詩「すってんころりん」
むかし男がおりました
平凡な暮らしにあきたらなくて
冒険の旅にでていった
まがりくねった山道のぼって
草木をかきわけつまずいて
飛び出たところでびっくりぎょうてん
金貨銀貨がザックザック
ゆめのような楽園だ
男はふろしきとりだして
財宝いっぱい背負い
喜びいさんで山道くだった
だけども荷物がおもすぎて
男は崖からすってんころりん
やがて男がきづいたら
崖のそばには小川がながれ
宝のふろしききえていた
男はあーあとためいきついて
顔をあげれば狸とにらめっこ
狸は舌だしあっかんべー
そんな男のしっぱいばなし
これにてしまいでございます