一匹文士伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年1月~)

2025年1月31日
 朝。能登半島は門前(輪島市)の安本和秋さんからメールが入る。「今朝の新聞に載ってました。ありがとうございます。」というものでメールには31日付北陸中日新聞能登版に掲載された記事の写真が添えられていた。感激したのは私とて同じで、さっそく作曲者の牧すすむさん(愛知県小牧市在住)と岡ゆう子さんの事務所である東京豊島区高田のパインミュージックプロモーションの代表、市瀬和敏さん(岡さんの担当)にも連絡させて頂いた。と同時に、この記事を書いてくれた若き記者、小牧の三宅駿平記者にもお礼のメールを打たせて頂いたのである。
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 名古屋市の愛知教育大付属名古屋中学校2年、近藤にこるさん(13)=同市守山区=が人工知能(AI)の活用法などを紹介する事業を起業した。起業を学んだ市内のスタートアップ(新興企業)育成拠点「ステーションAI」運営会社のプログラムの参加者の中で最年少だった。―とは中日新聞の夕刊記事。1面トップ見出しには【AI推し 起業家は中学生 大学生らと育成事業で学ぶ 教育に活用目標「リスク恐れず」】とあった。いよいよAI時代に突入か。
 そういう私も、このところは何か事を成そうとする時にはジェミニ君にあれやこれやと聞いている。すぐ反応してくれ、時に経験不足からかピントはずれの回答も多いが、彼(AI)は彼なりの返答をしてくれている。返答には良い時もあれば、悪い時もあるーといったところが正直な感想である。いずれにせよ、最後は私本人の考え(判断)を頼りにせねば、というのが正直な実感である。ということは最後は私自身の知能が頼りということである。

(1月30日)
【「幸せの黄色」にさようなら JR東海】(30日付の中日朝刊見出し)とは、29日午後、鉄道ファンらが見守る中でラストランを迎えたJR東海の東海道・山陽新幹線の検査車両ドクターイエローである。そして。今ひとつは【横綱朝青龍 誕生 「気魄一閃(きはくいっせん)」口上再び 「優勝2桁」目標 「何倍も稽古しなくちゃ」】だ。
 
 きょうは30日。木曜日。朝からめっぽう寒い。 
1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)であった一家4人強盗殺人事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(88)が29日、刑事補償法に基づき、約47年7カ月に及ぶ身柄拘束の刑事補償金として約2億1700万円を国に求め、静岡地裁に請求。請求書では「拘置された後は死刑の恐怖にさらされ。精神の変調をきたした経緯が認められ、肉体的、精神的苦痛による損害の程度は計り知れない。30歳という働き盛りの時期から身柄拘束され、逸失利益も相当高額なものだ」などとして上限いっぱいの補償を求めている。このほか刑事補償とは別に、裁判費用も「相当額」の交付を求めた-というものである。

 トヨタ自動車が30日に発表した2024年のグループ世界販売実績は前年に3・7%減の1082万1480台。認証不正による生産停止の影響などで2年ぶりの前年割れとなったが、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)グループの902万7400台を上回り、5年連続で世界首位に。29日、米国の首都ワシントン近郊のレーガン・ナショナル空港近くで小型機が軍用ヘリコプターと衝突、墜落。米メディアによると、小型機には約60人が乗っていたという。

2025年1月29日
 【PFAS(発がん性が指摘される有機フッ素化合物)米基準超 住民8割 岡山 公費で初 血液検査 岩倉市公費予定なし】【京アニ放火殺人死刑確定 青葉被告が控訴取り下げ】【祈る亡き若者の未来思い 日福大スキーバス事故40年】【道路陥没トラック転落 埼玉 深さ6㍍の穴、救助難航】(いずれも29日付の中日新聞朝刊見出し)……。きょうも愛変わらず多くのニュースが朝刊で報道されている。このなかで直接、私が取材記者として現地に取材ヘリで急行。遺族の涙、涙のなかで取材したのが日福大の犀川ダム湖への、あのバス転事故である。あの時は確か地元の体育館に遺体が並べられ、駆け付けた家族の面々との涙、涙、また涙だった。あの悲惨極まる場面は今だに忘れられない。

 そして。岐阜県恵那市で天草と水による細寒天づくりが進められている、とはNHKラジオアナによる正午のニュース。これに続く昼の憩いの音楽、メロディを聴くと、どうしてもあの愛猫シロ、シロちゃんのことを思い出してしまうのである。彼女はいつも正午になると決まって帰宅。食事を前に、私と一緒に共に聴いたのが【昼の憩い】であった。そのシロちゃんは、もはや私たちの前にはいない。悲しくて仕方がない。舞だけでなく、あのシロ、シロちゃんまでが天国の空遠くに逝ってしまっただなんて。悲しい日が、きょうも続いているのである。

 夕刊(中日)は【核リスク、AI兵器、気候変動 終末時計1秒縮み89秒】に始まり、【ロス山火事「気候変動関与」 高温、乾燥、強風起きやすく】【小中高生の自殺最多527人 24年、高止まり続く】【現場近く 新たに陥没 埼玉 運転手は74歳 救助続く】【石川で震度3】と相変わらずの紙面。暗い記事が目立つ。なかでも自殺が増えている、との記事には、それこそ胸がふさがりそうな、そんな気にさせられたのである。

2025年1月28日
 本日付の中日新聞夕刊特報面に【アウシュビッツ解放80年 大量虐殺 行き着かぬために なぜユダヤ人か、健全性とはー 今を考えるヒントに イスラエル国旗身にまとう若者の姿】と【ガザ攻撃正当化のイスラエル 人類共通の悲劇と認識を】の見出し。デ、アウシュビッツ解放80年の総合リード(前文)の方は以下の通りだった。
―80年前の1月27日、ナチス・ドイツにユダヤ人ら110万人以上が虐殺されたアウシュビッツ強制収容所がソ連軍によって解放された。ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の現場となった収容所の跡地は博物館として保存され、世界中から多くの人たちが足を運ぶ。ウクライナや中東で戦禍が絶えぬ中、記者も再訪し、アウシュビッツの教訓を改めて考えた(木原育子、写真も)
 1月16日、日本から西へ8800㌔余り離れたポーランド南部の都市オシフィエンチムに記者はいた。ここにアウシュビッツ強制収容所跡地がある。見上げれば「働けば自由になる」と書かれた当時から残る看板。だが、誰も自由にならなかった。2023年2月、ロシアのウクライナ侵攻から1年の節目に訪れた後、約2年ぶりの再訪だった。前回と様子はずいぶん違っていた。多くのユダヤ人が運び込まれた入り口「死の門」の監視棟は白い布で覆われ、近くに巨大なメディアセンターが設営されていた。解放80年の記念式典が27日に控えていたからだ。………

