【生きてゆく人間花たち/2015年10月の唄】

平成二十七年十月三十一日
 厳戒態勢のハロウィーン。夜。東京渋谷のスクランブル交差点。ここではコスプレ合戦が繰り広げられ、これを見ようと集まった人で埋まった。ひとつ間違えば、将棋倒しの惨劇も起きかねない。こんなにも集まったニンゲンたち。男も、女もどこへ行こうとしているのか。
 エジプト東部のシナイ半島ハサナで31日朝(現地時間)紅海に面した保養地シャルムエルシェイクからロシアのサンクトペテルブルクに向かっていたロシア機のエアバスA321(コガルイム航空)が墜落、乗員乗客の全員224人が死亡。森喜朗東京オリンピック組織委員会会長が突如、丸刈りに。思うことがあってのことだろう。
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 朝。妻が俳句教室に出かけ社交ダンスのレッスンに、と顔を洗っているさなかピンポーン。玄関先に妹が立っており「これなったで、もってきた」の弁。思いがけなく、小柄ながらも、まるまると育った大根とミニサイズの茄子のおすそ分けをもらった。
 わが家の野菜畑の場合、大根はまだタネを撒いて芽が出たばかりなのに。そう思うと、先を越され1本取られたようで内心「やられた」というか、敗北感が全身を走った。それに茄子だがウチではことし初挑戦し、まずまずの出来栄えだった。今この時期でも実るのかと頭をひねったが、現に目の前にあるのだから。この季節でもなるに違いない。

 妹夫妻の方が野菜づくりにかけては一枚も二枚も上だけに、あとは見習って挑戦するほかない。忙しいところをわざわざ届けてくれたことを嬉しく思い、手元にあった私の畑で取れ、色よく熟した柿を僅かだが、あるだけ渡した。「これ」と渡しながら大昔の原住民が互いに物々交換でもしているような、そんな気分にとらわれた。これが「平和」。「しあわせ」か、と思ったりして。
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 午後。またしても、愛知県知立市の和菓子店兼飲食店にワンボックスカーが突っ込み、店舗内を走ったあげく、十~七十代の客ら12人に重軽傷を負わせた。愛知県警安城署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで運転していた76歳の男を現行犯逮捕。認知症などは確認されてはいないが「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話している。
 高齢化が加速するなか、こうした事故は認知症患者の運転野放しもあって、ますます増えそうで、私もドライバーの1人として人ごとではいられない。認知症では全くないが、現在95歳の母は90歳を過ぎても愛車の運転を続けようとし、兄妹そろってやめさせたが、あれでよかった。認知症ドライバーは現在、この国に30万人もいるそうだ。まさしく日本じゅうを凶器が走っている。
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【きょうの一文・ことば】
 催涙ガス避けんと秘かに持ち来たるレモンが胸で不意に匂えり
=31日付中日夕刊文化面【「〈大波小波〉今読むべき「無援の抒情」】の記事のなかで。紹介された道浦母都子歌集「無援の抒情」新装版(ながらみ書房)収録歌の1首

【新聞テレビから】
☆『マイナンバー東海も届く』、『〈世界体操〉26歳「戦う相手はいつも自分」 内村個人総合6連覇 孤高王者衰え知らず』、『伊賀・観菩提寺あすから33年ぶり催し 御開帳若い力結集 コンサートや対談「伝統と新しさを」』、『与謝野晶子 病床で推敲晩年のノート』、『展示デザイン部門 ミラノ万博日本金賞』、『滋賀・小野林さん チョコ世界2位』、『伊良湖と鳥羽いざ5番勝負 1番手大アサリVSカキ』、『東名―東北道 圏央道(首都圏中央連絡自動車道)で直結』、『「おおさか維新」結党 衆参議員19人参加固まる』(31日付、中日夕刊)
☆『世界体操・個人総合 内村前人未到6連覇 小柄持久力優れ』『団体と2冠 日本3人目』『「航平さんみんなの目標 世界体操6連覇 背中追い若手成長』、『■19日解禁のボージョレ到着』、『〇eye戦後70年〈日系アメリカ人収容所〉歳月物語る荒れ地』、『ユキヒョウの環境守れ 温暖化危機 写真家ら募金活動』、『住宅3棟全焼、母娘不明 愛知・弥富 焼け跡から1遺体』、『わいせつ容疑で町長を書類送検 茨城・八千代町』(31日付、毎日夕刊)
☆『ハロウィーン待ち切れない♬』、『〈訃報〉中一弥さん死去 104歳挿絵画家、時代小説彩る』、『むのたけじさん 二・二六事件影響きょう79年経て卒業証書「何の思いも湧かず戦争は感情破壊した」』『ココイチ、ハウス傘下に 子会社化へ 海外展開を加速』、『日韓首脳会談TPP(環太平洋連携協定)議題に 朴大統領、意欲表明へ』『愛知県韓国京畿道と提携 来月知事訪問 ものづくり地域交流』、『41件の半数近く改ざんか くいデータ旭化成建材の担当者』、『来週にも2人立件へ FX(外国為替証拠金取引)投資名目詐欺容疑』、『栄で1200人「辺野古反対」』『「アベ政治許さない」3日に再び掲げよう 沢地久枝さん呼び掛け』『東京・日野市「憲法理念守ろう」封筒の文言黒塗り』(31日付、中日朝刊)
☆『ハロウィーン 渋谷に続々と』、『北朝鮮・金第1書記 来年、訪中調整』、『物価(上昇率)2%達成半年先送り 日銀「16年度後半ごろ」』、『保育士配置基準 朝夕1人でもOK 認可施設無資格者が補助』、『検定中教科書閲覧少子化背景に営業激化 三省堂 業界「信じられない」 09年以降、閲覧7回 岐阜の公立校長が参加』、『旅客機整備ミス隠ぺい アイベックス 事業改善命令』、『抗ウイルス薬併用効果 前立腺がん 抗がん剤治療 慶大チーム』(31日付、毎日朝刊) 

十月三十日
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 夜。NHK総合の『金とく「能登の里山里海」』を興味深く見た。能登半島は過去7年にわたって家族もろとも地方記者生活を過ごした思い出の地だ。それだけに、全ての映像が懐かしく目の前に迫った。
 
 棚田、トノサマガエル、カキの海……能登の忘れ得ぬ光景が広がった=NHK画面から
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 不燃物の収集日で早朝、自宅近くゴミ指定置き場へ。愛車で。そろって行き、ペットボトルや空き缶、その他を出し終えたところで私だけが帰宅。きょうはわが家が当番日になっているため妻の舞はそのまま現場に居残った。いつも思うが、ゴミ出しをするときは、みな真剣だ。やはり、一刻も早く出したいため自ずと表情に出るのかも。そういう私たちとて同じ。おそらく真剣な表情でゴミを運んでいるに違いない。

 このところ左上の奥歯が時折、キリキリ、キリリと痛むので歯医者へ。レントゲンを撮って診ていただいたが「先日治療済みの虫歯が悪化していることもないので様子をみましょう」とのこと。それにしても痛くなるのは事実だが。不思議だ。医師の言う通りにするほかない。
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「あのねえ~」と舞。「なんだ」と私。「うちのリサイクルショップ(ミヌエット)店頭でお客さまを出迎える縫いぐるみの店長さん、とっくにハロウィン姿なのだから」ときた。デ、彼女は何を言いたいのか。耳を傾けると「欧州の先住民族ケルト人がケルト暦で大晦日の10月の末に収穫に感謝して悪霊を追い出したのが始まりなのに。なんだか、いまでは仮想大会みたいな変なお祭り騒ぎになっちゃった。おかしいよ」と続けた。
 そう言えば、きょうの中日新聞夕刊の〈夕歩道〉には、こうあった。
――お化けの世界にもグローバル化の荒波が押し寄せているのか。米国経由で日本社会に広まったハロウィーンの行事は今や市場規模千二百億円超とも。かのバレンタイン商戦を上回る勢いだそうな。
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【きょうの一文・ことば】
「生命現象はいつも予測をはるかに超えて美しく精密。発見を楽しんで進んだ結果を評価していただき光栄です」「一生懸命やってだめなら自分のせいじゃないと思える」「(原点は大垣市の風景という)文化的なものを大切にする城下町の空気がずっと私の中にあって、学問の道を歩み続けてきた」
=30日付中日夕刊『古里大垣の空気が原点 (文化勲章)喜びの声』の記事のなかで。文化勲章・神経科学の中西重忠さん(73)

「たまたま俳優という商売を選び六十数年。元気に産んでくれた父母に感謝しています」「不器用で、ほかの役者の10倍、20倍の努力をしないとできない」「演劇は面白い、映画は面白いと思ってもらうには、俳優の技をもっと高めていかなければ。次世代の若者に希望を託してやっています」
=30日付毎日夕刊『文化勲章受章者喜びの声 後進育成にも力注ぐ』の記事のなかで。俳優仲代達矢さん(82)

【新聞テレビから】
☆『文化勲章 大村氏ら7人 功労者は黒柳氏ら16人』、『消費者物価2カ月連続減 9月、0.1%下落 食品は値下がり』『日銀追加緩和見送り決定会合 現状の政策は継続』、『東邦ガス、電力小売り申請 5年で8万世帯目標』、『検定中教科書見せ謝礼 三省堂、小中校長らに』、『宿場町の活気現代に (愛知県豊橋市の旧東海道に残る)二川宿商家「駒屋」1日から公開』、『(フランスに渡った画家)藤田嗣治 望郷の念語る 「おしんこうまい」肉声テープを発見』、『平和守る心を育てた 中日教育賞、11人に贈呈』(30日付、中日夕刊)
☆『半年ぶり再開箱根ロープウエイ』、『〈チェック〉郵政上場に熱視線 お手ごろ配当魅力「乱高下可能性低い」見方も』、『チョコの祭典日本人3人に栄冠 サロン・デュ・ショコラ=パリで開催された世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ』で29日、パリ8区の菓子店「プティット・ローズ」のシェフ、渡辺美幸さん(49歳、兵庫県尼崎市生まれ)が「ショコラティエ(チョコ職人)賞」を受賞するなど日本人3人が栄冠に輝いた』、『結婚家購入 人生の節目「30歳の同窓会」広がる「Uターンして」』、『「日本人は影響少ない」ベーコンなどの発がん性 がんセンター』、『中部国際空港で一時ネット障害 運航遅れなし』(30日付、毎日夕刊)
☆『〈戦後70年甦る経済秘史 昭和の歌ものがたり番外編〉悲しきドングリ紙芝居』『「燃料」集めに小さな手まで 戦後はころり「食糧」目的に』、『辺野古着工増す憤り』、『くいデータ不正数十件か 旭化成建材 釧路、横浜4件確認』『愛知12市村に23件 旭化成建材「傾斜」の社員携わる』『社長ら知事訪問「心よりおわび」』、『中国「一人っ子政策」廃止 労働力不足、結婚難で』、『原爆症東京地裁が17人認定 大阪高裁は男性逆転敗訴』、『ソフトバンク日本S連覇』(30日付、中日朝刊)
☆『■原発避難者らが全国組織の設立集会』、『小保方氏博士号取り消し 早大方針 再提出論文で判断』、『知事「沖縄見下している」 辺野古着工 政府を強く批判』、『「慰安婦 年内解決を」朴大統領、航行の自由明言 書面インタビュー』、『■千葉の男性、マイナンバーブログ公開』『■マイナンバー巡る不審電話78件に』、『別人の顔写真を「容疑者」と放送 テレ朝が謝罪』、『18歳選挙権 高校生デモ 容認を通知 文科省校外の活動に限定』『「中立性の確保」強調』、『頭に矢刺さったカモ保護し治療 兵庫・伊丹』(30日付、毎日朝刊)

十月二十九日
 ネパールに女性大統領誕生、笑顔があたたかいビドヤ・デビ・バンダリさん=28日夜。インターネット画面(時事通信)
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 ネパール議会が、与党統一共産党(UML)の女性副議長、ビドヤ・デビ・バンダリさん(54)を大統領に選出。カトマンズにある日本向けラジオ局ニッポンチョウタリのコメンテーター、ポカレル本田明美さん(徳之島出身)から届いたFacebookで第1報を知ったが、ネパールでは初の女性大統領( Ms.BidhyaDevi.Bhandariさん)が生まれた。「(大震災後の)新生ネパールに期待したい。〝ガソリンスタンドの前で、そんな大きな暴動もなく待っている国民の気持ちをどうぞ察してください〟」とは、明美さんの願いだ。
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 プロ野球日本シリーズ第5戦が神宮球場で行われ、工藤公康監督率いるソフトバンクがヤクルトに5―0で圧勝。球団史上初の2年連続、7度目の〝日本一〟を決めた。工藤監督は就任1年目の快挙、9回に及ぶ胴上げが神宮の空高く舞った。MVP(最高殊勲選手)には打率5割、2本塁打8打点の李大浩(イ・デホ)選手が選ばれた。おめでとう、ソフトバンク!

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 このところは読書、執筆などの合間をみて、なかなか思うには任せなかった日本の横笛とアンデス楽器サンポーニャの自主レッスンに励んでいる。社交ダンスは仲間の方々が健康維持もあって、みなさん大変熱心である。ある男性は農業に詳しく、大根やホウレン草など野菜づくりのイロハまで教えていただける。一方で、そんな年齢になってしまったんだな、との哀感が頭を掠めたりする。でも、仕方ない。これも時の流れなのだ。考えてみるに、この世に住む全ての人が泣いたり笑ったりして、それぞれの意識を抱きしめ生きている。

 いまはことしのノーベル文学賞作家、スベトラーナ・アレクシエービッチの「チェルノブイリの祈り」と「戦争は女の顔をしていない」、そして谷崎潤一郎の「刺青・秘密」を読み進めている。どの作品も、しっかりした取材に裏打ちされた証言集にも似たペン運びで参考になっている。ここに、心に残ったホンの1節を紹介したい。
――なにを話そうかね? この世で一番公平なものは死です。まだお金でケリをつけたものはおりません。大地はみなを受け入れてくれる。善人も、悪人も、罪深い者も。この世にこれ以上公平なものはありません。私は身を粉にして正直に一生働いてきましたよ。良心にしたがって生きてきた。ところがこの公平なものにありつけなかった。神さまがみんなに分け与えられて、私の番がくる前に私の分がなくなっちまったんです。若い人も死ぬかもしれんが、老いぼれは死ななきゃならん。………
(「チェルノブイリの祈り」のなかの〈話はできるよ、生きている者とも死んだ者とも――ジナイーダ・エフドキモブナ・コワレンカ サマショール〉の下りから)※サマショールとは=強制疎開の対象となった村に自分の一存で帰ってきて住んでいる人、のこと
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 人口13億6700万人の中国。その中国で続けられてきた〝一人っ子政策〟が36年ぶりに廃止となった。中国共産党が29日に閉幕した重要会議・第18期中央委員会第5回全体会議で、こんごは全ての夫婦に2人目を産むことを認めたからだ。元々この政策は人口抑制と食糧不足解消のためだったが一転、高齢化社会に対応せざるを得なくなったという。
 昨日、宮崎市で起きた車暴走による7人死傷事故。運転していた73歳の男は数年前から認知症の症状が出ていたり過去にてんかんで倒れていたことも判明。最近、高速道の対向車線の逆走など高齢者による無謀な痛ましい事故が多発。報道によれば、実際には認知症患者の7割が車を運転している、とのこと。これでは凶器も同然ではないか。
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【きょうの一文・ことば】
――世界は燃えつきることのない炎のようなもので、常に形を変えていて、決して安定を得ることがない。一瞬一瞬の炎の形が何ら意味をなさぬように、炎それ自体にも未来永劫、これという定まった意味はなく、完成もない。世界には、過去も未来も、さらには現在もない。=29日付中日夕刊連載小説「記憶の渚にて 316 白石一文作 井上よう子画」から。抜粋※昨日に続き、ここに掲載したわけは表現が気に入ったからだ

 感無量ですし、ほんとに選手たちが1戦1戦大事にし「負けないんだ」という気持ちでやってくれ、僕は幸せです。ヤクルトさんは、混戦を制してセ・リーグを制しただけあって、強いチームでした。=日本シリーズを制したあとの優勝監督インタビューに答えて。ソフトバンクの工藤公康監督の声

【新聞テレビから】
☆『知事「強権極まれり」辺野古埋め立て着工 沖縄住民座り込み逮捕者も』、『37年ぶりの団体総合快挙 日本男子世界体操V』、『名古屋で9件関与 改ざん担当者 6件は集合住宅』、『堀被告夫への殺意否認 妻殺害には「関与せず」 碧南の強殺初公判』『検察側冒頭陳述 押し入って数時間妻子見張る■子ども就寝後夫妻殺害決意』、『中部初ヨドバシ栄に開店』、『年賀はがき販売開始 新年の便り出しませんか』(29日付、中日夕刊)
☆『新入幕御嶽海 夢は優勝』『初土俵から8カ月 地元・長野に支えられ』、『ナイジェリアが子供ら338人救出 ボコ・ハラム拉致』、『共和党 カーソン氏支持首位に CBS調査トランプ氏失速か』、『米反論「挑発ではない」南沙航行、中国批判に』『オスプレイ 米訓練移転先送り 佐賀空港 陸自配備を優先』、『旭化成建材 釧路でもくい打ち不正 データ転用 横浜と別の責任者』『団地住民「早く説明会を」』、『運転手に持病の可能性 宮崎・暴走 事故当時は意識あり』(29日付、毎日夕刊)
☆『碧南保育事故5年「悲劇二度と」 奔走遺族 国動かす』『検証委設置■通告なく立ち入り 再発防止策に反映へ』、『北海道でもくい不正 旭化成建材、別社員か 隣接工事のデータ流用』、『〈2016伊勢志摩サミット〉産業や観光、世界に発信 官民一体で「東海会議」』『おしどり夫婦何組? 設楽』、『〈東京モーターショー〉レクサスFCV(燃料電池車)初公開』(29日付、中日朝刊)
☆『〈見つめ続ける ひと、思い〉母と語り合う花園=宮城県石巻市雄勝地区で母親(当時82歳)を津波で亡くした塾講師徳水利枝さん(53)は、被災した実家跡を耕し花を植え始めた』、『VW(フォルクスワーゲン)2220億円赤字転落 7~9月 不正対応の損失計上』、『「情報」教員3割専門外 高校必修 例外的な免許多用』、『批判封じの提訴違法 太陽光発電所 反対住民が勝訴 長野地裁支部』、『FIFA(国際サッカー連盟)会長選に7候補』、『■シールズ、「野党統一候補出れば応援』(29日付、毎日朝刊)

十月二十八日
 秋の風が冬のそれに変わりつつある。1日じゅう寒いかぜが吹いた。
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 昨日も本欄で触れさせていただいたが、ネパール大震災の支援と復興に〈永遠の愛〉を捧げる長谷川裕子さんとニルマニ・ラル・シュレスタさん夫妻の努力と行動力には、頭が下がる。ふたりからは支援と復興過程の写真もそのつど、私あてに海と山、空を越え送られてきている。
 そこで、きょうはその何コマか、を写真グラフ形式で紹介させていただこう。

 コカナ村に設けられたシェルターと洗濯物
 NO.6コカナ村シェルター②
 NO.5コカナ村シェルター①

 キルティプールの高齢女性の家と室内、寝床、仮設住宅室内では女性が何かに祈るように手を合わせていた
 NO.19キルティプール老女Cの家③
 NO.10キルティプール老女A②
 NO.18キルティプール老女Cの家②
 NO.12キルティプール老女A④

 サムドゥラタール村で作業手順を話し合うニルマニさん(中央。右から3人目)らと、支援資材を搬送する人たち
 NO.20サムドゥラタール村への支援①
 NO.22サムドゥラタール村への援助③

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「より安全に」自動運転に注目。人がハンドルを握らずに。〝自動運転〟5年後には街へ―とは、東京モーターショー2015年のうたい文句。次世代のエコカー燃料電池車がやってくる、とのことだが。やはり運転は本来、人間自身で行うべきものでは。この自動運転、どこかに盲点がある気がしてならない。九州の宮崎では73歳の男性が運転する車が暴走、2人が亡くなり5人が重軽傷に遭うという惨事が発生した。自動運転で本当に事故を防げるのか。レッセフェール(自由放任)が社会にまん延することにならねばよいが。

 NHK総合の『おはよう日本』を見ていたら、たまたま山形出身の山形弁の歌姫だ、として23歳のシンガーソングライター朝倉さやさんを紹介していた。方言にこだわる朝倉さんは「自分が方言でうたうことによって、みなさんが古里を思い出してほしい」。そして「歌が伝統文化を知るきっかけになってくれたらいいです」とも。ピカ1の声量で民謡民舞少年少女全国大会で小、中学生とも2度日本一に輝いているばかりか、三味線もこなす実力派だ。日本の歌謡界に新しい大物スターが出現したといっていい。
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【きょうの一文・ことば】
……「私」は「私たち」の一部であるが、「私」と「私たち」は同じ世界に住むことができない。「私」のいる場所に「私たち」はなく、「私たち」のいる場所に「私」はいない。そうした意味で、「私」と「私たち」とのあいだにも量子論的な不確定性原理が見事に成立しているのである。〉
=28日付中日夕刊連載小説『記憶の渚にて 315 白石一文作 井上よう子画』の中から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『特別抗告断念を発表 高検 小6死亡火災、再審開始へ』『認知症の妻殺害 78歳被告認める 津地裁初公判』、『日韓首脳会談来月2日 ソウルで3年半ぶり』、『自動運転車やFCV(燃料電池車)公開 東京モーターショー』、『富士山と日の出に(ラグビー2019年W杯)日本大会ロゴ決定』『子どもラグビー教室人気 目指せ五郎丸 19年W杯の豊田など』(28日付、中日夕刊)
☆『初の同性パートナー申請 東京・渋谷区 来月5日、証明書』、『米艦派遣数カ月継続 南沙諸島 各国主張の「領域」』、『ビットコイン社長再逮捕 預り金2000万円流用容疑』、『土星の衛星に水素? NASA探査機が調査へ』、『マイケルさん「年収」138億円 故人長者番付』、『名駅西地区イメージアップへ 椿神明社初ライブ 31日から2日間 リニア開業控え』、『秋のバラ甘い香り 鶴舞公園見ごろ』(28日付、毎日夕刊)
☆『〈2016伊勢志摩サミット〉桑名でジュニアサミット 来年4月各国の中高生ら参加』『(明治24年10月28日に起きた)濃尾地震悲しみ今に 西尾の研究家被災地描いたスケッチ復元』、『辺野古 国が代執行決定 取り消し効力停止近く工事再開へ』『翁長知事「裁判に期待」 政府の手続きけん制』、『中国2鑑が米艦を追尾 12カイリ内航行「断固たる反対」』、『山田史上初3連発 日本S』『ダルビッシュ投手弟逮捕 野球賭博容疑、大阪府警』、『来月6日に10次再審請求 名張毒ぶどう酒事件』、『拉致疑い男性国内に 長野出身 偽名使い失踪43年』、『河村・名古屋市長の自宅兼事務所不審火』、『生活に合わせプラン選択 中電4月から 電気代時間帯でお得に』、『刃物男一時立てこもる 知多のアパート 住居侵入容疑、逮捕』(28日付、中日朝刊)
☆『女児焼死再審開始へ 特別抗告断念 無罪の公算大』、『マイナンバー別人に誤交付 横浜市』、『1位守岡さん=守岡未央さん(27)。埼玉県出身・武蔵野音大卒= 音コン・トランペット部門』『(全部門を通じて最も印象深い演奏者・作品に贈られる)増沢賞は小川さん=バイオリン部門の小川恭子さん』、『闘病の将棋アマ 天野さんが死去 30歳』(28日付、毎日朝刊)

十月二十七日
 満月の夜。戸外では雨が降り始めた。
 シトシトふる、その気配にまず思い出すのは私たちの畑、〝エデンの園〟の大根とほうれん草のことどもである。雨をいっぱいに吸って大きく育ってほしい。深夜から未明にかけ、降る雨はパラパラ、パラと遠慮なく音を立てて耳に迫りくる。久しぶりの雨だ。このなかに1粒1粒、黄金が潜む。ときは過ぎ、人の心も何処かへ流れゆく。

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 いまだガレキに埋まるなか、少しずつ生活が始まっている=コカナ村で
 NO.8コカナ村現状

 被災した女性を励ますニルマニさん=キルティプールの手づくり仮設住宅前で。いずれも長谷川裕子さん撮影
 NO.37キルティプールの老女Bと

 ネパール大地震から今月25日で丸半年。カトマンズを拠点に復興支援に努める長谷川裕子さん、そしてニルマニ・ラル・シュレスタさん夫妻。ふたりを中心とした支援の手は休みなくつづく。FacebookでYuko Hasegawaさんから届いたその後のネパールの一端を、ここに紹介させていただき記録に留めたい。
 以下の通りだ。

