一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2024年7月~)

2024年7月31日
 きょうも暑い。それでもシロは「外に出る(散歩に行く)。行きたいの」と言ってきかないので、いつもの時間、午前10時を待って外に出す。シロ、オーロラレインボーのことである。この永遠なる大気の中で、おかあさん、すなわち舞(たつ江)と会って私のことを途中経過も含め、アレヤコレヤと話し合っているに決まっている。
 それにしても、きょうも暑い日である。このところは連日、猛暑が続いている。

 パリ五輪の体操男子「団体総合」は、不調のエース橋本大輝(22)を杉本正尭(25)、谷川航(28)、萱和磨(27)、岡慎之助(20)の4人が支え、逆転の金メダルを勝ち取った=橋本、萱、谷川はセントラルスポーツ。岡と杉野は徳洲会=。見出しは【体操男子 逆転の金 不調エース 全員で鼓舞】(31日付中日)というものであった。
 そして今ひとつ。【円熟 会心の手綱 馬術「初老ジャパン」銅 「すごい年月かけた」「あきらめない」 快挙に恩師ら歓喜】(同)も、すばらしい結果と成果である。中日新聞の記事によれば、昭和生まれの自称「初老ジャパン」が馬術の新たな歴史を刻んだ。29日のパリ五輪の総合馬術団体で日本は3位に入り、92年ぶりのメダルを手にした。-とあった。
 実を言うと、この私、新聞記者としてはるかかなた昔の小牧通信局在任時代に早朝の空港乗馬クラブに通い続け、乗馬は少しだけ、イロハを学び、楽しんだことがある。それだけに、総合馬術団体3位は、とても誇らしくて嬉しく、晴れ晴れとした気持ちになったのである。パリ五輪は、ほかにも柔道男子81㌔級の永瀬貴規(旭化成)が東京五輪に続いて金メダルを獲得。この階級での連場は五輪史上初めてである。

 東京地検が公設秘書の給与を国からだまし取った疑いがあるとして東京・永田町にある自民党の広瀬めぐみ参院議員(58)=岩手選挙区=の議員会館事務所や東京・文京区の広瀬氏の自宅を詐欺容疑で家宅捜索。

(7月30日)
 正午前、シロにわが家の留守番を頼み、滝高校時代のクラスメート「二石会」の令和6年度第2回役員会【第16回総会・準備会】に出席するため江南市内の「むさし家」さんへ。久しぶりに級友たちの元気な顔を見て、あれこれ話し合ったあとは、市内大阪屋で買い物をして帰宅。
 午後4時半過ぎ。自宅に届いた夕刊を読む。【体操男子団体 逆転金 2大会ぶり頂点】という1面トップ見出しが元気よく躍る中、【戦争で出られない仲間の分も ウクライナ初メダル フェンシング銅】の見出しが私の目にはひときわ、光って見えたのである。

 これを忙しい、というのだろうか。毎日毎日、せねばならない原稿書きに追われている。きょうも名もなき一匹文士の日々が過ぎていく。敢えて補佐をしてくれる人、いやお猫ちゃんといえぱ、愛猫シロに違いない。

 きょうの紙面も嬉しいことにパリから送られてくるメダルラッシュで埋め尽くされている。
【フェンシング個人日本初 加納金 スケボー男子 堀米連覇 馬術92年ぶりメダル】【勝って当たり前 淡々と】(30日付中日朝刊)【阿部一二三覚悟の連覇 負けた詩の分まで フェンシング加納、スケボー吉沢 金】(30日付毎日朝刊)といった具合である。

(7月29日)
 29日付中日の夕刊トップは、【フェンシング男子エペ 加納金 個人種目で日本勢初 感慨深い。信じられない】【懸垂幕で祝福 地元の愛知・あま市】【「約束果たせた」安堵 10度目優勝の照ノ富士】とどちらも輝かしい記事であった。

 きょうも大変な暑さだ。静岡では40度を超えたところがある(浜松で40・5度)ようで、危険な暑さを通り越し、いまにも周囲のモノすべてが燃え上がり焼け落ちてしまいそうな、そんな暑さを超えた熱さである。わが家の舞。今は亡きたつ江は、こんな暑さの中、一体全体、この広い宇宙の大気のなかのどこいらに、いるのだろう。午前中、外に出たシロは、炎熱地獄ともいえる外のどこを歩いてわが家に帰ってきたのか。それでも約束どおり、正午過ぎには帰宅。ホッとしたのである。
 
 パリ五輪第3日の28日は、柔道男子66㌔級で、阿部一二三(パーク24)が決勝でリマ(ブラジル)に隅落としと袖釣り込み腰の合わせ技で金メダルを獲得し、2連覇。女子52㌔級の妹の阿部詩(うた、パーク24)は2回戦で敗退。2大会連続の兄妹の優勝はならなかった。またスケートボード女子ストリートでは14歳の吉沢恋(よしざわここ、ACT SB STORE)が金メダル、15歳の赤間凛音(りず)が銀メダルにそれぞれ輝いた。パリ、セーヌ川河畔での五輪競技は、いよいよ佳境に入ってきた。

 愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)では見納め、最後となった大相撲名古屋場所が28日千秋楽を迎え、東横綱照ノ富士(32)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が、12勝3敗で並んだ平幕隆の勝を優勝決定戦で下し、10度目の優勝を果たした。

(7月28日)
 朝刊の1面トップは、当然のように【角田金 永山銅 厳戒パリ五輪開幕】である。

 朝一番で町内の回覧板を回し、広報「Konan 8月号」を花霞町3組2班の各戸に出向き、ポストに入れる。簡単なことではあるのだが。これがなかなか、どうして大変である。毎度思うが、亡き妻たつ江は、家事はむろん、自ら営むリサイクルショップ【ミヌエット】のことなどしなければならないことが山ほど、いっぱいあったのに文句ひとつ言うでなく、黙々とこの「班長さん」の責務を果たしてくれていた。あらためて「ありがとう。お疲れさま」と礼を言いたくなってくるのである。

 第33回夏季オリンピック・パリ大会が26日夜(日本時間27日未明)に開幕。柔道の女子48㌔級で角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が早々と金メダルを獲得、今大会の日本勢の金メダル第1号に。日本の夏季五輪通算500個目のメダルとなった。同じ柔道の男子60㌔級の永山竜樹(SBC湘南美容クリニック、愛知・大成高出身)も銅メダルを獲得した。
 インド・ニューデリーで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が27日、新潟県の「佐渡島の金山」の世界遺産登録を決定。日本は戦時中の過酷な労働環境を地元の展示施設で説明する、と表明。朝鮮半島出身者の強制労働があったとして登録に慎重な姿勢を示していた韓国も同意し全会一致で決まったという。これにより、日本の世界遺産は文化21、自然5の計26件となった。

