受贈誌(「北斗」「じゅん文学」)をありがとう
受贈誌(「北斗」「じゅん文学」)をありがとう<>☆「北斗四月號」(平成二十四年四月一日発行、編集発行人・竹中忍、印刷所・プリテックコーポレーション、発行所・北斗工房、連絡窓口・棚橋鏡代=名古屋市中区、電話052ー321-0218=)
小説、詩、エッセイ、評論と今回も充実した内容が目立つ。
☆「じゅん文学 2012/4 №71」(発行日・2012年4月1日、発行・じゅん文学の会、編集発行責任者 主宰・戸田鎮子、連絡先=名古屋市緑区神の倉3ー31、電話052ー876ー5476=)
同人の創作、エセー、時評を発表。第14回じゅん文学賞受賞作「いわし雲」=じゅん文学68号掲載、千田よう子さん=の選考経過と選評も収録。
人間社会を、ぶった切りー光る感性詩人
「熱砂」愛読者の間では、もうすっかりおなじみの関西の詩人・加藤行が春到来に合わせ▽飛翔▽回転木馬▽僕だけの秘密▽恐竜が来るぞ▽砂の城の5編を新たに公開しました。
太陽に向かい自らを捧げ炎へと姿を消す「飛翔」、〈白い雲の綿菓子たべて 澄んだ青空に深呼吸〉とあくまで童心の「回転木馬」、きっと観客は動物さんで檻にいるのは人間だと“視点の妙”で迫る「僕だけの秘密」、愚かな人間たちは自然界という巨大な恐竜に食われてしまうーと今を憂える「恐竜が来るぞ」、そして。せっかくつくった“太郎の城”が朝起きたら台風のせいで消えていた、とリアルな「砂の城」。みなさん、ぜひ読んで人間社会を見つめ直してください。
みなさん! 詩のかくし味って。何でしょう
琴伝流大正琴大師範の中でもトップで知られ、歌謡詩の作詞作曲でも知られる詩人・牧すすむが、久しぶりに楽しい詩「レシピ」を公開してくれました。
× ×
本を開きました レシピの本です
揃えた食材は とびっきりの上物
…
で始まる詩も、最後は「仕上げのかくし味は 譲れない私のこだわり 誰も知らない 大切な大切な二人のこだわり…」と意味深。実はこの本、世にも不思議な“愛のレシピ本”だった、とさ。
ーさすがは、プロの夢詩人。♪みかんの花咲く丘、の作詞で一世を風靡した今は亡き加藤省吾さんの秘蔵っ子・夢詩人ならでは、の筆ですね。繰り返し繰り返し、読んでみてください。ひそやかな二人だけしか知らないレシピ。これさえあれば、ふたりの愛は永遠ですよね。
受贈誌(文芸誌「北斗」、「文芸中部」、詩集「部分」)をありがとう
☆「北斗 三月號」第585号(平成24年3月1日発行、編集発行人・竹中忍、発行所・北斗工房、連絡窓口・棚瀬鏡代=名古屋市中区、電話052ー321ー0218)
☆「文芸中部 89」(二〇一二年三月一日発行、発行所・三田村方「文芸中部の会」=愛知県東海市電話0562ー34ー4522)
☆「部分 48 2012・3」(発行・三井喬子=金沢市鈴見台、電話076ー231ー1588、印刷・サンワ印刷)
加藤行の詩、一挙掲載
あんさん知っとりまっか
ほんまに浪花は良いとこでっせ
東京はんには分からんかあ=「おおきに」から
関西に住む詩人・加藤の身から泉のように生まれ出た現代詩五編を公開。「おおきに」「かくれんぼ」「喧噪の隔離」「労働」「悠久の愛」を掲載しました。
人間の悲しみ、つらさ、孤独感を乗り超えながらの浪花賛美。そして「歯を噛みしめ」「汗も流れるままに」「今を確かめ」「明日に望みを託し」生きる道。……そこには永遠の少年加藤でしか書けない、さわやかな世界があり、人間賛歌の未来が広がっている。
みなさん! ぜひ加藤ワールドにお越しくださいネ。