2009/10/02
☆「じゅん文学 2009/10 №61」(発行日・2009年10月1日、発行・じゅん文学の会、編集発行責任者・主宰戸田鎮子、連絡先=名古屋市緑区神の倉、電052ー876ー5476=)
創作、同人の窓、俳句、掌編、エセー、連載と充実した内容だ。
なかでも編集室の窓では最近話題の村上春樹の小説『1Q84』に触れ「天吾の仕業が成功するか失敗するかよりも、現実の問題として、将来、小説の創り方が変わっていくのかどうかが気がかりでもある 戸田鎮子」と核心を突いている。全く同感である。
☆「北斗十月号 第561号」(平成21年10月1日発行、編集発行人・竹中忍、発行所・北斗工房、連絡窓口・棚橋鏡代=名古屋市中区、電052ー321ー0218=)
駒瀬銑吾の小説「泰山木の如く(連載15)」は、歴史の生き証人・駒瀬による戦後労働運動史の激白といってよい。ほかに文芸評論家・清水信さんによる「ひたすら書いた人たち」(11)は、番外編5でバラク・オバマやマイケル・ジャクソンなども取り上げ、痛快な時事抄ともいえる。他に詩、評論、エッセイ、人工天文台なども。