一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2024年3月~)

2024年3月31日
 能登半島の復興を願う歌【能登の明かり(伊神権太作詞、牧すすむ作曲)】がとうとう完成。本日、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のWhat’s New欄への牧さん歌による音源貼り付けを終え、本日からこの声が広く社会に流れ始めた。

 そして。この【能登の明かり】の詩は、私が作詞(とは言っても、一部牧さんが補作)牧さん作曲で誕生。音源貼り付けは編集委員の黒宮涼さんの〝手〟により、きょうの午後、完成。こんご一人でも多くの方々に歌っていただき、能登半島の被災者に対する元気の元、勇気につながればと願っている。私たち同人は何よりも、被災地の方々の生活が1日も早く、元の日常に戻ることを、ただひたすらに願うだけである。

 能登半島地震で災害関連死の疑いがあるとして少なくとも43人の遺族が災害弔慰金の支給申請をしたことが自治体への取材で判明したーとは、本日付の中日新聞の報道。厚労省と大阪市は30日、小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを巡る健康被害問題で食品衛生法に基づき、原料を製造していた同社の大阪工場(大阪市淀川区)を立ち入り検査。

2024年3月30日
 土曜日。
 ことしの元日、能登半島地震が起きて以降、能登の方々を励まし、元気を取り戻してもらうにはどうしたらよいか。あれやこれや、と本欄を書きながら私は、これまでそのことばかりを考えてきた。亡き妻舞(伊神たつ江)ら家族5人(ほかに、今は亡き愛猫てまりに白うさぎドラえもんちゃんも)でともに7年にわたって過ごした七尾。その能登半島の涙を思い、私は妻と言う名の仏(静汐院美舞立詠大姉)の前で共に考えながら作った詩【能登の明かり】の作曲を私たちウエブ文学同人誌「熱砂」の同人仲間でもある、あのふるさと音楽家牧すすむさん=琴伝流大正琴「弦洲会」会主、詩人で作曲家。「青春の街」小牧。「恋の犬山」など作曲多数=に託し、歌にしてもらったのである。
 そして。きょう、牧さん自らがうたうこの歌を「熱砂」編集委員の黒宮涼さんの手で本欄のWhat’s New欄に出来たら、1日も早く組み込み、だれもが牧さんとともに一緒に歌えるようにーと、世界に向けて広く発信し、公開することにしたのである。このうえは、日本はむろん世界じゅうの人々にこの歌を口ずさんで頂き、能登半島の被災者への光りとなれば、と思っている。本欄を読まれた読者のみなさまには一人でも多く、この歌を共にうたって頂けたら、と願う。
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    ☆    ☆
 けさの新聞も【紅麹サプリにプベルル酸 青カビ由来か 人への毒性調査 きょう工場立ち入り】【社長謝罪 死者5人に 厚労省が窓口】(30日付、毎日見出しから)と紅麹に関する事件の見出し。
 厚生労働省は29日、小林製薬(大阪市)が販売するサプリメント、機能性表示食品・紅麹(べにこうじ)の健康被害が相次いでいる問題で被害のあったサプリの原料の一部から青カビが作り出す天然化合物「プベルル酸」が同社の調査で検出された、と公表。健康被害の原因物質かどうか今後、政府が調査を進めるという。
 ほかには一連の裏金事件で自民党内に安倍派幹部に離党勧告案が浮上している、など。けさも、いろいろ報道されている。

(3月29日)
 名古屋地方気象台が28日、名古屋市で桜(ソメイヨシノ)が開花した、と発表。平年より4日遅く、最も早い開花となった昨年より11日遅い。満開は1週間~10日後になりそうだという。

 けさの中日新聞によれば、小林製薬は28日、「紅こうじ」を使ったサプリメントを摂取した2人の死亡を新たに確認した、と発表。これまでに死亡が判明していた2人と合わせ死者は計4人になった、と伝えていた。それが、夕刊になると、また増え「新たに1人の死亡を確認した」と発表。腎疾患を発症した状態で死亡する例が増え続けており、【紅こうじ 死者5人に 小林製薬 サプリ摂取者と発表 コールセンター 厚労省も設置へ】の見出しが痛ましい。

【リニア開業34年以降へ 「静岡工区 工期10年」 有識者会議JR東海が提示】【子育て支援金最大月950円 28年度徴収 医療保険別に試算】とは本日付の中日新聞夕刊。

(3月28日)
 木曜日。
 斜め向かいの長谷川さんが亡くなっていたことを花霞町町内会の総代の奥さまから知らされ知る。たまたま燃えるゴミをゴミ集積場に運ぶ途中にお隣の大槻夫人と話しておいでのところと出食あして知った。長谷川さんは施設で亡くなられたという。菅原文太みたいな男気のあるとてもかっこいい良いお方で、生前の彼には不燃ゴミの日など舞も私も本当によくして頂いた。合掌-

 富山、長野両県を貫く山岳観光道路「立山黒部アルペンルート」で4月15日の全線開通に向け、除雪作業が進んでいるーとは、中日新聞の本日付記事で見出しは【春へ続くS 立山黒部除雪進む】といったもの。ほかに、けさのニュースは【紅こうじ3商品回収命令 被害昨秋以降製造に偏り 入院106人】【紅こうじ170社超使用 小林製薬製 厚労省など対応協議 国内外で自主回収続く】(いずれも28日付中日見出し)といったものだ。
 
(3月27日)
 岐阜地方気象台が27日、岐阜市で桜が開花した、と発表。平年より2日遅く、3月に暖かい日が続いた昨年と比べ11日遅い開花となった。気象台は、JR岐阜駅近くの同市加納天神町にあるソメイヨシノの標本木で数輪の桜が咲いているのを確認。平年通りであれば、1週間~10日後に満開を迎えるという。

 天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(22)がきのう26日、三重県伊勢市の伊勢神宮を初めて単独で参拝され、今月20日に学習院大学を卒業されたことを報告された。

 最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は26日、20年以上同居していた同性パートナーを事件で殺害された男性が、配偶者として「犯罪被害者給付金」を受給できるかどうかで争われた訴訟の上告審判決で支給対象の「事実上婚姻関係と同様の事情(事実婚)にあった者」に同性パートナーも該当し得るとの初判断を示した。

