一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2023年12月~)

2023年12月31日
 1年を終えるに当たって。私は、いつも傍らにいてわたくしのことを気遣ってくれた愛猫シロに向かって「ありがとう」と感謝したい。そして「来年も、よろしくね」と。彼女はこの一年間、ホントに私たち家族のことを見守ってくれた。今では亡きおかあさん、舞の化身のような気がしてならない。

 きょうも私たち家族のことを心配そうに見守ってくれたシロちゃん、すなわちオーロラレインボー
  

 ウクライナで、ゴザで。相も変わらず戦争が続いている。罪のない多くの人々が互いに、どちらも一方的な砲撃によって命を落としている。なんたること、と思う。侵略者たちは、どちらも一向に反省する気持ちはなさそうだ。きょうは大晦日である。日本の夜は、午後7時20分からNHKテレビもラジオも第74回紅白歌合戦。

 第60回日本レコード大賞の発表会が30日、東京渋谷の新国立劇場で開かれ、大賞に3人組ロックバンド「ミセス・グリーン・アップル」の【ケセラセラ】が決まった。本日付の中日新聞によれば、共産党の志位和夫委員長(69)が来年1月の党大会で交代する可能性が浮上。志位氏の在任期間は歴代最長の23年に及び、党勢回復に向け、世代交代を図る時期だとの声があるためだという。後任には田村智子政策委員長(58)が浮上しているとのことだが、党勢刷新のためにも、この刷新は、とても良いことだと思う。

 紅白歌合戦での熱演のひとコマ
 

 

新聞の1面コラムでは1年の総括も(毎日新聞、31日付余録)
 
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 名古屋市中村区の柳橋中央市場で30日、歳末恒例の大売り出しがピークに。
 正月向け食材などを買い求める客でにぎわったーとは、本日付の中日新聞の記事。暮れの柳橋中央市場の取材は、それこそ昭和52、3年ごろ、私が新聞社の社会部で名古屋中村、名古屋西署担当のサツ回り記者をしていたころ、暮れにカメラさんと共に取材した思い出が鮮烈に頭に残っている。それだけに、懐かしく読んだ。当時は名古屋キャッスルホテルを舞台に愛知医大を巡る3億円強奪事件に振り回される毎日だった。あのころと何の変わりもない、師走の柳橋市場は今なお懐かしく思い出されるのである。

 プロ野球のオリックスからポスティングシステムでドジャースへの移籍が決まった山本由伸投手(25)が30日、大阪市内のホテルで記者会見。「また新たなスタートラインです。チームに貢献してワールドチャンパオンになりたいです」と決意を述べた。バドミントンの全日本総合選手権最終日が30日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、シングルス男子で桃田賢斗(NTT東日本)が渡辺航貴(BIPROGY)に2-1で勝ち、2年連続6度目の優勝を果たした。

 さて。私にとってのことしの悲しい重大ニュースは、何といっても、「脱原発社会をめざす文学者の会会長」として自ら、どこまでも先頭に立ち続けられた、あの大いなる作家加賀乙彦さん、そして名編集者であり続け〝源さん、源さん〟と、みんなから呼び親しまれた同文学者の会初代事務局長山本源一さん、ここ江南の地で私と共に、ただひたすらに平和な社会を願い、自らの体験を基に創作講演活動にあたってきたノンフィクション作家長谷川園子さんの3人が相次いで病魔に倒れ、その生涯を閉じられたことである。
 このうち加賀さんには「ゴンタさん。君はボクに比べたら、まだまだ若いのだから、今の調子で書いて書いて書きまくってほしい。君、ゴンタさんならできますよ。期待しているからね」と言われたことを決して忘れない。そして。〝源さん〟からは、私が文学者の会幹事会から月イチの執筆を頼まれたときのタイトルを考えに考え【文士刮目】にしてくださったこと、そして長谷川園子さんには同じ江南市民だったこともあり、私の亡き妻(伊神舞子)が営んでいたリサイクルショップ「ミヌエット」にもしばしば足を運んでくださり、たいそう、良くして頂いたことをしっかりと覚えている。加賀さんと源さん、園子さんは、ことほどさように私にとっては大切な人だったのである。
 加賀さんと知り合ったころ、私は当時の江南市立図書館に何度も足を運び、「宣告」やら「永遠の都」を借り片っ端から読破したが、いまとなってはあの当時がとても懐かしく思い出される。

 元気なころの長谷川園子さん(中央。奥の女性)
 

 というわけで、ことしもいろいろあったが。それ以外の私にとっての大きなニュースといえば以下のとおりである。
➊新刊「あたし帰った かえったわよ」(人間社)を秋に出版。思い切って、これまでのお礼の気持ちも込めて中日新聞に生まれて初めて自身の本の広告を出した➋舞の三回忌を10月7日に永正寺で無事終える(法要のあとは、近くの料亭「魚仙」さんで中村建岳住職もまじえ食事会)➌私も会員として加わる「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会の要請で月一での執筆を続けている文士刮目が30回を超え、12月で31回に➍早稲田大学政治経済学部土屋礼子研究室のジャーナリスト・メディア関係者個人史聞き取り調査プロジェクトの依頼に協力。中日新聞名古屋本社で土屋教授から約2時間にわたってインタビューを受ける➎多治見市文芸祭・小説の部の審査員を引き受ける➏7月29日に大阪で初めて開かれた全国同人雑誌大会に出席。開催に当たっては、全国同人雑誌会議代表理事の五十嵐勉さん(「文芸思潮」編集長)と大阪文学学校まで何度も出向き協力依頼をするなどした➐江南市内での「(高校時代のクラス会)二石会と滝学園の思い出の集い」(6月18日)に出席➑南山大学の同窓会(中区錦、東京第一ホテル)にそれこそ、久しぶりに出席。ロバート・キサラ学長と【人間の尊厳とは】について語り合う貴重な機会を得た➒舞(たつ江)の死で途絶えていた兄妹会が兄の鶴の一声で復活。江南市内の「キッチン くま」で楽しいひとときを持った➓舟友さん(舟木一夫さんのファングループ)の一人、玉田美代子さんの配慮で大阪のホテルニューオータニで開かれた舟木一夫バースデーパーティーの席で私の新刊「あたし帰った かえったわよ」を直接、手渡しで贈って下さり、私自身感激した。その舟友さんとは、その後すっかり友だちになってしまった。
 ほかに、なかなか治まらなかった台所の漏水が、自宅近くの専門業者に見てもらったところ、あっという間に。即座に直ったーことなど、いろいろあった。そんなところか。

 「あたし帰った かえったわよ」(人間社刊)の1面広告
 

 

 町の本屋さん(杉浦書店)に置かれた「あたし帰った かえったわよ」と「伊神舞子俳句短歌遺稿集」。招き猫の前に置かれていた。招き猫になればよいのだが。
 

(12月30日)
 国内の金融市場は29日、年内の最終取引日。東京株式市場の大納会の日経平均株価(225種)は年末としてはバブル経済期の1989年いらい34年ぶりの高値で史上2番目に。終値は2022年末と比べ7369円67銭(約28%)高の3万3464円17銭。東京外国為替市場では日米の金利差が意識され、この1年の円相場は対ドルで最大25円近く下落。平均株価の年間上げ幅はバブル崩壊後で最大だったという。

