【生きてゆく人間花たち/2015年12月の唄】
平成二十七年十二月三十一日
毎朝、わが家に光りをあててくれた恵みの太陽
日々、私たち家族を見守り続けてくれた妖怪も含めた第3の猫ちゃんたち(伊神舞子推薦)
この1年、夜が明けるとは、まばゆいほどの日輪がわが家を照らし続けてくれた。太陽の恵みには感謝のしようもない。そして。いつの日も私たちを見守り続けてくれている妖怪ネコと名も無きネコちゃんたちにも。ありがとう。来年も私たちをよろしくネ、と心のなかで願う。
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午後11時半過ぎ。NHKの年末恒例の紅白歌合戦がたった今、終わった。
この歌番組を見ながら私は、つくづく思う。
「この国、日本は福島原発事故に遭っていまなお家族離散に苦しんでいる人々や豪雨被害などの自然災害を食らったり、闘病中だったり、非道な犯罪の数々に巻き込まれた人たちをのぞけば、シリアやイラクのような戦争もなく、ナンダカンダと言いながらも、まずは平和だ」と。それに紅白には全くと言っていいほど関心を示さない妻、舞の「(総合司会の)黒柳さんだけは見ておきたい」の声に乗せられ、後半の1部を見れ、ほんとに良かったと思っている。
特にXJAPANの〈紅白スペシャルメドレー〉、MISIAの〈オルフェンズの涙〉美輪明宏の〈ヨイトマケの唄〉、レベッカの〈フレンズ〉、SMAPの〈ThisisSMAP〉、今井美樹の〈PEACE OF MY WISH〉、高橋真梨子の〈五番街のマリー〉〈桃色吐息〉がよかった。このうちSMAPと今井の歌声は東日本大震災の被災地の人々に対する応援歌と言ってもよく、心に響いた。今井はかつて新聞記者として七尾在任時代にデスクにいつも彼女のブロマイドを置くほどの熱烈ファンだったが、こうした形で思いがけず見ることが出来、感激した。
また、SMAPがのど自慢で訪れたという岩手県山田町は私自身、震災後に3度ほど被災現場を訪ねているだけに、彼らの歌声は復興の足音とも重なる力強いものだった。
ここに紅白歌合戦の名場面の数々を記録に残しておきたい。(写真は、いずれもNHKのテレビ画面から。順不同)
みなさん、どうか良いお年を。
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何度も何度も「これが最後の1枚のはず」が一体いつになったら、賀状書きが終わるのか。大垣時代に大変お世話になり(特に妻の舞が助けられた)毎年新年早々に賀状をいただいている女性に出すのを忘れていたので「出さなきゃあ」とまたまた書き始めたが、そういえばあの方もこの方も、お世話になった方々の顔が目の前に走馬灯となって浮かび上がり、それこそ書き出したら切りがない。デ、こんどこそ、これで書くのはよそうとケリにした。
ことしも、いよいよ終わりだ。本当に1年間、図々しいにもほどがある私、伊神権太に皆さま、よく飽きもせで付き合ってくださいました。ありがとう。心から感謝します。と、ここまで書いたところで、どうやら喪中の方に何枚か年賀状を出してしまったことに気付き、心から反省する。恥さらしを詫びなければ、と思う一方で「でも、まあいいっか」と自身に言い聞かせる。
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さて。恒例のわが家の重大ニュースは、となると。以下に記しておく。
①長男の嫁の祖母で私たちが尊敬してやまなかった、故三鬼陽之助さんの妻たかさんが9月5日に東京都内で百四歳にて永眠。おやすらかに。※本欄での訃報は遺族のお気持ちもあり、これまで伏せさせてまいりました。
②超高齢の長女猫のこすも・ここ(20歳)と次女シロちゃん(19歳)が新年早々から何度もからだの不調を訴え危機に陥りながらも命を長らえた。そのつど、近くの愛北動物病院に担ぎ込んで診てもらい、幸い名医の的確な治療にも恵まれ無事、回復した。あとは、ふたりともどこまで生き長らえるか、だ。
元気になったこすもとシロちゃん
③妻の舞が俳句と短歌の創作、母(私にとっては義母)の介護、リサイクルショップ「ミヌエット」の仕事、わが家の家事をこなす一方で、3年前に始めた〈ちいさな音楽会〉をよくぞ、やりとおした。この間、雨の日も風の日も、縫いぐるみのクマの店長さんもよく頑張った。
④私が名付けた畑〈エデンの東〉で舞とそろっての野菜づくりが始まり、ナスやピーマン、玉ねぎ、キャベツ、白菜、レタス、こかぶ、ネギなどを収穫する恩恵を授かった。現在は大根が育ちつつある。
⑤長男が職場の室長に昇進。秋に某新聞社によるノーベル物理学賞の関連取材を求められ、談話が1面に掲載された。彼に聞いて確かめてはいないが、おそらく新聞の1面に載ったのは初めてのことに違いない。
⑥【脱原発社会をめざす文学者の会】活動で東北や東京、軽井沢などにしばしば足を運び、私の寄稿した文が〈文学者の会会報〉第4号と5号で「復興、未だ成らず」「愛しや軽井沢」の見出しで紹介された。
⑦昨年誕生した私の作詞家〈ラブバード・カトマンズ〉(作曲と歌は張柳春さん)が、こんどは名古屋の【ばあちゃん合唱団】の団歌〈愛のラブバード〉として花開いた。(どちらもユーチューブで聞くことが出来ます)
⑧週に2度レッスンに励んでいる社交ダンスのうち、ワルツ、タンゴ、ルンバ、チャチャチャで3級資格を取得。ほかにブルース、ジルバなども現在、特訓中。
⑨舞の俳句 ♪れもんかみつつ思う事平和、が中日新聞の〈平和の俳句〉戦後70年の代表句に選ばれ、9月24日付朝刊1面で紹介された。
⑩寝たきりのおかあさん(舞の母、満94歳)が1時期、帯状疱疹に苦しんだが、秋以降、入浴介護など自宅での介護サービスを受け始めると同時に次第に体力を回復してきた
【補足】次男と3男、私の母(満95歳)の話題は、これといって特にないが、私に話さないのでニュースを知らないだけかもしれない。何か良いことがあったかもしれない。
――ざあっと、こんなところである。
【きょうの一文・ことば】
♪大根は千両役者木枯らしの吹く頃なればいと恋しかりけり 伊神舞子
=短歌雑誌「澪(れい) 2016 1月号」から。伊神舞子の〈名前〉7句のなかの1句
【新聞テレビから】
☆『「平和の俳句」全句掲載 1面で一年間掲載した全句を掲載』、『よく来たね 駅や高速、混雑続く』、『愛知県テキサス州と提携 来年知事訪米 経済交流を促進』、『パラ五輪で飛躍 国産初 義足用スパイク 今仙技研が共同開発』、『詐欺民間の目がお見通し タクシー、不動産業 愛知ニセ電話被害21億円防ぐ 昨年の全国阻止率46%』『聞き取り1回 子ども負担減 虐待で児相警察検察』、『一室全焼2人死亡 成人女性か 半田の県営住宅』、『141万円詐欺容疑 女を3度目逮捕 安城署』(31日付、中日朝刊)
☆『〈チャイナセンセーション〉第1部一帯一路の行方② 中パ国境山岳地帯を縦断「海」狙う大動脈 日米とせめぎ合い』、『東証4年連続上昇 終値1万9033円 19年ぶり高水準』、『料金収入落ち更新遅れ 水道管1割「期限切れ」 災害時破損の恐れ 値上げ5年で279団体』、『保健証番号10万人分流出 出所は複数医療機関か 46都道府県 情報管理の徹底を』、『シェアハウスに両手足 大阪・門真 24日まで女性生存か』、『レッサーパンダを指名手配 静岡の動物園 3度目の脱走』(31日付、毎日朝刊)
十二月三十日
東京株式市場、東証が日経平均株価(225種)の終値を1万9033円71銭とし、4年連続で前年末を上回る19年ぶりの1万9000円台で大納会。名証(名古屋証券取引所)の地元株も好調に推移、過去最高を更新して大納会を迎えた。
ことしも残すは2日。きょうは、ことしこの世で初めて出会った方々を中心に年賀状を書いて出した。毎年のことではあるが、まだまだ重要人物を忘れていそうな気がしないでもない。でも、キリがないので年内の賀状書きは、ここらで打ち止めにしたい。新しい年がきて、出してない方から届いたら出せばいい。ただ、それだけのことだ。
夜。ひと息ついて入浴中、身近な人物10人ほどが突如、頭に浮かび、まだ出していないことに気付き風呂あがりに、また書き始める。書き上がった賀状は深夜未明の夜道を歩いて近くの郵便ポストに投函、やっとひと息つく。よくよく考えると、ことし何かにつけ一番お世話になった方々に出すのをうっかり忘れ、1番あとになってしまった。
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写真は続々と届いた同人誌の数々。1冊1冊に人生が映し出されている
話はかわって。このところは東海地方に点在する各同人誌の方々から意欲作が満載された同人誌が相次いでわが家に寄せられてきている。表紙の表記で紹介させていただくと、100号記念号として中日新聞にも紹介された「文芸中部100 記念号」(二〇一五年十一月)はじめ、「北斗」(平成二十八年一・二月合併号)「文芸きなり №81」(2015.12)「じゅん文学 2016/1 №86」「№68 峠 2016峠の会」「果樹園 第25號」(二〇一五年九月)「弦 第98号」(二〇一五年十一月)「文芸同人誌 2015/11海 92」「弥IYOIYO 第六号平成27年11月23日」といった具合だ。
小説、詩、随筆、エッセイ、評論、短歌、俳句、記録、文芸誌史…とまさに、文学と名のつくものなら何でもありの豊富さで、この地方の庶民文芸熱の高さがよく分かる。当然のことながら1作1作、魂がこもった力作ぞろいで、同じ小説を書く者の一人として大変参考になる内容ばかりだ。これより先、ひと足先には滋賀県大津市在住の「熱砂」同人、眞鍋京子さんから「湖都の文学」が送られてきたが、きょうは能登半島の七尾市から妻、舞が所属している短歌雑誌「澪(れい)20161月号 №64」も届いた。
能登・七尾から送られてきた短歌雑誌「澪」2016年1月号と、山崎国枝子主宰が詠んだ歌〈冬の日〉の数々
まさにお正月を前に、わが家は文学花盛りと言っていい。裏を返せば、来る年を前に少しでも良い作品を世に、との意欲の表れともいえる。というわけで、できるだけ時間を割いて読まなければ、と思ってはいるが。さてどこまで読みきれるか。自ずと日ごろから付き合いのある方々の作品に目がいってしまうのは、やむをえないことである。
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韓国では、日韓両国の慰安婦問題の決着合意に反発した支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会」メンバーらがソウルの日本大使館前で会談後初の「水曜集会」を開き、大使館前に設置された少女像と同種の少女像設置を世界各地に広げる、と宣言。集会には元慰安婦も加わり、通常の数倍の700人もが参加し「朴槿恵政権は屈辱的な外相会談の結果を取り消せ」と口々に訴え、少女像前では日韓合意に反対する約30人の学生が座り込みを始めたという。
これには舞も傍らで反発。「何も慰安婦って。日本人の女性だって居て辛い思いをしたのだから。一度決着したのを蒸し返すだ、なんて」と反発。〈花はどこへ行った〉とベトナム戦争に反対する反戦活動で知られたジョーン・バエズの信仰者で、日ごろ左翼の塊のような彼女の思いがけない怒りを横目に杯を手に「左翼は右翼。いや、右翼は実は左翼かもしれない」とチンプンカンなことを思う私。
実のところ、いつも安保法反対など反体制派の味方ばかりをしがちな私自身、本当は右翼そのものではないか、と思ったりもする。酔いがまわり、何が何やら分からなくなってきた。もう夜も遅い。寝よう。ともかく、戦争のない、原発事故にも遭わない社会の実現(そのためにも原発は将来的には、なくすべきである)、これこそが一匹(いっぴき)文士伊神権太の世界であることだけは変わらない。
そして。世界じゅうの人たちがみんな仲良くする。自然災害だけは、どうにもならないので、せめて人間の叡智を駆使して温暖化防止に努める。これは当然のことなのだが…。
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【きょうの一文・ことば】
「近所なので正月準備で毎年来ます。にぎわってますね」
=30日付中日『名古屋の台所華やぐ年の瀬』の記事のなかで。柳橋中央市場を訪れ、カズノコを勝った名古屋市西区の三輪悠紀夫さん(75)
【新聞テレビから】
☆『プロ野球戦力外通告~クビを宣告された男達 ▽なぜ、こんな時に…新妻は出産間近だった』(30日夜、CBCテレビ)
☆『自動運転 「町まるごと」実験 幸田町で産学 1月3D地図化 4月以降住民乗せ検証』、『保険証情報10万人分流出 病院・薬局から漏れる?』、『父が母殺害 葛藤越え訴え「死刑望まぬ遺族いる」』、『債権56億円 償還不能か 田原証券600人超に販売』『「老後資金 増やそうと」 田原証券問題 高齢者の顧客多く』、『ブログに「解雇ノウハウ」 社労士 会員資格停止に』(30日付、中日朝刊)
☆『元慰安婦から反発 解決合意 韓国外務次官の説明に』『〈チャイナセンセーション 第1部 一帯一路の行方①〉 原発協力日本に打診 中国企業輸出拡大狙い 経済界、関心と警戒』『自宅で知人遺体切断 容疑の女逮捕 風呂場から頭蓋骨 大阪府警』『シェアハウスで共同生活 1カ月前まで』、『〈忘れない 未解決を歩く〉世田谷一家殺害きょう15年 にいなちゃん今も心に 元同級生、祖母と交流』『時間の経過捜査に影響』(30日付、毎日朝刊)
十二月二十九日
国際ボクシング連盟(IBF)と、世界ボクシング機構(WBO)の世界チャンピオン戦各12回戦が東京・有明コロシアムで。IBFライトフライ級8位八重樫東(あきら、大橋)が王者のハビエル・メンドサ(メキシコ)に3―0で判定勝ちし亀田興毅、井岡一翔(井岡)に続く日本選手3人目の世界3階級制覇を達成し、WBOスーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋)も同級1位のワルリト・パレナス(フィリピン)に2回1分20秒TKO勝ちで初防衛に成功した。
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ことしも残すはあと3日。冬型の気圧配置で晴れわたり、年の瀬らしい寒い1日となった。
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私の傍らで賀状書きを見守る長女猫こすも・ここと次女シロちゃん。もっとも長女は、半分うたたねしている=29日午後。自宅にて
きょうも1日年賀状書きに追いたてられる。ことしの正月に届いた賀状を1枚1枚読み返し、来年の賀状を書いていったがペンを進めながらふと、思ったのは「この人たちの何人に、ことし会ったか」ということだ。大半が、会うこともないまま、いや会えないまま1年が過ぎてしまったナという反省ばかりで、かつて交流のあった顔という顔が時代の流れのなか、目の前から消え去っていくという現実を実感するいい機会にもなった。
だから。ニンゲンたちは誰もが懐かしい人々へのラブコール、思いを込めて年賀状を出すのだ、と。なかには、共に行動していながら、ある日からプツンと交流が途絶えたまま、唯一の便りといえば年に一度のたった1枚の賀状という人もいる。いやいや、賀状を出させていただく大半がそうなのである。それだけに、お会いした、その時々を大切にしなければ。これからは〈一日一生〉の気持ちで過ごしていかねば、と思った次第である。
1日忙しそうにしている私の傍らでは愛猫ふたりが、私が年賀状を書き進める様子を黙って見守ってくれており、なぜだか励まされた。ことし届いた賀状を手に「○○さん、今も元気かな。随分お世話になった」などと独り言をいうつど、♪ニャ~アン、ニャン、ニャア~ンと相槌を打ってくれる。その仕草がとても可愛いのである。
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「びっくりするニュースが飛び込んできた。広島が黒田と2億円増の6億円で契約したという。出来高払いも付くらしい。僕は率直におもった。それはないんじゃないか、と。/すばらしい選手なのは間違いない。景気のいい話題は球界にとってもプラスだ。しかし年俸を抑えがちな広島にあっては違和感を覚える。11勝8敗、防御率2・55。ほかの選手が同じ成績を残したとして、2億円もアップしただろうか。/年俸は選手の価値を示すバロメーターといえる。公平な評価か、否か。選手は敏感だ。……」
29日付中日新聞朝刊スポーツ面の〈山崎武司の時事放弾 年俸公平な評価を〉だが、まったくもってその通りだ。現場にいた選手の嘘偽りのない発言だけに説得力がある。それに付け加えさせてもらうなら、プロ野球選手の年俸は多すぎる。どの選手もひと桁少なくしたっていい、というのが私の持論だ。あぁ~、それなのに。いくらチームに貢献しているから、といって。モノには限度というものがある。これでは人間本来の感覚が麻痺しかねない。スター選手の年俸を全て再点検すべきだ、というのは言いすぎか。
栃木市役所の駐車場エレベーター内に「当たりましたら、大豪雨の被災者にお使いください」と年末ジャンボ宝くじ2000枚の入った袋が置かれているのを60代の女性が見つけて市に届け出たという。市は拾得物として栃木署に届けたが、遺失物法などの規定に従って宝くじは同署が保管。3カ月たっても持ち主が分からなければ発見した女性のものになる、という。さて結末は。国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部はパリ)が先に「シリアの武装勢力がフリージャーナリスト安田純平さん(41)を拘束し身代金を要求している」とした声明を「情報確認が不十分だった」として撤回。これだけでは。なぜ不十分だったか、が分からない。
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【きょう一文・ことば】
「ファンに感動を 地域に活力を 球界に新風を」
=29日付中日朝刊『〈プロ野球〉中日「ファンに感動を」 仕事納め 初の経営理念発表』の記事のなかで。佐々木崇夫球団社長が28日の仕事納めで発表した経営理念
「重要なことは、合意の迅速な履行を通じ被害者の苦痛を軽減する措置を取ることだ」
=29日付中日朝刊『「大局的見地」で国民に理解要請 朴大統領が声明』の記事のなかで。朴大統領の指摘
【新聞テレビから】
☆『慰安婦日韓が決着合意』『外相会談 10億円新財団に拠出「政府は責任痛感」』『〈解説〉首相「おわびと反省」韓国に配慮(政治部・関口克己)』『日韓新時代願い一つ 慰安婦合意 関係改善一歩ずつ 交流の輪を一挙再び』『「相談ない」元慰安婦反発「政府に従う」理解の声も』『韓国紙評価別れる』、『ここで生きるしかない チェルノブイリ原発事故30年』、『岐阜女初V バスケ高校選抜』、『中部9県3大ニュース2015』、『手抜き工事 36年後発覚 長浜の体育館 地震で屋根落下の恐れ』、『〈訃報〉高橋宗治郎氏(たかはし・そうじろう=元滋賀銀行頭取、元滋賀経済団体連合会会長。26日、心不全のため死去。88歳。京都市出身)』、『〈訃報〉しゃべくり漫才 海原小浜さん(うなばら・こはま=女性漫才コンビ「海原お浜・小浜」の小浜。本名田中桃江)。24日死去。92歳)』(29日付、中日朝刊)
☆『岩手沿岸人口8.3%減 2010年国勢調査比 戦後最大の下げ幅』『震災関連死 福島2007人に』『森林除染、国に要求へ福島知事「放置受け入れられぬ」』『福島原発 建屋内にキツネ』、『日韓改善高まる期待 「慰安婦」解決合意 在日コリアンのまちは 「ヘイトスピーチ 怖さ今も」』『首相が来日招請 朴大統領「感謝」 電話協議』、『東京五輪効果30兆円 日銀GDP(実質国内総生産)』(29日付、毎日朝刊)
十二月二十八日
日韓両国外相が旧日本軍慰安婦問題で元慰安婦を支援する財団の設立を前提に「問題を最終的かつ不可逆的に解決する」ことで合意、同時に安倍首相もあらためて「心からのおわびと反省」を表明した。
具体的には元慰安婦を支援する財団を韓国政府が設立し日本政府が10億円を新財団に拠出し両政府が協力して事業を推進する、といった内容。戦後70年を経て初めて日韓両国が同じ扉を開き、新しい時代に入ることとなった。
いまの国際社会にあって過去のいきさつはともあれ、それぞれ互いの怨念を水に流し隣国同士仲良くしていくことは当然のこと。ともあれ、新しい年を前に良い話だと思う。
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年末年始に歯が痛むといけないので、と馴染みの歯医者さんを訪れたが、既に玄関先には門松が飾られ、「27日から年末年始の休診をさせていただきます」の掲示がされていた。うっかりしていた。確かめておくべきだったと思っても、時既に遅しとはこのことか。あとは、ただただ賀状書きに専念。一時に比べたらだいぶ枚数を減らしはしたが、やはり今日だけでは、とても書ききれそうにない。書いた分を手に郵便局の本局へ。いやはやこんな田舎町なのに。どこにこんなにも大勢の人がいるのか。ぶったまげるほどの人、人、人だった。
みんな(私も含め)この時期になると、やはり年賀状を出さなきゃ、と思っていることがよく分かる。なのに、うちの妻、舞は毎年1枚も出さない。結局私が気をつかって届いた何枚もの賀状の返事を出すという妙なことになっている。それだけ横着なのだ。それなのに、皆さんよく彼女をかわいがってくださるものだと感謝している。毎年「出さなきゃ」と、窘めるのだが。どこ吹く風というそぶりである。まぁっ、いいか。彼女なりの哲学といったらよいのか。強い意志なのだから。愛猫のふたりとて、賀状は主人に出させて自分たちは知らぬ存ぜぬなのだから。それなのに。賀状のデザインについては、結構3人ともうるさい。
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主要国首脳会議まで150日となった28日、政府は伊勢志摩サミットのロゴマークに全国の小中高校と支援学校の児童生徒から寄せられた応募7084点の中から大分県立鶴崎工業高校3年、宇津宮志歩さん(18)の作品を選んだ。6作品に絞り込み、安倍首相が最優秀作品として最終決定したという(他の5作品は優秀賞)。伊勢志摩ならでは、の青い海を背景に中央の赤い日の丸を7枚の桜の花びらが囲むという、なかなか粋なデザインに仕上がっている。