 小林製薬(大阪市)が26日、「紅こうじ」のサプリメントを約3年間継続して接取したとみられる1人が腎疾患で2月に死亡していた、と発表。紅こうじ接取に伴う社会問題が【紅こうじ接取2人死亡 小林製薬サプリ 入院70人超に】(27日付中日朝刊)と、さらに拡大化している。
 米東部メリーランド州ボルティモアで26日未明(午前1時半ごろ)、コンテナ船が橋に衝突、橋の大部分が崩壊。橋の上にいた作業員8人が転落、うち6人が行方不明になっているという。

 ほかには【大谷選手賭博関与否定 「水原氏 勝手に送金」「開幕後初めて知った」 大谷選手賭博関与否定】(27日付中日朝刊見出し)の記事がなぜか気になる。
 この記事を読みながら、各紙とも、今こそ大谷自身と周辺の徹底取材に挑むべきだと私は思う。これは元事件記者の直感ではあるが、だ。何かが隠されている。妻はその間、どうしていたのか。厳しいが、徹底取材をして当然である。第一、取材者側の取材を認めないこと自体が許されないし、不自然である。酷かもしれないが。その間、妻はどうしていたのか。妻の関与はないのか。そこを徹底取材すべきではないのか。

 わけあって各務原のスーパー「イーオン」に行ってみるも途中ではぐれてしまってUターン。

(3月26日)
 何よりも嬉しく、良かったのは、私も知るあの石川県七尾市和倉温泉の日帰り入浴施設「総湯」がきょう、営業を再開したことだろう。心からおめでとうーと祝福したい。和倉温泉旅館協同組合によれば、地震後、和倉温泉での一般開放はこの総湯が第1号だという。この総湯、地震前は近所の常連客や観光客でにぎわい、平日はおよそ400~500人、土日は700~800人が利用している。もちろん、私もかつて何度か入ったことがある。

 小林製薬は25日、腎疾患など健康被害の恐れがあるーとして自主回収を呼びかけている「紅こうじ」のサプリメントを接種した20人の入院が新たに判明した、と発表。これにより、24日までに確認された入院者の数は計26人に。一時、人工透析が必要になった人はいるが、全員命に別状はないという。というわけで、26日付毎日新聞の1面見出しは【「紅こうじ」入院26人に 小林製薬サプリ 健康被害拡大】というものだった。これが中日の本日26日付夕刊報道では【「紅こうじ」1人死亡 腎疾患サプリ3年接取か 小林製薬 因果関係調査】とより、深刻度を増した。

 同じ夕刊では【大谷選手 賭博関与否定 「水原氏が窃盗」開幕後知る】の見出しも。大谷選手が本当に賭博に関与していなかったのか。とても気になる記事である。マスコミ各紙には真実を暴いてほしく思う。大谷選手が関与を否定してはいるが。真実かどうか。各紙とも徹底的に暴いてほしい。大谷の脇が甘かったことだけは確かである。この事件の今後はちょっとどころか、とても気になる。こんなことではプロ野球ファンが大波の如く引いていってしまわないとも限らない。

(3月25日)
 【二階氏「衆院選不出馬」 裏金事件 党処分前に引責 「政治不信招きおわび」】【首相「週内に追加聴取」自身は処分対象外】【輪島の「千枚田」オーナー募集 名勝修復力合わせて 地元有志「ピンチをチャンスに」】とは中日新聞の25日付夕刊見出しである。

 きょうは新年度から花霞の3組2班の班長ということでお隣の奥様に、いろいろ教えて頂いた。亡き妻、舞がいたころは舞が市広報の各戸配布など全てを文句ひとつ言わないでやってくれていたので大いに助かったが、彼女がいなくなった今となっては私がやらざるを得ない。それだけに、きょうはお隣の奥さまにアレヤコレヤと事前のレクチュアを賜った次第。これまでも班長職は何度か回ってきたが、すべて舞がいやな顔ひとつせず、全て屋っていてくれていた。のに、である。

【能登の明かり】について、中日の記者が作曲者の牧すすむさん宅を訪れる。はやく新聞でも報道され、みんなで歌う日がこれば良いな、とつくづく思う。

(3月24日)
 名駅前の「ウインクあいち小ホール」へ。ここであったラララダンス発表会に出て、いっときを過ごした。皆さん、すばらしい社交ダンスで、自分の出場は別に、すっかり見とれてしまった。おそらくは夫妻なのだろう。目の保養というか。お年を召されてなおすばらしい演技力には、すっかり見とれてしまったのである。私は、わたしたちの先生の名前を冠した〝典ちゃんグループ〟のひとりとしてタンゴを大先輩の〝悦ちゃん〟と踊ったが、前半はまずまず。ところが、後半に電気がショートするように全身の動きが一瞬、止まってしまい、自分のからだがどう動いているか、がわからなくなってしまい、ただ曲の流れに従い夢中で踊っている自分に気付いたのである。
 あとで「ごめん。途中で何をどう踊っているか、がわからなくなってしまった」と相方の悦ちゃんに言うと、悦ちゃん曰く「私もよ。途中で電気か何かが走って意識が切れてしまったように、訳も分からず踊っている自分に気が付いたの」の返事。
 そうか、そうだったのか。ふたりで踊るうち、ふたりともが宇宙遊泳でもしているような、そんな意識の中で踊っていたことに気付いたのである。どう表現したらよいものか。認知症でもなければ、一瞬の意識の瓦解のようなものが2人同時に発生したのである。それでもふたりとも、それこそ夢遊病者のように踊り切り、無事、着地したのである。筋書きどおりに踊れてないのに最後まで踊り切ったとでもいえようか。
 不思議な体験となったのである。

 老いも若きも、こうしたダンス発表会が出来るのも、陰で支える指導者がおればこそ、だ。発表会の最後にあいさつをされる各ダンス教室の先生たち
 

 ラララダンス発表会から帰宅すると、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で行われていた大相撲春場所千秋楽が終わっており、新入幕で東前頭17枚目の尊富士(24)=本名石岡弥輝也、青森県出身、伊勢ケ浜部屋=がおしたおしで豪ノ山に勝ち、13勝2敗として初優勝。なんと新入幕優勝は大正時代、1914年の両国いらい、110年ぶりの快挙をやってのけていた。尊富士は、大相撲の世界に現れた新星といってよく、こんごが楽しみである。

