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2012/11/11

何度も読んでください! 加藤行の詩二編


☆「風が吹く」と「人間の絆」
風が吹く=【かぜ】はいつだって。怒って笑う。でも、優しくて。タンポポの羽に舞いもする。
人間の絆=人間として生まれたって。すごいことだよね。感動を「天」に届け、「愛」を語り、「めぐり逢う愛」に感謝。生命と愛と心が響き合う、人と人との絆は、途切れないバトン……
―ー読者の皆さん。何度も、何度も。声に出して読み直してください。透明感に満ちた粋な詩人の風景が、そこには見えてきます。
        ×        ×
 詩人で同人でもある加藤行さんは、つい先日、9日に奈良であった「地域社会福祉の集まり」で1時間ほど精神疾患について講演をされました。詩の創作と同時進行で社会のためにも役立っておいでです。(「熱砂」主宰・伊神権太)

2012/11/02

生きてゆく人間花たち/十一月の唄


☆一匹文士の伊神権太が九、十月の唄に続き、〈21世紀のニンゲン物語〉を活写していきます。お見逃しなく。

2012/10/31

エンタテイナー、真伏善人が意欲作【黒いへび】を発表


☆前作〈十リットルの女〉に続く真伏ワールド 昭和二、三十年代の子どもたちはビー玉やショーヤ遊びに夢中だった。「少年時代」の思い出は、「熱砂」同人でギタリストでもある作者の真伏に限らず、誰にだってある。
 物語は、そんな時代背景のなか、昭和への郷愁を呼び起こしながら始まる。こづかいを引ったくられたり、お菓子を食べられたり…、あげくに叩かれたり、蹴られたり。遊びまで強要され、頭の上がらなかったガキ大将。そのガキ大将に、主人公「孝平」がある事件をきっかけに目覚め〈黒いへび〉を手に入れ、敢然と立ち向かう話である。
 当時の野や山、川が視界の向こう側から見えてくるような、そんな淡々とした視覚(色彩)表現が物語全体を引き締め、そのうえドキドキわくわくする展開だ。読み進めるうち、そこにはこどもたちだけの不思議な空間が広がっていることに気付かせられる。
 そして。昭和の郷愁と作者・真伏の少年時代が浮かび上がり、時代の音までが聞こえてくる。皆さん! ぜひ、腕白時代にタイムスリップし〝真伏ワールド〟を十分にお楽しみください。

2012/10/30

今、始まる 眞鍋京子の世界。掌編小説〈幻の初恋の人を慕ひて〉を公開


「どこの人かしら? 何て名前の人かしら? あの人に会えたらいい」
誰にでもある初恋。作者が長年、胸に秘め続けてきた〝幻の人〟が、いまウエブ文学同人誌「熱砂」紙上で初めて明かされる。時代は太平洋戦争さなか。お上からの〝召集令状〟という一枚の赤紙で健康な男たちが戦地に駆り出されていく中、小学五年の少女の心は、揺れに揺れた……。

 柴刈りで出会った大学生。この人こそ、千代の初恋の人、中條雲海であった。

―あとは、読んでのお楽しみ。「幻の初恋…」は、戦時下の少女の恋心を生き映した、眞鍋京子=滋賀県の文学同人誌「くうかん」代表、大津市在住=渾身の名作である。ぜひ、読んで往時の初恋ものがたりに思いを馳せてください。

2012/10/30

感性詩人、加藤行が詩二編


☆「ひとりぼっち」と「待ちぼうけ」 この二編を読めば、【ひとりぼっち】も【待ちぼうけ】も悲しくなんかは、ない。だって「孤独はさ、魔法の力を持っているからね」。そして「ネジ巻きロボ君の待ちぼうけっ、て。どんなかしら?