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28日付の中日新聞夕刊1面トップ。朝焼けの海に浮かんだ富士山の写真と伊勢志摩サミットのロゴが報じられた
中日新聞夕刊は、この日早朝、三重県志摩市阿児町の海岸から直線距離で200㌔以上離れた富士山を見事にとらえた写真部員撮影のカラー写真(長塚律カメラマン)を1面で掲載していたが、朝焼けの海のかなたにシルエットで浮かび上がった富士山には圧倒された。読者の私にとってはことし1番の名作である。
そういえば、かつて志摩で地方記者をしていたころ、海のかなたに向かって土地の漁師たちが下帯ひとつの裸姿となり、数珠を手に海に向かって跪き、頭を垂れて〈センゲ、センゲ…〉とつぶやきながら祈る姿を取材したことがあった。確か阿児町志島の浜だった。あのとき、はるか彼方に肉眼で見て仰いだ、あの神々しい富士山に再会できるとは。ナンダカ、来年はとんでもない良いことがありそうである。
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【きょうの一文・ことば】
「子どもたちに謝罪し続ける宿命を背負わせるわけにはいかない。その決意を実行に移すための合意で、今を生きる世代の責任を果たすことが出来た、と思います。最終的かつ不可逆的に解決することを確認しました」
=慰安婦問題に関して日韓が合意した岸田、尹両外相による記者発表を受けて。安倍首相
【新聞テレビから】
☆『〈ドキュメント72時間〉名作9本を一挙放送!』(28日深夜、NHK総合)
☆『年コシは老舗店で 香川発‥年明けうどん 転ばない「ころ」東海で人気』『ヒツジからサルへ えとの引き継ぎ式 大阪・通天閣』、『伊勢志摩サミットあと150日 青い海に桜ロゴ決定 大分の高校生デザイン』『各国首脳に見せたい絶景』『〈2016伊勢志摩サミット〉世界へ情報発信に期待 ロゴマーク、地元で歓迎の声』『空の玄関でもカウントダウン 中部国際空港に掲示板お目見え』、『慰安婦進展 岸田氏「全力で」 新基金など日韓外相が午後会談』、『もんじゅ受け皿探し始動 文科省の検討会初会合』、『岐阜女 桜花破りV 高校選抜バスケ女子』(28日付、中日夕刊)
☆『やっと「仕事納め」 マイナンバー、五輪…』、『サルたき火でぬくぬく 犬山 日本モンキーセンター』、『慰安婦共同声明発表へ 日韓外相 午後会談』『全力で取り組む 岸田外相』、『サミットロゴ 伊勢志摩の海』、『もんじゅ新主体検討開始 有識者会合 来夏までに結論』、『鉱工業生産1.0%低下 11月 3カ月ぶりマイナス』、『当初は通行人狙う (千葉県)君津・祖父母殺害 少年が供述』、『〈音楽玉手箱 川崎浩(専門編集委員)〉戦争直視して半世紀 なかにし礼㊤』(28日付、毎日夕刊)
☆『〈フィギュアスケート■全日本選手権〉宮原進化2連覇 苦手の「表現力」も磨き圧勝』『14歳樋口会心2位』『守りに入らず一歩一歩 真央 前向き3位』『羽生、宇野〈世界選手権代表〉宮原、真央、本郷 樋口年齢規定で外れる』、『夜間暖房で発生→蓄え栽培に
排出CO2活用 ハウス収量増』、『JR函館線でトンネル火災 架線など燃え運休続出』(28日付、中日朝刊)
☆『〈競馬G1有馬記念〉ゴールドアクターV』、『〈女子サッカー皇后杯〉澤 最後も全力「一層悔いなし」惜別ゴール』『INAC神戸5度目V=INAC神戸が澤の最後のゴールで新潟に1―0で勝った』、『水木ロード大感謝祭 鳥取・境港』、『金づちで元妻と娘を殴る? 岡崎の71歳 直後パトカーにひかれ死亡』(28日付、毎日朝刊)
十二月二十七日
「選者が語る平和の俳句一年の歩み」特集や「ニュース前線’15回顧」(中日朝刊)など。 新聞も、日に日に正月バージョンに変化。冬型の気圧配置が強まったきのう、札幌では最高気温が午後8時現在で氷点下3・5に。最高気温が0度未満の真冬日は今季初めて。札幌管区気象台によれば、過去もっとも真冬日の観測が遅かったのは、1932年と2004年の12月22日で4日更新したことになる、という。
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年賀状を書き始める。
ここ数年前からは、もう新聞社務めは退いたことでもあり、賀状をそれまでの半分以下に減らし、ことしは必要最小限の300通に。かといって、届いた1通1通には真心が込められているだけに、おそらく昨年と同じくコンビニで買い足さざるを得ないのは目に見えてはいる。交流のある方々との間で互いに〈阿吽の呼吸〉とでもいったようなものが働けば、とは思うもの人々の心、人情けには、これさえも融かしてしまうものがあるのは、なぜか。もう歳だから、と無理して賀状をやめる必要はない。
出せば、相手も喜んでくれるのでは、と思っている。
妻は朝から、なんだか忙しそうで家の中を整理整頓したり、すぐ汚れてしまうのに掃除したり、バローに行ったり、花を買ってきたり、替える必要のない絨毯をかえたりしている。「さあ、イクヨ」というので「分かった」とハンドルを握ると、行き先は彼女の父と私の父の両方の墓だった。どちらも庭でとれた赤い南天の実と一緒にカーネーションや菊、椿などを供え、やっと終わったかとホッとしたものの、そうは問屋が許さなかった。
「チョット行こうよ。見るだけでいいから」というので誘われるまま足を運んだ場所が、私たちの畑〈エデンの東〉だった。彼女の確かめたかったのは大根の生育具合だったが、なんとか白い顔を出した姿を初めて発見したときには、私さえもヤッタッと嬉しく思った。帰宅後は、賀状書きを再開。デスク隣では愛猫こすも・ここが私の顔を伺って立ったり座ったり、時折、ニャア~ンと鳴いてみたりで落ち着かない。ネコなどにかまっている暇はないのである。
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26日夜。愛知県岡崎市を流れる乙川の川面いちめんに青色発光ダイオードが輝く、プラスチックボール3万個が浮かべられた。徳川家康の没後400年を記念しての市の「泰平の祈りプロジェクト」で、ボールには「もっと字がうまく書けるように」などと市民それぞれの願いが込められた、とか。ひと夜限りの光景に「一年の締めくくりに来年も良い年であれと祈る人々と泰平の世を夢見た故郷の英傑の思いが重なった」は新聞報道(中日朝刊〈通風筒〉)。
中部国際空港など国内各空港とも、年末年始を海外で楽しむ家族連れらの出国ラッシュがピークに。東京、名古屋、大阪と新幹線の各駅も正月をふるさとで過ごそうとする帰省客で大混雑。年末年始のゴングが、いよいよ鳴らされ、ことしも残すはあとわずか。待ったなし、となった。
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【きょうの一文・ことば】
♪Who looks at the sun
At the sea,at the stars
Loves peace
=27日付中日朝刊1面『調和の心 EUに通ず 前大統領が「平和の俳句」』『陽(ひ)を海を星を見る者和を愛す 翻訳・木村聡雄現代俳句協会国際部長』『政治の厳しさ見たからこそ 黛まどかさん解説』の記事から。欧州連合の前大統領で俳句愛好者として知られるヘルマン・ファンロンパイ元ベルギー首相(68)が「平和の俳句」の趣旨に賛同し寄せた俳句。冒頭の1句はヘルマンさんが英語で詠んだ1句
※この俳句はベルギーの母語であるオランダ語のほか英仏独の3カ国語でも詠まれた。
【新聞テレビから】
☆『〈SONGSスペシャル・レベッカ〉 20年ぶりの再結成に密着! 』(NHK総合)
☆『〈人間ドキュメント 福島・南相馬市 花き農家根本修二さん(63)〉 原発事故で避難いまも 孫の将来に原発いらない』『復活のシクラメン 本格的事業再開へ これからが正念場』(12月27日・1月3日合併号、しんぶん赤旗日曜版)
☆『競歩偉業たたえる 鈴木選手に中日体育賞贈呈』、『押印必須の厳格書式 自筆遺言簡略化を検討 終活ブーム受け』、『証拠改ざん事件の経緯回想録に 元特捜検事=前田恒彦元検事(48)=がネット連載へ』、『大仏サイズ 夢キャッチ 復興支援 巨大グラブ東大寺奉納』、『子ども会連絡協の1250万円を使い込み 豊橋元副会長』、『キングオブコメディ高橋容疑者を逮捕 制服窃盗疑い、600点押収』(27日付、中日朝刊)
☆『札幌「真冬日」に 史上最も遅く』、『元慰安婦へ支援金検討 政府 法的責任認めず』『韓国は責任重視』、『安倍政権公約達成度上昇 5点満点で2.7「外交・安保」高く 本紙・言論NPO』、『〈Sストーリー〉「犬死にするな」胸に ――ハンセン病と生きた70年』、『婦人相談所 外国人保護1910人 過去5年 人身取引やDV被害』『言葉通じず孤独に拍車 83日間「隔離」フィリピン人女性』(27日付、毎日朝刊)
十二月二十六日
核燃料の装填が始まったばかりの関西電力高浜原発3号機で25日午後11時15分ごろ、警報が鳴るトラブルが発生、関電は「燃料や工程への影響はない」として26日午前5時50分ごろ、作業を再開し夕方には燃料157体のうち44体を装填したという。トルコのイスタンブールではボスボラス海峡に架かる橋から飛び降り自殺をしようとした男が、イスラム教の金曜礼拝を終え車で通りがかったエルドアン大統領に説得され自殺を思いとどまった。こちらは明るい話題である。
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ことし最後の土曜日。
妻のリサイクルショップ「ミヌエット」店頭では熊のぬいぐるみの店長さんがスキー帽をかぶり装いも新たに凧を抱えて、正月モードに。私は、北に南にと愛車で走り回って、ことし最後となった社交ダンスとサンポーニャのレッスンをこなした。
車での行き帰りには、先日妻から「室内を整理していたら出てきた。ハイ、これ。大切なものなんでしょ」と差し出されたカセットテープを教本に、久しぶりに端唄、小唄の類をうたいこんでみた。
♪心してわぁ~れェからァ 捨てし 恋なれぇどぉ せきくるう~涙ァこらえかんねぇ……♪夏の涼みぃにいぃ 両国の 出船ぇ入りぃ船 屋形あ舟……なぞ、と何度も何度も歌ってみる。唄いながら、つくづくと新車購入時に周りの反対を押し切って運転台のカーナビを取っ払ってしまい、CDとカセットを聞ける音響装置に変えてもらっておいて良かったな、と妙な感慨にも浸る自分がいるのに、気付く。
思えば現役の古参記者時代には、地下鉄から新聞社までの道のりを端唄や小唄、都々逸などを口ずさみながら、独り悦に入って、よく唄ってかよったものである。これもそれも、これよりまえ一宮主管支局(現一宮総局)時代に仕事の合間に通った端唄・小唄の師匠小境さんのおかげである。テープからは、あの小境先生の懐かしい粋のかかった地声までが流れてきて運転中はなんとも懐かしい限りのひとときにもなった。
小境さんは今ごろ、どうしておいでだろうか。ご健在ならば90歳は遠に超えておいでのはず。元気でいてほしい。けいこの合間にバチでポンポン、ぽんと膝や手首をよく叩かれた。愛情に満ちたお方で♪だふした拍子かぁ あなたというひい~と にくうてにくうて たまらないほど好きなのよ、という珠玉の端唄まで教えていただいた。私の今は彼女と、そしてもうひとり、小境さんの存在を教えてくださった小太郎さんと由佳奴のおかげだといつも心の底から感謝しているのである。
光陰矢のごとしで、これも随分昔の話になってしまった。
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外出したまま帰宅困難になった認知症の高齢者らへの対応に、と警視庁は認知症の特徴や対応時の注意点などをまとめたハンドブックを作成し、このほど全警察官と職員計4万6000人に配った、という。認知症患者への理解を深め、適切で素早い対応につなげるのが狙いだ、とか。効果が出ることを期待したい。
もつれた糸を解きほぐす知恵今こそ。慰安婦問題。日韓国交正常化50年の節目に。◇出口はどこか。辺野古移設めぐり、国と沖縄県が互いに提訴。濃い霧の先に解決の糸口はいまだ見えず。(いずれも26日付毎日夕刊「近事片々」から)
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【きょうの一文・ことば】
「破憲之事、無法律の事、すべて詐欺の外 何事も無之候」
カレンダーの中央に掲げたこの言葉は、一九〇八年に正造が支援者に送った手紙の中の一節。正造大学の坂原辰男事務局長によると「憲法の精神をねじまげ、法律を乱用して谷中村残留民を追い出し谷中村の復活を妨害する政府の悪政は、憲法も法律もない無法地帯の詐欺行為そのもの、断固許せない」という意味を表している。
=26日付中日夕刊『田中正造の言葉 「悪政は詐欺そのもの」 問い直す1年に カレンダー作製 栃木の団体』の記事のなかから。抽出
※田中正造は、日本の公害の原点といわれる足尾鉱毒事件と闘ったことで知られる。その田中正造を学ぶ、市民グループ「田中正造大学」(事務局・栃木県佐野市)が、正造の言葉を伝える2016年のカレンダーを作った。来年は鉱毒を沈殿させる遊水池化で谷中村(現栃木市)が強制廃村になり、110年の節目を迎える。
【新聞テレビから】
☆『たけし&安住が贈る! TBS芸能史の集大成〈解禁!! たけしが語るフライデー襲撃事件〉〈桜田淳子統一教会の合同結婚式へ~(統一教会は)愛と性の問題をとても大切にしています、と桜田淳子~〉など「伝説の芸能60年史』(26日夜、CBCテレビ)
☆『〈五感の旅〉伊勢志摩5 味 真心と夢召し上がれ』『〈2016伊勢志摩サミット〉商業施設出店にぎわう常滑 空港対岸も厳戒 県警イベント自粛要請』、『ガリ版魅力復刻 発祥の東近江 年賀状体験など人気』、『韓国が少女像移転検討 大使館前 慰安婦問題妥結条件』、『★紅白審査員に羽生選手、又吉さんら』(26日付、中日夕刊)
☆『○eye〈見つめ続ける大震災〉福島・楢葉町 もう5年まだ5年……前へ』、『石巻北限に挑戦 オリーブ復興の祈り 「本場」小豆島が協力 夢は東京五輪の王冠』、『〈チェック〉来年豊洲移転 期待と不安 「師走の築地」に幕』、『〈ひと2015はばたいて〉芥川賞作家又吉直樹さん(35) 消えない「火花現象」』、『精神疾患 休職教員5045人 公立・昨年度 続く高水準 多忙解消せず』『都が訓練機関延べ463人復職』、『富士山!? ひよっこり 西之島』(26日付、毎日夕刊)
☆『寒ブナ銀色 朝日に弾む 岐阜・海津』、『伊賀市も証明書交付へ 同性パートナー、4月にも』、『全国戦災史沖縄抜き 政府、再調査に応じず』、『ガス会社が木質発電所 豊橋のサーラ 電力参入「地産地消」』、『辺野古 県が提訴 法廷攻防、本格化へ』、『元慰安婦に1億円基金 28日訪韓、外相が提案へ』、『別人の乳房切除 検査取り違え 千葉県がんセンター』(26日付、中日朝刊)
☆『死亡・不明322人に年金 46年間5100万円のケースも』『年金受給目的に母遺体放置容疑 大垣・男逮捕』、『体罰教員952人 昨年度公立校 全処分の1割』『「わいせつ」では205人』『根絶へ自治体試行錯誤 ささいな事案も報告 被害有無アンケート』、『ラオックス不法雇用容疑 書類送検 4店舗に中国人留学生』『爆買い火付け役 利益優先のツケ』、『〈訃報〉伊吹和子さん86歳=エッセイスト。16日、急性心不全のため死去。谷崎潤一郎の秘書として「源氏物語」現代語訳の口述筆記を担った後、中央公論社の編集者として谷崎らを担当。「われよりほかに、谷崎潤一郎最後の十二年」で日本エッセイスト・クラブ賞』(26日付、毎日朝刊)
十二月二十五日
金曜日。クリスマス。
関電高浜原発3、4号機の再稼働撤回を求める声が高まるなか、福井県など12府県の住民106人が「原子力機構には技術的能力がなく、重大事故の危険性が高い」として国に高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉設置許可の取り消し(廃炉)などを求める訴訟を東京地裁に起こした。
暮れも迫って。ジングルベルや聖歌の音のなか、何かに追いたてられる如く、人々の足が心持ち、速足に感じられる。ときは待ってよ、と願ったところで待ってなんかはくれない。誰もが何かに引きづられ、この世を生きていく。悲しみ、喜び、あきらめ、希望を抱きしめ、そして背負いながら、だ。
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歯の痛みがなかなか治まらない。とうとう最寄りの歯医者へ。不摂生の結果がこうなのだから、と自らをたしなめ薬を手に帰る。大事にせねば、とは思う。でも、左下の奥歯が限界に近い。かなり痛んでおり、どうやら寿命だという。なんとか持たせたい、とは思うのだが。
師走に入り、やはり気になるのは知らぬ間に室内、いやデスクの周りに集結した書籍類や資料の数々だ。あちこちで山積みとなっている。執筆の合間に、どうしても参考にしよう―と本棚などから出した際、近くに置いてそのままにしてしまうからで、私の席は知らぬ間に書籍類に囲まれている。
デ、暮れでもあり洪水同然と化したそれらの整理を始めるうち、手にしたのが能登・七尾の澪短歌会発行の短歌雑誌〈澪(れい) 2015 11月号〉だった。開いてページをめくり発見したのが妻の舞が【命】の題で発表した短歌8首だった。♪刈り終えし千の棚田の茜空 紫に染まる前の一瞬、など。どれも胸に迫る歌ばかりだが、うち1首をあげるなら、次の歌である。
♪魂に重さがあるのだろうか 素粒子にも重さのあるらし
まさに科学者(長男が物理学博士)の母ならでは、の歌詠みか。
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『厳戒の中 追悼ミサ』『△パリ クリスマスいつもと違う NY▽』『史上最高22度 米南部で竜巻も』(25日付中日夕刊)『衝突激化パレスチナ客足4割 厳戒下のクリスマス』『ISが「標的」バチカンミサ』『パリ教会に重武装治安要因』(毎日夕刊)…これらはクリスマス報道の見出しだが、ことしのクリスマスはパリ同時多発テロから1カ月余であるばかりか、世界的な異常気象もあって〈いつもとは違う〉との報道が目立つ。
「われわれを恐怖に閉じ込めようとする者たちに、神への祈りで抵抗しましょう」とは、テロ現場となったパリのバタクラン劇場に近いサンタンブロワーズ教会のオーギュスタン・ドネク神父。一方でイブの24日、米ニューヨークでは気温が観測史上最高となる22度を記録。ミシシッピー州など米南部では各地で竜巻が発生、死者が出るなど米国の天気は各地で季節外れの大荒れに、とんだ日になったという。
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【きょうの一文・ことば】
歌詞の中に「諦めることに慣れるな まだ早い」というくだりがある。最も訴えたかった部分だ。続く「故郷のこの海を責めないで」は、さまざまな被災者の方にお会いする中で、「海を恨んではいない」という話をよく聞いたことが心に残っていて書き入れた。コンサートでも積極的に歌うことにしている。
=25日付中日夕刊『この道 中村雅俊61 ワスレナイ』のなかで。中村雅俊さん。原文の1部
【新聞テレビから】
☆『〈にっぽんの芸能〉ことしの話題2015▽古典芸能の1年を振り返る▽名人列伝・四世吉田文五郎、二世桐竹紋十郎▽……』(25日夜、NHKEテレ)
☆『福島県人口11万人減』 原発事故後初 国勢調査『歯止めなき高浜再稼働 3号機 今夕燃料装填』『「説明不足」知事に批判 異議審判断 口閉ざしたまま』『高浜原発30㌔圏で初 再稼働反対の意見書 京都・宮津市議会』、『辺野古審査 係争委が却下 沖縄県国を午後提訴』、『口永良部島の避難指示解除 5月の噴火以来』(25日付、中日夕刊)
☆『1年のほこり払いスッキリ 熱田神宮』、『■ジープなど57万台リコール』、『外相「知恵をしぼる」 慰安婦問題 早期妥結に意欲』、『限度額引き上げ容認 郵貯1300万円 かんぽ2000万円』、『元校長に有罪判決 フィリピン少女の裸撮影 横浜地裁』(25日付、毎日夕刊)
☆『高浜再稼働認める 福井地裁一転「新基準に合理性」 仮処分取り消し』『〈解説〉「福島」学んだのか(福井報道部・高橋雅人)』『「司法の責任どこへ」 高浜異議審住民怒り』『避難住民 裁判官も福島忘れるな』『滋賀・京都「声聞く姿勢を」 蚊帳の外30㌔圏不満 関電 再稼働来月下旬にも』、『2016年度―予算案― 小牧にF35整備拠点 三菱重工 米軍使用の可能性も』『総活躍に重点配分 政府案決定 参院選対策鮮明に』(25日付、中日朝刊)
☆『華やかイブの名港花火』、『目立つ生活支援色 来年度予算案 96.7兆円決定』、『首相、外相に訪韓指示 26日にも「慰安婦」決着目指す』、『8115万円全額返還を命令 愛知県議会 3会派の政調費 名高裁判決』、『政活費報酬に組み込み 東京千代田区審議会答申』『否定的な声強まる 区議会』、『古館さん2年前から降板意向 「不自由な12年だった」』、『核搭載米艦航行に配慮 75年国連会議 日本、対米密約優先 外交文書』(25日付、毎日朝刊)
十二月二十四日
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クリスマス・イブ。耳底にはジングルベルの音が聞こえてくる。その昔、朝起きると決まってサンタさんからの贈り物が枕元に置かれていた、あの日々が思い浮かぶ。ドキドキ感は、いまも変わりない。何かイイことないかな、とも。
離れて暮らす家族、そして、めったに会えないごく1部の方々にも。これからの幸せを願って。♪Merry Christmasのメールを送る。
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2代目ネコ駅長として初仕事に挑む「らぶ」ちゃん、向かって左=24日付中日夕刊から
福島県の会津地方を走る会津鉄道芦ノ牧温泉駅(会津若松市)でこの日、2代目のネコ駅長として雄の「らぶ」が就任。初代「ばす」が高齢になったのに伴う後任で、これまでは見習いだったという。らぶは、1歳8カ月。この日はイブでもあり、車内にクリスマスの飾り付けをしたサンタ列車が登場。初仕事で、帽子姿で乗り込んだ新駅長が愛嬌をふりまくと、周りは地元保育園児らの歓声に包まれたという。