~ネパール大地震から昨日で半年~ 
 9000人近くの命を奪った、ネパール大地震から10月25日でちょうど半年が過ぎました。/カトマンズやバクタプル、パタンなどの観光地は、いくつかの世界遺産の寺院が倒壊し、土台だけになっているものの、街は瓦礫も綺麗に整備され、一見平常通りに戻っています。
 でも、少し郊外の方へ行くと、まだ崩れたままの家や、トタンの仮設住宅に住み、不便な生活を続けている人たちがほとんどです。/ネパール政府は未だになんの対策も出せず、それどころかこのタイミングに新憲法を発布したものの、インド系民族から猛反対。/インドからガソリンやガスの供給をストップされる経済制裁を受け、ネパール国民は踏んだり蹴ったり……/苦難に次ぐ苦難の6ヶ月でした。
 救われたのは、ネパール人たちが政府を当てにせず、みんなで力を合わせて、自分たちの街や村を再建しようと頑張っている姿です。/こんな悲惨な状態でも、大きな暴動はありませんでした。/まだまだ支援が必要な人たちが、大勢います。/頑張っているネパール人たちを、頑張りたいけど何も出来ないお年寄りや子供たちを中心に、私たちも出来る支援を続けていこうと思っています。

~ネパールの朗報!!の続報~ 
 なかなかやるねえ~!!中国!/中国がネパールに1000トンのガソリンを無料提供!……/1日に25台のトラックが、27日火曜日から続々とネパールへガソリンを運んで来てくれるそうです。援助物資として。。。
 これでひとまず、安心。/チベットのシガツェからヒマラヤの北を走り抜け、ランタンという山の西側のケルンという街から南下してカトマンズへ。/実はこのルート、10年後? にラサ~カトマンズ~ルンビニ(お釈迦様の生誕地)に繋げる鉄道ルートなんです!! ということは……/北京~ラサ~カトマンズ~ルンビニが鉄道1本で繋がってしまう、というエライことになってしまうんです!!
 ルンビニといえば、もうインドの国境。/もちろんインドは反対の反対、大反対。/もっと言えば中国はルンビニを、仏教の「メッカ」にしようとしているのだそうです。/10年後はいったいどうなっているんだろう??  つづく
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 今季、セ・リーグのホームラン王になったヤクルトの山田哲人内野手が神宮球場で行われたソフトバンクとの日本シリーズ第3戦で1回に2ラン、3回にソロ、5回に2ランを放ち、プロ野球日本シリーズ史上初の1試合3本塁打をマーク、試合はヤクルトが勝ち1勝2敗とした。これには「全部勝つつもりでいく」と話していたソフトバンクの名将工藤公康監督も「やられちゃったね。切り替えていきましょう」の弁。
 米海軍が南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島にある中国造成の人工島から12カイリ(22㌔)以内の海域に、横須賀基地配属のイージス駆逐艦「ラッセン」を派遣。中国が領海・領空と主張する人工島から12カイリ以内に艦船を送り込むことで国際法が認める航行の自由を尊重する立場を示す狙いがあるという。いずれにせよ、米中間の緊張が高まっていることは確かだ。
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【きょうの一文・ことば】
 嫌な流れだっただけに、きょうの1勝は大きい。山田は僕自身も鳥肌が立つすばらしい打撃だった。まだ、ひとつ勝っただけだ。1戦1戦、だいじに戦っていきたい=日本シリーズ第3戦でソフトバンクに8―4で勝ち、初白星を挙げ対戦成績を1勝2敗としたヤクルトの真中満監督

【新聞テレビから】
☆『〈クローズアップ現代〉日本初の新・免疫療法がん治療が変わる』(27日夜、NHK総合)
☆『「20年かかってごめん」青木さん、娘の墓前で涙』、『米駆逐艦中国「領海」に 南シナ海人工島 12カイリ内で哨戒』『米は熟慮し行動を 中国外相』、『辺野古取り消し効力停止 国交省 代執行手続き着手へ』、『ハロウィーン大化け SNSで情報共有人気拡大』『小学校いじめ最多12万件 14年度 認知数、地域でばらつき』、『遺棄容疑2人再逮捕 前橋の遺体 殺害関与認める供述』(27日付、中日夕刊)
☆『脳腫瘍と闘う高1作曲「空思い」夢へまた一歩 来月1日、東京・銀座で 大友さん指揮でオケ公演』、『パンダの赤ちゃん最多26頭 中国・四川省』、『ソーセージやベーコン 国際機関「高い発がん性」』『エゴマで肝がん予防 名古屋市大が有効成分発見』、『住宅全焼3遺体発見茨城・那珂 不明の夫婦と孫か』、『廃棄物取り扱う会社敷地で火災 各務原・山林延焼』(27日付・毎日夕刊)
☆『再審の母ら20年ぶり釈放 大阪の女児死亡火災 助けてあげられなくてごめんね うその自白は、人生最大の後悔』、『アフガンM7・5 200人超死亡 隣国パキスタンでも被害』、『〈がんばろう木曽〉御嶽海が新入幕 九州場所 43年ぶり長野出身』、『木枯らし1号中部で吹かぬ!? 気象庁、慣例で発表せず』、『乗鞍頂上小屋80年ぶり新築』、『認知症大山さん「笑顔が増えた」夫・砂川さん著書出版』(27日付、中日朝刊)
☆『モザイク模様鮮やか 三重・御在所紅葉見ごろ』、『足利・常陽銀統合へ資産15兆円、地銀3位に』、『〈少女たちの祈り② 2015 世界子ども救援キャンペーン~ネパールから〉故郷の歌は「心の薬」』、『〈イスラエル エンドレスウォー 第1章パレスチナ地殻変動①〉ソーシャルメディアで共鳴 若者、組織なき襲撃』、『新朝鮮通信使高齢者と交流 名古屋の特養』、『将棋王座戦羽生4連覇』、『音コン・作曲部門1位 向井さん=向井響さん(22)。静岡県出身・桐朋学園大4年= 東さん=東俊介さん(31)。神奈川県出身・独カールスルーエ音大ゾリステンクラッセ過程終了』(27日付、毎日朝刊)

十月二十六日
 東海地方は朝、この秋一番の冷え込みに。岐阜県高山市では氷点下0・3度を観測。ことし初めて最低気温が零度未満となる冬日となった。名駅では、マフラーや帽子を身につけて歩く通勤客が目立ったという。
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 大阪市東住吉区で20年前に起きた民家火災による小6女児焼死。この事件で殺人罪などで無期懲役が確定したものの、23日に再審が決定、刑の執行停止(釈放)も認められた母親の青木恵子元被告(51)と同居相手の夫、朴龍皓(ぼくたつひろ)元被告(49)が午後2時過ぎ、それぞれ収監先の和歌山、大分両刑務所から逮捕いらい20年ぶりに釈放された。
 冤罪に泣き、20年もの間、牢獄に入れられていたふたりの第一声は「娘が青空のどこかから今の私を見ていてくれ〝よかったネ〟と言っている声が聞こえます。娘にも見守ってくれていてありがとう、と言いました。当たり前の世界に戻ってきました」(恵子さん)「本当に感無量です。20年ぶりのことなので、まるで遠い外国の地に立っているようです。夢のようで景色が輝いて見え、心がピーンと張りつめています」(朴さん)というものだった。

 釈放された恵子さんと龍皓さん=26日夜。CBCテレビの〈NEWS23〉画面から
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 午後8時半過ぎ、龍皓さんは母親(74)と姉(51)に大阪市内の記者会見場で涙の対面。恵子さんも深夜未明に同市内で長男と再会(29)。長男から「お帰り」と声をかけられた恵子さんは「ただいま」と返し、あとは抱き合ったまま声にはならなかった。それにしても、日本では冤罪が相次いでおり多過ぎる。日本の捜査はどうなっているのか。
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 朝早く。ポストの音。アレクシエービッチの「戦争は女の顔をしていない」(三浦みどり訳群像社)が馴染みの本屋さんから、わが家に届いていた。そして。何時間もが過ぎて。夕方、私たちは畑へ。またしても命じられるがままに新しい畝2列をつくり、うち1列の表土に舞が浅い穴を掘り、ここにまぶすようにしてホウレンソウのタネを撒いた。残る1列には、しばらくしてジャガイモを収穫する際に白タマネギのタネを植えるのだそうだ。
 それよりも何よりも、きょうは先に半信半疑でタネ植えをした大根の芽が目立つほどに大きく出そろっていたのは感激した。この大根たちがいっぱしに育ったときの感慨ときたら、どんなだろう。私たちは、とうとう畑女(はたじょ)と畝男(うねおとこ)になってしまったのかも知れない。いやいや、それだけ味わい深い小説と俳句、短歌が書けるに違いない。

「何やら忙しそうだ」。とうとう畑女になってしまった。文句をいいながらも、まんざらでもなさそう=江南市和田。私命名の〈エデンの東〉にて わざと畑女をぼかしてみた
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 今季15勝(8敗)、防御率2・09、勝率6割5分2厘、175奪三振、5完投を記録した広島の前田健太投手(27)が5年ぶり2度目の「沢村賞」に。好きな投手だけに、拍手を送りたい。アフガニスタン北部でマグニチュード7・5の地震が発生。宮城で87歳の女性と57歳の長男の2遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で宮城県警が次女(55)を逮捕。東京都日野市の緑地で夜遅く、近くに住む小学4年男児の全裸首つり死が見付かった。
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【きょうの一文・ことば】
「生理なんて、一生こなければよかったのに」「小屋に入りたくない」と泣いて頼んだが「神様に怒られるから」と聞いてもらえなかった。「初潮がうれしいなんてとんでもない。けがれたって言われるのよ。もう元には戻れないんだから」
=26日付毎日朝刊『〈2015世界子ども救援キャンペーン~ネパールから 少女たちの祈り①〉13歳恐れていた闇 ネパール根強い性差別』『今も因習の犠牲に』の記事のなかで。宗教的、伝統的に性差別が根強く残るネパールの山村で、生理中の女性を隔離する「チャウパディ慣習」が少女たちを苦しめている、という記事の下りで。少女たちの偽らない声

 チャウパディの慣習を報じる毎日朝刊
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【新聞テレビから】
☆『帽子、マフラー 寒い朝の通勤 高山氷点下0.3度』、『再審決定2人釈放へ』『大阪高裁、異議認めず 女児死亡火災20年ぶり』、『伊方原発再稼動へ 新基準2例目 愛媛知事が同意』『「町潤うが事故は…」 伊方原発再稼働へ 揺れる住民』『〈解説〉半島の根元避難に課題』、『〈戦後70年〉流れる時代戦争の記憶途切れずに 中川運河舞台願う映像 20代監督作品12月上映』、『輸血で慢性E型肝炎 国内初 移植時に感染、発症』、『元准教授に懲役8年 名地裁判決 知人社長自殺ほう助』(26日付、中日夕刊)
☆『除染マスク コンビニ投棄 福島県内 常態化に環境省指導』、『徴用慰霊碑に落書き 福岡・大牟田 在日(コリア)市民団体が通報』、『ポーランド政権交代へ 最大野党「反難民」掲げ過半数 総選挙』『「10万人収容所設置」 欧州10カ国 首脳声明を採択』(26日付、毎日夕刊)
☆『公募意見「脱原発」9割 本紙情報請求 電源構成に反映せず』『除染具の投棄常態化 福島 マスクなどコンビニに』、『トルコ大使館前で乱闘 在外投票中 民族対立か9人けが』、『面接6月解禁経団連が調整 来年の就活』、『オフィス人口増 リニアで立ち退き 店減』『名駅ランチ争奪戦』、『名古屋の30歳・稲葉さん アマがプロ棋戦初V』、『家康ゆかり安楽寺全焼 蒲郡』、『〈訃報〉モーリン・オハラさん(アイルランド出身の米女優)24日、アイダホ州の自宅で老衰のため死去。95歳=ジョン・フォード監督作品のヒロイン役で知られた。2014年にアカデミー賞名誉賞を受賞』、『マイナンバー現金詐取 千葉「登録費用」容疑の女逮捕』(26日付、中日朝刊)
☆『原爆救援4割被ばく上限 1ミリシーベルト以上 福島事故3000人調査』、『小川さん=小川恭子さん(22)、東京都生まれ・桐朋学園大4年=1位 音コン・バイオリン部門』『採用選考「6月」軸に 17年春新卒 経団連、前倒し調整』、『渋谷の大使館前乱闘 トルコ人とクルド人 総選挙・9人けが』、『千葉でも入所者転落死 川崎と同系列老人施設 遺族が提訴』、『月軌道に宇宙ステーション NASA構想 火星探査中継点に』、『家康生母=於大(おだい)の方=が居住 安楽寺本堂全焼 蒲郡・築300年』、『■安保法反対する学生、学者がシンポ』(26日付、毎日朝刊)

十月二十五日
 昼。名古屋の街を歩く。駅周辺。歩を進めるうち、ふとリニア中央新幹線が開通したら、ここいらはどうなるのだろうと思う。それにしても北風がつよくて寒い。〈かぜ〉を受け、あるくうち早くはあるが、冬の到来が頭をかすめる。東京では木枯らしが舞った。
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 名古屋の名駅近くの「つちやホテル」。そこの喫茶室で私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の例会を開いた。きょうは「熱砂」同人で琴伝流大正琴大師範(弦洲会会主・倉知弦洲さん)でもある牧すすむさんも多忙な中、顔を見せ主に真伏善人さんが初めて挑んだ連載中の〝世にも不思議な〟詩小説「FLQX」を中心にみんなで活発な文学論議を交わした。
 これまで大正琴を普及させる一方で、小中学校の校歌や園歌、市歌=〈青春の街・小牧〉=ばかりでなく、都はるみの〈恋の犬山〉など多くの歌謡詩の作詞作曲も手がけてきた牧さんが、この道のさきがけならでは、か。「FLQXは、重なることばと擬音が多い。詩は本来、おしまいがあって始まりがある。真っ先に起承転結の〝結〟から考え、書き進めた方がよいのでは」と思いのままの持論を展開すれば、黒宮涼さんは「なんだか分からないけれど面白い。これから、どのように物語が展開していくのか。ドキドキして読ませてもらっています」との感想。
 私も「詩小説の連載に踏み切った真伏さんには、敬意を表する。ただ、読者の立場から言わせてもらえば、どこかで〝方向性〟を示す表現がほしい。その方が期待感も膨らむのでは」と注文をつけながらも、かつて黒井千次さんらと文学手法について語り合ったときの会話を思いだし「もちろん、手法としては書くうちに作中の人物が動きだし、どこに着地するかわからないまま、あとは読者の判断任せで物語を終えるというのも、それはそれでひとつの文学だと思う」なぞと付け加えさせていただいた。
 作者の真伏さん自身も「この先、どんな展開になっていくのかは私にも分からない。でも、これだけ皆さんが注目して読んでいてくださる、ということはありがたいですね。物語の行く末を温かい目で見守っていただけたら嬉しい。自分では1行1行に全神経を集中させ、時間をかけて書いています」との弁。話し合いは延々と続き有意義な1日となった。最後は、相手を決めての往復書簡や300文字小説、エッセイなど何でもいいのでドシドシ書き続けることこそ大切で「熱砂文学ここにあり、をこれからも天下に示していこう」ということで、〝おひらき〟とあいなった。
 この日は、ほかに次回テーマエッセイのテーマを黒宮さんが提案した〈しあわせ〉にすることで出席者全員が一致(締め切りは11月30日。400字詰めにして4枚)。帰宅後は、欠席者へのメールによる結果報告などに遅くまで追われた。

 このところは目の使いすぎもあってか。左目の充血がなかなか治らず(いい酒を飲むと、なぜか治るのだが)少し疲れ気味もあってか、今夜は妻に言われるまま「風呂にも入らず、お酒も飲まないで、早く寝るのよ」に従って久しぶりに早く床に着こうとはしたが。やることがまだあるので、そんなわけにもいかない。
 結局のところ風呂はパスし、ひと段落したところで酒を飲み始めた。命じられるまま、とはいえ少しだけ抵抗の夜が過ぎようとしている。そのうちコロリと逝くかもしれない。そのときは自業自得だ。
 そんな主人を長女猫こすも・ここ、と次女猫シロちゃんが傍らに座り、心配そうに黙って見守り続ける。時折、思い出した如く公平に頭をなでてやると、ふたりとも口だけを開けて甘えたようにニャア~ンと答えるが、なぜか声は出さない。
 この世のなか、おまえたち(猫ちゃん、をさす)も含めて誰しも、明日はあしたの風がふくのである。
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 東京のトルコ大使館前でトルコ総選挙の在外投票に集まったトルコ人とクルド系トルコ人が殴り合う騒ぎ。9人が重軽傷を負ったという。警視庁が傷害などの疑いで調べているが双方が極右系政党や非合法武装組織の旗を掲げ、これが発端になったらしい。多数を占めるトルコ人と少数派クルド人の民族対立。国内で突き進む西欧化現象のなかで双方の民族間対立は古くからの難問だ。2006年のノーベル文学賞作家オルハン・パムクの「雪」にも詳しい。民族の血の流れは、なんともしようがないのか。
 韓国が、北朝鮮の警備艇1隻が南北軍事境界線である北方限界線を侵犯したとして北朝鮮艇に対して機関砲5発を警告射撃、北朝鮮艇はまもなく北朝鮮側に戻ったという。日本では、歌手の北島三郎さん(79)が所有するキタサンブラック(3歳牝馬)が中央競馬の菊花賞を制した。オーナーとして初のビッグタイトルを獲得した北島さんは、代表曲の「まつり」の替え歌を熱唱。愛知県蒲郡の海では三谷祭の「海中渡御」があり、絢爛豪華な山車が引き回された。
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【きょうの一文・ことば】
「バンデンハークがさすがの投球をしてくれ、みんな安心して打てた。いい形で点が取れ、李大浩も、いい本塁打だった。全部勝つつもりで頑張っていきたい」
=25日。日本シリーズの第2戦で4―0でヤクルトを下し2連勝のソフトバンク工藤公康監督。ヤフオクドームで記者団にこう語った

【新聞テレビから】
☆『国連70年課題山積 難民、温暖化…』、『大阪系が維新「解党」決議 臨時党大会 松野代表「無効だ」』、『「漕ぎ出そう明日へ」旭丘高ボート部元主将しのぶ TM NETWORK木根さん歌に』『ひかり桜 来月1日にCD発売』、『見抜けぬ贋作日本にも? 英画家暴露120点今も「本物」』、『★北陸新幹線が受賞=鉄道ファンでつくる鉄道友の会(会長・須田寛JR東海相談役)が前年デビューした最優秀車両に贈るブルーリボン賞に北陸新幹線のE7系、W7系を選んだ』、『巨人井端が現役引退 竜でゴールデングラブ7度』『「できること」貫く 競争相手意識せず遊撃定着』、『タイで日本人4人逮捕 覚せい剤2㌔と銃所持容疑』、『焼身自殺を図り? 兵庫県警巡査死亡 侵入事件、聴取に否認』、『富山イ病(イタイイタイ病)資料館 両陛下が初視察』(25日付、中日朝刊)
☆『米軍近く南沙進入 中国埋め立てに対抗 暗礁2海域で検討』、『五郎丸あのポーズ封印 日本シリーズ始球式』『〈第一戦ヤフオクドーム〉ソフトバンク4―2ヤクルト タカ祭りだ 松田だ 先制弾6連打けん引』、『インフルエンザ ワクチン接種費値上げ 納入価格 昨季の1・5倍』『免疫ができるまで 2週間から1カ月』、『音コン・ピアノ部門 黒岩さん=黒岩航紀さん(23)。神奈川県出身。東京芸大大学院=1位』、『商店街の教会で新郎新婦が挙式 名古屋・大須』(25日付、毎日朝刊)

十月二十四日
 霜降(そうこう)。秋が深まり、霜が降り始めるころである。月がポッカリと。夜空には十三夜が浮かぶ。
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 わが家に届いた文庫本「チェルノブイリの祈り」
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 谷崎純一郎の「刺青・秘密」(新潮文庫)を読み始めたところへ、わが家に出入りしてくれている町の本屋さんから、ことしのノーベル文学賞受賞作「チェルノブイリの祈り 未来の物語」(岩波現代文庫、スベトラーナ・アレクシエービッチ、松本妙子訳)が届けられた。
 つい2~3日前には『毎度有難うございます。先日御注文いただきました「アフガン帰還兵の証言」は重版未定(事実上絶版)との事で申しわけありません 他の3冊は入りしだい配達させていただきます』のメモがポストに入っていただけに、たとえ1冊でもこんなにも早くとどくとは、と感激した。さあ、それこそ忙しくなる。

 きょうはほかに数あるこの地方同人誌のなかでも歴史と伝統を誇る「文芸中部」の 100号記念号がポストに入っており、三田村博史さんの『◇報告 杉浦明平「敗戦前後の日記」を読む』が目を引いた。

 秋が深まりつつある。私はこんなわけで、書くことばかりでなく読むことにも追いたてられている。むろん横笛レッスンなどほかにも、である。まったく休む暇がない。
        ❤        ❤ 
 ここに、「チェルノブイリの祈り」の書き出し部分を紹介させていただく。
――なにをお話しすればいいのかわかりません。死について、それとも愛について? それとも、これは同じことなんでしょうか。なんについてでしょう?
 私たちは結婚したばかりでした。買い物に行くときも手をつないで歩きました。「愛しているわ」って私は彼にいう。でも、どんなに愛しているかまだわかっていませんでした。考えてみたこともなかった。私たちは夫が勤務している消防署の寮に住んでいました。二階に。………(孤独な人間の声から。リュドミーラ・イグナチェンコ 消防士、故ワシーリイ・イグナチェンコの妻)

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〈光り輝く「少女ハイジ」桑名・なばなの里〉とは、昨夜点灯式があった三重県桑名市長島町の観光施設「なばなの里」のイルミネーションを報じた24日付毎日新聞朝刊見出しだ。記事によれば、ことしのテーマは人気アニメの「アルプスの少女ハイジ」で、発光ダイオードなどの光で壮大なアルプス山脈の名峰マッターホルンを背景に四季折々の表情を7分間で10シーン演出。「春」の場面にはハイジとペーター、ヨーゼフが登場し、野山を駆け巡る、という。来年5月8日まで。日没から午後9時(1部10時)まで点灯。
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【きょうの一文・ことば】
「本物は迫力があり、見ていると千畝とユダヤ人のやりとりや心情が読み取れる気がする。貴重な資料なので公開する機会がなく残念な思いもある」
=24日付毎日朝刊『命のビザ原本「最後」の公開 岐阜・八百津 杉原千畝の故郷』の記事のなかで。杉原千畝記念館の国枝大索館長が公開された「命のビザ」への思いについて※ビザには「査証(英吉利~敦賀上陸)滞在拾日間 昭和十五年七月三十日 在カウナス 領事代理杉原千畝」の署名押印がしてある

【新聞テレビから】
☆『〈中部の文芸 小説・評論清水信〉吉村秀夫「伊丹万作とその系譜」 映画・美術との親和力復権』『〈大波小波〉開国と戦った男の物語』、『「サダコの鶴」きっかけつくった元淑徳高生 60年後の祈り再び広島へ 命日のあす訪問』、『杉原千畝の勇気今こそ 八百津の記念館入場30万人突破』、『人生再出発浮かぶ鏝(こて)絵 左官男性 事故後遺症乗り越え 大治で作品展』、『新旧名車ワクワク 東京モーターショー60周年パレード』、『火星への一歩月軌道から NASA新基地構想 日本も協力検討』、『画像センサー事業 東芝が事実上撤退 半導体リストラ ソニーに売却へ』(24日付、中日夕刊)
☆『国連70年光と影「取り組み完全でない」事務総長 希望の色に「憲章の原則守る」決議』、『敵なしゴロフキン 34戦全勝 ミドル級王座統一』、『主要論点持ち越し COP21準備会合終了』、『愛知・東栄町「コスメ(コスメチック=美容品)の旅」いかが 特産原料使い手作り体験』、『「申」の置物制作ピーク 萬古焼』、『中国利下げ好感 NY株157㌦上昇』、『女性投手始球式 慶大・六大学野球』、(24日付、毎日夕刊)
☆『ハイジもうっとり なばなの里点灯式』、『南山国際高・中が新入生募集停止へ 18年度にも』、『原爆症却下取り消す 一宮の男性提訴 国が異例の認定』、『名張事件支援者ら再審開始求め行進 名古屋高裁前』、『遺族、謝礼金延長せず 郡上夫婦強殺 発生10年「節目に」』、『東山動物園「最後の1頭」ペルシャヒョウ死ぬ(19歳だった)』、『MRJ=国産初のジェット旅客機、三菱リージョナルジェット=5度目の延期 初飛行、来月9~13日に』、『〈訃報〉藤江英輔氏(ふじえ・えいすけ「惜別の歌」の作曲者)=14日、肺気腫のため死去。90歳。東京都出身』(24日付、中日朝刊)
☆『マイナンバー不在に注意 配達スタート 手続き1週間以内に』、『「長かったが素直にうれしい」大阪・女児焼死再審支持 元被告の長男喜び語る』『放火か自然発火か 検察側と弁護側実験で応酬』、『巨人監督に高橋氏 現役引退』、『与党、たばこ増税検討 軽減税率の財源』、『対面高速1400人死傷 検査院「分離帯」提言 10年間』(24日付、毎日朝刊)