(7月27日)
 朝刊は何と言っても【敦賀2号機「不適合」 直下に活断層否定できず 再稼働困難 規制委、新基準で初 <解説>高いハードル審査8年】をはじめ、【仏高速鉄道に破壊行為 五輪開幕日、3路線で放火】【サッカー女子 黒星スタート】(いずれも中日)といった見出しが目にとまった。いよいよパリオリンピックの始まりである。

 それと。きょうは、中部ペンクラブの理事会に久しぶりに出席。とはいえ場所を間違え、社交ダンスの発表会などでよく訪れる反対方向のビルに足を運んでしまったあと間違いに気がつき、新幹線正面玄関とは反対側の会場である旧国鉄会館まで辿り着くのにかなりの時間を要してしまったのである(途中、地下街で久しぶりに<れーめん>を食べたが、この味がまたおいしくて、よりいっそうの時間を費やしてしまったのである)。というわけで旧国鉄会館の会場に着いた時は会議が終わる寸前で、皆さんのお顔を瞬間的に拝見するだけに終わってしまったのである。人生、時にはこういうこともあるか。そういって自分自身を慰めたが、仕方ないか。

(7月26日)
 木曜日。きょうは私にとっては、とても悲しい1日となった。というのは、右上の部分入れ歯をこれまで支えてくれていた歯がとうとうグラグラになってしまったため月に一度のメンテナンス治療に合わせ、思い切ってエイ、ヤアーッとばかり、ぬいてもらったからである。若い頃は、白い健康的な歯が自慢で、よく口元を開いて自慢げに白い歯を見せつけたりしたものだが。私もやはり、既に年なのである。
 抜かれたあとは、緊急の入れ歯を作っていただき、一応その入れ歯でしばらくの間は耐えしのぼうというわけだが、これがまた抜歯部分が痛くて。大変なのである。思えば、きょう抜かれた一本の歯は私にとっては【(大事な大事な)一本の鉛筆】とも言える貴重な存在だった。それだけに、なんだか寂しい気持ちがしてならないのである。あ~あ。あ~あである。

(7月25日)
 木曜日。かつて、たつ江といつも一緒に聴いていた蝉たちの鳴き声が室内にまで届いてくる。ことしの暑さ続きには。もはや夏もだいぶ過ぎ去ったのではと思うのだが。きょうは、7月25日。まだまだ夏の入り口、始まりである。激しい雷雨に危険な暑さは一体、どこまで続くのか。あぁ~

 きょうもこの世の中、【水質「昔は茶、今は…」 緑色のセーヌやっぱり心配 雨で悪化恐れ日本選手「整腸剤飲む」 競技始まる男子サッカーなど】【聖火リレー終盤に 日本女性も笑顔で200㍍ パリ郊外】はじめ【米大統領選2024/ ハリス氏「自由か混沌か」 初の選挙集会 対決姿勢鮮明に】【高速ジェット船が房総沖で航行不能 海保がえい航】【能登半島地震発生日にX投稿 うその救助要請、逮捕 埼玉の容疑者「注目ほしかった」】【志賀原発2号機 復旧に2年超か 地震で変圧器故障】(いずれも中日新聞25日付朝刊の見出し)、ほかにも【外国人人口 初の300万人超 動態調査 日本人は15年連続減】【最低賃金 全国平均1054円 厚労省審議会 上げ幅最高50円】【遺族厚生年金男女差是正へ 子どもなし世帯 5年間の給付に】(同毎日新聞25日付朝刊見出し)…など。いろいろある。世の中は川の流れの如し、か。動いているのである。

 24日は中日ドラゴンズの立浪監督が名古屋市中区の中日新聞本社を訪れ、球団の大島宇一郎オーナー(中日新聞社社長)に前半戦の戦況を報告。大島オーナーは「十分に(3位以上の)Aクラスが射程圏内で、さらに上位をあきらめる状況ではない。後半戦は心機一転、春先のような快進撃を見られることを期待している」との談話を発表。監督は「何か一つミラクル、連勝を起こせるように最後まで頑張ってほしい、と言われた」と明かしたという。

 パリ五輪の開会式がいよいよ26日(日本時間27日未明)に迫った。ノートルダム寺院からルーブル博物館、エッフェル塔までの間のセーヌ川で行われるという開会式はどんなものとなるのか。以前、今は亡き妻たつ江(伊神舞子)とともに長男夫妻をパリに訪ねた際に乗船したセーヌの船旅が思い出され、どんな開会式となるのか。とても楽しみでもある。確か河畔には、巨大な自由の女神像もあったと記憶するが、開会式ではどんな姿を映し出すのだろうか。

(7月24日)
 土用の丑。
 朝。玄関横の空地雑草を抜いて除去、NHKの朝ドラが終わったところで、戸外の様子が一変。雨、風がうなるように荒れ狂い、玄関に置かれていた亡き妻の自転車は横転、古新聞の回収日に合わせて玄関先に出しておいた新聞の束5、6個もびしょびしょに。それでも、横転したままの自転車だけは-とずぶ濡れになりながらも立て直して元の場所に置いた。これは生前の舞がいつも乗っていた自転車なのだ。

 いやはや、雨、風、稲妻の襲来は突然だったので驚いたというか、ちょっと大げさかも知れないが、地球滅亡の瞬間に立ち会ったような、そんな気がしたのである。人間なんてちいさな存在だ。自然界が牙をむけば、ひとたまりもないことを改めて思い知ったのである。あゝ、それなのに、だ。人間たちは、なぜ愚かな戦争を世界各地で繰り返すのか。それがわからないのである。
 人間には何より怖い「自然」という立派な相手があるのである。人間同士が憎しみあう暇があるのなら、脱炭素化など自然との共存の道をさぐり、これを実行させるべきだと思うのだが。どうか。自然は恐ろしい半面、人間との共存者でもあるのである。話しこそしないが、美しい姿態で私たちとの共存を願ってもいるのである。

(7月23日)
 NHKのラジオニュースが「長崎大水害からきょうで42年になります」と伝えている。そうか、42年前の私は長崎大水害の現場に新聞社から双発ジェットの「はやたか二世」でカメラさんと共に特派され、西日本新聞の長崎総局を基地に連日、水没した長崎の町の取材に明け暮れ、夢中だった。「眼鏡橋が泣いていた」とか「長崎市民救った長崎放送」などと連日のように長崎発の新聞記事を書き、名古屋に送り続けた、あの怒濤の日々のことは今も忘れられない。そして。あの日々から42年もの歳月が流れ去っただなんて。とても、信じられない。
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    ☆    ☆    ☆
 令和6年7月23日。全国31の地点で35度以上の猛暑日。全国18の県に熱中症警戒アラートが発令され、この日だけで53人が熱中症で救急搬送されたという。東海地方でも豊田市38・3度、多治見市37・9度、桑名市37・6度…と各地で危険な暑さが続いている。まさに炎熱地獄とは、このことか。
 このところは日本中で大変、暑い日が続いている。そうしたなか、11月に大統領選挙が迫った米国では民主党のバイデン大統領(81)が選挙戦からの撤退を表明。日本では22日未明に愛知県蒲郡市神ノ郷町の東海道新幹線豊橋-三河安城間の上り線で線路設備の保守用車2台が衝突し、脱線。新幹線が終日不通となる大事故が発生した。なんだかこの世の人々は苦しみを与えられて生きている。そんな気がするのである。

