一匹文士伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年2月~)

2025年2月28日
 きょうというか。2月の最終日、(ことしはないのだが)29日は亡き妻、たつ江(伊神舞子)がこの世に生まれ出た、幻の誕生日で、長男から「おかあさんの誕生日だね」のメールが入ったが彼女の場合、うるう年の29日生まれで戸籍上は「2月25日」である。それでも、彼女が元気でいたころはケーキを買ってみんなでお祝いをしたものである。
 そのかわいく、愛しかった彼女が旅立ち、ことしの10月15日(命日)が来れば、はや丸4年がたつ。だから、舞はウクライナ戦争も安倍元総理の死も、そして彼女にとってのふるさとのひとつ能登半島で起きた能登半島地震も知らないのである。信じられないが、彼女は何ひとつ知らないのである。舞のことだから、かつてのように何でも知っている-と思いたいところだが。実は、天に旅立ってしまった、その後のこの世のことは何も知らないのである。

 けさの新聞報道で私の目を引いたのは、【24年出生数最少72万人 少子化15年速いペース】である。ほかに【裏金再開「幹部会で決定」 旧安倍派責任者重ねて証言 参考人聴取 下村氏「派内の声伝えた」】【高校生「凱旋園区」に監禁か ミャンマー特殊詐欺 塀に囲まれたオレンジ屋根 逃げ出す外国人の姿も】といったところか。

(2月27日)
 午前中は歯のメインテナンス治療で自宅近くの歯科クリニックへ。私を担当してくださっている、チョット美しい歯科衛生士後藤さんにあれやこれやと治療して頂いた。いつものことだが、きょうは舟木一夫さんのことや家のことについて雑談しながらの楽しいひとときで、なんだか床屋さんで頭をカットでもしてもらっているような、そんな錯覚にとらわれた。不思議なひとときであった。
 午後。こんどは江南市内の一宮信用金庫支店へ。ここで女子行員に立ちあって頂いて、先日のシロアリ駆除に伴う薬剤散布と墨敷き台計37万8000円ナリを払い込む。いやはや、この世はお金がいることばかりだ。舞が生きていたなら、みんなやってくれるのに、とナンダカ悲しく、情けなくなった。

 岩手県大船渡市で26日午後に発生し少なくとも600㌶、84棟が燃えたとみられる山林火災は、その後も鎮火の見通しが立たず、夜通し消火活動が続いている。27日も白煙が広範囲に立ち上り、県や市は、けが人の有無や焼損面積など被害の実態把握を進めた。自衛隊などのヘリコプターが朝から消火作業を始め、被害拡大防止に全力を挙げた。……、とは、本日付の中日新聞夕刊【岩手の山林火災 ヘリで消火活動 県は仮設住宅準備】の記事である。
 いやはや、かつての東日本大震災の被災地で次から次にと【不幸の連鎖】が続く。大震災の不幸からやっと抜け出て立ち上がろうとしている矢先の不幸だけに、あんまりだと思う。

 夕刊に【切断遺体受刑者逮捕 殺人容疑08年琵琶湖岸で発見】【見えない猛毒回収した恐怖 地下鉄サリン30年 元消防隊員が回顧 原因物質特定できず、倒れる仲間も】【AI悪用 回線1000件契約 容疑の中高生3人逮捕】【チューブ外れ3歳女児死亡 岐阜県総合医療センター】(いずれも中日見出し)…と、なんだか血なまぐさい心が凍りついてしまいそうな暗いニュースばかりが並んでいる。
 殺人。猛毒。AI悪用。女児死亡…。これだけ、痛ましい記事ばかりを見せつけられると、やはり「人間社会は、これでよいのか」と思わざるをえない。私たち人間は、そうした汚れ切った社会のなかで生きている。漂っているのだろうか、と。ふとそんなことを思ってしまう。

(2月26日)
 赤旗の販売員で今は亡きたつ江(舞子)が生前、大変お世話になったUさんが亡くなられた-との訃報を集金においでた後任の「赤旗」の販売店員からお聴きする。がんで家族葬をしましたーとのことだった。私は「それは、それは。「Uさんにはうちの舞が生前、何かとよくして頂け、お世話になりました。ご愁傷さまでした」と言うほか、何の言葉も持ち合わせなかった。Uさんといえば、だ。今にして思えば、舞が入院していたころ、みかんを持ってわざわざ、わが家にまで「これで元気になって」と届けてくださるなど何かと大変、お世話になったことを思い出すのである。

 小牧の川島公子さん(元市議会議長)から「午後3時26分~44分、福田徹氏が国会予算委員会質問に登壇。NHKテレビで放送されるそうです。」のメール。福田さんといえば、だ。国民民主党の議員で滝高校の後輩でもあり、先日、川島さんと一緒に小牧市内で食事もした間柄だ。それだけに、さっそく拝聴させて頂いた。
「福田さん。新しい、避けては通れない医療と命の分野への理論的な切り込みで、なかなか良かったかと思います。滝高校の後輩にあれほどすばらしい後輩がいたとは。嬉しく思いました。石破さん(首相)も、かなりいい勉強になったかと思います。真剣な表情でしたね」と川島さんあてに返信メールをさせて頂いた。
 一方で、川島女史。彼女は、もしかしたら次の小牧市長になられるのでは-と、そんな気がする。

 国会質問に登壇した国民民主党の福田徹氏
 

 真剣な表情で質問に耳を傾ける石破首相(NHKから)
 

2025年2月25日
 【ウクライナ「紛争終結」決議 安保理 米提案にロシア賛成 英仏棄権 亀裂鮮明】【侵攻3年 欧州各地 連帯訴え】とは、中日新聞の本日付の夕刊1面見出しである。また日本経済新聞夕刊見出しは【平和維持軍 駐留で一致 米仏首脳ウクライナ停戦後 トランプ氏「資源協定近く合意」】【25%関税「予定通り」 対カナダ・メキシコ、3月発動 トランプ氏】といった内容だ。