(12月29日)
 金曜日。【柿沢議員買収疑いで逮捕 特捜部 区長選巡り、4秘書も 現金受領表作成か】【大野議員側も強制捜査 特捜部 安倍派裏金 2日連続】【辺野古 国が初の代執行 設計変更承認 来月12日にも着工】……(29日付中日1面見出し)と、まことに暗い話ばかりのなかで【山本「勝ち続けられる球団に」 ドジャース入団会見 今日からは憧れるのをやめなければならない 投手史上最高額に感謝 手薄な先発強化に成功】【オリに72億円 譲渡金チームに好循環】(同スポーツ面18面)といったプロ野球選手の見出しが目立つ。
 ただ、先の大谷翔平の年俸同様、プロ野球選手のケタ外れの年俸の多さに違和感を感じたのは、私だけであろうか。お金の使い道はプロ野球の選手ばかりでなく、ほかにもいっぱいあるではないか、と。ついつい、そんなことを思ってしまう。ガザで。ウクライナで多くの人々、こどもたちがきょうも苦しんでいる-というのにである。

 夕刊(28日付中日)には名駅近くカラオケ店での女性(20)刺殺と名古屋市中区のマンション一室での同居女性を浴槽に沈めて殺し逮捕された自称風俗店店員(25)の逮捕を報じた【名古屋刺殺 容疑者を送検】、さらには【2遺体2年半以上放置 名古屋・昭和区 身寄りなし対応怠る】といった何ともやりきれない見出しが躍っている。

 午後のいっとき。きょうも久しぶりの賀状書きに専念する。舞が居たころに比べたら出すのも、10分の1あるかないか、ではあるが。やはり、少しは書かないでいられないのは、ある種の癖のようなものか。それと「私はまだ元気で生きているから」といった、ある種のサインみたいなものか。それにしても、きょうも寒い。思わず、咳が出てしまう。咳をしてもひとり、か。

 夕方、兄と妙子姉さんが「和田の家(私たちの実家)んチの庭の木になっていたから」と柚子の実を夏みかんと一緒にどっさり、30個ほど持ってきてくれた。これだけあれば当分は、気持ちの良いお風呂に入れそうだ。私はたまたま風呂に入っていたので末っ子がもらってくれ風呂から出ると「おじさんからだよ。ふたりで来てくれたよ」とのことだった。弁護士と音楽家。兄とはいえ、わざわざ悪いな、という気がしたのである。

(12月28日)
 木曜日。ことしも、あとわずか、だ。

 午後、賀状書きを開始。舞、すなわち、たつ江が既にこの世に居ない中での賀状書きは寂しく、彼女が傍らにいつものように座ってでも居てくれたなら書きがいがあるのに、とつくづく思う。

 斉藤鉄夫国土交通相がこの日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡り、沖縄県に代わって工事の設計変更を承認する代執行に踏み切った。地方自治法に基づき、国が自治法の事務を代執行したのは初。これにより、防衛省沖縄防衛局は来年1月12日にも軟弱地盤がある区域の工事に着手するという。米軍機の騒音や事故など沖縄の基地負担は常日ごろから重く、県内移設には根強い反対があるだけに、移設計画がこんごどんな道を進むのか。大変気になるところだ。

(12月27日)
 世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦が26日、東京・有明アリーナで行われ、世界ボクシング評議会(WBC)、世界ボクシング機構(WBO)王者の井上尚弥(大橋)が2団体王者のマーロン・タバレス(フィリピン)に10回1分2秒でKO勝ちし、史上2人目の2階級での4団体王座統一を達成。「井上尚は100年に1人の特別な存在。世界的なスーパースターだ」とは、畑山隆則さん(元世界ライト級王者)の言である。

 原子力規制委員会が27日の定例会でテロ対策不備で事実上の運転禁止命令を出している東電柏崎刈羽原発(新潟県)について、改善が確認できたとして命令を解除。解除まで2年8カ月の長期間を要したが、これにより東電は再稼働に向けた手続きが進められるようになった。ただ新潟県などの地元同意が得られる見通しは立っていないのが現状だという。東京地検特捜部は自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で27日、池田佳隆衆院議員(比例東海)の東京・永田町の議員会館事務所を家宅捜索。池田氏側は時効がかからない2018年以降の5年間で4000万円超の還流(キックバック)を受け、裏金にしていたとみられるという。

(12月26日)
 斉藤鉄夫国土交通相が米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画を巡り、26日の閣議後の記者会見で防衛省による地盤改良工事の申請を県に代わって国が承認する「代執行」を28日に実施すると表明。年明け以降、移設に向けた工事が始まる見通しだ。

 岐阜県海津市の冬の風物詩、寒ブナ漁が市内を流れる中江川のシシ池て25日、解禁。
 能登半島の輪島市。ここでは12月としては最も多い60㌢の積雪となり、これら大雪の影響で倒木が道路をふさぐなどして起きていた集落の孤立が、25日午後、全面解消。やれやれである。

 愛知県西尾市のうなぎ料理店「炭火職人 うなみ」が中国、台湾産のウナギを三河産として店で客に提供していた、とは本日付の中日新聞の報道【西尾のうなぎ店産地偽装 一部中国、台湾産 愛知県警が捜索 「返礼品の確保優先」】。いやはや、いろいろある。みな生きていくのに必死なのだ。

(12月25日)
 中日新聞夕刊1面に【ベツレヘム=共同】発の記事。「キリスト生誕地 クリスマス閑散 教会でミサ」の見出し入り記事。「イエス・キリストの生誕の地とされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムにある聖カテリナ教会で24日深夜から25日にかけて恒例のクリスマスミサが開かれた。自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘の影響で観光客の姿はほとんどなく、異例の閑散状態。教会前広場には乳児を抱く女性の像とがれきが展示され、パレスチナへの連帯が示された。」とあった。

 東京地検特捜部が自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で安倍派幹部の松野博一前官房長官と高木毅前国対委員長、世耕弘成前参院幹事長を任意で事情聴取。塩谷立元文部科学相からも事情聴取。

 暮れはやはり、全国高校駅伝である。全国高校駅伝は24日、京都市のたけびしスタジアム京都発着て行われ、男子(7区間、42・195㌔)は佐久長聖(長野)が昨年の大会記録を10秒短縮する2時間1分0秒で6年ぶり3度目の優勝。女子(5区間、21・0975㌔)は神村学園(鹿児島)が1時間7分28秒で5年ぶり2度目の優勝を果たした。この高校駅伝は、私が、かつて新聞社の大津支局長として在任当時、毎年、記者を京都に取材応援で派遣した思い出がある。それだけに、なぜか力が入るのである。あの時は、男子の部で確か、佐久長聖が優勝したことを覚えている。

 この日(24日)は第68回有馬記念が中山競馬場で行われたが、武豊騎手が騎乗する2番人気のドウデュースが2分30秒9で優勝。昨年の日本ダービーに続くGⅠ3勝目を挙げ、1着賞金5億円を獲得した。武騎手は2017年(キタサンブラック)いらいとなるレース史上最多タイの4勝目、友道康夫調教師は初制覇だという。

 そして。もうひとつ。24日はフィギュアスケート女子の全日本選手権最終日が長野市のビッグハットで行われ、女子グランプリファイナル覇者で23歳の坂本花織(シスメックス)が合計233・12点で3年連続4度目の優勝を果たした。ショートプログラムに続きフリーも1位で3連覇が懸かる世界選手権(来年3月・モントリオール)代表にも決まった。いやはや、たいしたものである。

2023年12月24日
 フィギュアスケートの全日本選手権第3日が23日、長野市ビッグハットで行われ、男子はショートプログラム(SP)トップで26歳の宇野昌磨(トヨタ自動車)がフリー2位の合計298・04点で2連覇。歴代2位で本田武史と羽生結弦に並ぶ通算6度目の制覇となり、3連覇が懸かる世界選手権(来年3月・モントリオール)代表に決まった。