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福井地裁が福井県高浜町の関電高浜原発3、4号機の運転を差し止めた4月の仮処分決定を取り消す判決。関電から出されていた異議を認め、再稼働を認めたわけで2基の地元同意手続きは既に完了しており、来年1月下旬にも再稼働する見通しとなった。
それにしても、司法の判断が裁判官が変わる度になぜ、こうもコロコロ変わるのか。これほどまでに一貫性がなくては、市民の側の心までが翻弄されてしまう。現にテレビニュースで「事故を思うと本当を言えば、原発などいやだけれど。町が元気になるので稼働しても仕方ないのかしら」と、どっちがよいものか。アキラメにも似た声が出ている。
住民側は、25日に名高裁金沢支部に抗告するとしているが、司法は本来の立場を忘れている。こうした場合、前回判決を尊重しあくまで住民の立場になって判断すべきではないのか。そのつど国の姿勢に迎合していたのでは、司法本来の役割を忘れていると言われても仕方あるまい。
人間、誰しも過ちを冒すいきものだ。でも、これでは災いの渦中に自ずから飛び込んでいくようなものではないのか。それとも関電の「高浜原発の基準値震動(耐震設計の目安となる揺れ)に関し、極めて厳しく想定されており、余裕を持っている」といった主張を信じてよいのか。この点に関しては誰にも分からない。
ただ1点だけ言えるのは、司法は今なお除染作業が滞り、見通しさえたたない中、避難生活が続いている、あの悲惨極まる福島原発事故から何を学んできたのか、ということだ。裁判官は全員、福島に足を運び自らの目と耳、足で現状を見て回る必要がある。机上の判決がこのまま続くのではたまったものでない。
現場百回どころか、1回も現地を訪れていない裁判官が多い気がしてならない。
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自民党の宮崎謙介衆議院議員(京都3区)が来年2月に予定される妻で同党の金子恵美衆議院議員(新潟4区)の出産後、育児休暇を取得する意向を明らかにし、東京都内で記者団に「男性の育児参加を推進したい。まず『隗より始めよ』で1億総活躍推進のためにもがんばりたい」と語った。宮崎氏は、出産から1カ月程度の休暇を取得したい考えでいるが、23日都内で開かれた宮崎・金子夫妻の披露宴では「育休を取るための議員立法を超党派でつくればいい」と菅義偉官房長官。塩崎恭久厚生労働省も「前向きに頑張って」と激励した、とのこと。
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【きょうの一文・ことば】
「我々は信教の自由などの権利があるが、仲間であるキリスト教徒の中には口にできない暴力と迫害により古くからの故郷を追われている人たちもいる」(オバマ米大統領)
「一年のこの時期に、平和と安全を求める難民が感じている痛みについて考えてほしい」「よい新年を。来年はシリアの戦争が終わり、世界に平和が行き渡りますように」(トルコの海岸で遺体となって見つかったシリア難民のアラン・クルディちゃん、3歳の父親のアブドラさん)
=24日付毎日夕刊『幸せなクリスマスはどこに』『IS迫害に抗議 米大統領』『世界に平和を 死亡難民の父』の記事のなかで。オバマ大統領とアブドラさんの声
【新聞テレビから】
☆『米市議会「辺野古反対」 ケンブリッジ市 米で2例目の決議』、『新関脇に33歳嘉風 日馬は東正位 大相撲初場所新番付』、『外来カマキリの脅威 名古屋全域 市民調査、増加裏付け(加藤隆士)』、『司法試験漏えい有罪 元教授に判決、実刑を回避=東京地裁が懲役1年、執行猶予5年(求刑懲役1年)』、『核燃運搬船使用を停止 「開栄丸」運航経費計上せず』、『防衛費5兆円突破 歳出最大96兆7218億円 16年度予算案』『辺野古建設費が倍増』(24日付、中日夕刊)
☆『震災証人また消える 宮城・閖上中解体始まる』、『中安被告1年6月求刑 マイナンバー汚職 起訴内容認める 東京地裁公判』、『富士山の閉山日統一 山梨繰り上げ 9月10日に』、『古館キャスター降板へ 「報道ステーション」3月末』、『東証が反発 一時1万9000円台』、『国本武春さん死去 現代浪曲界けん引 55歳』、『野坂さん作詞「幻」の民謡 福岡・添田町依頼45年ぶり復活へ』(24日付、毎日夕刊)
☆『〈戦後70年〉消える各務原空襲の遺産 川崎重工の工場本館取り壊しへ』、『復元複数社が参加意向 名古屋城天守閣 設計・施工公募に』、『プロになれなくても野球続けて イチロー杯表彰式』、『日韓請求権協定訴え却下 韓国憲法裁「審判対象ならず」』、『67時間ぶり救出 中国広東省の土砂崩れ現場で67時間ぶりに男性が救出された』(24日付、中日朝刊)
☆『宮城・女川に新商店街 国の支援計画を初活用』、『「安田純平さんシリアで拘束」国境なき記者団』、『被害者は27歳イラン人 名古屋・男性殺害 入国記録なく』、『「花燃ゆ」燃えぬ前橋 銅像建立計画資金難でピンチ 観光PRも不完全燃焼』、『パチンコ台大量回収へ メーカー不正改造 警察庁要請』(24日付、毎日朝刊)
十二月二十三日
(12月21日)
午後、東京へ。
文藝春秋ビル5階の日本文藝家協会会議室であった〈脱原発をめざす文学者の会〉の拡大幹事会と忘年会に出るためだった。やはり行ってよかった。幹事会の方は、ことし行われた文学者の会代表でもある加賀乙彦さんを講師とした文学サロンをはじめとしたさまざまな活動の反省と総括に始まり、2016年度の活動内容(総会、福島ツアー、文学サロン、作品集の出版など)につき意見を交わしあったが、皆真剣なまなざしでそれぞれの考えを主張、脱原発社会をめざす文学者の会活動が定着しつつあることを実感したのである。
鍋をつつきながらの忘年会がまた、よかった。
森詠さん、山本源一さん、村上政彦さん、岳真也さん、上山明博さん、志賀泉さん、川村湊さん、橘光顕さん、橘かがりさん、桐生典子さん、森千春さん、青木裕子さん(順不同)……といった豪華な顔ぶれで、めざす文学にかけてはいずれ劣らぬツワモノ揃い。それこそ、お酒を前に談論風発の装いとなった。
なかでも、たまたま隣に座らせていただいた加賀乙彦さんのことばが心に染み入った。「あのね、僕はね。86歳です。これまで、死刑囚やハンセン病患者、そして今は反原発社会をめざす運動に生涯をかけて携わっています。どれも、調べに調べ、調べ尽くして書き続けてきたのですが、僕の願いは何ひとつとして成就してはいない。そういう運命なのですよネ。でも、これが私に課せられた使命だと思い、がんばっています。来年はシチリア島へ、と思っていましたがペースメーカーの交換時期と重なってしまい、やめました」「脱原発社会は、ゆっくりとした感じで、みんなで長くかけて実現を目指したいですね」
目を輝かせておっしゃる姿がナンダカ少年のような純粋さを感じ、なぜかそのやわらかな口調を耳に、涙がポロポロこぼれ落ちてきたのである。
不思議だ。加賀さんって。話をするうち、どんどん惹きこまれてゆく。人を惹きこむものがある。これが魅力というものだろうか。そんなことを思いつつ、アレヤコレヤと語り合ううち、私自身が魔法のなかのユートピアのような世界に入り込んでしまったような、そんな気がしたのである。
☆ ☆
二次会のあとは森川雅美さん、野武由佳璃さんを誘い先日、上京した際にふらりと入りスッカリ気に入ってしまった、高円寺の呑み処「ちんとんしゃん」へ。私は、ここで♪雪のダルマにタドンの目鼻 解けて流るる炭衣/行きによろうか帰りにしよか なれば行きにも帰りにも/雪のこ道を相合傘で わざとよろけて抱かれたい―と1曲披露させていただいたのである。深夜から未明にかけ、神田のアパホテルにいく途中のJR車内でも、たまたま隣に座られた方と話が弾んでしまい、また日をあらためてということに。多くの出会いもあり、なかなか楽しい東京だった。
(22日)
勇姿を表した大ナゴヤビルヂングと、本日限りとなった歳末ジャンボ宝くじの窓口
夕方。新幹線で名駅に戻るや、私はJRツインタワービル内の高島屋11階書籍売り場へ。加賀さんの「永遠の都」(新潮文庫)を買い求めるためだったが、ナント三省堂の売り場にはおいてないという。そんなはずはないのに。仕方なく今日のところは1冊だけあった加賀さんの本「不幸な国の幸福論」(集英社)を買い求めた。
その後はビルをエスカレーターで降り、いったん駅前に。最近、新しく建てなおされた名古屋の顔的存在といっていい大ナゴヤビルヂングを望みながら名鉄の駅へ。と、行く手に長蛇の列が見えるではないか。年末ジャンボ宝くじの売り出しが「本日限り」ということで、よく当たることで有名な名鉄チャンスセンター売り場窓口に並んだ人、人、人の集団であった。地下の売り場に行くと、こちらも列ができていたが上ほどではなかったので私も並んで買い求めた。
この日は冬至。帰宅後は妻の舞の配慮もあって、柚子の湯に浸かった。やはり、わが家で入る風呂が1番に休まる。風呂あがりにベランダからすぐ頭上に見る神月の美しかったこと。やはり、この世はユートピアである。
(23日)
このところの、飲み過ぎもあってか。昨夜から朝にかけ歯がキリキリ痛むなか、舞と名古屋へ。きょうは年末恒例の兄妹会が名駅近くの「つちやホテル」で開かれるためで、私がことしの幹事になっていることもあり遅れてはいけない、とふたりで名鉄に飛び乗った。幸い満95歳を超えた母も元気そうで皆それぞれことしを乗り切っての気のおけない会となった。途中、妹のお孫さん2人と若女将も顔を見せ、座は大いに盛り上がったのである(ちなみに若女将の久美子さんは、来春早々にも出産予定で妹の長女。つちやホテル社長の土屋純二さんは「熱砂同人」の平子純さん)。
助っ人として加わった、可愛い2人の天使と若女将。満足そうな母と久美子さん=つちやホテルで
というわけで、このところは目まぐるしい日の連続に襲われた。いつも思うが、ニンゲン誰だって、何も勉強するためではなく、この世を謳歌するために生きている。いや、そうでなければ。その過程としてある面、理想郷とも言える脱原発社会をめざす活動があるのだ。誰しも危険を伴う原発などないに越したことはない。でも、生きてゆくために現状は原発の恩恵を受けている。だから、この縛りといおうか、魔手からの脱却に苦悩するのである。生きることに関していえば、全てのいきものが楽しく安全に生きたいにきまっている。
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昨夜、東京から帰った私を玄関先まで出迎えてくれた次女猫シロちゃん。だが、シロと違って、突然の外出にすねてしまっていた長女猫こすも・ここの方は敢えてそのまま無関心を装い、私を目の前にしながら顔を横にプイッ、としたまま冷たく無視し続けた。まもなく機嫌は治ったが、そんな感情の起伏の多い彼女を前に、私は逆にますます自身の心が愛猫たちの気持ちに乗り移っていく感覚にとらわれたのである。家ではニンゲンたちばかりでなく、家族同然の彼女たちも私の帰りを待ち続けてくれているのだ。
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21、22、23の朝夕刊を読み干すのに結構の時間がかかった。特に朝夕刊の連載小説と中日の夕刊こらむ「大波小波」は、私にとって日々、必須の欄だ。なかに21日付同じ中日夕刊に◇文芸同人誌「文芸中部」100号達成、の記事が。さらに〈夕歩道〉には「あす冬至。明るい時間がこれ以上短くなりはしないと思えば、心も少し軽くなるか。気が付けば春への助走はもう始まっており、日の入りの時刻は最も早い今月上旬より四分ほど遅くなっている。」との記述も。
一方で、22日付毎日夕刊の〈近事片々〉では『A案、B案、思案にくれて、新国立競技場は「木と緑のスタジアム」。都心の森に。◇福島。遠き森の除染はしないと環境省方針。理屈はそうとしても、割れ切れぬ思い。◇双葉町。「原子力明るい未来のエネルギー」と看板を掲げたのは、遠く東京がバブル景気に浮かれていた頃。新たに、苦き思い伝える標語に。』とあった。
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【きょうの一文・ことば】
「そうじゃ。ひとが別れてそのまま、未来永劫、巡り逢わぬなどということがあろうか。互いに思い合った者同士は、いつの世にか巡り逢うのだ。今生で果たせなかったことを来世で果たすのではあるまいか」
信枚は満天姫の目を見つめた。
=22日付毎日夕刊連載小説『津軽双花 98 葉室麟 中川学 画』から抜粋。
【新聞テレビから】
☆『〈報道ステーション〉戦後70年の天皇誕生日 陛下の平和への思いと沖縄への強いこだわりのわけ』(23日夜、メーテレ)
☆『天皇陛下誕生日記者会見 全文』『戦争考え過ごした1年 天皇陛下82歳に』『心痛む徴用された民間船員の犠牲/不発弾沈むパラオ 島民の負担忘れてはならない』『「行事で間違えることも」 加齢に言及日程工夫』、『産経前支局長無罪確定へ 韓国検察、控訴を断念』、『JR北20人書類送検 道警 数値改ざんで法人も』、『FDA(フジドリームエアラインズ)国際線参入へ 17年までに中部就航 地域航空アジアに着目』、『新国立にA案 信頼性を評価』、『高浜再稼働に知事同意 あすの司法判断焦点』『(福井地裁の仮処分決定に対する関電の)異議認めれば 来月にも運転』(23日付、中日朝刊)
☆『「力士の目標」しのぶ 北の湖理事長協会葬』、『戦後の日本「憲法が役立った」86% 本社・埼玉大世論調査』、『新国立「工期」決め手 A案 短縮に実現性』、『笹子トンネル崩落「過失」 横浜地裁 中日本高速点検怠る 4億円賠償命令』、『郵貯限度額1300万円 政府、来年4月引き上げ』、『〈伊勢志摩サミット2016〉名駅にカウントダウンボード』、『患者紹介見返り1000万円 名城病院汚職 地検、医長ら起訴』(23日付、毎日朝刊)
十二月二十一日
きょうから東京へ。よって本欄【生きてゆく人間花たち/2015年12月の唄】は、23日から再開します。
平成二十七年十二月二十日
全国的に初氷、初霜のたよりが目立つ寒い日となった。
名古屋の中川区では車を使った凶悪事件が発生。運転中の車が前後の車に挟み撃ちにされたあげく後ろの車に追突され、車外に引き出された男性(30歳前後)が刃物でメッタ切りにされ出血性ショックで死亡するという殺しである。ペルシャ語で叫び合っていたことから、愛知県警は外国人同士のトラブルが何らかの原因と見て現場を立ち去った男たちの行方を追っている。
★ ★
高校駅伝の日本一を決める全国高校駅伝が20日、京都・西京極総合運動公園陸上競技場を発着点とするコース(男子7区間42.195㌔、女子5区間21.0975㌔)で行われ、男子は世羅高(広島)が2時間1分18秒の大会新記録で2年連続、史上最多9度目の優勝を果たした。また女子も世羅高(広島)が1時間7分37秒で初優勝。男女とも、そろっての同時優勝は1993年の仙台育英(宮城)いらい、22年ぶり2度目の快挙だ。
この全国高校駅伝。師走の風物詩ともいっていい。かつて新聞社の大津主管支局長として在任時は大津からも優秀な記者を毎年、取材に派遣しただけに、ことのほか思い出深い。当時は確か佐久長聖が強かったとの印象がある。いずれにせよ、ことしは個人的に広島を応援してきただけに、ナントナク嬉しい。
高校駅伝が終わり、いよいよことしも幕を閉める、と思うと寂しさも募る。オーイ、待ってくれ! といったところで時だけは無言で走り去ってゆくのだ。
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「熱砂」同人の若手女性、山の杜伊吹さん、そして円熟の筆、牧すすむさん=牧さんは世界を舞台に活躍する琴伝流大正琴大師範・弦州会の会主倉知弦洲さん、その人でも知られる=からテーマエッセイ(テーマは〈しあわせ〉)が届く。それぞれに、それぞれの「今」をみつめたジワリとくる内容で、幸せについてみんなで考える良い機会になれば、熱砂の編集方針にもかなう。
あとはベテランで弱者のための勇気と希望の星、詩人でも知られる平子純さんの作品が待たれるが、彼は現在闘病中の身でもあり作品の公開には今しばらく時間がかかりそうだ。テーマエッセイも大切だが、ここは1日も早い健康回復を同人全員で願っている。
夕方。やっぱり私たちのエデンの東が気になり、ふたりで野菜畑へ。「大根が顔を出しているかどうかを見たかった」との妻の期待もむなしく、大根の顔は露すら出ていなかった。「ほかの畑のは、顔を出し始めているのに」と残念そうな舞。「種をまくのが遅かったのだから。そのうち顔を出してくるよ」と私。これも、シ・ア・ワ・セか。
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ノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智さんの出身地、山梨県韮崎市は大村さんが、かつて中学時代に歩いた通学路1・8㌔を「幸福の小径」と命名。20日行われた記念式典で大村さん自らも大勢の市民と一緒に、この思い出の道を歩いた。式典では市民や母校の中学生らおよそ1400人が集まったなか、大村さんが「通学路を『幸福の小径』と名付けてもらい、大変光栄です。市民や韮崎市を訪れる人にいい思い出にしてもらいたい」とあいさつ。このあと大村さんらがテープカットを行い、大勢の市民らと富士山や八ヶ岳などの山々を望む思い出の道を歩いた、という。「私の思い出が詰まった道でこのような企画が行われ、皆さんに喜んでいただけたことは本当にうれしいです」とは大村さん。
先の交渉で提示された額を「納得がいかない」と契約更改を保留していた中日ドラゴンズの平田良介外野手(27)がナゴヤ球場で2度目の交渉に臨んだ。結局のところ、提示済みの昨季と比べ2300万円増の7000万円でサイン。「まだまだ成績を上げてくれなきゃ」といった球団側の本音が伝わってくる。平田にはもっと、もっと成績を上げ球界を代表する選手になってほしい。
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【きょうの一文・言葉】
意見を持って行動する今の若者は偉い。ただ「平和を守るために抑止力が必要」という人の意見も分かる気がして、「うーん」と考えこんでしまうのです。戦争の始まりは欲得で、公の利益のための戦いですが、仲裁すべき国連には何の力もないのが現実ですから。賛成、反対の意見をもっと勉強し、個人として発言し行動していきたいと思います。
=20付中日朝刊『〈安保を考える〉平和を守る道探ろう 大須演芸場最高顧問 海老名香葉子さん(82)』の記事のなかで。海老名さんの発言
【新聞テレビから】
☆『ジュニア中日「奥の細道」出発地どこ』、『裏カジノ横行 「名古屋に20店」ネットカフェ装う「暴力団の資金源」 都市部中心まん延か』、『野坂昭如さん最後の別れ「戦争をしてはならない」語り継ぐ』『政治、原発…日本の前途憂う 寂聴さん弔辞要旨』、『ピカソ、天才の秘密 愛知県美術館(名古屋・栄)2016年1月3日(日)~3月21日(月・休) 中日新聞社』、『〈伊勢志摩サミット〉海の警備気をもむ離島 賢島へ往来船 規制不安』、『クルト・マズアさん死去 88歳 指揮者、独統一の功労者』、『★ジョージ英王子保育園に』、『★名鉄犬山線ドア開かず』(20日付、中日朝刊)
☆『地方移住1万人超え 14年度5年で4倍 本紙など調査』『上位5県で48% 地域間格差課題』、『WTO(世界貿易機関)ドーハ交渉継続へ 閣僚会議で最終調整』、『〈Sストーリー〉最期の時まで支える―南房総・診療所のホスピス』、『第71回びわ湖毎日マラソン 来年3月6日号砲』、『安保法成立3カ月 あきらめず続ける 各地で廃止求めデモ』、『信長父の寺1・5億円私的流用 名古屋国税局7000万円追徴』、『ケネディ大使岐阜訪問 親子で刀づくり体験』、『証拠品本部一元化へ 26道府県警で導入』『時効廃止保管長期に』、『大佛次郎賞に詩人・金時鐘さん』(20日付、毎日朝刊)
十二月十九日
夜おそく。空を見上げる。そこには何かを悲しむように。半月が浮かんでいた。
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東京・青山葬儀所で9日に85歳で亡くなった直木賞作家で元参議院議員だった野坂昭如さんの葬儀・告別式が放送タレントの永六輔さん(82)が葬儀委員長となり、行われた。会場には野坂さんが歌ったヒット曲「黒の舟唄」が流され、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(93)の弔辞を女優の檀ふみさんが代読した。
あなたが亡くなったと伝えられ、ぼうぜんとしています。つい先日雑誌の往復書簡で「野坂さんと私は死ねないのかもしれませんね。覚悟して、地球の爆発するのを見てやりましょう」と書いたばかりでした。それなのに、あなたは突如一人で逝ってしまいました。まだ八十五歳とは。若過ぎる享年です。痛ましいです。惜しいです。悔しいです。脳梗塞で倒れ右手でペンを持てなくなったあなたは、どんなに悔しかったことでしょう。幸い陽子さまという愛妻が口述筆記まで果たされ、あなたはご自分の思想や意志を麗しい文章で発表し続けられました。……
――といった内容で、喪主の妻陽子さんは最後に『「火垂るの墓」は世界で読まれています。日本の大切な一冊になってほしい。野坂は生まれて二カ月で母親と離されてしまい、母親の顔を知りません。きっとそのお母さまが迎えに来たのでしょう。目を閉じた顔は美しく穏やかで初めて見る表情でした。ちょっとうれしそうな笑みは、母に抱かれた昭如少年だったに違いありません。今までお世話になった大切な皆さまに、野坂とともに心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。』とあいさつを述べた。
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2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の新たな建設計画で事業主体の日本スポーツ振興会が先に出されていた2案の審査会を開き、委員会としての結論を出し、22日の閣僚会議で正式決定の運びだという。この日は安保関連法が国会で成立して3か月目。名古屋では、栄の繁華街を市民団体メンバーら1200人(主催者発表)がデモ行進し、法の廃止と来夏の参院選での野党共闘を訴えた。
