2013/04/19
望みを思い通りには叶えられないサラリーマンの香田裕也。彼は、この先どうしたらよいのか。そんな折、裕也は行きつけの居酒屋「三春」のサキちゃんから「山にでもこもって三、四日過ごしてみれ」とのアドバイスを受け、ある行動を起こす。
そして。その行動の行く手に待つものは。ストーリーテラー・真伏ならでは、のドッキリする展開が読者を、どんどん物語の世界に引き込んでゆく。全編に川の流れにも似た文学的トーンと色彩があり、〝愛のメロディー〟が奏でられているような、そんな名作である。
人間ドラマの行きつく先を、どうぞ楽しみに読み進めてください。それはそうと、〈赤い腹〉とは。一体何奴なのか。