 木原記者にはかつて1、2度お会いしたことがあるが。今では立派な記者、書き手である。頼もしいとは、こうした文に出会ったからである。立派な記者に育ったものだと思う。

2025年1月27日
 月曜日。きのう東京・両国国技館で行われた大相撲初場所千秋楽は。先場所13勝で優勝次点の大関豊昇龍(25)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=が12勝3敗で並んだ王鵬、金峰山との優勝決定ともえ戦を制して9場所ぶり2度目の優勝を果たした。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、この日番付編成を担う審判部から昇進を諮る臨時理事会開催を要請されて受諾、27日の横綱審議委員会(横審)に昇進を諮問することを明らかにした。横審で出席委員の3分の2以上が賛成すれば、推薦が決まり、29日の春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)番付編成会議と理事会で第74代横綱が正式に誕生する。外国出身の横綱は8人目で、モンゴル出身は照ノ富士以来で6人目となる。豊昇龍の横綱昇進が正式決定すれば、春場所の番付は1993年初場所以来の「横綱空席」を免れることになる。

 この日、27日の朝刊ニュースは、ほかには【長野駅殺傷 46歳男逮捕 現場から3㌔自宅で 殺人未遂疑い、黙秘】【尹大統領を起訴 内乱首謀罪 拘束最長6カ月 韓国現職初】【岐阜知事に江崎氏 与野党相乗り 20年ぶりトップ交代】といったところか。

 午後。作家仲間で富山県在住、常日ごろから何かとお世話になっている山口馨さん(長野県在住)から【砂の本】(鳥影社)と題する小説一冊が送られてきた。収録作品にⅠ砂の本Ⅱ虫の譜Ⅲ無言歌、とあり、山口さんならではーの作品群といえようか。帯は、あの芥川賞作家村田喜代子さんの筆で「われは砂、サラサラとこぼれ落ちる この一粒よ、止まれ。ここに秘められたことばが洩れる………。とあった。

 山口馨さん。おめでとう。そして、ありがとうございます。さっそく読ませていただきます。

1月26日
 日曜日。中日の販売店員松本さんが新聞代を取りに昼前においでた。彼は一時、足腰が悪くて大変だったが、その後、回復。お元気そうで何よりである。彼を見ると、遠い昔、新聞社に入ってまもない練習生のころの金沢の販売店での販売店実習を思い出すのは、なぜか。あの時は雨が続き、大変だった日々を思い出す。それどころか、店主さんがオートバイで販売中、事故に遭い足を骨折されたこと、ほかに店員で販売仲間の〝ゲンさん〟のことなど懐かしいシーンが次々と思い浮かんだのである。もう、50数年も昔の話だ。〝ゲンさん〟は元気でおいでだろうか。それにお店の娘さん、秘蔵っ子で当時、高校生だったチイちゃんは、今ごろどうしておいでか? 新聞代の集金でおいでた江南の松本さんの姿に、なぜか私の青春時代が蘇ったのである。これも歳老いたせいなのか?

 けさのニュースは【オブザーバー参加見送り 核禁条約会議で政府調整 与党議員の派遣検討】【対米配慮優先変わらず 核なき世界実現へ葛藤】【竜・小笠原 大リーグ入り ナショナルズ2年5・5億円】(いずれも中日新聞の朝刊見出し)か。ただ、政府はどうして核禁条約会議にオブザーバー参加できないのか。そこが分からない。日本は、世界でも唯一の被爆国なのに。なぜ。なぜなのだ。なぜなのか。オブザーバー参加をした方が良いのに。なぜなのだ。と。私の疑問は消えない。

(1月25日)
 第217回通常国会が24日召集され、石破茂首相が衆参両院で昨年10月の就任後初となる施政方針演説を行い、看板政策「地方創生2・0」を「令和の日本列島改造」と位置付け、5本柱の政策実現をめざす、と表明した。

 25日昼。ひさしぶりに和田の実家近くの喫茶「山手珈琲」へ。そこでランチを食べ、ここから扶桑のイオンへ買い物に。ここで夕食を買い、帰りに私の両親によって残された私たち家族の土地であり、畑でもある【エデンの東】に寄って帰宅する。
 この【エデンの東】。舞(たつ江)が元気でいたころには、ふたりでよく早朝に出がけ、一緒に草を刈って、ナスやタマネギ、葱、サツマイモ、時にはスイカなども育てるなど農作業を共にした、大切で忘れられない土地でもある。私が、かつて現役の記者時代に和倉温泉がジャズフェスティバルを誘致するに当たって七尾商工会議所メンバーが米国西海岸を訪問、米国西海岸のフィッシャーマンズワーフなどを見て歩いた際に同行取材。当時、世界のジャズ王と言われたジミー・ライアン氏に西海岸のモントレーで単独会見したことがあるが、その際に足を延ばした米国の大地・エデンの東のロケ地に何となく似ていた。こうした過去の事情もあってか、勝手に名付けた私と舞(たつ江)の大切な土地、それこそが【エデンの東】なのである。

(1月24日)
 金曜日。トランプ米大統領が23日、1963年のケネディ大統領暗殺に関する文書の機密指定を解除し、国民に公開する大統領令に署名。ケネディ氏の弟のロバート・ケネディ元司法長官や、公民権運動指導者キング牧師の暗殺に関する文書も対象で、大統領執務室で署名、「多くの人が長年待ってきた。全てを公開する」と記者団に述べたという。