 ことし9月に所属する女性俳優(25)が急死した宝塚歌劇団が2000年以降、割増賃金の不払いや労務管理の不備があったとして西宮労基署から計4回の是正勧告。自民党の派閥による政治資金パーティー事件で安倍派(清和政策研究会)が参院選のある年には改選対象の参院議員側にパーティー券の販売ノルマ分と超過分を合わせた全額を還流させていたことが関係者への取材で分かったという(中日)。さもありなん、である。
 国連安全保障理事会は22日、パレスチナ自治区ガザ地区の人道危機を巡る会合をひらき、人道支援を促進するために「持続的な敵対行為の停止につながる条件整備」を求める決議を採択。理事国15カ国のうち日本を含む13カ国が賛成。常任理事国の米国とロシアは棄権した。
 上皇さまが23日、卒寿となる90歳の誕生日を迎えられ、東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所で祝賀行事に臨まれた。上皇后美智子さまが同席、天皇、皇后両陛下や長女愛子さま、秋篠宮ご夫妻や次女佳子さまら皇族からお祝いのあいさつを受けられた。

 きょうもさむい。寒い日である。なのに、シロ(オーロラレインボー)は外に出たがり、ほどなく帰宅した。どうやら、外で野良ちゃんと唸りあい、にらみあいのケンカに至ったようだが、私がその声に気付いて、あわてて外に出るとケンカをやめ帰ってきた。いったい、ふたり(2匹)の間に何があったというのか。わたしはシロばかりでなく、野良にも毎日公平にエサを与え、大切にしている。そのことはふたりとも十分に知っていてくれるはずなのだが。

2023年12月23日
 土曜日の朝。わたしと今は亡き舞が大好きだったNHKラジオの「山カフェ」をいつものように愛猫シロちゃんを傍らに聴き、来年はかつては遭難待ちの駆け出し山岳記者として飛び回った、あのなつかしの上高地、その【上高地の大将】として慕われた〝髭の木村殖さん〟が居た木村小屋にでも行き、出来たら明神、徳本(とくごう)峠を経て涸沢にでも行ってみようかと思い、これまたいつものように新聞各紙のチェックを始めたところで、わが目が突然、止まった。
 中日新聞の2社面軟派に【NHK朝ドラ「スカーレット」モデル 信楽焼 神山清子さん死去 87歳】の訃報がわが目に飛び込んできたからである。数年前、私がお会いしたときにはあれほど元気であれやこれやと教えてくださったのに-と思うと、なんだか落胆と失望の波が、わが胸にズズイと洪水の如く押し寄せてきたのである。悲しい、というか残念無念である。私が友人とふたりで訪ねた時のあの快活だった、お姿が思い出され、思わず涙がほとばしり出た。もっともっと何度でもお会いし、いろいろ人生のことを教えて頂きかった。そんな女性であった。
 神山さんには、わが妻の【泣かんとこ 伊神舞子俳句短歌遺稿集(人間社刊)】をお送りさせて頂いたが、あのときは早々と丁重なる礼状まで頂き、励まして頂いた。のに、である。信楽の里。遠くにはおい出ても私たちにとっては敬愛するお方だっただけに、とても悲しく思ったのである。

 信楽焼の神山清子さん死去を報じた23日付の中日新聞
 

(12月22日)
 冬至。金曜日。きょうは、とても寒い。シロはいつもどおり、午前中、外に散歩に出はしたが、寒いからか、すぐに帰宅した。「きょうは冬至です。日本では昼の長さが最も短くなり、例えば東京では昼の長さが9時間45分しかありません。ところが、赤道上では一年のうち冬至のころに昼の長さがほんの少しだけ長くなります。赤道上では一年を通して昼の長さがほとんど変わらず、12時間7分から12時間8分までの間におさまります。」とは中日新聞の本日付夕刊【星の物語 遠藤勇夫】の記述である。

 文部科学省で日々がんばる長男(文部科学省科学技術予測・政策基盤調査研究センター長、工学博士)から携帯に『東大での英語による講義が無事に終わりました。今年の大きな仕事は、これでひと段落しました』と丁寧なメールが入ったので、仏壇のおかあさん(伊神たつ江、舞子)に手を合わせ「みんな元気でやっていてくれるから。心配ないよ」と手をあわせ報告する。
 それにしても、きょうは寒い。私は、極寒の満州は奉天(現瀋陽)で終戦の翌年3月に生まれ、それまでは母親のお腹のなかでロスケ(ロシア人)に追われ、戦地を逃げ回り、奇跡的に生き残ったいわば<戦争胎感覚派>世代で、寒さには昔からめっぽう強いはずなのだが。最近、寒いのは苦手となったようで、これも歳なのか、と思ったりする。
 午後。一宮のスポーツ文化会館へ。毎週一回の社交ダンスのレッスンのためだが、この日のダンス教師若さん(若山さん)はかわいいサンタさんの衣装でのお出ましとあいなった。そのサンタ姿がとてもお似合いで可愛らしかった。それでも、レッスンは厳しく、いつものようにワルツ、タンゴのステップの繰り返しとあいなったが、「ゴンタさん。すご~い。うまく出来たよ。やっぱり続けておいでだからだよね」と思いもかけず、お褒めの言葉まで頂き、お世辞とはわかりつつナンダカうれしい気持ちがしたのである。
 同じダンス仲間の曽我部さんはじめ、悦ちゃんにヨシコさん…とみんないい人ばかりで、ことしのレッスンがこれで終わりかと思うとナンダカ寂しい気持ちがした。悦ちゃんもヨシコさんも下手な私によくぞ付き合ってくださり、心から感謝している。

 そういえば、きょうは冬至である。舟木一夫さんの大ファンで往年の姿美千子さんそっくりの玉田美代子さんから先日いただいた柚子を風呂に浮かべ柚子風呂に入ったが、気持ちよかった。
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 中部地方の山岳部などで断続的に雪が降り、21日午後6時現在の積雪は岐阜県白川村で45㌢、福井県大野市九頭竜で26㌢に。政府は21日、AI(人工知能)戦略会議を開き、AI関連事業者向けのガイドライン(指針)案を提示。人権配慮や偽情報対策を求める「人間中心」など10原則が柱となっているという。国土交通省がダイハツ工業の品質不正問題で21日、道路運送車両法に基づき大阪府池田市の本社を立ち入り検査。

 寒がりやさんのシロちゃん。おかあさん(舞)に愛された彼女はいつも私の傍を離れない
 

(12月21日)
 木曜日。早朝の不燃ごみのゴミ出しに続き、一般ごみのゴミ出しと何かと追い立てられている。きょうは、「納めの大姉」だそうだ。

 福岡高裁那覇支部が20日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、軟弱地番改良工事の設計変更を玉城デニー知事が承認しないのは違法だ-として国が承認を求めた代執行訴訟の判決で20日、判決送達の翌日から休日を除く3日以内に承認するよう知事に命じた。県によると、期限は25日。知事が従わなくても斉藤鉄夫国土交通相が承認を代執行し、防衛省は軟弱地盤がある大浦湾側の埋め立てに着手する方針だという。
 ダイハツ工業が20日、車の認証試験を巡る不正問題で第三者委員会の報告を受け、新たに174件の不正が見つかったーと発表。不正は当初の6車種から親会社(トヨタ自動車)などへの供給分も含む64車種に拡大、ダイハツは国内外で生産する全車種の出荷を停止し、トヨタも一部車種を止めるという。