 世界最強とされる永久磁石「ネオジム磁石」の発明者で「欧州発明家賞」の非欧州部門を今月受賞した大同特殊鋼の佐川眞人顧問(80)=第77回中日文化賞受賞者=が22日、名古屋市内で記者会見。神奈川大の日本常民文化研究所(横浜市)が能登半島地震で大きな被害を受けた能登半島に伝わる古文書のマイクロフィルム画像約30万こま分をインターネットで順次公開する計画を進めているという。これは大変、良いことだ。
 厚生労働省が22日、有識者から医療機関や高齢者施設などの状況に関するコロナに対するヒアリングを実施。それによると、国立感染症研究所は8~9月にかけ流行が拡大すると予測。武見敬三厚労相は「(コロナは)昨年を上回る形で感染者が増加しており熱中症と合わせ警戒すべきだ」と注意を呼びかけた、という。

(7月22日)
 大暑とは、よく言ったものである。きょぅは、その大暑。大暑である。

 けさのNHKラジオのニュースによれば、あのバイデン米大統領が11月に予定される米大統領選への立候補を取りやめた、とのこと。さもありなん、とはこのことだ。このところ新聞など各マスコミの論調によれば、バイデン大統領、すなわちバイデンさんは81歳の高齢でもあり、このところの発言も言い間違えなどよく過ちがある。それに何と言っても民主党内部からも立候補を懸念、断念すべきだとする声が高まり、このところは日1日と死に体になりつつあった。それだけに、「とうとうか」「やはり」というのが私の実感である。代わりにハリス副大統領(59)が立候補するとのことで、こちらは初の女性の米大統領が誕生することになるかも知れず、大いに期待してよいかと思う。

 1986年にインドネシアの日本大使館に爆発物が撃ち込まれた「ジャカルタ事件」。この事件で殺人未遂などで服役中だった元日本赤軍メンバー、城崎勉受刑者(76)が20日、服役中の施設で死亡。関係者によれば、夕食をのどに詰まらせ亡くなったという。もと日本赤軍というと、なぜか、わたくしは、あの重信房子さんを思い出してしまう。生きている間に彼女を直撃し、彼女の生きてきし人生を、その証しとして書かねば、と思っている。

2024年7月21日
 能登半島地震で半年以上、休館していた石川県七尾市の「のとじま水族館」が20日、営業を再開。岐阜県郡上市高鷲町の「ひるがのピクニックガーデン」では、ベゴニアが見ごろとなり、赤いじゅうたんが山の斜面を彩っている。気象庁によれば、フィリピン東の熱帯低気圧が台風3号に変わったという。

 日曜日。きょうの尾張名古屋は、とても暑く温度は37、38度になりそうだーというので、本人にもしっかり言い聞かせ、シロちゃんの外遊、すなわち朝の散歩は中止に。
「きょうは暑いから。お外になんか出たら、からだが焼け落ちちゃうよ。お兄ちゃんも『シロを出さないで』と言っているから」と何度も言い聞かせたところ、本人もわかったようで今は諦めた表情でシロちゃん、私の足元で静かに座っている。 

 デ、それはそれで、けさも舞の遺言で「あたしがこの世から消えても、いつまでも聞いてよね」と言われている【エーデルワイス】と【みかんの花咲く丘】をユーチューブでシロちゃんと一緒に聴き、この後に最近加わった能登半島地震の応援歌【能登の明かり】をシロとともに聞いた。そうしてひと息ついたところで今はこうしていつものように朝刊を読んでいるのである。

 正午過ぎ。スマホのピコピコピコ、に一体何ごとかと画面を開くと次のような文字が目に飛び込んできた。
【中国・近畿で梅雨明け 平年より2日遅く盛夏スタート 向こう2週間はかなり高温続く】と。これから、こんな暑さが続くかと思うと、うんざりである。
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 ところで今、世界が注目している11月の米大統領選はといえば、だ。けさの新聞報道によれば、再選をめざす民主党のバイデン大統領(81)に対し、18日から19日にかけ新たに党の連邦議員10人以上が撤退を要求。米紙ワシントン・ポストによると、1日の撤退要求としては過去最多だ-として【撤退要求35人超に バイデン氏、狭まる包囲網 米大統領選】の見出しで報じたのは、21日付の毎日新聞1面。なんだか、大統領候補としてのバイデン氏そのものの存在が危うく、死に体になりつつあると思うのは私だけか。それとも、どこかの段階でバイデン氏の存在そのものが息を吹き返し、逆襲が始まるのか。興味津々といえよう。
 ほかにけさの紙面で目立つのは、【「若貴」以来 大入り名古屋 大の里ら土俵充実 県体育館にお別れ 訪日客SUMO熱】【夏休みだ さぁ海だ! 内海】【市販薬乱用65万人 10代、50代割合多く 厚労省初調査】(いずれも21日付、中日見出し)といったところか。   
 

(7月20日)
 日曜日。どしゃぶりの雨のなか。とは。このことか。
 食事兼買い物に近くのスーパー、アピタに出ているさなかに矢の如き雨が次々と地上に放たれ、私は外に散歩に出したままの愛猫シロのことが無性に気になり、それこそ、矢となって帰宅。それでも彼女は、あわてず落ち着き払った表情でいつものようにいつもの場所(居間の横の縁側)で私の帰りをいつものように待っていてくれた。その顔は、現役記者時代に深夜未明に帰宅する私に文句ひとつ言うでなく、帰ると同時に玄関先まで来た私に「かえったの」と言って出迎えてくれた今は亡きたつ江(伊神舞子)にも似た表情にも見えた。
 そんなわけで、私は帰宅すると居間のガラスドアを開け、「シロよ。シロ、シロ。シロちゃん。悪かったね」と言って彼女を家の中に入れ、「ごめん。ごめんな。雨に濡れただろう」と言い、彼女の全身をふいてやったのである。

