真伏善人が詩「静かなみちで」
復興未だ成らず、の東日本大震災と福島原発事故の被災地では信じられない風景詩である。真伏ならでは、の感性と筆致で幸せ感が、じんわりフワリと伝わってくる。愛知県尾張地方の、のどかな河畔のひととき。しあわせ、って。こういうことなのかも。
「熱砂」のテーマエッセイ、【間違い】の公開次々と
私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のテーマエッセイも歴史を刻み、18回目。今回は真伏善人の「疲労困パイ あわや」をトップバッターに、その後も随時、公開が進み伊神権太、山の杜伊吹、眞鍋京子、黒宮涼、牧すすむの順に11日現在、6人の作品が公開されました。突如、行く手を遮ったとてつもない大きさの土砂崩落。遅れをとった北アへのヘリ墜落取材。地下鉄でのかわいい娘さんの一時不明事件、別機のものと勘違いしてしまった搭乗券騒ぎ、認知症と日々闘う祖母へのやさしい眼差し、行き止まりの袋小路に入ってしまい命がけで脱出した主人公。ひとは所詮、過ちを犯すイキモノであることが、よく分かります。
テーマエッセイ【間違い】の公開作品は、以下の通り(6月11日現在)。
疲労困パイあわや/真伏善人、「間違い」こそ、成功への道/伊神権太、これほどの涙が、波のように/山の杜伊吹、間違いの搭乗券/眞鍋京子、間違い常習犯/黒宮涼、行きは良い良い〱/牧すすむ
【生きてゆく人間花たち/6月の唄】
喜び。悲しみ。笑い。涙。引き続き、伊神権太がこの世に生きる人間たちの日常生活の軌跡を中心に、ときには奇跡と摩訶不思議さについても描いていきます。猫たちが人間の浅はかさを嘆く場面も登場します。どうぞ、ご期待ください。
テーマエッセイ【間違い】がスタート。第1弾は真伏善人の「疲労困パイ あわや」
私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のテーマエッセイも歴史を刻み、今回は18回目。最初は書き手、真伏善人の「疲労困パイ あわや」で、作者が山登りに夢中になっていたころの忘れられない出来事の回想である。中央アルプスを登山中に突如、行く手を遮ったとてつもない大きさの土砂崩落。さて、どうする。あの日、若かった作者が取った行動や、いかに。〈急がば回れ 瀬田の長橋〉を実践した若者の沈着冷静さが活写されました。【間違い】はこんご随時、同人の作品を掲載していきます。ご期待ください。
真伏善人の詩「風よ」を、公開
〝改心〟まで求められ、これではあんまり。〈かぜ〉さんが、かわいそう――と思われる方がおいでかも分かりません。でも、でも。よく考えてください。風薫る5月というじゃないですか。それだけ〈かぜ〉さんたちは、生きとし生けるモノたちから期待されているから、かも知れませんネ。遥か昔に「あんずの木」だったような気がする作者。真伏ならでは、の偽らない自然の姿が、そこには活写され横たわっているのです。