平子 純の掌編小説「死刑囚」を公開しました
「天の前では誰もが平等に死刑囚である」と筆者は言います。
親交のあった喜劇役者であり禅僧でもあったポール牧の自殺。
面倒を見ていた武蔵川部屋の親方(引退後の横綱三重の海)との交流と相撲界の内側。
2000円を盗むために人を殺し、死刑判決後に歌人となった島秋人のこと。
日本社会の変遷とともに語られる、ホテル経営者である筆者の素顔…。
筆者の人生観が色濃く反映された作品です。
牧 すすむのエッセイ「もう一人の母」と詩「初夏」を公開しました
「もう一人の母」
大正琴 琴伝流の大師範として忙しい日常を送る筆者の、ある教室での一コマがあたたかい筆致で描かれています。
「もう一人の母」はどんな女性でしょう。想像を掻き立てられます。
「初夏」
節電対策に人気の緑のカーテン「ゴーヤ」。ゴーヤの成長にお孫さん達の姿を重ね合わせます。
『外れたつるをそっとネットに戻してやる かわいい孫達の小さな手を取るような そんな仕草で』
情景が浮かんできますね。
真伏善人の短編小説「十リットルの女」を公開しました
男はセルフのガソリンスタンドでアルバイトをしている。そこへ月曜日の午前3時に現れるメルセデスベンツの女。
彼女の発する言葉は、決まって「ガソリンが出ない」。
黒っぽいジャケットのフードの奥から覗かせる変化に富んだ女の表情。やがて男は、女に心を掻きむしられるようになっていく。そして…
ストーリーテラー真伏善人の世界を存分にお楽しみください。
加藤行の詩を3編公開しました
1)こころの故郷
2)山の風景
3)愛はどこに
『全体を通してのメッセージを次の様に考えてみました。不思議な地球船に乗った人類も、小さな存在の生物もみんな同じ仲間です。それぞれに生かされていることの大切な意味があります。しかし、存在自体のナンセンスさを感じることもあるのです』という筆者の言葉に、読者のみなさんはどうお答えになりますか。
伊神権太の 詩ストーリー「雨の花」を公開!
ピースボートの船内を“海の牢獄”と表現する彼の詩が、ノルウェー、フィヨルドの遊覧船上より届きました。
美しい風景のなかで望郷の念が綴られています。