一匹文士伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2024年11月~)
2024年11月30日
午後3時過ぎ。買い物から帰り、自宅前の車庫にマイカーを入れようとしたところへ。今は亡きシロちゃんに可愛がられていた2代目こすも・ここ(タンゴ)が現れ、車に近づいてきた。危ないので私は2代目に向かって「ここ。車には気をつけるのだよ。怖いよ。シロの二の舞だけは食わないように」と言うと2代目こすも・ここはしばらく立ち止まったまま、私の顔を食い入るように見つめてきた。「お父さんの言ってること。分かる? 車にはくれぐれも気をつけるのだよ」と私はあらためて二代目の目を見つめ、諭すように言ったのである。
2代目は「わかった」と頷くと、何度も何度も振り返りつつ目の前を立ち去ったのである。
石破茂首相が29日、衆参両院本会議で所信表明。衆院の少数与党として「他党に丁寧に意見を聞き幅広い合意形成が図られるよう謙虚に取り組む」と表明。年収103万円を超えると所得税が生じる「年収の壁」を巡っては「2025年度税制改正で議論して引き上げる」と明言。自民党派閥裏金事件を受けた政治改革に関しても法整備を含め年内に結論を出す考えを示した。
朝刊によれば、政府の認知症施策の指針となる基本計画が29日まとまった。1月に施行された認知症基本法に基づく初の策定で重点目標として認知症がある人の意思尊重を掲げ、就労を含めた社会参加の機会確保など12項目を推進すると明記したという。石破首相は首相官邸で開いた認知症施策推進本部会合で「当事者が住み慣れた地域で、周囲とのつながりから希望を持って暮らし続けられる社会が必要で、認知症になっても地域社会で安心して生活できる〝新しい認知症観〟の普及を図りたい」と話したという。
1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)であった一家4人強盗殺人事件で再審無罪が確定した元プロボクサー袴田巌さん(88)=浜松市=が29日、東京・後楽園ホールでプロボクシングの試合の一部を観戦。同行した姉ひで子さん(91)は、この日リングに上がって「弟は58年間闘い続けてやっと勝ちました。みなさんの応援のおかげです」と感謝を述べた。人生いろいろである。
(11月29日)
紅葉の名所、愛知県足助町の香嵐渓で約4000本のモミジが赤や黄色に染まり見ごろに。新聞報道によれば、ことしは例年より2週間遅いというが、好天に恵まれた28日は多くの人々が川沿いを散策したという。囲碁の第50期天元戦5番勝負の第4局が28日、兵庫県洲本市のホテルニューアワジで打たれ、午後3時31分、黒番の一力遼天元(27)=棋聖、名人、本因坊=が挑戦者の芝野虎丸九段(25)に123手までで中押し勝ち。一力は通算成績3勝1敗で初防衛を果たし、四冠を堅持した。
【Gグラブ岡林なお向上心 3年連続受賞 プロ野球 「まだまだ思い切ってやる」 三井ゴールデングラブ賞】とは、29日付の中日新聞運動面の見出しだ。中日ドラゴンズの岡林勇希外野手が守備のベストナインに相当する【三井ゴールデングラブ賞】に3年連続3度目の受賞をしたというドラファンにとっては、とても嬉しいニュースである。
いつもなら毎朝顔を出す半ノラ、二代目こすも・ここがけさは寒くなったためなのか。いつもの場所に顔を出さない。どこか、ほかの家に行っているのだろうが。毎朝、顔を見せてくれて今は亡きシロちゃん、オーロラレインボーとも仲良しで、いや家来のようであっただけに心配である。何もなければ良いのだが。
(11月28日)
【検事正袴田さんに謝罪 静岡地検「犯人視することない」】【イスラエル・ヒズボラ停戦 レバノン「60日間」米が合意発表】【07年小2刺殺疑い再逮捕 兵庫県警45歳男調べに黙秘】【猪口議員宅で火災 都内マンション 本人無事、1人死亡】(いずれも28日付の中日新聞見出し)……など。この世は、いろいろある。
中に【★石川県、関連死12人追加】の一段ベタ記事があり、次のような内容だった。
―石川県は27日、能登半島地震による災害関連死の審査を行い、新たに七尾市、珠洲市の計12人を認定すると決定。地震の関連死は新潟、富山両県の計6人を含め247人となり、建物倒壊などによる直接死227人と合わせた死者数は474人に上る見通しとなった。
そして28日付の中日夕刊はといえば、だ。【街一変 思い出壊され 停戦直後のレバノン首都 空爆で避難の住民ら帰還】というものであった。また同日付の日経夕刊は【メキシコ「米雇用40万人減」 トランプ関税に警告】【閣僚候補に「爆弾仕掛けた」 FBIが捜査】と気になる内容である。
2024年11月27日
朝。新聞を開く。
能登地方での地震を伝える27日付中日新聞朝刊
やはり最初に目がいくのは、昨夜遅く起きた私が愛してやまない土地、能登半島でまたしても起きた地震のことである。シロちゃんの後継である半野良、2代目こすも・ここちゃん、人呼んでタンゴ(この愛称は、社交ダンスを愛するわたくしがシロちゃん=オーロラ・レインボー=が健在だったころ、レインボーと相談して名付けた経緯がある。2代目は、この呼び名をたいそう気に入ってくれているようだ)は、いつもの場所、居間に面した板敷き縁で朝食をすませるや、早くも現地に急行したようで、今は姿はない。こうした現場100回の姿勢、機敏な行動は、ありし日の先輩猫シロそっくりでもある。「気をつけてね」と私。
