詩「一度でいいから」
僕の人生はとても短いけれど
君は百億光年を越えるんだ
一度でいいから
君と握手したいんだ
痛いくらいに
僕の愛情はささやかだけれど
君の愛情は銀河系だって包むんだ
一度でいいから
君の笑顔をみたいんだ
思い出として
僕の悲しみは一粒の滴だけれど
君の悲しみは雨を降らせる
一度でいいから
雨の中でダンスを踊って
虹をみたいんだ
夢として
僕の喜びは軽々だけれど
君の喜びは世界中が大慌て
一度でいいから
その世界の中で
揺りかごに乗ってみたい
君に捧げるものといえば
『ありがとう』の言葉だけ
君が生まれてきたのに
どうすればいいのかと
僕は途方にくれるばかり