新未来の浪漫派詩人・牧すすむから門下生に、〝ある愛の詩(うた)〟
☆琴伝流大正琴弦洲会の中央大会を前に1篇の詩を公開 28日、名古屋の日本特殊陶業市民会館(旧名古屋市民会館)のビレッジホールで~あの懐メロをもう一度~をテーマに午前10時開会の第二十八回中央大会(社団法人大正琴協会、愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社など後援)に先だち、弦洲会会主で琴伝流大師範、詩人でも知られる牧すすむが門下生に捧げる〝愛の詩〟をつくった。
詩には〈……私への表彰状は/今日も鏡台の引き出しの中で/静かに眠っています ハイ〉とありますが、とてもとても、大師範の倉知弦洲さんは門下生の努力と情熱を常に讃え、いつだって見えないが奥の深い、何にも優る表彰状を心から発信しているのです。なんとステキな大師範なのでしょう。門下生全員の張りきったお顔がまぶたに浮かぶようです。=詩は、本欄「熱砂」の牧すすむ作品集に掲載
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みなさん! ぜひ、中央大会を見にきてくださいね。入場無料です。
当日は今や売れっこにまで育った松田恵子さんの司会で、桜洲会桜スマイル(東三河)の〈大勝負〉でオープニング。〈夜空〉(同桜スマイル)、雪椿(碧洲会合同・刈谷)、はぐれこきりこ(豊田合同第四・豊田)、川は流れる(やまぴこ・奥三河)……の順で進み、東海各地から集った弦洲門下の各グループが計55曲を披露、フィナーレは〈蛍の光〉をそろって演奏する。
恒例の友情出演は松澤毅さんら6人(ハープノーバ・飯田市)が〈異邦人〉と〈花〉を演奏、クライマックスの〝弦洲の世界〟では会主・倉知弦洲さんと長男で次席の倉知崇さんが●人生の並木路●丘を越えて、を父子鷹で演奏する。
なお、連絡先は弦洲会本部=電話は0568(79)3669=まで。
加藤行の世界、新たに詩二編
☆人間って、なんですか。やっぱり生きてることに感謝。そして〝空さん〟だって、笑って遊んでくれるのだから。「なんでも感謝」「空の涙」読んでくださいね。
生きてゆく人間花たち/十月の唄
一匹文士の伊神権太が歴史の伝承者として何げなき日々を生きる人間たちを、単なる身辺雑記ではない〝21世紀のニンゲンものがたり〟として九月の唄に続いて活写していきます。そこには、愛もあれば、喜び、時には悲しみも横たわっています。新生「熱砂」の他の同人の創作も併せ「強く、優しく、あすへの希望に満ちた」人間群像を描ければ、と思います。
受贈誌(文芸誌「北斗」、楽力「楽名句会」句集)をありがとうございます
☆文芸誌「北斗 十月號」(591号、平成24年10月1日発行、編集発行人・竹中忍、発行所・北斗工房、連絡窓口=名古屋市中区、棚橋鏡代、電話052ー321ー0218)
ー尾関忠雄が「第一回齋藤緑雨文化賞アフォリズム賞」を受けることになった。アフォリズムといえばオーストリアのカール・クラウスが真っ先に思い浮かぶように、詩的ひらめきと哲学的素養、社会批判精神、そして何事にも対する野次馬根性が必要だろう。とても常人のよくするところではない。賞は与えられるべき者に与えられる、だ。十一月号で「タダオ・アフォリズム」について特集を組みたいと考えている。……(竹中忍)【編集後記より】
今号も、評論、エッセイ、小説、詩、タダオ・アフォリズム、人口天文台と充実。日本を代表する同人誌といってよい。
☆楽力「楽名句会」句集(表紙、挿画・音部訓子、編集・小野憲生、発行日・平成二十三年四月一日)
平成九年一月から始まった「楽名句会」の十五周年を前に誕生した初の句集。句会の醍醐味はなんといっても、同じ題のもと、どのように異なる句が寄せられ披露されるかにあります。さる職人の言葉に「自分ひとりでやっていると見えなくなる」とあるように、俳句も句会で白日のもとに晒されてこそ自作の良さ悪さが分かろうというものです。」とは、粋泡放送人・小野憲生の名言。
なお、関連記事は「熱砂」作品集のなかの二十八日付「生きてゆく人間花たち/九月の唄」(伊神権太)に詳しい。
加藤行が詩二編「正直」と「てんてけてん」
♯人間も自然の仲間…あるがままに(正直)
♪あなたの愛が、願いが、夢が、…みんな〈とおりゃんせ〉(てんてけてん)
秋風に乗って、ふんわりフワリと新作2編の登場です。