十月二十三日
 先日頂いた忍の里の隠し酒。純米吟醸〈伊賀 五右衛門〉を味わいつつ今宵も更けていく。ちまたは相変わらず冤罪、傾斜マンション、殺し、戦争など。不条理に満ちている。隠し酒はやはり絶品。そんな数々の不幸をいっとき忘れさせてもくれる。
 私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の例会を明後日に控え、同人にショートメールや電話であらためて日時と場所を連絡、これも主宰の責務なのだから、と自らに言い聞かせる。
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 パソコンと結ぶキャノンのプリンター用インクがとうとうなくなった。デ、近くのヤマダ電機へ。カートリッジと一緒に、併せて底をつきそうだった印刷用のA4用紙も500枚ほど購入、帰宅し用紙ランプの点灯を確認しながらプリンターへのカートリッジ装填をしたが、これが簡単そうで難しい。当初は、そのつどひと苦労し息子の手を煩わせたものだが最近では慣れたこともあってか順調に出来、ほっとした。
 外出したついでに近くの大型ショッピングセンター内にある夢屋書店へも。谷崎潤一郎著の文庫本3冊(春琴抄、細雪、刺青・秘密)をあらためて読みたくなったためで、購入後は近くの喫茶店に入り、少しだけ頁を開いて目を通す。
 いつまでたっても店員がこないので事情を聞くと「お客さま。セルフサービスですが」とのこと。アッ、そうかとバイキング形式の食事をあわてて取りにいき昼食とあいなった。本を手に席に座る間、私一人だけが店のなかで浮いてしまった気がした。目から火花が出る、とはこのことか。全身から見えない火が飛び出たのである。
 それでも店員さんはていねいに応対してくれ「また来よう」という気になった。
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 石井啓一国土交通相が旭化成の子会社「旭化成建材」が過去10年間にくい打ちを請け負った3040件の工事につき来月13日までに問題の有無を調査して結果を報告するように―と同社に指示、同時にデータ改ざんに関わった男性担当者が関与した41件と病院や学校の調査優先を求めたという。菅義偉官房長官も、この日の記者会見で「販売業者は売り主として、瑕疵のない安全な物件を提供する責任がある」と述べ、販売元の三井不動産レジデンシャル(東京)にも責任がある、と強調したという。当然のことだ。
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【きょうの一文・ことば】
「どうか私を、娘を亡くした悲しみに暮れる普通の母親に戻してください」。
=23日付中日夕刊『「普通の母親に戻して」 大阪女児焼死 逮捕20年冤罪訴え』『再現実験、検察側、覆せず』の記事のなかで。青木恵子元被告(51)が大阪高裁に提出した上申書に託されたことば

 自民、船田氏を事実上更迭と短い記事に。安保関連法の違憲論議のきっかけをつくったと責任を問う声あり。国会論戦を盛り上げた功績評価は?
=23日付毎日夕刊「近事片々」から

【新聞テレビから】
☆『〈ドキュメント72時間〉旅漁師・イカ釣り人生』(23日夜、NHK総合)
☆『マイナンバー制度 通知カード配達始まる』、『大阪女児焼死再審認める 高裁 母らの無期刑停止 自然発火の可能性指摘』、『3Dプリンターで患者の内臓模型 名古屋大 難手術「手応え」十分 「イメージ共有できる」』『亡き友思いマラソン挑む 錦三傷害致死被害者の同級生ら』(23日付、中日夕刊)
☆『秋色見ごろ=栃木県日光市の「いろは坂」で紅葉が見ごろを迎えた』、『クリントン氏証言無難 領事館襲撃事件 疑惑に「けじめ」米公聴会』『大統領選反転攻勢へ』、『塚原38歳の挑戦 現役貫く姿勢 若手に刺激=2004年アテネ五輪団体総合金メダリストの塚原直也選手が23日に英国で開催する世界選手権でオーストラリア代表として出場する』、『教習所教官からプロ野球 (宮崎梅田学園の)信楽晃史(しがらき・あきふみ)投手=ロッテ・6位指名 「この経験を生かしたい」』、『政府が温暖化適応策 7分野 農林漁業や災害』、『東証一時450円高』(23日付、毎日夕刊)
☆『〈街が変わる リニア本格着工〉全国初「イセタンハウス」 大名古屋ビルに来春開店』、『愛知最多の23件 改ざん担当者41件関与 マンション傾斜「ミス隠すため」 旭化成3040工事公表』『愛知 学校など県施設調査』、『中日1位は小笠原 ドラフト高橋純はソフトバンク』、『肝がん予防にエゴマ 名市大グループ種子の成分が有効確認』、『男児放置死 父に懲役19年 横浜地裁判決「殺人罪が成立」〈解説〉残酷さを重視量刑重く』、『「周囲が無関心」裁判員ら問題視』、『天元戦きょう岐阜で第1局 高尾『挑む気持ち』 井山「いい緊張感」』(23日付、中日朝刊)
☆『伊方町長、再稼動同意 愛媛知事、週明けにも判断』、『船田氏を更迭 自民・憲法本部長』『1億総活躍社会国民会議 委員に菊池桃子氏』『PKO(国連平和維持活動)見えぬ敵 国連70年 苦闘のマリ』、『食の安全政府強調 TPPルール分野説明』、『「感動を与えられる投手になりたい」見守る母 涙で「感無量」 県岐阜商高橋純平投手』、『音コン・クラリネット部門 コハーンさん=コハーン・イシュトバーンさん(25)。ハンガリー出身、東京音大大学院=と勝山さん=勝山大輔さん(29)。神奈川県出身。東京都交響楽団員= 1位』、『20年東京五輪 新エンブレム応募1万超す? 要項のダウンロード好調』、『イルカ漁を巡り組合長に脅迫文 和歌山県警捜査』(23日付、毎日朝刊)

十月二十二日
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 被災の状況を年老いた女性らから聞いて回る長谷川裕子さん(左端)。復興支援は延々と続いている=ネパール・キルティプールで
 NO.9キルティプール老女 A①

        ☆        ☆
 注目のドラフト会議、プロ野球新人選択会議。今夕、都内のホテルで開かれ、中日ドラゴンズは高校ナンバーワン右腕とされる高橋純平投手(岐阜・県岐阜商高)こそ逃したものの、ことし夏の甲子園大会で優勝左腕となった小笠原慎之介投手(神奈川・東海大相模高)の交渉権を1位指名で得た。高橋投手は中日、日本ハム、ソフトバンクの3球団が1位指名で競合したが、ソフトバンクが交渉権を獲得。
 ほかに阪神が東京六大学リーグで通算最多安打を記録した高山俊外野手(明治大)、ロッテが平沢大河内野手(宮城・仙台育英高)、楽天がオコエ瑠偉外野手(東京・関東第一高)をそれぞれ1位で指名した。
        ☆        ☆
 この日はカトマンズの学校を訪れ、日本からの学用品を子らに渡して励ました。中央が裕子さん夫妻
 NO.27カトマンズの学校

       
 カトマンズを拠点にネパール人男性のニルマニ・ラル・シュレスタさんとともにネパール大震災の復興に日々力を尽くす長谷川裕子さん(愛知県稲沢市出身)=Yuko Hasegawaさん=。彼女から昨夜遅く10月21日21時18分発で、次のようなFacebookが届いていた。

〜昨日のネパール・アンナプルナ新聞の記事より〜
 ガソリンやガスの供給をストップさせているインドの経済制裁をうけて、中国からの代わりに「供給しましょうか〜?」という申し出を、ようやくネパールは受け入れたようです。チベットのシガツェというところから、ガソリンやガスを輸送してくれるとの事です。ほんとにネパールまで届くのかな〜??
 ネパールに来てから疑い深い性格になりました。(?)インドはこう言いました。「ネパールも独立した国なんだから、どこから輸入してもいいんじゃないの〜? でも後で大変になると思うよ・・・。」
 何それ? ちなみにインドは公的に経済制裁をしていない、と言っております。新憲法に反対するネパールに住むインド系民族がゼネストなどして、国境を封鎖してるから、トラックが通れないじゃん! ということらしいです。

 いずれにせよ、夫妻をはじめとした多くの人々の愛と涙の努力でネパールが少しでも復興の道を歩んでいくよう願うほかありません。このことは日本で起きた東日本大震災と福島第1原発事故の被災地に対してもあてはまります。世界の各地で多くの人々が苦しみのなかから立ち上がろうとしているのです。
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 横浜市で発覚した旭化成建材のマンションくい打ち改ざん事件。原因となったデータ改ざんは、その後の発表で全国各地にまで飛び火し、9都県で41件に及んでいる。うち愛知県は23件と最多に及んでおり、岐阜、三重両県と合わせると計34件。旭化成はほかに不正がなかったか、さらに調査を進めたいとしている。いやはや、入居者にとっては、たまったものではない。
 けさの中日朝刊〈通風筒〉によれば、岐阜県可児市の花フェスタ記念公園のバラが開花のピークを迎え、見ごろはあと2週間ほどとか。園では国内最大規模の7000品種3万株を栽培しているが、この時期に花開くのは7割程度の5000品種2万株。寒暖差でじっくりと成長する秋バラは春よりも香りや発色が濃厚で、鮮やかになるそうである。
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【きょうの一文・ことば】
「ソフトバンクのなかでのエースに。日本を代表する投手になれると思う。一緒にやろうぜ」(工藤監督)「レベルの高い選手がそろっている。まずは年間10勝をめざし、そこから目標を立て直したい」(高橋投手)
=ドラフト会議で高橋純平投手を引き当てたソフトバンク工藤監督と高橋投手のことば

 辰姫は一度だけ会った満天姫の顔を思い浮かべた。
(あのひとは荊棘=けいきょく=の道を行こうとしている)
 荊(いばら)の棘(とげ)が、素足に刺さるような辛く苦しい道を歩むことを恐れない
勁(つよ)さが満天姫にはある。
 それが恐い、と辰姫は思う。
=22日付毎日夕刊連載小説『津軽双花48 葉室麟 中川学 画』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『古都彩る華麗絵巻 京都・時代祭』、『日本酒アプリで世界へ ラベル読み取り英語で紹介』『名古屋めし「味は聖域」 TPP価格競争懸念も』、『中部空港国際線最多タイ 12月週354便 春秋航空就航で』、『ドク「ミライが現実に」 トヨタ 米販売で映像に起用』、『有料ユーチューブ 広告なし 米で導入 月額1200円、日本へ波及も』、『竜戦力外・井藤さん関の新聞店主に 第二の人生主力で出発』(22日付、中日夕刊)
☆『米大統領選 バイデン氏不出馬 民主クリントン氏優位』、『バス運転補聴器可能 2種免許 障害者雇用に道 警察庁改正案』『企業・社会の理解が鍵』、『フェラーリ株好発進 NY上場 時価総額1・3兆円』、『英に中国製原子炉 首脳会談 商談7兆円合意』、『30㌢ダイオウイカの「若体」世界初 兵庫の博物館確認』、『台湾生まれの日本人 「湾生」映画人気』、『アンジー映画公開へ 日本軍による捕虜虐待描く 上映館決定=ハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーさんが監督した米国映画「アンブロークン」が来年2月、日本でも公開される』(22日付、毎日夕刊)
☆『名古屋の高齢者接種間に合った インフルワクチン確保へ 化血研製、国が認める』、『30年前描いた未来は?=米SF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」(1989年)で、主人公らが1985年からタイムスリップした「2015年10月21日午後4時29分」にちなんだタイムマシンカー「デロリアン」の走行イベントが都内で開かれた』、『野球賭博巨人3選手に 警視庁事実確認へ』『〝敵失〟残念』『ドラフト心配』野球賭博 ファン失望や怒り』、『〈支えられるココロ 若年性認知症の私㊦〉当事者同士 相談に乗る』(22日付、中日朝刊)
☆『文楽の人間国宝引退へ 豊竹嶋大夫さん』、『法科大学院教員を除外 来年の司法試験考査委員 漏えい防止』『考査委員有名校に集中 地域偏重 解消期待も』、『訪日客の消費額最高 1~9月 77%増、2兆5967億円』、『アサド氏電撃訪露 シリア領空爆に謝意』(22日付、毎日朝刊)

十月二十一日
 朝からバタバタバタ、バタリと時は過ぎていった。
 早朝、江南市内の木曽川河畔の草井公民館へ。社交ダンス教室の来年1月の会場確保を頼まれたためだが、同じ日の同じ会場(集会室)が希望日という女性グループの場所取り班があらわれ、あみだによる抽選に。運よく勝ったが、喜びも束の間、1月21日(木)を確保するはずが同17日(日)と希望日を最初から間違えていたことに気付き、ダンス教師に電話を入れ確かめようとしたが、あいにくこういう時にかぎって一向に出られない。デ、私の判断で21日があいていたのでこの日を確保して帰った(結果的にはそれでよかった)。

 そのこととは別に、私は私で、いつものように未明から早朝にかけ本欄【生きてゆく人間花たち/2015年10月の唄】の10月20日付分をアップしようと何度も試みたのだが。パソコンのインターネット回線がどうやっても開かない不具合が、またもや発生。合間には、ダンス教室の会場取りにも出掛けたので、こちらも気になり少しばかりざわついた時間が、ざわざわと過ぎ去っていった。

 というのは、きょうは大阪でピースボート乗船時の私の船友仲間で乗船時には、ことのほかお世話になった関西に住むある女性と再会し5時から食事をすることになっていたので、このままだと時間に間に合わなくなる、とそんな危惧感が脳裏を走ったからだ。かといって、多くの大切な方々を読者に抱える本欄を放ったらかしにして出掛けるわけにもいかない、と気ばかりが焦る。
 でも、結局のところは、作品アップはできないまま。見きりをつけて【エイっ、ままよ】とばかり、開き直って新幹線で大阪に向かったのである。

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 十年物の天然はまぐりと大阪の夜景
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 そんなドタバタ劇の末に駆け付けたのが大阪は梅田、阪急デパート真向かいにある阪急32番街28階の〈はまぐり庵〉だった。大阪の夜のネオンを見ながらの、はまぐり焼きや鋤鍋はまぐりなど、一品一品がまさに絶品。それこそ、一生分のはまぐりをたらふく食べながら会話が弾み、楽しく有意義なひとときが過ぎていった。大阪で一泊して帰ろうとも思ったが、まだ名古屋まで帰れる時間だったので帰りは新幹線に飛び乗り、江南駅からは深夜遅くタクシーで帰宅。
 帰宅後、半寝しながらも深夜から未明にかけ本欄10月20日分のアップにナントカこぎつけた。

 20日分の本欄公開アップをやっとのことで終えると私は全身が睡魔の海に浸された。それはそうと船友も無事、帰ることが出来ただろうか。妻の舞には大阪駅で彼女の大好きな大和吉野の柿の葉寿司(中谷本舗)を土産にかえった。またあすがやってくる。
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 名古屋・栄の名古屋三越栄店がこの日、市内の百貨店のトップを切ってお歳暮商品の注文受けを始めたという。午前10時の開店前の出陣式では店長の「お歳暮商戦を乗り切るぞ」の声に続き、社員がそろって「ガンバロー」と気勢をあげた。ことしはラグビー熱の高まりもあってか、若手社員が五郎丸歩選手の胸の前で両手の指を合わせるしぐさをしたあと、キックのポーズをとる一幕も見られたという。早くもお歳暮シーズンの到来である。
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【きょうの一文・ことば】
 堂入りは天台宗の荒行「千日会峰行」の最大の難関とされる。釜堀さんは今月十三日から同山無動寺谷の明王堂にこもり、不動明王の真言を十万回唱えてきた。五日目の十七日からうがいすることだけ認められていた。
 二十一日午前零時すぎ、釜堀さんは堂から二百㍍離れた井戸で本尊に供える水をくみ、戻って最後の勤行に臨んだ。先輩の阿闍梨から九日間の修業を終えたことを示す結願の(けちがん)の証明を受けると、「法の湯」と呼ばれる湯を九日ぶりに口にし、祈りをささげた。
 午前一時五十分ごろ。僧侶らに両脇を抱えられながら釜堀さんが堂の正面から姿を見せると、集まった約七百人の信者と僧侶らが真言を唱えながら無事を見届けた。釜堀さんは「當行満(とうぎょうまん)阿闍梨」となり不動明王の化身とみなされる。
=21日付中日夕刊『9日間、断食、不眠、真言10万回 荒行「堂入り」達成 比叡山で釜堀さん』の記事から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『イタリア人抑留歴史忘れないで 孫娘来日 天白で映画撮影』、『TPPで臨時国会要求 5野党憲法規定に基づき〈解説〉重要政策国民に説明を』、『野球賭博新たに2選手 NPB調査 巨人の笠原、松本投手』、『貿易赤字76%縮小 15年度上半期』、『最高齢 元気に産むゾウ 豊橋38歳アーシャー 千葉の動物園へ出発』、『旭化成原因究明越年か マンション傾斜で追加調査』(21日付、中日夕刊)
☆『よみがえれ黄金マスク=カイロの考古学博物館で古代エジプト王ツタンカーメンの「黄金のマスク」の修復作業が始まった』、『米露が衝突回避策合意 シリア空爆「安全な距離」維持』、『川内2号機発送電開始 全国2番目 来月から営業運転に』(21日付、毎日夕刊)
☆『福島第一作業員に労災 事故後被ばく白血病発症で認定』、『旭化成社長「深くおわび」 マンション傾斜 外部調査委設置へ』、『歓迎の一方、戸惑いや批判 携帯値下げ首相の仕事 「民業に圧力」「安保隠し」大手3社寡占長期利用割高』、『国内農工業品全体の95% TPP関税撤廃 品目公表』(21日付、中日朝刊)
☆『小渕氏議員辞職を否定 政治資金問題 監督責任認め謝罪』『下戸も欲しがる……「小渕ワイン」の怪』、『ツタヤ図書館白紙 小牧市が契約解消』、『みんなフンガイ117㌧ 犬ふん尿大量放置 千葉の容疑者逮捕』、『「イケメン」に黄色い声援 東山動植物園人気ゴリラ誕生日会=雄のニシローランドゴリラ、「シャバーニ」が20日、19歳となった』(21日付、毎日朝刊)

十月二十日
 さわやかな秋晴れ。こんな日が毎日続くと、うれしい。人々の笑顔も、どこかしら輝いてみえる。 
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〜現在のネパール事情〜 結構、えらいことになってます。地震に続き、弱り目に祟り目状態です。9月に発布されたネパール新憲法に反対するインドが、ネパールに対して経済制裁を行い、ガソリンやガスなどの供給をストップ。その関係で野菜などの運搬もできないため、食料の値段も跳ね上がっています。結構不便な生活を強いられていますが、今のところカトマンズでは特に大きな暴動等おこっていません。
 辛抱強いのか? 諦めが早いのか? それとも慣れているのか?? 代わりに中国が「供給しましょう!」と申し出てくれていますが、インドの仕打ちが怖いネパールのへっぴり腰の政治家たちは、このありがたい提案を受け入れていません。。。(カトマンズ在住の長谷川裕子さん、原文どおり)

 へこんでいる。ガソリンの列には並びましたが…..私の20台ぐらい前で、終わってしまいました。残念。大使館からも自己努力のメールが。まあ頑張りましょう、出来ることから。(カトマンズ在住の日本人向けラジオ放送局・ニッポンチョウタリのコメンテーター、ポカレル本田明美さん、原文どおり)

――ネパールでがんばる日本人女性、長谷川裕子さん、そしてポカレル本田明美さんからきょう届いた【FACE BOOK】の内容である。ふたりとも、本当に身を粉にしてネパール大地震の復興に努めておいでだけに、頭が下がるばかりである。残念ながら「負けないで! 裕子さん。そして明美さん」と言うほかない。

 深夜遅く、こんどは裕子さんから私のメールにネパールの復興支援の報告が37枚の画像入りで届いた。あとでじっくり見させていただき、本欄でもその一端を紹介できたら、と思っている。
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 中国の習近平国家主席が国賓としてイギリスへ。エリザベス女王の出迎えを受け、バッキンガム宮殿に宿泊、イギリスと中国の蜜月ぶりを見せつけた。カナダでは、下院総選挙で自由党が圧勝し政権交代へ。安倍首相がスマートフォンなど携帯電話の料金引き下げ策を話し合うように、と指示し総務省の有識者会議が始動した。高級珍味で知られるボラの卵巣の塩漬け「カラスミ」の天日干しが三重県尾鷲市で最盛期に。ことしの秋は全国的に雨が少ない、と気象庁。
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 中日スポーツの1面見出しは「白井オーナー V指令 谷繁監督に3カ条 選手と対話せよ! 信念を曲げるな‼ ベストを尽くせ!!!」。そのとおりだ。まだ若い前途ある中日監督谷繁を甘やかせちゃ、いけない。一方の巨人は原辰徳監督の後任に高橋由伸選手兼打撃コーチに白羽の矢。長嶋茂雄元監督が「高橋君しかいない。サポートすることは何でもする」と強く推したとのことだが、わたしも高橋選手は人間的に谷繁と同じく大好きだ。監督を受託したら、谷繁VS高橋でプロ野球界をリードしていってほしい。
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【きょうの一文・ことば】
「牛の様にネバリ強く、牛の様に黙々と、ダマッテ、牛の様に不平をこぼさずに。一歩一歩勝利に向ってすすまれんことを」
=20日付毎日朝刊『大平元首相「鈍牛」のすすめ 若き日後輩に助言の手紙 故郷・香川で見つかる』の記事から。大平正芳元首相(1910~80年)が青年時代に試験が近づく後輩に対して、牛にたとえてはがきに書いた助言

 デザインを担当した三菱地所設計の宮地弘毅部長は「名古屋駅前は緑が少なく、潤いに欠けるというのが発想の原点。無機質でなく、表情がやさしく見て楽しい高層ビルにしたかった」と語る。/ビルは「緑の丘の上から、空に伸びる大樹」というコンセプトで設計。……
=20日付中日朝刊『〈街が変わる リニア本格着工〉外壁にふぞろいな〝技〟 大名古屋ビル 大樹をイメージ』の記事のなかから。抜粋

【新聞テレビから】
☆『マイナンバー23日配達開始 詐欺・盗難ご注意を 千種の郵便局第1陣が届く 身分証利用危険も』、『全品目の95・1%関税撤廃 農林水産・工業品 TPP全容発表』、『国交省、三井不動産を調査 マンション傾斜 宅建業法違反か』『波形データ鉛筆で加筆 担当者、元請けにコピー提出』、『六畳間瀬戸の将棋教室 目指せプロ棋士 最年少三段=名古屋大教育学部付属中1年、藤井聡太さん=ここから育つ』、『岐阜大客員教授にラモス監督就任へ』、『もしもの時の風船白杖 全盲の男性 携帯用開発』(20日付、中日夕刊)
☆『マンション傾斜 3000棟調査「22日までに」 都道府県別 国交省が報告指示』、『無人母校に響け校歌 福島第1避難区域 月1回富岡高OBら』、『巨人監督を打診へ=巨人が高橋由伸選手兼任打撃コーチ(40)に次期監督就任を打診へ。原辰徳前監督(57)の後任』、『カナダ政権交代へ 総選挙 野党第2党、勝利確実』、『「新朝鮮通信使」博多港に上陸』、『ドコモが生保販売 日生と提携 店頭で契約』、『週刊将棋 来春休刊 96年ピーク 部数減少』『週刊誌4誌を警視庁が指導 春画とヌード掲載』、『徘徊高齢者無線で追跡 地域で身守り大阪市大が開発』(20日付、毎日夕刊)
☆『皇后さま81歳に ペリリュー島の祈り「忘れられない」 愛子さまと話した記事=原爆投下から四日目の広島で、女子学生が市電を運行させていたという新聞記事=広島復興のシンボル』、『秋の絶景 天空散歩 新穂高』、『〈ふくしま便り〉東電ADR(裁判外紛争解決手続き)切り崩し?』『美濃和紙生産額実は不明 業者6割回答せず「売上額漏れるの嫌」』『「歴史学び、根拠ある反対を」 安保法成立1カ月 赤川次郎さんに聞く』、『ゆうちょ株1450円 来月の売り出し価格』、『比残留2世の4人が日本国籍求めて来日』(20日付、中日朝刊)
☆『仮設商店街再建17% 本紙調査 被災3県道筋描けず』、『放送大 政権批判の問題文削除 単位認定「試験に不適切」 学生の苦情に反応』、『マンション傾斜 473本分データ一括提出 くい打ち改ざん見抜けず』『国交省 行政処分視野に調査』、『9社登記勝手に変更 前橋 遺体で発見の社長経営』、『身元不明者 サイトへの積極掲載 都知事「人数に意味ない」』、『3監視委員に寄付金 辺野古移設の受注業者 就任後』(20日付、毎日朝刊)

十月十九日
 安保関連法の成立から1カ月、東京の国会前はじめ全国各地で廃止を訴える抗議行動が繰り広げられた。茨城県取手市の会社社長(64歳)が2年前から行方不明となり、前橋市内で遺体で見つかった事件。失踪した2013年の冬以降、男性社長が管理する口座や金庫から約2億円が何者かに引き出されていたことがわかった。
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 滋賀県が虹の出る確率を示す全国初の「虹予報」を始めた。今月9日からインターネットで毎日、発信=http://www.biwako-visitors.jp/niji-emo/ =。
「にわか雨が降り、その後、日が差す」など虹が出やすい気象条件になるかを提携する気象情報会社が分析。県内七つのエリア別に、期待度を8段階で知らせる方法だ。琵琶湖を山が囲む滋賀県の場合、虹が出やすいうえ、見通しがきく絶好の「虹の名所」でもある。
 私自身、かつて滋賀の都・大津に在任中に寂しいとき、つらいとき、嬉しいときに何度も湖畔に立ち、滋賀の湖(うみ)を眺め、湖面や近江大橋、比良の山並みに円を描く色鮮やかな虹を何度となく見た。そんな記憶があるだけに、とてもうらやましい。