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「(社交ダンスをするに当たって)1番大切なのは、リズム感。何よりもリズムに合わせること。そして次に2本足です。体幹をいつも意識し、踊る際には全身で。ゴンタさんの場合は、頭に本を乗せたつもりでステップを踏むことです」とは、各務原での社交ダンスレッスン場で京子先生から教えられた貴重なアドバイス。
きょうは少し会場に着くのが遅れてしまったが、ワルツを踊る私に「うん、イイ。イイよ。だいぶよくなった。なめらかで、やわらかい踊りになったわよ」と彼女。ほかに〈トーン〉の大切さも教わった。社交ダンスは、とにかく奥が深くて面白い。やっても、やっても謎の壁が立ちはだかる。見えないゴールが、そのつど遠ざかる。「おいで、おいで」をしてくれる。
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新聞報道によれば、北米で公開された人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズの最新作「フォースの覚醒」の北米興行収入が初日夜だけで5700万㌦(約69億円)に達した。この興行収入は2011年に公開された「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」(4350万㌦)を上回り、過去最高を記録。そればかりか、ロイター通信によれば、世界興行収入も既に1億3000万㌦近くに達しているとか。一体、どこまで続くのか。この「スター・ウォーズ」現象に世界の目が集まっている。
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【きょうの一文・ことば】
「野坂昭如とは私たちの希望のともしびであり、先駆けの旗だった。同じ時代を生きた仲間が次々と逝き、今あなたを見送ることになり、言葉にならない大きな欠落感を覚えずにはいられない」(五木寛之さん。83歳)
「野坂さんは政治のだらしなさを叱責し、原発反対の筆をおかず、このまま進めば日本は滅びると憂い続けた。切実な遺言を若い人に伝えるのがせめての報恩になる」(瀬戸内寂聴さん。93歳)
=19日付、中日夕刊『野坂さんに最後の別れ 葬儀に600人参列』の記事のなかで。葬儀・告別式での五木寛之さんと瀬戸内寂聴さんの弔辞
【新聞テレビから】
☆『スター・ウォーズ旋風 週末興行収入更新へ 米、カナダ240億円超』『ホワイトハウス乗っ取り!?』、『〈伊勢志摩サミット〉ずばり! 伊勢エビ/欠かせない松阪牛 晩餐会メニューを予想 食こそ最高の外交』、『世田谷一家殺害 30日で15年 情報求めチラシ4000枚 あらためて誓う事件の解決』、『一家に1台どうですか? 東海市ロボット専門店』、『女性癒やす隠し味 伊賀 小料理店でストレッチ』『「箸使えます」競争/大リーグで歓迎 沖縄と洞爺湖では?』、『1億5000万円私的流用か 織田家ゆかり「桃厳寺』同居女性』、『別の職員200万円授受か マイナンバー汚職で厚労省』、『薬開けにくい包装に 消費者事故調 子の誤飲防止へ提言』(19日付、中日夕刊)
☆『まゆ玉に願い込め 熱海・来宮神社』、『NY株367㌦安 原油安を不安視』、『シリア和平行程支持 安保理決議 アサド氏処遇触れず』、『東芝監査 新日本(監査法人)一部業務停止へ 金融庁処分3カ月以上 課徴金20億円』『東芝、数千億円赤字 16年3月見通し5000人追加削減も』、『科学技術担当相が懇談会来月発足 「リケジョ」の輪育てる 割合最低水準返上へ』『今年の科学界10人筆頭パリ協定のフィゲレス氏 英ネイチャー誌』、『事件前に計100万円出金 兵庫女性遺体 被害者が複数回』、『早石修さん死去 酸素添加酵素(オキシゲナーゼ)を発見 95歳』(19日付、毎日夕刊)
☆『サンタから輝く贈り物 名古屋市科学館』、『電力自由化中部で販売 KDDIなど13社参入 来年4月家庭向け』、『日銀 大規模緩和を補強 ETF(上場投資信託)購入増額 投資、賃上げ促す』、『三重の高速SA(サービスエリア)正月閉鎖せず 県警、混乱を補強反省』(19日付、中日朝刊)
☆『化学工場5人ぼうこうがん 「オルト―トルイジン」扱う 職場環境調査を』、『日銀が緩和補強策 金融資産買い増し』、『熱気の列 スター・ウォーズ』、『旧エンブレム 1次審査で投票操作 参加要請作品通過図る 佐野氏採用に「影響なし」』(19日付、毎日朝刊)
十二月十八日
寒い朝。からだが引き締まる。こんな寒さは、好きだ。三重県の御在所岳(1212㍍)では過去もっとも遅い初冠雪が観測されたという。
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「すぱらしい。想像以上で満足した。まだ鳥肌がたっている。驚きに満ちている」
永遠のSF映画スター・ウォーズの最新作、新3部作の第1弾「スター・ウォーズ フォースの覚醒」が今夜6時半(日本の場合)、全国一斉に公開された。ボリビア、フランス、アメリカ、イギリス、フィリピン……と世界各国でも上映が始まり、映画ファンの熱狂はピークに。伝えるメディア報道も半端でなく、感動の輪が世界を包み込んだ。
このスター・ウォーズ。1978年から4~6話、その前史に当たる1~3話の順で公開されてきた。今作は7話に当たり、6話公開から実に32年ぶり。J・J・エイブラムス監督は主人公を初めて女性にしたばかりか、ハリソン・フォードさんら4~6話に出演した俳優陣と初出演の若手俳優陣の共演もあるなど、話題性は十分だ。
橋下徹大阪市長が18日、任期満了を迎え午後、市役所で退任会見に臨んだ。こんごは弁護士に専念、おおさか維新の会の法律顧問に就くという。タレント弁護士から政界に転身、大阪府知事、大阪市長と8年に及んだ政界を去るに当たっての言葉は「コメンテーターとして言うのは簡単だったが、政治家として物事を実行するしんどさは想像を超えていた。これ以上やるのはもう無理、自分のもてる力は出しきった」「もう、私人なのですから。ほっといてください」と何やら、うらみ節のようでもある。
この人に大阪じゅうが振り回され、いや沸き立ったのは事実である。それなりに大阪の色を変えようとはしたが、大阪は大阪。やはり、簡単には動かない化け物だった、ということか。第一、彼は大阪自慢のロマンと情緒に欠けている。でも、そんな大阪を彼なりの理想を求め少しでも動かそうとしたのだから。それはそれで良しとしよう。これもまた、大阪か。
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わが家の仲間入りをしたバラエティーに富んだ新春カレンダー
そろそろ年賀状を、ということで先日お願いしておいたデザインを手に常日ごろから何かと助けてくれている友人が名古屋から、わざわざカレンダーと日めくりを手に出向いてくださった。カレンダーは彼の選別ならでは、で環境や申、七福神にこだわった時代を映し出す見事なものばかりで、お礼に信州りんごと愛媛・佐賀みかんを袋に入れお土産として渡し、近くのチョットおしゃれな料理屋で食事とあいなった。
この後は師走でもあるので、床屋さんへ行き、散髪していただいた。いよいよ、年の瀬も迫ってきた。きょうは、「熱砂」の若手、黒宮涼さんのテーマエッセイ「家族という幸せ」=今回テーマは〈しあわせ〉=を公開。「家族には何でも話せるでしょ。僕はその家族になりたいんだよ」と、じわりと心に迫る力作だけに、読者のみなさまには、ぜひ読んでほしい。
読んでほしい、といえば今ひとつ。私、伊神権太の小説「てまり」が日本ペンクラブの電子文藝館・小説
=アドレスはhttp://bungeikan.jp/domestic/detail/960/ =
に、先に収蔵済みの小説「再生」につづいて公開されたので、こちらの方も読んでいただけたら、嬉しい。家族の転勤で、能登から大垣にきた愛猫てまりが、ある日の朝、交通事故に遭って突然、死んでしまう、という哀しい物語で、こちらも猫も含めた家族愛にふれた内容である。
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法務省が裁判員裁判で死刑が確定した死刑囚ら2人の死刑を執行した、と公表。裁判員裁判で死刑判決を受けた死刑囚の執行は初めてで、岩城光英法相が命令した。ふたりの刑の執行につき「重い決断をいただき、職責を果たした。裁判員裁判であるかどうかに関わらず、関係記録を十分に精査するなど慎重に検討した」と岩城法相。
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【きょうの一文・ことば】
作詞家・岡本おさみさん逝く。“拓郎節”に乗せたロマンと哀調。こよい、もう一杯いかがと傾けながら。
=18日付、毎日夕刊『近事片々』から。抜粋
※岡本さん作詞の〈襟裳岬(森進一)〉は、1974年に日本レコード大賞に輝いた
【新聞テレビから】
☆『雪化粧ようやく 御在所岳』、『新理事長に八角親方(元横綱北勝海、52歳) 相撲協会 北の湖親方急死受け』、『リニアトンネル起工式 山梨難所の南アルプス』、『名大に留学ネパール人2人 母国の防災研究で貢献 4月の大地震「沈降帯に地滑り集中」』、『裁判員裁判初の死刑執行 09年川崎の3人刺殺 岩手母娘殺害でも執行』『「重い決断いただいた 岩城法相』、『地方移転大半が一部 省庁や研究機関34候補を公表』(18日付、中日夕刊)
☆『フォース覚醒迫る スター・ウォーズ10年ぶり新作 今夕、全国で公開』、『辺野古抗告提訴へ 沖縄県議会が議案可決』、『よみがえる深紅 (京都府宇治市の世界遺産)平等院鳳凰堂・西面扉』、『航空機レーザー 8道府県で被害』、『広島市立大ネット接続機器使い実験 車をスマホで「乗っ取り」 窓の開閉、速度表示変更可』、『自主ルール厳格化 教科書協会が再発防止策』、『ノロ感染か10歳死亡 神戸・こども病院 入院の7人症状』、『アカサンゴ密漁 中国船147隻摘発 福建省当局』、『大学構内で飲酒19歳(女子)学生が死亡 京都』、『〈訃報〉安藤昇=俳優。16日午後、肺炎のため東京都内の病院で死去。89歳だった』(18日付、毎日夕刊)
☆『〈街が変わる リニア本格着工〉栄も変わらねば 名駅に求心力薄れる存在感』『乗り換え広場案公表 名古屋駅周辺 市の整備方針』、『独特の名調子もう見られない ジャパネット前社長 TV出演来月で終了』、『岡本おさみさん死去 73歳 作詞家「襟裳岬」「旅の宿」』、『高浜再稼働 (福井)県議会同意 知事決断焦点』、『米利上げ、転換点に 日銀は大規模緩和継続へ』(18日付、中日朝刊)
☆『東証・アジア株高進む 米ゼロ金利解除安心感』、『産経前支局長に無罪 ソウル地裁判決 朴氏中傷目的なし』『公人報道の自由認める ソウル地裁 産経「無罪予想外」 報道内容は「虚偽」認定』、『南海トラフ 長周期揺れ幅3~6㍍ 超高層3大都市圏顕著 国が想定初公表』、『ラグビー代表晴れやか 毎日スポーツ入賞 表彰式』、『架空発注で2億円着服 NHK子会社の社員2人』、『組長から俳優転身 安藤昇さんが死去』(18日付、毎日朝刊)
十二月十七日
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金沢で雪が降り、積雪があったという。なぜかしら。ホッとする。あの犀川と浅野川の川面に吸い込まれてゆく白い粉雪たち。雪の精はどんな顔だったろうか。わが家の長女猫である、こすも・ここ(20歳)はその後なんとか健康を回復し次女猫シロ(19歳)とともに持ちこたえて元気でいる。がんばって。ここ。そしてシロ! 尊い命だ。この世のなか、全ての生きとし生きるものは、自分で自分を守るほかない。
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米連邦準備制度理事会(FRB)が16日開いた連邦公開市場委員会で2008年12月に導入した事実上のゼロ金利を解除し、9年半ぶりとなる利上げを決定。これ以上ゼロ金利を続けるとバブル再発のリスクを招くためと判断したためで、政策金利の誘導目標水準を17日から0・25%引き上げ、実行に移したという。これによりリーマン・ショック(2008年9月)後の異例の危機対応策を脱することになった。
韓国ソウル中央地裁の法廷。朴槿恵(パク・クネ)大統領の男女関係をめぐるうわさを含む記事(こらむ)をネット上で流し名誉を傷つけた、として在宅起訴されていた産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(49)に「記事は不適切な点はあるが、大統領を誹謗するのが目的とは認められない」と無罪を言い渡した。
実は、この日の判決言い渡しに先だち韓国外務省が法務省に対して「日韓国交正常化50年であることを考慮し善処を望む」との日本側の要望を伝える場面も。判決内容は多分に両国の外交上の局面を打開する結果にもなった。判決につき、安倍首相は官邸で「無罪判決を評価する。日韓関係に前向きな影響が出てくることを期待したい」と、岸田外相も「わが国として、表現や報道の自由の観点から韓国側に適切に対応する事を求めてきた。両国関係に良い影響をもたらす事を期待したい」と話した。
一方、ソウル市内で記者会見した前支局長は「当然の判決だ。韓国検察当局には控訴せず本件を集結させることを希望する」と述べたという。また、日本新聞協会編集委員会は17日、「報道機関の取材・報道の自由、表現の自由は民主主義社会の根幹をなす原則であり、無罪判決は当然である。われわれはこの問題について、自由な取材・報道活動が脅かされることのないよう引き続き注視していく」との声明を出した。
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南海トラフで巨大地震が起きたら。東京、名古屋、大阪の大都市圏の超高層建物では最上階の揺れ幅が最大6㍍にまで達する可能性がある。内閣府の専門家検討会がこの日、超高層ビルやマンションに被害を与える「長周期地震動」につき、こんな内容をまとめて発表。広島の黒田博樹投手(40)が契約更改交渉に臨み、2億円増の現役選手最高年俸となる6億円プラス出来高払いでサイン。
一方でNHKの子会社「NHKアイテック」での社員2人による放送関連施設の工事や発注にからんだ2億円に及ぶ着服事件、ほかに葬儀トラブルの増加とか、大阪・道頓堀でのリバープレート(アルゼンチン)の勝利=16日、大阪・ヤンマースタジアムであった準決勝、開催国代表のJ1王者・広島対南米代表リバープレート戦でリバープレートが1―0で広島を破る=を祝っての南米サポーターによる騒ぎとニュースは絶えない。
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【きょうの一文・ことば】
「(引退の理由は)こころとからだが一致してトップレベルで戦うことが難しくなってきたから。人生最大の決断となりましたが悔いのないサッカー人生でした。澤穂希にしかできない仕事があるのなら、積極的にやりたい」
=18日。東京都内で行われた現役引退の記者会見で。サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のMF澤穂希さん(37)
【新聞テレビから】
☆『米ゼロ金利解除 FRB(米連邦準備制度理事会)9年半ぶり利上げ』『東証一時400円超高 円安など好感』『NY株224㌦高 市場に安心感』、『反戦と平和遺志歌い継ぐ 故笠木透さん作品 音楽仲間がCD 君が明日に生きる子どもなら この国の土に種をまきなさい 君の心に種をまきなさい』、『「黄金のマスク」威光戻る ひげ修復完了 カイロ』、『17歳憲法を問う 名古屋で市民講座 来夏選挙権政治に関心』、『輪島塗漆黒のフォース スター・ウォーズ 職人芸で映画PR』『生徒の口元にカッター突き付け 広島の中学校教諭 合唱指導中8人に』、『臨床データ不正無罪主張 ノバルティス元社員 初公判』、『80歳女性が死亡 同居の息子逮捕 中村区、傷害容疑』、『マツタケ不正輸入 社長らに有罪判決 北朝鮮産、中国経由で』(17日付、中日夕刊)
☆『米ゼロ金利解除 利上げ9年半ぶり 0.25%金融政策正常化へ FRB議長先行きに自信』『市場は好感日米株高』『米、景気回復と判断 引き締め世界に影響 ゼロ金利解除 FRB 前途多難』、『核弾頭最大22発北朝鮮が保有か 米専門家』、『デジタル製品関税全廃 WTO(世界貿易機関)2024年までに』、『「貨物の安全向上を」 JR北脱線で国交相に意見 運輸安全委』、『道にコンクリ 13歳(中2男子生徒)補導 大阪・住之江署「騒ぎ見たかった」 傷害致死』、『「加古川に行く」死亡20歳女性 友人に告げ』(17日付、毎日夕刊)
☆『夫婦別姓禁止合憲 最高裁初判断「一つの姓に合理性」』『再婚制限100日超は違憲 再婚「女性に過剰な制約」』、『衆院定数10減答申へ 有識者調査会 愛知1増、三重1減』、『なでしこ澤 今季で引退』、『〈街が変わる リニア本格着工〉立ち退き狂う人生設計 駅西不安募らす高齢者』、『四日市ぜんそくの語り部 沢井余志郎さん死去=87歳だった』、『発注元の責任認めず 岐阜地裁 壁倒壊高2下敷き死』、『献立からサルモネラ菌 愛知の食中毒 マカロニソテー』、『元交際相手38時間監禁容疑で男逮捕 豊田、ひもでつなぐ』(17日付、中日朝刊)
☆『MRJ(三菱リージョナルジェット) 納入延期』、『〈変わる家族〉時代遅れ原告落胆同姓合憲に脱力「結婚って何だろう」 家族の選択「認めて」』、『■「タイガーエア台湾」も就航』、『■日本人夫婦殺傷被告に禁錮35年=南米エクアドルの最大都市グアヤキルで2013年末、新婚旅行中の日本人夫婦がタクシー内で銃撃され死傷した事件でエクアドルの裁判所が判決を言い渡した』(17日付、毎日朝刊)
十二月十六日
サッカーの日本代表「なでしこジャパン」のMF澤穂希さん(37)が引退する。2011年の女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で「なでしこジャパン」を初優勝に導き、チームとしての国民栄誉賞はじめ国際サッカー連盟(FIFA)の女子最優秀選手へのアジアからの初選出など。数々の栄光で国民に親しまれた選手だ。
最高裁大法廷が民法のふたつの規定につき初の憲法判断。ひとつは夫婦別姓を認めない民法750条が憲法違反かどうか、が争われた訴訟で「結婚時に夫または妻の姓(氏)を名乗る」との規定を「家族の呼称を一つに定めることには合理性があり、女性の不利益は通称使用で緩和できる」として、合憲と判断。いま1つは女性のみ再婚を6カ月間禁じる民法733条をめぐる訴訟で、こちらは「生まれた子の父の推定には不要で違憲」とした。
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東京へ。
いつも思う。トウキョウは人、人、人で街をあるくヒト1人ひとりの意志が、名古屋よりは削がれているのではないかと。いやいや逆で、その厳しい大海を生き抜かねばならないので逆なのでは、とも。よくみると、銀杏並木の金色がまぶしく迫り、別世界を歩いている気にさせられた。歩道を行き交う男や女たち。皆美しく見えるのは、なぜか。
不思議だ。山手線の有楽町駅プラットホームで例によって、立ち往生していた田舎者の私に親切に東京メトロへの行き方を教えてくれたのが30前後の女性だった。彼女は途中までついてきてくださり少し感激した。トウキョウの女性って。こんなにも親切だったとは。次にかく小説の書き出しは「東京の女性が、これほどまでに親切だとは思わなかった」にしよう。そんなことを思いつつ、私は銀杏並木をどこまでも歩きつづけた。
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「今季のプロ野球は40代選手の引退ラッシュになった。50歳の山本昌投手(中日)ら年長の8人が引退。その余波で、クリスマスに42歳の誕生日を迎えるDeNAの三浦大輔投手が来季、「球界最年長」の看板を背負うことが確実になった」とは、本日付の毎日夕刊。『ハマの番長 球界の最年長』『「自覚持ちマウンドへ」』の見出しも躍っており、なかなか良い紙面だった。ハマの番長さんは、プロ野球界で活躍する選手のなかでも私の大好きな選手の1人でもあるだけに、がんばってほしい。
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【きょうの一文・ことば】
咲きかけし たけき心の花ふさは ちりてぞいとど 香の匂ひける(井伊直弼)
「歌が復活することで、教科書のイメージとは異なり、埋木舎で和歌や茶などをたしなんだ文化人としての直弼の側面が実証できる。ことしは生誕二百年。直弼も喜んでいるのでは」(大久保治男さん)
=16日付中日夕刊『直弼の心歌って迫る 彦根・城北小 発見唱歌、あす再現披露』の記事のなかで。開国を断行し、反発も招いた井伊直弼が「国を愛する心は死後に理解される」と詠んだ和歌と埋木舎を管理する大久保家15代当主で駒沢大名誉教授の大久保治男さん(81)の思い
【新聞テレビから】
☆『新酒=茨城県常総市の老舗酒造会社「野村醸造」で、被災後初めて仕込みをした看板商品「紬美人」の出荷作業が大詰めを迎えている=感謝の味 茨木豪雨、支援受け出荷』、『高浜原発避難計画を策定 福井・京都・滋賀 30㌔圏、複数府県で初』『滋賀県安全協定締結へ 再稼働同意権は含まず』、『〈伊勢志摩サミット〉保健を優先議題に 首相、国際会議で表明』、『大須ベイダー覚醒待つ スター・ウォーズ 新作公開間近街を行く』、『★五郎丸選手を「忍者」表彰』(16日付、中日夕刊)
☆『「長良川 県民の宝」世界農業遺産認定 岐阜県庁で祝福』、『EUに難民155万人 11月時点 昨年の5倍以上』、『携帯長期利用値下げ 端末「0円」是正 有識者会議提言 総務省大手に要請』、『税制大綱今夕決定』、『対IS空爆情報共有 米国一致 テロ組織リスト化』、『日本の排他的経済水域 中国船の違反調査倍増 尖閣周辺目立つ』、『消えた「四戸」謎解きツアー 岩手―青森「戸」の地巡り 高校生発案、実現へ』(16日付、毎日夕刊)
☆『「長良川の鮎」世界農業遺産』、『(全日本競歩能美大会20㌔で1時間16分36秒の世界新記録を樹立した富士通の)鈴木雄介選手に中日体育賞』、『不【安】多い年』、『夫婦強殺堀被告に死刑 妻殺害共謀を認定 碧南の事件裁判員判決』『〈解説〉「闇サイト」切り離し審理』、『飲食 店内10%、店外8% 軽減税率きょう正式決定』(16日付、中日朝刊)