(12月20日)
 【安倍、二階派 強制捜査 東京地検特捜部 パー券収入不記載疑い 「裏金」議員関与解明へ】【選挙に向けた資金に充当か 安倍派関係者示唆】など。各紙とも強制捜査一色である。活字を目で追いながら、繰り返される政治家の不正記事を目の前に「なんと嘆かわしいことよ」と思う、そんな私である。

 ことしは私の新刊「あたし帰った かえったわよ」(人間社刊)の紹介も兼ね、久しぶりに思い切って年賀状を出すこととし、何かとお世話になっている名古屋のヒロセプリントさんに作成を依頼。あれやこれやと注文を出し現在、作成中ではあるが。さて、どんな賀状となってこの世の中に現れ出るのか。私自身、今から楽しみにしている。

 朝。長男から「あすは東大で英語で講義します」のメール。「ドゥー。ヨア・ベスト」と返信しておく。元気でやっていてくれれば、それでよい。父としては、それだけで、うれしいのである。

(12月19日)
 午後。私も所属する「脱原発社会をめざす文学者の会」のオンラインによることし最後の幹事会に出席。熱心な討議に耳を傾け、発言にも少しだけ加わらせて頂いた。

 会議を終え、わが家に届いた新聞を開くと【安倍派、二階派 強制捜査 政治資金規正法違反疑い 会計責任者立件視野 東京地検特捜部】(中日、19日付)【安倍派・二階派を家宅捜索 政治資金不記載疑い 東京地検】(日経、19日付)の活字が飛び込んできた。活字を追いながら。「政治家の不正はいつの世も同じだな。一体いつになったら治まるのか」と思ったのである。こんなことではいけない。

2023年12月18日
 中部地方はきのう17日、各地で冷え込み、名古屋、岐阜、福井市で初雪を観測。名古屋地方気象台によると、初雪は平年より5日、昨年より7日早く、気温は日中でも8・3度までしか上がらなかった。岐阜市の初雪は平年より4日、昨年より3日遅かったという。

 共同通信社が16、17日に行った全国電話世論調査によれば、岸田内閣の支持率は22・3%となり、前回調査(11月3~5日)の28・3%を下回り、3カ月連続で過去最低を更新。大相撲の元関脇で甘いマスクの関取として人気者だった寺尾の錣山(しころやま)親方(本名福薗好文=ふくぞの・よしふみさん)が17日未明、入院先の東京都内の病院で死去した。
 2002年秋場所限りで引退。三役在位13場所、幕内在位は史上6位の93場所だった。父は元井筒親方(元関脇鶴ヶ嶺)で、母の死をきっかけに入門を決意。1979年名古屋場所が初土俵で、長兄の元十両鶴嶺山、次兄の元関脇逆鉾(いずれも故人)とともに「井筒3兄弟」として人気を博した。鹿児島県出身。最近は持病の不整脈の影響などで入退院を繰り返し、9月下旬から都内の病院に入院していたという。

 講談社が俳優でエッセイストの黒柳徹子さんが1981年に同社から刊行した「窓ぎわのトットちゃん」が、最も多く発行された単一著者による自叙伝としてギネス世界記録に認定された」と18日付で発表。ちなみに全世界の累計発行部数は、ことし9月末時点で2511万3862部に上っているという。

 イスラエル軍が17日夜、パレスチナ自治区ガザ北部で全長4㌔を超す地下トンネルを発見したと発表。韓国軍合同参謀本部が18日、北朝鮮が同日午前8時24分ごろ、首都平壌付近から日本海へ向けて長距離弾道ミサイル1発を発射したと発表。

(12月17日)
 けさの中日新聞の1面トップ記事の見出しは【安倍派議員の聴取開始 数十人規模 高額還流者から 東京地検特捜部】というものだった。いよいよ政界の一部に東京地検の捜査のメスが入るか、と思うと政治資金パーティーを巡る裏金疑惑はずっと以前から常態化していただけに、なぜ、もっと早くからこの不正に手を入つけなかったのか、とこの点に疑問を感じてしまう。
 それとも、東京地検は、これまでこの不正を見て見ぬふりをして長年、泳がせてきたのか。いずれにせよ、安倍元首相が健在でいたなら悪しきキックバックは、そのまま続いていたのかも知れない。思えば、安倍首相健在時には森友、加計学園問題など多くの疑問点があった。そして。それにも関わらず、いずれの問題も徹底解明はされることなく、ここまで来たことも事実だ。検察には、今こそ政界の浄化、そして不正の徹底追及と解明を望みたい。その東京地検特捜部が16日、東京都江東区長選を巡る公選法違反事件で前法務副大臣の柿沢未途衆議院議員(52)=自民党を離党=を任意で事情聴取。柿沢氏が支援した木村弥生前区長(58)=辞職=が当選した4月の区長選前、自民系区議らに配った現金に票の取りまとめを依頼する趣旨が含まれていたとみている。

 安倍派議員の聴取開始を報じた中日新聞
 

 日本戦没学生記念会(わだつみ会)が16日、東京都文京区で「不戦のつどい」を開き、「不戦を守り抜く」との声明を発表。世界各地で軍事侵攻が相次ぐなか会員らは平和への思いを胸に刻んだ。会は1950年(昭和25年)の結成以来、学徒出陣から10年ごとに声明を発表。今回はロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザへのイスラエル軍侵攻などの情勢を踏まえたという。また、反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有を可能にした安保関連3文書の撤回や改憲反対も明記した。

 米大リーグで今シーズン最も優れたバッターに贈られる「ハンク・アーロン賞」が発表され、大谷翔平選手が初めて受賞。アジア出身の選手としては初の快挙。

 名古屋市熱田区の円通寺で約600年前から続き、火災や病気、盗難など「七難」を消すとされる「火渡り神事」があり、信者らが願いを込め、火の中をはだしで渡った。円通寺がまつる秋葉大権現は「火の神さま」で知られ、古くから「秋葉さま」として親しまれてきた。

(12月16日)
 夕刊は【ガザ検問所追加開放 イスラエル物資搬入認める】【人質3人誤射、死亡 米・イスラエル 作戦縮小に合意】(中日)といった内容。このうち<ガザ検問所 追加開放>は、「イスラエル政府は15日、パレスチナ自治区ガザとの境界にあるケレムシャローム検問所からガザへの人道支援物資の搬入を一時的に認めることを決めた。地元メディアによると、10月7日のイスラム組織ハマスとの交戦開始以降、同検問所から物資が直接ガザに運び込まれるのは初めて。搬入ルートはこれまで、エジプト・ガザ境界のラファ検問所経由に限られていた。」という内容だけに、なんだかホッとしたのである。一方で<人質3人誤射>の方は、イスラエル軍が15日、パレスチナ自治区ガザ北部シャジャイヤで戦闘中、イスラム組織ハマスに拘束されていたイスラエル人の人質3人を誤射し、全員が死亡。軍が「深い後悔」を表明し「全責任は軍にある」というものだけに、痛ましい結果だといえようか。

「私たちが見ている星の光は、長い時間宇宙を飛んで、ようやくみなさんの目に届いている光です。たとえば、ふたご座のカストルは52光年、つまり52年前にカストルを出た光を見ているということです。今見ているのに今の光ではない、というわけです。そう考えると、星空はすべて過去の光。なんとも不思議ですね。」とは、本日16日付の中日夕刊1面【星の物語 永田美絵】の記述。夕刊のこの欄は、毎日が楽しみで舞が生きていたら、毎日どんなに楽しく読んだことか-とついつい、思ってしまう。それにしても、この【星の物語】は、毎日がとても楽しみである。

