「伊神権太の生きてゆく人間花たち/6月の唄」がスタート
「生きてゆく人間花たち」をインターネットで検索すると、日によっては60万件以上に達します。これは、もう続投せざるをえません。一匹(いっぴき)文士のこの〝目〟でこの世に生きる人たちのありのままを活写、たとえ一部でも後世に伝えられたら、というのが狙いです。幸い、伊神権太の元には国内外の多くから「読みました。毎日楽しみにしています」といったメールなどが相次いでおり、「生きてゆく人間花」に対するアクセス数も驚くほどの多さになってきました。こんごとも、よろしくお願いいたします。
加藤行が新境地の詩2編
加藤行の詩2編を、お茶の間に。「タンタ君の忘れもの」、そして「いくぞ 海賊コアラ君」の2編です。〈学校からの 帰りみち〉にタヌキのタンタ君の丸眼鏡がどこかへ行っちゃった。さてさて、どこへ消えてしまったのかしら。動物たちがいっぱい出てきます。
もう1編は、〈船出だ 船出だ いざ出陣だ〉と黒い眼帯をしたコアラの号令一下、何百匹ものコアラたちが乗った〈ぼくらの海賊船〉が大海原へ船出。でも、この海賊たち、貧しい人々を救うのが目的で〈明日も 希望の 陽が昇るんだ〉ってよ。ユーモアと楽しさ、やさしさに満ち、希望の道に通じる加藤行ならでは、のリズム感あふれる名作です。
ご家庭でお母さんやお父さんらと一緒にぜひ、読んでくださいネ!
15回目のテーマエッセイ、公開中
「熱砂」同人による第十五回目のテーマエッセイ=テーマは「あの人」=の公開作品は五月十二日、新しく牧すすむの「それぞれの今」がアップされ、計七作品となりました。公開エッセイは、次の通り。
〈心の恩人/真伏善人〉、〈隣のあの人/黒宮涼〉、〈偲ぶ/加藤行〉、〈会いたい人々/伊神権太〉、〈「佳奈」の夢/眞鍋京子〉、〈ささくれ指/山の杜伊吹〉、〈それぞれの今/牧すすむ〉
生きてゆく人間花たち/5月の唄スタート
「生きてゆく人間花たち」。一匹文士伊神権太の筆で続行します。
申し遅れました。「生きてゆく人間花たち」のタイトルは、かつて【生きて行く私】を新聞=1982年2月14日~10月31日まで。毎日新聞=で連載された小説家宇野千代さんにあやかって始めたのが偽らない心境です。千代さんは生前、岐阜県根尾村(現本巣市)に立つ樹齢千五百年の淡墨桜再生に情熱を燃やし、当時〝淡墨記者〟を自認し老樹の再生を願って書き続けたのが私でした。
淡墨桜観桜会があった、その日。奇跡的に甦った淡墨桜のひとひら、ひとひらを目の前に千代さんは私に向かって、こう言いました。「あのねえ、伊神さん。私、雨にショボショボと打たれながらも必死で花びらを開き、咲かせているこの桜が愛おしくって、ね。かわいくて仕方ない。人間でも桜でも老いれば老いるほどに、美しくなるのよ。あなたも、そのうちきっと分かる日が来ると思うの」と。
人は皆、いや、この世に生きるもの全てがいつだって懸命に生きているのだ。本欄は、そうしたひとコマを拾い、生きていく支えになれば、と思っている。(5月1日、伊神権太記)
琴伝流大正琴第30回弦洲会春の宴に、ぜひお出かけください
琴伝流大正琴弦洲会主催、公益社団法人「大正琴協会」、小牧市と市教委、中日新聞社、琴伝流大正琴全国普及会が後援してことしも二十九日午前十時半から、名鉄小牧駅前のラピオ五階あさひホールで開かれます。入場無料。
弦州会主の倉知弦洲さんは琴伝流の大師範であるばかりか、〈恋の犬山(都はるみ)〉や〈青春の街・小牧(チェリッシュ)〉など数多くの作曲でも知られます。また、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」同人の詩人牧すすむさん、その人でもあります。
二十九日は、ハープエコー・ピンキーズの〈栄光の架橋〉で幕開け。〈遠くへ行きたい(ハープエコー)〉〈あざみの歌(夢路会)〉〈若者たち(わかば会・愛ばら会)〉〈恋のバカンス(なかよし)〉〈月の砂漠(さみどり)〉〈東京の灯よいつまでも(鈴美会)〉〈荒城の月(小牧城会・アザレア会)〉〈懐かしのボレロ(ピンキーズ)〉……の順で演奏が進みます。
途中、踊りによる●恋の柳橋(こだまの会)の友情出演があるほか、今では恒例となった倉知弦洲会主と長男倉知崇次席そろっての◆弦洲の世界〈ミニコンサート〉が親子鷹演奏で●あずさ2号●愛冠岬などを演奏することになっています。弦洲会門下で学ぶ大正琴愛好グループによる出演曲目は全37曲で、フィナーレは〈川の流れのように(T・O・P・S)〉で締めくくられます。
詳しくは弦洲会本部=電話0568(79)3669=まで。
なお、ホームページ(http://www.genshu.jp)=ウエブ文学同人誌「熱砂」ともリンクされています=でも弦州会の日ごろの活動の一端をご覧になれます。