 午後。社交ダンスのレッスンで一宮のスポ文(スポーツ文化会館)へ。桑名の水谷さんは、奥さんとドバイへ旅行中なので、水谷さんの相棒であるエサちゃん(江崎さん)は、どこかチョット寂しそう。一方で、正月早々からの頭と腕のケガで休んでおいでた悦ちゃんが無事、復帰。その分、活気が出て来た。そんな気がするのである。ことしも、みんな元気で仲良くステップを踏めれば、それに越したことはないーと私は勝手に思っているのである。
 この社交ダンスのおかげで私の体力は健全に維持されている。そんな気がする。何よりも【社交ダンスの続行】は私の健康を何より思ってくれた亡き舞(伊神舞子)から私への生前の遺言なのである。というわけで、私の場合は、若先生が健在な限りは、この先も続けたく思っている。

(1月23日)
 木曜日。昨夜、きのう22日午後8時過ぎに発生した長野市のJR長野駅善光寺口での男女3人刺殺通り魔事件(うち男性1人が死亡)で長野県警は23日、現場から逃走したとみられる20~40代の男の画像を公開。週刊誌や新聞、ラジオ、テレビなど各メディアで連日、女性との性的トラブルが報じられていたタレントの中居正広さん(52)が23日付で引退する――とファンクラブ向けのサイトで発表。

 いろんなニュースが連日、沸騰しているが、こうしたなかでやはり【ドジャース佐々木背番号11 入団会見 「身が引き締まる」】(23日付中日夕刊)の報道には目が行ってしまう。と同時に東日本大震災の被災地から生まれ出た最速165㌔を誇るプロ野球ロッテの佐々木朗希投手(23)の今後には心からのエールを送りたい。がんばって。朗希。この気持ちは被災地の人々の誰とて同じに違いない。

 【福島で地震相次ぐ 未明に震度5弱 、朝には4 桧枝岐(ひのえまた)村】の記事が気になる。

(1月22日)
 水曜日。金山のペインクリニックへ。かつて私が70歳になったかならないころに今は亡き妻の舞子(たつ江)が当時、不調だった私の体調に気付き、私に付き添って初めて連れて行ってくれたペインクリニック、それが金山ペインクリニックである。
 当時は眉の上の眉間に時折、強烈な痛みを伴った亀裂・光りの如きものが走り、初めて訪れたが、いらい血圧の薬が切れる頃に訪れ、診療をして頂いている、私にとっては、とてもお世話になっている頼りがいのあるクリニックなのである。というわけで、1~2カ月に一度は定期診療に訪れ、春と秋には血液検査もして頂いており、いまでは私にとっては欠かせぬ、お医者さんなのである。
 医師の川瀬先生もやさしさに満ち溢れ、本当に頼りがいのあるお方だ。舞が元気なころはいつも彼女が私に同伴し、私の体調保持を計ってくれていたのである。そうした経緯があるだけに、私は薬(高血圧など)が切れるころを見計らって今ではひとりで、このクリニックを訪れている。おかげで、このように健康でいられる。別れ際の川瀬医師の言葉は「休肝日を週に2日。それから運動をするようにしてください」だったが、これらは出来る限り、守らなければ-と思っている。

 きょうの中日新聞は朝刊が大統領のトランプさん一色。そして夕刊は米国野球殿堂入りが決まったイチローさんのことが大きく報じられていた。具体的には朝刊が【米国第一第2幕 トランプ大統領就任 「黄金時代が始まる」 大統領令連発「独裁」予告通り 移民送還、パリ協定・WHO脱退】【劇場復活 歓喜と寒気 トランプ大統領就任 米国にもっと尊敬を 移民強制送還に恐怖】、同夕刊が【イチローさん 米殿堂 候補1年目で偉業 3089安打、走攻守で活躍 アジア人で初 満票1票足りず 「全く想像できなかった」】といった具合である。

(1月21日)
 小牧市の元市議会議長川島公子さん、滝高同窓生の伊藤優くんとかねてからの約束どおり、小牧市内の日本料理店「仲良し」で久しぶりに談笑を兼ね、食事をした。この日は先の総選挙に国民民主党から出馬、初当選した福田さんも同席され楽しい会となった。何もかも川島さんのおかげで、料理もおいしく、とても楽しく意義深い会となったのである。これひとえに川島さん、伊藤君のおかげで心から感謝したのである。

 川島さんは、現在満82歳。それでも、私が小牧在任時と変わらない若さと美しさで「ガミちゃん。あたし、次は市長をめざしてみたい。どう思う」の言葉には、頼もしささえ感じたのである。と同時に彼女が市長になれば「市民一人ひとりが、きっと幸せになるだろうな」と思った次第だ。
 こんごの彼女の活躍ぶりを注視したく思う。

(1月20日)
 月曜日。「大寒」である。でも、そのわりには、少し暖かい。
いずれにせよ、春の足音が近づいてきていることだけは確かだ。きょうは、中日新聞の江南通信部に行き、近藤晶記者にお会いしてきた。先日、晶さんのご両親にお会いした際、ごちそうになってしまったのでそのお礼を言わなければ-と大口屋さんの銘菓「武功夜話」を手に、伺ったのである。
晶さんは私が小牧通信局長のころ、当時、小学生だったが。社のカメラマンだった父親(正さん)に手を引かれ、通信局においでになったが、私はあの時のことを鮮烈に覚えている。それだけに、なぜかとても懐かしく感じたのである。世の中には、こんな不思議な再会もあるのだな、と思った次第。どちらに似たのだろうか。笑顔が、とてもチャーミングで、やはり、あの優しくて美人のおかあさんに似ているなっ、と思った次第だ。彼の原稿は連日、中日の紙面で拝読しているだけに、より身近に感じたのは当然のことである。

 夕刊(中日)は、<やっと>とでも言えようか。【ハマス人質3人解放 イスラエルも90人 ガザ停戦 履行焦点 群衆歓喜「最後の1人まで】がトップ。次いで【トランプ氏、首都凱旋 大統領就任控え「米を再び偉大に」】【TiKToK禁止回避 トランプ氏、大統領令へ サービス再開】といったところか。日経夕刊は【トランプ氏、就任前に演説 「米、4年間の衰退に幕」化石燃料の開発拡大】といった内容である。