(12月15日)
 わが新刊「あたし帰った かえったわよ」(人間社刊)を店頭に並べ、売ってくださっている江南市内の杉浦書店を銘菓「武功夜話」を手に訪れ、お礼を述べる。お店の方々はみなさん、どなたも優しくてありがたいな、と思い、帰宅し仏の舞(静汐院美舞立詠大姉)に報告した。

 舞の本はかわいい招き猫に守られ、店内に置かれていた=江南市内の「杉浦書店」で
 

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 ふたご座流星群が14日夜から15日明け方にかけ、出現のピークに。各地で大勢の人々が夜空に見入った。国立天文台によれば、ふたご座流星群は毎年この時期に見られるが、ことしは月明かりの影響が全くなく、8年ぶりの好条件で多くの流星が観察できるという。舞が、生きていたなら、私たちはふたりそろって夜空を見上げたに違いない。いっしょに見ることが出来たのに、と思うとナンダカ悲しくなってきた(それでも夜はメガネを傍らに、時折ベランダに出て空を仰いでみたが、天気そのものが悪くて見ることは、かなわなかったのである)。悲しくって。悲しくて-とは、この心境か。
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 米大リーグ、ドジャースに移籍した大谷翔平(29)=10年契約=が14日(日本時間15日)、ロサンゼルスの本拠地ドジャーススタジアムで入団記者会見に臨み、背番号17のユニホーム姿を披露。「勝つことが今のボクにとって一番大事なことです。ドジャースでも欠かせない存在になりたいし、期待に応えたい。野球選手としてあとどれくらい出来るかは、誰も分からない。勝つことが一番大事なことです」と話し、悲願であるワールドシリーズ優勝に向けての決意を語った。
 世界のスポーツ史上最高額となる10年総額7億㌦(約1015億円=為替レートは入団合意時)の大型契約を結んだ新天地での決意表明となったが、やってくれそうな気がした。米メディアによると、球団の年俸総額を抑制し、補強資金に充てられるようにするため、契約額の約97%が2034年~43年の後払い。チームの勝利を優先する姿勢を打ち出し「自分が受け取る金額を我慢して球団の予算に柔軟性を持たせられるのであれば後払いでいい」と、異例の契約を申し出た理由を打ち明けた、という。
 大谷は、エンゼルスで6シーズンにわたってプレー、今季は右ひじ靭帯の手術や日本勢初の本塁打王獲得2度目のアメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)受賞などがある。リハビリ中の右肘については「術式が(18年の)前回とは違う。素振りを始めており、来季開幕には十分間に合う」と語った。また愛犬の名前に関する質問には、笑顔をまじえ「デコピン」であることを明かした。

 欧州連合(EU)が14日、ブリュッセルで開催した首脳会議でロシアの侵攻を受けるウクライナの加盟交渉開始で合意。EUのミシェル大統領がX(旧ツイッター)で明らかにした。
「戦前の辰年年賀状展 時代を映す 240枚の年賀状―江南市歴史民俗資料館―」とは、本日付の尾北ホームニュース。来年の1月9日まで開かれている、とのことである。

(12月14日)
 けさの朝刊は【官房長官に林氏 安倍派4閣僚きょう交代 裏金疑惑】(毎日)【安倍派裏金 強制捜査に 規制法違反容疑 特捜部議員数十人聴取へ「不記載」派閥指示か】【池田氏側4303万円訂正 収支報告書大野氏側 還流認める】(中日)…と、悪に手を染めた政治家の狼狽ぶりが手に取るようである。
 他方ではドバイからの共同電で国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に触れ13日、パリ協定に沿って気温上昇を1・5度に収めるため「化石燃料からの脱却」などを進めるとした成果文書を採択、閉幕したことを【「化石燃料脱却」で合意 COP28 初の進捗評価で成果】(中日)【脱化石燃料化 初の合意 「温室ガス35年6割減」明記 COP成果文書】(毎日)と報道。こちらは、人間の叡智への挑戦とでもいえようか。よい話題である。

(12月13日)
 <高校三年生>や<学園広場><修学旅行>など。数々のヒットで知られる尾張が生んだ稲沢市萩原出身の歌手舟木一夫さん。その彼を応援する〝舟友ファン〟の代表的存在といっていい、玉田美代子さんと一宮市開明の和食麵処「サガミ」でお昼をご一緒した。
 昨日、大阪のホテルニューオータニ大阪で開かれた舟木一夫さんのバースディーパーティーの席で私が最近、上梓した亡き妻(伊神舞子)がお盆にわが家に帰宅した物語「あたし帰った かえったわよ」(人間社)を手渡しで贈ってくださったお礼を兼ねての昼食会で、車による道案内に始まり、舟木さんの最新作が収録されているDVD、さらにはご自宅で育てられたという柚子までお土産に頂くなど世の中には、こうしたすばらしい方がいるのだなあ~、とつくづく感心して帰宅したのである。
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 2023年の世相を1字で表す「今年の漢字」が【税】に決まり、京都・清水寺で森清範貫主が12日午後、揮毫。

 岸田文雄首相は12日、首相官邸で開かれたマイナンバー情報総点検本部の会合で「予定通り健康保険証の発行を来年秋に終了する」と表明。保険証廃止後は基本的にマイナカードを使ったマイナ保険証に一本化する。政府はマイナンバー総点検の結果、個別データの精査対象は計約8208万件で他人のマイナンバーをひも付ける誤登録があったのは0・01%の8351件だったと発表。総点検の前に先行実施した分なども含めると計1万5907件となったという。

(12月12日)
 きょうは、いつも乗り慣れている愛車のキィーが突如としてなくなり、先ほどまでわが家を家宅捜索。結局、今現在(午後7時47分)見つからないまま時は過ぎ、疲ればかりが残った(午後7時22分現在、キィーは行方不明状態が続いている。その後、息子が帰宅し、玄関先に落ちている鍵を発見してくれた)。

 新聞の朝刊は【安倍派閣僚ら15人更迭へ 党役員高木毅、荻生田氏も 裏金疑惑週内にも】【大野、池田氏側数千万円か 橋本元五輪相も 還流数十人に】(中日)といった具合。夕刊も相変わらず政治家の裏金問題の続報で【安倍派裏金5億円か 大野氏側5000万円、池田氏側4000万円 岸田派も過少記載か】【首相、14日にも4閣僚を更迭】(中日新聞)といった具合で、全く嫌になってしまう。これが政治家のやることか、と憤りさえ感じる。

 そんな中、10日、オスロのノーベル平和賞授賞式で、ナルゲス・モハンマディさん(51)のために用意され椅子に置かれたメダルとモハンマディさんの受賞メッセージ要旨が、どこかホッとさせるものを感じさせ、【獄中から「自由と正義の光」】の見出しもよかった。

(12月11日)
 金山のペインクリニックへ。かつて亡き舞が私の体調が優れていない時に、初めて連れて行ってくれたペインクリニックで私は、その後はずっとこのクリニックを信頼。舞の亡きあとも定期的に訪れ、こうして血圧はじめ体力全般の診療を受けているのである。そんな私が診療を寄せるクリニックではあるが、きょうは病院内で大切な診察券を失くしてしまうドジを踏み、探しても探してもないので、いつものように薬をもらって帰宅。帰宅後、しばらくすると看護婦さんから携帯の留守電に電話があり、病院内の廊下に落ちていましたので、当方で保管しておきます、とのことでホッとしたのである。
 それはそうと、シロは帰宅時にきょうもそれこそ心配そうな顔で玄関先まで飛び出てきてくれたが「大丈夫。大丈夫だってば。それより、おまえ。シロは元気でいたか」とふたりの会話が目と口で、いつもどおり交わされたのである。今のわたくしにとってのシロは、もはや家族同然。かつての舞のように、大切な家族の一員なのである。けさは新聞休刊日のため新聞をしっかりと読む時間がないだけ、助かったのである。朝刊がある日は、けっこうの時間を読むのに充て、その分、体力もいるだけに精神的にも疲れる。きょうは朝刊がないのでその分、体力的にも助かるのである。

