「熱砂」の19回目のテーマエッセイ、【しあわせ】を公開
私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のテーマエッセイも歴史を刻んで19回目。今回は若手、黒宮涼の提案でテーマは「しあわせ」です。12月に入り、真伏善人の〈ギャラリーのある湖畔〉を皮切りに伊神権太〈大切ないま。今は幸せかい〉、眞鍋京子の〈いろいろなしあわせ〉、黒宮涼〈家族という幸せ〉、山の杜伊吹〈困ったナ〉、牧すすむ〈スマホ〉の順で公開しました。ぜひ、読んで皆さまそれぞれの幸せとは何か、胸に手をあて考えてください。
連載詩小説「FLQX」の最終回(11)を公開
結末は、主人公の無職を知る女主人からの【コチコイ】【ハヤクコイ】だった。あとは、本文をじっくりお楽しみください。〈食いついて離す者に用は無し〉〈食いついて離さぬ者にはごちそうを〉で、だから、ここに引き込まれた。それぞれの想像を膨らませて読んでみてください。
どこかしら優しさがにじむ展開が胸を打ちます。いつの世にもありがちな話しに、ホッとさせられもします。人間、誰しも傷つきながら悲しみを背負って生きてゆく。その弱い一端が垣間見られました。さあ~ タツオォ、前を向いて、どこまでも歩いていこう。
ところでFLQXって。どういう意味? ミカァ 教えてください。
連載詩小説「FLQX」(9)(10)まできました。ラストは次回(11)です
真伏善人による未知数の詩小説「FLQX」が(10)まできました。事の顛末やいかに。
(9)「残りのコーヒー 続けざまに二度すする」 分かる気がする。「はや夕暮れ/昨日と同じように/夕暮れがくる」 これも分かる。これでは、なんだかパズルだ。頭の体操ごっこをしているみたい。最初はちんぷんかんで、ナニガナンダカワカラナカッタ。
でも、文句なく面白い。―フルキュゥクス。ワタシハミカ。アナタノコトシテルヨ。イイコトアルヨ。外人? が大変、気になる。文学が、いやヘンテコリンここに極まれり、の詩小説が、これほど頭の活性化になるだなんて。それこそ主宰の私もカンパイ、カンパ~イである。
(10)真伏の風貌からも表れているが文全体に、そこはかとなき寂しさと哀愁が漂う。それも。いつだって弱者の味方としての、だ。ワタシハミカが気になる。作者には悪いが、この詩小説を読むうち「一体何を言いたいのか」と首をひねったことも何度か。が、読み進めるうち「つまらんことは、実はイイコトダ」と悟った。読者の皆さまには、こりないで最初から何度も何度も読み返してほしい。真伏は、とうとう庶民文学の星、キラメキになった。鍵はリングノートの謎めいたアルファベット、ワタシミカ、外人、それとも作者本人か。
※作者曰く「当初10回の予定だった連載を11回にまで伸ばします」と。アタイミカにたどり着くためにも、あと1回ということらしい。フィナーレがとても楽しみである。皆さん 応援、くれぐれもよろしくお願いします。(「熱砂」主宰・伊神権太)
❤ぜひ見てください! 6日に名古屋で琴伝流大正琴弦洲会の第31回中央大会
新たな船出を前に倉知弦洲(牧すすむ)さん自作の詩〈未来〉=弦洲会の会誌最新号~詩のページ~から
~今、新たなる夢に~をスローガンに、6日午前10時から名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(旧名古屋市民会館)で第31回の中央大会が開かれる。入場無料。大正琴弦洲会の倉知弦洲会主は、ウエブ文学同人誌「熱砂」メンバーで詩人の牧すすむさん、その人である。
前回はそれこそ、花も嵐も乗り越えて第30回記念大会を達成したこともあって、今回は新たな旅立ちに。新しい夢への挑戦が始まる。当日は〈ソーラン節〉(フレンズ鳳来・奥三河)をオープニングに、よこはまたそがれ、愛のロマンス、港町十三番地、旅愁、達者でナ、雨の御堂筋……の順に、一門各グループによる日ごろの練習成果が全55曲披露され、フィナーレは〈世界に一つだけの花(栄中日文化センター第一・名古屋)〉で締めくくる。
今回もハープノーバの松澤毅さんが❤おかあさん❤川の流れのように、を大正琴演奏。日本民踊研究会の出渕豊菜さん一門が❤名古屋コーチン音頭❤青春の街(小牧市民まつり讃歌)の踊りの披露でそれぞれ友情出演。倉知弦洲会主と崇次席の父子鷹がそろって❤福寿草❤もしかしてパートⅡ、を披露予定で、喝采を浴びそうだ。司会はチャーミングで、魅力いっばいの松田恵子さんが務める。