議決定』『皇位継承関連 36億円 来年度予算』、『〈人生は夕方から楽しくなる〉 元アナウンサー内多勝康さん 福祉はライフワーク 定年待たず現場へ』、『希望が愛知県連設立 来月16日 全国初、京都でも』、『元教授2人「解雇不当」 地位確認求め 名古屋芸大を提訴』、『独立派過半数獲得 カタルーニャ州議会選 中央政府に痛手』、『象牙日本から中国へ 大量密輸2㌧押収』、『巨匠デュトワ氏もセクハラ疑惑 N響名誉監督』、『■桑田佳祐さん、紅白特別出演へ』、『リニア工事事件「談合は必要悪」おごり 元大林組営業課長』、『仮想通貨獲得 不正サイト 他人のPC乗っ取り→取引データ計算で報酬』(22日付、毎日夕刊)
☆『年重ねるとなお染みる 犬山・モンキーセンター』、『湯川博士記した原爆研究 日記公開 被害や窮状詳細に 文化と戦争は両立し得ず 核廃絶へ思想の芽』『主観的に書けぬ悲しさ ノンフィクション作家の保阪正康さんの話』『科学史に一石投じる 政池明京都大名誉教授(素粒子物理学)』、『中電など4社電力融通へ 再生エネ安定普及連携検討』、『対北石油精製品9割制限 安保理 米追加案、労働者送還も』、『韓国ビル火災29人死亡 有毒ガス、サウナ客ら犠牲』『「妻を助けて」現場騒然』、『交通違反不服申立ての書面 免許更新時 12年間渡さず 三重県警、延べ127万人』(22日付、中日朝刊)
☆『戦後秘した原爆研究に言及 湯川秀樹反核の礎 京大日記公開』『反戦・平和の原点 湯川秀樹終戦時の日記 国の行く末感情抑え記す』『戦争忌避を反映 保阪正康さん』、『たき火を囲んで サルもポカポカ 犬山・モンキーセンター』、『相撲協会 理事長 「暴力根絶を」 元日馬富士事件 研修会に1000人』、『廃墟の首都 シリア・ダマスカス』、『中堅の受注調整関与か リニア談合 大手4社』、『韓国ビル火災29人死亡 1階の車から出火か スポーツ施設』、『自殺防止へ子育て支援 名古屋市長表明 家庭の悩み解決策』、『美濃加茂 伊藤(誠一)氏が出馬表明 市長選 藤井市政を継承』、『受信料58万円着服 21世帯分 名古屋NHK職員 懲戒免職』(22日付、毎日朝刊)

十二月二十一日
 新聞をチェックし、ステップこそ踏まなかったが市内某喫茶で社交ダンス仲間とお会いし、「熱砂」同人から寄せられたテーマエッセイ=テーマは〈青春〉=も出稿するなど、ふだん通りの1日が過ぎていった。それにしても、けさの中日朝刊の「無実の訴えに再審の重い扉が開かれた」のニュースには、考えさせられた。
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 日本相撲協会は21日、元横綱日馬富士の暴行事件を受け、東京・両国国技館で再発防止に向けた研修会を開催、暴力根絶への意思統一を図った。「何げない気持ちでやった暴力が、組織を揺るがすようなはめになってしまう」と八角理事長(元横綱北勝海)。

 日本を代表するボーカルグループ「デューク・エイセス」が21日、東京・港区のホールで「さよならコンサート」。午後3時50分ごろ、韓国中部の忠清北道境川市でサウナなどが入る8階建て商業ビルから出火、少なくとも29人が死亡、29人が負傷した。 

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 夜。入浴後、先の資格試験でパスした愛知県インターナショナルダンス教師協会によるアマチュアダンス技術検定試験【ラテン(ルンバ、チャチャチャ)】の1級のステップを寝室でひとり、繰り返し踏んでみる。柔道で言えば自然体の心境とでもいえようか。
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【きょうの一文・ことば】
 西山さんは逮捕から刑務所を出所するまでの十三年余りの間、両親に宛てて三百五十通を超す手紙を書き、事件や再審への思い、受刑生活の苦悩などをつづっていた。取り調べでの自白が二転三転したが、両親には無実を訴え続けた。
 「自分はTさんをぜったい殺(こ)ろしていないことをしゅちょうしていくつもりです」。一審公判中(二〇〇五年八月)にこう書いた西山さん。刑期満了まで一年近くになっても、「私はTさんを殺ろしていません。これだけは胸をはって言えることです」(一六年五月)と変わらなかった。
=21日付中日朝刊『届いた「無実」 訴え350通 西山さん再審開始決定 服役12年「やっとスタートライン」』『両親宛て手紙 真実は1つ戦いつづけたら勝てる』の記事の中から。無実の訴えに重い扉が開かれるまでの間、殺人罪で12年もの間、服役した西山美香さん(37歳)は両親に350通以上の手紙を書き、無実を訴え続けていた

【新聞テレビから】
☆『エルサレム首都 撤回決議へ 米「賛成国は支援削減」』、『婚活男子カレンダーに 長野・小谷村 魅力あふれる12人』、『商品検索→上位表示で誘導 通販詐欺サイト横行 警察庁まとめ2億4000万円被害』『口座売買12人 愛知県警立件』、『盗撮容疑の警官線路逃走 数日後出頭、福岡県警処分へ』、『常滑市本庁舎 移転へ 震度6強以上で 倒壊恐れ』、『新千歳の日航機発煙 エンジン着氷原因か 運輸安全委報告書』(21日付、中日夕刊)
☆『北朝鮮兵士亡命 今年4人目』『北朝鮮制裁影響じわり 平壌暖房控える施設も 車の往来は変わらず【平壌・共同】』、『トランプ氏 財政支援打ち切り 示唆 首都認定 反対国に』『認定撤回決議案 各国に反対要請 イスラエル』、『ヘリ窓落下 米軍へ抗議決議 沖縄県議会 飛行中止要求』、『高齢者のごみ出し支えて 環境省 自治体を調査へ 見守りも期待』、『リニア談合 同級生重要な役割か 大林組副社長と大成元役員』、『東京の留学生殺人 懲役20年判決 裁判に中国メディア殺到 「一人っ子」若者 被害者母に同情』、『岸和田市長が辞職表明 現金提供問題 出直し選 出馬へ』、『細工して誘導 商品届かず 検索上位に「詐欺サイト」 5月以降2.4億円被害』(21日付、毎日夕刊)
☆『呼吸器事件再審決定 「患者自然死の疑い」 滋賀・元看護助手 自白誘導の可能性 大阪高裁』『〈解説〉供述調書の矛盾を無視(編集委員・秦融)』『届いた「無実」訴え350通 西山さん再審開始決定 服役12年「やっとスタートライン」』『両親宛て手紙 真実は1つ戦いつづけたら勝てる』『〈私は殺してません㊤―検証・呼吸器事件―〉「うその供述」強要 暴走』、『白鵬と鶴竜 減給処分 暴行事件 伊勢ケ浜親方理事辞任』、『発注予定5件も談合か リニア工事 ゼネコン4社』『契約方式見直しJR東海が検討』、『岐阜市長選最多6人出馬へ 保守王国 非自民が乱立』(21日付、中日朝刊)
☆『退位後「12月23日」は平日 政府検討 「二重権威」回避』、『被爆の記憶宿し走る 広島の現役電車 1946年の姿』、『元日馬問題 協会白鵬・鶴竜を減給 貴乃花親方の処分先送り』『横審 貴乃花親方批判 白鵬の取り口にも言及』、『9条改憲2案併記 自衛隊明記 自民、論点整理了承』、『「貢献度」配慮し調整 リニア談合ゼネコン4社』、『伊藤氏(伊藤誠一副市長)が出馬を自民会派に伝達 美濃加茂市長選』(21日付、毎日朝刊)

十二月二十日
 天気は晴れ。穏やかな時がながれていく。
        ☆        ☆

 大阪高裁がこの日滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、患者の人工呼吸器のチューブを抜いて殺害したとして殺人罪で懲役12年の有罪判決を受け服役した元看護助手西山美香さん(37歳)=同県彦根市=が申し立てた再審請求で再審開始を認める決定。
 決定では「自然死の疑いがある」と指摘し、当初殺害を認めた自白は「警官や検事による誘導があった可能性がある」とした。また後藤真理子裁判長は決定理由で「患者の死因が致死性不整脈である可能性は低くはなく、窒息との合理的疑いはなく認定できない」とも述べた。
 
 日本相撲協会が東京・両国国技館で開いた臨時理事会で元横綱日馬富士の暴行事件を巡る処分を協議、▽事件があった酒席に同席していた横綱白鵬と横綱鶴竜は来年1月の給与を不支給とする(白鵬については2月の給与も50%の減額で計423万円、鶴竜は1月分給与282万円を不支給)▽元日馬富士の師匠伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は監督責任を取って理事を辞任し、役員待遇委員に降格▽八角理事長(元横綱北勝海)は残り任期3カ月の報酬を全額返上(1カ月は144万8000円)とすることを決めた。
 また被害に遭った幕内貴ノ岩の師匠で巡業部長の貴乃花親方(元横綱)の一連の行動については「(理事にはふさわしくなく)十分、非難にあたる」としながらも最終処分は、協会危機管理委員会の聴取が終わっていないため先送りとした。

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 『吉良の言い分』の歴史作家・岳真也さんが久々に世に問うニューフィクションの国際恋愛小説『1968年・イェルサレム・夏』(出版舎風狂童子)の代金を郵便局に行き払い込む。岳さんならでは、のニューフィクションの世界が楽しみでもある。
 滋賀の作家眞鍋京子さん、眞鍋さんをいつも支え続ける中嶋泰子さんのふたりと出版目前に迫った眞鍋さんの卒寿記念作品集「くうかん」について電話で話し合う。こちらも、琵琶湖畔での90歳作家の魂が、どんな形となって広がってゆくか。今から胸がわくわくしている。
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【きょうの一文・ことば】
「(肘をぶつけるようなかち上げ、激しい張り手などを多用する横綱白鵬の取り口について)美しくない、見たくない、との批判が投書などで多く届いている。白鵬自身の自覚をどう促すか。協会としても工夫、努力をしてほしい―との意見が多く寄せられている」
=20日、東京・両国国技館での臨時会合後の記者会見で。横綱審議委員会の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は15日間のうち10日以上もある横綱白鵬の見苦しい取り口について、異例とも言える苦言を呈した
※この恥ずべき取り口は私自身も常日頃から「何とかできないものか」と思っていた。

【新聞テレビから】
☆『大飯廃炉22日に決定 関電1、2号機 臨時取締役会で』『関電の原発に不正な製品か 三菱マテ改ざん問題』、『宇宙でも 「眼鏡男子」 金井さん、ねじない特製品掛ける』、『東京五輪山崎監督ら演出「三丁目の夕日」シリーズ 複数の専門家起用で調整』、『この1年あの場面 名駅で中部報道展』、『燃料高騰 凍える懐 企業、家庭を直撃 節約に工夫』『(原油高)いつまで?…「年単位で続く」 識者指摘』『日朝貿易の用意表明 86年訪中時、中曽根首相 外交文書公開 中韓国交要望』、『JR西乗員「異常なし」 のぞみ亀裂 新大阪で引き継ぎ時』、『「貴乃花親方 非難に値」 横審、元日馬は引退勧告相当』、『体内にガーゼ44年間 名大病院賠償 腫瘍発症に関係か』、『車販売店 部下の分も残業 店長自殺 労災認定』、『ジャパンライフを告発 中部弁護団特商法(特定商取引法)違反容疑で』(20日付、中日夕刊)
☆『〈ニュース映えな ひと〉タレント渡辺直美さん(30) フォロワー730万人の「女王」』、『リニア不正受注 大林組、鹿島に断念迫る 「約束」認識裏付け』、『米法人減税 下院可決』、『中曽根氏が中韓秘密仲介 外交文書公開 86年 胡耀邦氏難色、北朝鮮に配慮 中曽根康弘元首相の話個人的信頼が重要』、『横審、2横綱対応協議 貴乃花親方「協会調査に協力」 傷害事件』『横審委員 表情厳しく 貴の岩関聴取ないまま 傷害事件』、『IoT(インターネット・オブ・シングス)機器 感染30倍 10月から1カ月で 大規模攻撃悪用の恐れ』、『「ジャパンライフ被害」告発状 弁護団 愛知県警に提出 詐欺容疑など』、『■女性記者の犠牲、大幅に増加』、『〈特集ワイド〉競馬の「紅白」有馬記念で花道 キタサンブラックに人生重ね サブちゃん流「引き際の美学」』(20日付、毎日夕刊)
☆『安室(奈美恵)さんが紅白出場へ どちらの組でもなく 「特別出演」』、『のぞみ台車 破断寸前 JR西謝罪「脱線恐れあった」 走行中 保守担当「点検を」』、『リニア4社で受注予定表 大林組、談合を認め申告』『4社契約ほぼ同額 600億円』『リニア27年開業大丈夫? JR社内や関係者懸念』『「大林 どこまで申告」ゼネコン業界 驚きと戸惑い』、『スバル監査時 無資格者外す 報告書提出』、『進む厳罰元少年の死刑執行 一家4人殺害 永山元死刑囚以来20年ぶり 群馬3人殺害死刑囚も執行』『〈少年と罪〉 遺族感情、世論が背景 ■97年神戸連続殺傷が転機に■ ■判決確定時の実名報道主流』、『延命選ばず最後の感謝 コマツ元社長 安崎(暁)さんが生前葬 ツイッターに多くの共感』『「終活」の一つの形を示す』、『女児の顔にスプレー 和歌山 路上で大けが男逃走』、『「シャンシャンかわいかった」 上野動物園で一般公開開始』(20日付、中日朝刊)
☆『工区に業者名 「K(鹿島)」「T(大成建設)」「O(大林組)」「S(清水建設)」 リニア談合裏付け文書 地検、大林組から入手』、『のぞみ台車破断寸前 枠の亀裂 脱線危険性高く JR西発表』『亀裂44㌢ 「首の皮一枚」 のぞみ亀裂 走行継続に批判』、『再審請求中2人死刑執行 元少年の執行20年ぶり』『〈解説〉方向転換の説明を【鈴木一生】』『東京五輪予算1.35兆円 組織委試算、350億円減』、『米軍、同型機の飛行再開 ヘリ窓落下 沖縄県が抗議 「命を軽視し、なぜ飛ばす」』『地位協定見直し自民議論の方針』、『北海道巨大地震本州被害の恐れ 発生確率最大40%』、『笑顔運ぶシャンシャン 公開初日は1397人』、『新市庁舎巡り乱戦 来月21日告示 岐阜市長選 過去最多6人出馬か』(20日付、毎日朝刊)

十二月十九日
 昔は職業柄、よく歩いたせいもあって愛用の靴がすぐにボロボロに。クリスマスなどに妻が新調してくれると、とても嬉しく思ったものだが。きょう病院からの帰り道に彼女が「チョット」というので車で回り道をすると、そこは大型ショッピングセンター店内一角にある靴屋さんだった。
 靴のことなど、わが頭のなかにはカケラもなかったが。そういえば、ここ数年は同じ靴を使い古していたこともあり、靴底が一部剥がれ落ちそうになるなど半ばボロボロで、よれよれになっていた。というわけで、新しい靴とスニーカーを1着ずつ新調してくれ、なんだか、その気持ちがとてもうれしかった。
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 法務省は19日、1992年に千葉県で一家四人を殺害し強盗殺人に問われた関光彦死刑囚(44歳、東京拘置所)と1994年に群馬県で三人を殺害した松井喜代司死刑囚(69歳、東京拘置所)の死刑を執行した、と発表した。上川陽子法相が命令したもので、関死刑囚は犯行当時19歳の少年で、ふたりとも再審の請求中だった。