 けさの新聞報道によれば、トランプ前大統領(78)が18日、米中西部ウィスコンシン州、ミルウォーキーで開かれた共和党大会最終日に演説、11月の大統領選の党候補者指名を受諾。自身の暗殺未遂事件を踏まえ「米社会の不和と分断を修復する。米国の半分ではなく、全体のための大統領になる」と国民に結束を呼びかけた。というわけで、朝刊には【トランプ氏「分断 修復する」 共和党指名受託演説 バイデン氏が撤退の可能性 米報道】【米大統領2024年 前半▶▶団結訴え 穏やかな口調 後半▶▶ 持論展開いつもの形に】(20日付、中日朝刊)【「安全で繫栄し、自由ある新時代を」 トランプ氏「分断解消 共和党大会指名受託演説】【バイデン氏撤退論 「近く判断」米報道相次ぐ】(20日付、毎日朝刊)といった報道が相次いだ。
 ほかには【MS世界でシステム障害 空港など混乱 ソフト更新原因か】(20日付、中日)も、米マイクロソフト(MS)が19日、クラウドサービスや基本ソフト(OS)ウィンドウズ搭載端末での障害発生を明らかにしたもので、世界の人々の生活に関わる申告な事態だけに、1日も早い回復が望まれる-といった紙面の内容で。いやはや、この世界。いろいろあるものである。

(7月19日)
 朝早く玄関チャイムが鳴るので「何ごとか」とドアを開けると、先日の隣地民家解体業者から「きょうは解体地の3カ所ほどにまたトラクターを入れさせて頂きますのでよろしく願います」とのことだった。ダメです-というわけにもいかないので「解体したあとの跡地ですが、草が随分と生えて伸び放題です。ですので、これらの雑草を除去して頂けるよう、土地の管理者に話しておいてくださいな」とお願いする。「わかりました」の返事を得たが、そんなわけで今日のシロちゃん、自宅周辺の散歩は急きょ、見送り中止と相成ったのである。シロにも「きょうの散歩はダメだよ。ダメなのだから」と何度も言い聞かせる。

 昼間、妹がキュウリ三本を手に、ひょっこり訪れた。「うちでとれたの。丸かじりも出来るよ」と。それはそれは、見事なきゅうりだった。きょうは金曜日なので、がんばって一宮スポーツ文化センターへ。ここは生前の舞が、私の一宮在任時にフォークダンスのレッスンで通っていた忘れられない思い出の〝スポ文〟だけに、今は私が社交ダンスのレッスンで週に一度、通い続けている。きょうからは、クイックステップのレッスンが始まったが、これがなかなかどうして。ステップを踏み慣れるのに結構、手間取ってしまった。でも、先生の丁寧で親切な指導もあって、次からはそこそこ出来るのでは-と思っている。

(7月18日)
 18日は、36人が亡くなった2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件から5年。現場の京都市伏見区の第1スタジオ跡地で遺族や社員ら約140人が参列して追悼式が開かれ、犠牲者に祈りを捧げた。

 けさのニュースは何と言っても16日に米国アーリントンであった米大リーグのオールスター戦でナ・リーグの2番・指名打者で出場したドジャースの大谷翔平選手(30)が3回に球宴初本塁打となる先制3ランを打ったことか。日本人では2007年にランニング本塁打を記録したイチロー(マリナーズ)以来2人目でフェンスオーバーは初めて。本日付の中日スポーツ1面によれば、大谷は初出場した21年に勝利投手となっており、史上初めて球宴で「勝利&本塁打」をダブル達成した選手になったという。めでたし、めでたし、とはこのことだろう。

 午前11時過ぎ。わが胸のスマホが、いつものようにピコピコピコ、びこっ、と鳴り立てる。で、おもむろに画面を開くと、【関東甲信・東海が梅雨明け 来週にかけて猛暑続く】とのこと。朝刊の方は【強制不妊原告に首相謝罪 補償創設配偶者も対象 除斥期間主張を撤回 名古屋の夫妻「差別なくして」】がトップニュース。ほかには昨日は第171回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会の日で【芥川賞 朝比奈秋さん「サンショウウオの四十九日」 松永K三蔵さん「パリ山行」 直木賞一穂ミチさん「ツミデミック】の見出しが躍った。みなさんの今後の健筆に期待したい。

(7月17日)
 きょうの嬉しいニュースは、中日新聞の17日付夕刊の【のと里山海道・能越道 全線で通行止め解除】だろう。ほかには九州南部での梅雨明け。そして。米アーリントンであった大リーグオールスター戦の3回、球宴で初本塁打となる先制3ランをドジャースの大谷翔平が放ったことか。夕刊1面トップの【旧満州 知られざる日本語新聞 記者資格証と社員名簿遺族が保有 貴重な一級資料組織構成初めて確認】、2社面の【道後温泉本館全面再開 5年半ぶり「内装新しく開放感」】も捨てがたい。

 水曜日。早朝から洗濯物をベランダに出したかと思えば、雨で中に入れ、入れたかと思えば、しばらくして天気が回復したので再び干す。「やれやれ」と思っていると、またまた降り出し、またも洗濯物をベランダから室内に入れる、の繰り返し。それでも10時過ぎには、天候もすっかり回復したのでまたまたベランダに干した。この間に朝刊を読み、やっと一息ついたところで、こうしてワープロのキーをたたいているのである。

 それと今朝は先日、回覧板で各戸にお願いをしておいた古知野神社の「輪くぐり神事」の人形、車形奉納希望者の記入用紙を花霞町3組2班の班長として雨の中、組長さん宅に届けるなど結構バタバタした。でも、これとて一人のニンゲンとしての務めだから、と自身にしっかりと言い聞かせ、妙に真剣な面持ちで組長さん宅に届けたのである。だが、彼人(かのひと)は出勤直後のようだったのでポストに入れ、班長としての役割を果たした。のである。
 降ったりやんだりの繰り返しだった空模様も午後には晴れわたり、午前中の「雨空」がウソみたいだ。

(7月16日)
 3連休明けの火曜日。それに今朝は新聞休刊日で、なんだかホッとする。新聞のある日は、ひととおり読むのに結構の時間を要するが、きょうはその分からだを休めさせようと先ほどまで2階寝室で寝ていた。いまは11時40分過ぎである。

 本日、すなわち16日付の中日新聞夕刊は、<米大統領選/2024>のカット付きで【トランプ氏正式指名 共和党大会が開幕 副大統領候補にバンス氏】の見出し入りで「11月の米大統領選で4年ぶりの政権奪還を目指す共和党の党大会が15日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開幕し、ドナルド・トランプ前大統領(78)を党候補に正式指名した。トランプ氏は指名に先立ち、自らに近い中西部オハイオ州選出のJ・D・バンス上院議員(39)を副大統領候補に選んだと発表した。」という総合リードだった。
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 シロは何でも知っているよ。知っているのだから-とは舞(たつ江)が生前、私によく言っていた言葉だが、シロは私が2階で寝ている間、自身は1階ソファで寝、私が起きて階下に降りてくると彼女も起き、主人である私の足元に近づいてきた。そろそろ、いつものように昼食を与えなければ。それも舞が「シロちゃんのごはんは、これ。これなの。これだから」と言っていたコンボをやろう。いまは午前11時58分。
 というわけで、シロにはいつものように、きょうもNHKの正午のニュースのあと、アナウンサーの昼の憩いの語りが始まると同時にごはんを与えた。