 初優勝後に「みなさま、ありがとうございました」とインタビューに応える尊富士 
 

 満員の観客で埋まった大相撲春場所千秋楽
  

(3月23日)
 午前8時31分ごろ、岐阜県で震度4の地震。気象庁によれば、震源地は美濃中西部で、震源の深さは約10㌔、地震の規模はマグニチュード4・7と推定され、一宮市でも震度3を記録。私は気付かなかったが、「お父さん。ここ(江南市)も、かなり揺れたよ」と息子。

 【モスクワ郊外 テロ60人死亡 音楽会場数人で銃撃 ISが声明、150人負傷 銃声の中、逃げ惑う人々】【輪島朝市再起へ前進 金沢で出張開催】【MLB水原通訳の調査開始】とは、中日新聞の23日付夕刊。日経夕刊も【モスクワ郊外で銃乱射 音楽ホール60人死亡、テロか 「イスラム国」犯行声明】。世界は物騒である。

    ※    ※   

    ☆    ☆
 けさ23日付の中日新聞朝刊報道によれば、天皇、皇后両陛下がきのう22日に、能登半島地震の被災者を見舞うため石川県を日帰りで訪問された。輪島の朝市で黙とう後、輪島市、珠洲市の順で避難生活をしている人たちと面会。「おからだを大事に」などと励まされた。
 両陛下が被災地に足を運ばれたのは台風19号などで被害が出た宮城、福島両県を訪問された2019年12月以来。23日は午前中に羽田発特別機で能登空港へ。ここから自衛隊のヘリコプターで午後、輪島市中心部へ。瓦やガラス、コンクリートなどが散乱する輪島朝市で、焼け跡を前に深々と頭を下げられ、約100人が身を寄せる避難所「輪島市ふれあい健康センター」へ。ここでは膝をついて「おけがはなかったですか」「こちらでの生活はどうですか」などと声をかけて回られ、引き続きヘリで珠洲市緑丘中体育館へ。ここでも被災者と懇談、1人ひとりを励まされたという。両陛下のこの心からの訪問には被災者一人ひとりが励まされ、勇気づけられたに違いない。

 能登半島地震で被災後、集団避難をしていた石川県輪島市の中学1、2年生約50人が22日、同県白山市からバスで地元へ。これにより、県内3市町の生徒計約400人の集団避難が終わった。米国滞在中の大久保利通に宛てた西郷隆盛の自筆書簡が約100年ぶりに滋賀県で見つかった、と同県が22日、発表。

(3月22日)
 金曜日。毎日22日付朝刊が【東証最高値更新 FRB金利据え置き】【ガザ市民を拷問か イスラエル軍・機関 「ハマス」決めつけ拘束】なら、中日同は【能登半島6市町 被災で業務増 職員2割超 強い疲労】【トヨタ 田原で次世代EV 部品一体成型で工程減 26年から生産へ】【大谷選手通訳 水原氏を解雇 ドジャース 違法賭博疑い】か。この世には毎日毎日、いろんなことが降っては湧いてくる。

 月刊ドラゴンズ木村愛子さんの記事【愛子のインタビュー】を読む。今回は【お帰りなさい‼ 竜の絶対守護神 R・マルティネス】で、シーズンを前に愛子さんの<愛>が感じられる温かく、さわやかな記事だった。ライデル・マルティネス、そしてマイケル・フェリス投手も、がんばれ!

(3月21日)
 夜。牧さんの御子息、倉知崇さんから「〝能登の明かり〟の歌入り音源が届きましたので転送します」のメールが入る。さっそく聞いてみる。歌っているのは、作曲者でもある崇さんの父で私の友、牧すすむさん(倉知進さん)である。何度も何度も、繰り返し繰り返し聞くが、なかなかイイナと思った。

 早朝。ネパールで頑張る友人、ポカレル明美さんから「ご無沙汰しています。いかがお過ごしですか? ふと伊神さんの事が よぎりました。今は日本に一時帰国中です。徳之島の今朝の日の出と一緒に 朝日を参拝した仲間達です 素敵な一日をお迎え下さい。」のラインが朝日など4枚の写真入りで届いた。「すてきな日の出を心からありがとう」と返信する。

 けさの新聞(中日)によれば、天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(22)が20日、学習院大の卒業式に出席された。宮内庁を通じて文書を公表し、大学の4年間を「1日1日非常に濃く、学びの多い日々でした」と述べられた、とのこと。4月からは日本赤十字社で嘱託職員として勤務されるという。
 この日、愛子さまは振り袖にはかま姿で式に向かわれ、報道陣に「卒業おめでとうございます」と声をかけられ「充実した4年間を過ごすことができました。素晴らしい先生方や友人たちと出会えたこともうれしく、ありがたく思っております」と述べられ、卒業論文の題は中世を代表する歌人であった「式子(しょくし)内親王とその和歌の研究」と明かされた。愛子さまは冒頭、能登半島地震に触れ、犠牲者に哀悼の意を表し、被災者にお見舞い伝えられたという。

 米大リーグのドジャースとパドレスによる開幕戦が20日、ソウルの高尺(コチョウ)スカイドームで開かれ、エンゼルスからドジャースに移籍し大リーグ7年目を迎えた大谷翔平(29)は2安打1打点1盗塁と活躍。5-2の勝利に貢献した。一方で【20代以下73・5%若年層侵食 大麻摘発最悪6482人 昨年、覚醒剤上回る】の見出しと並んで【「大谷選手口座から賭け屋に6.8億円」 ドジャース水原通訳解雇 米メディア報道】のショッキング極まるニュース(いずれも21日付中日夕刊)も。これは非常に気になる。大谷選手の場合、ドジャースとの大型契約による入団まもない〝事件〟だけに、とても気になるのは私だけではなかろう。日本中のプロ野球ファンが大谷選手の今後を心配しているに違いない。好事魔多し、とはこのことか。

 国内で複数の人から採取された血液に「ナノプラスチック」と呼ばれる直径千分の1㍉以下の極めて小さなプラスチック粒子が含まれていることが、東京農工大の高田秀重教授らのグループの分析で明らかに。うち1人を詳しく調べると、血液や腎臓、肝臓などからプラスチックに添加する紫外線吸収剤やポリ塩化ビフェニール(PCB)という有害化学物質も見つかったという。というわけで、本日付の中日朝刊のトップ見出しは【人の血液からプラ微粒子 国内初 臓器に有害物質も 東京農工大分析】というものだった。