2023年12月10日
 日曜日。きょうは、私の兄の提案もあって、たつ江(伊神舞子)が2021年10月15日にこの世を去って以来、久しぶりの伊神3兄妹の兄妹会(きょうだいかい)とあいなった。
 兄妹会とはいっても、ひと足早い忘年会を兼ね江南市内の「キッチン くま」での食事会である。冒頭、妹が「たかぼう(孝坊)、何はともあれ本の出版おめでとう」と言ってくれて会は始まった。
 それどころか、妹がいうには「実を言うと、『たかぼうの本、本屋さんから(30冊ほど)取り寄せ、関心のありそうな友人知人にお兄ちゃんの本です』と言って配らせてもらったよ』の言葉には、それこそ思いもしない妹の配慮だけに、涙が出るほど嬉しかった。私は、さっそく妹と兄が手にした本に【恵存】とサインをしたのである。私は同時にこうした、すばらしい妹と兄に恵まれて、心から「ありがたいことだ」と見えない神さまと今は亡き両親、そして妻たつ江(伊神舞子)に報告。感謝した。

 帰りに、私たちの母の死(昨年5月16日。愛泉館にて、たつ江の後を追うように死亡。享年満101歳。6月1日に満102歳になる直前に旅立った)に伴う相続で新しく私の所有地となった扶桑の土地を兄夫妻の案内で一緒に見て回ったが、帰宅すると、愛猫シロちゃんが心配そうな顔で私を出迎えてくれた。「きょうは、日曜日でお兄ちゃんがいてくれたが、いつも留守番してくれてありがとうね」と私。シロは「わかってるよ」という顔をしてニャア~ン、とひと声あげてくれたのである。
 
 母の死に伴う相続で私の所有地となった新地(手前部分)
 
 
 皇后さまが、きのう9日、還暦となる60歳の誕生日を迎えられ、天皇陛下とともに皇居・宮殿での祝賀行事に臨まれた。秋篠宮ご夫妻をはじめとした皇族のほか、宮内庁長官ら幹部、衆参両院議長や最高裁長官、閣僚などからお祝いの言葉を受けられた皇后さまは、引き続き天皇陛下とともに東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪れ、上皇ご夫妻にあいさつをされたという。

 大ヒット映画「ある愛の詩」(1970年)で知られる米俳優ライアン・オニールさんが8日、死去。82歳。亡くなった場所や死因は公表されていない。「ある愛の詩」は「ゴッドファーザー」とともに、志摩半島で舞(たつ江)と共に青春時代を過ごしていたころ、舟木一夫さんの歌(高校三年生、学園広場、仲間たち、君たちがいて僕がいた、絶唱など)と一緒に何度も何度も聴いた忘れられない歌でもある。

 エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平投手が9日(日本時間10日)、ドジャースと合意。10年総額7億㌦(約1014億円)の超大型契約でメジャー史上最高額で北米プロスポーツ最高額。自身のインスタグラムで投稿するとともに代理人のネズ・バレロ氏も発表したという。

 本日夜。午後9時からのNHK総合のNHKスペシャル【自衛隊・変貌その先に 最前線の訓練に密着▽創設70年の歴史がいま 専守防衛水面下の議論】を見る。

2023年12月9日
【安倍派6幹部裏金か 塩谷、荻生田、西村氏側も パーティー収入巡り 松野官房長官更迭検討】【ガザ停戦 米が拒否権 安保理、決議案を否決 南部爆撃10人死亡】(9日付中日夕刊)。夕刊の活字を前に、なんだかニンゲンという存在そのものが情けなくなってくる。
 人は悪事を働くために生きているのか。そんな気がしてしまう。思えば、岐阜県庁汚職事件。あの時は平野三郎岐阜県知事の右腕、フィクサーとして県政に君臨した和田達男県参事が、建設業者から集めたお金が実に3億円の隠し預金となって化けの皮をはがした。今も同じことをやっている。ニンゲンとは、なんと愚かな存在なのか。

 朝。町内会の役員の大槻さんが伊勢神宮と古知野神社のお札を手に来訪。かつて、わが家がこの町の班長を当てがわれていたころ、舞がお札を手に一軒一軒ていねいに回っていたことを思い出し、ふたつとも買うことにして2200円也を支払ってお札をもらった。そうして、もらったお札は何よりも先に舞(静汐院美舞立詠大姉)の仏前に供えた。古知野神社は当地で、伊勢神宮はかつて私たちが伊勢志摩に居たころに何かとお世話になった、思い出のお伊勢さんだからである。
 舟木一夫さんのファンの一人玉田美代子さんから「伊神さまの本、注文して読ませて頂きました。ご苦労の様子 又奥様との素晴らしい愛。12月12日。舟木さんのお誕生日 大阪にてバスディナーショー ディナーショーに行きます~ 舟木さんにこの本もプレゼントしようかなぁ~ ひとり言でしたー」とありがたいメール。つくづく舟木さんは幸せな方だな、と思ってしまう。いつまでも舟友ファンに守られているだなんて。すごく幸せな方だな、と思ってしまう。

「おまえの知らない大勢の人々が【あたし帰った かえったわよ】を読んでくださっているよ。ふたりで感謝しよう」と仏の伊神舞子に報告する
 

 本日付の中日新聞1面トップは「自民党派閥の政治資金パーティー券問題で安倍派(清和政策研究会)の松野博一官房長官側が直近5年間で派閥から販売ノルマを超えた売り上げ計1千万円超の還流を受けたとみられるーというもの。ほかには【ハマス戦闘員 数百人が投降 イスラエル軍 攻撃継続】【円急伸 一時141円台 日銀総裁 緩和「出口」示唆で】が目立つ。

 きょうは久しぶりに舞の仏の前で、シロちゃんひとりを観客に横笛で♪さくらさくらを、ハモニカで♪赤トンボなどをふいた。舞が生きていたころは、彼女とシロを観客によくふいたものである。演奏後「おい、たつ江。こんなにうまいハモニカはなかなか聴けないのだから。1万円はもらわないかんな」と冗談で言うと彼女はいつも、こう返した。
「何言っとるの。あたしが聴いてあげているのだから。あたしが5万円くらいもらわなければ」と言って笑った。その舞も、いまはこの世にはいないのである。彼女が亡くなる前の1週間ぐらいというものは、江南厚生病院の緩和病棟の病床に伏したままの舞を前に、思い出の曲を何曲もずっと吹き続け、彼女は黙って満足そうに聴いていた。あのかわいかった舞は、もはやこの世にはいない。でも、私たちの心の中では生きている。きょうは、そんな彼女に向かって久しぶりにふいたのである。
 シロひとりが神妙な顔をして聞いてくれた。私には、それが嬉しかった。

 久しぶりにふいたハモニカと横笛
 

2023年12月8日
 きょう12月8日は、日本海軍が1941年(昭和16年)のこの日にアメリカ合衆国のハワイ・オアフ島真珠湾にあったアメリカ海軍の太平洋艦隊と基地に対して行った真珠湾攻撃、すなわち日米開戦の日である。