ありし日の愛猫シロちゃん(オーロラ・レインボー)
ほかに印象的なニュースといえば、だ。【世界最高齢男性 英国の112歳死去】【百合子さま「斂葬(れんそう)の儀」 夫三笠宮さまと同じ墓に】【停戦交渉「合意目前」 米高官イスラエルとヒズボラ】(いずれも中日新聞見出しから)といったところか。
(11月26日)
火曜日。晩秋。寒い朝だ。
あれやこれやと忙しくて、なかなか本欄「一匹(いっぴき)文士」を書いている時間がない。かといって、書かないでいたら、わが社会を見る目と筆力はその分衰えてしまう。世情を常時、キャッチし続けるわたくしならでは、の文を編むといった日々のちいさな夢さえ途絶えてしまうのである。
このところは、連日、岐阜県下のある自治体の文芸祭の作品(小説)の審査に追われているのだが。どんなに忙しかろうが、だ。私の場合、ささやかなる小説執筆以外にはせめて本欄・一匹文士だけは、書き続けなければ。その時々の世の中の流れといおうか。人々の心の動きもあわせ、社会の主な動きだけはしっかり押さえておかなければ、と。そうした強い意志の下、私はきょうもこうして書き続け、生きてゆくのである。
というわけで、本日の主な動きといえばだ。【「中国に10%追加関税」トランプ氏 メキシコ、カナダ25%】【トランプ氏の起訴取り下げ 21年議会襲撃事件】【百合子さま「斂葬の儀」 秋篠宮ご夫妻、首相参列】【アマゾン 独禁法違反疑い 公取委、日本法人立ち入り】(いずれも26日付中日夕刊見出し)……といったところか。
ほかには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)がこの日すなわち26日午前、開発中の小型固体燃料ロケット「イプシロンS」の2段目エンジンを地上で燃焼させる試験を鹿児島県の種子島宇宙センターで行ったが、異常燃焼が起きて火災が発生。このエンジンは、昨年7月に秋田県の能代ロケット実験場で行った試験でも爆発事故を起こしているーといった不幸なニュースが【ロケット試験再び事故 イプシロンS、異常燃焼 種子島】の見出しつきで報じられた。
――と。ここまで書いたところでグラリと少し揺れたように感じ、傍らのラジオをつけると、まもなく「ただいま午後10時47分ごろ、石川県能登地方で強い地震がありました。輪島市と志賀町で震度は5弱。震源地は石川県西方沖です。志賀原子力発電所は1、2号機ともに運転停止しており、これまでのところ異常はありません、とのことだ。いずれにせよ、災害はいつ何時に天から降ってくるのか。知れたものではない。地震は私たちが住む、ここ尾張でも少し揺れ、瞬間的にヒヤリとしたが、被害はなさそうである。
(11月25日)
月曜日。午後11時前。おかあさん(伊神舞子)に続き、愛猫シロまでがいなくなってしまったわが家はやはり、寂しく、かつ静かだ。こんな時に、私の傍らにいつも居てくれたあの愛猫、超お美人さんだったシロちゃん、オーロラ・レインボーがいてくれたなら、どんなに幸せか-と思う。だが、その彼女は過日、車に跳ねられ死んでしまったのである。わたくしには今もシロちゃんが自ら車に飛び込んだ自殺に思えて仕方ないのである。
あ~あ、なんたることなのだ。なんたる皮肉なのだ、と。シロは「あたしが家にいると、オトンは、おかあさん(たつ江、舞)が生きていたころのように自由に外に出ることが出来ない。あたいがいない方がオトンはその分、外に取材などで自由奔放に出かけられる。だから、アタイなんて。いない方がよい」
賢かったシロちゃんのこと。私にはそう思われて仕方がないのである。
(11月24日)
大相撲九州場所は千秋楽結びの一番で21年ぶりの大関相星決戦となり、共に13勝1敗同士で大関琴桜と大関豊昇龍が対戦、琴桜がはたき込みで豊昇龍に勝ち、14勝1敗で初優勝。
注目の名古屋市長選は24日投開票され、無所属新人で前副市長の広沢一郎氏(60)=日本保守党、地域政党「減税日本」推薦=が、前参院議員の大塚耕平氏(65)=自民党、立憲民主党、国民民主党、公明党推薦=ら無所属新人の6氏を破って初当選。広沢氏は選挙戦で市民税減税と市長給与削減、名古屋城天守閣の木造復元化という前任の河村氏の看板政策を「丸ごと引き継ぐ」と訴えたほか、河村氏とともに街頭活動を精力的に行い、交流サイト(SNS)の発信にも力を入れていた。
夜。NHK総合でNHKスペシャル【雪冤(せつえん)の歳月▽袴田事件・10年の記録 知られざる姉弟の闘い 獄中記した生への叫び 無罪信じ弟を支えた姉】を見る。「おまえは罪のない身でありながらいつになったら自由を取り返せるのか」と嘆く姉のことばが私の胸にズシリと突き刺さった。
(11月23日)
石川県が22日、能登半島地震の影響で心身に負荷がかかり亡くなった災害関連死の認定が建物倒壊などによる直接死を上回った、と発表。関連死は新潟、富山両県で認定された6人を含めて計235人となり、2016年熊本地震による熊本、大分両県での認定数222人を超え、これで直接死と合わせた能登半島地震の死者は計462人となった。また、石川県内ではこれら地震に加え、9月に記録的豪雨被害を受け、11月19日時点でなお474人が避難生活を余儀なくされているという。
厚生労働省は22日、全国約5000の定点医療機関から11~17日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数が9406人で1機関当たり1・90人だったと発表。前週比1・29倍で約3カ月ぶりに増加に転じたという。