2025年1月19日
 日曜日である。きょうも寒い。
 いつものように朝起きると、亡き舞(たつ江)と約束している【エーデルワイス】【みかんの花咲く丘】をユーチューブで聞き、引き続き昨年10月21日に車に轢かれて死んでしまった愛猫シロちゃんと毎朝、一緒に耳を傾けた能登半島復興応援歌【能登の明かり】にも耳を傾ける。どの曲も私たち家族にとって思い出深い歌だけに、共に口ずさむうち、舞のこと、母のこと、そしてシロちゃんのことを思い出し、涙がとめどなく落ちてくるのである。

 そして。昨日、ピースボートの友から送られてきた本州と四国をまたぐ明石海峡大橋の名画。かつて舞が1行詩の盛んな神戸を何度も訪れ、1行詩仲間にお会いしに-と共に神戸を訪れた際に足を延ばし一緒に見たあの明石海峡大橋の前に立ち「すごいね」「すごいよ」と語りあった、あの日のことが不意に思い出されもしたのである。
 そんなわけで、私と舞がふたりで神戸を訪れた日は、舞が脳腫瘍の大手術を克服、少し元気が出てきたころで「あたし、どうしても明石海峡大橋が見たくって。1行詩仲間にもお会いしたいし」との要望に「じゃあ、一緒にいこうか」と神戸をふたりで訪れ、その足であの日、私たちふたりにとってはあこがれでもあった明石海峡大橋の下に立ったのである。
 その忘れられない堂々たる景色を今、目の前で見れるだなんて。私は心から、その友に「ありがとう」とつぶやいていた-のである。

 けさの新聞は【ガザの停戦合意 イスラエル承認 きょう発効、人質解放へ】【地盤沈下「リニア工事起因」 JR東海、補償対応へ 瑞浪で説明会】【新指導要領で初 共通テスト開始 大幅再編、きょう「情報」】【トランプ氏の長男ジュニア氏 グリーンランドで「接待」 現金配布の疑いも】【尹氏令状審査に出頭 ソウル西部地裁 逮捕の可否判断】(19日付、中日)といったところか。

(1月18日)
 けさの新聞は、やはり6434人が亡くなった1995年1月17日午前5時46分に起きた30年前の阪神淡路大震災に関するものが目立った。

【追憶 今だからこそ 防災・減災「スタートラインに」阪神大震災30年 兄を亡くした29歳教諭 経験なくても伝えていける】【震災30年の神戸 七尾の高校生訪問 復興の希望 能登へ 「語り継ぐ 自分たちが」】(中日)【30年 寄り添い前へ 謹慎大震災】(毎日)の見出しが胸に迫り、活字が涙を誘うのである。でも、起きてしまったことは、今さらどうしようもない。それより、何よりも万が一への備えをしっかりしておかねばと新聞を読みながら思った次第である。

 正午のNHKラジオのニュースのあと。「こんにちは 昼の憩いです」のアナウンサーの語りは、やはり、なんだか心身とも洗われるようで気持ち良きものである。思えば、いまは悲しくも、もはや、この世にはいない、わが家の愛猫シロちゃんが大好きなコーナーであった。デ、今なお、シロと一緒に聴いているような、そんな気がしてならないのである。

 入試シーズンの幕開けとなる大学入試共通テストがこの日、全国651会場で2日間の日程で始まった。出願者は昨年より3257人多い49万5171人で7年ぶりに増えたという。プロ野球ロッテの佐々木朗希投手(23)が17日(日本時間18日)、米大リーグで大谷翔平(30)が所属するドジャースへの入団を自身のインスタグラムで発表。「とても難しい決断でしたが、野球人生を終えて後で振り返ったときに、正しい決断だったと思えるよう頑張ります」とつづった。
 佐々木朗希投手は、ずっと前から私も大好きな投手だけにぜひとも頑張ってほしく願う。

 夕刊は【TiKToK規正法「合憲」 トランプ氏の判断焦点 丁iKToK「アプリ停止」示唆】【ガザ停戦合意承認 イスラエル閣議、あす発効】【マスク氏「X」欧州が警戒 極右応援で政治介入】【大学共通テスト始まる 歴史総合や公共 初出題】(いずれも18日付日経夕刊土曜版)

(1月17日)
 金曜日。世のなかは、川の流れの如く、きょうもモノいわず、いずこかへ、と勝手に動いていく。そのなかで私たちは誰もが行く道を求め、歩いていくのである。「希望」という名の道を求めて、だ。終わりのない道を、である。そして。ボク自身も、また汽車に乗る。見知らぬ街で、見知らぬ誰かとすれ違いながら。「返事のない旅」をだ。悲しいだけが私の道、隣の道にあなたがいれば、と願ってだ。
 わたしの旅はきょうも。今また始まるのである。

 ニュースの方と言えば、だ。【阪神大震災きょう30年 がんばろうKOBE イチローさん「今も特別な場所」「子どもに伝えたい」】【イチロー・岩瀬さんら 野球殿堂入り】【照ノ富士引退へ】の見出しが光る、そして。国際情勢では【ガザ停戦合意 19日から6週間 イスラエルとハマス人質解放へ】(いずれも17日付の中日1面見出し)の見出しが光る。

(1月16日)
 木曜日。朝からタクシーで一宮自動車学校構内の一宮交通安全講習所へ。この日、愛知県警本部の運転免許課から昨年夏、私が江南市内で起こした人身事故(自転車との出合い頭衝突で自転車の女性が足に重症)に関連しての出頭通知=運転免許の停止処分30日=があったためで、この日はしっかりと講習(実技含む)を無事、受けて夕方、タクシーで帰った。

 帰宅して見る夕刊(中日)は【ガザ停戦合意 6週間、人質解放へ イスラエルとハマス】【犠牲者忘れない/夢の気分/恒久停戦を 住民思い交錯】【<阪神大震災30年> 亡き兄の志継ぎ同業に 兵庫・姫路の学校職員 被災体験語り継ぐ】【営業時間内も窃盗か 三菱UFJ行員 電源切り金庫入室】【自分除く3人へ 報酬配分を提案 東京女子医大元理事長】(いずれも中日)といった内容である。
 なんだか、このところ女性の犯罪が目立つ。なぜなのか。わからない。