 博多発東京行きのぞみ34号の台車に亀裂が見つかった問題(乗客千人を乗せ走行中だったが異常に気付き途中、名古屋駅で運転を打ち切った)で車両を所有するJR西日本は19日、鉄製の台車枠が折れる寸前だったことを明らかにした。亀裂はコの字形に入り、あと3㌢で破断する恐れがあったという。

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「熱砂」のテーマエッセイ=〈青春〉=。きのうの私の作品「舟木一夫と青春時代」に続き、きょうは牧すすむさんの「青春とは何者」を公開。このテーマエッセイ、今回が25回目という歴史を刻んできた、いわば「熱砂」自慢のコーナーだけに、皆さまにはぜひ、読んでほしく思う。

 舞を伴って江南厚生病院へ。
 きのうのMRIの検査結果は、「半年前とほぼ変わりはない」との担当医師の診断で少し安心した。とはいえ、彼女の頭にはこれまで何度も倒れたいくつもの傷跡が残っている。それだけに、油断は大敵。「くれぐれも、大切にしてくださいね」との医師のやさしさに、あらためて思いを強くして帰宅した。
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【きょうの一文・ことば】
 キリスト生誕後の一二八四年に
 ハーメルンの町から連れ去られた
 それは当市生まれの一三〇人の子供たち
 笛吹き男に導かれ、コッペンで消え失せた

また新門には次のようなラテン語の碑文が刻まれている。
 マグス(魔王)が一三〇人の子供を町から/攫っていってから二七二年ののち、この門は建立された。
=ちくま文庫「ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界」の中の〈笛吹き男伝説の原型〉の下りの一節

【新聞テレビから】
☆『20年ぶり 元少年の死刑執行 千葉4人殺害 永山元死刑囚以来 群馬3人殺害死刑囚も』『「少年たちの反面教師に」 関死刑囚 刑確定前に手記 廃止要請も議論低調』、『エルサレム首都撤回案否決 安保理決議、米が拒否権 日本など14カ国賛成』『パレスチナ反発「米の孤立示す」』、『シャンシャン 待ってたよ 上野動物園で一般公開開始』『「会えた」数分でもメロメロ 「シャンシャン」グッズも盛況』『大林組談合認める 4社調整公取委に申告 リニア工事 課徴金減免制度で 最初に申告、告発も免除』、『列車脱線転落3人死亡 米西部、高速道 車に直撃も』、『米軍 同型ヘリ飛行再開 沖縄反発必至 事故発生から6日』、『あわら市長 辞表提出 公務中キス「市民に失望与えた」』、『窓が少なく停電 逃げ遅れ要因か さいたま風俗店火災』、『王将社長射殺4年 関係者らが黙とう 物証乏しく捜査難航』(19日付、中日夕刊)
☆『初めまして シャンシャン公開』、『超巨大地震発生最大40% 北海道東部30年以内 地震調査委』、『元少年の死刑執行 市川一家殺害 永山元死刑囚以来』『4人殺害重大さ考慮か 元少年死刑執行 法相異例の決断』、『大林副社長が調整か リニア受注不正 大成も捜索』、『小学校の英語教員1000人増 18年度から』、『街の魅力歩いて発見 愛知県職員有志が企画 24日岡崎「ブラアイチ」第1弾 事前申し込み あす締め切り』、『外国人 年間2000万人突破 USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン) ハリポタで倍増』、『建物 窓少なく停電 埼玉風俗店火災 逃げ遅れの原因か』、『■韓国の人気アイドル 自殺か=シャイニーのジョンヒョンさん(27歳)がソウル市内の宿泊施設で倒れた状態で見つかった。警察は自殺とみて調べている』、『小2がバットで殴る 兵庫・児童館職員が後遺症』(19日付、毎日夕刊)
☆『南アルプス工区も 調整か リニア巨額受注で4社 独禁法違反 容疑 鹿島など捜索』『「難工事」立件の壁 リニア巨額受注 独禁法適用で新局面 ▽ターゲット▽技術が必要▽意思の連絡』、『上告棄却異議申し立て 前美濃加茂市長 贈賄元社長を提訴も』、『米軍ヘリ飛行政府容認 窓落下 沖縄猛反発「命を軽視」』、『丸栄一帯27年めど再開発 来年6月末閉店 正式発表』『「買い物困る」「寂しい」 丸栄6月末閉店発表 ライバルや利用客惜しむ』、『名駅、栄 容積率上限1300%に 19年度にも 東京並み超高層化促す』、『経営学部新設 岐阜大が計画 20年にも』、『中日 松坂獲得へ調査 肩の状態見極め判断』、『桃厳寺(織田信長の父信秀の菩提寺)、前住職らを提訴 織田家ゆかり「土地代2億円着服」』、『「示談金5000万円」夫婦を告訴へ 恐喝未遂容疑 女性にキス あわら市長』(19日付、中日朝刊)
☆『「被爆体験者」387人敗訴 最高裁 国の認定追認 長崎・指定外』、『退位後は東宮御所決定 天皇陛下 仮住まい旧高松宮邸』『〈特集〉こんにちはシャンシャン 成長の記録(体重・体長、特徴) 誕生から半年 上野動物園のジャイアントパンダ公開 日中国交回復の象徴』『シャンシャン会えるね! きょうから一般公開』、『リニア不正 南アトンネルも調整か 東京地検鹿島部長聴取 鹿島・清水捜索』、『米軍ヘリきょうにも再開 窓落下と同型機 政府が飛行容認』、『生活保護 段階的減 生活費相当分 年1.8% 3年かけ 政府決定』『「負の連鎖招く」 母子加算削減に怒り・悲鳴』、『羽生が全日本欠場 平昌五輪選考 実績で 救済へ』、『パリ協定離脱 米環境長官 「今年の10人」 英科学誌・ネイチャー選出「科学を台無しにした」』(19日付、毎日朝刊)

十二月十八日
 きょうも寒い、寒い。ほんとに寒い。それでもかつて七年間過ごした日本海側のような、どんよりと暗い空とは違い、日中は太陽の明るい陽射しが地上に降り注ぎ、どこか勇気づけてくれているみたいな、そんな天気である。
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 東京・上野動物園でジャイアントパンダのこども、シャンシャン(香香、雌)と母親のシンシンが19日から一般公開されるのを前に、報道陣と地元小学生らにお披露目された。

 沖縄県宜野湾市の市立普天間第二小学校校庭に米軍のCH53E大型輸送ヘリコプターの操縦席窓が落下した事故で米海兵隊太平洋基地政務外交部長のクラーク大佐が18日、同小を訪れ、「学校、地域に計り知れない不安を与え、おわびする」と謝罪。学校上空の飛行を最大限回避することを伝達した。
 
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 舞の術後半年に一度のMRI検査で、午前中から江南厚生病院へ。月曜日のためもあってか、検査を受ける患者が引きも切らず、予定より30分遅れの検査開始となった。検査を終え待合室に現れた彼女の姿には、ホッと安心。大手術後の検査は脳外医師の判断もあり定期的に続いているが、やはり毎回緊張する。あす再び診療に出向く。

 検診後は、ふたりで墓参り。引き続き最近ご無沙汰となっている畑〈エデンの東〉へ。ここでは先に舞が苗を手植えしたタマネギの生育状況を見て回ったが、どれもこれも寒さに震えちぢこまっているように私たちの目には映った。ただ救いは一面に広がる畑の大半が冬枯れ状態で夏期のように雑草が生え放題に伸びていることは、ほぼ皆無だったことか。このままの状態が続けば、ここ2、3カ月は草取りをする必要もなさそうだ。

 病院で待つ間は〈ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界〉(ちくま文庫、阿部謹也)も少しは読め、帰宅後は私自身の事情から地元町内会役員(評議員)の辞退を総代さんに電話でお願いするなどした。「事情は十分に分かりました。でも、しばらくの間はそのままにさせてほしい」とのおことばに、ここは承諾。
 いやはや、慌ただしい。
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【きょうの一文・ことば】
「本当にとんでもないことだ。もはや、米軍は良き隣人ではない。飛行再開を止められない政府も、当事者能力がない。」
=18日。日本政府が米軍の同型機の飛行再開を容認した件で翁長雄志沖縄県知事は県庁で記者団にこう語った。沖縄県民の間では「政府は米軍のいいなりだ」「命を軽視している」「納得できない」といった強い反発の声が上がっている

【新聞テレビから】
☆『シャンシャン いよいよ あす一般公開 地元児童らにお披露目 東京・上野動物園』、『「上空飛行 最大限控える」 ヘリ窓落下 米軍、小学校に謝罪』『再発防止策の説明「不十分」 小野寺防衛相』、『ローマ法王ミャンマー訪問 ロヒンギャ解決先見えず 国際社会に訴えも… 政府の姿勢変化なし』、『トヨタ 全車種 電動モデル 2025年までにEV10車種以上』、『鹿島と清水を捜索 リニア受注 事前調整か 特捜部と公取委 独禁法違反疑い』、『「世界一忙しい空港」停電 米アトランタ デルタ900便欠航』、『吉永選手「攻めて平昌金を」 ショートトラック代表 名経大市邨高で壮行会』、『被爆体験者 敗訴確定 最高裁 死亡男性は審理差し戻し』、『贈賄元社長を損賠提訴へ 前美濃加茂市長「虚偽の供述」』、『自宅で放火未遂CBC社員逮捕 容疑で岐阜中署』、『〈読書 週刊かいわい〉文学一般 清水良典 年末特別編』(18日付、中日夕刊)
☆『えとにちなみ犬の置物作り 岐阜・「一位一刀彫」』、『リニア4社受注調整か 東京地検 鹿島・清水捜索 独禁法違反容疑』『リニア不正捜索 談合決別のはずが 鹿島幹部「調整ない」』、『一足早くシャンシャン あすの公開前に祝う会 上野動物園』、『東証が大幅反発』、『非常口付近激しく損傷 埼玉風俗店火災 逃げ遅れ一因か』、『名古屋駅の車両撤去 台車亀裂』、『〈ニュース映えな ひと〉北の大地から世界へ 野球選手 清宮幸太郎さん(18)』、『■「直虎」平均視聴率15.0%』(18日付、毎日夕刊)
☆『道下(美里)選手 不屈の世界新 マラソン視覚障害 2時間56分14秒』、『岐阜朝日クラブ初優勝 ホッケー男子日本L 山梨学院大を破る』、『変わる柳ケ瀬紡ぐ物語 取り壊し再開発地区 舞台に映画』『地元の女優主演 ネット資金募る』、『脚本家・早坂暁氏を悼む 吉永さん「夢千代日記は宝物」』、『金井(宣成、41歳)さん 宇宙初飛行』、『少子化 コアラ界 期待の雄 4歳マックス死ぬ 東山動植物園』、『故障の新幹線撤去 名駅14番線きょう再開』、『B787公道横切り引っ越し 中部空港新商業施設へ 3500人見守る』、『ゼネコン4社近く捜索 リニア受注調整か 独禁法違反疑い』、『風俗店火災4人死亡 さいたま 1人重体7人軽症 避難経路 避難経路 昨年指導』、『映画は学校指定のみ 登山での水飲み禁止「ブラック校則」いらない NPO実態調査へ』(18日付、中日朝刊)
☆『日大 27年ぶり学生日本一 全日本大学アメリカンフットボール選手権決勝=東日本代表の日本大(関東)が西日本代表の関西学院大(関西)を23―17で降し、27年ぶり21回目の優勝を果たした』、『障害者差別禁止 「国会も」 日弁連 法制化促す 意見書公表へ』、『金井さん 宇宙へ ソユーズ打ち上げ成功 滞在5カ月半』、『〈現場報告 トランプと世界〉「サイバー戦争」 米大統領選 露介入に「証拠」 偽情報を拡散』『有権者の心AI(人工知能)で丸裸 心地よい公約だけ配信』、『ビッグデータ購入 分析』、『風俗店火災4人死亡 1人重体、7人けが 埼玉 昨年、消防が改善指導』、『早坂暁さん急死(東京都内で腹部大動脈瘤破裂で) 脚本家「夢千代日記」 88歳』(18日付、毎日朝刊)

十二月十七日
 日曜日。このところ日本列島は寒波に襲われている。どこも例年より多い積雪で、雪国で知られる新潟県十日町市では早くも5、60㌢~100㌢前後と街中が雪にスッポリと包まれているという。
        ☆        ☆

 宇宙飛行士の金井宣茂さん(41歳)ら3人が乗るロシアのソユーズ宇宙船が17日午後1時21分(日本時間午後4時21分)、国際宇宙ステーションに向け、中央アジア・カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズロケットで打ち上げられた。宇宙船は約9分後、予定された軌道に乗り打ち上げは成功した。19日午後にはステーションに到着し、来年6月3日まで5カ月半滞在。マウスの飼育などの科学実験に取り組むという。

 山口県防府市陸上競技場発着で行われた防府読売マラソン視覚障害女子で道下美里選手(三井住友海上)がこれまでの世界記録を2分以上も短縮する2時間56分14秒の世界新記録で優勝。三年後の東京パラリンピックでの金メダル獲得への夢を膨らませた。

 午後2時ごろ、さいたま市大宮区の風俗店から出火、鉄筋コンクリート3階建て延べ170平方㍍を全焼、男性1人と女性2人が死亡。性別不明の1人の遺体が見つかった。ほかに7人も軽傷を負った。現場はJR大宮駅から北に500㍍地点、風俗店などが密集している。

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 まだ作品が出ていない同人にメールで「熱砂」25回目のテーマエッセイ〈青春〉の出稿を促すと同時に私自身も、諸事情で遅れてしまっていた自身のエッセイを書き上げる。
 夜。能登の友、佐田味良章さんから送られてきた〈宗玄 本醸造 等伯〉で一献。ゆるやかなるいっときが過ぎていった。この宗玄は能登國七尾が産んだ絵師で、その名を天下に轟かした国宝「松林図屏風」(東京国立博物館所蔵)で知られる長谷川等伯ゆかりの本醸造だけに、まろやかで気品ある味には定評がある。舞も傍らで、ひとくち味わったが私たちはかつて七尾に住んでいただけに、懐かしいひとときが過ぎていった。
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【きょうの一文・ことば】
「年間を通して安定したいい投球ができるよう、しっかり準備していきたい」「(新しく大リーガーとしての出発点に立つ大谷翔平投手については)ぜひ、二刀流に成功してほしい。いろんなことが(日本とは)違って当たり前と思っていくのが良い。
=17日夜のNHK総合『〈サンデースポーツ〉生出演! 田中将大投手大リーグ4年目を激白』の番組のなかで。マーくんの心に響くことばだ