2024年7月15日
 月曜日。祝日。「海の日」である。
 海といえば、志摩半島の御座白浜海水浴場はむろんのこと、浜島、安乗、波切、渡鹿野島……そして。能登半島の千里浜、関の鼻、泣き砂の浜に能登食祭市場、和倉の浜、七尾湾に輪島沖に浮かぶ海女さんたちの島、舳倉(へくら)島……と、それこそ数えきれないほどに取材などで現地を訪ねた日々 を思い出し、忘れられない。

 中でも三重県志摩半島浜島の黒崎の浜では当時、大きな社会問題となった中日スタジアム事件、いわゆる中スタ事件の責任を取って、時の社長(確か平岩さんとおっしゃった)が【わが敗残の記】なる家族にあてた毛筆遺書を残し、自らの手首を切り入水し命を絶った事件は壮絶だった。あの日、現地記者として現場に居合わせたことは永遠に忘れないだろう。
 そのドラゴンズの野球がそのご見事に立ち直り、生き返り、今は多くの野球ファンから喜ばれているのである。人生は不思議なものだ。
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 さて。それはさておき、けさの新聞のトップニュースは、といえば、だ。やはり13日午後6時15分(日本時間14日午前7時15分ごろ)に米東部ペンシルベニア州バトラーでの11月の大統領選に向けた演説集会で演説をしていた共和党のトランプ前大統領(78)が銃撃された暗殺未遂事件にほかならない。【トランプ氏暗殺未遂 演説中撃たれ右耳負傷 米東部20歳容疑者射殺 聴衆1人が死亡】といった見出しが痛々しい。

 大統領選を前にしての【トランプ氏 暗殺未遂】の活字には世界中が騒然となった
 

 きょうは午前中、ベランダに洗濯物を干した、と思ったら間もなくしてパラパラパラと小雨が降り出し、あわてて一度干した洗濯物を室内に入れるのに追われた。そして、その後いったんは晴れたものの午後になると、空からはゴロゴロ、ゴロの音とともに大粒の雨が矢の如く降ってきて、しばらくはどうにもならない強い降りが続いたのである。そんな豪雨を横目に私は、シロを外に出さなくてホントに良かったな-とつくづく思い、彼女とて、この点は納得したようである。

2024年7月14日
 我が家の宝刀シロちゃん。彼女が外に行きたい、出たいよお-と言ってきかないので午前11時半過ぎ。朝刊を読み終えたところで思い切って外に出す。朝のうちは小雨が降ったりやんだりだったので躊躇していたが、その後雨はやみ、あれほどまでに「出たい。出たいよ~」と私に向かって主張。今は亡き能登となじみが深かったあの芥川賞作家西村賢太さん(故人)でもないけれど、だ。
「シロだって、どうで一度の人生なのだから。出してやろう。なんでニンゲンにそれを止める権限があるものか」と、思い切って外に出すことにした。シロも俺も、どうで一度かぎりの人生(いや、猫生)なのだから-と決断し、お外行きを許可したのである。幸い、朝のうち散らついていた雨もほぼ止んでいる(シロは、その後ちゃんと時間どおりに帰ってきた)

 写真は、「(外に)出ると言ったら、出るの」と少しわがままなところは、亡きおかあさん(伊神舞子)そっくりの俳句猫シロちゃん=俳号「白」。本名はオーロラレインボー=。夜間などはいつも主人である私の隣にこうして座っている

 

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 14日。けさは朝早くからNHKラジオが「アメリカ東部のペンシルバニア州の選挙集会でトランプ米大統領候補(前大統領)が何者かに銃撃され、右耳の辺りから血が出ている。幸い命は大丈夫のようだ」といったビッグニュースを繰り返し流している。
 そして。この銃撃事件と関係があるのかどうか。それとも、私が敏感過ぎるのか。海を超えて(そういえば、あすは「海の日」だった)私のからだに銃撃の事実が届いたためなのか。この日は未明から早朝にかけ、いつもの左奥歯上の抜歯部分が強烈な激痛に襲われた。私は、そのままじっとしていたがしばらくすると、痛みは嘘のように消え去ったのである。私はさっそく、いつも手元においてある金山のペインクリニックで処方して頂き手元においてある【カルバマゼピン】をのんだが、痛みは過敏な神経からくる一時的なものだったようだ。
 不思議な痛みではあったが、この世の中。だれとて不思議と不思議の集合体で、みな不思議なる世界を生きていくのである。

 昨夜。日本三大盆踊りの一つである郡上おどりが岐阜県郡上市八幡町で開幕。この夏は9月7日まで週末を中心に30夜の開催が予定されており、明け方まで踊る名物の徹夜おどりは8月13~16日に4夜連続で開かれる。ちなみに、郡上おどりは国重要無形民俗文化財。「風流踊」のひとつとして2022年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。

 【能登地震 救出2カ月後「関連死」 母最期の言葉みんなへ】【不明3人死亡確認 松山土砂崩れ 高齢夫婦と息子】(いずれも中日新聞)など。いろいろある。私は私で私のペンを進める。

(7月13日)
 きょうは何を隠そう。わが愛する父、かつてはマルサの男(名古屋国税局監察官室長、四日市、千種各税務署長など。定年退職後は税理士。生涯にわたっての税務行政への貢献が認められ、勲四等瑞宝章を受章)としてこの社会に尽くした喜一=北嶺院専一居士=の誕生日である(父は平成19年、2007年7月24日に老衰のため死去。満92歳の旅立ちだった)。
「俺は、な。おとうちゃんは、フランス革命の前夜に生まれたのだ」が口癖で、そろばんだけは小学生の低学年で早々と1級資格を取り、特に読み上げ暗算となると、すべての珠算大会でいつも優勝していた私のことを「たかのぶ。おまえほど頭の良い子はいない」といつもおだててくれ、その後の私の人生航路に大きな自信を与えてくれた、まさにその人なのである。そんな父の言葉に母までが同調し「たかちゃん。孝坊はね。いっつも〝おねぶたさん〟だけれど。このこはそのうち、きっと天下を取るよ。みとって。おかあちゃん、そう思っとるよ」と惜しげもなく言ったものである。というわけで、父も母も私に【自信過剰】という大病、いや〝病〟を与えてくれた張本人なのである。

 さて。話しを替えよう。
 世の中の方は、といえば、だ。きょうも見苦しい世界が恥も外聞もなく活字の証拠として横たわっている。これをひと口で表現すれば、どうにもならない醜さとでいおうか。新聞紙面には【特定秘密 潜水手当 不正飲食 パワハラ 防衛省218人処分 懲戒最多 海自トップ「更迭」 岸田首相が陳謝】などといった醜い活字があちこちに躍っている。そして。そうかと思えば、だ。【政府・日銀が為替介入 3・5兆円か 円一時157円台】といった活字も気になる。中でも本来が国を守るべき自衛隊の悪事は、目を覆うばかりである。情けないといったら、ありゃしない。