(1月15日)
 韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が15日、逮捕状執行に際して国民向けの談話を発表。「不幸な流血事態を防ぐため不法捜査ではあるが高位公職者犯罪捜査処(公捜処)への出頭に応じることにした」と述べた。ユン大統領は同日午前、公捜処が入る政府果川庁舎に向かう前に国民向けの談話を発表。同大統領は「今朝、公捜処の捜査チームが警護の保安区域を消防装備を用いて侵入する様子を目の当たりにした」と述べ、この決断の理由を説明した、という。―これは午前中、私のネットに入った速報である。

 というわけで、中日新聞の夕刊1面トップは【韓国大統領を拘束 現職初内乱首謀疑い 捜査本部 逮捕・起訴焦点】【尹氏「流血事態防ぐため」】との活字が躍った。ほかには【米証取委マスク氏を提訴 ツイッター株不開示疑い】【関税徴収の組織創設へ トランプ氏20日設置表明】【遺族ら慰霊 安全安心願う 軽井沢スキーバス事故 9年】というものだった。
 世の中は、時代は。いつもこのように知らん顔をして流れていくのである。人間たちが叫ぼうが、あげこうがだ。自然界は、そんなことは知った事ではない-とでも言いたげである。

(1月14日)
 社の大先輩で満91歳。永遠の美少年、すなわちカメラマン近藤正さん夫妻に小牧市内でそれこそ、何十年ぶり、かにお会いした。話せば話すほどに近藤さん夫妻ならでは、いろんな秘話を伺うことが出来、嬉しく思ったのである。「幸せ」という言葉が、この世にひとつだけあったとしたなら、だ。この日の近藤大先輩こそが、そのお手本だといっていい、そんな永遠の美少年と美少女であるような気がしたのも事実である。

 4日付のけさの朝刊(中日)は【宮崎震度5弱 津波観測 南海トラフ「基準達せず」 気象庁2度目臨時情報】というものだった。

(1月13日)
 能登半島地震を頭に、このところ密かに書き続けてきた私ならでは、の私小説【能登よ のと ―おかあさん】の初回を私が主宰するウエブ文学同人誌「熱砂」紙上で公開。今後は何はさておき、能登復興への願いをこめ、随時掲載をと思っている。体験を交えながらの私ならでは、私でしか書けない作品になればと思っている、何より、能登半島地震の復興への足掛かりになれば、と思い、出来れば、この世を生き抜くおかあさん方の姿、実像にも迫りたい、と思っている。

(1月12日)
 日曜日。能登半島地震の影響で延期されていた石川県の輪島市、珠洲市、穴水町の「成人式」が11日、2023年度に20歳を迎えた人を対象に各市町で開かれた。1年遅れとなった晴れ舞台で出席者たちは互いに門出を祝い、復興への決意を新たにした。

 小倉百人一首競技かるたの日本一を決める第71期名人位と第69期クイーン位の決定戦が11日、大津市の近江神宮で開かれ、クイーン戦は高校生では17年ぶりとなる東京都の矢島聖欄(せいら)さんが制し、名人戦でも福岡県の大学院生自見壮二朗さん(23)が3連勝で初のタイトルを獲得。同時に入れ替わるのは40年ぶり。
 愛知県が11日、常滑市の採卵用の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生した、と発表。常滑市内ではことしに入って感染が相次ぎ、感染は6例目。殺処分の対象は今回の1万7千羽を含め、同県として過去最多の計約59万羽に上るという。

 夜。NHK総合テレビでNHKスペシャル【椀をつなぐ 輪島塗職人たちの歳月/家全壊・車庫を工房に 心支える〝妻の言葉〟 金・銀輝く600年の技】を見る。妻を失ってなお、苦難にめげずに打ち込むひたむきさ。その一途な姿には思わず、がんばってください-とエールを送る私がいたのである。

(1月11日)
 土曜日。きょうはナンダカンダと1日、執筆に要した。
 夕刊によれば、プロ野球中日の新人合同自主トレーニングがこの日、名古屋市中川区のナゴヤ球場で始まった。ドラフト1位の金丸夢斗投手(関大)、2位の吉田聖弥投手(西濃運輸)ら8人が晴天の下、プロとしての一歩を踏み出した。

 青森県をはじめ、東北、岐阜…と、ことしは全国的に雪が深い。というわけで、中日朝刊1面には【雪背より高く】の写真入り見出しも。P説(キャプション)には「180㌢以上の積雪があった岐阜県白川村の合掌造り集落付近では10日早朝、児童が背丈を超える雪の壁近くを歩いて登校した」とあった。というわけで、この日は雪、雪、雪の記事がめだち、ほかに【日本海側で大雪 交通混乱 高速や新幹線 物流も配送に遅れ】【名古屋で一時積雪 今季最低の気温=名古屋市で氷点下1・4度、豊田市で同4度、岐阜県下呂市で同7・2度、岐阜市で同1・6度、津市で同0・3度など=】
 ほかには、天台宗(総本山・比叡山延暦寺)が10日、同宗トップを務める大樹孝啓天台座主(100)が高齢などを理由に退任する、と発表。2月1日付。生前に退任するのは2007年以来。後任の第259世座主は金乗院(佐賀県吉野ケ里町)住職の藤光賢探題(93)が就任するという。ほかには法政大多摩キャンパスで起きた【ハンマーで襲撃8人けが 法政大授業中「無視され鬱憤」容疑の女逮捕】か。

 米カリフォルニア州ロサンゼルスや周辺で7日以降、続く山火事はその後、死者が10人に。被害が大きい地域で鎮圧の兆しは見えず、犠牲者がさらに増える可能性があるという。バイデン大統領は「州の歴史で最悪の山火事だ」と述べ、AP通信によれば、これまでに住宅など1万棟以上が損壊し18万人以上が避難命令の対象になったという。