 東京で脱原発をめざす文学者の会の集まりがあったが、私は都合で欠席。熱心な議論で盛り上がったに違いない。夜、作家三宅雅子さん(岐阜県大垣市在住)と来月11日に迫った中部ペンクラブの文学散歩はじめ、文学界全般につき電話であれこれ話し合う。岐阜はいま、天下分け目の合戦のあった関ヶ原の古戦場をキーワードとした町おこしで大いに盛り上がっているそうである。
 
 夕方、妻の舞を伴って自宅近く池田医院へ。毎月1回続く彼女の術後の定期診療で、私も毎回同伴で出向くことにしているからだ。この8月までは手術でお世話になった、江南厚生病院脳外科担当医師による受診だったが、その後、体調が落ち着いてきたこともあって、先月からは池田医院にチェンジ、池田医師のお世話になることになった。というわけで、受診はいつものように私が彼女の血圧管理手帳を差し出し、診療してもらう方法で進んだ。
 幸い特に問題はない、との診断だったが「油断しないでできるだけ、塩分は薄味にしてください」とのこと。治療後、「ことしは新聞に書かれているとおりで、インフルエンザのワクチン接種が品不足から半月以上遅れている。国は、もっとしっかりしてくれないと困りますよね」と池田さん。ワクチン不足が相当、深刻であることを実感した。
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 住民が非難した後、置き去りにされた牛や豚、犬や猫…。中村さんは、おなかを空かせて町をうろつく動物たちにエサを与え続ける松村直登さん(56)の姿に衝撃を受ける。被ばくも覚悟で富岡町に通い、一人で八カ月間撮影した。
 カメラは「死の町」に命があふれている様子を映し出す。殺処分を免れた牛が子を産み、子猫が鳴き、ダチョウが悠然と道路を歩く。「ノアの箱舟」のような松村さんと動物の姿は牧歌的ですらあるが、だからこそ町を無人にした原発事故の罪深さが伝わる。
 …………
――以上は本日付中日夕刊文化欄の『モントリオール映画祭招待「ナオトひとりっきり」 中村真夕監督「原発事故のその後 海外でも高い関心』の出田阿生記者の記事からの抜粋。記事では、原発事故で全町避難になった福島県富岡町で動物の世話を続ける男性を追った映画がモントリオール世界映画祭ドキュメンタリー部門に招待されたことを報じているが、最後に「大きな勢力にかき消されようとしている小さな命と、その声を伝えていくことが使命だと改めて思った」と語る中村監督の姿勢が私の心を打った。いい記事である。
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【きょうの一文・ことば】
「日本に逃れたシリア人に生きる権利を与えてほしい」
=19日付毎日夕刊『申請1年 苦難の道 シリア難民 日本で再起「積極的に認定を」』の記事のなかで。2年前に来日し、難民申請が認定されたジャマールさん(23歳)が毎日新聞の取材に応じて

【新聞テレビから】
☆『中国成長率7%割れ 7~9月期6・9%6年半ぶり 想定内の景気減速』、『くい24本地盤調査開始 横浜の傾斜マンション北側』、『水陸進め人気街道 長浜 街中、琵琶湖 両用バスで巡る』、『「私にとって今、小説作りはおぞましき現実」未発表手記に悩み 乱れる歩み=作家の江戸川乱歩(本名・平井太郎、1894~1965年)が36年に記した未発表の手記が見つかった』、『モントリオール映画祭招待「ナオトひとりっきり」 中村真夕監督「原発事故のその後 海外でも高い関心』、『2億円引き出される 前橋・遺体遺棄 不明男性管理の口座』、『思い出香ルー 華麗な箱 金沢・カレー店 50年前のマッチ、豊川から』(19日付、中日夕刊)
☆『紅葉彩る登山道 大台ケ原』、『40日ぶり我が校舎 栃木・水害の2小学校』、『DeNA監督 ラミレス氏(ベネズエラ出身)』、『〈千の証言〉「囲いのトゲが胸にさされたり 収容所新聞に不安投稿 戦後沖縄で発行 父の和歌掲載』、『針の穴も通る最小カタツムリ 中国で新種』、『危険ドラッグ密輸容疑 近畿厚生局 元自衛官を逮捕』(19日付、毎日夕刊)
☆『「9・19」忘れない 安保法1カ月廃止へ熱気なお 脱原発・反TPPと連携』、『TPPで農家から拠出金 農相検討 消費拡大策に活用』、『「日米の絆のシンボル」首相、米原子力空母に乗艦』、『瀬戸の藤井(聡太)さん 13歳2カ月 最年少三段 将棋「奨励会」』、『インフル予防先手打てず? ワクチン不足不安増幅』、『山健組系幹部2人逮捕 弘道会系組長を暴行の疑い』(19日付、中日朝刊)
☆『紅葉の旅出発進行 高山・新穂高』、『■脱原発首長会議、伊方反対申し入れへ』、『身元不明者 保護97人公表せず 東京・神奈川「個人情報」理由』『家族「積極的に公開して」 個人で捜すのは限界 不明者保護条例未公表』、『遺伝子検査に認定制度 業界団体「ビジネス」拡大受け』『〈解説〉法の規制なく実効性に課題』、『販促費農家から徴収 農相検討 TPP対策 新制度』、『マンション傾斜 影響ないはずが/経費どこまで補償 全棟建て替え 住民困惑 きょうにも地盤を調査』、『93歳女性刺され死亡 金品奪われた可能性も 北海道』、『不明社長か遺体発見 前橋 1億7000万円なくなる』(19日付、毎日朝刊)

十月十八日
 秋晴れの1日。
 東電福島第1原発事故による避難指示がことし9月に解除されてまもない福島県楢葉町の木戸川で5年ぶりにサケ漁が再開された。遡上してきたサケたちのうち、赤く色づき大きく育った約120匹が川面に水しぶきをあげたが、放射性物質も検出されず幸先良いスタートに。
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 日曜日。アダムとイブの〈エデンの園〉でもあるまいが。私の中では、いつも、かつて訪れたあの米国西海岸を舞台とした〈エデンの東〉を思い出させる野菜畑へ。
 1週間ほど前、体育の日に畝を作りタネを植えておいた大根がちいさな芽を出している発芽を確認、まだとても間引くところまではいかないが命の芽生えを目の前にした。この芽がやがて大きくなって、あの白い逞しい大根に育つだなんて。とても信じられない。

 発芽した大根と、初の収穫となったわずかなレタス
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 きょうもわが畑のプランナー兼デザイナーである妻に言われるまま慣れない手で新しい畝2列を作り彼女が小カブのタネをまいていった。タネまきが終わったところで〝司令長官〟がこんごの手はず(栽培計画)を説明。11月にジャガイモを収穫したあとには赤タマ(紫色のタマネギ)を植え、ことしタマネギ(白と赤)を作ったところに茄子とピーマン、茄子とピーマンを作った場所には春ジャガ、空いている一角に畝をこしらえ、ここでは白タマだけを栽培。現在レタス、キャベツ、白菜を育てている場所でも収穫後にニンジンなど何らかの野菜を育てる、といった具合だ。
 いずれにせよ、どこで覚えてきたのか。前年と同じ場所での同じ野菜の栽培は避けるといった鉄則を守るもので理にかなう育て方には兜を脱いだ。
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 以上は、きょう午後の話だが朝から昼過ぎにかけては本欄「熱砂」への作品アップにあたり一時インターネットが開かず投稿が出来なくなる不具合が生じ修正するのに、かなり手間取った。丸半日あれやこれや、と修正を試みてみたがパソコン画面には無情にも「ネットワークに接続されていません」の文字が出るばかりで少し焦りはしたものの、システムの復元などを試みるうち機能はやがて正常に戻り、原稿公開のための再起動が始まったときは午後2時を過ぎていた。
 わが家には一線で羽ばたくシステムエンジニアがいるにはいる。かといって、そこは父と息子の間柄もあって、よほどのピンチでない限り助けを求めるわけにもいかない。一時は保守管理業者にメールでSOSを発信したが休みとあってか応答なしで、時ばかりが流れていったが幸い再開にこぎつけた。
 隣では愛猫こすも・ここが私の目を真一文字にみつめ「ニャァ~ン」とひと声、「大変だったね」と誰にも分からない労をねぎらってくれたのである。
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 共同記者会見で両首脳に「過去四回の会談を経てより親密になったか」と質問が出た際、朴氏は、真っ先に「私はとても情が深まった」と笑って即答した。オバマ氏にすり寄るような姿は、朴外交が抱える「薄氷の上の危うさ」の裏返しでもある。(ワシントン・島崎諭生=朴大統領同行)――とは18日付中日朝刊『〈核心〉米韓会談〝主役〟は中国 韓「対中傾斜」払拭に懸命 米同盟枠組み締め直し』の記事のなかの1節。いい指摘で、核心を突いている。

 三重テレビ〈未来世紀ジパング〉で目にしたが、この国ではバブルが弾け倒産が相次ぎ夜逃げが続出。広州省東莞市だけでも4000もの工場が閉鎖、シチズン広州工場など中国を撤退した日本企業は1200社に及ぶ。パリなど各国の都市を再現したものの誰も住まない幽霊タウンが続出、カジノで知られるマカオも先行きは暗い。そんな中での信じられない爆買いツアー。中国では〝ええじゃないか〟の大狂乱にも似た〝広場踊り〟に熱狂する国民が増えているという。
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【きょうの一文・ことば】
「何がTPPだ。攻めの農業だ。関税撤廃なのよ。政治家のおじさんたちは、たとえ1日でも農業を実際にしてみてから言うべきだよ」「いや、1日とか。ままごと程度の土いじりだけではダメだよ。少なくとも実際に農業を職業としてやってみないことには。TPPによる自由化が農家にとって実際にどんなものかは、わからんよ」「農家がこの先、幸せになるのなら良いのだけれど……」
=NHK第1ラジオ・18日の『日曜討論 TPP大筋合意で農業はどうなる▽対策のあり方』を聞きながら。最近、土いじりを始めた夫妻から出た疑問の声

【新聞テレビから】
☆『トミーとタペンス秘密機関1▽アガサ・クリスティの名作!!夫婦で事件に挑む』(18日夜、NHK総合)
☆『認知症の母と暮らす実話 介護は〝異文化〟との触れ合い平和へ手と手結ぶ交流を 〈日本・ベトナムの初合作映画「ベトナムの風に吹かれて」主演 松坂慶子さん〉』(2015年10月18日号 しんぶん赤旗日曜版)
☆『殿様姫様立派だがね 名古屋まつり』『世界遺産登録彦根城 二兎追う先は 国体会場整備 競技場景観損なう懸念』、『〈街が変わる リニア本格着工〉難所 地下買収へ始動 名駅周辺権利者1000人か 高層ビル建設に制約』、『「人気物件が」嘆く住民 マンション傾斜 建て替えに賛否』『3000棟調査 外部委託も くい打ち担当者の物件優先』、『★(秋恒例、東京新聞主催の)名流祭が(浅草公会堂で)開幕』、『日中の学生が未来語り合う 名古屋で討論会=日中大学生討論会(名古屋外国大など主催、中日新聞社など共催)。詳細は25日付朝刊』、『首相が米空母乗艦へ 現職初、きょう横須賀で』、『亀田興選手が引退 ボクシング世界戦敗退で』、『難病元球児生きざま触れて 故伊藤さん著書全国に寄贈へ PL同期立浪さん』、『客引き指示経営者逮捕 錦三ぼったくり、共謀容疑 実態は「従業員」判断』(18日付、中日朝刊)
☆『噴火警戒レベル 研究者「機能せず」41% 本紙調査「根拠ない」多数』、『韓国に対中けん制要請 米大統領「規範違反時 連携を」共同会見』、『〈Sストーリー〉深海の魚に恋して――駿河湾の底はえ縄猟師』『「未知の世界」案内人 駿河湾 父子で深海魚に懸ける』『「誰も取らない魚を」「ブームで終わらせない」』、『冥王星に氷の岩盤 NASAが(米科学誌サイエンスに)論文』、『マンション傾斜 担当者「記録取り忘れ」 くい施行不良 知りつつ隠蔽か 担当者不自然な説明』『検査で発見は困難』、『巨人・原監督が辞意』、『(サッカー・J1の)清水 初の降格 「市民クラブ」J創設メンバー』(18日付、毎日朝刊)

十月十七日
 夜。妹がわが家に。この間、柿をもらったから、と人参とサヤエンドウをわざわざ届けてくれた。
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 土曜日。きょうも、社交ダンスのレッスンほかでかなりの距離をマイカーで走った。ハンドルを手に、かつて地方記者時代に駆け回った日々のことを思い出し、あのころに比べればたいした距離でもない、と自らに言い聞かせる。
 社交ダンスの方はからだを貫く【真の棒】というか、重心を右、左に―と置く際の頭のてっぺんから胴、腰(骨盤)、足まで〝1本のかんぬき〟で地べたと直角、垂直につらぬく、基本的なありようを学んだ。そのためにも❶左手でお腹をおさえ、同時に右手で首の部分を前に押し遣る、この体形にこだわる❷ステップは常にボール(爪先)から踏む❸【真の棒】をつくるには体幹といっていい胴の部分を幅5㌢ほどの空洞として天と地に向かって背と胴、足を伸ばす―といった、そんな基本動作を仲間とともに繰り返し教えていただいた。
 京子先生はストレッチングにとても詳しいだけに、説明も分かりやすくこれが社交ダンスを踊る際の基本だ、ということがよく分かった。

 中南米の歯型のような楽器であるアンデスの笛、サンポーニャの方だが、これまではレッスンをしていても私だけが蚊帳の外というか。どうも、これを吹くのは苦手だと思ってきた。でも、ユーチューブでアンデスの山ふところで自在に伸び伸びとふいている人たちの演奏を繰り返し見るにつけ音の感覚が分かり始め、〈LLORANDO SE FUE〉をふきこなせる自信のようなものが出てきた。やはり習うよりはなれろ、ということか。
 それと最近思うのだが。私はハーモニカ少年だった。これに関してなら、たいていの曲は自在にふける。だったら、サンポーニャでも音の感覚さえ掴んでしまえば、ある面、自在にふきこなせる日が来るのではないか、と。そんな気がしてきたのである。
 ここは、しばらく譜面とのにらめっこだが。何も見ないで耳からの曲だけでハーモニカのようにふきこなせるようになれる、そんな夢に向かって前に進もう、と思う。幸いペル―人教師、ロぺちゃん(ロベルト ゴンサさん)からも「がんばって」と励まされているのでここは放棄しないで頑張らなきゃ。
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 プロ野球のクライマックスシリーズファイナルステージのセ・リーグ第4戦が神宮球場で行われ、ヤクルトが3―2でレギュラーシーズン2位の巨人に勝って対戦成績を3勝1敗とし14年ぶり7度目の日本シリーズ進出を決めた。
 東京では大手町で新しい温泉が掘り当てられるなど23区のうち22区で黒湯と呼ばれる温泉ラッシュで、いまや温泉施設も248軒あり、有数の温泉天国とか。新米ブランドが全国的に続々と誕生するなか、青森県産の天空米が大人気。5㌔1万円の特A米が売れに売れているそうだ。
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【きょうの一文・ことば】
 オレ、かねもと好きやからメッチャうれしいわ。
=長年、阪神で活躍し1492試合連続フルイニング出場の世界記録を打ち立て、通算2000安打も達成している金本知憲氏(47)の阪神新監督就任決定に大阪に住む少年

「体をもぎとられるようだなあ」。大脇兵七さん(76)は思わず涙をぬぐった。東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県名取市閖上で奇跡的に残った自宅。先月の撤去作業に立ち会った。
=17日付毎日朝刊『〈見つめ続ける ひと、思い〉奇跡の自宅……撤去』の記事のなかで。抜粋

 高台院はしばらくして袖で涙をぬぐい、
「辰姫に伝えよ。そなたの父、石田三成が忠誠を尽くした豊臣家は亡んだ。これからは、豊臣縁(ゆかり)の者たちがいかに生き抜くかじゃ。三成の娘としての誇りがあるならばいかに辛かろうとも挫けてはならぬ。家康殿の養女に力で負けるのはいたしかたないが、心では後れをとるまいぞ」
 と凛乎(りんこ)として言い放った。
 源吾は深々と頭を下げた………
=17日付毎日夕刊『津軽双花 44 葉室麟 中川学 画』から。

【新聞テレビから】
☆『ゆるキャラ彦根に一堂 キャラ博始まる』『三英傑らいざ出陣 名古屋まつり』、『オバマ氏、日中韓会談歓迎 米韓首脳 関係強化を確認』、『クロアチア国境も封鎖 ハンガリー、難民流入阻止で』、『バナナの茎原料 戦中の書簡発見 苦難のラバウル紙も自給 小沢中将ら』、『「記録スイッチ入れ忘れ」 マンション傾き くいデータ改ざん』、『養鶏場で火災6万9000羽死ぬ (岐阜県)山県』、『中川区の女性1000万円被害 ニセ電話、中村区でも300万円』、『USJ(大阪市の米映画パーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)転売チケット利用不可 不当価格撲滅へ来月から』、『大村さん故郷で会見「こんな大変な賞とは」』(17日付、中日夕刊)
☆『〇eye 極北の夏 光と影=耐氷船に乗って、世界最大の島グリーンランドと5番目に大きいカナダのバフィン島を巡る13日間。先住民イヌイットと生き物たちは、待望の日の光を謳歌していた。』『愛知・日進 秋の桜 風になびく』『秋風に揺れるシシャモ干し 北海道・むかわ』、『マンション傾斜 くい偽装3棟70本 第三者機関で調査』、『北朝鮮非核化へ協力 米韓首脳が共同声明』、『NY株74㌦高 2カ月ぶり高値』(17日付、毎日夕刊)
☆『渡りチョウ 秋の羽休め 蒲郡・大久古池』、『強姦再審で無罪確定 大阪 服役3年半、裁判長謝罪』、『セメント量も改ざん マンション傾き3棟、くい計45本 旭化成側、同じ現場管理者』、『中部空港ハッカー攻撃か HP「アノニマス」が声明』『サミット「攻撃」備えを ネット対策 全ての組織で必要』、『地方説明会現場の声遠く 急な開催、生産者まばら TPP野菜関税全廃』、『ドイツ大会で買収か サッカーW杯 独誌「招致に裏口座」』、『国補助金企業から献金 3年で29万円 馳文科相自民支部』、『訪日客呼び込め 昇龍道6ルート』(17日付、中日朝刊)
☆『紅葉幻想的にライトアップ 茶臼山高原』、『学生音コン東京大会・チェロ 高校1位矢部さん(矢部優典、東京・桐朋女子3年) 大学1位香月さん(香月麗さん、桐朋学園大1年)』、『核の平和利用議論へ パグウォッシュ会議=核兵器と戦争の廃絶を目指す科学者の国際会議= 長崎で来月』、『日韓首脳会談開催へ 「慰安婦」見通し立たず』、『軽減税率難航必至 自民税調慎重論相次ぐ』、『マツダ92万台リコール 出火13件 03年把握、対応遅れ』、『電子マネー詐取急増 カードID入手すぐ現金化 今年上半期被害28倍』、『部下腹部に拳銃 警部補書類送検 群馬県警』、『北海道新幹線 16年度、52億円の赤字 JR試算 トンネル維持費重荷』(17日付、毎日朝刊)

十月十六日
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 色とりどりのコスモス(秋桜)が美しい。
 コスモスといえば、清らかさの代名詞でもあり、能登の和倉温泉を思い出す。バブルのころで、かつては地元がコスモスを【和倉の花】に選定し、大々的に宣伝したものだが。今はどうなっているのか。
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 カナダでのフィギュアスケート「オータム・クラシック」。羽生結絃(ANA)がショートプログラムに続くフリーで笛太鼓の音色から成る映画「陰陽師」の曲に初めて挑む熱演で高得点をマークし今季初優勝。プロ野球クライマックスシリーズファイナルステージはセ、パ両リーグとも第3戦が行われ、パはソフトバンクがロッテを下し3連勝、2年連続16度目の日本シリーズ進出を決めた。

 人気落語家だった8代目橘家円蔵(たちばなや・えんぞう)さん=東京都出身=が今月7日、心室細動のため死去、81歳だった。円蔵よりも、月の家円鏡といった方が馴染み深いかもしれない。喜劇俳優で演出家、ドラマ「名探偵ポワロ」の吹き替えで知られた熊倉一雄(くまくら・かずお)さん=東京都出身=も12日、直腸がんで死去、享年88歳。
 円蔵さんの場合。昭和のころ、全盛期には「うちのセツコが」「ヨイショっと」といったギャグが大はやりに。どこまでも面白さを追求し「うまいのは古今亭志ん朝、立川談志は達者。だからアタシは面白い落語家を目指す」が口癖だった。熊倉さんは声優の草分けで、人形劇「ひょっこりひょうたん島」の海賊トラヒゲ役を担当、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌でも知られた。
        ×        ×
 横浜市都筑区で虚偽のデータを使っての杭打ち工事をしマンションを傾斜させた〝マンション杭打ちデータ改ざん事件〟は、その後も被害が拡大。3棟の計45本で改ざんのあった事実が突き止められた。工事をした旭化成建材(東京)では今夜、前田富弘社長が「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝したというが、ずさんな工事と管理体制の甘さが指摘されている。「建て替えると言われても年月がかかり、どうしてよいものか」と入居家族の不安が広がっている。
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【きょうの一文・ことば】
 今こそアレクシエービッチの著作を読むべき時である。そして、権力におもねることなく、迫害や中傷にも負けず、市民の声を誠実に掬いあげるアレクシエーピッチのような良心的で勇気あるジャーナリストが必要な時である。
=きょうの一文というか。昨15日付中日夕刊『アレクシエービッチさん ノーベル文学賞「人々の魂の悲鳴」新ジャンルに』の記事のなかで。筆者の東京外国語大教授沼野恭子さん

 土は、すごい。土があって、緑があって、空がある。ボクが育った農村の美しさがボクのイメージの原点。自分自身が感覚に満ちみちている生きものになりたい。=16日昼、NHK総合『BSコンシェ 田中泯・職業は農業?』の番組のなかで。ダンサーで俳優、「〈トナリの宇宙〉大人のためのサイエンスファンタジー」に猫訳で出演する田中はこう語った
※田中泯は山梨で農業生活30年になるという

【新聞テレビから】
☆『TPP野菜関税全廃 水産物も藻類除く全て』『農業高まる不安 農水省 名古屋で説明会』『農産物の合意内容来週早々全て公表 農水省担当者』『都道府県向けに水産庁が説明会』、『伊豆大島土砂災害2年 涙の雨犠牲者悼む』『妹へ再出発見守って「島のため」82歳、喫茶店再開』、『橘家円蔵さん死去 81歳「うちのセツコが…』、『エアアジアJ中部お目見え』、『「時代祭」熱く指導30年 名古屋の男性「奴」所作 長男と継承』、『ソーラーパネルで音楽フェス 岐阜・中津川 太陽と一緒にヒートアップ 写真・文 布藤哲矢』(16日付、中日夕刊)
☆『水害対策 国主導で広域避難計画 自治体に指針提示へ』、『臨時国会見送りへ 政府・与党 首相外遊理由に』、『日本 非常任理事国 安保理 11回目の選出』、『南吉も聴いた音色復活 安城のピアノ、お披露目コンサートへ』、『ビリー・ザ・キッド写ってた 50円で買った写真6億円に』、『弱視女性はねられ死亡 新潟 弱視姉と腕組み歩行』、『静岡でスキー場早くもオープン』、『社長室で100万円授受 マイナンバー汚職 賄賂と認識』(16日付、毎日夕刊)
☆『年金支給額400人分誤る 機構 情報流出で番号変更後』『停電割引ミス計6500戸 中電、5県で過大・過少微収』『流通第三極 来年9月誕生 ユニーとファミマ統合 ユニー株上場廃止へ』、『米軍アフガン撤退断念 大統領発表 17年以降も5500人残留』、『技能五輪開催地愛知県が名乗り 全国大会19年、20年度連続』、『全4棟建て替え提案 三井不動産 マンション傾きで』『くい打ちのデータ 提出義務なく』、『名古屋 認知症?81歳男性ヒヤリ 自転車で高速進入』『歩行者立ち入りも頻発 標示や看板設置 対策強化』、『国交省元係長を再逮捕 羽田空港汚職 収賄容疑390万円分』(16日付、中日朝刊)
☆『岩国騒音「権利侵害続く」 山口地裁支部滑走路沖合移設後も』、『憲法解釈変更 記録1枚 法制局「意見なし」決裁文書』『軽減税率 増税時は簡易版検討 数年後インボイス=商品ごとに税率や税額を明記した請求書』『新聞大会「安保転換に責任」軽減税率へ特別決議』、『硫黄島「語り継ぐ」 激戦から70年追悼式』、『小6、自由研究から特許 缶自動分別ごみ箱開発=安城市の丈山小6年、神谷明日香さん(12)が磁石の力を利用してスチール缶とアルミ缶を自動的に分別するごみ箱を開発』、『検察側のみ実施へ 袴田事件 DNA鑑定再現実験』、『被爆地・広島をシルバさん=マリナ・シルバブラジルの元環境相=訪問』(16日付、毎日朝刊)