警視庁浅草署捜査本部は22日、東京都台東区の夫婦が不凍液に含まれる有害物質を摂取させ次女と夫の父親や姉を殺害した疑いで逮捕された事件で、2018年に死亡した母親にも有害物質を摂取させて殺害したとして、殺人容疑で、いずれも元会社役員の細谷健一容疑者(43)と妻の志保容疑者(38)を再逮捕。
(11月22日)
夕刊(中日)は。【大谷3度目満票MVP 両リーグ達成58年ぶり指名打者専任で初 守備に就かないマイナス「走攻」で大幅カバー】と【ロシア「最新中距離弾」 長射程攻撃に報復措置】【コメ58・9%上昇過去最大 10月消費者物価 流通量減など影響】(いずれも見出し)といったところ。なかでも米大リーグで史上初めて「50本塁打、50盗塁」を達成したドジャースの大谷翔平(30)が21日、ナショナル・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれたニュースは、エンゼルス時代のアメリカン・リーグで獲得した2021、23年に続き、投票者全員から1位票を獲得する満票での受賞。3度目の選出は歴代2位に並ぶもので称賛に値する快挙だといってよい。たいした男である。
きょうは午前中に近くの歯医者さんへ。月に一度の歯のメインテナンス治療のためである。時々チクチク痛むところ、以前に抜歯していただいた上奥歯の痕を診ていただいたが、特に異常はなく心配ない-とのことなので、ホッとした。と同時に現在、辛うじて残る歯は、これから大切にして長持ちさせなければ、とけなげにも、そのように思った次第である。
(11月21日)
NHKの名物解説で知られた、あの大相撲の第52代横綱北の富士の北の富士勝昭(きたのふじ・かつあき、本名竹沢勝昭=たけざわ・かつあき)さんが、12日午前、入院先の都内の病院で死去。82歳だった。北海道旭川市出身。葬儀・告別式は故人の遺志により、20日に近親者のみで行われたが、12月18日に八角部屋でお別れの会が開かれるという。そして訃報は、今ひとつ。あの自転車を漕いでのNHK・BSの旅番組【にっぽん縦断 こころ旅】などで人気を博した俳優の火野正平(ひの・しょうへい、本名二瓶康一=にへい・こういち)さんが、14日、自宅で死去。75歳だった。
世の中。大切な人が相次いで亡くなっていく。そうした運命のようなものには、決まって非情な何かを感じるのである。きょうは大きな被害をもたらした9月のあの能登半島豪雨の発生から、まる2カ月。そしてわが家では家族にとってかけがえのない愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)が車に引かれて命を落として丸1カ月の、その日でもある。一体全体、誰があのかわいいシロちゃんをひき殺してしまい、知らぬ存ぜぬでいるのか。私はその非情を決して許さないし、忘れもしない。せめて謝りにでもこれないか-と思うと怒りがあらためてメラメラと立ち上ってくるのである。
それにしても、シロを引いておきながら知らんぷり、を装っているだなんて。私は決して許さない。永遠にだ。でも、謝りに顔を出してくれたのなら、許さなければ、と。そのように思っている。
(11月20日)
水曜日。
本日付の中日新聞夕刊文化・芸能面の【大波小波】に<戦争と悪>のタイトルで私も知る五十嵐勉さんの『亜細亜二千年紀(ミレニアム)第一部「亜熱帯への召喚」』(アジア文化社)が3巻本として刊行された話題が掲載されていた。「400字詰め原稿用紙1800枚の大作だ。テーマは戦争と人間で、追い詰められた人間の悲哀、狂気、残酷や非道を描く。太平洋戦争時、敗走を続けるフィリピンで日本兵が体験した悪。さらに1970年代のベトナム戦争、カンボジア内戦、ポルポト派のクメールルージュに参加し大量虐殺に加わった若者の悲劇。戦後生まれの主人公が父の過酷な体験を知り、知人となった元ポルポト派兵士の話を聞く筋書きだ。極限状況下の飢餓で人肉食は許されるか。ひとりを殺しても何千人を殺戮しても悪は等価か。人は人を裁けるか。人間の倫理やヒューマニズムは死の淵で通じるかなど、重い主題が展開される。小生らはこの善と悪の深い問いに答えられるのか。……」とあったが、その通りである。まったく同感で、良い評論であった。
思えば、1カ月前のきょう(10月20日)、わが愛する猫のシロちゃん、オーロラレインボーは、まだ私の傍で元気で生きていた。そして。その夜。能登半島地震の復興応援歌「能登の明かり」のユーチューブ化を、わがことのように喜び私の部屋に入り、ニャア~ン、ニャア~ンと共に喜んでくれていたのである。それが、何がどう間違ったのか。いや狂ってしまったのか。わが愛するシロちゃん(オーロラレインボー)は、その日すなわち10月21日の朝、おかあさんの遺影にウ~ン、ウ~ンと言って近づいたあと、いつもより少し遅れて外に出てまもなく、何の因果なのか。何者かが運転する車に引かれ一命を落としたのである。
そして。その後、ひき逃げ犯は出てこないままだ。引いた自覚があるなら、謝ってくれて当然のはずなのにだ。シロの魂はどうなるというのだ。私は、シロをひき殺したまま逃亡同然に姿を消したひき逃げ犯を決して許しはしない。せめて名乗り出て謝ってほしく思っている。
(11月19日)
中部地方はこの日、冬型の気圧配置(西高東低)になった影響で名古屋市で7・1度となるなど中部6県の31地点で今季の最低気温を記録。私は40数年前、小牧在任当時に妻たつ江(俳人で歌人だった伊神舞子)に買ってもらったあったかそうな赤いガウンを今シーズン初めて羽織ったのである。