(1月10日)
 朝起きたら、外は一面の雪景色だった。この冬一番の雪の朝である。
 午後。ことし初の社交ダンスのレッスンで一宮のスポ文へ。レッスンを早めに終え、レッスン教師の若さん、それに上級のヨシコさんとで真清田神社へ。ことし1年の無事平穏を願ってお祈りをした。気が利くよしこさんの勧めで遅ればせながら新年のお参りとなったが、久しぶりの年賀には、どこか気が引き締まるようなものを感じた。「ことし1年、家族のみんなが幸せに楽しく、豊かな生活が出来ますように」と手を合わせたのである。

 夕刊は【ロス山火事「過去最悪」 米大統領 エンタメ産業打撃 保険金請求100億㌦規模も】【韓国警護庁が出頭 現地報道「衝突・流血の事態」回避】(日経)【ロス山火事損壊9000棟超 バイデン氏「州の歴史で最悪」】【日本海側中心に大雪 山形新幹線一時見合わせ 東海今季一番の冷え込み】【名神高速など 各地通行止め】【「福男選び」能登から助っ人 西宮神社「復興への希望感じた」】(中日)といったところか。 
 やはり、所詮人間たるもの。どんなにあがこうと、だ。自然に勝つことは到底出来ないのである。

 (1月9日)
 夕刊1面に【高石さん名田庄とずっと 13年暮らした地 今月追悼ライブ 「ザ・ナタ―シャー・セブン」由来 福井】【岐阜知事選2新人届け出 人口減や産業振興、争点】【トランプ新政権でインフレ進む恐れ 米FRBが議事録公表】【実質賃金減 4カ月連続 24年11月】(中日)といった活字が躍っている。
 フォーク歌手高石さんといえば、だ。昨年夏82歳で亡くなられたが、わたくしが新聞社の大垣支局長在任中に〝揖斐川マラソン〟で随分とお世話になり、食事も何度かご一緒にしたことがある。それだけに、あの底抜けに明るかった笑顔が蘇ってくるのである。
 
 大阪在住の掛け替えなき友から「ユーチューブで異世界B級グルメというチャンネルの 西成6泊7日漂流記 大阪のドヤ街で毎晩怒声を浴びながら過ごした 格安の宿、激安のご飯、お金で買えない人情がこの街にある というのを見てます。なんだか西成へ行きたくなります。」のメール。
 さっそく私も見てみる。西成は以前、新聞記者として大津にいたころから思い出すたびに、ふらりふらりと何度も訪れたことがある。それだけに、またまたふらりと訪れたくなった。情緒ある街である。あの全共闘の美人闘士で歌人の重信房子さんも時折、ふらふらふらりと訪れ今も居酒屋で飲んでいる。そんな話もある魅惑的な街だけに、また訪れてみたく思う。

2025年1月8日
 水曜日。きょうは、わたくしが大好きなエルビス・プレスリーの誕生日である。彼は1935年1月8日に米国ミシシッピー州のイースト・テュペロで生まれた。というわけで私は朝さっそく「Cant Help Falling In Love(好きにならずにいられない)」をユーチューブで聞いたのである。
 むろん、いつものように亡き妻、たつ江(伊神舞子)が生前「わたしが居なくなっても、【エーデルワイス】と【みかんの花咲く丘】だけは毎日、歌ってよ」と遺言同然に言い残した2曲、そして友人で作曲家の牧すすむさん(琴伝流大正琴弦洲会会主・大師範)と作った能登半島地震の復興応援歌「能登の明かり」(歌は岡ゆう子さん。安本保秋さん編曲)に続いて、この日は、プレスリーのこの歌【好きにならずにいられない】も聴いたのである。

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 それはそれとして、だ。きょうも多くのニュースが紙面をにぎわせている。良いニュースがあれば悪いニュースも、だ。

 夕刊は、【ノーベル賞 被団協面会 首相「長年の努力に感謝」】【AI、EV先端技術に注目 米家電IT見本市開幕(ラスベガス)】【大阪・御堂筋をホコ天に 37年実現目指す 「人集う空間 都市の魅力向上」】(中日)【グリーンランド購入へ圧力 デンマークに トランプ氏、高関税示唆】(日経)など……いろいろ報じられ、あれこれと動きつつある。

(1月7日)
 七草粥の日。妹の誕生日である。
 とはいっても、わが妻たつ江(伊神舞子)は、もはやこの世にいない。というわけで、この日がくると決まってこしらえてくれていた七草粥の存在はもはや、わたくしたち家族には遠い存在となり、ないにも等しいのである(たつ江が生きていたら「自分で買うの。かうのよ。だれかがやってくれるだなんて。思ってたらダメよ。じぶんで作るのよ」と言うに違いない)。
 けさの新聞見出しは【日鉄米大統領を提訴 買収禁止無効求める USスチールと 首相は説明要求】【「SHOGUN」4冠 真田さん主演男優賞 米ゴールデン・グローブ賞】【松山11勝目 ツアー最少スコア 驚異的 35アンダー 新パター最終日も威力】(いずれも中日朝刊)というものである。ほかに目立ったのは、能登半島地震の被災地を舞台にした真山仁さん(62)の連載小説「ここにいるよ」(挿絵は遠藤拓人さん(45))が始まったことか。期待したい。

 夕刊は、日経が1面トップ見出しで【日鉄「買収諦める理由ない」 会長会見 政治介入と批判 米労組「買収阻止は国益」 クリフスは「訴訟の準備」】【トランプ氏 「USスチールなぜ今売る? 否定的見解を投稿】【日鉄「違法な政治介入」米大統領提訴 会長、徹底抗戦を表明】…と日鉄買収問題一色の内容だ。
 ほかには【カナダ首相辞意表明 在位9年 総選挙控え支持低迷】【トランプ氏勝利 議会が公式認定 米大統領選 ハリス氏が宣言】【宝くじ当てるなら広島? 高額当選続々 関東から来訪も】【久しぶり!思わずハグ 愛知の公立小中で始業式】【中国チベットでM6.8 9人死亡】(いずれも中日)といった内容である。世の中、やはり動いているのである。いや、動いてゆくのである。

