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2011/09/10

 ウエブ文学同人誌「熱砂」では、今回初の試みとして4000字小説に挑戦。同人それぞれの個性が生き映しの作品群となりました。ぜひ、読んでください。作品と内容、作者は次の通りです。

☆「大蛇」 自身の深奥部分に棲みついてしまった大蛇。私はこの先どんな道をどう歩いていけば、よいのか。心象小説の中に度々現れる大蛇は一体、どこへ。
(伊神権太)
☆「Sternenzelt(シュテールネンツェルト=星空)どんな困難も人々が1つになることにより乗り越えられる。被災地の鎮魂を願って歌った感動の「3000人の第9」演奏会。底流にあるのは高齢化社会を生きる万里子の人間賛歌のようでもある。
(碧木ニイナ)
☆「愁いの谷」 岩魚釣りに誘われたその谷で聞かされた後輩社員の退社話。ありがちな話ではあるが、読者を不思議と幻想の世界へ、と引きづりこんでいく。
(真伏善人)
☆「黄泉の雫」 1ふらり、ふたり2拝啓 あなたへ3ノクターン(夜想曲)と、3話が見事に共鳴。女は出産によって変わる。人間、大事な時は一人きりだ。
(山の杜伊吹)
☆「言の葉流し」 教えてください。あなたが一番消したい過去の言葉を。…本当はね、何も消したくなかった。物語全体に流れる発想の妙が、たまらない。
(黒宮涼)
☆「白樺にて」 あっ!、僕の部屋のカレンダーガールが抜け出して来ている。夢と現実のハザマでの数々のドラマは、さてどこを彷徨い歩くのか。
(加藤行)
☆「ヴィレッジ バンガード」 団塊世代の私たちは親が失った日本精神のない何もない所からの出発だった。あのころの新宿はどこへ行ってしまったのだ。
(平子純)

 牧すすむ、香村夢二は次回作にご期待を。