【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2019年7月1日~)】
2019年7月30日
お昼寝の世界へ誘う糸車
=伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から
火曜日。28日の東海地方に続き29日には関東甲信地方、そしてきょう30日には東北南部(宮城、山形、福島の各県)も梅雨明け。いよいよ、ギンギラギンの真夏、猛暑日続きの到来である。というわけで、本日付中日朝刊1面見出しは「梅雨明け直後 猛暑日続々 熱中症搬送400人超 名古屋35・3度」「愛知では85人搬送」というものだった。
そんな中、昨日は第百一回全国高校野球選手権愛知大会の決勝が岡崎市の岡崎市民球場で行われ、誉(小牧市)が桜丘(豊橋市)に8―1で勝ち、春夏を通じて初の甲子園出場を決めた。この日は岐阜大会の決勝も岐阜市の長良川球場であり、中京院中京(瑞浪市)が8―6で大垣日大(大垣市)に勝ち、3年ぶり7回目の甲子園出場を決めた(開幕は8月6日)。
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きのう、きょうと大変な暑さにグロッキー気味なのがわが家の虹猫、2代目シロちゃん、オーロラレインボーである。それでも彼女は外に出なければいけないもの、と自らを鼓舞して午前中、野良ちゃんたちとの交友と彼女なりの縄張り(管内)の巡視を兼ねての外遊に。昼過ぎには決まって帰ってくるが、きのう、きょうと、この暑さにはバテテしまってか。帰宅したら水を飲み、しばらくは廊下で腹ばいになって寝てしまうという日々が続いている。
でも、猫社会では、おそらく最初の名誉だと言ってもいい【俳句猫】として俳号・白を、この家の主人である私と舞から贈られたことを意識してか、このどうにもならない暑さのなかでも半分、へたり込みながらも彼女なりの句作に励んでいる熱心さも、その動作からよく分かるのである。結果は舞の〈きょうの俳句〉の出来いかんとなって、ストレートにあらわれてくる。それだけに、人間と猫との共作によるこんごの俳句が楽しみでもある。
私・伊神権太の小説も掲載された季刊文科78夏季号と【雪割草――月の夜は菜の花の海で魚になる】の書き出し部分
話は変わるが、きょうわが家に季刊文科78令和元年(2019年)夏季号が届いた。このなかには私の創作【雪割草――月の夜は菜の花の海で魚になる】も掲載されているので一人でも多くの読者に読んで頂けたらいいな、と願っている。今号は「国語教育から文学が消える ―新学習指導要領をめぐって 対談《紅野謙介×伊藤氏貴》」の意欲的な特集も多角的に組まれている。それだけに、編集委員各氏には敬意を表したい。と同時に、この特集も多くに読んでほしく思う。
それとは別に私が主宰する本紙、ウエブ文学同人誌「熱砂」リニューアルに伴う各種編集作業もいよいよ大詰め。最終段階にまでたどり着き、あとは8月3日からの公開(予定)を待つばかりとなった。こんご人々の胸を打つ作品がどんどん登場して令和新時代の文學界に一投石を与える起爆剤になれば、それほど嬉しいことはない。
あと、ひと息で新しい「熱砂」が動き出す。同人各位、すなわち同志一人ひとりのますますの健筆はむろんのこと、読者のみなさまの応援もぜひ、お願いしたい。
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本日付中日夕刊軟派(社会面)トップに「銭湯ガール 老舗で奮湯 大津 後継ぎの26歳、SNS活用 まき、脱衣所…昔ながらの雰囲気も守る」と、すばらしい記事。
ポンペオ米国務長官が29日、ワシントン市内での経済団体の会合で中東・ホルムズ海峡の航行の安全確保をめざす米主導の有志連合結成について「時間がかかるだろう」と各国との調整が長期化する見通しを明らかに。
中央競馬で2005年に無敗でクラシック三冠馬となり、G1通算7勝を挙げた名馬ディープインパクトが30日、頚椎骨折で死亡。17歳だった。
京都府警がアニメ制作会社「京都アニメーション」第一スタジオの放火殺人でさいたま市の青葉真司容疑者(41)の自宅アパートから原稿用紙や京アニ関連のグッズを押収。青葉容疑者は身柄を確保された際「小説を盗まれたから放火した」と話しており、この点についても調べを進めているという。
7月25日
この世で初の【俳句猫】が誕生。〝うめしゅ〟って何? 句作にふける2代目シロちゃん。日々、世にも不思議なおかあさんとの問答がつづく
三年の経つ梅酒のオンザロック
=伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から
木曜日。
愛知県一宮市の夏の風物詩「おりもの感謝祭一宮七夕まつり」が、きょう25日夕、本町商店街を主会場に始まった。色とりどりの吹き流し約千本が風にそよぎ、かつてはガチャマン景気にわきにわいた繊維の街の、往時の風情と情緒をかもしている。
本日付の中日新聞朝刊によれば、7月1日から20日までのことしの東海地方の日照時間は平年の4割以下にとどまるところが多く、気温も平年より1~2度低く、降水量も多いなど天候不順を裏付ける結果だったという(名古屋地方気象台)。
とはいえ、日本列島を覆った太平洋高気圧の影響で24日は東海地方でも35度以上の猛暑日となる地点が出るなど気温が上昇。岐阜県多治見市では36・1度と全国一の暑さとなり、名古屋市も34・8度でことし最高に。岐阜市でも35・3度とことし初めての猛暑日となった。
きのうは九州南部、同北部、四国、近畿、北陸で一斉に梅雨明け。