 きのう、きょうと能登半島和倉温泉在住の元七尾青年会議所理事長田尻さんから思いがけず何度も再三の電話が入る。スマホの向こうからは「いがみサン。どしとん。ほやわいね」と、あの懐かしいトーンの能登半島の汚れなき声、能登弁が聞こえてきた。苦難に沈むふるさと・能登で「何かをしなければ」といった能登魂がいよいよ、膨らみ復興に向け動き始めてきた。そんな気がするのである。わたくしも応援に協力したい気持ちでいる。

 中日の年賀式が6日、名古屋市内の球団事務所で行われ、球団の吉川克也社長がナゴヤ球場の移転による2軍の新球場建設事業に着手している旨を明かしたという。新施設開場のタイミングは、中日スタヂアムの名称で始まった球団初の本拠地球場の歴史に幕を下ろす時となる、という。

 1948年からの歴史に幕 ナゴヤ球場移転構想を報じた中日スポーツ
 

「SHOGUN 将軍」のゴールデン・グローブ賞は中日スポーツでも大きく報じられた
 

(1月6日)
 月曜日。朝だ。いつもの生活がまた静かに始まり、わが息子は定刻どおり出勤していった。「ことしも健康で幸せな何よりも楽しく充実した毎日を」と父として祈る気持ちで無言で送り出す。いつまでたっても父と子である。いつもなら、愛猫シロちゃんと一緒に送り出すところなのだが。シロは昨秋、わたくしに何の断わりもないまま旅立ってしまったので役者不足ではあるが。私ひとりで送り出す。

 お昼は、あのハッスル姉さんのいる喫茶【日向ぼっこ】へ。いつものようにランチを食べ紅茶をのんで、近くの平和堂へ。ここで私と息子の夕食を確保し帰宅したが、この間ずっと冷たい雨、あめ、アメの連続にはハンドルを握る手も湿りがちだった。運転しながらいつも思うことは、わが最愛の妻だった舞(伊神たつ江、俳人で歌人だった伊神舞子)といつも私を助けてくれた、これまた今は亡き大いなる俳句猫「白」ことシロちゃん、すなわちオーロラレインボーである。こんなわけで、きょうは1日中雨降りで、全身が寒さと悲しさで凍りついてしまいそうな、そんな日であった。

 けさの話題は何と言っても東京江東区・豊洲市場での初競りだろう。中日新聞朝刊によれば、だ。【大間マグロ2億700万円 豊洲、初競り】との一段見出しがひときわ、光った。記事にはこうあった。
ーー東京都江東区の豊洲市場で5日、今年最初の取引となる「初競り」が開かれ、276㌔の青森県大間産クロマグロがこの日の最高値の2億700万円で競り落とされた。都によると、記録が残る1999年以降で2番目の高値だという。仲卸の「やま幸(ゆき)」と「鮨(すし) 銀座おのでら」などを運営する会社が共同で落札した。

 ほかには本日の中日夕刊の【大波小波 昭和百年の作家たち(佐助)】がすこぶる良い。その最終部分をここに記しておこう。
―昭和百年である。存命する元日本軍兵士もわずかとなってしまった。縁日から傷痍軍人が姿を消して久しい。その一方で全世界いたるところで戦争が勃発し、解決の手だてが見つからずにいる。日本は今や「戦前」を迎えようとしているという声もある。三島と丸谷の双方を見据えることで、日本人は何を学ぶか。(佐助)

 そして。【9連休終え仕事始め 企業、官公庁 万博、世界陸上イヤー】【「あいち銀」発足祝う】【大発会東証は続落 一時500円超安 米株安が波及】(中日夕刊見出し)【ゴールデン・グローブ賞 真田さん・浅野さん受賞SHOGUN】(日経夕刊見出し)といったところか。

(1月5日)
 小寒(しょうかん)。きょうは寒さが増してくるころで「寒の入り」。これから節分までが「寒」。寒中見舞いを出し始める時(二十四節気)だという。

 暦とは正直で、きょうは本当に寒くて各地とも今シーズン一番の寒さとなった。 
 朝。居間のガラス戸を開けると、縁側に亡き愛猫シロちゃんといつも一緒だった2代目こすも・ここ(愛称はタンゴ)ちゃんが、静かな表情でこちらにやさしいまなざし、静かな視線を向けてきた。「おはよう」というと、タンゴはさらに目を大きくし「オトン。おかあさんもシロも死んじゃって。大変だけれど、負けないでね。アタイがいるから元気を出すのだよ」といった表情でまるで、私を慰めるかの如く憂いに満ちた、かわいい静かな視線を投げかけて来た。あぁ~、タンゴにはオトンの悲しみに満ちた目がわかるのだ、となぜだか感動した次第である。

 シロお姉さんはいなくなってしまったけれど。オトン、シロの分まで楽しく幸せに生きていこうねーとやさしい目を注いできた2代目こすも・ここ(愛称はタンゴ)ちゃん
 

 シロたち先代のお墓にも食事が供えられた
  
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 朝刊によれば、世界最高齢だった兵庫県芦屋市の糸岡富子(いとおか・とみこ)さんが昨年12月29日午後9時3分、老衰のため入居していた特別養護老人ホームで死去していたことがわかった。大阪市出身。116歳だった。葬儀は4日に行われたという。糸岡さんは1908年(明治41年)5月23日生まれ。2023年12月に当時116歳たった大阪府柏原市の女性の死去に伴い国内最高齢に。24年8月、世界最高齢者としてギネス記録に登録されていたスペイン在住の女性が117歳で死去し、糸岡さんが新たな最高齢者としてギネス記録に認定されていた。糸岡さんは乳酸飲料カルピスが好きで、100歳を過ぎてからも趣味のウォーキングをしていたという。

 そして。ほかのニュースといえば、だ。やはり能登半島地震のその後で【一般住民、中心部や高台へ 能登6集落集団移転検討 「海好きだが、津波考えると…」】の記事が気になる。

 というわけで、ことしのお正月もアッという速さで過ぎ去り、きょうは早くも5日だ。午後4時から東海テレビで江南市制70周年記念ドラマ【ようこそ 家族のかたち】を見る。
 