☆『「罪に向き合って」堀被告死刑判決 遺族報われた思い「ひとまずよかった」』『「一時不再理、難しく」裁判員』、『さらなる飛躍誓う 羽生選手帰国』、『ゴルバチョフ元ソ連大統領 米露 冷戦以来の危機』、『児童扶養手当倍増へ ひとり親家庭 2人目以降 来年度』、『来年も大漁!? 答志島に金のヒラメ』、『さらば 鬼の平蔵 150作で終幕』(16日付、毎日朝刊)
十二月十五日
安保関連法案やテロ、災害の続発など。何かと「不安」の多かったこの年の世相を1字で表す漢字が応募12万9千票のなかの最多5632票を占めた『安』と決まり、清水寺の森清範貫主が揮ごうした。「安保法制はこれでいいのかなど、不安の『安』だったのでは」とは、森貫主。国連食糧農業機関(FAO)が「清流長良川の鮎」を世界農業遺産に認定。
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何を思ってか。「ねえ、これって。誰のだった、け。作者を確認したいの」と突然、舞に言われインターネットで調べたのが、次の3つだった。
♪めでたさも中くらいなりおらが春(小林一茶)
♪正月や冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし(一休宗純)
♪願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ(西行)
どれも味わい深いものばかりだ。そういう齢になってしまったのか。ふと、しみじみ思う。
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名地裁が、愛知県碧南市で1998年に夫婦を殺害して金品を奪ったとして、強盗殺人などに問われた堀慶末被告(40)に「被告の生命軽視の態度は甚だしい」として死刑を言い渡した。東海3県の裁判員裁判での死刑判決は、これが2件目。弁護側は「事実関係に納得出来ない部分がある」として控訴するという。
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【きょうの一文・ことば】
「新社屋での放送を『第2の開局』と捉え、新たな一歩を踏み出したい」
=15日付毎日夕刊『■中京テレビ新社屋が完成』の記事のなかで。山本孝義中京テレビ社長の決意表明
【新聞テレビから】
☆『私の思い届けてくだサル? 年賀状受け付け』『両腕ない男性書のカレンダー 足先から伝える心』、『勾留期限は2月末 中国、元稲沢市議に通知』、『スター・ウォーズ「待ってた」 10年ぶり新作米で先行上映』、『出前、持ち帰りは8% 軽減税率「外食」と線引き案』、『スマホ実質0円是正を 有識者会議報告書案』、『夫婦別姓の闘い半世紀超 原告団長「私の姓で生き、逝きたい」 最高裁、あす初の憲法判断』『実現できなかった責任痛感 千葉景子元法相』、(15日付、中日夕刊)
☆『東芝数千人削減へ 家電部門 国内外で再編』、『来月4日の召集 政府が正式決定 通常国会』、『五輪エンブレム事前審査始まる』『森氏「B案」発言馳文科相が困惑 新国立計画案』、『一度見たら忘れない』おまわりさんキャラデビュー 愛知県警津島署 グッズを配布』(15日付、毎日夕刊)
☆『半田孝淳氏死去 98歳 天台宗第256世座主』、『通信制収益で赤字補填 伊賀の支援金不正 経営優先か』、『園児ら618人食中毒 名古屋など 給食弁当でノロ感染』『食中毒「原因究明を」 愛知の園児被害 業者利用の園長ら』、『COP21「パリ協定」採択 温室ガス 全加盟国が削減』、『ともに1500億円以下、「杜」イメージ 新国立 応募2案公表』、『堺市全有権者の情報ネット流出 68万人分職員持ち出し』、『20歳女性の遺体兵庫の川で発見 頭に殴打痕、殺人か』(15日付、中日朝刊)
☆『COP21「全員参加」枠組み優先 途上国支援協定に盛らず』、『国立大補助削減せず 16年度 財務・文科省合意』、『新国立に2案 森会長「B案がいい」「生ガキ一転フライング発言』、『児相少女を全裸検査 相模原 一時保護の8人』、『全有権者の情報流出 堺・2011年当時分 職員が持ち帰る』、『大垣署、企業に個人情報漏えい 地検不起訴処分に』、『■中京テレビ新社屋が完成』、『日本海側7道県遺体31体 漂着北朝鮮船14隻に 漁に動員 軍人ら遭難か』『金正恩氏 水産業発展ハッパ』(15日付、毎日朝刊)
十二月十四日
新聞休刊日。朝刊がないことは、やはり寂しい。と同時に逆に日々、かなりの時間を割いて読む必要がなくなるだけに、ホッとする。どうも昔の記者時代の生活習慣が、いまだに体に染みついている。
2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場。日本スポーツ振興センター(JSC)が、2グループから出されてきた技術提案書を公開。JSCでは、こんご専門家らでつくる審査委員会で審議し関係閣僚会議の了承を得たうえ、年内には業者を決めるという。
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このところは、あちこちから届くお歳暮でナンダカ、不思議な幸せ感に包まれている。恐縮してしまう。ビールにお茶、信州りんご、佐賀と愛媛産みかん、松阪肉、北海道の銘菓、京の惣菜、真珠養殖で知られる英虞湾でとれた桧扇貝(ひおうぎがい、別名アッパッパ)、大津画の落雁など等。それこそ各地の特産ばかりだ。
というわけで、今夜も妻を傍らにアッパッパ貝で一杯となった。このアッパッパ、お酒をふくませフライパンで煮て焼けば固く閉ざしていた殻がパッと花のように開き、それこそ栄養満点のジューシーな味で、かっこうの酒の肴になる。志摩在任時に海に面した浜辺で炭火で焼いて食べた時のことが忘れられず、その話しを覚えてくれていた友だち夫妻が、送ってくれた。友情とは、いつまでたっても良きものである。
火で焼かれ口をあけ始めたアッパッパ貝に、わが家に届いた信州りんごとみかん
わが家の場合、地方でお世話になった方々のなかでも、極々親しかった友人とのこうしたお歳暮やお中元交流が今も続いている(各地の友の高齢化もあって年々、少なくなってはきている。でも最近の友が加わってきたので数的には同じか)。毎度、届いた特産品を感謝しながら家族で食する味は、また格別だ。こうした付き合いは年に2度の互いの音信といってもよく、これは日本の文化そのものだと思う。
昔からのこうしたやり取りは、気心のしれあった仲だけに、「互いに元気で生きているよ」といった近況を知らせあうことにもなっている。
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北朝鮮の楽団「モランボン楽団」が、12日当日になって北京での初の外国公演(当初、3日間の予定)をキャンセルし、全団員が帰国する事態に。この「モランボン楽団」、北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が本格的政権を担い始めた2012年に第1書記の肝いりで結成された。北朝鮮と中国の平和外交のきっかけになれば、と世界じゅうが注目するなか、初の海外公演となるはずだっただけに、とても残念だ。
それにしても気になるのはドタキャンになった理由である。一体、両国の間で何があったのか。つい最近、金第1書記が「水素爆弾を保有している」と水爆に言及した発言に対して中国側が反発したなど、あれこれと推測されているが、真相はわからないままだ。
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【きょうの一文・ことば】
このところ相撲人気が復活し、本場所は連日大入りの盛況である。この人気の復活に彼は満足してあの世へ旅立ったであろう。亡くなる直前まで大横綱といえる白鵬に注文をつけた北の湖の人生を私はみごとであると思う。
=14日付中日夕刊『〈思うままに 梅原猛 北の湖を悼む〉みごとな土俵際』の記事のなかで。梅原猛さん。原文どおり
※「注文をつけた」とは、亡くなる3日前、白鵬が栃煌山戦で行った「猫だまし」について「横綱のやることではない」と苦言を呈したことを指す
【新聞テレビから】
☆『〈にっぽん紀行〉大分県限界集落にぬくもりを 百歳女性商店主の情熱』(14日夜、NHK総合)
☆『COP21「パリ協定」採択 温室ガス実質ゼロ目標 新枠組み、米中印も』『〈解説〉危機回避へ高い理想』『地球の未来歴史的合意 COP日本の参加者「感動」』『LED化や省エネ住宅必須 一層のエコ生活へ』、『羽生史上初 3連覇 GPファイナル最高更新330・43点』、『「内海FAN」誰が? どこで? アサギマダラに謎の印』、『仏地方選 極右が全敗 第2回投票』、『〈街が変わる リニア本格着工/名古屋駅のターミナルスクエアのイメージ〉市、5カ所整備へ 名古屋駅“迷駅”を脱却 乗り換え楽々 案内空間』、『東証、一時600円超安 1万9000円割れ』、『名古屋市ごみ屋敷条例 来年度目標 代執行規定を検討』(14日付、中日夕刊)
☆『景況感横ばい 大企業・製造業 先行きは悪化 日銀12月短観』、『東海勢ワンツー 実業団女子駅伝=デンソー(三重)が大会新記録で3連覇を達成。2位には昨年4位だった豊田自動織機(愛知)が入った』、『COP21 米中主導「画期的な合意」 パリ協定「緩さ」には批判も』『マーシャル諸島少女が演説 海水面が上昇し島がどんどん変わっていきます』、『お願いし放題? ふたご座流星群』、『宮城3候補地返上表明 指定廃棄物処分場「先見えず限界」』(14日付、毎日夕刊)
十二月十三日
日曜日。真伏善人さんから届いていた連載詩小説の最終章「FLQX(11)」を、きのうから今日にかけ、何度も何度も読み返して公開。詩としてなら、少し長過ぎて解りづらい点があったかもしれない。でも作者の人間性ならでは、の味のある清貧かつ清らか、優しさの漂うストーリーに仕上がったナ、と思う。
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いつも私の傍らで静かに座っている愛猫のこすも・ここ。彼女に異変が起きた。昼過ぎ、突然立ち上がるや、全身を何度もひくつかせて直立状態となり、3度、4度、5度、6度と吐瀉物を苦しそうに吐き出した。ほんとにつらそうだった。でも、ここまでなら、いつものこと。よくあることだ。
その後、力が尽きたのか。転がるように、ズルズルッと身を横たえてしまった彼女は、そのままの姿勢でこんどは悲しそうな声で、何度もニャアーン、ニャアーン、ニャアーン、ニャアーンと何かを訴えるように天に向かって泣き、叫び続けたのである。「どうしてしまったんだ。ここ!」。私自身、面食らった。
全身から絞り出すような泣き声。こうした苦しそうな、こすも・ここの声は以前にも聞いたことがある。確か、あの時も吐いたあとだった。老いた体ではきだすのに力がいってか、からだのどこかが一時的に狂ったのか、それとも痙攣のようなものが電流となって体内を走ったのか。その点になると、私には皆目分からない。彼女の哀しそうな声。身守るほか、しようがない。定位置の暖房カーペットでこのまま休ませるほか、方法はないのである。
なにしろ、ここは既に満20歳を超えている。人間なら100歳前後の長寿猫だけに、いつ老衰で死んでもおかしくない。まだ何とか自力で吐けるからいいものの、吐けなくなった時にはおしまいだ。大事にしなければ、と思っている。その後、落ち着きを取り戻した彼女は、つい先ほど舞から水を飲ませてもらい、少しは体調も戻ってきたようだ。とはおもうのだが。何とかこの危機を脱出し、生きながらえてほしい。
夕方。私たちが外出先から帰ると、こすも・ここは少しは体調がよくなったようだ。♪ニャアーン、♪ニャンと、いつものように甘えた声で「おかえりなさい」と話しかけてきた。今の私には、こんなここが愛おしくてたまらない(もちろん、次女猫のシロちゃんも、かけがえのない家族の1員であることには変わりない)。丈夫で元気でさえ居てくれたら、それでいい。ここ、シロともにげんきでいてほしい。
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深夜遅くから未明にかけ。パソコンのユーチューブで〈大阪ろまん〉と〈大阪ぐらし〉を、しみじみ聞く。なんど聞いても味わい深い。なにも知らない町・大阪。けれど、私はその町を大好きである。こいに恋するとか。決してそういった思い込みなどではない。なぜかしら、本当に大阪が好きなのだ。そして。この曲もだ。何度でも行ってみたくなる。オ・オ・サ・カ。なぜだろう。それとも、私の心のなかに何か、が秘められているのか。
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金城学院高校と中学校のグリーンクラブによる師走恒例のクリスマスキャロルの合唱が12日、名古屋市栄の中日ビルであり、ロビーはひと足早く聖夜の雰囲気に包まれた。この催し。ビルが開館した1966年から続く冬の風物詩で、ことし50回目。青いガウン姿の聖歌隊員50人が〈きよしこの夜〉などを歌うと、みな立ち止まって聞き入った、という。
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【きょうの一文・ことば】
私には人を背負って愛する自由があります。テロリストにそれを奪うことはできません。文中に「世界の軍隊よりも強い」と記しました。私と息子が、他人と感情を分かち合っていられる限り、私たちはより強い存在になれる。「イスラム国」(IS)を掃討しようとする各国の軍隊より強い力で、自らの自由を守ることができるのです。
今、息子と日々を過ごしています。彼が朝起き出すと食事をさせ、遊ばせる。彼中心の生活が心の支えになっています。息子が私を救ってくれたのです。世界から多くのメッセージを受け取りました。私が自由でいることはテロリストへの小さな勝利でした。
=13日付中日朝刊『人を愛する自由 テロには奪えない』『仏テロ1カ月「憎しみ与えない」 投稿男性』の記事から。抜粋
『周りは「おめでとう」「おめでとう」と言ってくれるが、入ってみると厳しい世界。甘えたらそこで駄目になる』『いろんな指導者がいろんなことを言うが、すべてをうのみにせず、時には自分に合わない考えは捨てる勇気も必要だ。後悔の残らないように、自分のことを考えてやれ』
=13日付、中日スポーツ『12球団から欲しがられる選手に』『落合成功術』の記事のなかで。11日のドラゴンズ新入団会見後の会食の席でドラゴンズのゼネラルマネジャー落合博満さんが新入団選手に1流への心構えを、こう伝えた
【新聞テレビから】
☆『再び回れ地球ゴマ 元従業員生産に向け新会社 最新技術で改良版』、『王将社長射殺組員関与か 九州拠点 遺留品のDNA一致』『「外食除く飲食品」合意 軽減税率で自公 財源1兆先送り』『〈解説〉選挙視野 公明案丸のみ』、『COP21「パリ協定」採択へ 温室ガス 初の全締約国削減』、『「平和の俳句」に(第21回平和・協同ジャーナリスト)基金賞大賞贈呈』、『1300万円詐取の疑い元専務理事を逮捕 長野の森林組合不正』(13日付、中日朝刊)
☆『無病息災願い清流へ (岐阜市で)池ノ上みそぎ祭』、『温暖化対策合意へ 新枠組み 京都以来18年ぶり COP21』『日印、原子力協定原則合意 NPT(核拡散防止条約)未加盟国初』、『卵子「若返り」治療容認 日産婦 ミトコンドリア注入』『着床前スクリーニング 100人に予備試験』(13日付、毎日朝刊)
十二月十二日
土曜日。
自民、公明両党が軽減税率の対象品目を酒と外食を除く飲食料品全般とすることで合意。この結果、税収は1兆円の減少見通しだが穴埋めに充てる財源確保は先送りに。
パリ郊外で開催中の国連気候変動枠組み条約第21回契約国会議(COP21)でフランスのファビウス外相が、発展途上国を含む196の全締約国・地域が温室効果ガス削減に取り組む初の枠組みを定める【パリ協定】の最終合意案を提示。オランド仏大統領は「歴史的な日。世界を変えるため、この機会をつかんでほしい」と訴えた。人類の叡智が試される時が、やってきた。
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妻の舞が営むリサイクルショップ「ミヌエット」での〈ちいさな音楽会〉がお楽しみクリスマス会を兼ね今日の午後、あのトシコさんの名司会で行われた。参加者には舞の俳句仲間も加わり歌に、詩吟に、ビンゴゲームに、と楽しいひとときを過ごした。途中、〈青い山脈〉や〈愛燦燦〉をみんなで合唱する場面も。
ちいさな音楽会で得意のノドを示し披露する女性たち=ミヌエットで
私も途中から顔を出したが、皆さん誰もが本当に、にこやかそのもの。(こんごは俳句と短歌に専念したい、との)舞の意向でイベントは今回でひとまず終了、とのことだが、身内ながらこの3年間、大病を克服しつつ本当によくやってきた、と思う。心から拍手を送りたい。
これもお店にいつも顔を出し、何かと舞を支え、イベント実施時にはそのつど協力してくださった多くの方々と、キーボードはじめバイオリンやギター、二胡、大正琴、詩吟朗詠、ボーカル、フラダンス…と、そのつどボランティアで演奏や歌唱など数々の演目を買って出てくださったみなさまのおかげ、で感謝のしようもない。本欄【生きてゆく人間花たち】の紙面で、心から礼を述べたい。
というわけで、きょうの音楽会のフィナーレには「ミヌエット」のテーマ曲として、毎回ちいさな音楽会のつど歌われ、すっかり定着した感のある〈みかんの花咲く丘〉を全員で合唱、たまたまハモニカ持参でいた私が伴奏させて頂いた。久しぶりのハモニカ演奏なので途中、間違えてしまったがそれでも、なんとか無事、ちいさな音楽会を終えることが出来、心から喜んでいる。本当にお世話になりました。
〈みかんの花咲く丘〉は今は亡き作詞者加藤省吾さんとの親交もあり、ミヌエットにとって永遠の曲である。店内に飾られたささやかなクリスマスの飾り
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ドイツ語協会(本部・ウィースバーデン)が11日、ことしの流行語に「難民」が選ばれた、と発表。内戦が続くシリアなどからの多くの難民や移民の流入を反映する結果に。2位は、フランスの風刺週刊紙が1月にテロに襲われた際、犠牲者への連帯感を示した合言葉としてパリっ子の間で流行した「私はシャルリ」。市民感情がそのまま映しだされた。
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【きょうの一文・ことば】
♪堅田落雁比良雪湖上風光此處収(かただのらくがん/ひらのゆき/こじょうのふうこう/このところにおさまる)……
=〈近江八景 大江敬香〉より。ミヌエットでのちいさな音楽会で中西彬さんが見事に吟じた近江八景の1節
【新聞テレビから】
☆『原発避難マイナンバー届かない 全国へ転居 住所確認に苦慮』、『「無事に地球へ」早速つぶやき 家族待つ米へ油井さん出発』『「息子輝いて見えた 父・すけ司さん 中継見守る』、『身元確認のアシ掛かり 元捜査員「足紋」の活用提唱 普及目指しタイに試作機』、『ひとり親の第2子以降 児童扶養手当 倍増検討』『軽減税率財源先送り 自公幹事長、詰めの協議』、『米TPP承認 遅れる可能性 共和党幹部「大統領選後に」』、『アクセサリーや写真素材 個人作品ネット売買 名古屋の主婦 人気集め講師に』(12日付、中日夕刊)
☆『ふたご座流星群 14~15日ピーク』、『平和賞の場 被爆者訴え ノーベル授賞式招待 反核集会で』、『仏テロ後暴行・脅迫続発 米反イスラムの嵐 トランプ氏発言拍車』『客に殴られ死を覚悟 食料品店主』、『世田谷一家殺害15年 みきおの本捨てられない 母思い出あふれ』、『琵琶湖に大型構造船 北端の塩津港遺跡から部材 平安後期 北陸から京へ物資』、『「外食除く1兆円」軸 軽減税率 自公午後再協議』、『原油安を受け NY株309㌦安』『NY円が上昇 一時120円59銭』、『若者グループ最低賃金「1500円に」各地でデモ』(12日付、毎日夕刊)
☆『世界平和実現には「核廃絶しかない」 被爆者オスロで講演』、『油井さん地球帰還 「中年の星」宇宙で5カ月 「宇宙も地球もすばらしい」』、『自民「外食も」提案 軽減税率 公明と協議継続』、『中部空港深夜バス運行 16日から 栄・名駅行き期間限定』、『三重・御浜 中2(女子)先月から不明』(12日付、中日朝刊)
☆『「風が心地よい」「湯井さん帰還 輝いた中年の星』、『NHKやらせ BPO=放送倫理・番組向上機構=「倫理上重大な問題」 政府介入改めて批判』、『過激思想に走る若者 首謀者出身地のベルギー パリ同時テロ1カ月』、『ばんえい競馬 騎手ら馬券購入か 帯広競馬場など捜索』、『足場、線路に崩落 神戸の新駅建設現場 38万人に影響』、『コンビナートで火災 四日市3時間後に鎮火』(12日付、毎日朝刊)
十二月十一日
雨に、風の強い1日に。伊吹おろしのせいか、ここ木曽川河畔に広がる尾張地方の風はけっこう寒く感じられたのだが…。
一方で、東海地方は大雨と強風から一転して青空が広がり、三重県尾鷲市など3カ所で気温25度を超える夏日に。各地で12月としては記録的な暖かさとなった。伊勢市の伊勢神宮内宮前の土産物店街では観光客が脱いだ上着を手に持ったりして歩く姿も。名古屋・栄の久屋大通公園で始まったクリスマスマーケット2015もクリスマスとは、ほど遠いムードとなり「ことしは暑いですね」の声が相次いだ。岐阜県郡上市のスキー場では人工降雪機でこしらえた雪が無情にも雨と風で解けてしまったという。
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国際宇宙ステーションに5カ月滞在した油井亀美也さん(45)が今夜遅く、午後7時12分(日本時間10時12分)にロシアのソユーズ宇宙船に乗って強風と粉雪が舞う、中央アジア・カザフスタンの大草原に無事、帰還した。「宇宙もだが、地球もすばらしい」とは油井さん。
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眞鍋京子さんから届いたテーマエッセイ〈いろいろなしあわせ〉を、「熱砂」の19回目のテーマエッセイ欄で公開。眞鍋さんは88歳の高齢ながら、病と闘いつつ書かれるその姿は尊敬に値する。長年、滋賀県大津市の「湖都の文学」編集委員を務められており、地方文学に対する情熱、貢献度となると、とても大きい。現在は闘病中の身ながら書く、ということの意志の強さと信念は不屈で、大変なものだ。そして彼女の書いた原稿を毎回パソコンに打ってメール送信してくださる女性には感謝のしようもない。これからもよろしくお願いしたい。