【新聞テレビから】
☆『36歳、これから THIS IS US』(17日夜、NHK総合)
☆『滋賀で富士山撮れた 257㌔先、頂きの形分かる「快挙」』、『〈通風筒〉◇…静岡県の大井川沿いを走る大井川鉄道の人気列車「トーマス号」と「ジェームス号」のクリスマス特別運行が十六日始まり、沿線はクリスマス気分に包まれた。』、『競歩・五藤(伶奈)さんに「女神像」を贈呈 中日ぎふ体育 顕彰』、『孝行息子 五輪(来年2月の平昌五輪)つかむ ショートトラック男子 吉永(一貴)選手 高校生20年ぶり確実 練習支えた元選手の母 祝福』、『願いを胸に炎へ向かう 熱田・円通寺』、『建設大手4社聴取 リニア 揺れる9兆円事業』『入札妨害、談合罪は対象外 大林組捜索容疑は偽計業務妨害 頻繁に受注調整なら独禁法違反も』、『新幹線の亀裂台車交換 JR名古屋駅 14番線再開 あす以降』、『MOX燃料 5倍に高騰 海外に製造依存 1体10億円超す』、『17歳の遺志 未来へ 小児がん両親の寄付でシンポ 来月、名古屋 研究者・同級生ら参加』、『早坂暁氏 死去 88歳「夢千代日記」』、『〈サンデー版大図解〉ユーロコイン』(17日付、中日朝刊)
☆『〈Sストーリー〉夕張の「サンタ」の10年――月給25万9000円の市長』『夕張再生目指し格闘 36歳・鈴木直道市長 「裸の王様」を脱却』『希望の10年へ一歩』、『息災願い炎駆け抜け 名古屋 円通寺』、『サイバー被害 基準策定へ レベル0~5 五輪控え整備』、『「多くの経験 楽しみ」 金井(宣茂)さん きょうISS(国際宇宙ステーション)へ出発』、『■高村薫さんに大佛次郎賞』、『(北朝鮮籍と見られる木造)漂着船 半世紀前のエンジン 日本製の技術転用 沖合出漁は自殺行為』、『「内密出産」導入を 赤ちゃんポストの病院 母の孤立解消』、『処方薬性犯罪に悪用 女性苦しみ今も 飲み物混入抵抗できず』『すぐに検査、証拠確保を』、『交通被害救済先細り回避 自賠責運用益 一部返還へ 財務省 あす国交省と覚書』(17日付、毎日朝刊)

十二月十六日
 土曜日。舞はお店へ。昼間、マイカーで食事がてら少しだけ自宅周辺をドライブ。久しぶりに私が育った木曽川河畔の和田周辺を走ってみる。小学校(古知野北小学校)登校時の神社も、石の地蔵さんも、野も山、畑、道も皆、年を取ったような、そんな気がする。この世は人間だけでなく、全てのものが知らず知らずの間に老いてゆくのか。
        ☆        ☆

 15日のパレスチナ自治区ガザ。ここではトランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定してから2回目の金曜日となったが、自治区内の各地や東エルサレムでは集団礼拝後の抗議活動が展開され、デモ隊がイスラエル軍と衝突、ガザ地区などで4人の尊い命が奪われた。首都認定以降、1日の死者数としては最も多く、一連の衝突や空爆で死亡したパレスチナ人は8人に達した。

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 新聞など一応のチエックをし終えたところで正眼に構え、横笛をふいてみる。座頭市の〈およしなさいよ 無駄なこと〉をはじめ〈さくら〉〈よさこい節〉〈酒よ〉と繰り返しふいたところで、きょうのところは止めにする。もっとふきたい、と思ったところでやめないとダラダラと笛の音が散漫に崩れてしまうからである。
 第一、笛の方から「きょうは、これくらいにして」と吹いても音を出さなくなる。笛はそれほどまでに敏感だ。それにしても、きょうは出すのが難しい0音がことごとくうまく吹け、我ながら自信が湧いてきた。この上は、誰もが聞きほれてしまう。そんな哀愁をおびた笛吹きの名手に、とあらためて心に強く誓った。
 雑念は全て消し去り、これからは1曲ずつ真剣勝負で私自身の努力と感性で愛器を吹きこなして上達をめざしていこう。

 夜。満97歳の母から電話が入る。「おまえ、(1月早々に)手術すると聞いたが出来たらおかあちゃん、変わってやりたい。戦後、満州から引き揚げてくるとき、たかちゃん。おまえは生まれて13日目だった。ほんとに苦労をさせてしまった。赤ちゃんのときから、あちこち引きづり回し、誰よりも無理をさせてしまったもんだから。何か、かんかと、どっかいたんでたかもしれん」と言うなり「出来たら変わってやりたい」とまで言われてしまい、母の愛の深さを身にしみて感じた。
「心配ないから。大丈夫だってば」と返事をしながら「それより、寒いのでおふくろの方こそ気をつけてよ。俺は至って元気だから。ね」と。そう言いながら親とは、いつまでたってもありがたいものだ、とおもった次第。

【きょうの一文・ことば】
 たかのぶ。元気に。いいふに治してもらわな、あかんよ。おかあちゃん、おまえがよくなるように、みゃあにち、祈っとるから。
=名古屋の兄宅から突然、電話をかけてきた母のことば。私は「心配ないから。みんなげんきでいるから。しんぱいせんで」と答えておいた
 
【新聞テレビから】
☆『米朝安保理で応酬 米長官無条件対話撤回 北大使「核保有は当然」』、『米軍ヘリ窓落下 国務長官「遺憾」 河野外相会談』、『「加計」獣医学科688人出願 推薦入試 受験生「気にしてない」』、『焼香 ドライブスルーで 長野、高齢者向け』、『新幹線 宙づり 亀裂台車撤去』、『事件解決願い集会 世田谷一家殺害17年』、『ブラザー創業地分かった 空襲で関係書類焼失 女性店員古地図から割り出し』、『クリスマス喜べない シングルマザー36%「なければいい」 NPO調査 家計余裕なく』、『〈街が変わる 動き出す栄〉脱「暗い」公園住民動く 舟券売り場協力費活用 防犯カメラで安心 電飾で明るく』(16日付、中日夕刊)
☆『お犬石さま! 健康長寿頼むワン 伊勢・太江寺 参拝客続々』『焼香はドライブスルーで 長野』、『●eye 馬と働き共に生きる 東北古く新しい文化』、『ガザなど4人死亡 「エルサレム首都」抗議続く』、『北朝鮮「自衛」と正当化 核・ミサイル 中露、圧力に反対 安保理会合』、『房総半島生命線握る「800円」 アクアライン20年 潤う地元恒久値下げ望む声』、『金井(宣茂)さんあす宇宙へ 「一歩踏み出す」胸に 青森に人生の師匠』『観測データ分析 NASA(米航空宇宙局)発表 AI(人工知能)が手助け 惑星二つ発見』、『高校生就職内定率77% 10月末 25年ぶりの高水準』、『リニア不正 JR東海社員認める 上限価格漏えい 特捜部聴取に』、『〈大波小波〉漱石忌の記念館(猫派)』(16日付、毎日夕刊)
☆『1歳ゾウ ラージャ死ぬ 最高齢出産 母いる豊橋戻れず』、『北に対話前の挑発停止要求 安保理会合で米長官』、『伊勢湾台風テーマ映画 製作費未払い製作委を提訴 3400万円 中区の映像会社』『「トラブル 災害まで風化」協力者』、『侵入盗 愛知11年連続 最悪 年末前に確実 同一地域の店狙う』、『「赤ちゃんポスト」の病院「内密出産」導入検討 子が出自知る権利 保護』、『Q「棋総天才」その意味は―?』『棋総天才=奇想天外15歳の大活躍 創作四字熟語優秀作品』『公式戦でA級棋士に初勝利 藤井四段 連勝で本戦へ』、『尿で5種類のがん発見 名大チーム 10年後の実用化目指す』、『〈風来語〉馬車列のロマン 主筆小出宣昭』(16日付、中日朝刊)
☆『怒り限界 オスプレイ不時着1年』『翁長氏 「飛行中止を」米軍ヘリ窓落下 菅氏に抗議』、『来年度予算案97.7兆円 6年連続最大更新 政府最終調整』、『3報酬改定固まる 医療・介護・障害福祉 人件費部分上げ』、『リニア不正 漏えいは「上限価格」 大林組側 90億円で契約』、『イカ漁荒らす北朝鮮 日本海・大和堆 レーダーに 無数の船影 違法操業』『しけで 多数の転覆・漂流も 海保警告1923隻 取り締まり動画 公開』(16日付、毎日朝刊)

十二月十五日
 2018年の年賀状受け付けが全国の郵便局で一斉に始まった。はがき料金は62円に値上げされたが18年用の年賀状は来年1月7日までに投函すると52円のままで送れるという。
        ☆        ☆

 JR東海は来年3月17日のダイヤ改正で小田急線新宿駅とJR御殿場線御殿場駅の間で小田急と共同運行する特急「あさぎり」の列車名を「ふじさん」に変更する、と発表。

 国連安全保障理事会が15日(日本時間16日未明)、北朝鮮を巡る閣僚級会合を公開で開催。この閣僚級会合には、北朝鮮の慈成男(チャノンナム)国連大使も当事国として出席したが席上、ティラーソン米国務長官は「(ミサイル開発を続ける)北朝鮮は対話の前に挑発行為を停止しなければならない。朝鮮半島の非核化まで、圧力をかけ続ける必要がある」と強調。先(12日)の講演で「前提条件なしの対話」を示唆した自身の発言を修正した。

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 夕方、妹がひょっこり新年の手帖を手にあらわれた。このところの私の体調不良を気遣って「たかちゃん、どお~お。だいじにせなアカンよ。お兄ちゃんはもともと、体が強いもんでこれまで随分無理してきたのだから。気をつけなきゃ。すぐ治るよ」と激励のひと声をかけ、赤いマフラーがとてもお似合いのお美人さんは帰っていった。
 東京の文学仲間からメール。ある高名なる出版社からのエッセイの出稿締め切りについて、で快諾する。できるだけ早く出稿しなければ、と思っている。文学仲間といえば、この町が誇る昭和5年生まれ、御年満87歳の作家長谷川園子さん(日本ペンクラブ会員など)まで心配して、わざわざ舞の店ミヌエットまできてくださった、という。ありがたいことである。
 一方で私の周りではいろんな人間模様が、透視絵のように見えてくる。人間社会とは面白いものだ。静かに心から勇気づけてくれる船友はじめ、東京の〈文学者の会〉の純粋なる仲間たち、「熱砂」同人、滋賀の人々、社交ダンス仲間など。多くのかけがえなき友人たちがいる一方で、何の断わりもなしに、ただしたたかにお金にだけ執着してくる醜い輩。相手のことを心配したふりして勝手なふるまいをするそうした世界まで、いろいろだ。
 やはり、化けの皮をはがしてきた。ああ、それが愚かなるニンゲン社会か。それでも、人々は皆、それぞれの世界を抱きしめながら生きてゆくのである。悪い奴ほどよく眠る、じゃないが。そうした輩は案外にストレートで正直かもしれない。そんなことを思ったりして。深夜未明の時が過ぎて逝く。いずれにせよ、この世で一番のワルは私自身。その姿勢が私が生きてきた男の美学である。だれも悪くなんかはない。そう思おうとする。
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【きょうの一文・ことば】
 月曜日の午後に到着したのぞみ34号が金曜日になっても名古屋駅十四番線に。前代未満の長時間停車だが、うかつに動かすと危ないらしい。容体は重篤。そんな状態でよく走ってきたものである。
=15日付中日夕刊〈夕歩道〉から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『笑顔を思って 年賀状 受け付け開始 1月7日まで52円』、『松阪牛飼育 学んだ命 三重・相可高校生 入学から一緒、あす別れ』、『ジェンキンスさんに別れ 葬儀・告別式 蓮池さん「あまりに突然」』『タイでも惜しむ声 拉致女性のおい今も贈り物飾る』、『藤井四段A級棋士破る 屋敷九段を公式戦初』、『こだま 客乗せず出発 名駅』『新幹線台車全て点検を 亀裂発見で国交相』、『ヘリ窓 落下 抗議決議 宜野湾市議会「米軍不信 頂点」』、『介護報酬0・54%上げ 政府与党方針 障害福祉は0・47%』、『景況感11年ぶり高水準 大企業製造業 5期連続の改善』『〈解説〉経営者 先行きは不安視【東京経済部・渥美龍太】』、『仏は全て見ています 江南の永正寺「目が合う」如来像』、『〈大波小波〉二つの受賞スピーチ』(15日付、中日夕刊)
☆『〈ニュース映えな ひと〉 女に生まれてよかった! お笑い芸人 ブルゾンちえみさん(27歳)』、『18年度税収 59兆円 政府見積もり 27年ぶり高水準』『改正民法 20年4月施行』『景況感11年ぶり高水準 大企業・製造業プラス25 日銀12月短観』『〈解説〉 将来不安、本格回復妨げ 【坂井隆之】』『東証が続落 米株安と円高背景』、『【記者会見で質疑応答】 プーチン氏 あえて指名弾圧正当化 露大統領選へ火花 反体制派候補 「野党つぶし」政権批判』、『割れても ピタッ 東大チーム くっつくガラス開発』、『14歳張本(智和、エリートアカデミー)に躍進賞 国際卓球連盟』『エンゼルスと大谷契約成立』、『ドア開け忘れ200人乗れず 新幹線・名古屋駅』(15日付、毎日夕刊)
☆『自動運転 公道5.6㌔合格 ドライバー不在初めて 幸田ルポ ウインカー出して左折 横断中の人感知し停車』『事故の責任誰に? 法律の壁』、『商売繁盛願い 南天玉 郡上』、『楽天携帯3強に対抗 自前回線網で19年参入へ』、『相次ぐ増税 家計直撃 会社員ら年収850万円超「森林環境」「出国」で新税 与党税制大綱決定』、『美濃加茂市長辞職 来月市長選 伊藤副市長擁立の動き』、『亀裂新幹線 車内にもや JR西 走行中確認も運行継続』『一部を切り離し車両の移動開始 名古屋駅』『目視点検は当日未明』、『木造船が漂着 新たに6遺体』(15日付、中日朝刊)
☆『BPO(放送倫理・番組向上機構)倫理委「東京MX 重大な違反」 ニュース女子沖縄基地番組 裏付け確認せず』『〈解説〉最大取引先に配慮か【屋代尚則】』、『沖縄知事上京し抗議 ヘリ窓落下 政府・米代理大使に』『税収2800億円増 税制大綱決定 家計負担重く』、『楽天携帯1500万人目標 19年独自回線 格安頭打ち』、『北朝鮮 平和的解決を 中韓首脳会談 経済協力推進へ』、『自民会派副市長を擁立へ 藤井市長 辞職 来月28日投開票 美濃加茂 年3回選挙費2700万円』、『「退位儀式は簡素に」 天皇陛下お考え 宮内庁公表 新潮に抗議』、『市川雄一さん 死去 公明元書記長 細川政権支える 82歳』(15日付、毎日朝刊)

十二月十四日
 きょうは忠臣蔵で知られる赤穂浪士47士が江戸本所松坂町の吉良上野介義央邸に討ち入り上野介の首をはね、主君の恨みを晴らしたまさにその日だ。
 1702年の師走、元禄15年の12月14日の晩、寅の刻(いまの時刻では15日午前4時ごろ)、火事装束に身をかためた赤穂浪士が吉良邸に討ち入った。1年半前の元禄14年3月14日に江戸城・松の廊下で吉良上野介に斬りかかる刃物沙汰を問われ、主君の浅野内匠頭長矩が切腹させられたが、赤穂事件はその主君の怨念を晴らすべく大石内蔵助良雄らにより、それまで準備に準備が重ねられ、起きた仇討ちとして長く語り継がれてきたのである。
        ☆        ☆

 長野県警が14日、今季の冬山情報を発表。雪の降り始めが早く、積雪も例年より多いと見込んでいる。「山では、凍った斜面での滑落や雪崩に注意してほしい」との呼びかけも。