(1月4日)
 早いもので新しい年も早や、4日である。
 朝刊(中日新聞)は、やはり【青学大大会新で2連覇 箱根駅伝 「最高」選手層圧巻の独走】をはじめ、【尹大統領拘束できず 韓国高捜庁着手 警護庁が抵抗 刑訴法を盾に膠着状態】【能登半島1年・阪神30年 震災世論調査 倒壊への備え進まず 自宅耐震化48%】【米、日鉄買収禁止を命令 USスチール巡り 大統領正式発表】という内容だった。

 なかでも通風筒は、能登の伝統行事である「アマメハギ」を伝えるもので次のようなものだった。
 
 
(1月3日)
 朝から、とても寒い。正月も早や、3日だ。息子夫妻らと食事後、江南市内の臨済宗永正寺の永代供養墓へ。ここで手にしたスマホで私と友人の牧すすむさんとで先に作った能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり(作詞伊神権太、作曲牧すすむ、編曲安本保秋、歌は岡ゆう子)】を流し、みんなで今は亡き舞(静汐院美舞立詠大姉、伊神舞子)の墓前に手を合わせたのである。長男夫妻は、その後、新幹線で名古屋から川崎へと帰っていった。久しぶりに顔を見る家族には互いにホッとしたのである。

 新聞は相変わらず【能登地震追悼式 1年鎮魂と誓い】(毎日)【復興の道「地域と共に」 能登半島地震1年追悼式】【ただいま一緒に、前へ 珠洲妻子4人と親族犠牲 元日被災宅を初訪問】(中日)など。やはり能登半島地震に関するものが多いが、中には【米車突入テロ15人死亡 ニューオリンズ 現場にIS旗 トランプホテル前テスラ車炎上 ラスベガス】(毎日)といった物騒なものも。まったくもって、この世の中、新春早々から何が起こるか知れたものでない。

 私が脱原発社会をめざす文学者の会ホームページで月に一度、執筆している文士刮目の連載第44回目の【令和AI(人工知能)に聞く「新しい年 世界はどうなる」】がきょう公開された。1人でも多くの人びとに読んで頂けたら、と思っている。アドレスは次のとおりである。
 https://dgp-bungaku.com

(1月2日)
 シロちゃんといつも一緒だった半のら2代目こすも・ここが午前10時ごろ、ことし初めて顔を出し前もって置いておいた食事を、おいしそうに食べてくれた。とても嬉しくなり「ことしも、よろしくね。あけましておめでとう」と声をかける。「ニャア~ン。ニャン。ニャン。昨年は、オカンにシロ姉さんまで亡くなってしまったが、おとうとオニンもげんきでね」と甘えた声で2代目ここ。 

 新年早々から少し不思議なお方とお会いした。愛知北エフエム放送の栗本孝平さんである。彼によれば、岐阜の柳ケ瀬商店街で最近、能登半島地震の被災地である輪島の朝市が開かれており、出来たら柳ケ瀬商店街で能登復興を願ったイベントを開きたい。ついては【長良川】を歌っている演歌歌手、岡ゆう子さんに柳ケ瀬まできて頂いてうたってもらいたい-と思っているというものだった。
 岡ゆう子さんといえば、牧すすむさんと私とで作った能登半島復興応援歌【能登の明かり】の歌でも最近、じわじわ人気を膨らませている期待の演歌歌手だけに、柳ケ瀬での歌謡ショー実現に向け、地元岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会との間で岡さんの歌謡ショーを実現させたい-というものだった。岡さん出演となれば当然、能登半島地震と豪雨水害に対する復興応援歌も唄ってもらえれば能登復興は無論、柳ケ瀬商店街の活力増強にもなるのでは-という相談であった。
 私に異論があるはずもなく、私は栗本さん発案によるこの歌謡ショーが実現し、柳ケ瀬の復興にも役立つ催しになれば、それはそれで一挙両得ですばらしい試みだ。実現するとよいですね、と答えたのである。さて、この試み今後どうなるのか。大いに関心を持ち協力できるところは協力すべきだ、と。そのように思ったのである。

 イスラエルとハマスの交戦、新年早々から続く。

2025年1月1日
 元日である。
 朝刊は各紙ともわたくしたち家族が大好きな能登、のと、能登半島で明けた。
 長男夫妻が用意してくれた能登半島は七尾市和倉温泉「加賀屋」のおせちを囲んで談笑が弾んだ。むろん、今は亡き妻たつ江(伊神舞子)と俳句猫シロちゃん=俳号<白>=(オーロラレインボー)も遺影姿で家族みんな一緒に、である。

 舞もシロも加わっての楽しいお正月
 

 食膳には加賀屋さんのおせちも並んだ
 
 

 室内には、岡ゆう子さんが歌う能登半島地震と豪雨水害からの復興応援歌入り賀状も置かれた
 
 
 紙面を開いて読んでいて、昨年の1月1日午後4時10分に起きた能登半島地震の被害の多さと深刻さをあらためて痛感。この巨大地震がとてつもない揺れと地盤沈下。そして隆起、津波に液状化現象による被害を与えた事実を今では誰もが知るのである。

 ここに元日の中日新聞の1面記事【地震発生1年 明るい未来願い 避難所や仮設に今も2万2000人超】と、軟派・社会面トップ記事【優しさいつもそばに 能登地震1年年越しルポ 仮設住宅の男性育んだ縁】【新しい年 どうか穏やかに】のリード(前文)部分を、それぞれ記録として記しておく。
――能登半島地震は1日、発生から1年を迎えた。石川、富山、新潟3県で504人が亡くなり、なお2人の行方が知れない。昨年9月には記録的豪雨も重なり、16人の命が奪われた。石川県内では地震と豪雨で市町の避難所や宿泊施設にまだ約250人が身を寄せ、少なくとも約2万2500人が仮設住宅や公営住宅などで暮らす。能登地方には再び本格的な冬が到来したが、復旧はまだ道半ばだ。
――あの日から1年、能登半島地震の被災地は、鎮魂の元日を迎えた。町には倒壊家屋が残り、仮設住宅での生活は続き、復興はいまだ見通せない。「2度と災害が起こらず、おだやかにすごせます様に」。今年は阪神大震災から30年。再生を果たした神戸から届いた「希望の灯(あか)り」が同じように傷ついた能登の闇を照らし、被災者たちを勇気づけた。