 東京電力福島第1原発事故に伴う除染土の中間貯蔵施設が立地する福島県双葉町の伊沢史朗町長が24日、福島市で浅尾慶一郎環境相と会談。除染土を町内で再利用することを検討するーとの私見を伝えた。日本相撲協会が25日、大相撲春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付を発表。2度目の優勝を果たした初場所後に第74代横綱に昇進した豊昇龍が東の正位に座った。新横綱誕生は2021年名古屋場所後の照ノ富士以来で令和2人目。外国出身は8人目、モンゴル出身は叔父の朝青龍らについで6人目となった。番付を手にした豊青龍は「嬉しいけれど。チョットこわいですね」と語った。

 国公立大2次試験の前期日程が25日、全国各地の大学で始まった。172大学613学部に23万5719人が志願。倍率は昨年と同じ2・9倍。

(2月24日)
 きのうの祝日の振替休日。天皇陛下の65歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居・宮殿で催された。というわけで、本日付朝刊は【天皇陛下 大雪被害気遣う 65歳誕生日 一般参賀、5年ぶり祝宴】の見出しが躍った。
 ロシアのウクライナ侵攻から24日で3年。ウクライナは国土の約2割を占領され、両軍とも数十万人規模の死傷者を出す激戦で、第2次大戦後の欧州で最悪規模の戦争となった。
 双方が条件を譲ることはなく、和平への出口は見えない。……とは、中日新聞朝刊の本日付の記事で見出しは【ウクライナ侵攻3年 米ロ接近出口見えず ゼレンスキー氏「平和実現なら辞任」】といった具合。ほかには【詐欺拠点 外国人3000人保護 ミャンマー東部 多くは中国人か】【水尻監督アニメ銀熊賞 ベルリン映画祭短編部門】の見出しが目立つ。
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 ことしの世界選手権の代表選考レースを兼ねる大阪マラソンが24日、大阪・中央区の府庁前をスタートし大阪城公園をゴールとするコースで行われ近藤亮太選手が初マラソンの日本最高記録を更新する2時間5分39秒をマークし、日本選手トップの2位でフィニッシュ。近藤選手はゴール直前でエチオペアのイフニリグ・アダン選手に抜かれたものの、日本選手トップの2位に入った。近藤選手は初マラソンの日本最高記録を更新する日本歴代5位の2時間5分39秒をマークし、世界選手権の参加標準記録2時間6分30秒を突破した。

(2月23日)
 日曜日。午後。愛知県一宮市の出身である往年の青春歌謡スター、舟木一夫さんのコンサートに誘われ、一宮市民文化会館へ。それこそ、高校3年の青春時代から私自身も唄いなれた舟木さんの歌を聞かせて頂いた。彼は昨年、満80歳になったとの由。【高校三年生】が大ヒットした時には、わが母校滝高校(当時は滝実業高校)で高校三年生のロケをするなど何かと思い出深いふるさとの歌手だけに、おとろえを見せないあの声には、あらためて同世代として元気を与えられたそんな気がしたのである。
 それと彼の出身地である愛知県一宮市萩原の玉田美代子さんや石黒直子さん、金子光二さんら地元の方々の心のあたたかさ、結束ぶりにも度肝を抜かれた。コンサート後の【魚六】さんでの打ち上げ(懇親会)には私までが招かれ、楽しいひとときとなった(舟木さんは出演後そのまま帰京された、とのことで欠席)。いずれにせよ、日本を代表する、かつての青春歌謡の大歌手舟木さんが地元の人々のこうした結束で守られていることを痛感。彼はしあわせな男だなッと、思ったしだいである。

 コンサートでは【その人は昔】がわが妻、舞(伊神舞子)への思いとも重なり、胸が締め付けられ、気がつくと涙の滴がとめどなく落ちているのに気づき、持参したずっと昔に舞に買ってもらった白と赤のハンカチで目頭を何度も何度もぬぐったのである。舞、すなわちたつ江には私たちが駆け落ち地方記者として三重県志摩郡阿児町鵜方(現志摩市)の新聞社の志摩通信部に在職当時、夜など舞のからだを抱え、学園広場や絶唱、花咲く乙女など舟木一夫さんの歌を何度も何度も歌ってきかせたものである。あのころマイは、ただ若い、美しいからだを私に預け、ボクの声を聞いていてくれたのである。
 舟木さんが歌い続けたこれらの歌があればこそ、私たちは青春時代のあの苦難の道のりを泳ぎ、渡り、ここまでどうにか辿り着いた-そう言っても決して言い過ぎではないのである。彼が歌い続けた、あの歌の数々があればこそ、私たちは前に向かって歩くことが出来た-そう言っても決して過言ではないのである。

 舟木一夫さんのコンサートのあと、楽しく行われた地元の方々による打ち上げのひとコマ(一宮市萩原の「魚六」にて)
 

(2月22日)
 ニャンニャンニャンの日。すなわち猫ちゃんの日。今は亡き、あのオーロラレインボー、シロちゃんの日である。朝起きたら、ここ濃尾平野にも白い雪が1面に降っていた。
 きょうは、田中角栄(元首相)の日本列島改造論が華やかだったころに真珠の海・英虞湾で知られる三重県志摩半島阿児町で生まれた長男の誕生日である。よってメールで「おめでとう」と。そして「こちらは、(お祝いなのか)白い雪が降ったよ」と。そういえば、彼が生まれた、あの日も確か白い雪がチラホラとしており、その日は確か「南国志摩に雪」といった雑感原稿を近鉄電車による伊勢支局へのバック便やらファックス便、速記部さんへの直接吹き込み原稿で三重テレビにもあわせて送ったことを鮮やか、かつ確かに覚えている。