【なぜ破滅的な戦争に突き進んでいったのか。その原因の一つは、自由な言論が徐々に封殺されていったことにあると思わざるをえません。
<機銃掃射逃れ九十路(ここのそじ)の終戦忌>
今年8月15日「終戦の日」の本紙に掲載された「平和の俳句」です。川崎市の藤原日出さん(90)=掲載時=の作句。選者のいとうせいこうさんは「日中戦争でお父さまが戦死された時に六歳、弟四歳。その後も二度空襲にあい、生き延びてきた九十歳の一句」と記します】(12月8日付中日新聞社説 言葉の歯止めなき末に 開戦の日に考える)から。

 人びとは胸に手を当て、ニンゲンたちが世界中で繰り広げている戦争など過ちの数々について静かに考えなければ、と。わたくしは、そう思うのです。ウクライナで。ガザで、戦争が繰り返されている今。わたしたち人間は胸に静かに手を当て、自分たちがしていることを心から反省しなければ、と。そう思うのは、私だけではないに違いありません。

 そういえば、きょうは「イマジン」で平和を訴え続けた、あのジョン・レノンが米ニューヨークの自宅アパート・ダコタハウスで射殺された悲しい日でもあります。ジョンは当時40歳。妻のオノ・ヨーコさんとともにスタジオから帰宅した、その時、銃弾が彼の命を奪ったのでした。世の中には、こうした悲しく非情な事件、事故が多すぎます。

 岸田文雄首相が自民党派閥パーティーで政治資金のキックバック(還流)があったとされる問題を受け、7日、自身が会長を務める岸田派を離脱すると表明。「私自身が先頭に立ち政治の信頼回復に向け努力したい」と記者団に言明。離脱は首相在任中に限るという。

 【松野官房長官側に1000万円 パー券収入還流か 裏金疑惑 政権中枢まで 「差し控える」連発 立民が証人喚問要求 首相は更迭を否定】とは8日付中日新聞1面見出し。

2023年12月7日
 毎日新聞によれば、きょうは雪が激しくなり、降り積もるころ。地面に霜柱が立ち、朝夕には池や川に薄い氷が張るようになる、いわゆる二十四節気の【大雪(たいせつ)】である。

 中日ドラゴンズへの入団が決まった中田翔内野手(34)が6日、名古屋市内のホテルで記者会見。「チャンスをいただけてありがたい。また一から頑張りたい気持ちでいっぱいです」と語った。年俸3億円。背番号は日本ハム時代と同じ【6】。目標は、100打点だという。

【ガザ全域戦闘地域に パレスチナ側死者1万6000人超 衝突2カ月】【安倍派9000万円受領議員も 裏金問題 自民パーティー自粛】【オスプレイ墜落1週間】などといった暗い新聞見出しばかりが朝刊に並ぶなか、【一力天元に復位 自身初の三冠】(中日7日付)は明るい話題といえよう。
 ここで、「一力天元に復位」のニュースをもう少し丁寧に説明するなら。「囲碁の第49期天元戦5番勝負の第4局が6日午前9時から兵庫県洲本市のホテルニューアワジで打たれ、午後5時40分、白番の一力遼二冠(26)=棋聖、本因坊=が関航太郎天元(22)に242手で中押し勝ちした。一力新天元は通算成績3勝1敗で3期ぶりに天元へ復位し、自身初の三冠保持者となった。」ということになる。いずれにせよ、一力天元初の三冠はお見事、というほかない。

 中日新聞の本日付の夕刊1面に【青葉被告に死刑求刑 京アニ事件 妄想「影響は限定的」】の見出し。36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で裁判員裁判の論告求刑公判が7日、京都地裁で開かれ、検察側は殺人罪などに問われた無職青葉真司被告(45)に死刑を求刑。被告の妄想につき「影響は限定的で極刑回避の理由にはならない」とし「計画的で極めて危険。残虐非道で社会的影響も多い」と述べた、との記事が掲載されていた。
 ほかには【ガザ3都市「防衛線突破」イスラエル ハンユニスなど】(中日夕刊)【オスプレイ全世界で停止 米軍、日本の墜落事故受け】【ロシア産ダイヤ輸入規制 G7首脳声明 AI指針で合意】(日経夕刊)といったところか。

2023年12月6日
 各紙報道によれば、イスラエル軍は5日、南部の最大都市ハンユニスの中心部にいると発表。部隊のハンユニス入りを認めた。軍は4日にハンユニスへの空爆や砲撃を強化、ハンユニスでの空爆は戦闘開始以降、最大とみられ、空爆もガザ全域で行われたという。それにしても、愚かな戦争を一体全体いつまで続けるつもりなのか。

 本日付の中日新聞の報道によれば、東京地検特捜部が自民党派閥の政治資金パーティー券問題で当時の安倍派(清和政策研究会)からキックバックを受け、裏金にしたとされる所属議員の秘書らから事情聴取、派閥からの還流で少なくとも数千万円を受領した所属議員がいたとみられることが判明。
 特捜部はこんご政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)の疑いで捜査、受領額が多い議員を抽出し13日の国会閉幕後に一斉に事情聴取する見通しだという。

 全国で障害者向けグループホームを展開、食材費の過大徴収などが問題化している福祉事業会社「恵(めぐみ)」=東京=の現役職員が、職員配置やサービス提供記録の偽装の詳細を証言していた事実が【「夜勤偽装 名前使われた」「恵」の現役職員が証言】(6日付中日新聞1面見出し)と報じられる。あちらもこちらもニンゲンとは。一体全体、なんという存在なのか。

 経済協力開発機構(OECD)が5日、2022年に81の国・地域で15歳の生徒らを対象に実施した「国際学習到達度調査」(PISA)の結果を公表。日本は「読解力」が前回18年の15位から3位へと順位を上げ、数学的リテラシー(応用力)は6位から5位に、科学的リテラシーも5位から2位へと上昇、ともに世界のトップレベルを維持したという。

(12月5日)
 このところは、わが家キッチンの床部分への水漏れが目立ち、そのつどふき取ってはいるが。このままではいけないので、本日自宅近くの水道漏れの修理業者(尾関さん)にきて頂き、半日近くをかけ原因を調べてもらった。その結果、台所の左側湯の配管(アンゲルマン)部分が緩んでおり、ここから水の滴が漏れ出ている-とのこと(現に私は、その部分に光る水滴を確認した)。デ、尾関さんには配管のその部分をしっかり締めてもらい、修理代として6000円也をお支払いした。水道そのものはどこからも漏れてはいません-とのことなので、先ずはひと安心といったところか。このまま漏水が治まってくれたら良いのだが。しばらく様子をみよう。

 こんなわけで、台所、すなわちキッチンの水漏れがなんとか片付いたところで、きょうは久しぶりに隣町、扶桑町にある大型ショッピングセンター・イーオンへ。途中、イーオン手前の喫茶『山手珈琲店』に入り、久しぶりにランチを食べたが、これがまたボリウム満点でなかなかの食べ応えだった。この後は、イーオンで買い物をして帰りは、かつて私と舞(たつ江)が野菜作りに共に励んだわが所有地「エデンの東」経由で帰った。エデンの東の土地管理は、ここ数年は大脇造園さんにお任せしているが、冬枯れとはいえしっかりと整地されており、ホッと安心したのである。

 冬枯れとはいえ、しっかり整地された【エデンの東】には、ホッとした
 

 

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【ガザ全域空爆強化 イスラエル軍 学校・病院も標的か】(5日付日経夕刊)【ガザ学校空爆50人死亡 南部最大都市に戦車迫る】(同中日夕刊)など。相変わらずイスラエル軍によるパレスチナ自治区全域での空爆など醜い戦争は止みそうにない。ニンゲンたちは、どうして戦争を止めないのか。ニンゲンとは。やはり愚か極まる生きものなのか。いやいや、そうではないはずだ。