十月十五日
 きょうでお別れ。
 歌の文句ではないが、ことしの岐阜市長良川鵜飼はじめ、関市の小瀬鵜飼、愛知県犬山市の木曽川うかい、といずれも最終日。3月に「長良川の鵜飼漁の技術」が、国の重要無形民俗文化財に指定されたこともあってか、長良川鵜飼の観客は昨年より1・2%増の10万3927人。小瀬は22%増の9096人、木曽川は前年並みの2万3807人だった。
 九州電力川内原発が8月の1号機につづき2号機も再稼動。旧日本軍による「南京大虐殺」のユネスコ世界記憶遺産への登録問題。こんどはロシアが「日本政府は中国の南京大虐殺に関する登録申請を政治利用と批判しているが、シベリア抑留の申請だって政治利用だ。日本こそが申請によって〝パンドラの箱〟を開けてしまった」と批判。日本は、よく考えて発言しなければ。

        ❤        ❤
 深夜。先日、妻が買ってきた琵琶湖に浮かぶ竹生島の地酒「竹生島」を、のみ干す。相も変わらず、飲兵衛である。そして。もうひとつ。「熱砂」同人である真伏善人さんから届いた奇妙奇天烈なる詩小説をアップ、それなりに充実した1日に。つくづく思う。皆、遊ぶために。いや、この言葉がよくないなら人それぞれに「人生を幸せに楽しむために」生きている、と。
 ここであのレバノン生まれスウェーデン育ちのシンガー、マヘル・ゼインが創った曲で知られる出航曲「フリーダム」をユーチューブで繰り返し聞いてみる。少し酔っているかもしれない。この「フリーダム」は2012年にピースボートで地球一周の船旅をした際に、寄港地から出航するつど流れた忘れられない曲で、私はこの歌の歌詞も曲も大好きなのである。

 きょうは、ほかにもうひとつ。
 あの〝ライオン丸女性〟といっていい、【Natsumi Hirayama】すなわち、平山奈津美さん(愛知県安城市出身)から久しぶりにFB(フェイス・ブック)でバンクーバー発の音信があった。彼女は獣医資格を持ち世界を旅しており、たまたまヒマラヤ山麓のトレッキングでネパールに滞在中のある日、ひょんなことからカトマンズの日本人食堂でお会いした。カンボジアで長期間、学校建設に携わった話など、あれやこれやと話を聞かせて頂き意気投合した日のことを覚えている。
 当時は各国を独りで旅する途中。カトマンズでは確かトレッキングのさなかだ、とお聞きした。大のライオン好きの勇女で将来は「あこがれの街、カナダのバンクーバーで動物医として働きたい。動物たちの命を救いたいのです」とも話していた、その〝なっちゃん〟である。
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 毎日夕刊小説〈津軽双花 42 葉室麟 中川学 画〉がいい。毎日、ドキドキして夕刊を開いている。それと、つい最近新しく始まったばかりである中日夕刊〈この道 中村雅俊③〉もいい。これらの文は、まだ筆力もないのに勝手放題を書きがちな〝書きや〟が多いだけに、ことさらに光って優れたものに映る。何よりしっかりした取材力と文章術、歴史の検証考察だけではなく、洞察力があればこそ、だと思う。

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 新聞によれば、三重県鳥羽市が公認する海女アイドルユニット「とばぁば」が14日、12月のCDデビューに向けて、市内の観光スポットなどでプロモーションビデオの撮影に臨んだ。アイドルユニットは現役海女の「えびりん」こと出間リカさん(51)と「あわびこ」こと鈴木みゆきさん(59)の2人組。ビデオは、海を守るため立ち上がった2人が、海を汚す悪役「プランクトーン」と戦う、といったストーリー。「とばぁば」は鳥羽市出身歌手、鳥羽一郎さんがプロデュース。デビュー曲は11月上旬に発表され、年末のCDデビューを予定している、という。
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【きょうの一文・ことば】
「蕪村の句は研究し尽くされており、新しい句がまとめて見つかるのは衝撃的。多く残る蕪村の手紙と照合すれば、いつどんな背景で詠まれた句か分かるかもしれない」
=15日付毎日朝刊『蕪村の212句発見 天理大付属図書館 入手の句集(夜半亭蕪村句集)に』の記事のなかで。蕪村研究者の藤田真一関西大教授(近世文学)のこんごへの期待感

【新聞テレビから】
☆『アレクシエービッチさんノーベル文学賞 沼野恭子 「人々の魂の悲鳴」新ジャンルに』『〈大波小波〉図書館の自由とは』、『川内2号機再稼動 来月営業運転 新規制2基目〈解説〉複数炉事故考慮されず』、『岩国騒音 国に賠償命令 地裁支部 飛行は差し止めず』『5億円超、過去分だけ認定』、『J1名古屋 監督に42歳小倉氏』、『ノーベル賞先生のおかげ 非常に立派な仕事 梶田氏決定後、小柴氏と初対面』(15日付、中日夕刊)
☆『ブルブルッ 東海で今季最低=各地の午前の最低気温が10月下旬~11月中旬並みで名古屋11・7度、津12・8度、岐阜10・9度、岐阜県高山市荘川町六厩では氷点下2・3度といずれも今季最低』、『秘密法開示請求棄却 国の文書 弁論で約9割開示 名地裁』、『「シベリア抑留だって政治利用」露、記憶遺産登録で批判』、『「原発ノー」ハンスト 川内2号機再稼動 市民ら抗議』『避難者帰還関与に意欲 規制委員長 飯舘村長と会談』、『携帯供給元業者を逮捕 本人確認なし 十数社に転貸 容疑で警視庁』(15日付、毎日夕刊)
☆『白濁の甘みに頬赤く 白川村どぶろく祭り』、『〈街が変わる リニア本格着工〉伸びる名駅 新ビル次々』、『日韓首脳来月1日会談 日中韓に合わせ最終調整』、『消費納税の簡素化検討 軽減税率 事務負担を軽減』、『トヨタ車CO2 9割削減 2050年目標 ガソリン車全廃へ』、『ユニー・ファミマ 20年に2万店超 きょう統合基本合意』、『タクシー券100万円超受領 マイナンバー 収賄容疑の厚労職員』、『120万円ハヤブサ〝空き巣被害〟 滋賀 小屋で飼育』、『〈訃報〉玉川桃太郎氏(たまがわ・ももたろう=浪曲師、本名中村勝司。慢性腎不全のため死去。宇都宮市出身。91歳』(15日付、中日朝刊)
☆『東洋ゴムまた不正 船・鉄道の防振製品』『東洋ゴム3度目の背信 社外チーム警告生きず』『納入先開示を拒否』、『「何千万も大損? 心配」 横浜のマンション施工不良に住民怒り』、『■半藤さん、吉永さんらに菊池寛賞』、『「海女アイドル始動 「とばぁば」鳥羽各地で撮影 「あわびこ」と「えびりん」』(15日付、毎日朝刊)

十月十四日
 石川、岐阜両県にまたがる白山(2702㍍)が初冠雪し、雪化粧。東京・日比谷のシアタークリエでは「放浪記」の舞台が6年ぶりに復活、女優の仲間由紀恵さんが喜びのシーンを、でんぐり返しに替わる〝側転〟で表現、喝采を浴びた。

 2016年11月の米大統領選への出馬を表明している民主党主要5候補による初のテレビ討論会が13日、ネバダ州ラスベガスで開かれ、アメリカが大統領選の季節に突入した。女性初の大統領をめざし支持率トップのヒラリー・クリントン前国務長官(67)は「父親が娘に大きくなったら大統領になれる、と言えるようになるため働く」と意欲のほどを表明、この日最初の討論会はヒラリーさんに軍配があがった、とは各メディア。

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 愛猫ふたりのうちお姉さんの方の長女猫、こすも・ここは、私が原稿に向かっている間も傍らに黙って座っている。いじらしいほどの主人思いにはいつも何かと励まされどおしだ。特に寝坊しそうになったときには寝床まできて起こしてくれる。全くもってお礼の言葉も無い。いつも、ありがとう。
 その、彼女がきょうは体調が悪くて二度、三度と戻し、あげくに横転したまま起き上がれずニャア、ニャア、ニャアンと何かを訴えるかの如く、苦しそうな声を何度も張り上げたときには、老体でもあり、それこそこのまま死んでしまうのではと心配したが、なんとか元の体調に戻った。
 元に戻ったこすも・ここ=14日。自宅にて
 201510141406

 今はいつもどおり平穏そのものの顔で例によって左前足を少し前に出すポーズで静かに私の傍らで何を思うか、黙って座っている。カメラを向けると、たちまちポーズをとるこすも・ここ。彼女のことだ。私の気を引かせるための単なる演出であれば、良いのだけれど。既に20歳で、齢なのは確かで立ち上がることも、座ることも、階段を上り下りするのも、ソロソロとやっとこせである。時折、喉の奥から何かが湧き出るようなゴボッ、ゴボッという音を出し、そのつど私たち家族を心配させる。
 かと思うと、傍らで私に抱きかかえられるまで若い艶のある声でニャア~ン、ニャア~ンとなき続けるなぞ、本当に、いつまでたってもかわいい。わが家では、ときにポーズ猫と呼ばれるほどにポーズが得意な彼女のこと。きょうの彼女は、わざと自ら演出し瀕死の重症を装ってみせたのか。その点になると、真相は分からない。
 おそらく、この世の猫や犬を愛する誰もが私たちのように、自分チのが1番かわいいと思っているに違いない。ふと、シリアのように大砲が撃ち込まれたらどうなるのだろう。そう思いつつ、私は老猫に向かって「今は幸せかい」と言ってみる。静かに落ち着いた声でニャア~ン、ひとつ返事で答える彼女。
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 ネパールのカトマンズから久しぶりにメールが届いた。ネパール人男性と結ばれ、二人三脚でネパール大震災の復興はじめ、ネパールへの日本文化普及に日夜努めている、あの長谷川裕子さんからで元気に活躍されていると知り、これまで連絡もなく心配していただけに胸のつかえが下り、ホッとした。
「伊神さん ご無沙汰いたしておりすみません。ここのところいろんな大きな行事が重なり、FB(フェイスブック)も投稿する余裕がありませんでした。今週いっぱいくらいこの状態が続きます。」で始まる文面は、次のようなものだった。
――夫(ニルマニ・ラル・シュレスタさん)が、とうとうカトマンズ日本語学校の校長になり激務に追われている。ヨーガのお客さんグループのロシア旅行の手配と実現、以前に勤めていた旧中日旅行会(現中日ツアーズ)の後輩のネパール来訪、トラベルフェアの席でネパール大震災のその後について話してほしい、と要請され日本にとんぼ返りし今は11月に催されるカトマンズ日本語学院の50周年記念行事の準備やJICA(国際協力機構)のネパールでのプログラム作成など多忙を極めている
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 南京大虐殺の世界記憶遺産登録に「ユネスコへの分担金(拠出金)停止もありうる」と半ば脅しとも取られかねない日本政府の態度。南京大虐殺が実際に行われたその歴史上の罪は当然負い、反省すべきで「政治問題とすり替えようとしている」のは、むしろ日本政府の方ではないのか。歴史の事実を謙虚に受け止めるなら、分担金停止なぞといった暴言は出ないと思うのだが。一連の日本の罪を懺悔することから始めてほしい。
 三井不動産グループが2006年に発売した横浜市都筑区の大型マンションで「マンションの基礎部分を支える杭の1部が地盤の強固な支持層に達していなかった」という施工不良から建物が傾くという騒ぎに。国土交通省や横浜市が建築基準法違反の疑いで本格的調査に乗り出した。傾いているのは11階建ての1棟で住民の不安が高まっている。それにしても、なぜこんなズサン工事がまかり通ったのか。
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【きょうの一文・ことば】
「高台院様は、まず、正室たる女子(おなご)は心を低くしてはならぬ、と言われた。高台院様も若いころは太閤の側室を憎み、嫉妬し、傷つかれたそうだ。されど、おのれの心を乱せば、太閤の心は離れるだけだ、と気づかれた。女子の立場は理不尽なものだが、その理不尽に負けてはならぬ、との仰せであった」
=14日付毎日夕刊連載小説〈津軽双花 41 葉室麟〉から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『山はもう冬 白山冠雪 初観測』『赤、青、緑 有明海は秋 ノリの種付け解禁』、『数百万円さらに授受か マイナンバー汚職 厚労省を家宅捜索』、『蟹江殺傷二審も死刑 控訴棄却 裁判員判断を支持』『三男「ひとまず安心」出廷しない被告に憤り』、『米誌プレイボーイ、脱ヌード ネットに画像氾濫…来春から刷新』、『農相に談合業者が690万円 自民支部 指名停止後の3年間』、『沖縄防衛局が対抗措置 辺野古取り消し 効力停止申し立て』『翁長知事が批判』、『VW問題映画化へ 環境問題に精通 ディカプリオさん』(14日付、中日夕刊)
☆『序盤戦苦しむ本命 ポスト・オバマ論戦本格化 米大統領選 民主初の討論会』、『辺野古 政府が不服請求 県の承認取り消しに対抗』、『〈チェック〉婚活女子❤相思僧愛 癒やし求め 交流イベント活況』、『ハンセン病童話80年経て絵本に 北條民雄作「すみれ」苦境に負けぬ懸命さ』、『角田瑠衣被告初公判始まる 神戸地裁』、『金第1書記示す隠語「金三胖」 中国で検索不能に』、『DeNAが球場買収 TOB(株式の公開買い付け)実施へ 一体化でチーム補強』(14日付、毎日夕刊)
☆『還付案撤回し軽減税率 政府方針 消費税10%時に』『消費者は歓迎 事業者は負担 社会保障費減る恐れも』、『沖縄県辺野古承認取り消し 政府きょうにも対抗措置』、『ユニー・ファミマ統合 持ち株会社は東京に』、『4年後へ大きな躍進 ラグビー日本代表が帰国』、『マイナンバーで収賄容疑 事業入札便宜 厚労省職員を逮捕』、『顧客から8億9000万円詐取 長野・小諸 元簡易郵便局長、窓口で』、『★両陛下、年明け比訪問へ』(14日付、中日朝刊)
☆『(将棋の)里見女流名人 王将戦制し3冠復帰』、『「W杯3勝 誇り」ラグビー日本代表帰国』『満開へ真のキックオフ 課題は「エディー後」土台強化』『(4年後の)自国開催 人気定着カギ』、『マイナンバー汚職 検討段階から癒着 厚労省「国民におわび」』『社会保障システムに精通』、『辺野古埋め立て取り消し 沖縄苦悩の決断』、『貸付金990人回収困難 愛知の看護師養成 連絡が取れず』、『岐阜県職員「100回以上盗撮」 地検大垣支部に書類送検』(14日付、毎日朝刊)

十月十三日
 留萌や旭川など北海道で初雪。留萌では20㌢の積雪となった。気象庁によれば、ことしの秋は例年に比べて寒く、9月の大阪の平均気温は23・2度と33年ぶりの低さ。ことしは季節の進み具合が早く、冬に向かってまっしぐらだとか。ニンゲンたちは、ただ自然に流されるまま生かされている。
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 凱旋した日本チームのひとコマと人気の五郎丸ポーズ、南アフリカに歴史的勝利を果たした瞬間=13日夜。メ~テレ〈報道ステーション〉から
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 3勝1敗と歴史的快挙を得たラグビーの全日本チームのリーチ・マイケル主将(27)=東芝=、五郎丸歩選手(29)=ヤマハ発動機=らが今大会限りで退任するエディ―・ジョーンズ・ヘッドコーチ(55)とともに羽田空港へ凱旋帰国。歓呼の声で迎えられるなか、都内での記者会見に臨んだ。日本じゅうがラグビー、ラグビーで熱狂した1日でもある。中日ドラゴンズの投手でプロ野球最長記録の50歳で引退した山本マサさん(昌広さん)が今夜CBCテレビのNEWS23に生出演。「これまでチームの優勝だけを願ってがんばってきました。母からはごくろうさん、とねぎらいの言葉をもらいました」と語った。

 テレビに生出演のマサさん=13日夜。CBC〈NEWS23〉から
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 昼間、きのうとは別の大手書店へ。ベラルーシの女性作家でジャーナリストでもあるスベトラーナ・アレクシエービッチの小説4冊のうち、たとえ1冊でも運よくありつけないか、ときょうも内心期待して足を運んでみた。でも、やっぱりなく空振りに終わった。
 というわけで、夕方、本代の集金にわが家を馴染みの本屋さんの店員がおいでたので、出版社名と本のタイトルをメモ一覧にして注文。手元に届くまでにはしばらくかかりそうだが、やむをえない。本心をいえば、せめて〈チェルノブイリの祈り〉(岩波文庫)1冊だけでも早く読みたいのだが。
 よくよく考えてみるにこの地方の書店には元々、彼女の著作そのものが置いてなくてノーベル文学賞作家の小説だと知り、急きょ、これから取り寄せるといった感じである。別に本に足が生えて逃げていくわけでもあるまいに。そう思うと慌てる必要もない気がしてきた。
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 沖縄県の翁長雄志知事がきょう、米軍普天間飛行場(宜野湾市)移設に伴う新基地建設予定地・名護市辺野古沖での埋め立て承認を正式に取り消したことにより、防衛省沖縄防衛局が当初今秋の本体工事開始に向けて進めているボーリング調査が法律の根拠を失った。これを受け政府は近く行政不服審査法に基づく対抗措置で作業を続行する構えだが、沖縄県と安倍政権の対立は全面対決のなか、法廷闘争に発展する公算が確実となってきた。
 警視庁はこの日、住民1人ひとりに番号を割り当てるマイナンバー制度に絡み厚労省発注の事業を受注した業者に便宜をはかり見返りに100万円を受け取った同省情報政策担当参事官室の室長補佐、中安一幸容疑者(45歳)を収賄容疑で逮捕。こんごマイナンバー制度にかかわるこうした事件が多発することは目に見えている。どうして防ぐか、である。
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【きょうのひとこと・一文】
 私たちの勇気はいま悲しみのなかにある。
=トルコでテロに遭って死亡した息子の父親がアンカラで。メディアに向かって語った

【新聞テレビから】
☆『米大教授に経済学賞=米プリンストン大のアンガス・ディートン教授(69歳)。授賞理由は、消費と貧困、福祉の分析。日本では著書「大脱出」(みすず書房)を出版。同書房によれば、格差の背後にあるメカニズムを解き明かした= ノーベル賞 格差の仕組み解明』、『新選組の宿料理参上 大垣 宿帳を基に再現、販売へ』『泊まった隊士は美濃国出身=岐阜市出身の島田魁(かい)は中山道赤坂宿に立ち寄った際、何を食べたのか=』、『沖縄知事承認取り消し 辺野古工事 政府、続行の構え〈解説〉対米合意に政権固執』、『インフル接種間に合わず 名古屋 65歳以上の定期分』、『日本、歴史的3勝 ラグビーW杯 1次L敗退も米破る』、『「ビハインド・ザ・コーヴ(~捕鯨問題の謎に迫る~)」に喝采 捕鯨擁護映画 和歌山県太地町で上映』、『ルカシェンコ氏5選 ベラルーシ大統領選』『ちらし抜き取った本紙販売店主逮捕 豊田、信用棄損の疑い』(13日付、中日夕刊)
☆『乗鞍スカイラインで初雪』、『花と光を織り交ぜ ファッション・ウィーク東京 18日まで』、『沖縄知事 辺野古承認取り消し 国、不服審査請求へ』『県との対話を政府継続姿勢』、『日イラン投資協定合意 核合意履行へ協力 外相会談』、『日本レガシー3勝目 午後帰国 W杯ラグビー』、『宮城・閖上地区で震災被災者追悼 ブラジル元環境相』、『拳銃床に落とし駐在所で誤発射 北海道・巡査部長』(13日付、毎日夕刊)

十月十二日
 体育の日。朝刊各紙は富士山の初冠雪を報じ、各地で体育の催しが繰り広げられた。
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 世界では憎悪の連鎖が続いている。
 米露ほか各国が錯綜しての過激派組織「イスラム国」(IS)や反政府軍への悲惨な空爆が続くシリアで露軍がアサド政権に対抗する反政府軍の拠点イドリブなどにクラスター爆弾を投下した、とのニュース。中東全域の泥沼化と流動化が加速するなか、今度はパレスチナ自治区ガザから、イスラエルにロケット弾攻撃がありイスラエル軍は11日、報復としてガザにあるイスラム主義組織ハマスの関連施設を空爆。イスラエルで4人、パレスチナでも妊婦ら24人以上の死者が出たという。
 イスラエルとパレスチナでは先月半ば以降、エルサレム旧市街にあるユダヤ教とイスラム教の聖地「神殿の丘」を巡る対立から、ユダヤ人とパレスチナ人による衝突や襲撃事件が頻発。イスラエルのネタニヤフ首相は、閣僚や国会議員が「神殿の丘」を訪問することを禁じたり、検問所などの治安要員の数を増やしたりしている。パレスチナ側の指導者も沈静化を図っているものの、事態を完全には収拾できていないという。
 一方でイラク治安当局が「シリアとの国境近くで過激派組織・イスラム国(IS)の最高指導者バクダディ容疑者の車列を空爆した」と発表。この空爆でIS幹部8人が死亡したと報じるメディアもあり、バグダディ容疑者の死亡、重体説も1部で出てきた。なんだか、9・11米中枢同時テロの時の主犯、ウサマ・ビンラディンの末路を思い起こさせる事件ではあるが。真相となると、まだわかってはいない。

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 夕方。和田の畑へ。車で行く。
 私が畝3列を作り、妻の舞が柿を収穫。なんでも障害者の施設「たけのこ作業所」の方々にプレゼントするのだ、とのこと。「それはいいことだ」との私の言に、彼女の顔がキラリ、輝いた。一瞬、少女のようにもみえたが、かつて志摩半島に在任中、波切のダンダラ坂をふたりで登り大王崎灯台まで一緒に歩き、帰りに〝汗かき地蔵さん〟にお参りした日々の、あの脇目もふらないころの冒険顔を思い出した。
 なんとか畝が出来たところで、私が大根のタネを等間隔で土の中に入れていき、柿の収穫をひと段落させた彼女が、今度は肥料を土の上にまいていった。作業をしながら「なんで、こんなことを」とこぼす私に「何、わがまま言ってんのよ。農業のどこが悪いの。人間にとって一番大切なことじゃない」と例によって突っかかるような物言いの彼女。共に農作業に励むうち、気が付くと1時間半という時がアッという間に過ぎ去っていたのである。

 新しく誕生した3列の畝。土中には大根のタネが埋められた
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 農作業を終えた私たちは帰途、最寄りの大型ショップへ。買い物をしている合間に私は店内の書店へ。ことしのノーベル文学賞作家、スベトラーナ・アレクシエービッチの「チェルノブイリの祈り」「アフガン帰還兵の証言」「死に魅入られた人びと」「戦争は女の顔をしていない」の4冊を一挙購入しようとしたが案の定「どれもありません」との返事。このうち「チェルノブイリの祈り」は28日の重版以降にしか手に入らない、とのことで結局は、わが家に出入りしている町の本屋さんに注文するほかないナ、と自身にいい聞かせた次第。
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 ラグビーのW杯イングランド大会で11日、すでに1次リーグ敗退が決まっている日本はグロスタースタジアムで行われた最後の第4戦で28―18でアメリカに圧勝。通算成績を3勝1敗として、歴史的快挙で大会を終えた。この大会。日本の五郎丸歩選手の1次リーグ4試合での合計得点は58点となりスコットランドのグレイグ・レイドロウ選手の60点に続き20チーム全選手の中で2位に。試合後、エディー・ジョーンズヘッドコーチは「疲れました」と日本語でひと言感想を述べ「選手たちは皆すばらしく、アメリカの攻めをしっかり防いでくれた。チームは成長した」と今大会3勝目を挙げた選手たちをたたえたという。
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【きょうの一文・ことば】
 アメリカはこれまで沖縄を〝戦利品〟として扱ってきた。でも、(アメリカは)良心的な人が多いので沖縄の現状が分かれば、辺野古移設に絶対反対すると思う。そのためにも日本は主張し続ける必要がある=12日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉の番組のなかで。ドキュメンタリー映画「沖縄 うりずんの雨」「映画 日本国憲法」で知られる米映画監督、ジャン・ユンカーマンさん

(新設の1億総活躍担当相について)具体的にどのような政策を推進するのか、が国民に理解されていない。馳さんは皆さんが不思議だなと思っているあんな閣僚にならなくてよかった。それに比べたら文科大臣は日本国始まって以来、あった。(1億総活躍担当相の役割は)「国民に『やろう』という意気込みを持ってもらうことが一番大事だ」
=12日、金沢市内で開かれた講演会で。自民党の二階俊博総務会長が地元石川県選出で就任間もない馳浩文科大臣を前に。改造内閣の目玉を引き合いに出しジョークをまじえながら語ったエール発言