 あのころは、ファツクス便も使用が始まってまもないころで、浜島漁協にファックスを設置させて頂き、伊勢志摩版で【遠洋漁船だより】のコーナーを設け、遠洋漁船に乗る地元漁民の家族から大変喜ばれた。命がけで頑張っていたあの日々がついきのうのようでもある。その長男がいっぱしに育ち、昨年秋には日本イノベーション学会の学会賞に輝くなど私の今の心境はナンダカ夢を見ているような、そんな気持ちである。妻の舞(伊神たつ江)が健在だったら、どんなにか喜んだことだろう。そう思うと、やはり、またしても目頭には一筋の涙が浮かぶのである。「また泣いてる。弱っちいね」と傍らで笑顔で語る、あのたつ江の姿が浮かんできもする。

 さて。日本列島はきょう22日も日本海側を中心に大雪となった。気象庁は石川県の能登北部の平地で雪による大規模な交通障害が発生する恐れが高まっている-として「顕著な大雪に関する気象情報」を出した。このうち輪島市では22日午前7時までの6時間に27㌢の降雪があり、昨冬までの記録に並んだという。この冬の寒気は日本中でハンパでなく、積雪量となると青森県酸ケ湯504㌢、新潟県津南369㌢、同守門349㌢、山形県肘折318㌢、同大井沢307㌢…(日本気象協会アメダスランキング)とのことだ。やはり、人間たるもの、自然にはとうてい勝てないか。

 夕刊(中日)は【能登北部「顕著な大雪」輪島29㌢】【米、衛星ネット遮断警告 ウクライナに資源供与迫る】【佐々木投手 結婚を発表 一般女性と】など。このうち私の大好きな佐々木投手の結婚は「米大リーグのドジャースに今季加入した佐々木朗希投手(23)が21日、結婚したことを発表した、というもの。キャンプ地のアリゾナ州グレンデールで取材に応じ「メジャー1年目でお互い不安もあるが、支え合いながらやっていけたらと思う」と喜びを語ったーとある。今後の大成を大いに期待している投手だけに、心から祝福したい。

(2月21日)
 【硝子のジョニー】の、あのアイ・ジョージさんが1月18日に心筋梗塞のため死去。91歳だった。人は誰しもこの世を去らんがために生きていくのか。かなしい。悲しいけれどしかたがない。
 能登半島地震と能登豪雨で壊滅的な打撃を受けた石川県輪島市町野町で臨時災害放送局(災害FM)の運用実験となるラジオが23日午前10時~午後3時に放送される。住民らでつくる「町野復興プロジェクト実行委員会」(町プロ)が運営を担う「まちのラジオ」。住民のニーズなどを見極め、近い将来の定期放送を目指す。―とは、本日付の中日新聞の記事である。

(2月20日)
 けさの新聞。【岸田氏襲撃 懲役10年 和歌山地裁判決 未必殺意認定 「首相狙い 社会に不安」】【動機と犯行 結び付かぬまま 「選挙制度に不満」】【米自動車関税「25%前後」 トランプ氏 乗用車は現行の10倍 半導体や医薬品にも】【停戦 大統領選 最終合意 ウクライナ和平案「3段階」 米ロ調整報道】【10億円詐取疑い3人再逮捕 小牧の美容学校親会社 融資 運転資金に】【被害の地銀 「手口巧妙」見抜けず】といったところか。
 
 そして。きょう20日付夕刊は日経が【「ゼレンスキー氏は独裁者」 トランプ氏ロシアに同調 欧州首脳は批判】【米国防費、毎年8%削減 国防長官指示と現地報道】【発電・データ拠点一体整備 政府、官民協議会を新説へ】。中日が【岐阜の高校生50人衛星開発 僕らの夢宇宙へ届け 4月に打ち上げ 難関の審査突破】【韓国大統領刑事裁判始まる 本人出廷 内乱首謀罪、認否留保】といったところか。

 きょうは午前9時前にアイジーコンサルティングさんによるシロアリ被害予防のための防除工事に作業員一人が来訪。午後1時ころまで予防のための薬剤散布とM炭マットの敷設が進んだ。せっかくなので外との境界にある柵の部分にもシロアリ防除薬剤を散布して頂いた。同時に和室と台所部分へのM炭敷きもお願いし、この部分への薬剤散布も行われた。

(2月19日)
 午後。一宮区検へ。昨年8月2日に江南市の自宅近く古知野町花霞の交差点で起こした人身事故に対する検事の私に対する聴取のためだ。いやはや、事故発生現場での江南署員による事情聴取に始まり、その後の江南署事故係による改めての事情聴取、自動車学校での運転講習に続くもので、いったん事故を起こしてしまったあとの調べとなるといやはや、大変である。これで聴取は現場も含めれば3回目となる。
 私自身、若きころから交通事故の現場へはサツ回り記者として何度も足を運んだものだが。今回のように私自身が過失傷害罪の当事者として取り調べを受けるなぞ。ちと胸がチクチクと痛む。これからは交通安全に徹しなければ、とあらためて思った次第である。

2024年2月18日
 きょうは雨水(うすい)。雪が雨に代わるころで積もった雪が融け始め、暖かい地方では「春一番」が吹き、うぐいすが鳴き始めるころだ、という。各地の寒さとはうらはらに、春が確実に近づいている、とでもいえようか。
 
 火曜日。けさの新聞によれば、青森県八戸市の「みちのく記念病院」の元院長らが逮捕された入院患者間殺人の隠ぺい事件で病院が男=殺人罪で懲役17年が確定済み=を犯行後に閉鎖病棟に医療保護入院させていたことが捜査関係者への取材で分かったという。青森県警は元院長らが殺人事件の発覚を免れるため男を隠そうとした疑いがあるとみて引き続き調べを進めている-という。大阪府岸和田市議会は17日の市議会本会議で、女性との不倫を認めた永野耕平市長(46)に対する不信任決議を賛成多数で可決。永野氏は地方自治法に基づき同日付で失職。なんだか、どちらも信じられない、低レベル極まる暗い話題である。この世の中、一体全体どうなってしまっているのか。