 夜。たまたま見たNHK総合テレビの番組【新プロジェクトX 奇跡のバスケ日本代表 48年ぶり自力で五輪! 屈辱の歴史から大逆転 亡き友に誓った名選手】は、文句なく、とてもよい番組であらためてオリンピックのバスケットボールに興味と関心を抱かせる内容だった。

(7月12日)
【特定秘密不正運用やパワハラ 海自幕僚長ら218人処分 防衛次官や倒幕長も】【輪島の海 生き返る兆し】とは、中日新聞の本日付の夕刊1面見出し。なんたることか、と思う一方で【輪島の海 生き返る兆し】の見出しに胸をなでおろしたのである。ほかには【東証一時1000円超急落】【バイデン氏また言い間違い ゼレンスキー氏を「プーチン大統領」 ハリス氏を「トランプ副大統領」】も気になるところではある。

 事程左様にこの世の中、当たり前のことではあるが、毎日毎日いろんなニュースが飛び交っている。これら数々のニュースで1番簡潔かつわかりやすいのが新聞の見出しである。というわけで、けさの新聞の主な見出しといえば、だ。
 次のとおりである。
【旧統一教会の念書無効 献金勧誘違法性を示唆 最高裁初判断 二審破棄差し戻し】【中国は「戦争の支援者」 NATO首脳宣言 ロシア接近を非難】【マッチングアプリで勧誘か マルチ商法、4容疑者】【徳田虎雄さん死去 86歳「徳洲会」設立元衆院議員】(いずれも中日新聞)。

(7月11日)
 荷物を玄関前などに届ける「置き配」のサービスが拡大する。宅配大手の佐川急便は10日、置き配を本格導入すると発表した。ヤマト運輸や日本郵便に追随する。ドライバーの残業規制に伴う「2024年問題」で人手不足が深刻化しており再配達を回避することで配達員の負担軽減を図る。-とは、本日11日付の中日新聞で、見出しは【置き配 佐川も導入 再配達回避で負担軽減へ】というものだった。そういえば、わが家ではヤマト運輸から届く宅急便で【置き配】は既に常態化しているといっていい。

 そして。本日付の新聞のほかのニュースといえば、だ。【手術せず性別変更認める 広島高裁 外観要件「違憲疑い」】【農家も地球も守る 水田の中干し延長▼メタン減 大垣の飼料会社が農法推進】(中日朝刊)か。ほかにも【鈴鹿病院 虐待疑い36件】【工場周辺から硫化水素 石こうボード会社 大量廃材埋める 三重・川越】などいろいろと報道されている。
なかで大須演芸場の元席亭足立秀夫さんが心不全でさる5月14日に90歳で亡くなり、上方漫才の旗手「かしまし娘」の次女正司照枝さんも今月8日夜、急性心臓死で死去された。91歳だった。足立席亭も、しょうじ・てるえさんもこの世の中に笑いを届け続けておいでだっただけに、残念な気がする。足立席亭には私の現役時代に都々逸漫談の柳家小三亀松師匠と何度かお会いしたことがあるだけに、あの独特な風貌が思い出されるのである。
 これもまた人生か。

2024年7月10日
【輪島朝市やっと 震災半年 市内出張開催】【能登への思い滋味深く 世界的品評会・最優秀賞 日本酒部門】とは、10日付中日新聞夕刊の被災地・能登半島に関する見出しだ。まだまだ復興への道のりは気が遠くなるほどに果てしないが、こうした記事を読んでいると、被災地に一筋の光りが差し始めてきた現れでもあり、何よりも被災地の方々の前向きな姿勢に胸を打たれるのである。まだまだ道のりは遠いが、くじけず突き進んでほしい。
    ※    ※    ※

    ☆    ☆    ☆
 きょうは水曜日。午後2時37分。買い物と昼食から帰ったが、愛猫シロ、オーロラレインボーはいまだに帰ってはいない。
 一体全体、どこへ消えてしまったのだろうか。このままシロがいなくなってしまえば、だ。私の生きがいは何もかもが、だ。完全に全て消滅してしまう。帰宅後、前に同じように姿を消した時に探して回った自宅周辺を一回りしてきたが、茫々たる草むらと主(あるじ)亡き後に荒れ放題、廃墟と化した家ばかりが異様、かつやけに目立ち、シロの姿はどこにも見当たらない。
 10日午後3時38分現在。シロはまだ帰ってはこない。どこに消えてしまったのか。いつものように何はともあれ、早く帰って来てほしい。(シロはその後、午後4時過ぎに帰宅。私を見放してはいなかったのである)。

 朝。不燃物のゴミ出しで指定場所へ。
 中日新聞の朝刊<この人>欄で中日スポーツの4コマ漫画【おれたちゃドラゴンズ】の連載で知られる〝くらはしかん〟さん(倉橋寛さん)が【聖徳太子のモデルとされる厩戸王(うまやどのおう)を描いた歴史小説を出版】の明るい話題で紹介されているのを読み、ナンダカとても嬉しく思った。
 同紙朝刊には、ほかに【東証終値 初の4万1000円台 最高値更新 上げ幅一時1000円迫る】の記事も。ほかのニュースでは毎日新聞朝刊の【ウクライナ7兆円支援 NATO継続表明へ 首脳会議】【小沢氏 泉氏再選なら「また沈没」 代表戦不支持表明】が目立ったところか。

(7月9日)
 夜遅く。なぜだか寺山修司作詞の【戦争は知らない】と【時には母のない子のように】を歌いたくなり、スマホのユーチューブを開き、映像に映るカルメン・マキさんの声にあわせ一緒に歌ってみる。なぜだか、無性にこの歌をうたいたくなったからだ。このうち【時には母のない子のように】は、今となっては、はるかかなた昔の話ではあるのだが。私が新聞社の松本支局駆け出し記者としてスタートしたころに流行った歌である。当時、サツ回りで結構多忙ではあったのだが。それでも勤務を終え六畳ひと間の下宿に帰ったときなど、母を思い出し、ひとり感傷に耽ってよく歌った、懐かしの曲だといえよう。 

 日本列島は8日も東日本から西日本にかけ、太平洋高気圧に覆われ厳しい暑さとなった。この日の全国最高は和歌山県新宮市の39・6度で、最高気温35度以上の猛暑日は関東甲信から九州・沖縄の広範囲に及び全国914の観測点のうち155地区に上った。また猛暑日が100地点を超えるのは、これで4日連続。30度以上の真夏日は猛暑日も含め518地点に及んだ。気象庁によれば、8日の最高気温は、東京都府中市39・2度、三重県桑名市38・9度、さいたま市桜区38・6度などだったという。