 【常滑の名鉄空港線故障 12時間ぶり運転再開】【栃木、埼玉震度5弱】【世界の「電子ごみ」過去最高の6200万㌧ 22年、リサイクル2割】とは、21日付の中日新聞夕刊報道。いやはや、この世はいろいろとある。
 
(3月20日)
 朝からの小雨もまもなく止んだ。
 春分である。というわけで、仏壇を前に舞の霊に線香を焚いてお参りをした。仏にも花を供え、いつものように線香を焚き、「俺たちはおまえを永遠に守るからナ」と手を合わせ、シロと一緒におまえが大好きで晩年に毎日「聞かせてよ」と言っていた♪エーデルワイスと♪みかんの花咲く丘の2曲を、いつものようにユーチューブで聴いた。
 朝のうち降っていた小雨もまもなくしたら止んだので、息子がしてくれた洗濯物をベランダに干す。と、どこから現れたのか、1羽の鳥がス、スイ、スイと目の前を反転したかと思うと、大空に吸い込まれるように飛び立ち、やがて消えた。あんなにスリルあふれる飛び方は、おかあさん、すなわちたつ江、舞に違いなく、私は思わず、手をふり、お・か・あ・さ・ん、と声を出してしまったのである。生前のおかあさんは、そういう不思議なことをしても決しておかしくはない、ちょっと冒険的で軽業師のような女性であった。

 本日、すなわち20日付の新聞各紙は、どこも日銀が19日開いた金融政策決定会合で、これまで大規模な金融緩和策の柱となってきたマイナス金利政策の解除を決めた、というニュースである。これにより、2007年いらい17年ぶりの利上げが実現。日銀は、長期金利を低く抑えるための長短金利操作も撤廃し、21日から政策金利を0~0・1%とすることとなった。歓迎すべきことのような気がする。

2024年3月19日
 朝。わが友、牧すすむさん=ふるさと音楽家で詩人、作曲家。琴伝流大正琴弦洲会の会主(倉知進さん)、ウエブ文学同人誌「熱砂」同人=から電話が入った。私が以前にお願いしていた能登の皆さんを励まし、元気づける歌が出来た、とのこと。結局、豊田在住のアナウンサー松田恵子さんが歌うことを承諾してくださった、とのこと。大変楽しみである。
電話越しに牧さんの声で彼自らが歌った声を一部聞かせて頂いたが、ちょっと声全体がちいさくて聴き取りにくかったので改めて聞かせていただくこととした。

 競泳のパリ五輪代表選考会が18日、東京アクアティクスセンター(東京都江東区)で行われ、女子100㍍バタフライで池江瑠花子選手(23)=横浜ゴム=が2位で、1位優勝の愛知県刈谷市出身の平井瑞希選手(17)=アリーナつきみ野SC=とともに代表入りを決定。池江選手は白血病を克服して出場した東京五輪から2年半。再びメダルへのスタートラインに立った。3大会連続で五輪切符を手にした池江選手は「ことばにならないほど嬉しい。自分を超えられるものは、自分しかありません」と語った。たいしたものである。

 ほかには選抜高校野球が18日、甲子園球場で開幕。【能登に勇気を 堂々後進 選抜高校野球開幕 航空石川 被災地の思い背負って】(19日付中日1面)の見出しがまばゆい。半面では【安倍二階派議員 募金関与 80人規模処分へ 除名や離党勧告回避 来月上旬にも】【プーチン氏 圧勝で5選】が気になるところか。

2024年3月18日
 きょうは風も強く、かなり寒い。それでもシロちゃんはお外に散歩に出かけ、いつものように正午過ぎに帰ってきた。いったい、毎日どこに行ってくるのか。それは彼女しか知らない。
    ※    ※

    ☆    ☆ 
 きのうの日曜日。根尾の淡墨桜を見るために久しぶりに、独りでマイカーを運転して再会してきた。老樹、淡墨桜の元を訪れるのは、私が連作長編小説【マンサニージョの恋(マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ、淡墨桜のやうな、道化師)】を三部作で出版したその年、2013年の春に今は亡き妻伊神舞子(たつ江)とふたりそろって、本の出版報告を兼ね淡墨桜の元を訪れて以来なので10年以上がたつ。

 淡墨桜は昔のまま。相変わらず、仁王立ちでいた。まもなく、銀の小粒にも似た可憐な花を咲かせるだろう

 
 

    ※    ※  
 老樹への道は国道157線をゆけども、ゆけども、なかなか着かず、これまでの年月の長さを思い出させた。
 根尾村板所(現在は本巣市根尾)の国指定特別天然記念物の樹齢1500年の、この淡墨桜と私との付き合いは、昭和51年春、私が新聞社の記者として三重県の志摩通信部兼伊勢支局から岐阜総局兼北方通信部に転勤してまもなくからの付き合いである。当時、作家の宇野千代さんから時の岐阜県知事平野三郎さんに出された宇野書簡がきっかけとなり、「淡墨桜顕彰保存会」が誕生。以降、保存の手が地元挙げて加えられるなか、保存の輪は年々拡大。老樹が奇跡的に再生して甦った話は知る人ぞ知るのである。
 こんなわけもあって、私は当時岐阜県警回りのほか、たまたま本巣郡の群部回りの記者だったこともあり、老樹の元へは足しげく通い「これでもか」「これでもか」と保存の輪の広がりを書き続けたのである。

 17日は、その淡墨桜になぜか、会いたくなって、ちょっとオーバーかもしれないが、78歳という老体に鞭打って根尾の里で生き続ける淡墨桜の元を訪ねたのであった。久しぶりの長い運転、それも急峻の根尾川沿いに走るコースは途中、少し間違え、1、2度バックしたりもしたが、なんとかゴールイン。老樹の元に立ったのである。やはりまだ桜は咲いておらず、ピークには観光客でにぎわう桜の園も岐阜市内から訪れたという若い女性3人連れだけだった。
 老樹の前に立つ。あの年。そう、昭和51年の春、枯死寸前にまで陥っていた桜の再生を祝って行われた淡墨桜顕彰保存会による観桜会が、ついきのうのように私の脳裏に蘇ったのである。老樹の根っこ部分で観桜会が催されたあの日、ショボショボと降り続ける雨に打たれた銀の小粒にも似た花を咲かせた老樹を目の前に、宇野女史は私の目をじっと見つめ「あのねえ、いがみさん。この桜はネ。老いれば老いるほど美しくなるのだから。人間と同じよ。同じなのだから。あなたも、いずれそういうことに気がつく日がきっと来るはずよ」と。私に向かって何どもなんども、そうおっしゃられたあの日のことが忘れられない。

