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2012/12/11

☆「窓の向こう、花壇の明日」
 ウエブ文学同人誌「熱砂」のホープ、はたちを過ぎてまもない黒宮涼のファンタジー小説がいよいよ登場。皆さん、ぜひ、ご一読ください。特に若い世代の方々には【自分の現在】と重ね合わせて読んでください。そう! 青春時代の真ん中には。誰にだってサ。「私であって私ではない、【電波】みたいなものがある」のかも知れないよね。

 異次元の世界を出たり入ったりする「僕(藤本千早)」と「堀田杏」。そこに見えてくるものは。一体、何なのか。黒い外套に黒いとんがり帽子姿の小さな男の子、すなわち魔法使いと生徒会長夏木竜刃も加わり少年、少女ならでは、のファンタジック、かつメルヘンチックな世界が繰り広げられる。そして。
 物語は突然、やってきた。

ー私であって私ではない。そんな少女の奇怪な行動と、それを目撃した「僕」との心のさぐりあい。「昨日の私は本当に私ではないんです」「実は昨日、魔法使いだという子が私の目の前に現れて、私の願いを一つ何でも叶えてくれるって」。「私は魔法使いに頼まれて花壇を踏み荒らしたんです。多分…」「私自身、あまり覚えていないんですよ。意識が乗っ取られていたのか。ぼやっとしか記憶がなくて」「一つ提案があります。作りましょう、園芸部!」「家族も友達も、先生も。みんな花と話をしている僕のことを好奇の目で見ていた。」「あれは私であって私でない」
 さあ、その先はどうなるのか。
 あとは読んでのお楽しみです。