 デ、これとは別に明るいニュースといえば、だ。中日本紙に掲載された【さぁ発進、井上ドラゴンズ 電気文化会館プレミアムセミナー(中日文化センター栄主催、月刊ドラゴンズ共催)】の社告か。今季のスローガン「どらポジ」のとおり、ドラゴンズにポジティブな風を吹かせる井上一樹監督。その井上さんは、どう戦うのか? を監督をよく知る山本昌さんが月刊ドラゴンズ・木村愛子記者のインタビューに答える形で語るといった内容で、どんなセミナーとなるのか。早くも期待されている。。

【原発回帰 脱炭素加速 再エネを最大電源に 政府計画改定】【温室ガス60%減 35年度目標決定 国連提出 パリ協定下回る】とは、本日付の中日新聞の夕刊見出しである。

(2025年2月17日)
 私の妹から珍しく「太田治子さんの記事 新聞に載っていましたね」のメール。私がうっかり見落としそうになっていた記事は16日付中日新聞朝刊文化欄の<人生のページ>で【母と娘の物語 上 太田治子 寂聴さんには ほめられたけど ■父譲りの自意識■「文才がある」】というものだった。

 太田治子さんの記事【母と娘の物語】
 

 神戸市出身で英国留学中の1983年に北朝鮮に拉致された有本恵子さん=失踪当時23歳=の父明弘さんが老衰のため死去。明弘さんは神戸市出身。自宅は神戸市長田区。96歳だった。これにより、未帰国の政府認定被害者で、存命の親世代の拉致被害者家族会メンバーは、横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(89)だけとなった。有本恵子さんはロンドンに語学留学中だった1983年、デンマークのコペンハーゲン経由で北朝鮮に連れ去られたとされている。1988年に拉致被害者石岡亨さん=失踪当時(22)=の手紙が札幌市の実家に届き北朝鮮にいることが判明したという。

 国土交通省が17日、中部国際空港(愛知県常滑市)で運営会社が現滑走路の東側に計画している新しい滑走路=全長3290㍍、幅45㍍=の着工を許可。供用開始は2028年3月31日を予定しているという。
 ほかには【米「4月20日までに停戦」 ロシアと18日高官協議か】(中日17日付夕刊)の見出しも。【きょうは1978年2月17日に、北海道幌加内町でマイナス41・2度を記録したことを記念し「天使のささやきの日」というそうです。】とは、本日付の中日夕刊<星の物語(朝倉哲夫)>から。

2025年2月16日
 日曜日。きょうも寒い1日である。

 16日付中日新聞によれば、アジア人で初めて米国野球殿堂入りしたイチローさん(51)=本名鈴木一朗=がニューヨーク州クーパーズタウンの殿堂博物館に個人コレクションをいずれ全て寄贈する意向だと14日、スポーツ専門局ESPN(電子版)が伝えた。優れた現代詩集に贈られる第30回「中原中也賞」の選考会が15日、山口市で開かれ、京都府の自営業高村而葉(じよう)さん(47)の「生きているものはいつも赤い」に決まった。この詩集は2005~2023年に書いた22編を集めた自身初の詩集で、高村さんは「世に出るまで、ただただ穴を掘り続けているような状態だった。知らせを受け、地上に間違って頭を出したモグラの気分だ」とするコメントを出したという。
 贈呈式は、誕生日の4月29日に山口市で開かれる。

 夜。NHK総合でNHKスペシャル【大型シリーズ 臨界世界 生死かけた難民逃避行 弱者を食らう闇の業者 禁断ロシア国境ルート】を見る。いろいろ、考えさせられた。

(2月15日)
 5年に1度のわが家のシロアリ点検で、いつもの業者さん(株式会社アイジーコンサルティング)のスタッフがわが家へ。業者は台所の床をはがして潜入、なかをくまなく点検。「シロアリの食害に遭っているところは、幸いありませんでした」とのことでホッと安心。20日(当初、19日の予定だったが当方の都合で延期に)にいつものようにさっそくシロアリ防止剤の散布と床下全域への炭引きをしていただくことにした。多少お金はかかるが、亡き舞の強い意志で建てられた、彼女の愛着が染みたマイホームだけに、白アリくんたちに急襲されてしまうことだけは、こんごも避けねばならない。というわけで、白アリ被害の防止のためにも「くれぐれもよろしく」と担当スタッフにお願いした次第である。

 川崎に住む長男夫妻から思いがけず、能登弁でいえば、だ。チョッコシ高価で味わいと風味が抜群である、そして能登色が満喫したチョコレートが宅急便で送られてきた。【能登の大地の恵み 金賞受賞作品】なるもので、三男坊と食べたが、これがまた、それこそホッペが落ちるほどにおいしかった。ありがとう。長男は七尾高校卒で能登半島で中学、高校と育った(ボートで石川国体にも出場、新聞にその勇姿が載ったこともある)だけに、ふるさとにも似た能登への思いが深い証拠だなと思った次第だ。と同時に、ナンダカ目頭に熱いものが走ったのも事実である。ありがとう。
 というわけで、おかあさんとシロちゃんの遺影、そしておまえの弟にも食べてもらった、本当に、これまで食べた多くのチョコのなかでも最高においしかった。さすがは、日本のイノベーション学会賞に輝いた息子だけのことはある。思いがけないチョコレートには、元々チョコ好きだったおかあさん(伊神舞子、たつ江)も、たいそう喜んだに違いない、と同時に息子夫妻には、これからも世のため人のため、そして何よりも自分自身のためにも健康で前に向かって歩いて行ってほしいと思った次第である。
親しき中にも礼儀あり、で。思いもしていなかったバレンタインチョコをありがとう。サンキューべりマッチ、と私。

 写真は長男夫妻から突然、送られてきた能登のチョコ・ボンボンショコラと能登出身のオーナーシェフ辻口博啓さんによる「能登の大地の恵み」の説明文。辻口さんは「私は18歳まで、この能登で生まれ育ちました。」と語っている。
 
 
 