本日付の中日夕刊によれば、米国野球殿堂が18日、2025年の殿堂入り候補者28人を発表。マリナーズなどでメジャー通算3089安打をマークしたイチローさん(51)=本名は鈴木一朗=ら14人が新たに加わったという。2019年に引退したイチローさんは日本人初の選出が確実視されており、史上2人目となる満票で選出されるかが注目される。
戦後日本を代表する詩人、谷川俊太郎さんが13日午後10時5分、老衰のため東京・杉並区の病院で死去。92歳だった。葬儀は近親者で行った。父は哲学者の谷川徹三さん。俊太郎さんは10代で詩作を始め、1952年、20歳の時に第1詩集「二十億光年の孤独」でみずみずしい言語感覚を持つ戦後詩の新人とし注目された。
火曜日。ロシアのウクライナへの侵攻開始からきょう(19日)で1000日。バイデン米大統領がウクライナに対し、米国製長射程兵器によるロシア領攻撃を容認したという。ドイツ政府副報道官が18日、米政府から容認について事前に伝えられていたと明らかにした。春と秋に花を咲かせる「四季桜」が愛知県豊田市小原地区で見ごろを迎えているという。
岐阜県本巣市の採卵用の養鶏場で毒性の強い高病原性の鳥インフルエンザの感染が疑われる事例が発生した問題で同県は19日、遺伝子検査で感染を確認した、と発表。10月以降の感染確認は全国9例目で東海地方では初。県は養鶏場が飼育する約1万5千羽の殺処分に着手。このところ無差別に市民を狙ったとみられる殺傷事件が相次いでいる中国の湖南省常徳の小学校前で19日、多数の児童が車にはねられ、負傷するという事件がまたしても発生。
岐阜県池田町の発注工事を巡り、入札で業者に便宜を図る見返りに100万円を受け取ったとして加重収賄と官製談合防止法違反などの罪に問われた前町長、岡崎和夫被告(76)の判決公判が19日に岐阜地裁であり、平手一男裁判長は懲役2年6月、執行猶予4年、追徴金100万円を言い渡した。
(11月18日)
知事失職に伴う兵庫県知事選が17日投開票され、無所属の前職斎藤元彦氏(47)が元尼崎市長の稲村和美氏(52)、日本維新の会を離党した前参院議員清水貴之氏(50)ら無所属の6新人を破り再選を果たした。選挙戦ではパワハラなどの疑惑告発文書で失職した斎藤氏への評価や県政の立て直しなどが問われた。この日は愛知県稲沢市長選の投開票もあり、無所属現職の加藤錠司郎氏(69)が無所属新人で市民団体代表永田千佳さん(37)を破り、3選を果たした。
米主要メディアによれば、17日、バイデン米大統領がウクライナに米国製の長射程兵器を使ったロシア領への攻撃を容認したという。ウクライナが一部制圧したロシア西部クルス州の戦線には北朝鮮兵が投入されており、バイデン氏は危機感を強め、政策を大きく転換。ウクライナ支援に消極的なトランプ次期大統領の就任が迫っていることも背景にある。ウクライナのゼレンスキー大統領は17日の声明で使用する意思を表明したという。
(11月17日)
日曜日。わが家の息子が今は半分、野良猫とはいえ、亡きシロちゃん(オーロラレインボー)同様、舞にもとても大切にされた2代目こすも・ここがわが家に近づいたら、その映像を映して知らせてくれる感知映像器を戸外一角にセット。システムエンジニアならでは、の機転の対応には、さすがは息子だ、と感激した。舞が健在だったころには考えもつかなかった半野良、2代目こすも・ここ(本名はタンゴ)見参の有無の感知が室内に居ながらにして可能になったのである。舞が生きていたなら「へえ~ぇ。すごいね。すごいよ」と喜ぶに違いない。
きょうは、午後、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の同人仲間でもある牧すすむさん(琴伝流大正琴幻洲会の大師範・倉知弦洲さん)から朗報が舞い込んだ。というのは、先日15日に日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで~あの日 あの時 あの歌が~をメインテーマにあった琴伝流大正琴弦洲会第四十回記念中央大会の席上、日本大正琴協会のトップから【琴伝流永世大師範第1号】の称号が牧さんに与えられた、というのである。
琴伝流大正琴といえば、あまたとある大正琴の流派のなかでも日本最大の人員を誇る流派だけに、友人としてもこれほど誇らしく、かつ嬉しいことはない。なんでも近く刈谷市文化協会からも刈谷市文化賞が贈られる、とのこと。名古屋で生まれ、名古屋で育った大正琴。その先頭になり続けての牧さんの努力は、まさに称賛に値するといってよい。おめでとう。牧さん。そして、かよ夫人。
そういえば、だ。私が新聞社のデスク長で当時、名市大でメディアリテラシーなどにつき講義を頼まれていたころ、一度だけ友人である牧さん(倉知弦洲さん)に名古屋で生まれ、育った大正琴を講義室で学生を前に演奏して頂いたことがある。あの時の学生たちの喜びようと真剣なまなざしは、今もしっかり頭に焼き付いている。
(11月16日)
土曜日。石破茂首相が15日午後(日本時間16日午前)、訪問先の南米ペルーの首都リマで、中国の習近平国家主席と初会談。東電福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、中国が全面停止していた日本産水産物の輸入を再開するとの合意を着実に履行すると申し合わせたという。また日中の共通利益を拡大する「戦略的互恵関係」の包括的な推進と、建設的かつ安定的な関係を構築する方向性を確認。石破首相は、さらにこのところの中国の軍事活動活発化に関連し「極めて憂慮している」とも述べた。日本の首相と習氏の会談は、昨年11月に岸田文雄前首相が行って以来、約1年ぶり。今回の会談は約35分間だった。
