詩「飛翔」

蒼空を見よ
浮雲ひとつない空を

ただ一羽の鷲が
ひたすらに飛んでいく

飛散する羽毛は
汗が舞うようだ

羽ばたく双翼は
休息を覚えず

堅く閉ざされた嘴は
決意のあらわれか

開かれた両の眼差しは
前方を捉え

太陽に向かい
雄々しく飛翔する

いつしか燃え尽きる
我が身を忘れ

逆らえぬ宿命に導かれ
天を仰ぎ遠くへと

自らを捧げ
炎へと姿を化す