 正午過ぎ。NHKラジオから「昼の憩い」のメロディーがいつものように担当アナの名調子で流れたかと思うや、まもなくして、半ごろだろうか。シロが帰宅し、食事を与えたところで猛烈な雨が降り出した。突然だったのでこれには驚いた。この昼の憩いでは舞鶴から船(カーフェリー)で小樽まで行き、ここから車中泊による一人旅を続けている男性からの投稿がゆったりした調子で朗読されており、その語りの名調子が終わるか終わらないかの間の突然の夕立ちだった。いやはや、驚いた。でも、なぜかしら。どこか清々しい気持ちになったのは、なぜか。人生とは。自然界も含めて面白いものである。

(7月8日)
 日本列島は、21の都と県に〝熱中症警戒アラート〟なるものが出され、このところ危険な暑さが続く。静岡市で昨日午後1時18分になんと40度と命にかかる危険な暑さとなった。事実、きのうは日本列島のあちこちで〝熱中症死〟が発生、大勢の人々が救急車で病院に運ばれる異常事態が続いている。まさに暑さとの戦争が現実に起きているのである。ここ尾張名古屋もこのところは連日、37度超を記録。新聞では熱中症予報なる欄まで設けられ、注意が喚起されている。

 そんな中、昨日のことである。「こんなに暑いから外出はダメ」とあれほど言い聞かせているのに「それでも出たいの」と言い張るわが家の愛猫シロ。結局、私の方が折れ、外に出したもののいつもの時間、正午過ぎになっても帰らない。暑さで倒れているのでは-と心配していると午後2時過ぎになり、やっと帰宅。ホッとしたのである。私と同じで現場主義のシロちゃん(オーロラレインボー、俳号は舞命名による「白」)だけに、この暑さを実際に体感したかったのかもしれない。とはいえ、無事な帰宅を待たされる当方はたまったものでない。心配させられた。
 ホッとしたところでうだる暑さのなか、こんどは町内(花霞町3組2班)の〝班長さん〟として各戸に出向き、令和6年度の区費徴収で一軒一軒訪ねて回り、終わった時には汗だくに。ニンゲンひとり、生きていくのは大変なことだな、とオーバーにも改めて思った次第である。思えば、たつ江の生前、彼女は3度ほど班長さんの業務を率先してこなしたが、自らのリサイクルショップ「ミヌエット」の営業の傍ら、よくぞ文句ひとつ言わないでこうした大役をしてくれたものだーと。あらためて感謝の気持ちでいっぱいになったのである。私自身、ずっと彼女に任せっぱなしにしていただけに、今ごろになって反省している。

 けさの新聞。朝刊は【小池都知事3選 石丸、蓮舫氏ら破る】(8日付中日)【小池都知事3選 蓮舫・石丸氏ら破る】(8日付毎日)といった見出しが躍り、東京都知事戦は、現職の小池百合子氏(71)が元参議院議員蓮舫氏(56)や前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)らを破って3選を果たした。過去最多の56人が立候補したなかでの前代未満の選挙戦となったが、やはり現職の方が一枚も二枚もうえで現職の強さをいかんなく発揮しての〝横綱相撲〟同然の選挙結果になった。今回は石丸候補も加わったなかでの知事選で、関心は高まったがやはり現職の壁を破る戦いとはならず、もしも蓮舫氏または石丸氏のいずれかが立候補していない中での選挙戦となれば、と思うとチョット残念だったような、そんな気もする都知事選となったのである。

 8日付中日新聞夕刊【中部の文芸】欄で私の小説『あたし帰った かえったわよ』(人間社)が紹介されていた。評者の竹中忍氏は「新聞記者の回想形式による五作品で事件が起きれば夜中であろうと駆け付ける、厳しい生活を支えた妻への思いを描く、一種の熱い愛情物語とも読める。」と評してくださっていたが、感謝せねば-と思う。

 8日付の中日新聞夕刊「中部の文芸」欄。『あたし帰った かえったわよ』が竹中さんのペンで評されていた
 

(7月7日)
 7日。本日は七夕である。というわけか、深夜未明になって夢枕に舞の姿がクッキリ浮かび、懐かしく思った。このときの様子はいずれ、私の小説の中で、よりリアルに書こう。というわけで、とにもかくにも、この世で現実に生きている彼女に思いがけず会うことが出来、とてもうれしく思った。
 と同時に「おまえがいない世の中だなんて。おまえがいないのでは。なんにも面白くなんかない」との思いをあらためて強くした。一方で、毎年七夕が訪れると決まってかわいらしい浴衣姿になって自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」店頭に出ていた、あのけなげな姿を思い出し、なんだか泣き出しそうになってしまうのであった。と同時に「だからこそ、俺は元気でたつ江(伊神舞子)の分まで1日でも永く生き、彼女との記録を、この世の中に留め続けなければ」とも思うのである。
 傍らではシロが、ウ~ン。ニャ~アンといって例によっていつも相槌を打ってくれる。それにしても、このところの人間社会の暑さは尋常ではない。ここ尾張名古屋では連日、37~38度という酷暑が続く。

 14府県で災害関連死を含め306人が亡くなった2018年の西日本豪雨。最初の大雨特別警報が出てから6日で丸6年となった。その6日正午過ぎ、東海道新幹線静岡-掛川間の上下線で停電が発生。このため同区間の上り線を走行中だった「のぞみ12号」の車両点検を実施。最大3時間にわたって運転を見合わせ、運転再開後も列車の遅れは続き、ダイヤが大きく乱れた。

 新聞報道(中日新聞など)によれば、だ。日本列島は6日、太平洋側を中心に気温が上昇、全国914観測地点のうち最高気温35度以上の猛暑日は132地点、30度以上の真夏日は猛暑日を含め565地点に上った。真夏日が500地点以上となるのは3日から4日連続。猛暑日は2日連続の100地点以上となり、熱中症とみられる高齢者の死亡も全国で相次いだ。そして。この猛暑は、七夕の日である本日も続いたのである。

(7月6日)
 石川県能登半島宇出津(うしつ)=能登町宇出津=の〝あばれ祭り〟が5日、能登半島地震という苦難を乗りこえ、いよいよ始まった。「ニッポンイチの祭り半島」で知られる能登半島の各地で毎年行われるキリコ(奉燈)祭りの先陣で高さ7、8㍍もあるキリコが漁どころの町内を練り歩くことで知られる。もう30数年前になるが、私自身が能登に在勤していたころ、現地を訪ねたことが2、3度あるだけに、いやはや懐かしいといったら、ありゃしない。
 あのころはあばれ祭りにあわせ打ち上げられた北陸中日花火も見事なもので、あの漁どころの町全体が活気に満ちていたことは、七尾の石崎奉燈まつり、中島お熊甲まつり、さらには富来八朔祭(くじり祭り)などと共に忘れることはない。私は、この祭りのニュースを前に、能登が各地に残るニッポンイチの祭りと共に少しでも早く再生し立ち上がってくれたなら-と心底から願うのである。

 ふるさと能登、宇出津のあばれ祭りは永遠である。あばれ祭りを報道した新聞紙面
 

 ほかに、きょうのニュースといえば、だ。【<球心>宏斗99球完封 カーブ8級投球に深み】【英14年ぶり政権交代 総選挙 労働党圧勝 保守党大敗 新首相にスターマー氏】(中日新聞見出しから)といったところか。