 日本大学の林真理子理事長がさる4日、大学本部で記者会見。同大アメリカンフットボール部の薬物事件を巡り「対応の混乱について改めて深くおわびする」と謝罪。「組織の改善計画をまとめ断固たる決意で実行し改革に全力を注ぐーとして辞任を否定。同部の廃止問題については「理事会が継続審議中で私の考えはご容赦いただきたい」と述べた。

 ことしのノーベル平和賞授賞が決まっているイランの女性人権活動家ナルゲス・モハンマディさん(51)が投獄されている首都テヘランの刑務所で外部との電話と面会を禁止されていることが判明。モハンマディさんのインスタグラムが3日に明らかにしたもので、授賞式を10日に控え、イラン当局には刑務所からの発信を妨害する狙いがありそうだという。モハンマディさんは厳格なイスラム体制下のイランで抑圧に抵抗し、人権被害を告発し続けてきた「自由の闘士」で知られる。こうしたなか、ノーベル賞委員会は10月「イランにおける女性の抑圧との闘いと、全ての人々の人権や自由を促進する闘い」を評価、授与を発表したいきさつがある。
 香港の民主活動家で2019年の反政府デモを巡って実刑判決を受け服役し、21年に出所した周庭(しゅうてい)氏=27歳=が3日、留学先のカナダ・トロントに9月から滞在しており「(香港には)恐らく一生戻らない」とインスタグラムで明らかにした。事実上の亡命の可能性があるという。

(12月4日)
 ことしのノーベル賞授賞式が10日に開かれます。そしてちょうど50年前にストックホルムでノーベル物理学賞を受けたのが日本の物理学者江崎玲於奈さん(98)だった。というわけで、中日新聞(東京新聞)は日本の研究力と科学技術の進歩-に焦点を当て【AI時代 創造力育成が重要 ノーベル賞受賞から50年 江崎玲於奈さんに聞く】の特集記事。江崎さんは「自分の主義を貫くための戦力を養う」ことの大切さを強調。「これからはいかに創造性を育んでいくかが決定的に重要になってくる」と語った。

 江崎さんに聞く、の記事
 

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 フィリピン付近で発生した地震を受け、津波が到達した愛知、三重両県の太平洋沿岸部では3日朝、自治体が住民に避難を促すなどの影響が出た。気象庁によれば、愛知県田原市赤羽根で午前6時46分に10㌢の津波を観測。三重県では尾鷲市で午前4時39分、熊野市でも午前7時9分にそれぞれ微弱な津波を観測した。
 午後5時40分ごろ、こんどはインドネシア・スマトラ島のマラビ火山で日本時間3日午後5時40分ごろに大規模噴火が発生。気象庁は日本への津波の有無を調査したが、4日午前零時時点では海外、国内の観測点ともに有意な潮位変化は確認されなかったという。自然世界はいつ何が起きるか。わからない。私たちはその大いなる自然世界に生かされているのである。

 直木賞作家の今村翔吾さん(39)が3日、書店のなかったJR佐賀駅(佐賀市)構内に「佐賀之書店」をオープン。書店経営は2021年に事業継承した大阪府箕面市の店に次いで2カ所目。報道陣に「地方で本屋が残る、復活する形を佐賀から全国に広げていきたい。たかが一店舗だが、一歩で歴史は進みだす」と意気込んだというが、その意気やよし、である。

(12月3日)
 日曜日。外は寒い。わが家の愛猫シロちゃんは、電気ストーブを前に早くも丸くなっている。

 もはや、冬の寒さだといえようか。米政府が2日、2050年までに世界全体の原子力発電の設備容量を3倍にすることをめざす宣言に日米を含む22カ国が参加した、と発表。この宣言はアラブ首長国連邦(UAE)で開かれている国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の首脳級会合に合わせて打ち出し公表されたが、世界の環境団体は「誤った対策だ」と批判。脱炭素化が叫ばれている世の中だけに、難しい問題だといえよう。
ちなみに日本は再生可能エネルギーを拡大する有志国誓約にも参加。温室効果ガスの削減対策としての原発と再生エネを共に活用する姿勢を示したという。宣言は、気候変動対策にとって「原子力は重要な役割を果たす」とも明記。発電能力を20年と比べ50年までに3倍にするため参加国が協力するとした、とも。日米のほか、カナダ、フランス、韓国、ウクライナ、英国などが名を連らねたという。
 これに対して国内外の環境団体は、連名でコメントを発表。気候危機に対処するためには「一刻も早い化石燃料の廃止が必要で原発をはじめとした誤った気候変動対策は真の対策を遅らせる」などと訴えた。ちなみに日本政府は原発の60年超運転を可能にするなど原発利用を推進。現行計画で30年度の電源構成は20~22%を見込んでいる。なかなか難しい問題である。さてさて【どうする 原発?】と言いたくなってもくるのである。世界の環境問題を考えたとき、ほとほと難しい問題だといえよう。
 
 中日新聞のサンデー版大図解№1640は【難民受け入れの現実】
 

(12月2日)
 ことし話題になった言葉に贈られる流行語大賞(年間大賞)は、プロ野球阪神による38年ぶりの日本シリーズ制覇で話題となった「アレ(A・R・E)だった。この言葉は優勝を意味するが、選手が意識しないように岡田彰布(あきのぶ)監督がアレと表現した。「みんなの力で勝つことによって、関西ではアレという言葉を毎日マスコミで発してもらい、想像以上の反響があった。スポーツ界もことしはすごく盛り上がったので、少しは貢献できてよかった」とは、岡田監督である。

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスが1日朝、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を再開、ガザ保健当局によれば、戦闘再開後にガザで109人が死亡、数百人が負傷したという。ニンゲンたるもの、限りなく愚かな存在である。なんたることだ。11月24日に始まった戦闘中止は、わずか7日間で終了、民間人の被害者はさらに増えそうである。

 愛知県警は岡崎署の留置場に勾留されていた無職男性=当時43歳=が昨年12月に死亡した問題で1日、適切な体調管理を怠ったとして業務上過失致死などの疑いで留置担当だった警部ら8人の署員と退職者1人の計9人を書類送検。留置管理が不適切だったとして島崎浩志署長ら署員11人を減給や停職などの懲戒処分とした。平松伸二警務部長は、記者会見で「不適切な処遇が継続し、尊い命が失われるという重大な結果を生じさせた」と陳謝。

(12月1日)
 金曜日。早いもので、きょうから師走である。そして。きょうは映画の日だそうだ。

 これとは別に中日の1面トップ見出しは【安倍派裏金1億円か パー券収入 議員側に還流】【規制法違反の疑い】とわかりやすい。「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」など数多くの名作ドラマを手がけた脚本家の山田太一さんが、11月29日、老衰のため川崎市の施設で死去。東京都出身。89歳だった。

 午後。各種仕事の合間を縫うようにして一宮スポーツ文化会館へ。社交ダンスのレッスンのためで、きょうはタンゴ、ワルツに続き、久しぶりにルンバにも挑み、かなりハードなレッスンとなった。脱原発社会をめざす文学者の会幹事会からの依頼で月イチで文学者の会ホームページに執筆している文士刮目の31回目【友とは。 友情とは】が公開され、これを確認する。台所の床が部分的に水漏れ、そのつど雑巾でふきとってはいるが。原因はわからないままだ。まさか、舞が毎日、私たちのことが心配で台所に立っていて、その証しとしての水漏れなのか。なぜ、漏れるのか―が私には分からない。