【新聞テレビから】
☆『富士山初冠雪』、『「党70年・金正恩氏演説 韓国統一省が評価 「刺激的な用語は自制」』、『〈通風筒〉◇…大津市の大津祭(滋賀県無形民俗文化財)が十一日、本祭を迎え、十三基の曳山が江戸時代の町家が残る市中心部を勇壮に巡行した。』、『途上国の女子に教育を 国際ガールズ・デー』、『皇太子さま初めての間伐 岐阜・揖斐川町で育樹祭』、『伊藤圭介押し葉と和名伝え→シーボルト植物目録まとめる 資料に残る師弟の絆』、『「立ったままズボンはける」8割超 昨年度調査 運動習慣ある高齢者は元気 痩せすぎも問題』、『菅氏、軽減税率「進める」「消費税10%予定通り」』、『トルコのテロ死者95人に IS関与の可能性も』、『砂川闘争60周年「今に生かそう」立川で記念集会』(12日付、中日朝刊)
☆『福島第1事故 6県1市、東電と係争 損害賠償 風評被害など』『例がない広がり 〈解説〉国の指針あいまい』、『75~79歳体力最高 スポ庁調査 運動の重要性裏付け』、『稲葉・蒲郡市長無投票で再選』、『ペダル軽やかに出発 ソウルから「新朝鮮通信使」』、『同時に着陸態勢ニアミス 鹿児島空港 日航機と小型機』、『将棋対決終了宣言 コンピューター対プロ棋士』、『〈ラグビーW杯〉高校で成長日本の力に トンガ出身ホラニ選手(33)』『踏ん張って4年後へ 代表最年少WTV 前田慶和選手(22)』(12日付、毎日朝刊)

十月十一日
 日曜日。朝から雨が降りつづき1日じゅう、くらい日であった。「熱砂」同人への例会の連絡、その他に追われはしたものの、ゆったりした時が流れ、書くことへの思考を巡らすこともできた。
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 能登からわが家に届いた短歌雑誌「澪(れい)」の表紙部分
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♪つつましく終戦70年と載る朝のみんみんの声ひとしきりなる  山崎国枝子(巻頭〈夏の傷み〉から)/♪言葉なき時間がありて沈黙の光と影の海の造形  岸昭夫/♪土塊が胸に溜まっている感じほぐし耕し向日葵咲かそう  木倉由美子/♪はつなつの渚ゆく男(ひと)ただひとり己が影のみ信じて歩む  崎田富代

 かつての任地でもあった能登の七尾から送られてきた「短歌雑誌 澪(れい)2015 9月号」に目を通す。表紙は「澪」同人でもある古田敏子さんのご主人精一さんが撮影されたモノクロ写真【珠洲の塩田】で土地柄がしのばれる。1頁が主宰者山崎国枝子さんによる〈夏の傷み〉と題した巻頭12首。次いで、同人の歌がそれぞれ10首(なかには7首、9首の例外も)同人による〈北のうたびと 岡部文夫(二)〉の連載(竹内喜美代さん)さらには〈私の一首〉〈合評/7月号から〉〈名歌の風景〉〈私の選んだ10首「声」、岸昭夫選と山崎国枝子選〉と続き、その充実ぶりには声もない。

 「澪」の巻頭を飾った山崎国枝子さんの〈夏の傷み〉
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 ところで主宰者山崎国枝子さんとは27、8年ほど前、「澪」の前身だった短歌雑誌「凍原」のころ、七尾で随分お世話になった。七尾銀座の居酒屋「知床」で今は亡き松谷繁次さん(元石川県歌人協会長)を囲んで酒を注ぎかわす飲み友だちでもあった。気がつくと舞までが同人仲間に加えていただき、それこそ多くを教えられてきた。
 その後、「凍原」は「澪」に生まれ変わり、松谷さん門下の山崎さんが後を引き継がれ「能登の短歌」の健在ぶりを示している。所蔵短歌の1首1首が能登の海や川、野、寺社などの風景を思い出させてくれ人生の哀歓を見事なほどにまで活写、私たち読者に訴えてくれるものは限りないほどである。ここに届いた9月号から、ごく一端を紹介させていただく。
 
♪我が生みし男ふたりが墓を洗う供花を持つ掌のただやわらかし  山崎国枝子/♪「まれ」が来た人寄って来た賑わいよ輪島朝市混み合う嬉し  明道子/♪またあした約束する今日一日生きたからあしたもいちにち  伊神舞子/♪ナスの葉の窪みに溜まる水滴に蛙ちゃっかり寝ぼけ顔して  東幹夫/♪思うことを今日は成し終えすがすがし川辺に光るひとつ蛍よ  古田敏子/♪贈りたる夫のメロンが絵手紙のモデルとなりて律義に戻り来  山本久子
 
「澪」には、今回も市井の能登歌人たちによる名作の数々が収められた
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○…こんなに大きくならなければ殺されずに済んだかも。猟師も驚く巨大ヒグマが駆除されました(27面)。生きていれば動物園の人気者になれたのにと思うのは、人間の身勝手な夢ですね。(す)―とは、本日付中日朝刊編集日誌。その通りですね。でも、やっぱり、生きたまま動物園の人気者になってほしかった。あのメタボなヒグマのこと、です。愛嬌たっぷりの人気者になったのでは。
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【きょうの一文・ことば】
「東寺百号文書(とうじひゃくごうもんじょ、国宝)は、中世に書かれたままの状態で現代に残されたことで、無限の知的資源となった。文書を大切に保存してきた東寺の伝統、加賀藩5代藩主前田綱紀による百合(桐箱)の寄進、そして京都府が買い取った功績は大きい」「これまでは日本の資料だったが、これからは人類共有のアーカイブスとなる。500年、1000年先まで人類の貴重な財産を保存する方法を考えてほしい」
=11日付毎日朝刊『記憶遺産喜ぶ地元 人類の貴重な財産に 国宝「東寺百号文書」』の記事のなかで。文書の史料整理や目録作りに長年携わった元京都府立総合資料館古文書課長の上島有(たもつ)・摂南大名誉教授(91歳)が膨大な古文書に向かった歳月を振り返って

「日本人は魂を失った。みんな豊かさというものを勘違いしている。みんながネクタイを締め、そうしなければならなくなった」「人間は必要以上のものはいらない。長旅に出るときと同じだ」「本当のリーダーとは、自分をはるかに越える人材を残す人のことだ」「国を治める者の生活は、その国の平均でなければいけない」
=11日夜、東海テレビ『〈Mr.サンデー 拡大スペシャル〉世界一貧しいウルグアイ大統領(前)カリスマの原点は日本』の番組のなかで。前大統領だったホセ・ムジカさん(80)のことば

【新聞テレビから】
☆『国連総会 注目ゼロ安倍外交 〝難民は人口問題〟珍回答に世界驚く オバマ大統領に会えず 非軍事の流れ=戦争法(安保法制)の成立強行後で初の外交として訪米した安倍晋三首相(9月26日~30日)。日本の軍事的役割拡大を売り込んだものの、国連総会一般討論演説で議場はガラガラ、オバマ米大統領との会談はありませんでした。』『平和外交求める流れに逆行 元外務省国際情報局長孫崎享さん』(11日付しんぶん赤旗日曜版)
☆『トルコで爆発86人死亡 首都集会中2度、当局「テロ」』、『秋の宝の山輝く 飛騨』『中国邦人4人目拘束 上海50代女性、スパイ容疑か』、『北、大規模軍事パレード 労働党70周年 改良型ICBM(大陸間弾道ミサイル)も』、『原発立地道県45人天下り 福島事故後 電力関連業界に』『脱原発へ足かせ懸念 続く天下り、行政に影響も』『屋根パネルを撤去 福島第一の1週間』、『抑留者の声こそ遺産 加害者非難より平和への願い』『若い人にも届いて■犠牲があっての平和 愛知の体験者ら2人』『「岸壁の母モデル 端野さん=石川県旧富来町(現志賀町)生まれの故端野いせさん。いせさんが息子の新二さんにあてた手紙もシベリア抑留資料に含まれている= 菩提寺住職も喜び』『南京大虐殺 世界記録遺産に 日本政府、中国へ抗議』『政治問題懸念/人類の記憶共有 南京大虐殺 揺れる友好都市名古屋』、『早期賠償申し入れへ 名古屋 挺身隊原告ら集会』(11日付、中日朝刊)
☆『「日本新三大夜景 長崎・札幌・神戸に』、『自主避難9261戸 過半数県外 福島「みなし仮設」詳細を初開示 内閣府と県』『打ち切り決定まで黒塗り』、『「思いやり予算」減額提案 政府安保関連法受け 米は難色』、『TPP(環太平洋パートナーシップ協定)対策に補正予算 今年度 参院戦にらみ』、『日本決勝T逃す スコットランド通過 ラグビーW杯=スコットランドがサモア戦に36―33で勝ち決勝トーナメント進出を決めたため』、『海自艦艇にドローン落下 横浜イベント 観客飛ばす』(11日付、毎日朝刊)

十月十日
 国連教育科学文化機関、ユネスコがきょう、第2次大戦後のシベリア抑留者に関する資料「舞鶴への生還」(京都府舞鶴市申請)と日本政府推薦の国宝「東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)」、そして中国政府が申請した「南京大虐殺に関する資料」を【世界記憶遺産】として登録した、と発表。
 よきにせよ悪しきにつけ、人間の忘れ得ぬ記憶として末永く遺産として記憶することは人類が再び同じ過ちを犯さないためにも私は当然の責務だと思っている。その面でも今回の遺産登録は、政治利用云々は別に「南京大虐殺の記憶資料」も含めてすべて全面的に歓迎したい。
※日本政府は南京大虐殺の登録を「中立・公平であるべき国際機関として問題があり、極めて遺憾だ。申請案件は中国の一方的な主張に基づき申請されたものであり、文書は完全性や真正性に問題があることは明らかだ」などと非難したそうだが、記憶資料をしっかり検証しての反発なのか。事実を突きつけての対応なら分かるが。非難以前に日本は歴史の教訓として心から反省すべきだ、と私は思う。
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 夜遅く。テレビからトルコの首都アンカラで爆発が連続して起き、86人が死亡、186人がケガをしたというニュースが伝えられている。トルコ当局によれば、いずれも自爆テロと見られ、トルコ国内の反クルド組織、または過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)による可能性が強く、エルドアン大統領は3日間の服喪を発表、同時に「われわれの団結と平和への邪悪な攻撃を強く非難する」との声明を出した。
 爆発現場はアタチュルク廟と隣接するアンカラ駅前で、爆発はトルコ軍による反政府左派組織クルド労働者党(PKK)への攻撃に反対する目的で左派グループが開いた平和集会の場で平和行進を始めようとした矢先に2度にわたって発生。手をつなぐ大勢の参加者の背後で突然、爆発が起き、多くの参加者が地面に倒れ込む映像を中東の衛星放送アルジャジーラが流している。

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 なんだかヘンな形をしたくだもの? ムラサキアケビの実
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 社交ダンスのレッスンの休憩中に、口がパックリ空いたムラサキアケビ2個を先生からいただき、夜オーブンで焼いてもらい食した。タネばかりなうえ、なんだか薄甘い味に「これ、生まれて初めてだ」と言うと、妻の舞曰く「何いっとるの。一度だけ、あるよ。ふたりで小豆島に行ったときに食べたよ」の弁。
 舞はこういうグロテスクな味が好きらしく、結局のところ1人で、ほぼ大半をペロリと平らげた。それにしても酸っぱくてタネばかりだった。少し食べたところで「タネはたべないで、こうして甘酸っぱいところだけを吸うの」と舞。きょうはレッスンの合間に皮が剥かれた柿やリンゴなど秋の果物も〝まちこさん〟から差し入れされ、おいしかった。
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 北海道紋別市のトウモロコシ畑で体重が400㌔もある巨大なヒグマが地元猟師に射殺された。なんでもトウモロコシを食い荒らす食害に悩んだ農家が地元猟友会に〝犯人〟と見られる熊の退治を依頼。畑を刈り取って隠れ場所を狭めたところ、畑からヒグマが飛び出てきたので射殺した、という。可哀そうな気がする〝犯人〟を前に「40年以上ハンターをしてきたが、こんなに大きいクマは見たことがない」と地元猟師。
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【きょうの一文・ことば】
 ジャーナルは日記。これにイズムが付き〝ジャーナリズム〟となると、歴史の、社会の日記でもある。過去、現在、未来の関係を明らかにして民衆に伝えていくことこそが、ジャーナリズムだ。
=10日夜のNHKETV特集「むのたけじ 百歳の不屈伝説の新聞記者が登場」の番組のなかから。むのさんの語ったことば

【新聞テレビから】
☆『ブラタモリ 富士山へ世界遺産の美しさとは』(10日夜、NHK総合)
☆『世界記憶遺産に シベリア抑留資料 東寺百号文書(とうじひゃくごうもんじょ) 南京大虐殺も登録』『樹皮にメモ、検査くぐり抜け 抑留の記録 奇跡的』『日本政府が「南京」非難 「政治利用」』、『500人超避難今も 関東・東北水害1カ月』、『五郎丸旋風沸く磐田 ヤマハ発「いつ試合」ファンクラブ1000人増』、『逸品求めにぎわい 関・刃物まつり開幕』、『★大垣出身の辻さん(ハノーバー国際バイオリンコンクールで辻彩奈さんが)5位』(10日付、中日夕刊)
☆『「南京大虐殺」記憶遺産に ユネスコ「慰安婦」却下 中国申請2件 「シベリア抑留」「東寺」登録』、『中国序列5位と 金正恩氏が会談』、『連休初日 復旧へ汗 豪雨1カ月』、『魔が去る年に 瀬戸の置物』、『津波被災の閖上小中でお別れ式 今月末校舎解体』(10日付、毎日夕刊)
☆『秋の夜巡る屋台 高山祭』、『尊き平和重ねる調べ 愛知の合唱団組曲「砂川」歌う』、『平和賞 ノーベル賞未来につなげて 文学賞「原発再考のきっかけ」 チュニジア「民主国家へ弾み」 中部の関係者 喜びの声』、『TPP関税撤廃 農林漁業不安広がる 中部各地「価格競争きつい」』、『インフルワクチン不足 製造大手 製法確認で出荷遅れ』、『ファミマに一本化 サークルKサンクス 来秋、経営統合で』、『ニンジャ世界に発信 三重などの自治体が協議会』、『北京日報社長らと本紙訪中団が会談』(10日付、中日朝刊)
☆『詩の力で被災乗り越え 川内村全村民に(藤村記念)歴程賞』、『平和賞 チュニジア団体 ノーベル賞 民主化に貢献 「アラブの春」を進展』『平和賞 石巻でも祝福 大震災 チュニジアから支援』、『特定秘密文書半年で4万増 内閣官房発表=内閣官房が9日、特定秘密保護法(昨年12月施行)に基づいて、ことし6月末段階で10省庁で417件を特定秘密に指定、保有文書は23万121になった、と発表。昨年末から35件、4万928文書増えた』、『(政治資金)規正法違反 小渕議員元秘書に有罪 東京地裁「国民監視軽んじ悪質」』(10日付、毎日朝刊)

十月九日
 夜。NHKEテレで〈にっぽんの芸能〉を鑑賞したところ、なんと懐かしや、名古屋のあの中日劇場の舞台が画面に大きく映し出されていた。【名古屋をどり・その新しい歩み】と題したこの日の演目は昭和の名作舞踊劇・芸者之四季「仇ゆめ」と西川右近、千雅さん親子共演による舞踊清元「かさね」の2本だったが、それは見事なものだった。それにしても、西川一門は千雅さんというよき後継者に恵まれ、本当にすばらしい。

 舞踊清元「かさね」のなかで熱演する西川右近、一雅さん親子=NHKEテレ画面から
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 「仇ゆめ」のなかの♪釣ろうよ釣ろうよ 狸を釣ろうよ♪釣ろうよ釣ろうよ 千両箱を釣ろうよ…、の踊りの場面の出演者全員のピタリ息のあった出色の踊りぶり、そして親子ともども一緒に死のうとしながら死にきれぬ場面の息をものませぬピタリあった演技の妙とあでやかさには、思わず「うまい。たいしたものだ。やっぱり〝なごやをどり〟は違う」と感嘆の声を漏らしてしまったのである。ここに西川一門の今後ますますの発展を願いたい。
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 ことしのノーベル平和賞は、チュニジア労働総同盟など4団体からなる「チュニジア国民対話カルテット」と決まった。ノルウェーのノーベル賞委員会が9日、発表。「もしかしたら」と日本国民の間で期待が膨らんでいた憲法9条は選考からは外れた。
 この「チュニジア国民対話カルテット」。2011年に当時ジャスミン革命と呼ばれた大衆デモによって独裁政権が倒れ、中東の民主化要求運動「アラブの春」の先駆けとなったチュニジアにあって、その後2013年に起きたイスラム政党と世俗派の対立を対話で解消させ、挙国一致型の暫定政府樹立に成功、憲法制定や選挙実施にこぎつけ民主化に大きく貢献したことが評価されたという。
 過激派組織「イスラム国」(IS)の台頭など混乱が続く中東では「アラブの春」で高まった民主化の機運もしぼみつつあるのが現状だ。それだけに、こうした取り組みを再評価することで、中東全体の民主化を後押しする狙いがあるとみられる。
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 それはそうと。なぜなのか。私の頭をいまは、かつて体験したピースボートによる地球一周の船旅で最後の寄港地となったあのメキシコのエンセナーダを離れる際に聞いた出航曲「フリーダム」が頭をよぎる。この出航曲は、2011年にチュニジアやエジプトで大衆が蜂起して起きた【アラブの春】革命を受けレバノン生まれ、スウェーデン育ちのシンガー、マヘル・ゼインが創った曲で知られる。それだけに、感慨もひとしおの船出になったことをよく覚えている。

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 東京都の練馬、板橋、江戸川区など9区1市で猫や鳩の首、手足など体の1部が切断された死骸が路上とか公園、マンションなどに「これ見よがし」に放置される事件が続出、警視庁が動物愛護法違反の疑いで捜査を始めた。切断猫だけでも17件に及び、今月1日には豊島区の公園で生きたまま荷造り用テープでぐるぐる巻きにされ紙袋に入れられた猫まで見つかった。一体、猫たちが何をした、というのか。
 こうしたなか江戸川区では区内106の小中学校と3区立幼稚園に「猫が見つかった場所や状況を知らせるとともに、子どもたちの登下校時には人通りの少ないところを通らないことや不審人物を見かけたら、すぐに交番に知らせる」などと書かれた注意文書を発送。区教委の稲垣達也指導室長は「地域で事件が起きたことを広く知ってもらうため文書を出した。小動物への虐待はエスカレートすると人に向かう。地域でも目を光らせなければ」と話している。
 それにしても日々、懸命生きている猫ちゃんや鳩を殺すなぞニンゲンのやることは非道極まりない。
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【きょうの一文・ことば】
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 Gathered here with my family/My neighbours and my friends/Standing firm together/against oppression holding hands/It doesn’t matter where you’re from/Or if you’re young,old.women or man/We’re here for the same reason/We want to take back our land……
(家族と共に私はいる/隣人も、そして友人とも/皆で手をつないで抑圧に向かう/どこから来ているかは関係ない/若かろうと、老いていようと、男も女も関係ない/私たちがここにいる理由は同じ/自分の場所を取り戻すため……)
=出航曲「フリーダム」から。「マンサニージョの恋」(伊神権太作、幻冬舎ルネッサンス)62頁
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【新聞テレビから】
☆『豪華屋台5年ぶり一堂 秋の高山祭』『悩めるカミオカンデ ノーベル賞で脚光…見学には制約 地元困惑「研究施設なので」』、『伊方再稼働に県議会同意 愛媛知事、最終判断へ』、『安保法案廃止求め声明 成立後初 憲法研究者ら208人』、『雑居ビル火災死者3人 広島 メードカフェの客ら』、『スカイマーク元役員 インサイダー取引』、『★13歳が気象予報士合格』(9日付、中日夕刊)
☆『シリア 学校行けぬ子270万人 普通に学びたい NGO指摘「校舎 軍事利用も」』『地震10年今も青空教室 パキスタン』、『オレオレ詐欺で容疑の(住吉会系)組員逮捕 警視庁・家宅捜索』『神戸山口組の直系組長逮捕 兵庫・詐欺容疑』、『メッシ選手実刑可能性 スペイン当局脱税で禁錮求刑』『欧州連盟が反発 プラティニ氏処分』、『中学のトイレ紙に「自衛官募集」 (自衛隊)滋賀地本 保護者批判受け回収』(9日付、毎日夕刊)
☆『原発「進歩という蜃気楼の墓場」(ノーベル)文学賞作家=ベラルーシの作家でジャーナリストのスベトラーナ・アレクシエービッチさん(67)が=11年4月にメッセージ 03年に名古屋でも講演』『福島出身女性が講談に』、『色づく立山 アルペンルート』、『農産物関税軒並み撤廃 オレンジ、牛タン、サバ…段階的に TPP、幅広く影響』、『中電、エディオンと提携 家庭用電力 店頭契約へ』、『元名大生を起訴 知人殺害など裁判員裁判』、『6人殺害「やってない」 熊谷の事件 逮捕のペルー人供述』、『中学生ら22人決闘容疑 岐阜県警書類送検「素手で」ルール決め』(9日付、中日朝刊)
☆『内閣改造「評価せず」47% 1億総活躍担当相「評価」22% 本社世論調査』、『ブラッター氏ら処分 FIFA(国際サッカー連盟)活動停止90日』、『手の届かぬ学校 ネパールの少女』『「女の子だから」家事に追われ 新しい制服心待ちに ネパールの10歳、避難生活を送る』、『〈サッカーW杯2次予選〉日本シリアに(3―0で)完勝 後半3発首位浮上』『■皇太子ご夫妻、福島の復興状況視察』『セシウム検出されず 福島の0~11歳 内部被ばく調査 東大など』(9日付、毎日朝刊)

十月八日
 きょうは、寒露(かんろ)。草花の露が、冷たく凍りそうになる頃(中日朝刊漫画〈おーい栗之助〉から)だという。
 その寒露が北海道では大荒れの1日に。台風23号は正午過ぎ、温帯低気圧にこそなったものの根室で最大瞬間風速38㍍を記録。札幌、網走、苫小牧など全域に被害を与え夜に入っても、18市町で2324戸が停電している。ある人が「何十年に1度の暴風雨がいまでは何カ月に1度になってしまった」と嘆いていたのが印象的である。

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 スウェーデン・アカデミーが今夜、2015年のノーベル文学賞をベラルーシの女性作家、スベトラーナ・アレクシエービッチさん(67)に授与すると発表。「私たちの時代の人々の困難や勇気を、聞き書きを通じ多層的に描き出した。多様な声を集めた著作は、苦しみと勇気の記念碑といってよく、文学のあらたなジャンルを生み出した」というのが授賞理由。賞金は800万クローナ(約1億1600万円)。授賞式は12月10日、ストックホルムで行われる。
 スベトラーナさんは、チェルノブイリ原発事故で被害を受けた人々の証言を集めたノンフィクション「チェルノブイリの祈り」はじめ、ソ連軍のアフガニスタン侵攻を扱った「アフガン帰還兵」、ソ連崩壊に傷つき自殺した人々の心理に迫った「死に魅入られた人びと」など知られる。第2次大戦で従軍したソ連の女性たちの証言を集めた「戦争は女の顔をしていない」で作家としてデビュー。多くの人々への取材を積み重ね、証言の集積をそのまま作品化し、社会の深層を描いてきたという。
 大手ブックメーカーによる予想で上位にあった村上春樹さんは受賞を逃し、全国各地のハルキストや各書店を落胆させた。だが、しかしだ。「広島、長崎への原爆投下とチェルノブイリ事故後、人間の文明は【非核】の道を選択すべきだった。私がチェルノブイリで目にしたような姿に世界がならないためにも」との断固たる姿勢を示し、ペンを通して多くの事実の積み重ねを続けてきた文学の方が、どちらかといえば【架空感】を抜け切れない村上文学よりは1枚も2枚も上であることの証明のような気もする。
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 写真は宮内さんから送られてきた詩集「榛名団」と朝日の記事
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 京都府城陽市在住の日本ペンクラブの作家仲間で毎年、日本ペンクラブの京都例会のあとには決まって京都駅前の居酒屋でご一緒している、飲み仲間でもあるミヤちゃん、こと宮内憲夫さん(75)から、季刊同人誌「榛名団 16号秋号」=榛名まほろば出版(群馬県北群馬郡榛東村)発行、印刷・製本は上武印刷=が送られてきた。
 郵便物にはことしの第17回小野十三郎賞(大阪文学協会主催、朝日新聞社共催)の選考会で宮内さんの詩集「地球にカットバン」(思潮社)が特別賞に選ばれたことを報じる朝日新聞の記事コピーも同封されており、「榛名団」、記事ともに読みごたえのある内容だった。特に「榛名団」に収録されている詩「悪部君の 青空」は権力にモノ申す宮内節の真価ここにあり、といってよく身勝手きわまる政治家の振る舞いに対するアンチテーゼといっていい筆の確かさが痛烈で、同じペンに生きる者として大変、参考になるものだった。
 私ひとりで読むには惜しい気がするので、ここにその一部を紹介させていただく。