 沖縄の米軍基地反対運動を取り上げた東京MXテレビの情報バラエティー番組「ニュース女子」について放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会がこの日、「放送倫理上の問題が含まれている番組を適切な考査(放送前の内容チェック)を行うことなく放送し、重大な放送倫理違反があった」とする意見を公表。
 問題となった番組はことし1月2日に放送され、米軍ヘリパッド建設に反対する参加者が日当を得ていることや、現場に出動した救急車を止めようとしたなどと報道。その後、検証委が現地調査したところ、救急車の運行妨害や日当の支給は確認できず、抗議活動の参加者に取材していなかった事実が判明した、と判断したとしている。
 これに対して東京MXテレビは「今回の指摘を真摯に受け止め、全社挙げ再発防止に努めてまいります」とのコメントを出した。

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 きょうは、舞を伴い名古屋へ。たまたま忠臣蔵の運命的な日で知られる赤穂浪士による吉良邸討ち入りの日とも重なったが、私が大石内蔵助良雄なら彼女は大石主税良金といったところか。事実、舞が病院内で「(私の)娘さんですか」と問われる場面があった。討ち入りの日が刻々と近づいている。わが妹(いも)。けなげでかわいく、やさしく、いつも喧嘩相手の舞には感謝のしやうもない。

♪だだっ子のようふた子座流星群 伊神舞子〈きょうの俳句〉minuetto-mi        ✕        ✕

【新聞テレビから】
☆『無人運転 公道走る 幸田で全国初 歩行者など規制せず』、『「怖い」児童不安の登校 沖縄米軍ヘリ窓落下 普天間の空きょうも飛行 県警、基地に立ち入り調査』、『楽天「第4の携帯会社」 来月申請へ19年にも開始』、『美濃加茂市長が辞職 1年で選挙3回→税金2700万円』、『米 0・25%利上げ FRB(連邦準備制度理事会)、来年も「年3回」予想』、『★船越さんと松居さん離婚』(14日付、中日夕刊)
☆『夜空に願い ふたご座流星群』、『〈ニュース映えな ひと〉 自然体見る人笑顔に 第40期名人 加藤一二三さん(77)』、『草も冬の装い 名古屋で氷点下』、『楽天、第4の携帯会社に 自前回線網 19年開始へ』、『米、0・25%追加利上げ 半年ぶり 来年も3回見込む』、『米法人減税 21%に 共和両院合意 来週採決へ』(14日付、毎日夕刊)
☆『親子で襲名「胸がいっぱい」 御園座こけら落とし 幸四郎さんら会見』、『美濃加茂市長有罪確定へ 収賄事件 上告棄却きょう辞職 年明け市長選』『〈美濃加茂市長辞職 裏切られた民意㊤〉市政混乱 重い責任 藤井市長 辞職「最後の役目」』『■一問一答 「司法の正義 信じていたが…」』、『落下の窓7.7㌔ 児童から十数㍍ 沖縄米軍ヘリ事故』、『伊方3号機運転 高裁差し止め 阿蘇噴火の危険性重視』、『丸栄閉店 来年6月にも』(14日付、中日朝刊)
☆『伊方原発差し止め 阿蘇噴火過小評価 高裁で初 運転再開困難に 広島 火砕流の可能性指摘』、『美濃加茂市長 有罪確定へ 受託収賄罪 失職前に辞職願 最高裁上告棄却』『「再審請求で向き合う」 美濃加茂市長有罪確定へ 改めて無罪主張 市民から批判の声も 市議ら 早くも新市長の名』、『米軍ヘリ窓 校庭に落下 普天間・小学校 60人体育授業中』、『ボルト破断が原因 東海道線不通 幸田駅周辺の架線』(14日付、毎日朝刊)

十二月十三日
 昨夜から、未明にかけ名古屋、岐阜両市内で初雪。富山では氷点下6度までに冷え込み、あの〈風の盆〉で知られる八尾の町も白一色に染まった。きょうもブルブルと震える寒い1日である。人間たち、いや生きものたちは、さふしたなかを生きてゆく。
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「勝った。瀬戸内海が守られます」「被爆地ヒロシマが原爆を止めた」
 喜びの声が広島の空の下、響き渡った。四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求め、広島市の住民らが申し立てた仮処分の即時抗告審で広島高裁(野々上友之裁判長)は13日、申し立てを認め、3月の広島地裁決定を覆し運転を差し止める決定をした。
 東電福島第1原発事故後、原発の再稼働や運転を禁じる高裁段階の司法判断は初めてとなるだけに、なんだか人類の行く手にパッと明るい光りが射し込め、微笑んだような、そんな気がしたのである。と同時に原発は人間の手でも操行することが出来ることを実感した。

 藤井浩人美濃加茂市長(33)が14日付で市長を辞職する。プール水浄化設備の導入を巡って現金を受け取ったとして事前収賄に問われた上告審で最高裁第三小法廷が上告棄却の決定を下したためである。
 沖縄でまたしても米軍機の事故が発生。13日午前10時15分ごろ、宜野湾市の市立普天間第二小学校の運動場に上空から1㍍四方の金属製の窓枠が落下。小学校に隣接する米海兵隊普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリコプタ―の一部だと判明した。当時、体育の授業が行われており児童約50人が運動場にいたが、男児1人の左手に小石があたりケガを負った以外、ケガ人はなかったという。それにしても米軍機の事故は、このところ頻発している。

 政府は、将棋で初の永世7冠を達成した羽生善治氏(47歳)と囲碁で初となる2度にわたる7冠独占を果たした井山裕太氏(28歳)=本因坊文裕=に対して国民栄誉賞を同時に授与することで調整に入った、という。こちらは明るい話題である。

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 愛媛の伊方原発の運転差し止め判決が下ったこの日、能登七尾の友人、佐田味さんからお酒と愛媛みかんが送られてきた。みかんは、奥さまが愛媛出身のためで、心から嬉しく思う。
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【きょうの一文・ことば】
〈ふみと子供たちを疎開させ、一ヶ月程おいて母を疎開させた。荷物を作っては送った。子供たちとふみの衣類だけは助けたかった。それ一心だった。茨木からは何一つ送れず、その苦労たるや大変だった〉(1945年12月記「昭和二十年を回顧する」から)
〈爆撃で自分は大阪の新聞社で死ぬかもしれぬと思った。三日毎の宿直、その度に死を覚悟した。併(しか)し、どうにかして助かろうと思った〉(同)
=13日付毎日朝刊『井上靖家庭人の顔 疎開先の妻子へ「荷物を作っては送った」 未発表日記「終戦の日」思いつづる』の記事のなかで。井上靖は疎開先の妻子の安否を気遣う家庭人の顔ものぞかせていた

【新聞テレビから】
☆『名古屋・岐阜市内で初雪 平年よりも1週間早く』、『美濃加茂市長失職 収賄事件 上告棄却、有罪確定へ』、『伊方3号機運転差し止め 仮処分請求 高裁段階で初判断』、『南京大虐殺80年式典で日本けん制 習氏は演説せず』、『小学校に米軍ヘリ窓落下 運動場、児童ら50人 宜野湾 保育園に続き 男児けが』『「落下事故 なぜ繰り返す」米軍機に宜野湾住民怒り』『同型機飛行自粛防衛省が求める 米軍司令官、落下認める』『翁長知事「許されない」』、『前日点検 異常確認できず 新幹線台車亀裂 事故調聞き取り』、『「核廃絶へ一里塚」サーロ―さん帰国前に会見』、『羽生(善治)、井山(裕太)氏に 国民栄誉賞 政府検討 将棋・囲碁界で初』(13日付、中日夕刊)
☆『羽生、井山国民栄誉賞 将棋永世7冠 囲碁7冠2度 政府検討』、『石綿賠償請求権54人失う 最高裁判決後 国通知まで3年、除斥「国賠知らなかった」遺族』、『米軍ヘリから落下物 沖縄・小学校に』、『半導体売却 東芝とWD(米ウエスタン・デジタル)和解成立 メモリー事業の協業継続』、『東証が続落』、『最初に 台車亀裂か のぞみトラブル 私鉄で脱線例』『上り線終日遅れ』、『貴乃花親方協力を拒否 協会に文書で「地検判断後に」』、『元中日小松さん 男性はね死なす 名古屋』、『■米サンフランシスコ市長が 急死』、『■商品券私的流用で日経次長解雇』(13日付、毎日夕刊)
☆『〈ドナルド・キーンの東京下町日記〉 57年の国際ペン大会誘致 日本文学世界へ一歩』、『〈南京事件80年 核心対論〉早大名誉教授毛利和子氏 犠牲数の確定不可能/南京大栄誉教授張憲文氏 虐殺認め共同研究を』、『ミサイルに揺れた1年 今年の漢字』、『のぞみ台車枠に亀裂 新幹線初の「重大事態」 11日、走行中に異臭』『亀裂拡大恐れ 名駅に停車中 14番線使えず』、『大林組1割低く応札 鹿島と競合 JR東海側から情報か』『名城非常口 事故に備え建設』、『民進解党も選択肢 大塚(耕平)代表「野党再編の中心に」』、『日本海側など 荒天警戒続く 郡上で積雪60㌢超』(13日付、中日朝刊)
☆『「玉音を排して」執筆難しい 井上靖 未発表の日記 「欠史時代」戦中から戦後』『井上靖家庭人の顔 疎開先の妻子へ「荷物を作っては送った」 未発表日記「終戦の日」思いつづる』『〈解説〉遅れてきた新人「雌伏と蓄積」の記録【中澤雄大】』、『のぞみ台車に亀裂 新幹線初重大インシデント』『東海道線9時間半普通 豊橋―大垣間パンタグラフ損傷 架線金具外れる 3400人線路上移動』、『ミサイル防衛累計2兆円 04年度以降 陸上迎撃1基1000億円』(13日付、毎日朝刊)

十二月十二日
 岐阜県の郡上で積雪60㌢強に。きょうは身も心も寒い1日となった。2017年の世相を一字で表す今年の「漢字」は、北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射で日本中に緊迫が走った【北】に決まり、京都・清水寺で発表された。
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 北朝鮮による拉致被害者、曽我ひとみさん(58)の夫で元米兵だったチャールズ・ジェンキンスさん=米国ノースカロライナ州出身=が11日、新潟県佐渡市の自宅前で倒れ亡くなった。77歳だった。どこまでも穏やかでやさしく、北朝鮮で出会ったときから、ひとみさんをただひたすらに愛して、国境の壁を超えて温かく見守り続けてきたジェンキンスさん。ある面で私のあこがれの男性でもあった。お安らかに
 拉致被害者といえば、1978年に鹿児島県吹上町(現日置市)の海岸で行方不明となり、北朝鮮に拉致された増元るみ子さん=失踪当時24歳=の母増元信子さんも12日、鹿児島県姶良市で心不全のため死去。90歳だった。るみ子さんとは再会出来ないままの旅立ちとなった。合掌―
 
 博多発東京行きのぞみ34号が11日に走行中、異臭や異常音のため東海道新幹線名古屋駅で運休となるトラブルがありJR西日本は12日、車体と車軸を固定する鋼製の台車枠に亀裂が、台車に油漏れが見つかった、と発表。

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 彦根のサンライズ出版・岩根順子さんから「眞鍋京子卒寿記念号(くうかん第42号)」の最終校正が届きました」との連絡。あとは、すてきな本の誕生を待つばかりである。眞鍋さんご本人のご努力と創作欲、情熱はむろんのこと、その陰に中嶋泰子さんをはじめとした大勢の文芸仲間の支援、岩根さんの理解と協力があってこその卒寿記念号だけに、心より嬉しく思っている。
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【きょうの一文・ことば】
 サーロ―さんは演説で、十三歳で被爆した体験を証言。「肉や皮が垂れ下がり、眼球が飛び出て、裂けた腹から内蔵を出している人々が幽霊のように列をなして歩いていた」「四歳だったおいは、溶けた肉の塊となり、死ぬまで水を求め続けた」と生々しく語った。
 核保有国と「核の傘」に頼る国々に「私たちの証言を聞き、警告に従いなさい。あなたたちは人類を危険にさらす暴力を構成する不可欠な要素だ」と忠告。日本政府など核の傘に頼り条約に参加しない国々を「共犯者」と呼び、批判した。
=12日付中日朝刊1面『ノーベル平和賞ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)演説 核の脅威「共犯になるのか」 保有国・傘入る国を批判』の記事のなかで。ICANの一員として英語で被爆体験を語り続けてきたカナダ在住のサーロ―節子さん(85歳)は被爆者として初めて授賞式で演説し、こう語った

【新聞テレビから】
☆『拉致解決ないまま訃報相次ぐ ジェンキンスさん77歳 増元さん母・信子さん90歳 被害者家族募る焦燥感』『佐渡で家族と「夢のよう」 ジェンキンスさん』『「最愛の娘 会わせられず残念」 増元さん遺族』『被爆ピアノ世界に響く ノーベル平和賞祝福』『サーロ―さん「深く感謝」平和センター訪問 被爆者遺品見入る』、『温室ガス 3年連続減 国内16年度 再生エネ拡大』、『海外で臓器移植 保険給付を決定 厚労相』、『JR東海社員漏えいか リニア工事費、大林組に 地検特捜部が聴取』(12日付、中日夕刊)
☆『「ふたご座」あす夜見ごろ 流星群 1時間に40個以上』、『幸せ来たれ! 三重・玉城「しめ縄作り」』、『容疑者「ガザ攻撃が動機」 NYでテロ5人負傷 米報道』『トランプ氏が批判声明発表』、『リニア不正 JR東海社員漏えいか 大林組に工事情報 変更点、鹿島と情報交換』、『民進が解党検討 党会合で提案 年内にも結論』、『NY株終値 連日最高値』、『ジェンキンスさん死去 77歳曽我ひとみさんの夫』『何も考えられぬ 曽我ひとみさん』『増元るみ子さん母信子さん死去90歳』(12日付、毎日夕刊)
☆『ノーベル平和賞 ICAN演説 核の脅威「共犯になるのか」 保有国・傘入る国を批判』『「運動評価された」式典出席、被爆者ら』『「被爆地 同じ思い」長崎・広島市長』、『大林組 受注へ協力要請 リニア工事 鹿島など他社も聴取』、『元日馬富士 略式起訴へ 暴行事件で書類送検』(12日付、中日朝刊)
☆『「核兵器は絶対悪だ」ノーベル平和賞 ICAN・被爆者演説』『核兵器禁止条約 批准改めて否定 菅官房長官』、『受賞の喜び被爆した母へ 文学賞・イシグロさん』、『生活保護世帯に進学支援 大学入学時に 最大30万円 厚労省方針』、『東芝WDと和解へ 半導体売却 経営再建に弾み』、『加計・獣医学部 推薦入試 30倍 600人超が出題』、『〈アクセス〉増える? 生前葬 元気なうちに感謝伝えたい「生きた証し」コマツ元社長も』(12日付、毎日朝刊)

十二月十一日
 日本海側の富山、山形、秋田に暴風雪警報。雪国ではいよいよ雪との闘いの日々である。関東だけは暖かい1日となった。
 新聞休刊日できょうの朝刊はなし。いつも記事は隅から隅まで読み、チェックしているだけに、やはり寂しい。一方で読む重圧から少しは解き放たれたようで、なんだかホッとした気分でもある。
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 広島、長崎の被爆者らと共に核兵器禁止条約の採択に尽くした非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN=アイ・キャン=)に対するノーベル平和賞の授賞式が10日、ノルウェー・オスロの市庁舎であった。自らも被爆者であるカナダ在住のサーロ―・節子さん(85歳)が、被爆者として初めて演説し「核兵器は必要悪ではなく絶対悪だ。核兵器禁止条約を核兵器の終わりの始まりにしよう。核武装国とその傘の下の共犯者たちは、私たちの警告を胸に刻むべきだ。すべての国は核兵器の終わりを選ぶべきだ」などと力強く呼びかけた。