 そして。時がたち。令和6年(2024年)3月17日。この日。わたくしが、根尾に向かう道すがら、看板などで目にしたものは、北方町の円鏡寺、糸貫町や本巣町に関する役場などの看板。富有柿の里、農産物直売所、蛍の里、淡墨温泉……といったものや鮎料理の店のたたずまいなどだった。鮎は、根尾川の清流にかけたヤナでとらえたものをかつて再三、食べたものだが、これからシーズンを迎えると大勢の人々が根尾川沿いのヤナバまで食べに訪れるに違いない。私自身かつて、根尾への取材の行き返りに腹ごしらえでよく寄ったものだ。

 根尾川の絶景も昔のままだった
 

 富有柿の話しとなると、だ。このおいしさときたら忘れられない。富有柿は、今はシーズンではないが在職中、岐阜県警回りという激務の合間に【柿20話】という連載を地方版に書き続けた日々が懐かしく思い出される。根尾村関連では、先生ひとりに児童ひとりの卒業式を書いたこともあった。昭和51、2年ごろの話だ。
 帰りの道すがら。私はいつのまに出来たのか。国道に面した【道の駅 綾部の里もとす】に立ち寄り、さくらまんじゅうと鯖寿司を買った。特にさくらまんじゅうは天下一品の味で、さっそく舞の遺影に供えたのである。

 桜まんじゅうのおいしさは絶品だった
 

 舞は私のきのうの行動をどう、思っているだろうか。

(3月17日)
 朝刊(中日)の見出しは、【北陸新幹線 延伸開業 東京-敦賀 3時間8分】【日本反対も「搭載艦の寄港継続」 核密約、米意向を受諾 交渉経緯 初の全容解明】【大塚氏 国民離党へ 無所属で名古屋市長選出馬】【ジブリパーク全面開園 魔女に伝えた?】【自民16道府県 使途不明金 「政活費」同様制度、地方にも】といったところか。

 兄から電話。「おふくろの三回忌。4月20日午後1時から永正寺で。2時から、むさし家で食事会だ」と。

(3月16日)
 北陸新幹線金沢-敦賀間が本日延伸開業し、東京―敦賀間580㌔が直通列車で結ばれた。また北陸新幹線の金沢-敦賀間の延伸開業に伴い、私自身過去何度も利用した名古屋-金沢直通の特急「しらさぎ」は15日のラストランで終了、こちらはとても寂しく思うのである。

 米大リーグの開幕戦を韓国で行うドジャースの大谷翔平選手(29)らが15日、ソウル郊外の仁川国際空港に到着。キャンプ地の米アリゾナ州を出発する前、球団の公式X(旧ツイッター)に大谷選手と妻のツーショットが投稿され、ふたりは韓国でそろって笑顔でファンの前に登場。この日大谷選手は到着ロビーにチーム一番乗り。出迎えた大勢のファンの大歓声に右手をあげ応えたという。同行した妻についてCNNテレビは15日、球団が元バスケットボール選手の田中真美子さん(27)であると認めた、と報道したという。真美子さんはWリーグ、富士通の元選手で昨年4月に退団。現役を引退した。

 大谷翔平と妻田中真美子さんのツーショットの写真を添付し1面トップで韓国入りを報道した16日付の中日スポーツ
 

(3月15日)
 金曜日。午後、いつものように社交ダンスのレッスンで一宮スポーツ文化センターへ。24日にウインク愛知5階小ホールで行われるラララダンス発表会を前にしてのレッスンに挑んだ。社交ダンスの続行は、今は亡き舞(伊神舞子)の私に対する遺言といってよく、ずっと続けている。きょうも、タンゴにワルツ、ジルバのレッスンに打ち込んだ。帰宅したところへ、お隣の奥さまから「イガミさん。4月から班長さん、お願いね」と言われ、ドッキリ。なんだか全身に重しがかかったような、そんな気分に包まれた。班長さんは順番なので仕方ないか。それと、誰かはしなければならないから。思えば、亡きたつ江は、これまでに班長職を何回かやったことがあるが。文句ひとつ言わず、町費集めやほかのさまざまな仕事を一軒一軒訪ね、よくぞやったものだな-と今になって、つくづく感心するのである。
 それにしても、町内には最近転居してきた人のなかで町内会には入らないという輩(やから)が居るという。そんな自分勝手なことが許されてよいものだろうかと、つい思ってしまう。町内会はいわば運命共同体的存在で、互いに助け合い、励まし合っていくべきだ、と。私は、そう思うのだが。いかがなものか。この世の中には、いろんな人間がいる。もし、そのことが事実としたなら許されるべきではない。それとも、社会そのものが昔とは変化しつつあるというのか。

(3月14日)
 きのう13日は、2024年の春闘集中回答日。
というわけで、きのうとけさの新聞各紙は【日鉄、14%賃上げ 要求上回る3万5000円 春季交渉 集中回答、満額相次ぐ】(13日付、日経夕刊)【’24春闘 大手賃上げ高水準相次ぐ 集中回答日 鉄鋼は10%超え】(14日付毎日朝刊)【製造大手「満額」相次ぐ 日鉄 要求超え月3.5万円】【トヨタは4年連続満額】(14日付中日朝刊)といった見出しがズラリと並んだ。

 早朝の不燃ごみ出し、一般ごみ出しに続き、目医者さんへ。あいにく、休診ということでUターン。スマホのゴミが限りなく多くなっているようなので削除しはしてみるが、一向に減る気配がない。デ、近くのドコモショップへ、ここで女性スタッフにゴミを除去してもらい、やっと一息。今は夕刊に目を通している。それにしてもドコモゴミはなぜ、あんなにもゴミ量を失くそうとすればするほど無限大に増えるのか。それに、下手にゴミを除去しようとすると、困ったものでスマホそのものが高熱になり、ゴミが爆発的に急増。手のつけようがなくなってしまう。なので、きょうは久しぶりに自宅近くのドコモショップに寄って改善をして頂いたのだが。さて、どうか。私のスマホには、写真はむろんアレヤコレヤとさまざまなデータが爆発するほどに入っている。それだけに、ちょっと心配であることも事実である。