成果のない 多忙を御作りになりながら
四〇数カ国を御回りの貴方さま
ひとつだけ お答ください
私は『普通』と言う ただそれだけを
見届けたいのですが?
(中略)
正しい事は正しい程 裏でつぶされる
私の生きてる間は 青空です…なんて
あなたの無責任こそが
自らのレームダック化を進行させているよ
そんな あなたに 本当に…
希望の 夜明けの海は見えますかってんだ!
             詩「悪部君の 青空」から
        ×        ×
 ニュース報道によれば、ロシアがカスピ海からIS(過激派組織『イスラム国』=Islamic State=)のシリア最大の拠点である北部ラッカ県はじめ、アレッポ、イドリブなどに向け巡航ミサイル26発を発射。ラッカ県の西部に着弾するなどロシアのシリアへの軍事介入が拡大化。ロシアは、IS掃討を理由にシリア空爆を始めたというが、NATO諸国によれば、イスラム国だけではなくシリア反体制派をも攻撃。市民にも犠牲者が出て事態は深刻化をたどっている、という。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
 人類は、なぜ、かくも横暴なのか――。宮内さんの詩集は、環境破壊を続ける人類への怒りがつづられている。創作の源泉には、自然豊かな故郷での原体験がある。
 ………
 森林の荒廃、二酸化炭素の増加、そして原発事故。文明の進歩に伴って傷つく自然をテーマに詩作を続けてきた。
=5日付朝日夕刊文化欄『〈文芸テラス〉第17回小野十三郎賞 特別賞「地球にカットバン」 宮内憲夫さん 怒りを易しく』の記事から。

 ふくしま・がれき・吐血して地球傾き(かたぶ)ぬ  風 女
=『榛名団 16号秋号』一行詩「慟哭」より

【新聞テレビから】
☆『あすノーベル平和賞候補に「日本国民」 受賞で9条に光を 活動始めた鷹巣さん 願い込め』。『女子マラソン先駆けゴーマンさんが死去=ボストン・マラソン、ニューヨークシティー・マラソンで各2度優勝し、女子マラソンの草創期に活躍したゴーマン美智子さんが9月19日、がんのため米ワシントン州べリンガムで死去。80歳だった』、『クリントン氏が「TPP不支持」大統領選にらみ一転』、『米社トップ、昨春には把握 VW不正 下院公聴会で証言へ』、『授業で「短答式に出題」 司法試験漏えい元教授、実施2日前』、『「たくさん産んで」「国家に貢献して」官房長官発言の気持ち悪さ 谷口真由美』、『〈大波小波〉「元祖虫ガール」の新訳』『〈訃報〉宝井馬琴さん(たからい・ばきん、講談師)=9月25日、前立腺がんで死去。80歳』(8日付、中日夕刊)
☆『赤いゲレンデ 郡上・コキア紅葉』、『FIFA、会長=ゼップ・ブラッター会長(79)=処分へ 倫理委提案 90日間活動停止 英報道』『〈チェック〉株安でも爆買い 国慶節中国人客が殺到』、『児童虐待8万8931件 過去最多「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」など増加』『〈解説〉福祉司の増員急務』、『機械受注8月5・7%減 予想はプラス 基調判断下方修正』、『公明山口代表と韓国大統領会談』、『神戸山口組各地で会合 暴対法指定遅らす狙いか』(8日付・毎日夕刊)
☆『50歳マサ 惜別の3球』『〈救心〉マサ夢ありがとう「壊れても」全てスクリュー ファン涙「勇気くれた」(吉光慶太)』、『名古屋めし人気店 名駅にそろい踏み 12月登場「味仙」「チャオ」など』、『1億総活躍社会「何をどうするの」「言われても困る」』、『豊田市ごみ屋敷対策条例 新説方針、私有地でも撤去』、『法人税2500万円脱税疑い 松阪の鉄筋会社、国税告発』、『奥西元死刑囚の荷物返還 支援者の手紙など21箱分』(8日付、中日朝刊)
☆『↑富山市 快走ノーベル街道 国道41号ROUTE 縁深い受賞者続々梶田さんの自宅も 岐阜県高山市↓』『〈大村さんインタビュー〉現代の野口英世万感 ガーナで笑顔見て業績実感』、『安倍改造内閣「1億総活躍」へ工程表 TPPで補正検討』、『司法試験漏えい 明大院元教授在宅起訴 守秘義務違反 受験生は立件見送り』『少数者の人権研究』『考査委員、3年交代に』、『日本の漫画家難民中傷「恥を知れ」国際的非難』『巨人、福田投手を告発 野球賭博疑惑 NPB(日本野球機構)が処分検討』(8日付、毎日朝刊)

十月七日
 中日ドラゴンズの山本昌投手がマツダスタジアムでの今季最終戦となる広島戦でプロ野球史上初めて50代(50歳1カ月26日)投手として先発登板、先頭打者の丸佳浩外野手を2ゴロに打ち取り32年間のプロ生活に別れを告げた。直径が1850㍍もある超大型の台風23号が北上中。あすは北海道全域で雨、風、高潮への警戒が必要だ、とはテレビニュース。きょうは都心でも風速15㍍の風が吹き荒れたという。
        ☆        ☆
「この内閣は未来へ挑戦する内閣です。〝1億総活躍〟に向かって政策の実行、実行あるのみです」とは、第3次安倍改造内閣の船出に当たっての首相の意気込みである。
 この言が、この先の国民生活にどんな形となって表れるか、をとくと見てゆきたい。気になるのが【1億総活躍社会】という軽薄なことば。旅立ちに水を差してはいけないが私なら【1億総幸せ社会】と言いたいところではある。第一、1億総活躍はありえない。この世には年老いて動けない方々もいる。ならば、アベさん。1億総幸せ社会なら分かりやすく、現実味を帯びるのでは。

 新しく発足した第3次安倍改造内閣の内容は、といえば。石破茂地方創生・国家戦略担当相(58)ら9人が留任。目玉ポストとして新設の【1億総活躍・拉致担当相】に側近の官房副長官だった加藤勝信さん(59)を抜てきしたのをはじめ環境・原子力防災担当相に丸川珠代さん(44)沖縄北方・科学技術担当相に島尻安伊子さん(50)を起用。ほかに国家公安・行政改革担当相には脱原発派で知られる党行政改革推進本部長だった河野太郎さん(52)、下村博文氏の後任の文部科学・教育再生相には前文科相副大臣の馳浩さん、経済産業相に林幹雄さん(68)、国土交通相には引き続き公明党から石井啓一党政調会長(57)を、といった具合だ。この際、みなさまには真に国民の幸せにつながる政治実現に努めてほしい。

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 恥ずかしい話ではある。でも私たち家族にとっては改造内閣よりも重要なことである。というのは、きょう愛猫の長女こすも・ここが生後20年たち珍しく所定のトイレで完璧に用を足せた。妻が私の肩をたたいてくるので何事か、と目をやると、真剣な顔で彼女たちに設けられた指定の手洗い所でしていた。
 次女猫のシロちゃんは、いつでも完璧にできるのに。ここの場合、いつも的が少しはずれてしまい、わが家にとっては、これが悩みのタネだった。それだけに、たとえまぐれ当たりにせよ、ナンダカ宝くじにでも当たったような嬉しい気がしたのである(というわけで、手洗い所周りは新聞を敷き詰め防御している。汚してしまい新聞のお世話になることが多い)
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 中日新聞夕刊で連載されているランニング指導者小出義雄さんの〈この道〉。連日楽しみに読んできたが、終わりが近いようだ。栄光の陰に人知れず努力あり、で小出門下で学び、走りに走り続けてきた高橋尚子さんら女性ランナーたちの気力と熱き情熱の数々には頭がさがり私自身にも、とてもためになっている。
 と同時に新聞はこうした掘り起こしをこそ伝えるべきだ、との実感を今さらながら強くした次第。ここで本日付〈高橋尚子⑥〉の最後の部分を以下に掲載させていただく。
 ――フィーバーには笑顔で応じながら、トレーニングは、シドニー前より厳しさを増した。ボールダ―での超高地トレは、さらに回数を増やしたが、耐えた。結果は、2時間19分46秒。九九年に同じベルリンでケニアのテグラ・ロルーペがマークした2時間20分43秒を1分近く更新するものだった。
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【きょうの一文・ことば】
 幸運は強い意志を好む。=7日夜。NHK総合『〈クローズアップ現代〉大村智さんナマ独白! ノーベル受賞秘話』の番組のなかで。大村さんの口から出た

「(素粒子)ニュートリノが太陽から地球まで移動する間に変化しているようだと実験で知った時が、『見つけたぞ』という瞬間だった」「ニュートリノに質量があるかどうか分からないと、物理学の基本理論に当てはめるのは難しい」「妻を抱きしめた」「(受賞決定で世界の注目を浴びたことを)気が遠くなるような体験」
=7日付毎日夕刊『世界で注目「気が遠くなる」 マグドナルド氏、興奮語る』の記事のなかで。梶田隆章東大宇宙線研究所長とともに、ノーベル物理学賞が決まったクイーンズ大(カナダ)のアーサー・マクドナルド名誉教授の喜びのことば

「先生のご努力でスーパーカミオカンデの建設が認められ、一九九八年にニュートリノ振動(質量)の発見…これは科学史に残る大成果です」「後に残されたわれわれがなすべきことは、先生が話してくださった大きな夢に向かって、たゆみない努力を続けていくことだと思います」=7日付中日朝刊『亡き兄弟子に誓った夢 戸塚洋二さんの遺志継ぐ』の記事のなかで。梶田東大宇宙線研究所長が、ある雑誌に寄せた科学者への追悼文で語ったことば

【新聞テレビから】
☆『「ノーベル街道」国道41号脚光 富山―神岡―名古屋 受賞続く』『ノーベル賞梶田さん 「恵まれた」仲間に感謝 手作り実験が結実』『にぎわう体験施設◇店に横断幕 梶田さんノーベル賞 神岡祝賀一色』『「お茶の水博士にあこがれ」 誕生日の母最高の贈り物』『天然物化学名大に脈々 大村さん医学生理学賞 若手の励みに』、『女性閣僚1減の3人 安倍改造内閣 今夕発足』、『資産1億円超10人 東海3県県議 トップは4億9700万円』、『〈訃報〉秋田Aスケ氏=8月24日、糖尿病性賢症のため死去、93歳』(7日付、中日夕刊)
☆『母校の後輩「クラスでも話題。自分も」 かみしめる歓喜 梶田さんノーベル賞』『高精度の「目」偉業に貢献 浜松ホトニクス製』『カミオカンデ祝福ムードに 岐阜・飛騨市』『妻、そろばん教室で支え 医学生理学賞の大村さん 追悼文集でエピソード』、『行革・河野氏 沖縄・島尻氏 改造内閣発足へ』、『TPP大筋合意不安と懸念 農家「また裏切られた」』『酪農家 経営直撃に悲鳴』『食料自給率の低下招く危険 消費者らのNPO』、『イチロー、マ軍残留 1年契約年俸2・4億円』、『MRJ(小型ジェット旅客機、三菱リージョナルジェット)中速で走行試験 初飛行控え』、『連合新会長に神津氏』、『長野の銃撃事件重体の男性死亡 殺人容疑で捜査』(7日付、毎日夕刊)
☆『梶田氏ノーベル物理学賞 ニュートリノに質量 飛騨カミオカンデで確認 日本人、連日の受賞』『小柴チーム時代の直感糸口』『益川さんと電話対談』『恩師と宇宙線に感謝 梶田氏ノーベル賞「妻も我慢してくれた」』『小柴さん「おめでとう」報告受け喜び』『貫いた信念光捉えた 「研究者の夢 良かったね」 梶田さんの妻』『「仲間の能力も引き出す人」共に研究 名大教授も祝福』、『グランパス子会社化 トヨタ方針 財務と戦力強化』、『組関係者撃たれ重体 飯田の駐車場 山口組分裂、背景か』、『野田毅議員元秘書覚せい剤使用疑い 熊本県警が逮捕』(7日付、中日朝刊)
☆『梶田氏ノーベル賞 ニュートリノに質量証明 物理学賞 宇宙形成謎に迫る=カナダ・クイーンズ大のアーサー・マクドナルド名誉教授(72)と同時授与』『「めっちゃ喜んだろう」08年他界 有力候補だった戸塚さん』『名駅前で号外』、『過熱でサーバーダウン 中部空港障害 ビルの空調停止 1500人に影響』、『規制庁「全資料が流出」 新人研修用 経路特定できず』、『「かわいそうで殺した」伊勢・高3殺害 男子生徒が供述』
(7日付、毎日朝刊)

十月六日
 笑顔で 喜びを語る梶田隆章さん=6日夜の〈メ~テレ〉報道ステーションから
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 ノーベル物理学賞に東大宇宙線研究所長の梶田隆章さん(56歳)が選ばれた。受賞理由は「全ての物質の基になる〝素粒子・ニュートリノ〟に重さがあるのに気付いたことだ」という。梶田さんは2002年に同じ物理学賞を受けた小柴昌俊東大特別栄誉教授の教え子で同じ研究グループで2度ノーベル賞を受けるのは日本では初めてだ。
 きのうノーベル医学生理学賞に決まった大村智さんの受賞が、地中の微生物が作りだす化合物「エバーメクチン」発見により、アフリカなど世界じゅうで3億人以上の人々を失明の危険のある病気から救った、とより具体的かつ分かりやすいのに対し、梶田さんの方は基礎科学の分野ということもあってか、ナンダカ抽象的である。人類にとって直接的に役立つものか、といえばそうではなく、むしろ宇宙生成に至る謎のひとつ、そんなものの1つが科学者の力で解き明かされた、といってよい。
 このことは「非常に光栄で、ホントに頭が真っ白になりました。スーパーカミオカンデという世界でも超一流の巨大観測装置があったからこそ、発見につながったと思う。人の出会い、すばらしい実験との出会いが良かった」と語った梶田さん自身が「すぐに役立つわけではないが、研究成果が認められてうれしい」と言っていることからも分かる。ということは、果てのない研究のなかでの宇宙成立への謎解きが一歩進んだ。地球とは何奴なのか、について一歩近づいた、ということか。

 いずれにせよ、相次ぐノーベル賞決定の朗報には「日本人には底力がある」「もっと頑張ろう。努力しようと思います」「夢が現実になるとは、こうしたことなのですね」といった祝福の声が日本じゅうに広がっている。

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 琵琶湖周航の歌の歌詞が入った手ぬぐい。舞が吟行先で買ってきた
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 夕方。外出先から帰ると玄関先に飛びだしてきた愛猫こすも・ここが盛んにニャアオ、ニャアオ、ニャアオ、ニャア~オと私を仰ぎ、私の目を見て何度もじだんだでも踏むようにして、何かを訴えてくるではないか。一体全体、なにごとが起きたのか。
「ハイ、ハイ、ハイ。ちょっと待ってよ。帰ったばかりなのだから」と言いつつ家のなかに入ると、なんとシロちゃんが、またしても居間のガラス窓のカーテンレースに左手(前足)をからませたまま宙吊り状態で〈ウォー、ウオーッ〉と甲高い声で泣いているではないか。風流を愛し、外を見ることが大好きなシロちゃんは、窓辺でうたたねしたまではよかったものの、床に降りる際にまたしてもカーテンレースの穴に指を引っかけてしまったようだ。
 おまけに、カーテンレースがしっかり、それこそ雁字搦めに指先に絡まってしまっているため、ほどくのに手のかかること。足や指を傷つけないよう慎重には慎重を期して10分ほどかけてやっとの思いで指をレースからはずしてやったのである。いやはや、2度あることは3度あるとは、よく言ったもの。シロちゃんのことだ。そんなことはお構いなしに、あすになればケロリとして、また窓辺でうたたねするに決まっている。ただ、解放後はかなりひどいビッコをしていたのでその方が気になる。
 たいしたことがなければ良いのだが。かといって、カーテンをとってしまったのでは、外から室内が丸見えになってしまうではないか。結局は、これまでどおりにしておく以外どうしようもないのか。それとも開けっぴろげにカーテンなど撤去してしまうかだ。やれやれ、いろんな事件というか、ハプニングが起きるものだ(もっとも妻の舞によれば、最近、外回りを目隠ししたので外からは見えないはず、とのことだが。室内からはよく見える)。

 夜。江南の俳句同好会仲間十数人で琵琶湖に浮かぶ竹生島を吟行で訪れた舞が満足顔で帰ってきた。朝早くからの強行軍だったので内心、心配していたが無事帰宅したのでホッとした。毎日毎日、【たいやきクンたちの鉄板の上】でもあるまいが、3人娘(こすも・ここ/シロちゃん/舞)に振り回されての1日がきょうも暮れていった。

 夜遅く。風呂から上がって部屋に戻ると、竹生島の土産物店でしか入らない、小口太郎の〈琵琶湖周航の歌〉の6番までの歌詞入り手ぬぐいと江州地酒のチクブシマ(竹生島)、京都新聞の夕刊が私のデスクの上に置かれていた。あとは名句が生まれるのを願うのみ、か。
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 所属投手の野球賭博への関与という不祥事が発覚した読売巨人軍は6日から選手や首脳陣、スタッフ、球団職員に対する事情聴取を始めた。久保博球団社長によれば、10日のクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ開幕までには全員への聞き取りを終わらせたい、としている。また、この日は練習開始前に白石興二郎オーナーが東京ドームを訪れ、1軍選手に事情を説明。同時にあらためてチームの綱紀粛正を呼びかけたという。
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【きょうの一文・ことば】
 妻からは『あなたならノーベル賞が取れる』と言われていたので、生きていたら喜んでくれたと思う」。妻と娘の写真を、お守り代わりに財布に入れて常に持ち歩いており「授賞式にも妻の写真を持っていきたい」と話した。
=6日付中日夕刊1面『「あなたならノーベル賞」 大村さん亡き妻が後押し 妻の写真、授賞式に』の記事のなかで。感動部分を抜粋

 特高警察廃止 1945(昭和20)年
 政治的自由を認める占領軍の指令により、特別高等警察(特高)が廃止された。11年に警視庁に特別高等課が設置されて以来、共産主義者、自由主義者ら国民を監視、拷問などで多くの獄死者を出した思想弾圧機関だった。
=6日付京都新聞夕刊1面『10月6日 火曜日 きょうの歴史』から。

【新聞テレビから】
☆『地方大学生に希望 大村さんノーベル賞「刺激を受けた」』『故郷・山梨へ多様な貢献』『言えなかった「ありがとう」研究支えた亡き妻へ』『ペットの命も救った 開発薬フィラリアに効果』『学費を出してくれた 弟「本当に感謝している」』『臨時全校集会で喜び分かち合う 元職場の都立墨田工高』、『子ども1万5000人に新米配る 福岡・筑紫野市』『関東・東北豪雨 激甚災害に指定』、『企業ブランド力トヨタ世界6位』、『JRの放火で42歳男再逮捕 器物損壊疑いなどで』(6日付、中日夕刊)
☆『実った「人のため」ノーベル賞大村さん 私学ハンディ克服 資金 企業から工面』、『TPP(環太平洋パートナーシップ協定)対策本部設置へ 首相表明「国内農業守る」』
(6日付、毎日夕刊)
☆『大村智氏ノーベル賞 感染症に特効薬 医学生理学賞 3億人を救う』『いつも人のため考え』『謙虚に「微生物の力」 はにかみ記者会見 定時制高の教員経験転機』『「人のまねはしない」大村氏一問一答』『熱い心 苦労人偉業 「誇らしい」北里大興奮』『「ノグチと同じ」名古屋のガーナ人』『「支えた亡き母 受賞一番喜ぶ」 長女・育代さん、思い出語る』、『TPP 大筋合意』、『巨人・福田投手が野球賭博 夏の甲子園や巨人戦対象』(6日付、中日朝刊)
☆『大村智氏ノーベル賞 寄生虫感染症の薬開発 医学生理学賞 日本3人目 屠首席研究員 キャンベル博士』『おめでとう 智おじさん(大村健一)』『美術を愛する科学者』、『TPP大筋合意 12カ国 GDP(国内総生産)世界の4割』、『第10次再審請求へ 名張毒ぶどう酒事件 妹が申し立て』『遺体に顔寄せ「無実晴らす」』(6日付、毎日朝刊)

十月五日
 大村智さんのノーベル賞を伝えるニュース画面=5日夜。CBCのNEWS23から
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 ことしのノーベル医学生理学賞に共同受賞者のひとりとして、北里大学特別栄誉教授の大村智さん(80歳)が決まった。NHKの「ニュース7」でキャスターが「受賞おめでとうございます」と電話で問いかけると、大村さんは「ありがとうございます。微生物を頼りに、微生物に教わってきましたので、微生物に賞をあげたらいい」と冗談交じりに喜びを語ったという。
 また受賞の知らせを受けたときの様子について「私を含め3人に賞を出すという連絡があり、『受けますか』とおっしゃられるので『慎んで受けます』と言いました」と実際に交わしたやり取りも明かした。自らが評価された理由について、大村さんは「今回の受賞はマラリアの研究者も含まれているので、熱帯病に焦点を当てて選考し、基礎的に貢献した3人が選ばれたと思います」と述べた。日本人のノーベル賞受賞は昨年に続いて2年連続、23人目で医学生理学賞は1987年の利根川進さん、12年の山中伸弥さんに次いで3人目。

 大村さんは1974年に静岡県伊東市で採取した土から寄生虫の駆除に効果のある化合物を出す微生物の放線菌を発見、化合物はエバーメクチンと名付けられた。81年にはエバーメクチンをもとに開発された動物用の寄生虫駆除薬イベルメクチンが米メルク社から売り出され、各国で家畜などに使われ食料の安定供給に貢献。このイベルワクチンが人の寄生虫にも有効と分かり寄生虫駆除薬メクチザンが作られ、その後ガーナなどアフリカの風土病で失明を招く盲目症など重い寄生虫病に悩む世界の人びとに役立ってきたいきさつがあるという。

 さらに大村さんは「化学や微生物の研究をするなかで、微生物の力は人が追いつかないくらいの力を持っていることに早く気付き、うまく利用して役立てることができるのではないかと思ってやってきました。ノーベル賞を受賞するとは思っていなかった。何かひとつでも人のためになることが出来ないか、といつも思ってきましたが多くの方々を救えたという気持はあります。亡き妻(文子さん)が一番喜んでくれると思う」などと、これまでの苦労を振り返りもした。
 そして。ノーベル賞を受賞する意義については「あまり目立たない分野ですが、微生物は人類にとって重要なパートナーです。そういうものに目が向けられて、人類の健康や福祉の増進のために研究が役立つことを期待しています」とも付け足した。

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 愛猫のこすも・ここ。彼女が午前中、台所床部分に全身をひくつかせ2度、3度と黒い吐出物をはいたあと、馬の嘶きにも劣らぬほどの大声でニャアオー、ニャアオーと私を見つめて大声で泣き続け、私に何かを訴えたあと、苦しそうな表情で全身を横たえてしまったのには驚いた。
 なんといっても彼女は満20歳の高齢である。デ、とうとう、こすも・ここはこのまま死んでしまうのでは、と心配な1日となった。夕方、帰宅した妻にこのことを話すと彼女は急に立ち上がり、猫を入れるネットと籠を手に「さあ、いくよ」と立ち上がった。あれよあれよ、と言う間に、気が付いたら私とこすもは近くの愛北動物病院に居たのである。
 アもウもスもない。こうした的確な判断があればこそ、長女猫のこすも、そして1歳違いの次女猫シロちゃんが、ここまで長生きしてきていることは紛れなき事実なのである。いつもの動物医の判断では「ないたのは、はいたときに痛かったからだ、と思う。体重が3・4㌔と以前よりだいぶ増えています、おそらく大丈夫。注射を一本打っておきますので、しばらく様子をみてください」との診断だった。私には、こすも・ここが主人である私の気を引こう、とわざとああした号泣に至ったと思えてしかたないのだが。

 これも、ここのポーズか。はいたあと元気を失くしてしまい、水にも口をつけない愛猫こすも・ここ
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 事実、ここちゃんはポーズをとる名人で、カメラを向けるとすぐに、すまし顔になることがよくある。きょうは、はいてから病院へいくまでは一口も食べようとはしなかったが。このところ秋に入り天候が良いせいもあってか、モリモリ食べる様子を間近にしてきていただけに、心配ないとは思っていたが。私たちの関心を引こうと演じた策略に1敗食わされたのかもしれない。それはそれで良いのだが。真相はここだけが知るのである。
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 プロ野球巨人の福田聡志投手(32歳)が野球賭博に関与。同僚の笠原将生投手(24歳)から紹介された知人との間で夏の甲子園大会、巨人の試合を含むプロ野球、米大リーグの試合を対象に賭けをしていたという。巨人の久保博球団社長が読売新聞東京本社で記者会見し発表し明らかになったもので、球団では刑法の賭博罪に当たるとして、警察への届け出を検討、両投手に謹慎処分を科しているが解雇もありうる、としている。
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【きょうの一文・ことば】
 ▼内閣改造と自民党役員人事が7日に迫った。………▼千年前の笑い話ではない。入閣適齢者が自民党内に67人、首相の出身派閥にさえ10人以上いるという。どんな恨み節が永田町に響くか。トップの手腕は埋もれた人材の掘り起こしでも試される。古代中国の王、舜の理想的な統治を「野に遺賢なし」といった。賢人をふて寝させない首相の度量を見せてほしい。
=5日付、日経1面〈春秋〉から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『名張毒ぶどう酒事件 葛尾地区半世紀振り回され もうこれで終わりに』『遺族、再審引き継ぐ 奥西死刑囚の妹 新たに10次請求へ』、『福島第一・1号機カバー撤去』、『イチロー、メジャー初登板(1回2安打1失点)』、『弘道会本部を捜索 山口組母体 愛知県警、分裂後初』、『村上文学で輝く故郷 芦屋、西宮 研究者らノーベル賞待望』、『はやぶさ2の旅先 Ryugu 小惑星名公募で決定』(5日付、中日夕刊)
☆『マイナンバー始動 法施行 通知カード発送』『マイナンバー制度スタート 「通知届くか」広がる不安 避難の被災者把握困難 東京文京区では「戻る確率25%』、『奥西元死刑囚死亡 「司法に翻弄された」 40年取材のカメラマン』、『TPP大筋合意へ 米豪、医薬品決着 甘利氏「準備整った」』、『アキバ好きのアライグマ 警官ら2時間かけ捕獲』、『小牧市住民投票 ツタヤ図書館反対多数 「選書に制限の恐れ」』(5日付、毎日夕刊)
☆『奥西死刑囚死亡 54年間無実訴え 89歳名張毒ぶどう酒事件〈解説〉再審請求 重い扉』『〈翻弄 名張事件が問うもの▶▶上〉獄中の恐怖半世紀 奥西死刑囚死亡 涙の妹「がんばりゃあたなあ」』『「思い出したくない」「無実いつか証明を」地元複雑』『「冤罪」叫び届かず 再審請求9度謎残ったまま』『袴田さん姉「無念だろう」』『本紙が号外発行 名古屋駅』、『レッサーパンダ脱走 旭山動物園、30分後捕獲』(5日付、中日朝刊)
☆『奥西死刑囚死亡89歳 名張毒ぶどう酒 再審請求中 司法に強い憤り』『拘置43年3カ月』、『〈これまでこれから戦後70年〉「水俣病の生き証人」2歳で発症「確認第1号」』、『IS支部名乗り声明 バングラ日本人男性殺害』、『勝浦タンタンメンV B―1グランプリ 3位・津ぎょうざ小学校』、『小澤さん熱こもった指揮ウィーン・フィル「80歳」祝福』(5日付・毎日朝刊)