(2月14日)
 金曜日。世の中は、バレンタインデーなるものに浮かれているのだが。私はこの日が訪れると、現役記者で空港記者だったころのチェリッシュさんの【青春の街小牧(牧すすむさん作詞・作曲)】と、能登半島時代に毎年、バレンタインデーになると決まってわが家のポストに置かれていた謎の女性からの岡村孝子さんのカセット【夢をあきらめないで】のことを思い出さざるを得ない。ある年には、私が演奏を得意とするハモニカが置かれていたこともある。今になって思うと、あのときの犯人は、もしかしたら-亡き妻、伊神舞子だったような気がしてならない。

 午後。社交ダンスのレッスンで一宮のスポーツ文化会館(スポ文)へ。タンゴとワルツ、クイックステップに黙々と挑む。レッスンの間は結構、大変ではあったが終わったあとは、やはり全身がスキッ、とし、やはり舞のことばどおり大切に続けていて良かったナ、との思いを新たにした。

 政府がコメ価格の高騰に対処するため備蓄米を最大21万㌧放出する、と発表。3月半ばから放出を開始し、同月下旬から4月上旬にもスーパーなどの店頭に並ぶ見通しだ、という。

(2月13日)
 きょうは確定申告の日で午前中、ニコホール(市民会館)に行くと「午前中は既にいっぱいなので、午後来てください」と言われ、【2時45分 61番】と書かれたシールを渡され、帰宅。午後、あらためて出かけ、午後2時45分のはずが大幅に遅れ、3時半過ぎに「61番さん」と呼ばれ、申告会場に。女性スタッフのテキパキした応対で申告は進んだが、それでも結構な時間がかかってしまい、午後5時過ぎ最後の一人としての事務手続きが終わり、やれやれである。還付金は約6万円ナリで、やれやれであった。
 この日にそなえ、あれやこれやと書類をそろえるのに結構な手間暇をかけただけに、これで年に一度の申告が終わったと思うと、なんだか背中に担いでいた重いものがやっと取り除かれた感じで、ホッとしたことも事実である。と同時に亡き妻と一緒に毎年申告会場を訪れていたあのころが懐かしく思い出されもしたのである。

 「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会の要請で毎月一度、身を削る思いで執筆している私、伊神権太の連載45回目【混沌からの旅立ち 何はともあれ〝楽しい日本〟に】がやっと、公開された。

(2月12日)
 中日新聞の本日付夕刊の【ワシントン=共同】電によれば、米国のAP通信が11日、米ホワイトハウスがAP記者の大統領執務室での取材を許可しなかった-と明らかにしたという。トランプ大統領がメキシコ湾をアメリカ湾に改称した後も、記事でメキシコ湾との表記を維持したためだが、ペース編集局長は「国民の独立ニュースへのアクセスを著しく妨げ、憲法が保障する言論の自由に違反する」と非難したというが、これはペース編集局長の方が明らかに正しい。大統領の負けだ、と言っていい。トランプさん、何をおかしなことを言ってるのだよーと言う国際世論も多いに違いない。これに対してAPはすばらしい新聞である。アメリカ市民の良識といっていいだろう。
 トランプ氏は2期目に就任した直後の1月20日、メキシコ湾の名称変更の大統領令に署名。メキシコ政府は当然ながら反発している。トランプさん。(大統領選に)勝って兜の緒を締めなくっちゃあ。そんな駄々を込めていたのでは、国際社会から笑われますぞ。あなたと同学年の私、伊神権太が言っているのだから。嘘はない。もっと、しっかりせんといかん。一度会って話しでもしようか。熱心なことは私とて承知している。

 スマホの調子が、このところどうもおかしい。データがいっぱいなので消去せよ、と半ば命令調なばかりか【クリーンアップしないと携帯電話は使えなくなります スパムメッセージが963件あります。片付けますか】などと言った具合に半ば脅迫にも似たアナウンスが、がなり声をたてる。そんな大変なけんまくで、だ。
 そこで、だ。システムエンジニアの息子に見せると、「おとうさん。絶対に相手にならないように。そういう雑音が鳴ったら、相手をしないでスキップを押すか、シロちゃんの画面を出すように。絶対に相手にはならないように。押したらアカン」とのことなので、私は相手にしないように、と自分自身に言い聞かせはするのだが。それにしても、ぎゃあつくぎゃあつくと。うるさすぎる。
 この思いついたように発狂してくる〝がなり音〟は、どうやら、なかなか消えそうにない。困ったものだ。それか。データが満杯になると、こうした嫌がらせにも似た雑音をわざと出すことにより、新しいスマホに替えさせよう-とのドコモの魂胆か。もしも、そうした魂胆が事実としたなら、私はドコモの横着な商法を許すわけには、いかない。抗議せざるを得ない。事実、データがいっぱいなのでスマホを今すぐにでも替えろとでも言いたげな、そんな発狂音である。これは、だれだって許すことが出来ない。
 いずれにせよ、しばらく親愛なる末っ子とともに今しばらく様子をみてみよう。

(2月11日)
 建国記念日。祝日である。

 私はこのところ、近づいた確定申告を前に各種必要書類をそろえるのに少しばかり大変である。今は亡き舞が元気なころは、あれやこれやと申告に必要な書類の準備を率先してやってくれ大変助かったのだが、彼女亡き今は毎年、四苦八苦しながら、孤軍奮闘の必要書類集めで毎度のことながら、能登弁でいうなら、ばだ。チョッコシ大変である。それでも大体は準備も終わり、やれやれで、あとは申告日を待つだけ。それにしても、彼女がこの世にいたころは黙っていてもアレヤコレヤと必要書類をそろえてくれ、嬉しく思ったものである。

 記録的な高騰が続くキャベツが愛知県田原市の畑で大量に盗まれ、新聞には【キャベツ800玉盗難 田原記録的高騰、売却目的か】の見出し。ほかには【岸田氏襲撃で懲役15年求刑 検察側「総理狙うテロ行為】(いずれも11日付中日朝刊)の見出し。