2024年3月13日
 きょうは、朝から快晴である。午前10時前、いつものように私と一緒に♪エーデルワイスと♪みかんの花咲く丘、の2曲をスマホのユーチューブで聴いたあと、わが愛猫シロちゃん(伊神舞子命名による俳句猫「白」)は胸を弾ませ、お外に出かけた。大空高く浮かぶ白い雲たち。きっと、おかあさん、舞に会いに行ったに違いない。シロちゃんとおかあさんが、このお空の下でどんな楽しく、なごやかな会話を交わしたのか。そのことは、あとでシロちゃんに聴くことにしよう。

 能登半島地震の被災地、珠洲市の中学校で12日、卒業式があり、60人が学びやを巣立った。一部の生徒は集団避難先から戻っての式への出席となった。このうち宝立小中学校では中学3年生10人が卒業式を迎え、式の前には能登半島地震の犠牲者らに全員で黙とうを捧げ、引き続きあった式典では時兼秀充校長が「復興には長い年月と人の力が必要です。ふるさと珠洲を愛し、支える人材となり、復興の一翼を担ってほしい」などと語った。これに対して卒業生代表の大畠梨紗子さんは答辞で全国からの支援や被災しながら復旧に励む地元の人々の姿に「元気と勇気をもらいました」と感謝、同級生に向け「共に過ごした日々は一生の宝物。それぞれの道に進んでも、ずっと友だちです」と語りかけた。(13日付の中日新聞朝刊から)

 将棋の藤井聡太八冠(21)の地元・愛知県瀬戸市と名古屋市中心部を結ぶ名鉄瀬戸線(栄町-尾張瀬戸)で12日、将棋の魅力をPRする「将棋とれいん」の運行が始まった。列車は、外観に将棋の駒の絵をあしらい、車内にはルールのほか藤井八冠が考案した詰め将棋問題まで提示。藤井八冠は「難易度を複数用意し、将棋にそれほど詳しくない人にも考えてもらえるようにしました」。尾張瀬戸駅での発車式には鉄道好きの藤井八冠が駅長姿で登場。出発! と笑顔で合図し、藤井さん自らも「とてもうれしい。特別な一日になった」と述べたという。

 国際宇宙ステーション(ISS)での6カ月半の滞在を終えた古川聡さん(59)ら飛行士4人が日本時間の12日午後6時47分(米東部時間同日午前5時47分)、米スペースXの宇宙船クルードラゴンで米フロリダ州沖のメキシコ湾に無事、着水、地球に帰った。クルードドラゴンは船で回収。古川さんらは、開いたハッチからスタッフの助けを借り、無事降り立ったという。

 メニコン創業者で、日本で初めて角膜コンタクトレンズの開発に成功した同社創業者名誉会長の田中恭一さんが10日、老衰のため死去。愛知県木曽川町(現一宮市)出身。92歳だった。

(3月12日)
 政府は12日、仕事と育児や介護の両立に関する改正法案を閣議決定。これにより、男性の育休取得率の公務義務の対象が従業員1000人超の企業から300人超に拡大。取得率の目標値も100人超の企業は公表が義務化される。というわけで、本日付日本経済新聞の1面トップ見出しは、【男性育休率 開示を拡大 300人超企業に義務化 法改正案決定 100人超は「目標値」】と報道した。ほかに、12日付の中日夕刊トップ見出しは【工藤会トップ死刑破棄 「射殺、共謀是認できず」福岡高裁無期判決 殺人は無罪、組織的殺人未遂は有罪】といったところか。

 きょうは丸1日、雨、あめ、またアメだった。
そんなわけで、シロは1日じゅう家のなか。かつて一緒だったおかあさんの部屋の窓辺に座り、何を思うか。1日中、雨の降る外を見ていた。思えば、おかあさんが健在だったころ、シロはどんな時にでもおかあさんと一緒に居たのである。おかあさんからは俳句猫「白」と命名され、おかあさんが詠む俳句や短歌に熱心に目と耳を傾け、時には彼女と共に作品づくりに励んだものであった。でも、いまやそのお母さん、伊神舞子はいない。シロの気持ちは痛いほどにまで胸にグサリと突き刺さるのである。

(3月11日)
 2万2千人以上もの多くの人々の命を奪った東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から11日で13年がたつ。中日新聞夕刊は、関連死を除き180人が亡くなった仙台市若林区荒浜地区の海岸で手を合わせる地元の方々の写真付きで【2万9000人今も避難 「いつも思って生きてきた」】と1面トップで報じた。若林区荒浜地区は、私自身、大震災が起きたその年に訪れているだけに、海からの悲しさが目の前に迫ってくるような、そんな気持ちにかられたのである。私はこの日、2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード(M)9・0の地震が発生したその時刻に合わせ、深く頭を下げ、東北の被災地に向かって目を瞑り、手を合わせて亡き人々の霊を弔った。大震災と原発事故発生後、私は再三にわたって被災地を訪れてきただけに、なぜか胸に熱い感慨のようなものが走るのである。また訪れ、その後の復興のありようをこの目で確かめなければ、とも思っている。

 中日夕刊1面はほかに【日本作品にアカデミー賞 君たちはどう生きるか長編アニメ ゴジラー1.0 視覚効果】の見出しも。ロサンゼルス発共同電で米映画界最大の祭典、第96回アカデミー賞の発表・授賞式が10日(日本時間11日)ハリウッドで開かれ、「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)は長編アニメーション賞。「ゴジラ1・0(マイナスワン)」(山崎貴監督)が視覚効果賞をそれぞれ受賞。宮崎監督作の受賞は2003年の「千と千尋の神隠し」いらい21年ぶり2度目。視覚効果賞の受賞は日本の映画で初めて。-と報じていた。
 「君たちは-」は、戦時中の日本で母を亡くした少年が、アオサギの案内で不思議な世界に迷い込む物語。ことしに入り、アカデミー賞の前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞と、英国アカデミー賞で日本の作品として初めてアニメ映画賞を受賞していた。

(3月10日)
 東京大空襲の日から79年。痛ましい日だ。東京都戦災誌によれば、だ。3月9日22時30分警戒警報発令、10日0時15分空襲警報発令に続き、それから2時間半にわたって空襲が行われたという。戦争はよくない。