朝刊(中日)は、【強制不妊 全訴訟が集結 名古屋の原告 和解成立】【大谷「打」の栄冠総なめ アーロン・最優秀DH(指名打者)・オールMLB(4年連続)】がそれぞれ、明るい話題として紙面を飾った。また【野球の国際大会「プレミア12」の日本代表が15日、台北ドームで行われた1次リーグB組で韓国を6―3で下し、開幕2連勝を飾った】とのうれしいニュースも見られた。
夜遅く。半野良さんの2代目こすも・ここが、わが家窓下の隠れ家に帰宅。どうやら、私がおいておいた夕食も食べたようだ。わが家のお兄ちゃんが、2代目のことを心配し、セットしたカメラにその勇姿を現したためでドアの引き戸を開くと、案の定、食事を食べ終えた直後のようだった。亡きシロちゃん、2代目こすも・ここの健在には喜んでいるに違いない。
(11月15日)
宮内庁の発表によれば、上皇さまの叔母に当たる三笠宮妃百合子さまが15日午前6時32分、老衰のため入院先の聖路加国際病院(東京都中央区)で亡くなられた。現在の皇室最高齢で、101歳だった。太平洋戦争開戦直前に結婚して皇室入り、夫の三笠宮さまが2016年に100歳で亡くなるまで75年間連れ添った。社会福祉法人「母子愛育会」の総裁を長年務められ、出産や育児に携わる人たちの支援に尽くされた。宮内庁によれば、百合子さまの逝去で皇室の構成は16人となった。百合子さまは脳梗塞と誤嚥性肺炎で3月3日に入院、治療を続けておられたが、その後、今月7日の検査で心臓や腎臓など全身の機能が低下していることが分かったという。
百合子さまは1923年6月4日、高木正得(まさなり)子爵の次女として生まれた。女子学習院本科を卒業し、41年10月に昭和天皇の末弟三笠宮と結婚。5人の子に恵まれた。公務では、戦後間もない1948年から60年にわたって母子愛育会の総裁を務めたほか、日本赤十字社の名誉副総裁も務められた。
きょうは私たちウエブ文学同人誌「熱砂」同人でもある牧さん(詩人で琴伝流大正琴弦洲会の会主・大師範)率いる大正琴弦洲会の【第四十回記念中央大会~あの日 あの時 あの歌が~】が名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(旧名古屋市民会館)で開かれ、さぞかし多くの観客に喜ばれたに違いない。あいにく、わたくしは岐阜県下のある自治体の文芸祭に寄せられた作品(小説)審査や社交ダンスの検定前のレッスンなどにも追われ、行くことは出来なかったが「熱砂」からは編集委員の黒宮涼さんが観客として観覧して下さって、「よかったな」と思っている。
私の妹(税理士)が午前中、ひょっこりわが家へ。「あす、滝のクラス会があるので」と「能登の明かり」のCDを4枚お買い上げいただいた。1枚500円なので、これにより能登への義援金2000円がまた加算された。妹よ、ありがとうーとは、このことか。
社交ダンスの方は、作品審査や各新聞のチェックの合間を縫っての、とてもハードなものとはなったが、タンゴ、ワルツのあと、今回の検定種目であるソロの順にレッスンに挑んだ。それでもステップを繰り返し踏むうち、なんとかいけそうな気がしてきたから不思議なものである。社交ダンスのレッスン続行は亡き妻伊神舞子の遺言ともいえる至上命令だけに、生きている限り、これを止めるわけにはいかないのである。
(11月14日)
木曜日。久しぶりに布袋のピアゴ内にある美容室へ。いつもの女性に「床屋さんに行ってきましたーとならないように。自然に流して」と要望を言い、両耳にまでかぶさっている髪の毛をカットして頂いた。
夕刊(中日)は「国内で稼働する中で最も古い関西電力高浜原発1号機(福井県高浜町)が、14日で営業運転開始から50年となったことを伝えるニュースが【高浜原発が運転50年 老朽化や燃料搬出課題山積】の見出しで報じられていた。また同じ1面では【トランプ政権監視弱まる恐れ 米共和下院も多数派「トリプルレッド」達成】【バイデン氏と会談「今日はいい日だ」和解演出】の見出しも。こんな中、日本経済新聞夕刊は【福島第1デブリ写真公開 輸送容器から取り出し分析】の見出しで、記事には「日本原子力研究開発機構は13日、東京電力福島第1原発2号機で試験的に取り出した溶解核燃料(デブリ)を茨城県大洗町の研究所で輸送容器から取り出したと発表し、作業の写真を公開した。機構は14日からデブリの詳しい分析を始める予定」とあった。
(11月13日)
ピースボートの仲間、大の友人が大阪から車を運転してわざわざおいでになったので江南市内で一緒に食事。彼女と久しぶりに談笑した。私が最近、愛猫シロ(オーロラレインボー)を交通事故で失ってしまったので「すごく心配していたよ」とのありがたい心遣いには、またまたシロちゃんのことを思い出して涙してしまい、どう言ってよいものか。その人ならでは、の限りなくやさしい心遣いに私は、またしてもシロを思い出してしまい涙、涙の再会となったのである。でも、わざわざ心配してきてくださって本当にありがとう。嬉しく思っている。