 元横綱日馬富士(33歳)が平幕貴ノ岩(27歳)に暴行し負傷させたとして傷害容疑で書類送検された事件で鳥取地検は日馬富士を年内にも略式起訴する方向で検討に入ったという。

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 午前中、郵便局へ。校了済み原稿を彦根と名古屋の出版社あてに送り、ホッとする。休む間もなく、こんどは「熱砂」同人から送られてきている原稿=テーマエッセイで今回のテーマは〈青春〉=に目を通し、管理業者にカテゴリー〈青春〉の新設をメールと電話で要請。ここに〈青春奔走(黒宮涼)〉と〈ああ青春(真伏善人)〉の原稿2本をデスクワークをすると同時に、送り込む。業者にもその旨を直接連絡してあるので、やがて公開になるはずである。2本とも、体験にもとづいたなかなかの意欲作で読者の関心を引くのは間違いない、とそのように確信する。
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【きょうの一文・ことば】
「(メジャーで同一シーズンでの2桁勝利と2桁本塁打を達成しているベーブ・ルースについて問われ)神様と同じぐらいの存在。少しずつ近づいていきたい」「(プロ生活が日米通算6年目となる来季以降の抱負について)これから先の方が、より大事。エンゼルスの一員として優勝を目指したい」「(二刀流については)ファン、球団の方々と一緒につくっていくものだと思っている。またまだ完成した選手ではないし、みなさんの応援で僕を成長させてほしい。僕もそれに応えて頑張っていきたいと思う」
=11日付中日夕刊『「縁」決め手二刀流決意 大谷エンゼルス入団会見』『応援で成長させてほしい 一問一答』の記事の中から。プロ野球日本ハムで投打の「二刀流」で活躍し、米大リーグ、エンゼルスへの移籍を決めた大谷翔平(23歳)が9日、本拠地球場エンゼルスタジアムで入団記者会見に臨み、こう語った

【新聞テレビから】
☆『「核兵器は絶対悪」 ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)に ノーベル平和賞授与 サーロ―さん演説』『〈解説〉「核の傘」正面から批判(オスロ・沢田千秋)』『平和賞演説 核兵器の終わりの始まりに 東海の被爆者ら感涙』『「世界は私たちのことを忘れていない」広島・長崎』、『小平(奈緒) 世界新 スケート1000、日本女子初』『前人未到の速さ 積み上げた努力 スケート小平選手 世界新』、『「オータニ!」熱い歓迎 エンゼルス本拠地で入団会見』、『筆を競った亡き友描く 95歳寂聴さん「最後の長編」「悪口」も愛あればこそ』、『藤井四段 久保王将から金星 名古屋の非公式戦 終盤に逆転』、『大林組他社と受注調整か リニア工事 鹿島担当者も聴取』『大林組 名古屋支店捜索』、『元日馬富士を書類送検 傷害容疑「厳重処分」求め意見か』(11日付、中日夕刊)
☆『ICANノーベル平和賞授賞式「人類と核兵器共存できぬ」サーロ―節子さん演説』『核廃絶私たちの光 サーロ―さんに拍手 ノーベル平和賞 被爆者や関係者現地で受賞喜ぶ』、『「壁越え 人間として共闘」 晩さん会でイシグロさん 文学賞』『被爆の母の思い出語る 長崎出身 文学賞イシグロさん 平和へ決意力強く』、『エンゼルス入団会見 初勝利と初本塁打 一緒の試合で 燃える大谷、初披露』『「日本のベーブ・ルースだ」 ファン早くも「SHOHEI」 コール』、『元日馬富士を書類送検 貴ノ岩への傷害容疑 鳥取県警』、『〈スピードスケート女子〉小平世界新 1000㍍』、『年収850万円超で決着 所得増税 自公税調会長一致』、『西田厚聡さん死去 東芝元社長、WH(米原発大手ウエスチングハウス)買収決断』、『鳥取県警「暴力は犯罪」に徹す 元日馬書類送検 慎重に事実解明』(11日付、毎日夕刊)

十二月十日
 日曜日。朝から、あわただしい時が過ぎていく。
        ☆        ☆
 
 ことしのノーベル平和賞を受賞する非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長らが9日、ノルウェーの首都オスロで10日の授賞式を前に記者会見。記者会見には、ICANの活動に協力し被爆者として初めて授賞式に臨むカナダ在住のサーロー節子さん(85歳)も出席した。
 13歳のとき広島で被爆し、姉やおいを失った節子さんは「核兵器は受け入れられない。被爆者は焦土から立ち上がり、受け入れがたい苦しみを経験してきた。同じ苦しみを誰にも経験させてはならない。核兵器の本当の恐ろしさを知る唯一の被爆国として、日本には核廃絶をめざす道義的責任がある」などと述べた。
 
 新聞報道によれば、JR東海が発注したリニア中央新幹線関連工事の入札を巡り大手ゼネコンの大林組(東京)などが偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部の家宅捜索を受けた事件で不正の疑いが持たれているのは、運行中の事故や火災に備えるため名古屋市に新設される非常口の工事であることが分かったという。

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 出版を間近に控えた私の文庫本短編集【ピース・イズ・ラブ あなたがいて】(仮題。〈信長残照伝――私はお類、吉乃と申します〉、〈あたい〉、〈カトマンズの恋〉、〈海に向かいて、―瞬き〉など6編を収録)と彦根の出版社から送られてきた「熱砂」同人、眞鍋京子さんの「くうかん」卒寿記念号の最終校正でまる1日缶詰状態に。
 ほかにも私が主宰するウエブ文学同人誌「熱砂」のテーマエッセイ=テーマは〈青春〉=の締切日でもあり、これまでに真伏善人さんをはじめ黒宮涼さんらから出稿されてきた原稿に目を通すなど相変わらず息つく暇のない1日が過ぎ去っていった。
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【きょうの一文・ことば】
 今年のノーベル平和賞が、核兵器禁止条約実現に奔走した国際NGO(非政府組織)に贈られます。核兵器に対する見方は変わっていくのでしょうか?
 受賞するのは、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)。今年七月に国連で採択された、核兵器を違法とする核兵器禁止条約の成立に、「主導的役割を果たした」というのが理由です。
=10日付中日朝刊『〈社説〉「核には核」ではなくて 週のはじめに考える』の中から。社説の冒頭部分

【新聞テレビから】
☆『「核兵器受け入れられない」 きょうノーベル平和賞授賞式 サーローさん訴え』『核廃絶「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)と共に」 広島でキャンドルに誓い』『オスロ大植物園へ 「被爆樹木」種寄贈』、『エンゼルス入り電撃決定 大谷「二刀流」を優先』、『海外臓器移植 保険給付へ 厚労省1000万円、来年度にも』『患者にはありがたい NPO法人「日本移植支援協会」の永井孝理事の話』、『大林組強制捜査 名城非常口入札妨害か JR東海発注リニア工事』、『今年の漢字 わたしなら 逆 危 歩』『世界平和に不安 若い力に希望』、『宇宙飛行士結石から守れ 名市大、JAXA(宇宙航空研究開発機構)調査 任務中の「職業病」を予防』、『〈サンデー版大図解 〉世界の美術コレクション』、『コアラ「ピース」衰弱死 東山動植物園=6歳の雄「ピース」が股関節の異常で9日、衰弱死した』(10日付、中日朝刊)
☆『大谷 夢の選択肢A エンゼルス入団 弱点補う「二刀流」 獲得資金「価値」の1割』『背番号「17」動画公開』『10勝+10本 「実現可能」 村上雅則氏(日本人初の米大リーガーとして活躍した元投手)が太鼓判=村上氏は、ベーブ・ルースがレッドソックス時代の1918年に成し遂げて以来、1世紀ぶりの2桁勝利、2桁本塁打についても「十分、実現できる」と高く評価している』、『家族の健康願い 池ノ上みそぎ祭 鉢巻きに下帯姿 =長良川で身を清め無病息災を願う伝統の神事「池ノ上みそぎ祭」が9日、岐阜市の葛懸神社で行われ、こども100人と大人100人が鉢巻きに下帯姿で長良川に入った』、『陸上イージス19日閣議決定 秋田・山口 配備調査へ』、『欧州が米非難声明 エルサレム首都 和平提案求める』、『リニア入札 大林組捜索 東京地検 偽計業務妨害容疑 役員ら聴取』『夢のリニア業界に衝撃 工費9兆円 巨大な利権 大林組捜索』、(10日付、毎日朝刊)

十二月九日
 土曜日。寒い朝だ。あさ、わが家周辺で過ごしているとみられる野良猫たちのなかでも一番ちいっちゃい白猫、チビちゃんが知らぬ間に居間のカーペットの上で鎮座ましましているではないか。舞のせいで、聞けば、外でただ一匹ブルブルと震えており、いまにも死んでしまいそうだったからだという。
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 ポスティングシステムによる米大リーグ移籍を目指していたプロ野球日本ハムの大谷翔平選手(23)の移籍先がエンゼルスに決まった。ア・リーグのエンゼルスは、正しくはロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム、ウォルト・ディズニー社がオーナーだった時期もあり2002年にワールドシリーズを初制覇。2004年以降は6度の地区優勝を果たし、かつては長谷川滋利、松井秀喜、高橋尚成らが所属したことがある。
 本拠地は、エンゼルススタジアム。エンゼルスは二刀流の大谷投手兼打者の成長にとっては、最適な環境だといっていい。最近では、今季まで3年連続でプレーオフ進出を逃したエンゼルスの低迷打破へ。本場での1年目からの投打による「二刀流」の活躍が早くも期待されている。がんばれ! オオタニショウヘイ。

 非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)へのノーベル平和賞授賞式を前にした9日夜、広島市の原爆ドーム近く川沿いで受賞を祝う集会が開かれ約1000個のキャンドルが〈ICAN with you(ICANはあなたと共に、あなたとならできる)〉と光りの文字を描いた。
 この日、ノルウェーの首都オスロでも授賞式を前に、被爆者として初めて式に臨むカナダ在住のサーロー節子さん(85)らが記者会見。「核兵器は受け入れられない。被爆者は、受け入れがたい苦しみを経験しながら焦土から立ち上がった。同じ苦難を誰にも経験させてはならない」などと語った。

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「ほかの野良ちゃんたちだって懸命に生きているのだから、チト不公平ではないのか」と突然の闖入者に首をひねりながらも、わが家では舞のすることが絶対なので、きょうは名もないチビちゃんを傍らにわが短編集と「熱砂」同人でもある大津在住作家、眞鍋京子さんの「くうかん第42号卒寿記念号」の作品校正をただひたすらに、黙々と進めた。
 夜おそく。NHKEテレ特集の〈カズオ・イシグロ▽ノーベル賞作家の謎めいた素顔〉に聴き入る。「永遠に一緒というわけにはいかない」なかでの命をつなぐ人間の記憶の大切さ、に共感の思いが至った。

【きょうの一文・ことば】
 広く世界に目を向けても、困難な状況に苦しんでいる人々が数多くいることに心が痛む。人々が、広い心を持ってお互いの違いを乗り越え、問題の解決に向け、共に手を携えて取り組んでいくことが、今の世の中で大切になっていると感じる。持続可能な社会の実現も大切な課題だと思う。最近、その実現に向けての取り組みが数多く見られるようになってきていることを心強く思う。
 平成五年に結婚により、私を皇室の一員としてお迎えいただいてから二十数年の間、両陛下に温かくお見守りいただいてきたことに深く感謝申し上げる。これから先のことを考えると、身の引き締まる思いがするが、皇太子さまをお支えしつつ務めを果たしていくことができるよう、努力を重ねてまいりたい。
=9日付中日朝刊『雅子さま54歳に 陛下退位「身引き締まる思い」』の記事のなかから。皇太子妃雅子さまが9日の誕生日に際し、宮内庁東宮職を通じ公表した感想要旨の中から。1部抜粋

【新聞テレビから】
☆『二刀流最高峰の舞台へ 大谷はエンゼルス あす入団会見背番号「17」』『大谷選手にファンらエール 「メジャーの常識覆して」』、『平和賞中ロ大使も欠席 ノーベル賞 核五大国からゼロ』、『北朝鮮木造船3人逮捕 道警 無人島の備品 窃盗容疑』『捜査員に激しく抵抗』『新潟の海岸に遺体や木造船』、『リニア入札不正疑い 東京地検特捜部 大林組を家宅捜索』、『安保理、米批判相次ぐ「エルサレム首都」英仏など反対声明』、『消滅の通信社アジアに光 中部大講師 歩み著書に』、『障害者手作り✕津島の毛織物 高級傘袋 工賃増&産業PR試み』、『木造集合住宅火災5人死亡 大阪・豊中』、『宮司の傷 首や胸集中 富岡八幡宮 弟、強い殺意か』(9日付、中日夕刊)
☆『大谷 エンゼルス スピード決着あす会見 日本選手不在を重視』『二刀流天使の祝福を 「困難」の声 でも「期待」 大谷エンゼルス入団へ』『「新しい世代」地元歓迎』、『イシグロさん選択は「王道」 スウェーデン紙文化部長』、『首都認定 米が孤立 安保理会合 14カ国非難・懸念 エルサレム』『イスラエル、ガザ空爆』、『北朝鮮船の3人逮捕 北海道警 松前小島で窃盗容疑』、『名古屋で初 企業対抗戦 広がるボッチャの輪』、『日舞「五耀會」インドで公演』(9日付、毎日夕刊)
☆『日欧EPA(日本と欧州連合の経済連携協定)交渉妥結 「紛争解決」分離 大半の関税撤廃 19年発効 目指す』、『3~5歳教育 20年に無償化 「人づくり革命」 閣議決定』、『イスラム諸国 反米デモ イスラエル軍と衝突 ガザ1人死亡』『「米に追随しないで」 中部のイスラム教徒怒り不安 トランプ大統領「エルサレム首都」』『和平プロセス台無し 田中浩一郎・慶応大大学院教授(中東政治情勢)の話』、『名張事件 異議申し立てへ 弁護団、10次再審請求棄却で』『妹「兄はやってないのに」』『「ただただ残念」袴田さん姉』、『野村沙知代さん死去 85歳、克也氏の妻』(9日付、中日朝刊)
☆『19年5月1日即位・改元 退位日決定 来月準備会議』『「身引きしまる思い」 雅子さま「皇后」覚悟にじむ 54歳誕生日』『「弱者に寄り添う」雅子さま、54歳の文書』、『「文学の重要性信じる」 ノーベル賞 講演でイシグロさん』、『名張毒ぶどう酒 「無罪証拠なく」再審請求棄却 弁護団「ずば抜けて不当」 元死刑囚妹「本当に残念」』『被害者遺族「ほっとした」』、『自民議員 平均5000万円超 16年政治資金 上位19位占める』、『20世紀遺産に新幹線 イコモス(国際記念物遺跡会議)国内委20選 「番外」に原爆ドーム関連も』、『英EU(欧州連合)離脱 基本合意 「手切れ金」など 貿易協議入り』、『巡航ミサイル導入へ 長射程 防衛省が予算要求』、『飛行中部品落下 米軍「疑わしい」 沖縄・保育園事故』(9日付、毎日朝刊)