 石川県輪島市の輪島中や門前中、能登町の松波、小木中など能登各地の中学校で9日、卒業式があった。そして。避難先で進学する生徒らが互いに別れを惜しんだ、とは【また会える 能登の門出】と報じた10日付の中日新聞朝刊である。そして。サンデー版大図解といえば、だ。東日本大震災発生に伴う東京電力福島第1事故から13年を前にしての【最悪レベルの事故から13年 福島第1原発と被災地】である。

 悲しい話では、国民的人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公まる子役で知られた声優TARAKO(たらこ)さんが4日未明に死去したことか。63歳の旅立ちで、葬儀は近親者で行ったという。ほかに気になるニュースは【横田めぐみさん娘と面会10年 早紀江さん「ドラマのようだった」 日朝会談早期実現願う】(10日付、中日朝刊見出し)である。

(3月9日)
 「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」で知られる漫画家の鳥山明さんが1日、急性硬膜下血腫のため死去。集英社が8日、発表。68歳だった。愛知県清須市出身。「ドラゴンボール」はアニメ化され、世界80を超える国と地域で放送され、世代、国境を超えての人気は得難い存在であった。惜しい人とは、こういう方を言うのだろう。
 国際女性デーの8日夜、女性の差別や暴力反対、ジェンダー平等を訴えて街を歩く「ウィメンズマーチ名古屋-わたしたちは、『ここ』にいる!」が名古屋・栄周辺で開かれた。津地裁は8日、津市で昨年5月、保育園児の3女=当時4歳=に暴行して死亡させたとして傷害致死の罪に問われた母で工場作業員中林りゑ子被告(43)に対する裁判員裁判で懲役6年(求刑は懲役8年)を言い渡した。西前裁判長は判決理由で3女のほのかちゃんを長女や次女と比べて差別的に扱い、育児が思い通りにいかないことへのいら立ちから安易に連日暴行した」と指摘。「被害者の精神的、身体的苦痛は計り知れない」と非難したが、暴行は頭部への打撃を目的とせず、突発的だったとした。
 
 日本経済新聞夕刊の文学周遊は【石川・七尾市】で生前、大正期の作家、藤澤清造を師匠として崇めてやまなかった芥川賞作家の故西村賢太さんについて、で読み出があった。【西村賢太「どうで死ぬ身の一踊り 清造の全集と伝記さえ 作成したら、もういつ 果敢(はか)なくなっても かまわない】と彼らしさがにじみ出た文となっていた。
 この今は亡き西村賢太さん、実はわたしが七尾支局で支局長でいたころ、何度も私を訪ねてくれたことがあり、ふたりで天下でも取ったような気持ちになり、雨滴に打たれながら文学論を交わしたことがある。彼とは、よく言われる【能登はやさしや土までも】の、そのやさしさとは一体何なのかーについてトコトン話し合いたかったのだが。いまや出来もしないたわごとか。

(3月8日)
 ミツバチの日。国際女性デーでもある。

 このところは、アレもこれも何やこれやで大変というか。少し疲れた。これも満78歳という歳のせいかもしれない。ここで心機一転、きょうは朝から歯を磨いてこうしてデスクに座って原稿を書き始めている。それでも、やはり眠いのは、昨夜も遅くまでこうしてペンを走らせていたからか。

 朝刊で何と言っても目についたのは【「中日文化センター栄」は4月3日、中日ピルで新生OPEN! 春の受講生募集】という広告紙面である。中日文化センターは、かつて前の旧中日ビル内の文化芸能局で部長として2年ほど働いたことがある懐かしい職場でもあったからだ。そればかりか、私は昭和のころ、旧ビル内を試験会場にあった新聞社の試験に挑戦、見事難関を突破した思い出多いビルでもあるからである。確かあのころは、旧ビルが建設されたばかり、確かその年に新聞社の入社試験があったのである。

 大分地裁は7日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)は安全性が不十分だとして対岸の大分県の住民549人が運転差し止めを求めた訴訟の判決で争点となった地震や火山に対する四国電のリスク評価を合理的だ、と判断。「原告らの生命などに侵害が生じる具体的危険があるとは認められない」として請求を退けた。これに対して原告側は即日、控訴。
 東日本大震災復興構想会議議長や防衛大学校長を務めた神戸大名誉教授(日本政治外交史)の五百旗頭真(いおきべ・まこと)さんが6日、急性大動脈解離のため死去した。80歳だった。五百旗頭さんが理事長を務める「ひょうご震災記念21世紀研究機構」(神戸市)によれば、五百旗頭さんは6日午後、執務中に倒れ、病院搬送後に亡くなったという。

(3月7日)
 いやはや、昨年からことしにかけ、このところはずっと、忙しい日が続いた。
 はじめは昨年秋に始まった、早大政治経済学術院・土屋礼子教授の土屋ゼミ学生による私に対する個人史聞き取り調査に関するもので土屋ゼミの学生たちが教授の私に対する質問をもとに私、すなわち伊神孝信の記者来歴を1冊の調査報告書にまとめあげるというもので、インタビューも学生たちによる文字起こしも長時間に及ぶものとなった。その確認作業に結構の時間がかかったのである

 そして。次に私を襲ったのが岐阜県多治見市文芸祭での小説部門の審査で昨年秋から暮れにかけては毎日、応募作品の審査に追われたのである。そして最後が運転免許証の更新で、これがまた更新前の高齢者講習などアレヤコレヤに追われた。ほかに、私が私自らも属する「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会の依頼で月1で執筆している文士刮目の出稿も結構、大変ではあった。ほかに本欄一匹文士の連日に及ぶ執筆とそれこそ、現役時代を思い出させる、そんなハードな日々が続いたのである。

 それはそうと、本日の中日新聞夕刊によれば、だ。東日本大震災の発生に伴う東電福島第一原発事故から11日で13年になるが、事故後、営業を休止していた福島県双葉町の双葉郵便局が町内の移転先に建て替えられ7日、13年ぶりに再開した。日本郵便によれば、営業する郵便局がひとつもない自治体は全国で双葉町だけだったが、これで解消したという。双葉町は私自身過去、3度ほど訪れ、惨状を間近にしているだけに、【東日本大震災13年】のカット入り中日新聞の本日(7日)付の夕刊の【双葉郵便局が再開 13年ぶり】の記事にはホッとした。

【米大統領選/スーパーチューズデー トランプ氏共和指名確実 14勝1敗ヘイリー氏撤退 バイデン氏と再選へ】【茂木氏側4.4億円資金移動 09~22年 公開基準緩い後援会に 使途明細9割なし】とは、7日付中日新聞の朝刊報道。