この日は、友人がわざわざ遠いところを訪ねてくださったこともあり、久しぶりにランチをスイトピアセンターでと思い出かけたが、あいにくの休館ということで、仕方なく街中に出て、食べた。せっかく来てくださったのに、と思うとナンダカ申し訳ない気持ちでいっぱいに。結局、食事のあとは、かつて亡き妻たつ江とも、たまに訪れた【ウィーンクラブ】へ。ここで共に近況を語り合って別れた。いずれにせよ、元気そうな表情を目の前に、こちらまでが勇気を与えられた、そんな気がしたのである。
(11月12日)
あさ。8時ごろ。わが家の先代の飼い猫こすも・ここの〝そっくりさん〟だと言っていい2代目のここ(愛称はタンゴちゃん)が遠慮しながら室内に。今は亡きシロちゃん(オーロラ・レインボー)が食べていた膳で朝食をたべた。
私はいつものように、エーデルワイス、みかんの花咲く丘、能登の明かりの順でスマホのユーチューブを聞く。以前なら、いつもシロと一緒に聴いていた、その歌をである。
(11月11日)
第2次石破内閣が11日夜、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て発足。発足に先立ち第215特別国会が召集され、石破茂首相(67)=自民党総裁=が衆院本会議での首相指名選挙の決選投票で立憲民主党の野田佳彦代表(67)を破り、第103代首相に選出された。衆院での首相指名選挙の決選投票は1994年いらい、30年ぶりである。
衆院選で当選した河村たかし前名古屋市長の自動失職に伴う同市長選が10日、告示され、無所属新人の7人が立候補。10日は愛知県豊橋市長選の投開票もあり、元市議で無所属新人の長坂尚登氏(41)が現職ら3人を破って初当選した。長坂氏は市が豊橋公園内に2027年度の完成を目指す多目的屋内施設(新アリーナ)計画に反対し、公約に計画の中止とすでに締結済みの整備運営契約の解除を掲げてきた。投票率は前回比0・29㌽増の43・43%だった。
(11月10日)
ズワイガニ漁が解禁され、石川県輪島市の輪島港が能登半島地震からほぼ10カ月ぶりに漁港として本格的に復活した-とは中日新聞の本日10日付朝刊。【ズワイガニ漁解禁 港が復活 それでも輪島で海に出る 地震、豪雨 長男に励まされ】の見出しも前向きで、能登の人たちの復興にかける強い意志がビンビン伝わってくる。そんな内容の記事だった。
ほかにはフィギュアスケートNHK杯グランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯の報道で【大人な鍵山熱く連覇】【冒頭転倒 光る修正力】【坂本貫禄V ファイナル切符 全力全開攻めて今季世界最高点】といったところか。
夜。私が原稿を書き進める間、いつも私の傍らに座り、執筆中の私を黙って応援してくれていた愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)のことが思い出される。シロには今は亡き妻たつ江(俳人で詩人、歌人だった伊神舞子)ともども本当にお世話になった。たつ江はいつだってシロのことを俳句猫だ、と敬意を表していた。その彼女たちは、もはやふたりともこの場にはいない。そんなことを思ううち私の口からは「シロよ、シロ、シロ、シロ。ごめんね。シロちゃん」の声があふれ出し、思わず、あのシロの顔が眼前に思い出されるのである。取り返しがつかない、とはこのこと。あの日のシロの悲しい死を思い出すのである。
と同時に今となっては、だ。シロが生きていたころと何ら変わることなく、毎朝、わが家に顔を出してくれる半野良、すなわち2代目こすも・ここちゃん(愛称はタンゴ)のことが無性に思い出されるのである。2代目こすも・ここよ。タンゴちゃん、おまえを最後の最期まで大切にしてくれたシロの分まで長生きするんだよ、と。
(11月9日)
半のら、タンゴ(2代目こすも・ここ)がとうとう、今は亡き愛猫シロ(オーロラレインボー)がいつも食べていたわが家の台所、シロちゃんが食事をしていたところまでツカツカッと入って来て食事をしてくれ、なんだか嬉しさで飛び上がりたい、気持ちにかられた。タンゴは食べ終えると遠慮がちに外に出て行き、こんどは残りの分をシロちゃんがいたころから、これまでいつもずっと食べている台所居間横の縁側指定席で食べたのである。
そして。食事を終え、外に出るときの半のら、2代目こすも・ここは「おねん(お姉さんだった今は亡きシロちゃん=オーロラレインボー=)は、こうして家の中から外の景色を見ていたのだ」と感無量の表情で10秒ほど室内から外の景色を眺め、外に出て行ったのである。私は、その2代目の表情を目の前に、わが胸を押しつぶされるような無念と悲しさ、と同時に嬉しさを感じたのである。
2代目こすも・ここよ! 本当にありがとう。シロちゃんは、そんな2代目の姿に感無量になったに違いない。オトンも2代目のその姿には、迸しり出る涙を抑えようがなかったのである。2代目こすも、こすも・ここよ。本当にありがとう。シロも喜んでいるに違いない。
私は、こんな遠慮がちなタンゴを目の前に仮猫(かのねこ)と私の心が通じ合っていることを確信した。これからは、あわてないで。ゆっくりと。シロの後継ぎと思い、タンゴとの触れあいを深めていこう、と。そう思っている。タンゴはいつも外歩きなので、ひとつ間違えば車に跳ねられることも十分ありうるので「気をつけるんだよ」と頭をさすってやる。
(11月8日)
金曜日。シロに先立たれた悲しさは日に日に深く、どうしようもない愛の結晶となり、私の周りにまとわりついている。でも、毎日、慰めにわが家を訪れる半野良、2代目こすも・ここのためにも「きょうも生きていかなければ」と思い、生きている。