(2月10日)
 愛知県稲沢市の尾張大国霊神社、すなわち国府宮でこの日、伝統の【国府宮のはだか祭り】が行われ、神男の加藤稜大さん(26)に触れ、厄を落とそうとする下帯姿の裸男たちが激しくもみあった。厄よけの儺追笹(なおいざさ)奉納には昨年に続いて女性が参加。昨年の2・5倍以上となる約350人がササを担いで練り歩いた。神男は裸男たちの渦をかきわけて楼門をくぐり、終着点の儺追殿へ。登場してから1時間後に引き上げられると、万歳の歓声が上がった。いつもながらのはだか祭りではあるが、儺追笹を奉納するため参道を練り歩く女性たちの勇姿が光って見え、彩りを添えた。主催者側の発表によれば、ササ奉納ともみ合いの参加者は7980人、参拝者数は約8万人だったという。

 この日は愛知県豊橋市の安久美神戸(あくみかんべ)神明社でも国の重要無形民俗文化財の【豊橋鬼祭】が2日間の日程で始まり、地元の豊城中2年浪崎瑛太さん(14)扮する青鬼が氏子町内を走り、厄よけのあめを配って回った。

2025年2月9日
 日曜日。お昼前、朝刊を読み終わって台所の窓から裏庭をのぞくと、なんとあの2代目こすも・ここちゃん(愛称はタンゴ)がシロちゃんのお墓に来て神妙な顔で両手をそろえて仏の先輩猫たちに頭を下げているではないか。タンゴは、その後に私がけさ早く供えておいたシロが大好きだったごはん(コンボ)を食べ始め、やがてこれを空(から)にしたあと、いずこかへ、と去って消えたのである。
 何より、タンゴがこうして毎日、お姉さんであるシロ(オーロラレインボー)の墓を訪れてくれている証拠でもあり、私は素直にとても嬉しくなり「タンゴよ タンゴ。シロのことをいつも思ってくれていて、ありがとう」と心の底から手を合わせたのである。

 きょうも吹く風は冷たい。
 でも、少しは弱くなったかもしれない。私はいつものように午前中、新聞を読み、このあとシロと舞の遺影を前に、【エーデルワイス】を最初に【みかんの花が咲く丘】【能登の明かり】の順にスマホのユーチューブで聞き、「きょうもみんな元気で過ごせますように」と祈るのである。
 このところ連日、「今季、今冬最強の寒波が訪れています」と、どちらかといえば絶叫調で視聴者に語り掛けていたラジオ。ともすれば刺々しく聞こえていた各社テレビアナの声のトーンもどこか、柔らかく静かな落ち着いたトーンになり、心配していた最強寒波もとうとう、きょう現在では遠のいたようでもある。

 そして。私はわたしで、きょうも新聞を読み終え、落ち着いたところでスーパー「平和堂」へ。ここで久しぶりにカキフライ定食を食べたが、これがまたおいしく、志摩半島の的矢蠣や能登七尾の中島蠣を思い出したのである。こんなわけで、車のハンドルを手に、きょうも晴れ上がった大空に視線を向け私は舞とシロに見苦しくも「元気でいるか。げんきでいろよ。そのうち、きっと良いことがあるからな。待ってろよ。俺もきっとやったるでな」と名古屋弁で語りかけるのである。
 雲の向こうからは【ほんながかいね(ホントカシラ)】と、半分能登の女だった、あの懐かしい舞の声が聴こえてきたのである。

2025年2月8日
 午前中、いつものように。けさの新聞を読む。
 相変わらず▼石川、新潟「顕著な大雪」 広い範囲で警戒必要▼中部大雪予防的通行止め 名神や北陸道きょうも警報級▼「ようやく被害回復へ一歩 長野のひき逃げ逆転有罪受け両親 最高裁救護義務違反を認定▼水原被告禁錮4年9月 米地裁命令 大谷選手へ25億円賠償▼備蓄米早期に放出 高騰対策 国が14日にも概要 流通から消えた「32億杯分」 重い腰上げ投機に対抗▼兵庫知事買収疑惑で捜索 県警、地検 PR会社側の関係先など、この世は、いろいろである。そして。これらニュースのひとつひとつに、人それぞれのドラマが隠されている、これまた事実だ。それが人間社会というものだろう。
 けさ。友から「雪は大丈夫でしたか」と心やさしいメールが入る。ありがたいことだと思う。

 朝。見渡す限り雪の原だった外界も午後には太陽の光りに照らされ、昼過ぎにはいつもどおりの顔に。私たちは、やはり、自然の恩恵を受けて生きているのだな、とつくづく思う。新聞を読み終わり落ち着いたところで近くの古知野食堂経由でピアゴへと向かう。途中、ハンドルを手に、大空にむかって「舞。シロ。ふたりとも元気でいるか。俺はみんなに助けられ、何とか生きているよ」と報告すると。「あら、あらっ。また。おおげさな。あたしもシロちゃんも元気でいるから。心配などしないで。そっちは、そっちでしなければならないことがあるのでしょ。しなくっちゃあ」の声がはね返ってきた。
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 8日付の夕刊(中日新聞)は、石破茂首相とトランプ米大統領の初の日米首脳会談に関するもので【米、貿易赤字解消を要求 首相表明 投資Ⅰ兆㌦に増 日米首脳会談】【USスチール「買収ではなく巨額投資」 トランプ氏日鉄と協議へ】との見出しが躍った。一方で、トランプ米大統領が国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)職員らに制裁を科す大統領令に署名したことを受け、ICCの赤根智子所長が7日「裁判所の独立性と公平性を損ない、罪のない犠牲者から正義と希望を奪うことを求めるものだ。断固拒否する」と出した非難声明に触れ【赤根所長「断固拒否」 米、ICC職員に制裁 80カ国も非難声明】というものだった。 

(2月7日)
 中日新聞の本日付朝刊1面のトップ記事は【森友訴訟国が上告断念 文書の存在認める 開示是非 判断へ 「黒塗りにしないで」赤木さん妻】というものだった。「夫が苦しんだ原因が分かるものを開示してほしい」とは赤木さんの妻雅子さんの叫びだが、当然のことである。