十二月八日
 日本の真珠湾攻撃の日から76年の日である。なぜ戦争を。戦争などは決してしてはならない。そして。あの〈イマジン〉で知られるジョン・レノンがニューヨーク・マンハッタンで凶弾に倒れた、その日(日本時間は12月9日)だ。
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 皇太子妃雅子さまが9日、54歳の誕生日を迎えられた。
 赤福餅で知られる和菓子の老舗「赤福」(三重県伊勢市)の代表取締役会長に浜田益嗣(ますたね)さん=80歳=が10年ぶりに復帰。浜田さんは2007年、赤福餅の製造日の偽装問題を受け、会長を引責辞任していた。
 三重県名張市で1961年、農薬の入った白ぶどう酒を飲んだ女性5人が死んだ名張毒ぶどう酒事件の第十次再審請求審で名高裁刑事一部は棄却を決定。奥西勝元死刑囚(2015年病死)の弁護団は異議申し立てをすることを決めたという。

 ことしのノーベル文学賞の英国人作家カズオ・イシグロさん(63)が7日、スウェーデンのストックホルムで10日の授賞式を前に記念講演。「大切なのは物語が感情を伝えることであり、国境や分断を超えて人間が〈共有する〉ものに訴えかけるということだ。文学は【人の感情を共存すること】だ」などと話し、「困難を乗り越えるとき、文学は特に重要になってくる」と強調した。
 
 トランプ米大統領がエルサレムを「イスラエルの首都」と認定してから初の金曜日となった8日、パレスチナ自治区をはじめイラン、インドネシア、マレーシア、パキスタンなど世界各国で金曜礼拝が行われ、礼拝後「首都認定」に反対する大規模な抗議デモが相次いだ。

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 きょうは、がん細胞に正常な細胞より多く集まってくる薬剤を利用してのPET/CT(PETは、ポジトロン・エミッション・トモグラフィ=陽電子放射断層撮影=の略)なる検査。
 PETとCTを融合させた画像で病変の位置と範囲を突き止めようというもので、結果やいかに。神のみぞ知る。なぞの世界を前に私は薬剤注射後の約1時間の安静時間を無駄にすまいと目をつむり私自身の来し日々を歴史、人物、事件、歌の順に顧みてみた。
 それにしても、この薬剤。検査技師によれば、ブドウ糖に放射線を投与したもので原価は5万円とか。一時的にせよ、私のからだは高価な被爆者にされたわけである。

 フィリピン海底には旧日本軍の戦艦が沈む。悲しみの大きさを改めて思う。真珠湾攻撃から76年の12月8日に。――とは本日付毎日夕刊〈近事片々〉。
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【きょうの一文・ことば】
 からだはよく知っているのだから。
=江南厚生病院での検査のあと。自宅に帰り、ふたりで夕食を食べながら。舞は私に、ふとこう語りかけた

【新聞テレビから】
☆『分断の時代 文学が声を カズオ・イシグロ氏ノーベル賞講演「私の中の日本 創作の原点」日英揺れた幼少期(ストックホルム・共同)』、『名張再審10次請求認めず 名古屋高裁 弁護側新証拠を否定』『信じた新証拠届かず 名張 再審請求棄却 元死刑囚の妹「悔しい」』『「科学的審理したのか」 元特別面会人ら』、『宮司襲撃は弟夫婦 富岡八幡宮事件 地位巡りトラブルか』『容疑者 95年宮司就任も解任』、『19年4月30日 退位決定 政府閣議 新天皇5月1日即位・改元』『準備に最低1年 皇室会議で議論 議事概要、HPに』(8日付、中日夕刊)
☆『「私たちはもっと多様に」 イシグロさん講演 ノーベル文学賞 【ストックホルム鶴谷真】』『日本への想像力原点 カズオ・イシグロさん』、『名張毒ぶどう酒再審棄却 第10次請求 新証拠に「疑問」 名古屋高裁』『更に異議申し立てへ 名張毒ぶどう酒事件 支援者ら落胆 封かん紙めぐり応酬』、『「退位19年4月30日」決定 政府 新元号 来年公表』『皇室会議概要 宮内庁が公開』、『GDP年2.5%増 設備投資伸び上方修正 7~9月』、『富岡八幡宮司刺殺 弟ら2容疑者死亡 東京・江東』、『赤福の浜田氏80歳で会長復帰』(8日付、毎日夕刊)
☆『〈社説〉問い直す「なぜ戦争を」日米開戦から76年』、『帰れぬ戦災遺骨40万体 国内犠牲者の半数以上 国は収集・管理せず』『岐阜空襲 387体 仏教会が供養』、『女性宮司ら 3人死亡 東京 富岡八幡宮で切り付け』、『「エルサレム首都」 トランプ氏表明 米、戦略なき政策転換 イスラエル寄り 和平成算見えず』『「入国禁止令と根は同じ」米国内イスラム社会 敵視を懸念』『パレスチナ数千人デモ イスラエル軍発砲』、『北外相に自制要請 国連事務次長 米朝の仲介提案か』『ガソリン北へ輸出ゼロ 中国制裁履行、航空燃料も』、『カタルーニャ独立派が集会 州議会選 前州首相滞在のベルギーで』(8日付、中日朝刊)
☆『「散り逝く将兵の数に驚く」 餓島の戦い将校記録 ガダルカナル報告書と短歌』『惨状短歌に詠む ガダルカナル 本音を吐露 〈山に寝ね食は足らねど将兵は只一筋に銃執って起つ〉』、『英仏首脳が米批判 「エルサレム首都」 宣言』、『最高裁長官に 大谷(直人)氏』、『桐生(祥秀、21歳)五輪へ決意新た 毎日スポーツ人賞表彰式』、『小池唯夫元毎日新聞社長死去(85歳だった。11月30日、肥大性心筋症のため死去)』、『切られ2人死亡 1人重体 神社境内で宮司ら 東京・江東』、『元名大生の障害「影響は限定的」 控訴審・検察鑑定医』(8日付、毎日朝刊)

十二月七日
 きょうは、大雪(たいせつ)。雪が降り積もるころである。暦通りでホントに寒い。人々は、それでも。それぞれの夢と希望を胸に生きていく。
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 夜に入り、東京・江東区の富岡八幡宮境内で「刃物を持った男女がいる」との110番。警視庁深川署員が駆けつけると近くで男女各ふたりの計4人が何者かに日本刀のようなもので切りつけられて倒れており、うち八幡宮の宮司富岡長子さん(58)と弟(56)、30代の女性ひとりが死亡した。警視庁では、神社内で何らかのトラブルがあったとみて調べを進めている。
 富岡八幡宮は江戸時代の1627年の創建で、江戸三大祭りの「深川八幡祭り」で知られる江戸勧進相撲の発祥地。最近では、新横綱稀勢の里の土俵入りで多くの相撲ファンを沸かせたことでも知られる。以前、宮司を務めていた弟が富岡さんとの間で宮司の座を巡り長年トラブルが続いていたというが。まさか、このところの大相撲のゴタゴタ劇が遠因になければよいのだが。

 トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことを受け、イスラム主義組織ハマスの指導者ハニヤ氏が7日、実効支配するパレスチナ自治区のガザで演説。住民にインティファーダ(反イスラエル闘争)の再開を呼びかけた。ヨルダン川西岸はじめ東エルサレムでは、この日パレスチナ人が抗議のゼネストに突入、学校も休校に。イスラエルは治安維持に当たる兵士を増強、ネタニヤフ首相は「こんご多くの大使館がエルサレムに移転する流れが生まれる」と語っているという。

 ほかにも、北朝鮮、ロヒンギャ、カタルーニャ……と世界は混沌の海のなかにある。

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 いつもどおり、社交ダンスのレッスンに。ワルツの1級をパートナーと繰り返し、何度もおどった。その際、先日パスした愛知県国際ダンス技術検定委員会のメダルテスト1級の成績表を先生から頂いた。結果は、ルンバが9・5、9・5、9・5、チャチャチャも9・5、9・5、9・4(ポイズ、フットワーク、リズムの順。いずれも10点満点)で、信じられないと思った。ほんとだろうか。でも、さらに精進しようと純粋に思ったのである。
 あすは磔にされる最後のPET/CT検査があり、私はかわいい舞の庇護のもと、かわいそうなペット、いやモルモットにされ見えない敵を迎え撃つ。勝つか、それとも負けか。一巻の終わりにされるのか。そこは、神のみぞ知る。
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【きょうの一文・ことば】
「今、社会のあちこちで分断が深まっている。ノーベル賞は、人間がいかにして高みに達するかと、人々が融合できるかどうかを問うものだ。暗いムードを少しでも塗り替え、世界の分断を埋める仕事ができればうれしい【ストックホルム鶴谷真】」
=7日付毎日朝刊『「世界の分断を埋めたい」 ノーベル文学賞 式典前、イシグロさん 平和賞ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)「受賞喜ばしい」』の記事のなかから。ことしのノーベル文学賞を受ける日系英国人作家、カズオ・イシグロさん(63歳)はストックホルムのスウェーデン・アカデミーでの記者会見で、こう語った

【新聞テレビから】
☆『「エルサレムは首都」宣言 米大統領 大使館移転を発表 安保理 緊急開催へ』『〈解説〉政権内の反対 耳貸さず(ワシントン・共同=丹羽祐二)』、『ロシア平昌ボイコット回避 個人参加容認 IOC会長歓迎』、『初詣2018戌わんさわんさ!? 伊奴神社警備入念に 西区』、『タクシー運転手殴る 日経新聞次長を逮捕 暴行容疑で警視庁』(7日付、中日夕刊)
☆『米大統領「エルサレム首都」表明 副大統領を中東派遣 安保理あす緊急会合』、『マスコット最終候補3案 東京五輪・パラ 小学生投票で決定』、『露、個人参加を容認 平昌五輪 大統領表明』、『表玄関ひろびろ=JR東京駅の「丸の内駅前広場」のリニューアル工事が終わり7日、オープンした。重要文化財に指定されている赤れんがの駅舎や、皇居まで続く「行幸通り」と調和したデザインとなっている』、『イシグロさん人気 ノーベル文学賞授賞式控え 現地書店特設コーナー』、『「核保有、非難されるべきだ」法王 被爆者と面会時に』、『昭和天皇独白録3000万円 NY競売 高須氏=愛知県西尾市出身で美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長=落札』(7日付、毎日夕刊)
☆『NHK受信料合憲 テレビ設置で支払い義務 最高裁初判断』『未契約期間分 全額の請求も』、『エルサレムを首都認定 米、中東政策転換へ』、『プーチン氏個人参加容認 平昌ロシア除外 ボイコット回避か』『選手困惑「何とも言えない」 平昌五輪ロシア除外』『憤り「五輪観戦しない」同情「選手かわいそう」 名古屋在住のロシア人』、『年賀はがき投函注意「52円」15日~来月7日だけ』(7日付、中日朝刊)
☆『米、エルサレム首都認定 中東和平交渉に影響』、『潔白の選手に道 平昌 IOC、露資格停止』、『NHK受信料「合憲」 「契約は法的義務」最高裁初判断』、『「世界の分断を埋めたい」 ノーべル文学賞式典前、イシグロさん 平和賞ICAN 「受賞喜ばしい」』『「平和賞受賞が始まり」 オスロへ ICAN(国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」)川崎さん』、『(傘の上でまりを回す芸で知られる伝統芸能「太神楽」の曲芸師)海老一染之助さん死去 83歳 兄とコンビで曲芸』(7日付、毎日朝刊)

十二月六日
 長野、北海道などでは雪。札幌では、氷点下3・3度の真冬日となった。それにしても、もはや冬だ。ここ尾張名古屋もとても寒い日が続いている。
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 国際オリンピック委員会(IOC)は5日、スイスのローザンヌで開いた理事会で「国主導によるドーピングの組織的不正があった」としてロシア・オリンピック委員会(ROC)を資格停止とし、来年2月の平昌冬季五輪から同国選手団を除外することを決めた。一方で潔白を証明した選手については「ロシアからの五輪選手」として個人資格での参加を容認、国旗や国歌の使用は認めないことに。
 そのロシアのプーチン大統領(65歳)が6日、来年3月18日の大統領選への立候補を表明。2000年の大統領就任いらい首相時代を挟んでの4期目をめざすが、ほかに有力な候補はおらず、再選が確実視されている。

 トランプ米大統領が5日、エルサレムをイスラエルの首都と認定し、商都テルアビブにある米大使館を移転する方針を決め、波紋を呼んでいる。トランプ大統領は6日に米大使館移転を含む新たな中東政策を正式に発表するという。イスラエル寄りの姿勢を鮮明にしているトランプ氏は昨年の大統領選で大使館移転を公約に掲げていたが、政権内で中東情勢の不安定化を懸念する声が浮上、6月に判断を先送りした経緯がある。米議会は1995年に大使館移転を求める法案を可決したものの、歴代政権は半年ごとに実施を延期してきたいきさつがある。

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 きのう5日付の中日新聞朝刊尾張版に『愛栄通商店街に活気再び 江南 女性有志ら9日マルシェ企画』なる活字がトップ記事を飾って躍った。これぞ地方とともに生きる紙面だ。
 私が滝中、滝高に自転車で通ったころは、周辺の紡績工場から訪れる女子従業員も加わり、それこそ大変なにぎわいぶりだった。その通りが今や閑散としている。それだけに、ここで再び立ち上がろうとする人々の姿には感銘した。
 古い話だが、私の高校在学時代。当時、母校の滝高校が映画〈高校3年生〉の舞台となり、歌手舟木一夫さんはじめ、姿美千子さん、高田美和さん、倉石功さんなど錚々たる青春俳優が、この地に集結。赤い夕陽が美しい時計台をバックにロケをしていたのである。
 私は近く出版予定である伊神権太秀作短編集「ピース・イズ・ラブ あなたがいて」(仮題、人間社)=〈信長残照伝・吉乃〉〈あたい〉〈カトマンズの恋〉〈海に向かいて、―瞬き〉など数編を収録=のあとは、ふるさとである、この街を軸に当時の日本の姿を、どこまでも描き切る大河青春小説を書くつもりで、既に構想づくりに入った。
 どうぞ、ご期待あれ。 
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【きょうの一文・ことば】
 無人駅、無人ホテル、無人の宇宙探査船、傍若無人の一強政治、無人運転。無人農場…。IT is AI(愛)なのか? そして誰もいなくなる? 私たち、いったいどこへ行くんでしょうね。
=6日付中日夕刊〈夕歩道〉から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『福に的中 破魔矢作り 熱田神宮 迎春準備 色とりどり』『「顔」ずらり変わり羽子板 東京』、『平昌五輪ロシア出場停止 IOC(国際オリンピック委員会)「国主導で薬物違反 潔白の個人参加は容認』『ロシア、ボイコット主張も』、『米、エルサレム首都認定 イスラエル大使館移転へ』、『もんじゅ廃炉計画申請 原子力機構、規制委に』、『「藤井四段と対局実現したい」 羽生永世七冠一夜明け喜び』、『「モスルの人々助けたい」 愛知の病院で研修 イラク人女性医師が帰国 女性に優しい専用検査実現目指す』『岩手・岩泉町長記者に抱きつく 岩手日報 厳重抗議』、『犬山の電器店92歳の車突入 けが人なし』(6日付、中日夕刊)
☆『福が来ますように 破魔矢作り 熱田神宮』、『米、エルサレム 首都認定 大使館移転 調査を指示 あす表明』、『露の平昌参加除外 個人出場は容認 IOC 組織ドーピング認定』『政府の監督責任指摘』『露平昌参加除外 IOC判断に歓迎の声「クリーンな選手の勝利」』、『もんじゅ廃炉完了に30年 計画申請 核燃料搬出先未定 原子力機構』、『即位GW「10連休」 19年5月1日祝日検討』、『夢なんじゃないかと 羽生永世7冠一夜明け心境』、『ゲーター祭り 来年は中止 南北朝から続く元日に行う奇祭 担い手不足深刻 復活の見通し暗く』(6日付、毎日夕刊)
☆『羽生初の永世七冠 渡辺竜王破り偉業 通算タイトル99期』『最新の将棋 今後も勉強 一問一答』、『法人税最大20%に下げ 政府方針 賃上げ、先進投資条件』、『「革新的な製薬目指す」 中日産業技術賞 贈呈式で田辺三菱』『〈中日産業技術賞〉発想転換時代をリード 新メカニズム糖尿病薬田辺三菱製薬/経済産業大臣賞 「エコドライブ」を追求デンソー/中日新聞社賞 安心安全な食品包装を富士特殊紙業/特別奨励賞』、『「うまいもん」に新顔 名駅広小路口あすオープン』、『長野中部で震度4』、『元工場長ら書類送検 三菱マテ爆発起訴は求めず』『息子 死なずに済んだ 闘病の父「4年間長かった」』、『北朝鮮船に軍プレート 北海道 家電「島から持ってきた」』(6日付、中日朝刊)
☆『羽生 永世7冠 史上初 棋士32年47歳』『47歳 「不退転」実る 羽生永世7冠 無駄省く強み発揮』、『国連 仲介役狙う 事務次長訪朝 正恩氏と会談焦点』、『〈新時代の中国第2部再見北京㊤〉首都浄化 消えた村 火災機に立ち退き命じ』『出稼ぎ労働者の村一斉立ち退き 問答無用「低ランク」切り』、『働くがん患者 支援半ば 改正基本法1年 時短未整備7割 主要企業アンケート 国は整備推奨』『検診無料/啓発勉強会 伊藤忠商事 積極的に取り組む企業も』、『全国初 公道で無人運転 愛知県14日に実験』、『学生音コン全国大会チェロ 高校1位菅井さん(菅井瑛斗さん・桐朋女子校〈男女共学〉3年)  大学1位築地さん(築地杏里さん、桐朋学園大3年)』(6日付、毎日朝刊)