ウエブ文学同人誌「熱砂」は、こうした仲間同士の愛と努力、友情の結晶で続いているのである。作品の1編1編に人知れない魂が込められてもいる。
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消費税率10%への引き上げ時に導入する軽減税率。この制度をめぐって自民、公明両党協議が続いているが、税率を低くする対象品目で線引きは難しいとする自民党が新たに外食も加えるよう提案、決着は12日以降に持ち越された。ただ、浮上案には「高級料理店などでの食事までが対象に含まれ、これでは低所得者対策にはならない」との批判が1部与党議員の間で出ているという。来年の参院選をにらんでの、この軽減税率。どうおさまるのか。
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【きょうの一文・ことば】
白山の風も七色初紅葉 石川県七尾市 松本松魚
=平成27年度第99回千代女全国俳句大会入選句集から。席題入選作品【初紅葉】 稲畑廣太郎選■1席
【新聞テレビから】
☆『三重 師走の夏日 津23・7度111年ぶり記録 名古屋22・6度』、『羽生SP首位 歴代最高得点110点 GPファイナル自己記録を更新』、『師走天気もドタバタ 強風、大雨のち「暑っ」』『スキー場悲鳴■上着いらない』『亜熱帯地域の冬上回る』、『島の絆映画でつなぐ 神戸の学生 答志島の「寝屋子」題材』、『神戸ルミナリエ倒壊 強風で、開催は継続』、『〈2016年米大統領選 イスラム教徒の入国禁止主張〉トランプ氏支持率上昇』(11日付、中日夕刊)
☆『ノーベル賞授賞式 大村さん「言葉にならぬ」 梶田さん「楽しめました」』、『靖国爆発音 火薬所持し再入国か 全容疑者 荷物からタイマーも』、『軽減税率 首相「最善の結果を」自公きょう決着図る』、『温室ガス排出 今世紀後半「ゼロに」 COP21 森林吸収など想定』(11日付、毎日夕刊)
☆『軽減税率財源1兆円 6000億円捻出へ調整』、『法人減税29・97% 自公が税制大綱了承』、『日進刺殺事件 家裁が再鑑定 17歳少年 重大事件で実施相次ぐ』、『「同性愛は異常」やじ 岐阜県議会で自民・藤塚氏』、『特定秘密382件審査終了 14年分 非公開の参院監視審』『秘密保護法施行1年 菅氏「報道萎縮ない」岡田氏「監視役に問題」』(11日付、中日朝刊)
☆『■東日本大震災、死者2人氏名判明=判明した方々は次の通り〈岩手県〉陸前高田市 江戸梅子(76)▽大槌町 藤原テル(89)』、『露大統領来日、参院選後 首相訪露 来春を検討』、『反戦反体制貫く 最期まで平和訴え 野坂昭如さん 歌手、政治活動も』『兄貴。もうちょっと教えてほしかった イラストレーター黒田征太郎さん寄稿』、『靖国不審物 タイマー装置使用か 立ち去り10分後爆発音』、『元教授「教え子に泣かれ」 司法試験漏えい初公判 動機を証言 東京地裁』、『〈伊勢志摩サミット2016〉愛知県警 JR東海 「のぞみ」車内で対テロ訓練』、『■乙武さん、都教育委員を退任』(11日付、毎日朝刊)
十二月十日
戦時中の飢餓と混乱を体験、自ら〈焼跡(やけあと)闇市派〉を名乗り、「火垂るの墓」「アメリカひじき」で直木賞を受けた作家の野坂昭如さんが昨夜午後10時半過ぎ、都内の自宅で心不全で亡くなった。85歳だった。
野坂さんといえば、小説「エロ事師たち」でデビュー。童謡「おもちゃのチャチャチャ」(1963年日本レコード大賞童謡賞)の作詞で知られる。ほかに、コマーシャルソングやコント、歌手、参議院議員としても活躍、不良っぽいイメージの無頼派が親しまれた。雑誌「面白半分」の編集長時代には、官能小説「四畳半襖の下張」を掲載してわいせつ文書とみなされ有罪判決を受けたこともある。
そんな野坂さん。一貫して反戦姿勢を貫き2003年に脳梗塞で倒れてからもリハビリ生活を送りながら新聞や雑誌などに寄稿。「日本は戦争に突き進んでいる」「戦争というものは気づいた時には始まっている」と警鐘を鳴らし、つい最近7日のTBSラジオ番組「六輔七転八倒九十分」に寄せた手紙による近況報告でも「(太平洋戦争開戦の)昭和16年の12月8日を知る人がごくわずかになった今、またひょいとあの時代に戻ってしまいそうな気がしてならない」と警告を発していた。
おやすらかに。合掌―
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ワルツのスピンターン。男子は少し出っ尻の体型で。ルンバでの足のステップは背を伸ばして弓を引く感じが理想的。ルンバもチャチャチャも絶えず体幹の真ん中を意識し、足は弓を引く感じに。
社交ダンスのステップを踏むときは、いつだって真ん中がある。〈For You〉〈今夜は離さない〉は4分の4拍子でブルース、ジルバ。〈東京ナイトクラブ〉は3拍子でワルツなど。頭のなかで思考がうごめいている。……
きょうも1日、書いたり、読んだり、電話したり、外出したりで、あわただしかった。あちらこちらに、今後の私なりの計画遂行のための連絡調整などもあって、アッというまに時が流れていった。そんなとき、愛猫のこすも・こことシロちゃんの顔を眺めるのが私にとっては、最高の安息でもある。ふたりとも何もいわない。でも、私のことを分かってくれている。
よる遅く。やっと、ひと息ついたところで大好きな曲のひとつである〈大阪ろまん〉と〈エリカの花散るとき〉、そして私が作詞し張柳春さんの作曲、歌で世に生まれ出た恋歌〈ラブバード・カトマンズ〉を繰り返しインターネットのユーチューブで聞いてみる。どれも本当に、いい歌である。心に染み入ってくる。いつから降りだしたのか。外では雨がふりだした。
そろそろ寝よう、か。
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2015年のノーベル賞授賞式が創設者アルフレド・ノーベルの命日である10日夕(日本時間11日未明)、ストックホルムのコンサートホールであり、大村智・北里大特別栄誉教授(80)に医学生理学賞が、梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)に物理学賞が授与された。大村さんは微生物からのエバーメクチン創薬で多くの人を救ったことに対して。梶田さんは巨大装置、スーパーカミオカンデでの素粒子観測という功績に対して、だ。大村さんは、3年前に70歳で亡くなった妻文子さんの写真を携えての受賞となった。
安倍晋三首相の公式ホームページ(HP)がサイバー攻撃にさらされ1時、閲覧しづらい状態に。国際的ハッカー集団・アノニマス=アノニマスとは、「匿名」の意味=を名乗る何者かによる犯行声明も出された、という。警視庁で捜査中だが、10日未明からアクセスできない状態に陥り、3時半ごろに集中していることから、犯行はこの時間帯と見られる。アノニマスは、この10~11月にも成田空港や毎日新聞、厚労省など日本の企業や官庁、和歌山県太地町のHPなどを標的に攻撃している。
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【きょうの一文・ことば】
素晴らしい才能の持ち主で、作家でありながら、黒眼鏡で歌も歌い、まるで舞台の人のようでもありました。以前会いに行ったとき、とても寒い日だったのに玄関の外に出て待っていてくれた姿を思い出します。最近、雑誌で往復書簡をしたのが最後になりましたが、お手紙の中で今の日本の現状をとても憂えていました。
=10日付中日夕刊『戦争体験国の今に警鐘 野坂昭如さん死去 過激発言、繊細な心』『良い作品に感謝「火垂るの墓」舞台の兵庫』のなかで。作家の瀬戸内寂聴さんの話
【新聞テレビから】
☆『汚染水濃度急上昇 福島第一=東電が4号機の南側地下を通るダクトにたまった汚染水を調べた結果、放射性セシウムの濃度が昨年12月の約4000倍になるなど、放射性物質濃度が急上昇した、と発表』『「外部に影響ない」菅官房長官』、『象牙取引日本の制度形骸 米環境団体報告「違法行為の温床」』、『「ホンダジェット」米認証航空機事業本格参入へ』、『〈街が変わる リニア本格着工〉いりゃ~せ「うまいもん通り」JR名駅構内、あす開業』、『野坂昭如さん死去 85歳「火垂るの墓」、元参院議員』『戦争体験国の今に警鐘 過激発言、繊細な心』『良い作品に感謝 「火垂るの墓」舞台の兵庫』、『「加工食品全体」で調整 軽減税率 自公きょうにも合意』、『待ってる人いる限り 関東・東北水害3か月 瀬戸の団体支援今も』『住宅再建難しく 常総市600人減少』、『あす未明ノーベル賞授賞式 梶田さん亡き右腕に感謝 がんで死去の金行さん』『同僚も見守る晴れ舞台』(10日付、中日夕刊)
☆『積み上がる除染廃棄物 福島』、『温室効果ガス 世界全体の削減検証 COP21合意文書案』『〈未来へのバトンCOP21〉温暖化防止へ首長誓約 西三河地方の5市(豊田、岡崎、安城、知立、みよし市) 30年目標行動計画策定へ』、『渦巻くブラックホール磁場 国立天文台など初確認』、『自民、税制大綱を了承 軽減税率決定目指す』、『揖斐川町選挙区を廃止 次回から適用条例案可決』、『■米澤(穂信)さん、ミステリー2年連続3冠』(10日付、毎日夕刊)
☆『ナベヅル冬の珍客 弥富・鍋田干拓地』、『〈街が変わる リニア本格着工〉衣食、医療までカバー 大名古屋ビル 来年3月全面開業』『人の流れ北へ? 大名古屋ビル 周辺地下街も期待』、『厳格ドーピング処分 「貧血注射」のずが…資格停止 復活したマラソン・吉田香織選手に聞く』、『生徒1人で年20万円収入 支援金不正疑惑 全国の分散教室 三重県、書類調べず支給』、『名古屋・北署に盗聴器 警官しか入らない部屋』、『心臓病克服元気に帰国 半田の堀井君「人生頑張る」』(10日付、中日朝刊)
☆『白川郷記念ライトアップ 世界遺産20年 地域ぐるみ保存 観光客増加』『幻想的な嵐山=京都の観光名所・嵐山一帯をライトアップする恒例の「京都・嵐山花灯路」が始まるのを前に9日、試験点灯があった』、『靖国爆発音「取材受けトイレ確認に」 再入国 韓国人容疑者供述』『遺留物DNA一致 滞在のホテルと現場トイレ』『空軍を今春除隊 韓国メディア報道』、『菊地被告無罪高検上告 「高裁判決に判例違反」』『裁判員の判断も考慮か』、『ドローンの飛行きょうから規制 許可申請200件超』(10日付、毎日朝刊)
十二月九日
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、先に打ち上げた探査機「あかつき」が金星を1周する楕円軌道に無事入った、と発表。来年4月には本格的な観測に入り、日本として初の惑星探査がいよいよ始まる。
きょうも空にはスジ状の雲が浮かび、地上は太陽の光りに照らされた。
幾何学模様の雲、日中は太陽光が降り注いだ
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きのうの「オニギラズ」事件。あるコンビニで発見して妻に「はい」と手渡すと、なんとも嬉しそうな顔。それほど欲しかったのか、と実感する。でも、私はあのようにゴテゴテしたやつは、どうしても好きにはなれない。第1、具が多すぎ見た目も出来損ないの巻物のようだ。それより、やはり日本文化の粋と言ってもいいシンプルなおにぎりの方がいい。なぜ、妙ちくりんなものを好むのか。分からない。
妙なといえば、「熱砂」同人である真伏善人さんから出稿されてきた、まるでお経の巻物みたいな意欲作、詩小説。きょう、やっと(10)まで公開したので、皆さん(1)から繰り返し読んでくださいね。繰り返し、繰り返し、繰り返し読んでください。読めばスルメのように味が出てきます。ラストは次回作(11回め)です。それまでに1~10までを今一度読んでおいてください。そこには、そこはかとなき男の弱さと哀れさ、ロ・マ・ンが映しだされています。ニンゲンみな、何かを求めて生きてゆくのです。ねえ、ミカさん(ミカとは作中の登場人物)!
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消費税率10%への引き上げに伴い導入される軽減税率。自民、公明両党は対象品目を生鮮食品に加え、パンや麺類などの加工食品も含めた食品全般とする方向で調整に入った。両党の幹事長が会談した結果、生鮮食品に絞るつもりでいた自民党が参院選での公明党の選挙協力を得るため譲歩。消費税率の引き上げは2017年4月。酒をのぞく食料品を目標に対象品目を幅広く設定したい公明党側と生鮮食品に絞るべきだ、とする自民党側とで対立が続いていた。
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【きょうの一文・ことば】
「今までがんばってきた、ということで頂いたのだと思う。本当にうれしいです。私は翻訳の仕事もずっとやってきたけれど、坪内逍遥の翻訳した『マクベス』はすごく絢爛豪華。先人というのはあまりにおこがましいですが、遠くにある後ろ姿を見ながら精進していきたい」
=9日付中日夕刊『坪内逍遙大賞 伊藤比呂美さん「精進していきたい」』の中で。喜びの声
「ダビンチは作品の上から描き直すことが多い。自分に厳しく完璧を求めていたためではないか」(ルーブル美術館で「モナリザ」のデジタルデータ化を開始。独自開発した特殊カメラと解析ソフトで重ね塗られた部分を層ごとに分析し、以前の絵を復元したフランスの光学研究者パスカル・コット氏)
「重要で興味深い発見だ。作画の年代や背景、誰が何のためにダビンチに依頼したかなど、過去にはなかった絵の解釈が導き出される可能性がある。(イタリアのレオナルド・ダビンチ理想博物館のアレッサンドロ・ベッツォージ館長)
=9日付毎日朝刊『モナリザ3層の下絵 仏の研究者がデジタル分析 興味深い発見』の記事のなかで。パスカル・コット氏とアレッサンドロ・ベッツォージ館長の談話
【新聞テレビから】
☆『大名古屋ビルに74店舗来年3月9日開業』、『ウルグアイ・ラウンドではバラマキ TPPの農業対策も? 長野・信濃町 ギャラリー低調。毎年赤字』『温泉や道路も 8年間で6兆円』、『自動車の新税0~3% 17年春 燃費に応じ4段階』、『「入学すれば数十万円」 就学支援金事件 伊賀の高校、生徒側に』、『元組長3億円 空き巣被害届 兵庫・西宮』、『★検索大賞に三代目JSB』(9日付、中日夕刊)
☆『温暖化対策 新興国資金拠出の方向 COP21国連幹部明言』、『化血研 動物ワクチンも不正 30種 農水省立ち入り』、『カナダガン国内ゼロに 環境省特定外来生物で初』『洞窟照らす1万6000個 浜松』、『津の吉村英夫さん「伊丹万作とその系譜」刊行 反権力の映画人描く 交友関係通し「国と個人」解明』、『靖国爆発音 韓国人の男を逮捕 警視庁 建造物侵入容疑』(9日付、毎日夕刊)
☆『〈見開きニュース〉世界の原発廃炉ラッシュ』『もんじゅ25日提訴へ 許可取り消し 原告側「引導渡す」』、『反戦の歩み次世代へ 12・8ともしびウオーク』、『ワタミ過労自殺和解1億3000万円支払い謝罪』、『梶田さん記念講演「物語は終わりではない」』、『国の就学支援金詐取疑い 東京地検 伊賀の高校を捜索』『教育特区で会社が運営 通信制定員1200人』『親会社の社長「全く知らない」』(9日付、中日朝刊)
☆『空襲被害「早く補償を」 日米開戦から74年 左目失い100歳=名古屋市の杉山千佐子さん=訴える 弁護士らが対象限定案』『平和願い歩く 名古屋の市民団体』、『高齢者移住3500人計画 15市町受け入れ 政府支援』、『原子力協定合意へ調整 日インド 新幹線は導入へ』、『拡散中高生5人にも ウイルス譲渡容疑 中2を追送検 警視庁』、『NHK土地購入撤回 籾井会長方針 経営委検証要請後』、『菊地被告「無罪」検察側が上告へ 都庁爆発物事件』(9日付、毎日朝刊)
十二月八日
昭和16年(1941年)12月8日。74年前のこの日、日本は米国ハワイの真珠湾を奇襲攻撃し愚か極まる太平洋戦争に突き進んだ、その日だ。過ちを繰り返すことがあってはならない。
☆ ☆
「熱砂」のテーマエッセイも、はや19回目。今回は同人でも最年少、20代前半でまだ結婚まもない、それこそ幸せいっぱい夢いっぱいの若手、黒宮涼の提案でテーマを【しあわせ】にした。みな、それなりに多忙で今夜現在、公開したのは真伏善人の〈ギャラリーのある湖畔〉と私、伊神権太の〈大切ないま。今は幸せかい〉の二作だが、やがて他同人からも届くはずなので随時、公開していく。読者の皆さまには、ぜひ読んでほしい。
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何を思ってか。朝の出がけに突然「オニギラーズを食べたい」と妻。オ・ニ・ギ・ラ・ー・ズ? それって何なの。そこで、ひと息ついたところで、個人的関心も大いに手伝って市内のコンビニや弁当屋さん5、6件を回って「オニギラーズってありませんか」「オ・ニ・ギ・ラ・ー・ズです」と聞いて回る。
でも、どこの店でも店員がキョトンとした顔で私を不思議そうに見つめ「当店では扱ってはいません」の返事ばかり。わずかにただ1人、レジの若い女性が「それは、確かファミリーマートにあったはず」と言うのでファミリーマートに行ってみたが返事は「さあ~」と首をひねるばかり。このことを告げると「ナンテ遅れてるの、江南って」ときた。
デ、帰宅してインターネットで調べてみる。と、それらしきものがあり「オニギラーズ」ではなくて「オニギラズ」だと分かり、レシピがカラーで紹介されていた。そういえば、ちょっとへんてこりんなおむすびみたいなヤツ、コンビニで見かけたことが確かに、あるにはある。要は握らないので「オニギラズ」か。でも、こんなゲテモノ、私は見ただけで好きになれない。ふつうのおにぎりの方がいいに決まってる。
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今季143試合にフル出場し3番打者として「トリプルスリー」も達成したヤクルトの山田哲人内野手が契約更改交渉に臨み、今季の8000万円から1億4000万円増の、年俸2億2000万円でサイン。高卒野手が6年目の年俸で2億円に達するのはイチロー、松井秀喜に続き3人目の快挙。来季からの背番号「1」への変更も発表された。広島の黒田博樹投手が現役続行を表明、広島では号外が飛び交い市民を喜ばせた。ドラゴンズの大野雄大投手は3年連続2桁勝利で6300万円増の1億800万円でサイン。
新聞報道によれば、英ロックバンド「ローリング・ストーンズ」のギタリスト、ロニー・ウッドさん(68)夫妻に来年6月、双子の赤ちゃんが誕生予定だという。ウッドさんと妻サリー・ハンフリーズさん(37)は6カ月の交際期間を経て2012年12月に結婚にゴールイン。ウッドさんはサリーさん以外に過去2度の結婚歴があり、養子を含む子供4人と孫9人がいる、とのこと。恋に年齢差は関係ない良い例で、無事の誕生を願うばかりである。
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【きょうの一文・ことば】
「(自身の文筆活動を振り返り)欠け落ちた歴史(の穴埋め)に取り組んできた」「私は英雄を求めてはいなかった。注目されない目撃者や参加者の物語を通じて、歴史を書いてきた」「私が書いているのは文学ではなく記録だと、今でも言われる」「(「では、今日の文学とは何なのか」の問いに)私たちは、自分たちに今何が起きているのかを理解できない。ただ、それを語るしかない」「(東電福島第一原発事故については)チェルノブイリ事故以上に原子力エネルギーの危険性を世界に示した」
=8日付中日夕刊の『小さき人々の声書いてきた ノーベル文学賞 アレクシエービッチさん講演』の記事から抽出。アレクシエービッチさんは、ストックホルムでの講演で、こう語った
【新聞テレビから】
☆『〈日米開戦きょう74年〉触雷2度生還した元海自幹部 機雷掃海「危険で厄介」戦後も79人が殉職』『真珠湾から平和へ祈り 開戦74年 追悼式典に4000人』『市民の戦争の記憶展示 名古屋』、『IS月収は100億円? 支配地域の「税」や石油密輸』、『丸栄に紳士服サカゼン 来年丸善跡に ラオックスと入居』、『GDP年1.0%増 7~9月期改定値 設備投資引き上げ』、『ちびっこでも、せいのうがいいドクターしゃだぞ! 勤続32年「じぷた」引退へ 大津市消防局、全国にファン』、『陥没歩道仮復旧へ 名駅近く』(8日付、中日夕刊)
☆『1941年12月8日 真珠湾攻撃の空母「瑞鶴」元整備兵 出航後「米と開戦」 「勝てるのか」不安と高揚』『米ハワイで4000人黙とう』、『COP21 途上国支援上積み合意 20年以降 1000億㌦から』『気温上昇1.5度未満併記』『「日本の支援1.3倍に」 丸川環境相協力姿勢強調』、『絶景日本一の歩行者用つり橋 静岡・三島=つり橋は全長400㍍、高さ70㍍、幅1.6㍍。歩行者専用のつり橋としては日本一。名前は「箱根西麓・三島大吊橋」(愛称・三島スカイウォーク)=』、『ほこり1年分慎重に 法隆寺で「お身ぬぐい」』、『クルーズ船訪日外国人 年間100万人を突破』、『NY原油一時37・50㌦ 供給過剰感 6年10カ月ぶり安値』『東証一時200円安』(8日付、毎日夕刊)
☆『〈子どもたちよ!私の戦争体験2015 真珠湾攻撃から74年〉あの日繰り返すまい』『新聞記事は軍人たたえ 竹元良市さん88歳名古屋市中川区/仲間撃たれ助けられず 桐山俊雄さん90歳岐阜県山県市/勇ましさが並んだ絵本 萩野早苗さん78歳愛知県岡崎市』、『「神岡からもう一つノーベル賞を」梶田さん記者会見 大村さん記念講演「仲間や微生物に尊敬と思いやり」』、『瑞穂競技場4万人規模に 名古屋市が拡張検討 J1施設基準に対応』、『東芝に課徴金73億円 監視委が勧告過去最高』、『教諭の給食異物混入か 味に異変 千種区の小学校調査』(8日付、中日朝刊)
☆『NHK不適切土地購入計画 経営委に諮らず 350億円子会社落札』、『秘密保護法「憲法上問題」 書類提供通達無し 検査院指摘 検査院は追及を』『〈解説〉情報隠し危険はらむ』、『民・維、統一会派合意 年内結成 参院選へ共通政策案』、『香典支出230件185万円 高木復興相「違法性ない」』、『携帯新たな不審電話 全国46件厚労省かたり誘導 音声ガイダンス→メール着信→情報入力』、『エンブレムに1.5万件 東京五輪 最終応募数』(8日付、毎日朝刊)