十月四日
 54年間にわたって無実を訴え続け、第9次の再審請求中だった、あの名張毒ブドウ酒事件の奥西勝死刑囚が、きょうの午後零時19分、収監先の八王子医療刑務所(東京都八王子市)で肺炎のため死亡した。89歳だった。
 事件は1961年3月に三重県名張市の公民館で行われた懇親会で農薬入りブドウ酒を飲んだ女性17人が中毒症状を起こし、5人が死亡して発生。奥西死刑囚は35歳で逮捕されたあと一審で無罪、二審で死刑判決を言い渡され、その後1972年6月に最高裁が上告を棄却。死刑確定後は冤罪を訴えて裁判のやり直しを求める再審請求の繰り返しで収監期間は43年に及んだ。今後は実妹(85)が請求人として、再審請求を引き継ぐ意思を示しているという。
※公判や再審請求審での主な争点は、▽自白調書の信用性▽ブドウ酒の王冠に刻まれた歯形が奥西死刑囚のものか▽ブドウ酒に注がれた農薬が、奥西死刑囚が使ったといったん自白したニッカリンTか、などだった。
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 きのうの京都行き疲れもあってか、体調が元に戻るのに少し時間がかかった。やはり、齢のせいか。自分では永遠の若者のつもりでいるのだが。外を歩いていても新聞をよんでいても、だ。ましてやテレビ画面に映し出される男や女を見るにつけ、結構な齢に見えるのに私より若い人々が結構多い。その偽りなき現実には、ナンダカ落胆を禁じ得ない。
 でも、この世に生きる全ての人たちが「自分だけは若い」と思って生きているに違いない。だから自身のなかにわずかなの救いを求めて生きてゆけるのだろう。ニンゲンとは、皆か弱く、あどけなきいきものなのである。1人ひとりが一生懸命に生きているのに。なぜ戦争なぞということをするのか。そこが分からない。

 枝もたわわになった柿の木
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 夕方、畑へ。妻の舞がたわわになった柿を野鋏で一つひとつ収穫し、私は草の除去に続き、舞の指示で備中で田起こしをした。帰る途中、妹宅に寄って収穫した柿のなかでも大きく育ったものばかりを選んでおすそ分け。野も畑も町なかも、そこいらじゅうが秋色に染まったような、不思議な錯覚に陥った。
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 ラグビーの世界一を決める第8回W杯イングランド大会で世界ランキング12位の日本は第一次リーグB組第3戦でサモアを26―5で破り、史上初めて一大会2勝をあげ初の8強入りに望みをつないだ。エディ・ジョーンズ・ヘッドコーチ率いる日本は初戦で優勝候補の南アフリカを破る大金星でW杯では24年ぶりの勝利。第2戦はスコットランドに大敗したが、この日初の2勝目を挙げ、勝ち点8。第4戦となる米国戦は11日(日本時間12日未明)に行われる。
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【きょうの一文・ことば】
 共産党が、国民連合政府の提案を出したことをニュースで知り、大あわてで家に帰り、インターネットで志位さんの会見映像を見ました。/「共産党、やったな」と思いました。国民の声を聞いて、国民のために動いた。これはすごいことです。………
=4日付しんぶん赤旗日曜版1面『戦争法廃止の政府を 野党協力へ始動 志位委員長国民の声に応えよう』『大義掲げた意義すごい』の記事のなかで。作家室井佑月さん

【新聞テレビから】
☆『〈世界と日本 大図解シリーズ №1219〉ノーベル賞 科学のあゆみとともに 若林文高(国立科学博物館理工学研究部長)』(4日付中日サンデー版)
☆『米が「国境なき医師団」誤爆 アフガン病院 19人死亡』、『日本初の2勝 ラグビーW杯』、『浄化後地下水 海に初の放出 福島第一の1週間』『福島事故後71人天下り 経産省17人 電力と関連団体へ』、『東フィルの前身松坂屋の少年音楽隊 秘蔵写真歴史奏でる メンバー遺品から50点』『東邦ガス4月電力参入 家庭向け割安料金 中電に挑戦』、『「錦三」客引き12人逮捕 ぼったくり対策 愛知県警一斉摘発』『「フリー」実態は店と連携 系列ごと縄張り 事前に報酬相談』、『「姥捨の棚田」遺志実る 復活尽力の男性 昨年事故死』『長野、友人ら収穫』、『視覚傷害男性はねられ死亡 徳島 引退直前盲導犬も犠牲』(4日付、中日朝刊)
☆『決めた3回転半 浅田選手が復帰戦』、『〈復興を探して〉津波被害の男性避難4年半 故郷やっと帰れる 街の再生待ちわび=岩手県山田町に帰る浦辺利広さん(59)』、『東西格差今なお課題 ドイツ統一25周年』、『日本大勝 決勝Tに望み ラグビーW杯 サモア戦(26―5)』、『〈Sストーリー〉おかみさんの闘い―海老名葉子さんの70年』『三平の妻の務め 大須演芸場再開に献身 落語が変えた人生』『生きた証し 次世代へ』(4日付、毎日朝刊)

十月三日
 フィギュアスケート元世界女王で1シーズン休養後の現役続行を決めていた、名古屋の星、真央ちゃん(25)=中京大=。その浅田真央が、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで行われたジャパン・オープンで復帰後初の公式戦に挑み、フリーで3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を成功させ女子出場6選手の最高141・70点に輝き、復活を印象づけた。
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 行きと帰りの新幹線車中で少しでも再読できれば、と宮内憲夫の詩集「地球にカットバン」(思潮社)と志賀泉の「フクシマ漂流」(志賀泉発行)2冊をバッグにしのばせ、京都へ。京都の平安女学院・Mホールのほか、近くの有栖館(有栖川宮旧邸)庭園と室内で催された日本ペンクラブの京都例会=1部は裏千家前家元・千玄室さんによる特別講演。2部は懇親会=に出席するためである。このうち玄室さんの話は、日本人としてしっかりしたマナーを守ることの大切さをご自身の経験から分かりやすく語られ、感銘した。

 ダブル受賞となった宮内憲夫さんの詩集〈地球にカットバン〉
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 引き続きあった庭園での懇親会では吉岡忍さん、吉澤一成さん、宮内さん、京都で総合文芸誌「まほろば」を主宰する石田天佑さんらとも久しぶりに歓談出来、講演の内容も含め、足を運んでよかったなと思っている。日本ペンクラブの集まりには、昨年は何かと都合がつかず京都例会、東京での〝ペンの日の集い〟のいずれも参加できなかった。それだけに「昨年はこなかったよね」と皆さんから言われ、交友関係の大切さをつくづく感じた。

 この日は秋にしては珍しいほどの暑さとなった。浅田次郎会長もあいさつのなかで開口一番「きょうの京都は、本当に暑いですよね。でも、(特別講演の)お話が味わい深く一言ひと言聞き漏らすわけにはいかない内容で、とてもよかった」と続けられたが、その通りだった。懇親ではあらたな方も含め多くの出会いもあったが、きょう一番嬉しかったのは宮内さん、すなわちミヤさんがことしの小野藤三郎賞特別賞と芦屋市の富田砕花賞に決まったとのニュースに接しられたことだった。京都例会のあと、京都駅前の居酒屋「惣次」に寄って、さっそく、ささやかなるお祝い会をさせて頂いたのは言うまでもない。
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 酒を酌み交わしているところへ、ミヤさんの携帯が鳴った。奥さまからで「今夜は、ごはんどうするの」との電話。デ、しばらくしてお開きにすることに。私は京都駅で京都・丹後に伝わる網野名物ばらずしを妻への土産に買い、新幹線に乗って名古屋に向かった。

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 秋を彩る「江南市民花火大会」が〝すいとぴあ江南〟北側の木曽川河川敷で今夜行われた。そのせいか、京都から帰って江南駅に降りると、いつもとは比べものにならないほど多くの人々が街中にあふれていた。自宅近くでは特別仕立てのバスや自転車で帰宅する人々が目立った。それにしても、秋花火とは珍しい。犬山の明治村では昨日、開村50周年の記念事業として4代目村長の阿川佐和子さん(エッセイスト)が公募で選ばれた入場者と一緒に村内を散策したという。各地で行楽の秋、本番である。
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【きょうの一文・ことば】
 和敬清寂(〈和〉お互い同志が仲良くする、和し合うということです。〈敬〉尊敬の敬で、お互い同志が敬い合い、自らを慎むことです。〈清〉清らかという意味。見た目だけでなく、心の清らかさをさします。〈寂〉どんな時にも動じない心のことです。)
=千玄室さんの特別講演「お茶の心 和敬静寂」から。和敬清寂とは、について

 私たちは島崎藤村、正宗白鳥、志賀直哉、川端康成会長…と続いてきた日本ペンクラブの平和を愛し、保ち続ける気持ちをいつまでも忘れてはならず、大切にしなければなりません=日本ペンクラブ京都例会で。あいさつに立った梅原猛さん(元日本ペンク会長、第13代)

【新聞テレビから】
☆『コウノトリ2羽放鳥中部初 福井から羽ばたく』『「コウちゃん 約束守れたよ」45年前住民ら思い重ね』『国内に84羽生息里山再生の象徴』『七尾線の豪華列車「花嫁のれん」出発 JR金沢駅』、『双子パンダかわいすぎ 白浜で母子公開 屋外は久しぶり』、『グアテマラで豪雨、土砂崩れ 26人死亡、600人不明』、『鹿児島で震度4』(3日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉 再生エネ吹くか新風 福島沖=福島県楢葉町の沖合20㌔=浮かぶ風力発電』、『御嶽山ふもと健脚競う 初のハーフマラソン大会に850人』、『半田の70代女性4000万円詐欺被害』、『容疑者妻「親族宅に現金」ラーメン店強殺 手配の決め手に』、『伊勢・高3殺害 事件後「死にたい」 男子生徒、友人にLINE』、『シンドラー元社員逮捕 エレベーター故意に停止 威力業務妨害容疑』(3日付、毎日夕刊)
☆『9日発表ノーベル平和賞「原点回帰を」 9条・被爆者 注目集まる』、『東電役員らを書類送検 福島県警 汚染水「公害犯罪」容疑』、『尖閣近い沿岸部で拘束 中国スパイ容疑、稲沢の男性』、『命のビザ執務室危機 リトアニア・杉原記念館 築75年以上 傷み進む』、『日本の技VW(ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン)不正見抜く 堀場製作所の測定装置』、『ユニー6年ぶり赤字8月中間 コンビニ苦戦響く』、『ニセ電話詐欺4000万円手渡し 半田の70代女性』(3日付、中日朝刊)
☆『規制庁資料大量流出 原発関連 経路特定できず』『汚染水漏れ書類送検 福島県警 東電と新旧経営陣』『電子書簡配信進まず 検査員指摘 被災地の雇用創出』『伊方再稼働に同意 町議会委』『愛知県立大「屋根貸し」発電』『ヤクルト14年ぶりV真中監督1年目で栄冠』『父と磨いたスピード ヤクルトV けん引の山田選手』、『女性3閣僚 交代へ』、『出会い系「サクラ」は男 千葉県警摘発被害66億円「男心を理解」女より稼ぐ』(3日付、毎日朝刊)

十月二日
 吹く風が時折、肌に冷たい。秋の深まりゆく気配。そんなようなものが、迫りくる。
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 今夜遅く。私は久しぶりに先日、軽井沢で聞いたシンガーソングライター、橘光顕さんの歌声のユーチューブ化に取り組んだ。タイトルは【脱原発への祈り込め。ふるさとへの思いを熱唱! 橘光顕さん】である(ご本人には了解済み)。
 読者の皆さまには、被災者としてたくましく生きる姿をぜひとも見て、聞いてほしい。コメントは「福島県の浪江町で被災し埼玉県上尾市シラコバト団地で避難生活をしながら故郷への思いを、ただひたすら歌い続けるシンガーソングライター、橘光顕さんが浅間山麓の軽井沢・朗読館であった「ライブとトークin朗読館」に登壇し、出演。……」といった具合。※この試みは、脱原発をめざす文学者の会が主催して2015年9月22日に実現した。映像は、そのひとこま
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 土曜日。東京都内では国会周辺を中心に、今夜も安保関連法案成立に反対する人たちによるデモが繰り出し、「ハンターイ」の声が夜空にこだました。たまたまNHK総合夜の〈ドキュメント72時間〉のタイトルは「国会前の路上で」。「政治家って。ただ大きくなった子供みたいに感じます」とは、ある女子高校生。デモを黙って見守るある男子大学院生は「いい、悪いではなく、答えがない何かを感じたくて」の返事。「私どもの若いころは、戦争、戦争の明け暮れでしてね。今は平和。平和な世の中で、みんな幸せですよ」とさらりと言ってのけ、通り過ぎていった高齢男性のひと言が、私の頭に突き刺さった。

 プロ野球はヤクルトが東京・神宮での阪神戦で延長十一回、2―1でサヨナラ勝ち、14年ぶり7度目のセ・リーグ優勝が決まった。前年最下位だったチームが優勝するのは、1960年の大洋(現DeNA)、75年の広島、76年の巨人に続き4球団目という。パリーグでは、2001年に近鉄が記録している。ともあれ、巨人が優勝するよりは、ヤクルトが優勝する方がいい」ので、まずはめでたし、か。それにしてもドラゴンズには、がんばてもらわないと。
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 夜のNHK総合のナビゲーション〈追跡山口組〝分裂〟の真相 対立の行方を探る〉。名古屋弘道会出身の篠田建市山口組6代目組長の過去の足跡と神戸山口組との対立の構図などについて説明。名古屋での用心棒代など集金の厳しさはじめ、▽警察に会わない▽事務所に入れない▽情報提供しない、の〝3ない主義〟にも触れていた。
 指定暴力団の抗争というと九州や神戸がよくあげられるが、名古屋でもかつては大変な抗争があったはずだが。番組はその点に触れておらず今ひとつ食い足りなかった。ただ1点頭に残ったのは、ノンフィクション作家溝口敦さんが語った「暴力団の結成からして禁止していくべきだ」とのことばか。
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【きょうの一文・ことば】
 哲学知識を振りまきながら、宇宙のすべては「モナド」によって予定調和的に決定されており、人類消滅に至る戦争も災害も核汚染も「美しい」と言い放つこの神は、どこか餓鬼大将のように無邪気だ。これが筒井の到達点だとすれば、さて彼にとって文学とは何だったのだろう。(大審問官)
=2日付中日夕刊『〈大波小波〉神になった作家』から。1部を抜粋

【新聞テレビから】
☆『〈生駒と織田 歴史ものがたり(13)江南郷土史研究会須賀弘之〉生駒利豊(従五位下隼人正五代生駒利豊)〉16歳の時、父家長と共に小田原征伐に』(2日付、尾北ホームニュース)
☆『〈アール・ヌーヴォーのガラス展 18日まで 名古屋・松坂屋美術館〉うっとり 幻想世界』、『中畑監督が辞意 DeNA 後半戦失策で引責』、『シリア空爆は「無差別」 米、ロシアの作戦批判』、『iPS手術1年経過良好 加齢黄班変性 視力の低下止まる』、『米の大学(オレゴン州ローズバーグの大学で)銃乱射9人死亡 7人けが 容疑者射殺』『町外れの学校で静けさ破る惨劇』『「悲しむ家族出ぬよう祈る」 銃規制活動支援まのあけみさん』、『凶器か金属棒発見 春日井強殺現場近くで』、『他の友人にも「死にたい」 伊勢・高3刺殺 依頼ほのめかす』、『日進の29歳男性 路上で倒れ死亡』、『大入り願い まねき上げ 名古屋顔見世 吉右衛門さんら』(2日付、中日夕刊)
☆『列島に強風吹き荒れ 東海道新幹線に遅れも』、『飯舘出身の「そら」セラピー犬の訓練中 愛嬌たっぷり 東北にも出張』、『ツタンカーメン義母と眠る? 「王墓に未発掘の部屋」レーダー探査へ=古代エジプト王ツタンカーメンの墓に義母ネフェルティティも埋設されている、との新説が浮上』、『TPP閣僚会合1日延長 知的財産 米豪、妥協探る』、『主要国目標出そろう 温室ガス削減 インド提出』、『女性殺害元警官 懲役20年を求刑 大阪地裁』(2日付、毎日夕刊)
☆『西武・秋山216打 プロ最多更新』『秋山選手 母子家庭の星「自分も同じ」球場招待』、『〈2016 伊勢志摩サミット〉「ジュニア版も三重開催を」桑名鈴鹿四日市 外務
省に打診』、『千枚田、ありがとう 廃校前最後の稲刈り 新城・連谷小』、『米以外とも軍事協力 武器輸出促進 防衛装備庁が発足』、『景況感3期ぶり悪化 物価見通し下方修正へ 日銀デフレ遠のく恐れ』、『原告「突破口できた」 羽島・石綿被害 ニチアス賠償確定』『スパイ容疑中国で逮捕 1人は稲沢出身』、『石井議員に3億4000万円 日歯連13年参院選で支援』(2日付、中日朝刊)
☆『政権安定へ10閣僚留任 首相方針 高市・中谷氏続投』、『橋下新党結党表明 「おおさか維新」17人参加』、『「戦う長官目指す」スポーツ庁発足 鈴木氏が抱負』、『新国立建設へ大東氏=JSC(日本スポーツ振興センター)の新理事長に1日付で就任した大東和美氏(66)=が決意 JSC』、『自動車盗有力情報に報奨金 被害最多の愛知 全国初、1万円』(2日付、毎日朝刊)

十月一日
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 よる。NHK総合テレビで【一番電車が走った(再)「文化庁芸術祭参加・ヒロシマ奇跡の実話…16歳少女が被爆3日後チンチン電車を運転」】を見た。「勉強するより運転の方が楽しかった」「なんにもなくなることはどういうことか。見なければならないのです」「誰かがやらなければいけない。君も私も。おねがいします」など。原爆投下に被災してなお、廃墟の街・ヒロシマで市民の足である広島電鉄を動かし立ち上がろうとする、壮絶な人間ドキュメントに胸を打たれた。人は、どんな苦難にあっても「強いな」と思い、目頭を涙が伝った。
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 このところ連日深夜から未明にかけての執筆が続いた。自分との勝負、戦いだ。
 そのせいもあってか。けさの社交ダンスのレッスンのさなか、先生の〝若さん〟から「ごんたサン、左目が赤いわよ。大丈夫」と突然、言われ、サングラスなのによく分かったなと思う半面きょうは無理しないでおかなければ、と直感(ただ、レッスン仲間の他の女性は「全然、気がつかなかった。先生、ホントによく見ているわね」の弁)。帰宅し、そのまま目を休ませなければ―としばらく寝た。

 それはさておき、きょうもいつもの調子で中日朝刊の「沈黙法廷 154」(佐々木譲)を皮切りに、同夕刊の「この道 小出義雄 72」「記憶の渚にて 293」大波小波(「歴史家の歴史修正主義」)、毎日夕刊「津軽双花 31」(葉室麟)の順で読み進めた。葉室麟の「津軽双花」と小出さんの「この道」、佐々木譲の「沈黙法廷」は、分かりやすいばかりか読みごたえがあり、とても楽しみである。
 ただ中日夕刊連載小説の「記憶の渚にて」。これは分かり辛い。月はじめの〈あらすじ〉を読んでも話が折れていて理解に苦しむ。作者自身、自分だけが分かっているひとりよがりの文体で一般読者への配慮が足りない。読者の心に迫る点では甚だ劣悪きわまる。なぜ、もっと厳しく筆を入れないのか(入れているかも知れぬが)。新聞が一般読者を相手にする以上、分かりやすい内容に、と敢えて注文をつけておく。
 登場人物が多過ぎるかばかりか、文そのものがあっちに飛びこっちに飛んでしまっている。もっと削りこまなければ(今さら、どうにもならないかもしれないが)。新聞小説としては失格である。一度家系図のような作中の人間関係がひと目で分かる系統図でもつけてみたらどうか(系統図は、殺しの取材などではよく使う必需品なのだが)。それに比べたら葉室麟の「津軽双花」は取材も歴史的な流れもしっかり押さえており、どっしりした文体で優雅ささえ秘め毎回ドキドキさせてくれ、とても参考になる。わかりやすい。
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 新聞の片隅にベタ記事で山内久さん(やまのうち・ひさし、脚本家。享年90歳。老衰)と岡副美代子さん(おかぞえ・みよこ、料亭「金田中」のおかみ。享年85歳。肺炎)の訃報。山内さんは「若者たち」や「私が棄てた女」など多くのテレビ作品を手がけたことで、岡副さんも名物おかみとして知られ、田中角栄はじめ美空ひばり、三船敏郎らとの交遊も深かった。
 北九州沖の周防灘で見つかり、福岡県苅田町の港に係留されていた体長16・3㍍、重さ33㌧のクジラの死骸。県は1日、この死骸を陸地に引き上げる作業を始め、県管理の緑地に移したうえ2日には解体を終え、埋めるという。腐敗により体内に充満していたガスが爆発するのでは、と心配されていたがガス抜きにより爆発の可能性はなくなった。やれやれ、だ。
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【きょうの一文・ことば】
「昨年通りのスケジュールだったらもっと早く決まっていたと思う。いったい誰に何のメリットがあったのか分からない。いい迷惑だ」。/友人たちからは「10社から内定をもらい、3社に絞ってまだ迷っている」「80社にエントリーシートを出してようやく1社内定した」などと、さまざまな声を聞く。景気や採用時期の変更による影響を気にしてきたが、「結局は本人次第なのかな」と考えている。
=10月1日付毎日夕刊『来春入社の内定式 就活短期化「いい迷惑」 幕引き、悩んだ学生』の記事のなかから。抜粋

【新聞テレビから】
☆『「爆弾低気圧」東海も警戒を あすにかけ大雨』、『「人と植物共存し まちづくりを」秋篠宮ご夫妻 愛知の緑化祭出席』、『スマホで遊んで君も建設業界へ 名古屋の専門学生らゲームアプリ 高齢化、人手不足が深刻』、『大企業・製造3期ぶり悪化 9月短観 中国の減速響く』、『★マスコミ倫理懇大会開幕』、『中国南部また爆発 連続爆発現場 警察、33歳男を追跡』、『山口系有力団体高山組を家宅捜索 愛知県警』『分裂後29人を逮捕 全国、21カ所捜索』(1日付、中日夕刊)
☆『新酒初搾り上々の出来 半田』、『さよなら「ダイエー」 名古屋から屋号消滅 5店舗「イオン」へ継承』、『16年卒内定 解禁』、『米露、衝突回避で一致 シリア空爆 米、政権支援に懸念』、『「社会の発展に貢献を」 スポーツ庁発足 鈴木大地長官就任』、『自民四役、副総裁留任 首相表明「来年参院選踏まえ」』(1日付、毎日朝刊)
☆『「本当は、もう1勝」山本昌が引退会見』、『愛知の51歳ら2邦人逮捕 中国スパイ容疑 さらに1人拘束か』、『日歯連元副理事長主導か 迂回献金容疑 上限超過を認識』、『「ミライ(昨年12月に世界で初めて発売した燃料電池車・FCV)」受注3000台 発売10カ月 納車まで最長3年』、『防犯カメラに容疑者 春日井強殺ギャンブルで借金 90㌔歩いて逃走』、『以前から殺害依頼か 伊勢 少女が逮捕の少年に』『少女「少年は親友」高校が会見』(1日付、中日朝刊)
☆『露、シリア領空爆 対IS アサド政権支援』、『日米物品協定改定へ 安保関連法公布 平時も運用』、『筧(かけひ)(千佐子)被告4回目起訴 大阪地検 兵庫の75歳男性殺害』、『少女「着エロ」映像販売 児童ポルノ法違反容疑 7人逮捕』『■AV出演拒否の女性勝訴』(1日付、毎日朝刊)