十二月五日
 早々とわが家に届いた平成の世最後のカレンダーの1部
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 飛騨路では、正月飾りの「花餅」づくりがピークに。街にはカレンダーを手にした人たちが行き交うようになった。風のつよい、寒い1日が通り過ぎていく。
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 本日付朝刊に総合スーパーのユニーが本社を愛知県稲沢市から名古屋市中村区の笹島地区にある複合ビル「グローバルゲート」に来年10月に移転する、とのニュース。社員の通いやすさや首都圏への行き来のしやすさから、25年ぶりに本社を名駅周辺に戻すという。

 将棋の羽生善治棋聖(47)が5日、通算七期目の竜王を獲得して「永世竜王」の資格を得た。これにより、永世称号制度のある七タイトル(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)全てを手にする「永世七冠」を史上初めて成し遂げた。40代後半になった自身の強みを問われた羽生さんは「無駄なことは考えないで引き算をしていく。この部分を大切にしたのがよかった。こんごもこの姿勢で」と答えた。

 国連のフェルトマン事務次長(政治局長)が5日、北朝鮮へ。北朝鮮からの招請を受けたもので8日まで平壌に滞在し、北朝鮮の核・ミサイル開発を巡る朝鮮半島情勢などを主題に李容浩(リ・ヨンホ)外相らと会談する。緊張緩和に向けた解決の糸口がつかめられれば、何よりだ。同じ人間同士、争い事、ましてや核戦争なぞしたくないに決まっている。一歩でも二歩でも平和への扉が開かれることを願わずにはいられない。
 その北朝鮮代表の選手団が8日から始まるサツカー東アジアE―1選手権に出場するためこの日午後、北京国際空港経由で羽田空港に到着。選手権には日本と北朝鮮、中国、韓国の4カ国が出場。女子は8日から千葉市のフクダ電子アリーナで、男子は9日から東京・調布市の味の素スタジアムでの試合に臨む。せっかくの機会だけに、各国との友好親善を深めてほしく思う。

 ロイター通信によれば、西アフリカのシエラレオネ東部で牧師により発見され、落札額の約6割が地元医療などに充てられる、〈平和のダイヤモンド〉として話題となったダイヤの原石(709㌌)が4日、米ニューヨークで競売にかけられ、650万㌦(7億3000万円)で英国の宝石商が落札。政府はこのうち390万㌦を地元住民の生活改善に充てるとしている。とても微笑ましく、明るい話題がふってわいた。

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「けさの満月、すてきだったよ」と舞。今朝って? きのうは1日、疲れ切って寝てしまっていたので、気がつかなかった。「どんなだった」の問いに「ほんとにステキだったのだから」とだけ。「なんで教えてくれなかったのか」と言おうとしたが、そこは彼女が私を寝させるためだから仕方ないか」と思いを改め、黙り込む。
 それにしても、けさ未明の満月を見たかった。

 昼間、かつて「劇団小牧はらから」の主宰を務め古くからの友人でもある小畠辰彦さんが、わが家へ。わざわざ来年のカレンダーと日めくりを届けて下さった。日めくりは、俳句をたしなむ舞にとっては、かけがえのないものだけに「いつもいつも、ありがとう」と礼を述べ、近くの食堂で遅い食事をふたりでとった。
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【きょうのことば・一文】
 浅草の裏通りを歩いていると巡査が居丈高に呼び止める。不審者扱いだ。交番に連行され、持参の風呂敷包みを広げると女の長襦袢と古本が入っていた。五十代の独身男は、家族持ちだと嘘をつき、戸籍抄本があったために解放された
―「濹東綺譚」の書き出しである。時は一九三六年、二・二六事件が起こり時代は息苦しい。なぜ永井荷風は冒頭にこの話を置いたのか。
………
 荷風を取りあげるには反骨と批判精神も必要だ。現代は防犯カメラ、スマホのGPSなどに縛られ、隠れ里はどこにもないからだ。意味もなく街をぶらつく荷風散人に見習いたい。 (幇間)
=5日付中日夕刊『〈大波小波〉ぶらつく自由』から。抽出

【新聞テレビから】
☆『お金よりも二刀流 文書プレゼン合否結果通知きょうにも入団交渉開始』『ヤ軍お断り大谷 西海岸が有力』『小規模市場か 米紙「マリナーズ本命」』『契約金は重視せず BP(契約金プール)枠 上限30万㌦ 4球団も候補』(5日付、中日スポーツ1面トップ)
☆『紅富士「真珠」飾る』、『国連事務次長が訪朝 北の要請受け 外相と会談へ』、『大谷ジャイアンツと交渉 米報道』『ヤ軍除外驚きと失望 NY紙「衝撃的」「臆病者』『ヤ軍新監督にブーン氏就任』、『「円夢(ユアンメン)」仏中つないで 両首脳夫人パンダ命名』、『難民の子のため学校を 在日ロヒンギャ設立目指し奔走』、『宇宙産業官民後押し ベンチャーに100億円出資』、『私立高非課税世帯は無償 政府、20年4月から 年39万円支給』、『日本主導の核廃絶決議案 国連 賛成国11減で採択』、『月2万円夫婦の幸せ隠し味 レシピ本ヒット 名張出身・奥田(けい)さん 小室圭さんも購入』、『スパコン助成4億円詐取 東京地検 社長ら容疑で逮捕』、『「島から家電持ってきた」窃盗容疑で道警北朝鮮船員捜査』、『〈大波小波〉ぶらつく自由(幇間)』(5日付、中日夕刊)
☆『厳冬に咲く「花もち」高山 =紅白の餅を花に見立てた岐阜県飛騨地方の伝統的な正月飾り「花もち」づくりが、高山市江名子町の「飛騨の花もち組合高山工房」で最盛期を迎えている』、『国連事務次長が訪朝 緊張緩和へ 外相らと会談』『「小屋のもの全てない」 北海道・松前小島 滞在・漁の跡も』『北朝鮮の乗組員 持ち出し認める』、『退位日 8日決定 官房長官「皇室会議」閣議報告』、『「人力車夫は私の天職」 脳梗塞乗り越え開業 伊勢の35歳・北原美希さん「客を笑顔に」』、『スパコン企業2幹部逮捕 東京地検 助成金詐欺容疑』、『中学制服「もっと安価に」 07年比5000円高 公取が改善要望』、『東証一時180円安』、『かけがえのない私たちの宝物 相模原事件機に 障害の子持つ親 写真公開』(5日付、毎日夕刊)
☆『〈象徴天皇と平成②〉負の歴史も向き合い 満蒙開拓 伝承へ背中押す 記念館副館長寺沢秀文さん』、『平和賞「共に喜び、訴え」 ノーベル賞 授賞式前に被団協』、『高齢者施設避難計画急げ 岩手水害で義務化後も進まず 津市をモデル指定』、『迎春へ開花準備 高山』、『窃盗? 漂着船と関連は 無人島 大半の漁具も無くなる』『悪天候影響か 11月急増28件』、『無人運転幸田で公道実験 14日、全国初「レベル4」』、『ユニー本社笹島移転 稲沢から来年10月』、『名張事件再審求め市民団体が要請書 名高裁に提出』、『中日ぎふ体育顕彰 後藤伶奈さん受賞 競歩、インカレ4連覇』(5日付、中日朝刊)
☆『年収800万円超で増税 所得税控除見直し 政府最終調整』、『困窮者向け住居新制度 高齢者増 生活支援重点 厚生省検討』、『〈現場報告トランプと世界〉欧州「不寛容」の波 若者ら、沖で移民上陸阻止 カターニア』『保守系、警戒あおり伸長 「欧州守る」モスク建設妨害 米極右と類似性指摘』、『安住の地どこに 困窮者向け住宅 「月9万円」自由なし』、『名古屋城天守 復元事業 来年5月7日から入場禁止 2022年12月 完成予定』、『新潟水俣病「ニセ患者じゃない」 市が上告断念 原告ら万感』、『毒ぶどう酒事件 再審求め要請書 三重・名張』(5日付、毎日朝刊)

十二月四日
 死にそうな、という表現があればこんな状況を言うに違いない。私はきょう、この表現がふさわしいかどうかは別に人体解剖への道、いや入り口部分をさまよった。なお、検査を重ね、一週間後には結果がわかる、とのことである。
        ☆        ☆

 ポスティングシステム(入札制度)でメジャーに挑む日本ハムの大谷翔平投手(23歳)が3日(日本時間4日)、獲得の意思があるメジャー全球団に提出を求めた文書プレゼンの合否を通知。それによれば、面接に進めたのは7球団でマリナーズ、パドレス、ジャイアンツが本命に浮上し、最有力と伝えられていたヤンキースはじめレッドソックスなど14球団が落選。大谷の判断は、お金の多少よりもあくまで「投手と打者の二刀流が出来るかどうか」にかかっているようである。見上げたものだ、と思う。

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「さぁ、開いて」
「大きく息を吸って」
「ハイ、閉じて」
「パシャパシャ、パシャリ」とメスのにぶい音。
 医師団は、これを容赦なく5度繰り返し、そのうえ息も出来なくて苦しいところを、何やら再び、のどから肺にかけての内部を何かで噴霧し、ゴボゴボエホ、エホと最悪に苦しんでいるところでやっとファイバーを抜き始めた。
「はぁ~い。終わりましたよ」
 私は、その声を耳にモルモット同然にされながら、医療が進んだ進んだ、と言ってもまだまだであることを確信した。第一、細胞摘出はやはり、メスでないと。人間の「手」によらないとできないじゃないか。ファイバーにしても、なんでもっともっと極少化を計り、スルスルスルリンコと簡単にはできないものなのか。
 跳び跳ねんばかりの私のばか力の強さに医師や看護師たちは、ほとほと肝をつぶしたに違いない。「外まで何度も大っきな声が聞こえてきたんだから。いったい、どうなるかと思ったよ」と話した舞が、検査室に入るとき「わたしも」と言って入ろうとして、医師に「ここからは患者さんだけです」と止められたが、舞は跳びはねんばかりになる私を心配してくれていたからに違いない。
 それにしても、どんなに科学が進んでも人間の手にはかなわないことを実感した長いながあ~い1日となった。わたしは人生初の肉体的苦しさに耐えつつ、「もしがん細胞が見つかったのなら、その場で一緒にスッポリと摘出してくれれば良いのに。そんなわけには、いかないのか。俺が医師ならそうする」と夢うつつのなか、思ったりしていた。
 ともあれ、患者の生命を守り続ける医師や看護師たちの「手」と「頭」「判断」の健闘を祈りたい。AI(人工知能)とかロボットなぞは、【人間の頭脳と手】に比べたら、その比ではなかろう。
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【きょうのことば・一文】
「(日馬富士)本人にどういう言葉を掛ければいいか見つからない。難しい。少し時間をおいて、本人に直接伝えられればいい」
=4日長崎県五島市で行われた冬巡業の場で。横綱白鵬は暴行問題の責任を取って引退した元横綱日馬富士のことについてこう語った
 
【新聞テレビから】
☆『上海紡織廠「世界のトヨタ」原点 佐吉日中親善紡ぐ 跡地に記念館「心を理解し助け合い」』『ブルーシート 熊本復興の種 被災家屋の雨よけ バッグに再利用』、『5月7日から入場禁止 名古屋城天守 木造復元で』、『九頭竜湖遺棄 二審も無 名高裁判決 林被告 首謀者と認定』、『発生1年 仏・留学生不明 集中捜索へ チリ側 容疑者引き渡し応じず』、『米科学省に京大・森教授 タンパク質修復研究』(4日付、中日夕刊)
☆『今年は小ぶり 高山 赤カブ漬け込み』、『小平500日本新V スケートW杯=スピードスケートのワールドカップ(W杯)第3戦最終日は3日、カルガリーで行われ、31歳の小平奈緒(相沢病院)が女子500㍍を36秒53の日本新記録で制した』、『中国進む「トイレ革命」 汚名返上へ習氏旗振り 清掃員24時間常駐 紙の提供に顔認証』、『北朝鮮ICBM(新型大陸間弾道ミサイル)参院が抗議決議』、『米韓230機演習開始 対北朝鮮 史上最大規模』、『東証小幅な動き』『円112円台後半』『冬も流行 手足口病 患者数 過去10年で最多 手洗いの徹底を』(4日付、毎日夕刊)
☆『不妊手術強制 国を提訴へ 「旧優生保護法は違憲」』、『名古屋J1復帰』、『〈象徴天皇と平成1〉「憲法順守」と平和を希求』、『妻ら7人失う 一念バッティング場開業 息子よ寂しさカッ飛ばせ 気仙沼で竜・山井投手と交流』、『「力士らしく」自覚促す訓示 長崎で冬巡業』(4日付、中日朝刊)
☆『めぐみさん娘の義父日本出身 帰還事業で北朝鮮へ 中部の在日2世』『〈解説〉拉致解決の契機に【金寿英】』『めぐみさん娘の義父 日朝の陰に 翻弄40年 孫娘の名に希望託し 暮らしぶり 「聞かないで」』『「横田夫妻はどんな方?』、『グランパスJ1復帰』、『「一帯一路」協力指針 日本政府 ビジネス後押し』、『大相撲冬巡業 移動中の別行動禁止 力士に訓示 ファン4000人には謝罪』(4日付、毎日朝刊)