 きょうは社交ダンスの女性教師〝若さん〟の個人的事情もあって、レッスンはいつもの午後ではなく、午前10時過ぎから開始。ということで、会場である一宮スポーツ文化会館へは朝早くからマイカーで出かけるなど午前中はちょっぴり、バタバタした。というのは、私の場合、毎朝、新聞その他を読むのにかなりの時間を費やすこともあって、その分いつもより早く起きて出がけにあれやこれやとすべきことをせねばならず、忙しい1日となったからである。
 それでもいつものように朝刊各紙を読み終えたあとは、かつては毎朝、愛猫シロ(故猫)ちゃんと共にユーチューブで聞いていた【エーデルワイス】と【みかんの花咲く丘】、そしてもう一曲、能登半島地震の復興応援歌である【能登の明かり(歌は岡ゆう子さん)】をしっかり聞くことから1日は始まったのである。
 そして。話は変わるが私が「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会からの要望で月に一度書いている連載コラム【文士刮目】も今回で45回目を数え、きょうはその公開日(タイトルは【混沌からの旅立ち 何はともあれ〝楽しい日本〟に】)でもあったのだが。(どうして、ああなってしまったのか)担当編集者の見出しの取り違えなどもあって原稿の全差し(全部差し替え)を要請する-などアレヤコレヤと何かと慌ただしい1日となった。自分ではまだまだ、若い気持ちではいるのだが、少しばかり疲れたことは事実だ。やれやれ、とはこのことを言うのか。

 それから。きょうは、だ。社交ダンスのレッスンから帰ったところで、とても嬉しい話がひとつ。それは、このところピタリと姿を見せなかった、亡き愛猫シロちゃんにかわいがられ、いつも行動を共にしていた2代目こすも・ここ、すなわち半のら、タンゴちゃん(愛称)がひょっこり、庭先に顔を出してくれたのである。これには感激、ごはんをやったことは言うまでもない。
 それにしても。タンゴは、なぜ。どうしてここしばらくの間、私たちの前に姿を現さなかったのか。単に寒い。寒かったからだけでもなさそうだ。理由はともあれ、「めでたしめでたし」で、それこそ🎵エオエ、エオエ~と両手をこすり合わせて能登の〝七尾まだら〟でも歌いたい心境である。お空にいる亡きシロちゃんとオカン(舞)に「そろそろ、オトンの前に顔を出してやってよ」と言われて。それでやってきたに違いない。
 夜に入り、その石川県七尾市と新潟県新潟市に気象庁が【顕著な大雪に関する情報】を出した。ちなみに、この冬は日本列島の各地が大雪に悩まされており、山形県新庄市など積雪が3㍍以上のところも珍しくない。大変な冬となっている。

2025年2月6日
 けさも風が冷たく、とても寒い朝である。新聞には【日産、ホンダと統合見送り 合意撤回方針 子会社化案で溝】【トヨタ売上高47兆円 通期予想 生産回復で上方修正】【米イスラエル会談 「ガザ 米が長期保有」 トランプ氏、住民移住案】【最高の眺望 ザ・ランドマーク名古屋栄】といった活字が顔をならべている。この世界が毎日毎日、顔を変えている何よりの証しでもある。
 というわけで、今この瞬間にも世の中は刻々と変わっており、と同時に何が起きるかもわからない。起きても不思議でない。それが、この世の中なのだ。どんなにあがこうが。この世の中、起きることは起き、何ごともなかったかの如く未知の世界を突き進んでいくのだろうか。

(2月5日)
 この冬一番の強い寒気団が流れ込んでいる、とは気象庁。気象庁によれば、北日本から東日本の上空約5000㍍は氷点下42度以下のこの冬一番の強い寒気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、積乱雲が発達するところもある。東日本から西日本では、日本海側のほか、ふだん雪の少ない太平洋側でも内陸を中心に大雪となる見込みだという。
 というわけで、ここ尾張地方も、寒くて寒くって。たまらない。新聞も【岐阜の山間地で大雪 白川村230㌢、飛騨168㌢】【北陸、運休相次ぐ】(中日5日付夕刊)などと報じている。

【米、対中追加関税10%発動 中国報復WTO(世界貿易機関)に提訴 対カナダは1カ月延期】【ホンダ、日産子会社化打診 再建遅れ懸念調整難航か】【北海道で記録的降雪 岐阜と愛知も警戒必要 北陸道通行止め長浜―丸岡IC】【園児400人超が給食で食中毒 一宮、ノロウィルス】【吉田義男さん死去 91歳 監督で阪神初の日本一】【陸自演習場外に着弾か 滋賀りゅう弾砲 射撃訓練】とは本日付中日の朝刊見出しだ。
 そして【トランプ氏「米国がガザを所有」イスラエル首相と会談 住民の域外移住主張】とは日本経済新聞の5日付夕刊の見出し。いやはや、毎日毎日いろいろある。これが世の中、いや混沌世界ということか。

(2月4日)
 この冬最大の寒気団到来、との事前の度重なるニュースに朝、緊張して二階ベランダの窓を開けたが、当地(尾張名古屋)に関するかぎり、白い雪たちの姿は、そこにはなかった。内心では、寒いながらも半分「白い雪たち」を期待していただけに、人間とは勝手なもので、雪がなければないで、ちょっぴり寂しく残念な気がしたのも事実である。でも、「これでよい。これでいいのだよ」と言い聞かせる私がそこにはいたのである。それでも、外を走る風たちのさんざめきだけは、なぜか聴こえてくる。不思議なものだ。