(7月5日)
 金曜日。
 私、伊神権太が「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会の求めに応じ、月に一度執筆している連載「文士刮目」の第38回目【難破する世界の中で 永遠回帰の幸せとは】が本日公開されたので一人でも多くのみなさまに読んで頂けたら、と願う。

 脱原文学者の会のアドレスは次の通り(アドレスをクリックして頂けたら、文士刮目を読むことが出来ます)。
 https://dgp-bungaku.com

 日本列島は、きのう4日、高気圧に覆われ太平洋側を中心に気温が上昇。静岡市駿河区では午後1時台に39・3度まで上昇。この地点での観測史上、最高となった。また全国914の観測地点のうち最高気温35度以上の猛暑日は64地点でことし最多。30度以上の真夏日は北海道から九州、沖縄の広範囲にまたがり、猛暑日の場所も含め533地点に上ったという。
 
 それから。きょうの中日新聞朝刊の見出し【認知症不明者1万9039人 23年 最多更新 70代から危険性高く】には驚いた。いやはや、これほど多くの認知症患者が街をさまよい歩いているとは。なんだか怖いというか、おそろしい気がするのである。一方で1面には【認知症で精神科入院増加 20年で2.7倍 地域で共生 課題山積】の見出しにも驚いた。やはり、この世の中、壊れそうになりつつあるのか。

 4日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は前日比332円39銭高の4万0913円65銭で取引を終え、終値としての史上最高値を約3カ月ぶりに更新。もう一つの代表的な株価指数の東証株価指数(TOPIX)はバブル経済期以来、約34年半ぶりに史上最高値を付けた。物価高への懸念は強いものの、円安効果で企業業績が拡大するとの期待が高まり、買い注文が膨らんだという。
 世の中は、さまざま。いろいろである。

 それに比べたら。シロの時間を守る正しさは、見事なものだ。きょうも午前10時過ぎに外出、正午過ぎには帰ってきた。まもなく零時半になるのでNHKラジオの昼の憩いを聞きながらの昼食とあいなる。彼女は本当に規則正しい。見事なものだ。さあ、食事をやらなければ。

(7月4日)
 ラジオの午後のニュースによれば、名古屋市ではこの夏初めて35度以上の猛暑日に。静岡39・3度、新宮37・6度、東京都心も35度…と、きょうはとても暑い1日になった。シロは午前中、散歩に出たが、帰宅してからはずっとお母さんの部屋で寝転んだままで、彼女にとってもかなり暑い1日となったようだ。

【中ロ「外部の干渉反対」 台湾・南シナ海 米欧念頭に 首脳会談】【選挙戦継続の可否検討 バイデン氏、米高官は否定 米紙報道】とは、本日付けの日本経済新聞1面見出し。
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 最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎朝刊)は3日、旧優生保護法(1948年~96年)下で不妊手術を強制された被害者らが国に損害賠償を求めた5件の訴訟の上告審判決で旧法の規定を【個人の尊厳と人格の尊重の精神に反する】として立法時から憲法違反と判断し、国の賠償責任を認める初の統一判断を示した。不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」についても【「除斥期間」は「著しく正義・公正の理念に反するとして適用しないとする初の統一判断を示した。裁判官15人全員一致の判断となった。

 優生保護法は違憲だ、の報道をした日刊紙
 

 昨日は日ごろお世話になっている方々からお中元が届き、さっそく御礼の電話をする。亡き母が「たかちゃん、お中元とかお歳暮が届いたら、すぐにお礼を言わないかんよ」と口を酸っぱく言われていたからである。という私は、舞がこの世に生きていたころは、彼女に無理矢理お中元を出しに連れていかれたのだが。彼女亡きあとは甘えてしまっていてもらうばかりなので申し訳なく思っている。「お中元やお歳暮は舞が居ないのだから。もういいから」とは、言ってあるのだが。

(7月3日)
 【新紙幣きょう発行】(毎日)【新紙幣 本日から】(中日)と、きょう新紙幣が発行された。中日新聞は歴史的な日を1面で以下のように報じた。
――新しい紙幣の発行が3日から始まる。1万円札は日本の資本主義の父とされる実業家の渋沢栄一、5千円札は女性の地位向上に尽力した教育家津田梅子、千円札は破傷風の治療法を確立した微生物学者の北里柴三郎が、それぞれ顔になる。紙幣の刷新は2004年以来約20年ぶりで、偽造防止と使いやすさの向上が狙い

 新紙幣発行を報道した各紙

 ほかには【機密費 年12億円使い切り 元官房長官「選挙応援も」】【米兵性的暴行さらに3件 昨年以降 沖縄県警公表せず】(3日付中日)【トランプ氏公的行為「免責」 米最高裁差し戻しさらに公判遅れ】【円安一時161円台後半 米長期金利上昇 38年ぶり水準】(3日付毎日朝刊)が気になる。

(7月2日)
 火曜日。きのうは土砂降りの雨降りのなか、ずっと留守番をしてくれていた愛猫シロ、オーロラレインボーをいつものように午前10時過ぎ、お外に出す。出してやる。
そして。いつものように、たつ江(舞)が生前、こよなく愛していた♪エーデルワイスに♪みかんの花咲く丘の2曲、それに最近加わった能登半島地震復興応援歌♪能登の明かりの計3曲をユーチューブで私と一緒に聴いてから、いそいそと出て行ったのである(シロは、その後、いつものように正午過ぎには帰宅した)。

午後。脱原発社会をめざす文学者の会の東京-名古屋-札幌を結んでのオンラインによる幹事会に久しぶりに出席。皆さん、お元気そうで何よりであった。牧すすむさん作曲、私・伊神権太の作詞で先に誕生した復興応援ソング「能登の明かり」の曲の最終アレンジ化が能登半島輪島市の門前バイストリートバンドの手により、完成。あとは、〝浪花恋しぐれ〟の作詞で知られる岡千秋さんの妻ゆう子さんによる吹き込みを待つばかりとなった。誕生が待ち遠しい。

(7月1日)
 能登半島地震の発生から半年。新聞をはじめとしたマスコミ各社は、どこも半年特集を組んで、能登半島地震のその後を報じている。【能登半島地震発生から半年 「元の市に住みたい」7割 輪島、珠洲の仮設入居者 100人アンケート 2288人今も避難生活】(中日)【能登地震1.1発生半年 復興の行方(1) 公費解体阻む拠点不足 珠洲作業加速へ仮設宿舎群】(毎日)といった具合である。

 午後。昼食を兼ねて扶桑町のドンキへ。以前に修繕をたのんでおいた舞が昔、買ってくれたバレンチノの靴を手に、帰宅。帰りは、大変な豪雨であったが、シロはいつもどおり留守番をしてくれていた。