というわけで、午後、きょうも自らを鼓舞し、一宮のスポーツ文化センターへ。社交ダンスのレッスンのためで、タンゴにワルツ、ソロと踊って帰宅した。ソロは来月1日の資格審査会があるというので自らを鼓舞してのレッスンとあいなった。
(11月7日)
甲府地方気象台が7日、富士山(3776㍍)が初冠雪したーと発表。1894年に観測を始めてから130年で最も遅いが、例年に比べ気温の高い日が続いたのが要因とみられるという。6日朝には山頂の積雪が静岡県側や麓の山梨県富士吉田市から確認できたが目視観測を担う甲府地方気象台からは曇りで見えず、発表がなかった。
米大統領選は5日投開票され、主要メディアは共和党候補のドナルド・トランプ前大統領(78)が民主党候補のカマラ・ハリス副大統領(60)を破り、勝利を確実にしたと報じた。共和党は4年ぶりに政権を奪還。返り咲きを果たした大統領は、19世紀に第22、24代を務めた民主党のグロバー・クリーブランド以来、2人目となる。―とは、けさの中日新聞朝刊1面報道。見出しは【米大統領 トランプ氏 4年ぶり返り咲き ハリス氏敗北宣言へ】というものである。
世界が注視した米大統領選はトランプ氏が4年ぶりに返り咲いたのである。ということで日本の石破茂首相は7日、さっそくトランプ米次期大統領と電話会談し、大統領選での勝利に直接祝意を伝えたという。両氏は日米同盟をより高い次元に引き上げる考えで一致。早期に対面での会談を調整する方針を確認したという。
一方、米大統領選で共和党のトランプ前大統領(78)に敗れた民主党のハリス副大統領(60)は6日、首都ワシントンで演説。「この選挙結果を受け入れなければならない。トランプ氏とそのチームを支援し、平和的な政権移行に取り組む」と敗北を宣言。ハリス氏は演説に先立ち、トランプに電話で祝意を伝えたという。
(11月6日)
【米大統領選投票始まる 「ひどい4年」批判締め 勝敗数日後か 「準備できた」未来協調】【立民・国民 政治改革で協力 党首会談「年収の壁」も連携】【日本の酒造り無形遺産へ 来月決定ユネスコ機関が勧告】……(中日1面見出し)と相変わらず、世界でも日本でもニュースは続く。軟派(社会面)には【酒造り 醸した魅力 無形文化遺産、中部で喜び 「次代へ」「世界へ」期待 能登の酒蔵「応援もらった」】(中日)といった嬉しい話も。
人々はこうしたニュースの波に翻弄されながら生きていく。のである。
中に【楳図=うめず=かずおさん死去 83歳「まことちゃん」「漂流教室」】の見出しも。記事には「恐怖をテーマにした作品で知られ、タレントとしても活動した漫画家の楳図かずお(うめず・かずお、本名=楳図一雄)さんが10月28日、死去した。88歳。和歌山県生まれ。葬儀は関係者のみで執り行った。胃がんを患い、施設で療養中だったという。】とあった。この世の中、毎日毎日多くのニュースが現れては消えていく。
(11月5日)
津波防災の日。
朝。いつものように朝刊各紙をチェックしたあと、【エーデルワイス】【みかんの花咲く丘】【能登のあかり】の順でスマホのユーチューブで聞く。シロちゃんが生きていたころには、朝食を終えたシロも私の隣の座椅子に座って静かに一緒に聴いていた。歌を聞き終えるとシロは散歩に出るのが日課で、そうした朝が私と彼女ふたりの<生活パターン>でもあった。
でも今や、わが最愛のシロは、たつ江のあとを追うように旅立ってしまったのである。
私は、こうしていながらも今、つくづく思う。
あの日。シロが散歩に出かける時間が1分、いや、たとえ10秒でも遅かったのなら。おそらく。シロ、シロちゃんは助かっていたはずだ。そう思うと、全ての責任は私にあり、私の目からは、またしても滂沱の涙がとめどなく、落ちるのであった。
2024年11月4日
中日新聞社顧問で名誉会長でもあった中日ドラゴンズ元オーナー、白井文吾さんが10月29日、老衰のため死去。96歳だった。愛知県田原町(現田原市)出身。葬儀(喪主は長男伸明さん)は近親者で執り行ったという(12月10日に名古屋市内でお別れの会が開かれる予定だという)。10月29日といえば、だ。わが家の愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)が車に引かれて死んでしまった10月21日から1週間後である。何ということか。シロが事前に自ら命を絶った、と。そんな気がしてならない。
白井さんには昭和の時代に社会部着任以降、本当によくして頂いた。私が長期に及んだ岐阜県庁汚職事件の取材を終え、社会部に着任したその日。当時社会部長だった白井さんは私を前に、居並ぶ社会部員を前におっしゃられた言葉を私は今も忘れない。彼はこう、おっしゃったのである。
「泣く子も黙る最年少のいがみ記者が、岐阜からわが社会部に来てくれた」と、だ。
そして。白井さんにはその後、も何かとお世話になったのである。能登・七尾では私たち家族が住む支局長住宅の屋根が台風でそっくりそのままはがされて飛んでしまった時。当時、北陸本社代表だった白井さんは、わざわざ七尾まで来て下さり「君イ、こんなところで家族みんなで住んでいるのか。大変だったな」と言ってくださるが早いか、あっという間に業者を呼んで住宅全体を改修してくださった。あの時の手際の速さ、嬉しさといったら、今も忘れない。
