伊神権太の連載小説「あゝ、きつの――私はお類、吉乃と申します」を㊤㊥に続き、㊦を公開
既に公開済みである㊤㊥に続き、7月2日に㊦を公開しました。ぜひ、お楽しみください。㊦の内容は、以下のとおりです。
6(小牧山新城と御台御殿)7(わかれ)8(あとがきと信長のその後)
この小説は、戦国の時代を駆け抜けた、知られざる信長と吉乃の愛とロマンに満ちた生き方に焦点をあて、歴史的事実に出来るだけ沿う形で物語化しました。ウエブ文学同人誌「熱砂」紙上での公開に続き、こんご加筆、修正のうえ書籍化する予定です。これまで情報、資料提供や時代考証、アドバイスなどお世話になった多くの皆さまには心から御礼と感謝を申しあげます【伊神権太記。2017年7月2日午後】。
信長が愛した吉乃のものがたり/伊神権太の連載小説「あゝ、きつの―私はお類、吉乃と申します」㊤に続き、6月15日夜には㊥も公開へ
吉乃の魂を宿した吉乃桜(愛知県江南市内で)。2017年春写す
天正10年(1582年)6月1日、亀山城を出立した明智光秀は本能寺へと向かう。部下たちはまだ謀反について知らされていない。日付が変わり6月2日になり、桂川を渡ったところで、光秀は部下たちに敵が本能寺の信長であることを告げる。夜明け近くになって本能寺を取り囲んだ明智軍は、本能寺に対して攻撃を開始した。/襲撃を受けた信長はなんとか応戦を試みる。「信長公記」によると、はじめは弓で戦い、次に槍で闘ったとある。しかし多勢に無勢。最期は奥の間で切腹して果てた。/ところが、戦が終わってみれば、肝心の信長の遺骸が発見できなかった。信長の遺骸は一体どこへ消えたのだろうか。一説によると、信長の家臣たちがその遺骸をある僧に託したのだといわれる。……
以上が【図説『信長公記』で読む信長の謎 小和田哲男 青春出版社】の中の〈本能寺の変 信長の遺骸ははたしてどこへ消えたのか〉にある記述の1部である。ということで、6月2日は一般に〈本能寺の変〉で自害した織田信長の命日とされる。
そして。その信長がこよなく愛した女性こそが尾張名古屋の地が生んだ、お類すなわち吉乃(きつの)だった。伊神権太渾身の小説「あゝ きつの㊤」をぜひ、ご愛読ください。
㊤は1時代背景、2出戻りお類、3出陣、4「月の輪」凱旋です
㊥は5たからもの。川並衆たち
以降は㊦と続きます。お楽しみください。
16日に小牧駅前ラピオあさひホールで琴伝流大正琴弦洲会第三十三回春の宴。ぜひ、見てくださいね!
「熱砂」同人の詩人牧すすむさん。その牧さんが倉知弦洲として琴伝流大正琴弦洲会会主と大師範を務める弦洲会の33回目の春の宴が愛知県小牧市の小牧駅前ラピオ5階あさひホールで16日午前10時30分から開演します。入場無料。司会は年々人気の的の松田恵子さん、その人が務めます。
オープニングは春琴会第一のみなさんによる〈風雪流れ旅〉。次いで〈桜舞曲(T・O・P・S)〉〈アメリカ橋(さみどり)〉〈酒よ(桃花台教室)〉〈つぐない(桜洲会ひまわり・ささゆり)〉〈達者でナ(ゆめじ)〉〈白雲の城(岩倉い~わ会第一)〉……の順で全43曲を次々と披露。フィナーレは、国民文化祭参加曲〈川の流れのように(参加グループ)〉で締めくくります。
この間には豊菜会による友踊り●名古屋コーチン音頭●飛騨川恋唄の披露も。クライマックス【弦洲の世界】では~船村演歌~と銘打ち、弦洲会主と次席崇さんによる●別れの一本杉●兄弟船の2曲が親子鷹演奏され、息のぴったりあったニッポンイチの名演奏が観客を魅了しそうです。詳しくは弦洲会本部=電話0568(79)3669=まで、お問い合わせください。
「熱砂」22回目のテーマエッセイ〈まわる〉を公開
4月3日に以下の通り、「熱砂」同人7人全員のテーマエッセイを公開。まわる、とヒトコトに言っても人それぞれ。それこそ、いろんな人生があるんですよね。読者のみなさまには、ぜひ読んで頂けたら、と願っています。
「女子高生の焼身自殺」/伊神権太、「駐在さん」/牧すすむ、「まわしまわる一日」/真伏善人、「いつまでまわる」/黒宮涼、「まわる」/平子純、「回る回る 回転すし」/眞鍋京子、「残像」/山の杜伊吹
平子純が回想録「翻弄」第2弾〈ある名古屋の宿の物語〉を発表
新幹線開業により大量輸送が可能になり旅も変わり日本人の意識も変わっていった。
旅行会社は各々大きくなり修学旅行、団体旅行を激しく争奪合戦をし始めた。そうなると旅行業者は旅館を自分の意のままにしたいと考えそれぞれ協定旅館組合の組織を競って作った。各地域に支部を結成し全国総会は春に行うようになった。(原文通り)
ウエブ文学同人誌「熱砂」同人、平子純の回想録「翻弄 第一章名古屋駅裏編」に続く「翻弄 ある名古屋の宿の物語 第二章成長編」はこんな書き出しで始まります。作中に登場する主人公一夫は、平子の実の父で平子自身(作中の政志)も幼少期から、そんな父の苦闘の背中を間近に見て育ってきました。それだけに、宿を取り巻く厳しくも、かつ優しく温かい人間模様が繰り成す栄枯盛衰のドラマは、まさに家族が共に泣き、笑いながら歩んだ忘れ得ぬ〈道なき道〉であると同時に、名古屋の旅館業界の歴史そのものだともいえます。
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脳梗塞に言語障害、不自由な足という三重苦のなか、家族や友人らの声援もあって、平子さんは今再び果敢に立ち上がっています。前途を照らす、その渾身の作「翻弄」の第2章成長編をぜひ、読んでいただけたら、と思います。どうか、ナゴヤの街に〈一輪の花〉を咲かせ続ける、傷だらけの実録証言にご期待ください。(ウエブ文学同人誌「熱砂」主宰、伊神権太)
※「翻弄」は引き続き、繁栄編、挫折編、理想を求めて(仮)の順でつづきます。