加藤 行の詩二編「だいじに」と「愛の輪」
【何でも 何でも だいじにしたい…】(そう。何事もだいじに大切にしたいよね。そして。決して心を捨てたりなんかは、し・な・い。)
【にらめっこで わっはっは…】(〝赤いだるまさん〟とにらめっこ。怒ったって 泣いたって 恨んだって しゃあないよ。)
――リズム感があって、平易でわかりやすい新作2編の登場です。全編に、この詩人ならでは、のやさしさと精神的なたくましさを感じます。夏のひとときを、生きる力がわいてくる詩を一人でも多くの皆さまに楽しんでいただけたら、と願っています。
× ×
それはそうと、読者の皆さま。心から猛暑お見舞い申し上げます。
「北斗」が六百号目の前に。受贈誌をありがとうございます
今回も「熱砂」主宰の伊神権太あてに以下の同人誌が送られてきました。
☆月刊文芸同人雑誌「六月號、第598号」(平成25年6月1日発行)と「北斗 七・八月合併號、第599号」(平成25年7月1日発行)=いずれも編集発行人・竹中忍、発行所・北斗工房、連絡窓口・棚橋鏡代(電話052-321-0218)、頒価各500円=
☆「じゅん文学 2013/7 №76」(発行日・2013年7月1日、発行・「じゅん文学の会」、編集発行責任者・主宰戸田鎮子、連絡先・戸田方=052-876-5476=、頒価500円)
☆「文芸きなり №76」(発行日・二〇一三年六月、発行所・文芸「きなり」、事務局・石川好子方=電話052-763-5643)
☆「文芸中部 93」(二〇一三年七月一日発行、発行所・文芸中部の会=三田村博史方、電話0562(34)4522)
☆「弦 第93号」(発行日・二〇一三年五月二十五日、編集発行・弦の会、代表者・中村賢三、発行所・中村賢三方=電話052-794-3430)
☆「№63 峠」(頒価500円、発行日・二〇一三年六月一日、発行所・「峠の会」=桑原加代子方、電話052-703-6762)
伊神権太の【生きてゆく人間花たち/七月の唄】
引き続き社会に横たわる、さまざまな人間ドラマを日々、日記調で活写してゆきます。
新作登場、加藤行の掌編「家族の絆」
「芳江は泣いていた。悲しくて、夕食を取ろうとして箸をもった手も動かない。」
消えた妻、芳江は一体どこへ。絶望感で気持ちが押しつぶされそうになる夫、卓郎。「すまない、芳江。俺が悪かった。芳江。許してくれ、芳江。頼むから帰って来てくれ、芳江。……」
―物語はなんの変哲もない家庭での夕食から、始まる。この日、夫が妻に料理のこごとを言ったのがきっかけで妻が突如として消え、物語は意外な方向に展開する。平凡な家庭でのありがちな話を活写することにより、家庭での温もり、真の優しさとは何かを私たちに教えてくれる。ぜひ、ご一読ください。
伊神権太の【生きてゆく人間花たち/六月の唄】
今回も社会に横たわる、さまざまな人間ドラマを日々、日記調で活写してゆきます。ぜひ、ご期待ください。