そして。いつだってトップでありながら、地方を大切にされるお手本的存在でもあった。能登同人一丸となって執筆した「能登人間ものがたり」の出版に当たっても理解が深く、そのこともあって地方発の能登同人による【能登人間ものがたり】(企画・編集 北陸中日新聞七尾支局 印刷オフィス4510)が誕生した、あの時の喜びも忘れられないのである。
そして定年と同時にドラゴンズ公式ファンクラブにきてくれないか-と言われ、中日スポーツに同僚とファンクラブ通信のコーナーを開設。おかげで落合博満監督率いるドラゴンズ黄金時代を味あわせて頂くーなど今から思えば感謝のしようもない。ありがとうございました。
さて、そのプロ野球だが、プロ野球の日本シリーズが3日、横浜スタジアムで第6戦が行われ、セ・リーグ3位からCSを突破したDeNAが、パ・リーグ王者のソフトバンクを11-2で下し、4勝2敗で26年ぶり3度目の日本一に輝いた。
東北電力が3日、再稼働した女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機の原子炉を停止すると発表。原子炉の状態を確かめる計測関連機器を送り込む途中にトラブルが発生、再開を延期した。原子炉に核分裂反応を抑える制御棒を挿入し、冷温停止させ、機器を点検する。原子炉に異常はなく、外部への放射性物質の漏えいはない、としている。
10月29日の再稼働からわずか6日目での原子炉停止決定となり、今後管理体制が問われそうだ。東北電の担当者は「現時点では原因がわからない。あらゆる点検をするために原子炉を停止すべきだと判断した」と説明している。
(11月3日)
日曜日である。ニャンニャンちゃん、2代目こすも・ここ(愛称はタンゴ)は今朝もあのどこか心配そうな顔でわが家1階縁台から私を元気でいるかどうかを心配し、覗き込む。私は「おはよう、タンゴ(タンゴとは。2代目こすも・ここの愛称)、元気でいるか。さあ、ごはんだよ」と声をかけ、いつもの場所に置かれた食器にシロちゃんも大好きだった猫の餌、コンボを入れてやる。すると2代目はニャア~ンと感謝の声を出し、餌に寄って食べるのである。それから。わたくしは、「食べてくれて本当にありがとう」。そのようにタンゴちゃんに向かって礼を述べるのだ。
しばらくして窓を開けてシロちゃん、すなわちオーロラレインボーをはじめ先代猫ちゃんたちが眠る裏庭の墓をのぞくとナント、2代目こすも・ここは、そこに立ったままじっとし私に気付き、仰ぎ見るではないか。そんな2代目こすも・ここ、タンゴにせかされるが如く、私は裏庭猫の先代墓のお水をひとつ一つ替えてやるのである。2代目こすも・ここ、すなわちタンゴよ、タンゴ本当にありがとう。わたくしの目からは、またしても涙があふれ出たのである。
夜。NHKスペシャル【混迷の世紀「最終回」激戦トランプ対ハリス超大国の分断どこまで 欧州で高まる米国不信】を見る。アレヤコレヤと考えさせられた。
(11月2日)
気がつけば秋である。新聞には【黄金色の秋見つけた 香嵐渓ライトアップ】なる見出しが躍っている。とはいえ、きょうは雨、雨、雨の1日で、買い物の行き帰りには一部衣服がずぶ濡れになり、ピアゴの出入りを帽子をかぶったまま店と駐車場間を徒競走でもするように走って往復したりもした。
あすの文化の日に先立ち政府は2024年秋の褒章受章者を2日付で発表。受章者は786人(うち女性157人)と26団体で3日に発令される。というわけで、新聞紙面には【タイトル31期活躍続く 渡辺明さん(40)将棋棋士】【パリ団体金 大逆転呼ぶ 杉野正尭さん(26)体操選手】【レカネマブ開発に尽力 岩坪威さん(64)東大教授】といった見出しが躍っている。
きょうは雨、雨、雨で「会えないかな」と思っていた2代目こすも・ここちゃんだが午後4時過ぎ、いつもの居間隣の縁台に突然、ニャア~ンと顔を出して現れてくれた。私はさっそく「雨、大丈夫か」と声をかけ、シロがいつも食べていた猫の図柄入り食台にごはんを乗せ、与えた。雨の日でもあり心配していたが、おいしそうに食べてくれ、やれやれでホッとしたのである。
気がつくとごはんを食べ終えた2代目のこすも・ここは裏庭のシロちゃんのお墓の前で何やら感慨深げに座っているではないか。私は、ここに向かって「毎日、ありがとう。シロちゃん、きっと喜んでいるよーと言うと、涙がこぼれ落ちそうになったのである。「ここ2世、タンゴ(愛称)よタンゴ。ありがとうね。事故に遭わないように。気をつけてよね」と私。
(2024年11月1日)
日経の本日付の夕刊に【能登地震関連死218人に 4市町の19人 新たに認定】【兼六園冬の備え 雪づり始まる】【海女の絆 能登を支援 福岡・宗像と輪島・海士 450年前から縁 「長い付き合い」寄付届ける】の見出し。
なかでも<海女の絆 能登支援>の話には、わが目からポタリポタリと涙があふれ出たのである。海女さんといえば、私は真珠と海女さんのふるさとである三重県の志摩半島で今は亡き妻たつ江(伊神舞子)と共に3年8カ月にわたって地方記者生活をし在任中には連載【海女その世界】を伊勢志摩版に書き続けたことがある。だから、海女の絆という見出しに何はさておき、目を奪われた。思えば、わたくしも歳を重ねたものだ。私の連載執筆は今から50年前の話である。ふと気づくと、わたくしは今や78歳。信じられない風雪流れ旅記者のひとコマである、とでもいえようか。
というわけで、海女さんの話題には何よりも目が奪われたのである。確か、志摩の海女さんは、かつては手漕ぎ舟で済州島にまで漁にでかけていったことが魏志倭人伝に書かれていた。そんなことを思い出したのである。