十二月三日
 尾張地方の冬の空には抜けるような青が広がった
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 雲ひとつない空。それをスマホで写して舞にメール送信すると、帰宅した彼女が厳しい口調で曰く。「1人で酔っていて、どうするのよ」と。私は数日前から【赤い小さなノート】に早々と〈旅立ち〉なる物語を書き始めたが、舞にはそのときも厳しく指弾された。
「死に神なんか追い払わんといかんよ」「自分で自分に酔っていて、どうするのよ」と。いつも叱られてばかりである。
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 飛騨高山では特産赤かぶ漬けのピークに。
 サッカーJリーグ二部(J2)の名古屋グランパスが3日、愛知県豊田市の豊田スタジアムで行われたJ1昇格プレーオフ決勝でアビスバ福岡と0―0で引き分け。同点の場合、リーグ戦上位を勝者とする規定により、一年でのJ1復帰を決めた。
〈帰ってきたヨッパライ〉や〈風〉〈悲しくてやりきれない〉など数々のヒット曲で知られ、フォークグループ「ザ・フォーク・クルセダーズ」のメンバーだった歌手はしだのりひこ(本名・端田宣彦)さんが2日午前1時16分、パーキンソン病のため京都市内の病院で亡くなった。72歳だった。
 はしださんといえば、♪おらは死んじまっただ、といったあの独特な歌詞が思い出される。フォーク世代を代表する忘れられない、存在感に満ちた歌手であり、作曲家でもあった。

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 日曜日。舞がバスで一宮の名鉄百貨店へ。このところ届くばかりで大変気になっていたお歳暮を贈るためだが彼女の無事帰宅した顔を見て私までが肩の荷が下りた気持ちにさせられた。亡くなられた方のご家族や最近疎遠な人にいつまでもお送りするのも返って失礼かと判断、ことしは思い切って数件の郵送を止めることとした。わが家には、きょうも能登かぶら寿しと黒毛和牛が届いただけに、こうしたお付き合いは大切にしなければ。舞が、どんなお歳暮を送ってきたか、は私も関心のあるところだ。
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【きょうの一文・ことば】
「外出時は服装、言動に注意を」「力士らしい振る舞いをしてほしい」(関取衆への訓示)「ご迷惑、ご心配を掛けたことを心よりおわび申し上げます。防止に努め、精いっぱいの土俵をお店します」(相撲ファンへの謝罪)
=3日長崎県大村市で始まった大相撲冬巡業のあいさつで。今回の巡業の責任者を務める春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は白鵬、鶴竜の両横綱も聞くなか、関取衆を前にこう訓示し、相撲ファンに対しては土俵に立って謝罪した
※この日(巡業先での)門限などは設けないが、移動時の別行動は禁止された

【新聞テレビから】
☆『川崎 J1初V』、『紅葉の伊勢路よーいどん 野口みずき杯マラソン開幕』、『教科書から消える? 龍馬も?松蔭も? 脱暗記中心へ教員ら提言』、『中電・東電仏LNG(液化天然ガス)買収 市場拡大安価で輸入 月内合意 電気ガス値下げ期待』、『〈核心〉ロシア疑惑のフリン氏司法取引 「政権移行 幹部が大使接触指示」』『米政権中枢へ捜査照準 クシュナー氏関与の報道も ■人質■娘婿■犯罪』、『「見つかったら殺される」 エジプト・モスクテロ 生存者惨劇語る(エジプト北部フセイニーヤで、奥田哲平、写真も)』『血染めの服重なる遺体 エジプトテロ現場』、『〈クルマ革命〉事故死ゼロへ集中力測定』、『がん時短勤務7割未整備 主要企業 在宅も同様両立進まず』、『はしだのりひこさん死去 72歳「悲しくてやりきれない」』、『〈サンデー版大図解〉ロヒンギャ』(3日付、中日朝刊)
☆『不妊手術強制 初の国提訴 旧優生保護法「尊厳を侵害」宮城の女性 相談窓口を設置』『〈解説〉差別半世紀 違憲問う【遠藤大志】』『未来砕いた強制手術 結婚、出産別の人生あった 宮城の女性と家族「実態解明を」』、『露疑惑 クシュナー氏、接触指示か 虚偽供述 フリン氏、罪認める』、『〈Sストーリー〉目指した議席は「20」――野党第1党枝野氏の戦い』『「旗への結集」 可視化 立憲民主党1人からの躍進 「枝野立て」に押され』『「次の一歩」 続く模索』、『陛下の転居準備本格化 御所と東宮御所改修へ 仮住まい先 3候補から』、『サッカーW杯 「共に決勝T進んで」 在日コロンビア人熱戦期待』(3日付、中日朝刊)

十二月二日
 青い空。白い雲たちがポッカリと浮かび、地上に微笑みかけている。ここは、お伽の国か。美しい。少し寒くはあるが、とてもすばらしい天気だ。人々は晩秋の1日を楽しむように生きている。舞は江南俳句同好会の忘年会に、と出かけていった。
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 紅葉の伊勢志摩路では師走の道路を駆ける「野口みずき杯中日三重お伊勢さんマラソン」が2日、伊勢市朝熊町の県営サンアリーナを主会場に開幕―

 中央自動車道の笹子トンネル(山梨県)天井板崩落事故から5年がたった2日午後、甲府市で犠牲者9人を追悼するジャズライブが開かれた。次男洋平さん=当時27歳=を事故で失った群馬県高崎市の小林寿男さん(70歳)がアルトサックスの演奏を披露、「いつの日にか一緒に演奏しよう」と電子オルガンを10年以上弾いていた亡き息子洋平さん、アルトサックス奏者で同じ事故で命を落とした松本玲さん=当時28歳、兵庫県芦屋市出身=ら音楽仲間をしのんだ。

 鳥取県警は、大相撲の元横綱日馬富士(33)が平幕貴ノ岩(27)に暴行した問題でこの日、日馬富士への再聴取を終えた。こんごは同席していた横綱白鵬らから聴取済みの内容と突き合わせ、早ければ今週中にも傷害容疑で書類送検する方針だという。

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 思うところもあって、各種資料や書類など。室内の整理を始めたが、相も変わらず膨大な量に当たるのでなかなか進まない。合間を縫って江南では唯一の日本ペンクラブ仲間で文学仲間の長谷川園子さん(88歳)の著作〈猫よ この愛しき命 もの言わずとも(発刊・くるみの里)〉を読み始める。「熱砂」同人で詩人でもある牧すすむさんが会主を務める琴伝流大正琴弦洲会中央大会(第33回)が5日(午前10時開演、日本特殊陶業市民会館=旧名古屋市民会館=)に迫ったため、前ぶれ原稿を書き上げる。
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【きょうの一文・ことば】
「最高レベルの大会にする」。「本大会を本物のスポーツの祭典にしたい。現在の政治状況とは関係なく、大きくて、仲のいい『サッカーの家族』をさらに大きくしたい」
=2日付毎日夕刊『サッカーW杯プーチン大統領演説 ロシア「家族」強調 ドーピング問題で疎外感 「世界魅了して」日本のファン』の記事のなかで。プーチン氏はクレムリン(露大統領府)内で開かれたサッカー・ワールドカップロシア大会の組み合わせ抽選会の開会演説で来年6月に始まるW杯を前に、このように述べた
※この日秒読みのカウントダウンで式典が定刻の午後6時(日本時間2日午前0時)に始まると、プーチン大統領は国際サッカー連盟のインファンティノ会長とともに登場。遅刻魔で知られるプーチン氏だが、この日は遅れることはなかった。

【新聞テレビから】
☆『皇居の乾通り紅葉鮮やかに 10日まで一般公開』、『〈大波小波〉 軍国主義下の原節子』、『8億円黄金の部屋 ハウステンボス(長崎県佐世保市の大型リゾート施設)』、『新幹線運行 大阪で管理 JR東海など3社 東京の被災想定』、『「核禁止条約反対に失望 米実験舞台 マーシャル諸島大統領』『北朝鮮ミサイル15日閣僚級会合 日本、安保理議長国に』、『アルマイト食器第2の旅 名古屋市教委 発展途上国へ贈る』、『日馬富士を再聴取 鳥取県警来週にも書類送検』、『中日ゲレーロ退団 今季本塁打王』、『〈大リーグ〉大谷、米球団と交渉解禁 ポスティング新協定発効』、『両陛下を眞子さま案内 植物画の特別展示鑑賞』、『日本「死の組」回避 サッカーW杯』、『〈街が変わる 動き出す栄〉市営駐車場に民間ノウハウ カード対応精算機■スマホで位置案内』『「車で行きやすい」 集客力の向上期待』(2日付、中日夕刊)
☆『晩秋の皇居散策 乾通り公開』『「難を転じる」輝き 郡上で(「難を転じる」といわれるナンテンの)収穫最盛期』、『サンマ不漁… 仮設の星閉店 福島・浜の名物「ポーポー焼き」被災「母ちゃん」切り盛り=東日本大震災の津波で大きな被害を受けた、福島県いわき市平豊間地区の仮設商店街で、サンマを材料にした郷土料理「ポーポ―焼き」を販売して人気を集めた店が、サンマの記録的な不漁のあおりで閉店することになった』、『サッカーW杯日本H組 初戦はコロンビア 前回完敗 雪辱誓う』、『「教訓次の世代に」 笹子事故5年』、『フリン氏 虚偽供述で訴追 露癒着疑惑 罪認め司法取引 米前補佐官』『NY株反落』、『大谷(翔平)ポスティング発効 特例で短縮 交渉期限22日』、『元日馬富士再聴取 鳥取県警 現場見聞も検討』、『中日新聞記者を 飲酒運転で摘発 長野県警』(2日付毎日夕刊)
☆『新元号 来年半ば公表 退位19年4月30日 即位・改元5月1日』『川島裕前侍従長 本紙に 被災者寄り添い「象徴」体現』『平和追求 慰霊の旅重ね』『暦本、IT…新元号 各界注視』『退位19年4月30日 思い出す陛下の優しさ 一粒の種 慈しみ/全国巡り国民力づけ』『学友「退位後はのんびりと」』『上皇・天皇・皇嗣 二重権威 注意を=天皇制に詳しい河西秀哉・神戸女学院大准教授の話』『戦争の「清算」に力=近現代史に詳しいノンフィクション作家、保阪正康さんの話』、『中2暴行死 懲役5~8年 鈴鹿の事件 判決「少年 主たる役割』、『認知症の母暴行 60歳次男不起訴 名地検 相談。声掛けできる社会に』(2日付、中日朝刊)
☆『5月1日 即位・改元 退位19年4月30日 皇室会議が意見決定 皇族や三権の長らで』『全身全霊心の交流「退位 共感の中、進む」 前侍従長「よかった」』『5月改元に賛否 「五月晴れでお祝い」「年度途中ややこしい」』『はや平成の次は 「暦」業界ヤキモキ ■カレンダー■手帳』、『園田博氏へ総額2000万円 NPO「200万円は本人依頼』、『相撲協会変わらぬ「体質」 ガバナンス(統治)欠如 所管の内閣府注視』(2日付。毎日朝刊)

十二月一日
 師走に入った。
 夕刊の見出しは『陛下退位 19年4月30日 皇室会議 新天皇 5月1日即位、改元』『退位19年4月30日 5月1日即位・改元 皇室会議受け 政府8日決定』『皇室会議25年ぶり』といった大見出しと活字が躍った。
 私たちが慣れ親しんできた『平成の世』も、いよいよ【平成31年4月30日】の天皇陛下の退位で終着駅を迎えるのである。
        ☆        ☆

 陛下の退位を報じる12月1日付の夕刊
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 政府はこの日皇室会議を開き、天皇陛下が2019年4月30日に退位し、皇太子さまが5月1日に新天皇へ即位、改元する日程が決まった。新元号については国民生活への影響を最小限に抑える観点から来年半ばには公表する方針だという。

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 社交ダンスの場所取り→病院(江南厚生)→帰宅→執筆→名古屋(ペインクリニック)→帰宅→「熱砂」同人全員への例会(当初は今月10日の予定)延期の連絡→執筆など。それこそ、あわただしい1日が過ぎていった。名古屋の金山駅でたまたま販売していたのが、尾鷲名物の秋刀魚寿司。ということで舞に土産に買って帰宅した。
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【きょうの一文・ことば】
 天皇陛下の退位が、二〇一九年四月三十日に決まった。年始めでも年度始めでもない四月末が選ばれたのは、国民生活への影響、皇室側の事情、想定される政治日程などが総合的に考慮されたからだ。
 当初有力だったのは「一八年末」。新年を迎えると同時に皇太子さまが即位、新元号も始まり、節目としては明確だ。しかし、年末年始は新年祝賀の儀など皇室の重要行事が多い。一九年一月に予定される昭和天皇逝去から三十年の式年祭を自ら執り行いたいという陛下の思いもあった。宮内庁が強く難色を示したため、候補から外れた。
 次の候補に挙がったのは、「一九年三月末」。国民がなじみやすい年度末だが与野党が対立する国会での予算審議や統一地方選と重なる。「選挙を終えた静かな時期の退位が適切」(政府高官)との意見が官邸内で強まり見送りに。大型連休中の四月末に退位という流れが固まった。
 ………(柚木まり) 
=2017年12月1日付中日夕刊解説『統一選後「静かな時期に」』の記事の中から。柚木まり記者は「静かな時期に」を強調して、こう解説した   

【新聞テレビから】
☆『陛下退位19年4月30日 皇室会議 新天皇5月1日即位、改元』『〈解説〉統一選後「静かな時期に」(柚木まり)』『ゆっくり自由な時間を 陛下退位日決定 常滑の同窓生ら「全力で仕事」いたわる』『「真摯に務めた」「新元号わくわく」 皇居前で市民』、『化学工場爆発1人死亡 富士11人けが、住民一時避難』『「ドーン」覆う黒煙 富士・工場爆発 住民「早く消えて」』、『インフル流行入り』、『〈大波小波〉 退職後文学の豊穣(再挑戦)』(12月1日付、中日夕刊)
☆『退位19年4月30日』『5月1日即位・改元 皇室会議受け 政府8日決定』『皇室会議25年ぶり』『新時代へ一歩 退位19年4月30日 皇室会議周辺厳戒 出席議員ら表情硬く 「ゆっくりして」「無理なさらず」皇居周辺観光客』『「国民全体の祝福へ準備」 宮内庁 手続き前進に安堵感』、『化学工場 爆発、11人負傷 静岡・富士 住民に避難指示』、『月、有人探査に参加 政府(20) 20年代後半実現目指す』、『10月求人倍率1.55倍 43年9カ月ぶり高水準』(1日付、毎日夕刊)
☆『貴乃花親方 聴取協力へ 暴行問題 協会、20日に最終報告』、『中国は北への原油遮断を ICBM(大陸間弾道ミサイル) 米、安保理で名指し』、『OPEC(石油輸出国機構)減産 再延長 異例の長期 ガソリン高騰恐れ』、『愛子さま16歳に 海外王族と英語で懇談』、『「インスタ映え」が横綱 ヒット番付 関脇に藤井四段』、『漂流の北朝鮮船 乗員「かじ故障」 海保、立ち入り検査』、『名古屋市職員 誤説明 年金20年分支払い命令 不受給 亡母の息子へ』、『自殺とパワハラ関係 認定 名高裁 会社などに賠償命令』『安ど母親涙 逆転勝訴「敵を討った」』(1日付、中日朝刊)
☆『白鵬の説諭が発端 元日馬富士暴行 相撲協会中間報告』『優勝後の言動で 白鵬に厳重注意』、『「火星15 完全に新型」 米、中国に石油禁輸要求 安保理緊急会合』、『園田博氏 200万円不記載 政治献金 規制法違反疑い 障害者支援NPO、告発へ』『NPO「食い物にされた」 園田氏献金200万円 安定受注効果なく』『障害者雇用 市は事業見直し』、『妻のビルに月52万円 立憲・吉田氏の政党支部』(1日付、毎日朝刊)