 けさの新聞。【能登地震後 人口減加速 前年比2倍 6市町で7000人超】【地域守るため集いの場再び 珠洲の区長が土地提供 今夏新設へ】の見出しが気になる。ほかには【対メキシコ関税1カ月延期 麻薬流入阻止で米と合意 カナダとも協議】の記事か。亡き愛猫シロちゃんと行動を共にしていたあの2代目こすも・ここちゃん、すなわちタンゴ(愛称)がこのところピタリと姿を見せないが、元気でいてほしい。
 どこをうろついているのか。元気でいてさえくれれば、それでよいのだが。やはり心配だ。いつも今は亡きシロちゃんを見習ってかウーン、ウーンと甘えた声で近づいてきていたのに。寒いからか。それでも、わが家に取り付けられた監視鏡(カメラ)で見る限り、時折、深夜未明に姿を見せエサを食べており、こうしたタンゴを見て実はホッとしている。
 それはそうと、なぜ私の前に姿を現さないのか。日中に私の前に姿を見せてくれないのか。大変、心配している。タンゴのことは亡き妻、たつ江(舞)も十分知っている。それだけに、以前のように姿を何回でも見せてほしい。

 本日4日付の夕刊は【カナダ、メキシコ関税延期 一カ月 米、発動前日に転換 中国と「24時間内」協議】。これが米大統領、トランプ流のやり方なのかもしれない。ほかには【岸田氏襲撃殺意を否認 地裁初公判 弁護側は傷害罪主張】か。【能登の星空が希望になれば 能登町の学芸員SNS発信(板津亮兵)】は、とてもよい記事である。身も心も洗われる、とはこのことか。

 埼玉県八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故。1月28日の事故発生から1週間がたち、地元消防などが4日も運転手の救助活動を急いだ。現場では重機を穴の中に入れるための2本目のスロープ作成整備などを進めたが、穴に破損した下水道管から水が流入して救助を妨げるなど難航している。このため県は4日午後2~5時まで水の使用を控えるよう求めた。県は陥没事故以降、圏内12市町の計約120万人に下水道の利用自粛を呼びかけてはいるが、穴への水流入は収まっておらず、救出は難航、めどはたっていないという。

(2月3日)
 立春。とはいえ、きょうは本当に身も心も凍りついてしまいそうな寒い日だ。ついこの間までなら、いつも私の足元にいてくれた愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)は、もはやいない。昨年秋、車に轢かれ突然、おかあさん(たつ江、伊神舞子)のあとを追うように逝ってしまったからだ。だから、私は、こうして寂しく、辛く、悲しい毎日をそれでも「生きなければ」と生きていくのである(幸い、能登で育った末っ子が居てくれるので、このへんは何かにつけありがたいことだな、と感謝している)
―というわけで、私は今は亡き俳人で詩人、歌人でもあった妻の分まで佳い作品を残さなければーとこうして日々文を読んだり書いたりして毎日を過ごしているのである。

 夕刊(中日)に【「メキシコ、カナダと協議」トランプ氏、関税発動前日】と【東証一時1100円超安 警戒拡大、ほぼ全面安】【「半導体で協力」確認 首相、7日、日米首脳会談で 衆院予算委】の見出し。ほかに文化・芸能面では【ガザに真の平和を 停戦後待ち構える課題 遠藤乾(東京大教授)】【昭和百歳 山口瞳が見つめた時代 山口正介 ➌美空ひばり ギリギリのところで】の記事も。それぞれ味があっていい。

2025年2月2日
 節分。2025年は『庚(かのえ)』。西南西のやや西の方角が恵方だそうである。

 球春 胸躍る 井上竜キャンプイン】(中日朝刊)【米、関税「1日発動」 メキシコ・カナダ25% 中国10% 報道官】【高木W杯日本勢最多35勝(スピードスケート女子の高木美帆がワールドカップで通算35勝を挙げる)】(毎日2日付朝刊)など。けさも新聞紙面は、あれやこれやと活字が躍っている。楽しい話題があれば、かなしい見出しもある。これとは別に、一部報道によれば、あのロサンゼルスの大火もようやく治まったようだが、ドジャースの大谷選手一家も愛犬と共に一時避難したとのこと。そこには、まさに地球温暖化と人類との闘い、葛藤までが見られるのである。

 2代目こすも・ここ、亡きシロにかわいがられいつも行動を共にしていた〝半のら〟タンゴちゃんが最近なぜか、わが家に姿を見せないので心配している。デ、タンゴのことをよく知り、舞が生前、とてもよくして頂いた荒木さん(女性)ちに、電話してみると-。「元気でいるから。伊神さん。心配しないでいいから。それより、いい小説、書いている? がんばって。私たち、みんなで期待しているよ」との返事だった。ホッとして受話器を置く。

2025年2月1日
 プロ野球中日の春季キャンプが1日、沖縄県で始まった。25日まで滞在し、1軍は北谷町、2軍は読谷村を拠点にシーズン開幕に向けてチームを強化する。――とは本日の中日新聞夕刊の1面記事【井上竜常勝チームへ キャンプイン】の記事である。この日はドラゴンズをはじめとした12球団が一斉にキャンプインした。

 朝。舟木一夫さんの熱烈ファンである玉田美代子さんから「今日 新聞大きく掲載されました」のラインが入ったので、さっそく中日新聞の尾張版を開くと【「舟旅」一緒に一年でも長く 歌手舟木一夫さん(80) 80歳に「今が一番良い状態」■地元一宮は「自分のペース」】の活字が飛び込んできた。インタビューに対する舟木さんの返答がとても前向きでよいこともあって正直、なかなか良い記事だな、と思う。
 中に「人生最後に歌うなら、どの曲を選びますか。」との記者の質問があり、これに答え彼は【「高原のお嬢さん」と「学園広場」かな。】と答えているところが特に印象深かった。私自身、松本に続く志摩半島での駆け出し記者時代に、それこそ〝駆け落ち記者〟時代、一緒になってまもない妻を傍らに、よく歌って聞かせたものである。ほかにも🎵コンコンコンコン、君はいま なぜ泣いてるの~などといった純愛青春歌謡も、である。
 懐かしい、とはこういうことを言うのか―としみじみ思う私である。

 舟木さんの話題で埋まった中日新聞の1日付尾張版