2024年3月6日
 きょうは、78年前に極寒の地、満州の奉天(現瀋陽)で私が生まれたその日である。かと言って、相棒のたつ江、俳人で歌人だった伊神舞子が生きていたころは、無口な彼女が傍らに居てくれるだけで、何よりも大きな誕生日プレゼントだったのに。それでも、いまは舞の生まれ変わりのようにして彼女も愛した白猫、シロちゃんがいつも私から離れないで傍らに居てくれる。シロちゃん、ありがとう。いついつまでもよろしくネ。
 これからも前に向かって。元気、勇気、感謝の心でいこうと思っている。たつ江の分まで生きていこう-と思っている。

 能登半島地震による液状化が石川、富山、新潟、福井の4県32市町村の少なくとも1724カ所で起きていたーと防災科学技術研究所(茨城県つくば市)のチームが5日、東京都内で開いた報告会で発表。1995年の阪神大震災より多く、2016年の熊本地震も超える見通しだーとは、毎日新聞の6日付報道。

(3月5日)
 学生時代の柔道部有志仲間と名駅JRタワー12階のレストラン街で久しぶりに会った。佐久間、高柳、永田と私の4人だったが皆、それぞれに学生時代そのままに話しが弾み、とても楽しいひとときとなった。友とは良きもの、と改めて思ったのである。

(3月4日)
 江南署で運転免許証の更新を終える。更新手続きの際、視力検査で引っかかり「このままでは更新は出来ません」と言われ、急きょ近くの眼鏡市場へ。視力検査などをして頂き、より強い視力のレンズに替えて頂き、あらためて警察へ。こんどはオーケーが出て新しい免許証を手にした。
 帰って、仏前で今は亡きたつ江に事の顛末を報告したが、これまで10数年に及び同じレンズを使用してきたので「これまでのメガネは、おまえが選んでくれた白と焦げ茶のフレームにサングラス入りで大切なしろものだったのだが。そろそろ変えなきゃ、との神さまのお達しだったかもしれないね」と私。とにもかくにも免許証を新しく更新することが出来、ホッとした。年を取ると、思いがけない不意打ちに襲われるものである。

(3月3日)
 おひなさまである。この日を前に、生前の舞はいつの時にもおひなさまを自室や玄関先などに飾っていた、あの日々を思い出す。ありあわせの折り紙で内裏様などをつくって飾り、それなりに自己満足していたころを思い出し、また舞の季節がやってきたな-と思ったものだ。
 でも、今にして思えば、思い切って立派な段飾りでも買って飾ってやればよかったーとつくづく反省している。舞がいたころは、舞が家の中を歩くだけで、華やいだものが感じられ、その雰囲気が家族に幸せを与えてくれていたのである。
 あいにく、わが家の場合、こどもは三人とも男だったので、おひなさまという意識そのものがあまり働かなかったが、彼女はそうでなかった。自分なりに、ままごとみたいに玄関先とか自室デスクにかわいい内裏雛などを飾っていたのである。一生の不覚とはこのことか。幸い、わが家には、もうひとり、かけがえのない女性がいる。舞が家に入れ、住みついて家族の一員になってしまった愛猫シロちゃん、オーロラレインボーが居てくれるのである。これからはおかあさん、舞の分までかわいがってやらねば。そんな思いを新たにする一日であった。

 きょうの中日新聞朝刊1面トップは【戦争伝える 種まき実る 東邦高生主導なごや平和の日 10年前から要望 条例制定控えOB喜び】【若者中心 全国で進む】となかなか良い記事である。名古屋空襲の犠牲者を悼み、太平洋戦争の記憶を受け継ぐため、名古屋市に「なごや平和の日」がまもなく誕生する。制定の発端をつくったのは、10年前から要望活動をしてきた東邦高校の生徒たちだ。節目の日に選ばれたのは、名古屋城が焼失した5月14日。後輩にバトンをつないだOBは「若者たちが主体的に戦争の歴史を伝える日になってほしい」と願う。-というもので、とても良い記事である。

 本日は中日新聞江南通信部兼一宮支局員だった女性記者が今月1日付で教育文化部へ異動となったので亡き妻舞に関する記事などでもお世話になったので、せめてお礼だけでも言いたくて江南市内の料理屋「むさし家」さんで昼食とあいなった。ふたりのお子さんを抱えながらの地方記者生活。随分、大変だったに違いない。

(3月2日)
 結構、寒い1日である。
 午後。今は亡きノンフィクション作家、長谷川園子さん、すなわち〝そのこ〟さんの一周忌で名古屋八事の天台宗のお寺さんへ。ここで和尚さまの禅宗などと比べたら、チョット変わった読経を一緒に聞き、帰りには皆で「嵯峨野」で食事をして帰った。行き、帰りとも園子さんが「私の息子、息子だよ」と頼りにしていた、その息子さん、河嶋さん(医師)夫妻が車で送り迎えしてくださり、ありがたかった。参列者は、河嶋さん夫妻はじめ、そのこさん宅となりで最後の最期までそのこさんのおせわをした井戸さん(女性)、それに生前の〝そのこさん〟のアッシーさんを自他ともに認める武内さんの計6人であったが、なごやかなひとときが過ぎ、晩年は天涯孤独に近かった〝そのこ〟さんは、きっと喜んだに違いない。

(3月1日)
 金曜日。きょうは社交ダンスのレッスンをやめて午後、一宮自動車学校へ。運転免許証更新のための講習を受けるためである。

 帰宅して開いた中日夕刊。そこには【焼失免れた輪島塗 280㌔先で展示 大津の取引先が救いの手 「絶やさぬよう前向く」】とホットな紙面。このことを報道する新聞の役割も底知れないほどに大きい。能登も大津も、かつて、一人の新聞記者として歩んできた道だけに「がんばって」と応援したくなるのである。

【大谷選手が結婚会見 ずっと一緒にいるのを想像できた】とは、中日新聞の1日付夕刊。それによると、米大リーグ、ドジャースで結婚を発表した大谷翔平選手(29)が、2月29日、キャンプ地のアリゾナ州グレンデールで取材に応じ、「一緒にいて楽しい人。ずっと(一緒に)いるところを想像できた」などと心境を語り、相手については「至って普通の人。出会ったのは3、4年前。婚約したのは去年」と語り、名前などは明かさなかったという。それでよい、十分だと私は思う。