十二月七日
東の地平線に決まって顔を出す日の出=早朝。わが家2階から。遠くをのぞむ
暦の上で本格的に雪が降りだすころ。平地でも雪が降り、氷が張るとされる「大雪(たいせつ)」のきょう、岐阜県下では岐阜市で最低気温が3・2度に。初霜と初氷が観測された。名古屋地方気象台によれば、初霜は平年より17日、初氷は5日遅いという。ことしは暖冬傾向とか、で最低気温は名古屋が5・6度、津8・4度と平年より高めだった。
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とはいえ、季節は真冬へと進んでおり、猫ちゃんたちもそれぞれの定位置でじっと座り寒さに耐えている。長女こすも・ここ、すなわちボスちゃんは私のデスク傍らの暖房カーペットの上で。次女のトンヌラことシロちゃんは、舞の部屋で何にでも役立つ使いかってのすこぶるイイ玉手箱の如きカラフルな絨毯の上で何を考えてか、鎮座ましましている。ふたりとも、ふと思い出したように私と舞に向かって〈ニャア~ン〉〈ニャア~ン〉と何かを訴えてくるのがいじらしい。
きょうは、私たちに向かってニャア~ンと呼びかける回数がなぜか多い。デ、よく考えてみると仕事が忙しくて息子が深夜遅くなってもなかなか帰ってこないので「どうしたの。帰ってこないネ」と話しかけているのだ、と気がついた。結局、深夜になり「今夜は帰れません」のメールが入ったのでふたりと舞に、その旨を伝えたが、それを聞いたふたりはニャア~ンとなんとも悲しそうな声をだし「でも、仕事なのだから。それに年末なのだから。お兄ちゃん、システムエンジニアの第1線として超忙しいのだ。仕方ないね」と話しかけてきたのである。
この日、舞はお店が休みということもあって一宮市内の百貨店へ。お世話になった方々にお歳暮を出すためだが、この判断はすべて彼女に任せてある。
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地球とよく似た岩石質で「双子星」とも呼ばれ、厚さ数㌔の硫酸の雲で覆われ気温は昼夜を通して460度。いまだに多くがベールに包まれている金星。そのナゾの惑星、金星を解き明かそうと探査機「あかつき」が神奈川県相模原キャンパスから大空に飛び立った。宇宙航空研究開発機構が日本初の惑星探査をめざす「あかつき」を金星を回る軌道に投入したためで軌道を正確に回っているかどうかは9日にわかる。「あかつき」は、2010年12月に最初の軌道投入を試みたが主エンジンの破損で失敗している。
フランスの地域圏議会選挙の第1回投票が6日行われ即日開票の結果、マリーヌ・ルペン女性党首率いる極右政党国民戦線が右派と左派の2大政党を抑え得票率で首位に立った。11月のイスラム過激派によるパリ同時多発テロを受け国民の不安が高まっている中での投票で「治安強化」を訴えた国民戦線により多くの支持が集まった、と見られる。日本では安倍内閣の支持率が10月の前回調査時より4㌽増の43%に。同不支持率は6%減の37%に(毎日7日付朝刊)。
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【きょうの一文・ことば】
ここ数年でテロの脅威は新たな段階に入った。テロの脅威は現実だが我々は打ち勝つ。ISや我々を傷つけようとする他のいかなる組織も破壊する。しかしこの戦いは「米国とイスラム教の戦い」ではない。ISが作りだそうとしている構図に乗ってはいけない。
=7日付毎日夕刊『米大統領テロ非難 銃乱射「脅威、新たな段階に」 国民向け演説』のなかで。米ホワイトハウス執務室からの演説で。オバマ大統領
【新聞テレビから】
☆『暦は大雪落ち葉に別れ』、『5年ぶり再挑戦エンジン噴射 あかつき金星軌道投入 成否9日に発表』『高熱の環境 寿命超過 「諦めず」工夫重ね』『〈解説〉気温460度、激しい大気循環 地球との違い探る(共同・須江真太郎)』、『〈街が変わる リニア本格着工〉JRタワー「中央郵便局」開業 にぎわう名古屋の玄関口』、『東芝株主50人提訴 不正会計、3億円賠償請求』、『仏極右政党が大躍進 地方選 テロ影響与党惨敗か』、『「世界のオザワ」を称賛 ケネディ名誉賞祝賀行事』、『カーター氏=91歳=「(脳の)がん消えた」 元米大統領』(7日付、中日夕刊)
☆『アーノンクール氏=ニコラウス・アーノンクール氏(86)=引退表明 世界的指揮者 聴衆に手紙=「私の体力のために、将来の計画をキャンセルせざるを得ない』、『米大統領テロ非難 銃乱射「脅威、新たな段階に」国民向け演説』『宗教、人種超え平和を 米テロの容疑者通ったモスクで追悼』、『インド首都車両規制 来年から「最悪」の大気汚染』、『教科書閲覧 謝礼5万円53教員参加 三省堂文科省に報告書 各教委処分判断分かれる』(7日付、毎日夕刊)
☆『維新代表に松野氏再選 民主との統一会派へ意欲』、『ロンドン地下鉄2人刺傷 「シリアのため」男逮捕 テロで捜査 「一匹おおかみ」型察知困難』『各地でテロ相次ぐ 州知事が死亡IS犯行声明イエメン アフリカ・チャド15人死亡130人負傷』、『〈回らぬ各サイクル〉もんじゅ事故あす20年 隠蔽体質で信用失墜』『ごまかし変わらない 命絶った職員の妻 今も苦悩』、『〈核心〉石炭火力の計画続々 CO2削減の流れに逆行 電力各社コスト優先』、『「情報は市民のもの」 東海各地 秘密法成立2年で集会』、『12研究機関に米軍資金 名城大など計2億円超』、『〈訃報〉平良とみさん死去 87歳「ちゅらさん」おばぁ役』(7日付、中日朝刊)
☆『介護殺人半数が不眠 加害者昼夜なく疲弊 本紙調査 未遂含め8日に1件』、『内閣支持43% 不支持を逆転』、『中小企業に投資減税 固定資産3年間 政府・与党 法人税18年度29・74%』『軽減税率協議 自公が平行線』、『夫婦別姓賛成51% 「同じ名字選択」73% 本社世論調査』、『ベラルーシ作家=スベトラーナ・アレクシエービッチさん(67)=来春福島を訪問 (ノーベル)文学賞受賞』、『飲んでから4時間大丈夫だと…… 飲酒運転容疑 奈良の町長逮捕』(7日付、毎日朝刊)
十二月六日
日曜日。さすがに昨夜の深酒が、からだに利いた。それでも、早朝わが家2階から東に広がる雲海に浮かんだ日の出に、なぜかしら全身が洗われる気がした。私たちは、太陽の光りに照らされ生きているのだろうか。
午後は、全身眠けに包まれたなか自らを奮い立たせて久しぶりに野菜畑〈エデンの東〉へ。ままごと遊びの域を出ないが、コカブにブロッコリー、カリフラワーを少しだけ収穫でき妻は嬉しそうだった。これが、し・あ・わ・せということか。人はだんだんと齢を取ると、自ずとこのように畑に抱かれ、やがて消えていく。そんな気がする。私たちとて、その一員である。
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関西に住むピースボートで一緒だった、かけがえのない船友から「今日の産経新聞をご覧になって下さい。産経抄に書かれていることは真実だと思いますが、伊神さんはどう思われますか? 反論でも何でもいいので、お考えを教えていただけませんか」というメール。きのう届いていたが気付くのが遅れ、さっそくインターネットを開いてみる。
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そこには「恥の上塗りとはこのことだろう。」の書き出しで「東京電力福島第1原発事故の対応をめぐり、菅直人元首相が名誉を毀損されたとして安倍晋三首相に損害賠償などを求めていた訴訟の判決で、東京地裁は3日、菅氏の請求を棄却した。」としたうえで次のように書かれていた。
――▼元首相が現首相を、しかも平成25年の参院選期間中に訴えた異例の訴訟だが、争点は空虚である。菅氏は、安倍首相のメールマガジン記事「菅総理の海水注入指示はでっち上げ」について嘘だと主張したが、国民にとり大事なのは事故収拾や復興であって、菅氏個人の名誉ではない。▼自らもかつて首相の重責を担った公人でありながら、現首相に裁判闘争という攻撃を仕掛けた揚げ句、菅氏は何を得たか。「(菅氏に)海水注入を中断させかねない振る舞いがあった」「記事は重要な部分において真実」。判決はこう結論付けて菅氏の訴えを一蹴した。▼やぶ蛇でもある。判決は「官邸は、海水注入を渋る東電に対して海水を使うよう原告(菅氏)が指示したと受け取ることができる情報を発信した」「海水注入の実施を決定したのは原告だとの虚偽の事実を側近が新聞やテレビに流した」とも認定した。当時の菅官邸の問題点が改めて浮き上がる。
さらに産経抄は『▼「判決は事実認定において明らかに間違っている」。菅氏は4日付の自身のブログで控訴を表明したが、周囲に止める人はいないのか。もっとも判決は当時の細野豪志首相補佐官が「原告は判断を人に任せる性格ではない」と述べたことも引用しているが。』と続いていた。
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ここで私が思ったのは【国民にとり大事なのは事故収拾や復興であって、菅氏個人の名誉ではない。】の下りだ。それこそ政治家たるもの、国民の命と生活を守ることこそが最優先で個人の名誉でない、ことはその通りである。ただ原発事故が発生したあの直後に未曾有の事態を目の前に判断が大きく揺れるなか、菅さんが一国の首相として国民を守ろうと真剣に挑んだことは事実ではないのか。
自らの取った行い、その真実を国民に知ってほしい一念で裁判に訴え、その主張もが退けられたとなると、やはり判決はとかく、時の国家権力に流され迎合しがちな判断が下されたのではないか、と思ってしまう。だとしたら、菅さん自身ここで引き下がったら、これまでの訴えは一体何だったのか。逆に嘘だったと認めてしまうことになる。……
というわけで、私は菅さんが真実を言っているのなら、この際トコトン法廷で自らの考えと主張をむしろ訴えていくべきだと思う。その過程で低次元の論争から脱却して原発事故の実相を国民の前に浮かび上がらせることになれば、それはそれでいい。ならば、何も空虚な裁判なんかではない、と思う。要は人類を滅ぼしかねない原発事故に関しては、枝葉末節ではない本質のところで徹底的に日本を救う手立てについて議論を詰めておくことが大切ではないのか。この点では菅さんも、安倍さんも同じだと思う。
この裁判をいい機会に、政治家同士の名誉毀損云々などといった低次元の論争から脱却し、私たち人間が原発事故発生という有事に対する心構えがいかに大切か、を再認識し、日ごろから有事への対応をしっかりと決めておくきっかけとなれば、それはそれで価値あることだ。
最近私はスベトラーナ・アレクシエービッチさんの〈未来の物語 チェルノブイリの祈り〉を読んだこともあり、大事故発生直後の国の施策がいかにずさん極まるものだったか、を実感しているだけに、論争を高め一丸となって有事にそなえることは決して悪いことではない。人間ならでは、の叡智を実証するきっかけにしてほしいとは、高望みし過ぎか。日本人なら、いや日本の政治家ならそれが出来ると信じたい。(何やら論文めいてしまった)
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特定秘密保護法の成立から丸2年となるこの日、全国各地で法の廃止を求めるデモや集会があった。名古屋では約500人の市民が栄に集結。「主権者に隠しごとをするな」「情報は市民のもの」「国民に情報を知らせない民主主義などありえない」と声を張り上げる市民が相次いだ。また、東京でも「国家がつくった枠組みのなかでしかモノを言えなくなる」と危機感を訴える声が出た。
名古屋城の天守閣を現在の鉄骨鉄筋コンクリートから、木造で建て替えようという構想が進むなか、計画概要を市民に説明する住民説明会が熱田区役所で始まった。「市民の皆さんで決めるこったで、正しい情報をお知らせしにゃいかん」と河村市長。東京五輪に合わせ2020年夏まで」の完成をめざすこの木造天守閣。さて、順調にいくかどうか。個人的には大賛成である。河村さん、がんばってちょう。
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【きょうの一文・ことば】
「国の命令に背いてまでユダヤ人を救った千畝はすごい。自分ならできるのかと考えながら取り組んできた」
=6日付毎日朝刊『八百津の小学校杉原千畝の創作劇「自分もできるか考え演技』の記事のなかで。千畝役で出演した町立八百津小6年、丹羽真夏斗くん(12)
「君主が、諫言(かんげん)に逆らって人に勝つことを好み、国家のことを考えないで、軽率な行動で自信たっぷりという場合は、その国は滅びるであろう」。つい数年前の危機を忘れぬために、韓非子のこの言葉をかみしめる。=12月5日付産経新聞産経抄のなかから。1部を抜粋
【新聞テレビから】
☆『〈プレミアムドラマ〉ネコ死んじゃった! 最愛の猫が行方不明に あなたならどうする? ペットロスからの脱出』(6日夜、NHKBSプレミアム)
☆『〈ちょっと待った!〉戦争に向かった時代とダブらないか 共謀罪 一億総活躍 人気エッセーシリーズ第5弾「追いかけるな」 作家伊集院静さん 国民連合政府「非常にいい」安保法制そのままにできない』(12月6日号、しんぶん赤旗 日曜版)
☆『サンマ丸干し銀のカーテン 熊野・七里御浜』、『小津監督足跡たどれます きょうから公開 松阪 顕彰団体が独自資料』、『西山(朋佳、20歳)棋士三段に 女性2人目』、『詐欺「受け子」バイト感覚 愛知県警 逮捕者65人分析 〈15歳から78歳〉〈職安でも勧誘〉〈最後は使い捨て〉』『ニセ電話には「だまされたふり」 作戦協力「意外に簡単」』、『J1広島 年間王者』、『お伊勢さん歩いて堪能 (中日三重お伊勢さん)マラソン大会開幕』、『★「命のビザ」ユダヤ人登壇』(6日付、中日朝刊)
☆『生保未払い多発 高齢者連絡取れず 一時20億円』、『COP 5年ごと見直しへ 温室ガスの各国削減目標』、『〈Sストーリー〉「青い空」は戻ったか――四日市公害半世紀の闘い』『巨大企業を訴える 四日市公害資料館と2人の語り部』『負けたら「死のう」 ようやく「ありがとう」』、『〈私の好きな場所・くらしナビライフスタイル〉居心地良いとアイデア出る スタジオジブリプロデューサー鈴木敏夫さんのアトリエ=通称「れんが屋」』、『パトカー20台とヘリ投入 岐阜県警 追跡40㌔万引き犯逃す』、『カード情報1万人分売買 日本の会社発行分 闇サイトで確認』、『杉本章子さん死去 直木賞「写楽まぼろし」など 62歳』(6日付、毎日朝刊)
十二月五日
米カリフォルニア州サンバーナディーノの福祉施設で2日発生した銃乱射事件。米連邦捜査局(FBI)は「テロ組織から直接指示を受けていたかどうか、は分からない」としながらも「テロ行為と断定して捜査している」と発表。サイード・ファルマーク容疑者(28)がイスラム過激派メンバーと連絡を取り合っていたことや自宅から大量の弾薬や爆弾が見つかった事実など周辺の状況から、「過激思想に共鳴し犯行に至った」と判断したとみられる。
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妻の舞は午前中、江南市内であった俳句の句会につづき、一宮市内で開かれた俳句仲間との忘年会に。私はわたしで、深夜遅くの帰宅。というのは木曽川を隔てた岐阜県各務原市の蘇原コミュニティセンターでのソハラ社交ダンスサークルのレッスンに続いての忘年会を兼ねた食事会と2次会のカラオケ、その後に誘われたからだ。いやはや、皆さん、エネルギーに満ち溢れパワーも全開で貴重なひとときとなったのである。
歌う京子先生と半分酔ったなか、ステップを踏むソハラ社交ダンスサークルの仲間たち=各務原市内のカラオケ店で
指導者は以前、ピースボートに乗船した際に教えていただいた後藤京子さんで彼女の指導のもと、みな本当によくついてきたな―とつくづく1年を振り返っての発散の場にもなった。ダンス同様、だれもがカラオケ大好き人間ばかりで、ある面、結束力は相当なものだなっ、と思った次第。2次会も全員集合となり、この場に至ると一人ひとりの性格も開けっぴろげになるだけに、きのうの一宮・江南合同の忘年会が〈静〉なら、こちらは〈動〉と、いずれも持ち味があって楽しい会でした。
というわけで、まだせねばならないことが沢山あるのに師走に入って、このところは時ばかりが忙しそうに駆け抜けていく。
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帰ったらデスクのうえに昔の同僚で何かとお世話になった、あの高島良樹さん(元中日新聞取締役、スポーツ紙担当、カイロ・ロンドン特派員、中日スポーツ総局長、ドラファンクラブ担当など。現参与)から届いた、ひと味違った【御機嫌よう。さようなら】はがきが1通置かれていた。
「越し方を振り返ると、平凡な中にも、それなりに山あり谷ありの歳月でした。が、まずまず身の丈に合った、恵まれた記者人生だったと思います。この間、何かとご指導いただき、ありがとうございました。心から感謝しています。……年末年始のご挨拶は、今回を持って最後にさせていただこうと考えています。……」
という内容。
いかにも高島さんならでは、で抑えた文章が彼の人柄を光らせていた。いついつまでもお元気で、お幸せにと言うほかない。
そして今ひとつは帰宅後、遅くになってスマホをチエックしたところ、名古屋のばあちゃん合唱団の牽引車の1人でもある馬嶋静子さんから、思ってもいなかったラインによる便りが届いていたことだ。そこには「お元気ですか」とあり、さっそく「元気でいま~す」と返信させていただいた。
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国連総会第2委員会が4日、東日本大震災を受けて制定された日本の「津波防災の日」に当たる11月5日を毎年、【世界津波の日】とする決議案を全会一致で採択。日本が呼び掛け、約140カ国が共同提案したもので月内に開かれる国連総会本会議で正式決議される。この【世界津波の日】は、1854年11月5日に発生し、紀伊半島沿岸などが大津波に襲われた安政の南海大地震にちなむ。稲わらに火をつけ村民を高台に誘導して多くの命を救った「稲むらの火」の逸話が伝わることもあって、日本ではひと足早く津波防災の日に定められている。
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【きょうの一文・ことば】
「平沢死刑囚は小樽でも画家の育成に努めるなど美術の発展にも尽くした経歴があり、作品は非常に貴重。条件が合えば引き取りたい」(市立小樽美術館)「民間の美術館を中心に可能な限りまとめて受け入れてくれる場所を探していきたい」(遺族)「風化が進む事件に光が当たるきっかけになれば」(支援者ら)
=5日付毎日夕刊『平沢(貞通)元死刑囚=1987年に95歳で死去=の絵故郷へ 帝銀事件前の数十点 支援者「後世に残したい」』の記事のなかで。美術館、遺族、支援者それぞれの声
【新聞テレビから】
☆『米銃乱射「テロ行為」 FBI(米連邦捜査局)公表 組織的関与は不明』、『11月5日「世界津波の日」 日本が呼び掛け国連委員会採択』、『中越地震 2歳救出の警備犬死ぬ レスター号ご苦労さま』、『安心プラン■温泉OK後押し? 妊婦さんの「マタ旅」注目 医師「リスク考えて」』(5日付、中日夕刊)
☆『皇居内の紅葉 外国人も堪能 乾通り一般公開』『クリスマス赤の彩り 江南ポインセチア出荷ピーク』、『テロに屈せず パリ 5人犠牲バー再開』、『税理士の懲戒処分最多 昨年度59件 顧客争奪脱税指南も』、『乳児用液体ミルク「日本でも」 解禁求め、研究会8日発足 署名1万2000筆「衛生的で使いやすい」』、『OPEC(石油輸出国機構)減産見送り 意見対立原油40ドル割れ』、『NY株反発 369ドル高』(5日付、毎日夕刊)
☆『(名古屋市西区の)円頓寺からパリ追悼の灯』、『沖縄基地返還1%弱=返還計画予定地1048ヘクタールのうち7ヘクタール=先行 日米合意、反発緩和狙う』、『「継続的な紹介 期待」名城病院汚職 贈賄容疑者が供述』、『日本ハムの大谷翔平投手が契約更改、プロ4年目で年俸2億円』(5日付、中日朝刊)
☆『復興住宅需要 福島県が試算未公表 13年 入居者限定なし』、『米雇用21万人増 月内利上げ条件整う』、『ダビンチ名画 隠された素描=「糸巻きの聖母」の背景に、こどもを歩行器に入れる人物群などの素描があった= 赤外線調査』(5日付、毎日朝刊)
十二月四日
北海道と北日本、北陸地方を中心に大荒れの1日に。雪、風と冬将軍が吹き荒れ北陸の羽咋市では瞬間最大風速が33・1㍍を記録するなど大荒れとなった。高山でも雪がシンシント降り積もったという。いよいよ冬が来た。
☆ ☆
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虎タイガーとの楽しいひとときを過ごす平山奈津美さん=平山さんのフェイスブックの便りから
きのう、きょうと国内外に点在するフェイスブックの友だちから届いていた100通以上に及ぶメールによる便りを返信も兼ねてチエック。インドネシアでの着物フェスティバルゃカトマンズ日本語学校の50周年記念式典、若き動物医としてカナダのバンクーバーで活躍する女性のことなど、どれもこれもその人の人生にとって大きな曲がり角にあるだけに胸打たれた。
特にカトマンズ日本語学院の創立50周年記念式典では私も知る、あの長谷川裕子さんの夫であるニルマニ・ラル・シュレスタ新校長の胸に大きなリボンをつけての晴れ姿が印象に残ったのである。またバンクーバーからのナッちゃんこと、平山奈津美さんから届いた写真は、なんと新しく友だちになったタイガーとのツーショットで驚いた。
ナッちゃんと言えば、カンボジアやインド、パキスタンなど世界じゅうを旅した勇気ある女性で猛獣とも親しいので私は彼女を〈ライオン丸〉と呼ばせてもらっていたのだが。最近になり、とうとうあこがれだったカナダのバンクーバーに定着、大好きな動物たちと人生をフルに楽しんでいる様子が目に浮かぶ。
ニルさん、裕子さん! 心からおめでとう。そしてナッちゃんも動物たちを助ける世界の救世主として、ますます世界に羽ばたいてください。ネ!
一宮と江南社交ダンス仲間合同で行われた忘年会を兼ねた食事会=一宮市内の寿司店で
きょうは江南市社交ダンスサークルの忘年会を兼ねた食事会が一宮社交ダンスクラブの人たちと合同で一宮市内で開かれ、楽しいひとときとなった。なかに、80歳を超えたある女性曰く「わたしゃ、10年ほど前、胸を手術した際、名大の医師に『あと10年の命です』と言われたが、こうして元気に生きています。これもダンスのおかげです」と。
また85歳にして今なお現職として社会に奉仕する男性は「このままだと、あと50年もしたら、日本は沈没しますよ。だって、日本は人口は減る。語学はできない。そのうえ閉鎖的ときている。人がいなくなれば、やがて必ず移民国家に変身し外国人が日本の主役になっちゃう。私が知る外国人は、だれもが3カ国語が話せる。そうでなくっちゃあ。世界で生きていくことはできなくなりますよ。英語など日本の教育は文法から始めてるが、これでは話せるようにはならない。単語を並べまず話すことから始めなければ…」と。
ダンスの話以前に何かとためになる1日でした。
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今季セ・リーグ最多の15勝で2度目の沢村賞にも輝いた広島の前田健太投手(27)がポスティングシステムを利用して、米大リーグへの移籍を目指すことが4日決定。この日、広島のマツダスタジアムで鈴木清明球団本部長が「メジャー移籍が前田選手にとっても球団にとっても1番よいタイミングと判断し、本人にその旨を伝えた」と発表したためだ。前田の長年の悲願がいよいよ実現するためで、私も含めファンの誰もが米国での日本人投手の活躍に期待している。さて、どんなチームに行くことになるのか。
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【きょうの一文・ことば】
私達に果せられたもの、それはこの大正琴という素晴らしい文化を正しく継承しつつ何かを変えること。いや変えて行かなければならないということ。時代世代の流れを見失うことなく新しい夢と共に生きる。そんな思いが胸を熱くします。
=「琴伝流大正琴弦洲会第三十一回中央大会~今、新たなる夢に~弦洲」の弦洲会会誌のなかで。倉知弦洲会主(牧すすむさん)のごあいさつの1部を抜粋
【新聞テレビから】
☆『〈ドキュメント72時間〉古書の迷宮へようこそ 世界最大! 神田古本街』(4日夜、NHK総合)
☆『〈生駒と織田 歴史ものがたり(15)〉生駒利勝(生駒家第六代、主計・右近・大膳・因幡) 江南郷土史研究会・須賀弘之』(尾北ホームニュース、12月4日付)
☆『東芝・富士通PC統合交渉 VAIOと3社合流も』、『碧南強殺に死刑求刑 闇サイト無期確定の堀被告』、『もんじゅ廃炉求め提訴へ 福井などの住民、国相手に』、『県庁不法侵入疑い逮捕 愛知県警 不審火と関連か』(4日付、中日夕刊)
☆『若い味魅力「梅酒ヌーボー」 きょう解禁 和歌山のメーカー定着目指す』、『FIFA幹部16人起訴 米司法省 汚職事件拡大』、『容疑者宅大量の弾薬 米乱射 テロ捜査対象者と接触』、『三省堂教科書「編集会議」に教員50人 内部調査 09年以降7回』、『レット症候群の突然死 原因遺伝子 心臓に影響か』(4日付、毎日夕刊)
☆『新年彩る紅白の華 高山=岐阜県飛騨地方の伝統的な正月飾り「花餅」の生産が高山市などで最盛期を迎えている』、『はやぶさ2いざ小惑星へ 地球に最接近軌道変更成功』、『農家100人味な写真集 東三河を題材 豊橋の男女』、『〈回らぬ核リサイクル〉28関係法人に222億円発注 原子力機構 全契約の2割』、『英、対IS軍事介入拡大 資金源のシリア油田空爆』、『FIFA副会長が収賄 スイスW杯絡み 2容疑者逮捕』、『ニホンイシガメ 野生の輸出禁止 絶滅の恐れで環境省』(4日付、中日朝刊)
☆『「女性登用30%」政府断念 20年度目標 分野別数値に』『リーダー育成不十分』、『欧州中銀追加緩和 デフレ回避 マイナス金利拡大』、『〈伊勢志摩サミット2016〉三重の経済効果1110億円 シンクタンク試算 開催後5年 観光客、国際会議増加』、『パーティーで口論 米乱射 射殺の男女は夫婦か』、『能楽の人間国宝 曽和博朗氏死去=曽和さんは能楽小鼓方幸流の人間国宝。老衰のため。90歳だった』(4日付、毎日朝刊)
十二月三日
この星、地球上では毎日ナンダカンダと起きる。この世の宿命、サガだ―と言ってしまえば、それまでなのだが。痛ましい事件なぞ、誰ものぞんではいない。
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米西海岸のカリフォルニア州サンバーナディーノの障害者福祉施設で2日午前11時(日本時間3日午前4時)ごろ、またしても銃乱射事件が起き、14人が死亡、17人が負傷。容疑者の男1人と女1人が射殺された。男は米国籍、女は国籍不明だという。現地紙によれば、男は最近、サウジアラビアに旅行しインターネットで知り合った女性と戻ってきたという。この間に一体何があったというのか。
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安倍晋三首相のメールマガジンで東電福島第1原発事故の際に海水注入を止めさせたと嘘を書かれ名誉を毀損された、として安倍首相に謝罪掲載と損害賠償を求めていた民主党の菅直人元首相の裁判。東京地裁は3日、菅さんの請求を棄却した。訴えの内容は、菅さんが首相だった2011年5月、安倍氏は「菅総理が東電に海水注入を止めさせていながら『海水注入は菅総理の英断だった』との嘘を側近が新聞、テレビでばらまいたのです」と掲載した、というもの。
判決で永谷典雄裁判長は「菅氏に東電の海水注入を中断させかねない振る舞いがあった」と指摘したうえで「当時、野党議員だった安倍氏が首相としての責任を追及したもので、人身攻撃とはいえない」と述べたという。一度、菅さんに「あの時はこうだった」と今一度、真相を語ってもらうと良いのだが(菅さんには先日上京した折に原発事故発生時の対応を詳しく伺ったが、まさに紙一重の決断の連続で鬼気迫るものだった)。
菅さんが名誉毀損で安倍さんを訴えたこと自体、海水注入を止めさせてはいなかった、厳然たる事実ではないのか。それとも嘘を言ったというのか。福島が。東日本が。東京が。いや日本全体が。沈没しかねない重大時に一国の首相として思考が大波の如く揺れ動くなか、際どい判断の連続を強いられ綱渡りの決断をした菅さんの気持ちを裁判官は分かっていないのでは。この重大事の真相は指揮に当たった菅さん自身にしかわからない。
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中日夕刊の本日(3日)付文化欄〈大波小波〉によれば、小池光が『石川啄木の百首(ふらんす堂)』を上梓し解説の中で「近代短歌の第一人者は誰がみても斎藤茂吉であろうけれど、茂吉の歌にはついになかったものを啄木の短歌は残した」と述べているという。
さらに「本書は、専門歌人の目で見た啄木の歌であるころに面白さがある。」として
♪不来方(こずかた)のお城のあとの草に臥(ね)て/空に吸はれし/十五のこころ
♪やはらかに柳あをめる/北上の岸辺目に見ゆ/泣けとごとくに
の2首をあげ、「再びは来ない青春」の活写と同時に「泣けと(いうかの)ごとくに、というところを省略して、『泣けと』と『ごとくに』を直結する語法』を鋭い視点だ、と指摘。啄木の短歌は、千三百年の短歌史とは離れた、人々の心に直接届く「歌」であることをあらためて思う(不来方)と結論づけている。この文や、よしだ。
と思いきや。傍らで「啄木なんてあまっちょろい。お金がなくなるとは、金田一春彦に泣きついて一晩で芸者をあげてつかっちゃうんだから。甘い、あまいわよ。誰かサンと同じだよ」とは傍らで、とある短歌俳句夫人。なるほど、そういう厳しい見方もあったのか。
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【きょうの一文・ことば】
……
新内浄瑠璃は、まず情景描写、次に登場人物、そして男女のからみ、最後にその結末という順に語っていくが、三味線音楽の中でも曲節の到る所に、リズム・テンポ・上調子の技法など、新内独特のテクニックが必要とされます。
……
=平成二十七年度江南市高齢者教室作文集(第六集)の「新内京派家元 新内勝知与師匠を偲んで」から。私の社交ダンス仲間の大先輩で長老のおひとりでもある、【尾関ちょう(金偏に右が〈長〉だが、どうしても変換できないので、ひらがなに)和さん】こと、新内勝知太夫さん
【新聞テレビから】
☆『福祉施設で乱射14人死亡 2容疑者射殺、1人拘束 米カリフォルニア』、『英、シリア初空爆 対IS 議会承認後すぐ』、『★菅元首相の請求棄却』、『中学生が学会デビュー 岐阜・山県 ヒダサンショウウオ地道に研究』、『丸い交差点 ラウンドアバウト導入1年 死亡事故ゼロ』(3日付、中日夕刊)
☆『北極海域権益拡大へ 日本、米と定期会合』、『高浜再稼働町長が同意 地震対策 地裁の判断焦点』、『鳩山元首相の車囲む 警視庁 右翼団体関係先捜索 進行妨害容疑』、『名城病院汚職 謝礼 患者1人10万円 給与名目勤務ない月も』(3日付、毎日夕刊)
☆『「沖縄負担国民に問いたい」 辺野古「代執行」初弁論 知事訴え』、『患者紹介で収賄疑い 愛知県警名城病院医師を逮捕 転院先医師から現金』、『三井住友、14㍍くい指示 傾斜マンション 18㍍必要と認識か』、『元稲沢市議保釈申請へ 中国・判決延期弁護側「人権侵害」』、『陸自師団の主力隊 名古屋空港を出発 南スーダンPKO』(3日付、中日朝刊)
☆『COP21「議定書」断念 温室ガス削減 拘束力限定的に』『米の参加優先 協定形式有力』、『首相外遊対テロ苦戦 露軍機撃墜の仲介 プーチン氏に会えず』、『政権移譲へ協力合意 ミャンマー スーチー氏「トップ会談」』、『公務員給与0・9%増 2年連続勧告通り』、『米中サイバー犯罪 ホットライン合意 閣僚対話』、『靖国映像の男韓国出国 「爆発音」の前に入国』(3日付、毎日朝刊)
十二月二日
名護市辺野古の埋め立て承認取り消しは違法だ―として国が撤回を求めた訴訟の第1回口頭弁論が2日、約2000人の沖縄県民らが詰めかけたなか、福岡高裁那覇支部で開かれ、翁長知事が意見陳述した。
翁長氏は、沖縄が過重な基地負担と犠牲を強いられてきた歴史を強調。沖縄自らが基地を提供したことは一度もない、としたうえで「政府は辺野古移設反対の民意にもかかわらず移設を強行しようとしている。日本に地方自治や民主主義はあるのか。これでは日本の政治の堕落で、沖縄だけに負担を強いる安保体制は正常なのかを国民に問いたい」と訴えた。
熊本県の「化学及血清療法研究所」(化血研)が国の承認と異なる方法で血液製剤やワクチンを製造していた問題で化血研の第三者委員会は2日、歴代理事長ら幹部が不正な製造を認識しつつ隠蔽してきたとする報告書を公表、宮本誠二理事長は同日付で辞任。
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「熱砂」同人の1人、真伏善人さんから届いた詩小説なるものを繰り返し読む。やはり、読み解けない。わからない。作者本人が何かに酔ったかの如くペンを進めている。見ようによっては作者の体内からフツフツと湧き上がってくる血の流れのなかでペンを進めている。そのことだけは、よくわかるのだが。でも、文学とは何でもありで、摩訶不思議ないきものだ。それに、「熱砂」は文学を愛する人の集まりでもあるのだから。自由奔放でいい、と自身に言って聞かせる。
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きょうは、朝からずっと、かつて新聞社の一線記者当時に私が激務の合間に書き続けて出版した短編小説集など何冊かのうちの1冊「一宮銀ながし」(風濤社)のなかの所蔵作品を〈熱波〉、〈心音〉、〈てまり〉、〈あたい〉、〈くひな笛〉、〈かぜ吹く町から〉、〈由佳奴〉の順にザアーッと読み返してみる。
というのは、先の日本ペンクラブ創立80周年を祝うペンの日懇親会で上京した折、日本ペンクラブ電子文藝館への出稿を担当委員会から依頼され約束したためだ。読み返してみると、どの作品にも愛着があるが、新聞社の能登在任中(当時は七尾支局長)に家族と共に暮らしたウサギさん「ドラえもん」と猫の「てまり」を柱に、ある人間ドラマを書いて反響を呼んだ小説〈てまり〉を出すことにし、夕方には作品部分に付箋をつけ、略歴も添え郵便局から東京は日本橋兜町の日本ペンクラブ事務局あてに投函した。
これで出稿の約束が果たされる、と思うと肩の荷が下りた気がするから不思議だ。と同時に、ほかにも「泣かんとこ 風記者ごん!」(能登印刷)をはじめ、記者もの小説集「懺悔の滴」(人間社)、ドキュメント「町の扉」(わくうら印刷)、連作長編小説「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)など。かつて書き通した著書と小説の数々に思いをはせ、これから先も一匹(いっぴき)文士としてどこまでも書き続けていくことを自らに誓った次第である。
ちなみに、記者小説集「懺悔の滴」のなかの『再生』は、既に【日本ペンクラブ電子文藝館 〈小説〉】のなかに収録されているので、他作家の小説とあわせ読んでいただけたら、嬉しい。この『再生』はニューヨーク同時多発テロの主犯とされたウサマ・ビンラディンが犯行に手を染める合間に、日本の女性京子と恋に陥る、といったストーリー。事件発生後の世界の動きなどはかなりの部分で史実と重なるだけに、読者の皆さまには、ぜひ読んでほしい。
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夕刊によれば、韓国のソウル東部地検に自著の研究書「帝国の慰安婦」で元慰安婦の名誉を傷つけた、として在宅起訴された世宗(セジョン)大の朴裕河(パク・ユハ)教授(58歳)が2日、ソウル市内で記者会見。「非人権的な捜査と起訴に強く抗議する」と検察側を批判したという。
地検は研究書に言う「(慰安婦は)奴隷的ではあっても基本的に軍人と同志的関係を結んでいた」とした部分を問題視、「慰安婦が売春の枠の中にいたという虚偽事実で元慰安婦の人格権や名誉権を侵害し学問の自由を逸脱した」としている。これに対し朴教授は「元慰安婦を批判中傷する本を書く理由はない。慰安婦について、日本の否定論者は『売春婦』と呼び韓国の支援団体は『無垢な少女』のイメージのみに執着し対立が続いてきたのでそこを考察してみた」との弁。
第三者的に言わせてもらえば。朴さんの論、検察の言い分ともに、それなりにあたっている気がする。
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【きょうの一文・ことば】
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「はい、野に咲く花は、この世をよきものと信じればこそ、花開くのではありますまいか。信じる心に咲くゆえに花は美しいのであろうと思います。それは女人も同じことでございましょう」
「女人は信じる心に咲く花だと申すのだな」
源吾は深々とうなずいた。
辰姫は、信枚の心を得ようとしている満天姫に、
――信じる
という刃(やいば)を向けようとしているのではないか、と源吾は思った。
=2日付毎日夕刊連載小説『津軽双花 81 葉室麟 中川学 画』から。抜粋
【新聞テレビから】
☆『米アニー功労賞 高畑監督=アニメ映画監督の高畑勲さん(80歳)=に授与』、『橋をめぐる物語 中野京子 スパイ交換の場 現実は常に地味な外観』、『ザッカーバーグ氏5兆円超寄付』、『ギンナンの産地 ひと皮むいて不動の1番 祖父江の商工会 収穫増へ秘密兵器』、『太陽光普及120カ国同盟 途上国向け 難民キャンプ活用も』、『モンゴルでの体験少女救った いじめ悩む子へ 勇気贈る小説 長野の元教諭が出版』、『伯父殺害容疑高3逮捕 石川「カッとなった」と供述』『父親を刺殺容疑 仙台で19歳逮捕』、『笹子事故3年 安全意識あれば「防げた」』『地方自治体進まぬ点検 予算、人員確保急務』、『★「帝国の慰安婦」著者が抗議』(2日付、中日夕刊)
☆『無数のシルエット=ラムサール条約登録湿地の伊豆沼・内沼(宮城県栗原市、登米市)周辺に、マガンなどの水鳥13万羽以上が越冬のため飛来している』、『〈ネパール難民の再出発 逃れて生きる㊤〉帰国したい でも怖い 「考えても」結論出せず』、『JX、東燃ゼネ統合合意 近く発表 石油2強体制に』、『投資会社社長を逮捕 カジノ投資49億円集金か 出資法違反容疑』『出入国し15年間逃亡』、『ライザップ支出を削除 収支報告書訂正 小宮山氏が謝罪』(2日付、毎日夕刊)
☆『酪農家自殺東電が和解 福島原発事故遺族に賠償金』、『通知カード653万通未配達 マイナンバー 受け取り越年も』『最も遅い愛知 14日完了予定 岐阜7日、三重13日』『〈マイナンバー違憲訴訟〉「プライバシー権侵し違憲」5地裁で差し止め提訴』、『〈新語・流行語大賞〉爆買いトリプルスリー』『SEALDsもトップテン』『安保法反対これからも』、『ゲゲゲの大凧人柄語る 水木さん自筆滋賀(東近江市)で公開へ 裏面に「120歳まで生きる」』、『来秋(人魚姫の)アリエルに会えるよ 四季の名駅新劇場 こけら落とし発表』、『「安保法案にNo!」空撮 本紙に東京写真記者協会賞』、『FX詐欺事件で被害相談72件に 計4億6200万円』、『僕は学んだ 命の限り「病院で授業を」18歳、最期まで 愛知』『闘病の子ども教育の扉狭く』(2日付、中日朝刊)
☆『避難解除入居できず/応募は低迷 復興住宅ちぐはぐ 「なぜ楢葉にないのか」〈解説〉迫る仮設打ち切り』『富岡の指定廃棄物処分計画 福島県も受け入れへ 全国初』、『郵貯限度額上げ検討 政府 1500万円案が浮上』、『印「先進国に支援責任」 COP21 途上国の「同盟」提唱』、『〈訃報〉高田宏さん=作家。11月24日、肺がんのため死去。83歳だった』(2日付、毎日朝刊)
十二月一日
乃木神社と、境内一角で出会った乃木将軍の魂を守りつづける〈トウキョウ猫〉=東京・乃木坂にて
あっという間の師走入り。
「喪中につき年末年始のご挨拶ご遠慮申し上げます」といった、能登からのハガキにまじって、滋賀の都や小牧などから早々と心が込められたお歳暮が届く。年の瀬入りで、なんだか気ぜわしい。
このところは連日、息つく暇もないあわただしさで、まだ100通以上に及ぶフェイスブックのチェックひとつ出来てはいない。横笛をふく時間もないなか、きょうは名古屋の大須へ。横笛の個人レッスンを受けるためだが案の定、〈平城山〉をふき始めると、練習不足につむじを曲げた愛用の横笛がなかなか思うように声(音)を出してくれず、四苦八苦となった。
それでも合間の余談で四文字熟語に話が及び、「伊神さんは、まずどんな言葉を思い出すの」との師匠の問いかけに私は咄嗟に〈不撓不屈〉と〈天下泰平〉〈美辞麗句〉の3つをあげた。前の2語は私自身が日ごろ、思っていること。〈美辞麗句〉は実りなき空虚な言葉ばかりを安易に繰り返す政治家への警句とでも言えようか。師匠は? との問いかけに彼女は〈一期一会〉と答えられ、なるほど、お師匠さんならでは、と思う。
話はお弟子さんにも及び〈四面楚歌〉や〈大器晩成〉〈一挙両得〉と答えたお弟子さんへの思い、などで話が弾んだ。著名人ではサンマさんが七転八起なら、ホリエモンさんは唯我独尊だそうだ。なるほど、と思わせるものばかりで大変参考になった。
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ところで、先の滞在中に出会ったどうしても忘れられないものが、いまひとつ。それは道すがら目に入った東京メトロ千代田線の乃木坂駅となりにあった乃木神社を訪ねたことだ。ここには、日露戦争の旅順総攻撃の指揮を取った乃木希典将軍の住家跡もあり、そこで出会ったのがこの神社を守り続ける猫ちゃんである。地元の方に聞けば名前はない、というが【乃木猫】とでもいえようか。
キラリとした風格と威厳は、さすが1912年9月13日の明治天皇崩御の際、妻静子さんとともに殉死し果てた、乃木将軍の御霊をどこまでも守ろうとする威厳があり、神社境内に立つと胸のなかを〈かぜ〉のようなものが走って去ったのである。ちなみに、この神社は、「忠誠」をご神徳とする文武両道と夫婦和合の神さまだ、という。1人、またひとりと多くの人が立ち寄り公園のベンチに座ってくつろぐ姿が、私の目には、なんとも長閑に映った。
帰宅し、私はさっそく乃木猫との対面につき、わが家を守る御年20歳の長老である愛猫こすも・ここと19歳のシロちゃんに報告。ふたりとも、フムフム、会いたいナ―といった顔で聞いてくれたのは言うまでもない。
「それでよいのだ。私も乃木猫さんに会いたいナ」とうなづく、ボス猫こすも・ここと次女猫シロちゃん=12月1日夜。自宅にて
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ことし1年で最も話題を呼んだ流行語に贈られる「2015ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、発表され、年間大賞にプロ野球ソフトバンクの柳田悠岐選手とヤクルトの山田哲人選手が今季達成した大記録「トリプルスリー」(打率3割、30本塁打、30盗塁以上)と、訪日中国人による大量の買い物「爆買い」の2語が選ばれた。
表彰式後、最後まで競っていたのは、どの言葉ですか? の問いに「『五郎丸(ポーズ)』と、とにかく明るい安村さんの『安心して下さい、はいてますよ』には最後まで迷いました」とは選考委員の一人で「現代用語の基礎知識」の清水均編集長。
日本郵便が1日、マイナンバー制度の番号通知カードについて11月末時点で全国5684万世帯のうち、23・7%に届いていないと発表。来年1月の制度の本格運用を控え、依然約4分の1で届いていなかったわけで、配達は大幅に遅れている。理由としては、▼通知カードが簡易書留で送られ配達員が受取人の押印やサインをもらう必要がある▼受取人が不在の場合は郵便局に持ち帰るほか、郵便局に留め置く期限の1週間を過ぎてしまい、市区町村に戻されるケースも多いから、だという。
政府は当初、全世帯への1回目の配達を11月中に終わらせる計画だったが、9・0%に当たる510万世帯(40都府県)への1回目の配達が12月にずれ込むと公表。この結果、未配達のままで12月に1回目の配達を行う世帯が11・5%の653万世帯(徳島、高知を除く45都道府県)に拡大した、としている。
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【きょうの一文・ことば】
「COP21」に、ぜひ妖怪の席も。温暖化という化け物は「共通の敵」。
=12月1日付毎日夕刊『近事片々』から。抜粋
【新聞テレビから】
☆『人民元主要通貨入り IMF決定 円より上位3番目に』、『寝坊の娘「起こすな」怠け者になれ 自然体水木流哲学 非常識の裏に本質』『「最期は神様に従ったらええ」 遺族が生前の言葉』、『「マイナンバーは違憲」 金沢など 国に差し止め求め提訴』、『パンプス快適に 津の83歳考案 ベルトで固定新商品』(12月1日付、中日夕刊)
☆『適性評価9万7560人 特定秘密、取り扱い許可』、『調査捕鯨2年ぶり再開 4隻南極海へ 頭数3分の1に』『「日本のためになる仕事」調査船船長』、『COP21 島しょ国「拘束力』訴え 海面上昇「我々は崖っ縁」、『廃材活用したアート シリアから平和祈り』、『火口2㌔以内 優先整備 内閣府が火山シェルター指針』、『「いじめ考える日に」中1自殺 一カ月で全校集会 名古屋』、『村上春樹さん高校の図書貸し出し歴報道 神戸新聞「報道に値」 図書館協「是認せず」』、『都1/4負担正式合意 新国立建設費 395億円程度』、『グーグルマップいたずら容疑 大学生ら3人書類送検』(1日付、毎日夕刊)
☆『水木しげるさん93歳死去 戦争体験漫画の原点 「最期はアイコンタクト」妻・布枝さん』『戦地でゲゲゲ着想 功績評価中部からも』『人間くささ愛された妖怪 戦時下、絵が救い 手記に残す』、『FC岐阜社長 宮田氏就任へ ALSの恩田氏後任』、『米新幹線軽量車両認可へ テキサス JR東海、輸出前進』、『途上国の義務も協議 COP21厳戒パリで開幕』、『17歳少年「伯父殺した」 石川県警殺人容疑で捜査』(1日付、中日朝刊)
☆『ペン先にユーモア 水木さん死去 妖怪、戦争描き続け 鎮魂の思い込める』、『クリーンエネ投資倍増 5年計画 日米など20カ国 COP21開幕 150カ国・地域首脳出席』『革新技術開発で貢献 首相 途上国支援表明』、『髄液漏れ治療 患部血液注射9割有効 厚労省研究班359例分析』、『戦争の歴史学ぶ 愛子さまきょう14歳に』、『五輪エンブレム 応募が2500件超す』(1日付、毎日朝刊)