けさの朝刊1面見出しは『ハンセン病家族に首相直接謝罪 救済法案 臨時国会提出へ』『「光り輝く」五輪メダル あと1年で歓喜の「渦」』『韓国「WTO提訴準備」 輸出規制 日本「ホワイト国除外」』といったものだった。また本日付中日夕刊によれば、京都府警はこの日までに京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第一スタジオの放火殺人で犠牲となった34人全ての身元をDNA鑑定で特定したという。
北朝鮮がきょう、25日午前5時34分ごろと57分ごろ、東部虎島(ホド)半島付近から二発の飛翔体を発射、高度は50~60㌔、飛行距離は約430㌔。韓国軍合同参謀本部は「いずれも短距離ミサイルとみられる」と説明。
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さてさて。きょうは、くだけて。
信じられないようなホントの話しを。わが家の愛猫、白(2代目シロちゃん。虹猫ことオーロラレインボーちゃん)について紹介したいことがある。
彼女もさすがに、きのう、きょうの暑さにはへたり込んで室内の涼しいところを見つけてはじっとしている。ただ〝半分のら〟の威厳にはこだわっているせいか。毎日、必ず外に出て仲間の猫ちゃんたちと話し合ってくるのが日課でもある。そのお外に行って帰ってくる姿が、何と言ってよいのか。いじらしいのである。
そればかりか、最近ではこの世で最初の、世にも不思議な俳句を詠む【俳句猫】に変身したかのようで、私の相棒である俳人、舞の傍らに座ったまま深夜から未明にかけて連日、何かと物思いに耽ることが多くなった。デ、私は1週間ほど前、2代目シロ、すなわちオーロラレインボーを私だけの特権、いやこの家の主人としての独断と偏見で人間社会に最初に現れ出た世にも珍しい【俳句猫】第1号と命名したのである。
2代目シロちゃんの全身が雪のように真っ白なことから、舞がなぜか漢字の〈白〉にこだわるので俳号は【白】とした。舞は日々、俳句を詠み、作句しているので2代目シロがしぐさや表情で示すヒントは、そのまま彼女が日々編んでいる俳句に投影されている、といっていい。〈きょうの俳句〉しかりである。きょうは、この世に初の【俳句猫】が誕生した、という世にも不思議なニュースだけにとどめておきたい。そのうちに似たような俳句猫ちゃんたちが、どんどこどんどん…と出てくるかもしれないが、それはそれで世の中が微笑ましくなって、良いことだと思う。
こんごトピックスにでもなることがあれば、本欄でまた紹介しよう、と思っている。ただ言えることは、猫ちゃんたちにだってその表情やしぐさを注意してみていれば詩心は十分にある、と。本日のところは、このことだけは強調しておきたい。
7月22日
21日は第25回参院選の投開票日。
参院選の結果を報じる22日付朝刊
22日付の中日新聞は朝刊1面で「第二十五回参院選は二十一日投開票され、自民、公明の与党が改選過半数(六十三議席)を得た。一方、与党や改憲に積極的な日本維新の会などの改憲勢力は、改憲発議に必要な三分の二(百六十四議席)を割った。安倍晋三首相は、国民民主党の名前を挙げて、一部野党議員を取り込み改憲実現を目指す考えだが、早期の改憲発議は困難になった。参院選の行方を占う改選一人区三十二選挙区のうち、野党側は十議席を得た。立憲民主党も改選議席を大幅に増やした。投票率(選挙区)は共同通信社の二十二日午前一時二十分現在の推計で48・80%と、過去二番目に低かった。」と報じている。
印象深かったのは、滋賀選挙区で私も知る前知事、嘉田由紀子さん(無所属新)が立民、国民、共産、社民の野党統一候補として自民現職に競り勝ち、集まった支援者を前に「四野党と市民、連合、多くの皆さんに(支援を)まとめていただいた。皆さんの結集の成果に改めてお礼申し上げる」と歓喜して語っていたことか。
そして今回初登場でもある〝れいわ新選組〟の比例代表特定枠、船後靖彦さんが「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の逆境にありながら初当選したことも貴重な1ページで、こんご政界での活躍にエールを送りたい。れいわの山本太郎代表が会見で語った言葉「(難病患者や障害者でも)人生を豊かに実践している人を国政に送り出すことは重要で、誰も切り捨てられない社会をつくる」も重く感じられるのである。
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それはそうと、この世の中、いろいろ起きる。
京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第一スタジオで18日午前10時30分ごろ、突然、発生し、瞬時に34人もの尊い命が奪われ、他に34人が重軽傷を負った、ガソリンを使った男による凶悪極まる放火殺人事件。
京都府警によると、さいたま市在住の青葉真司容疑者(41)の犯行と分かり、府警では回復を待って容疑者を現住建造物等放火と殺人容疑で逮捕することにしている。犯行直後、同スタジオから火だるまとなって出てきた容疑者は「殺してやる。俺の小説、パクりゃがって」などと何度も大声で叫んでいたというが、それ以外に動機らしきものはまだ何ひとつ分かってはいない。アニメ制作会社側は「心当たりは全くない」と青葉容疑者との〝接点〟を完全否定しているが、なぜこのような残忍極まる犯行に及んだのか。謎の部分は多く、こんごの徹底捜査が望まれる。
その後の調べによると、青葉容疑者は4日前の14日、居住先のさいたま市で近隣住民とトラブルを起こしていた。15日には「京都アニメーション」第一スタジオの西約200㍍のコンビニで携行缶とみられる二つの箱を足元に置いた男を近所の女性が目撃。17日午前9時ごろには現場の南西150㍍の路上で、容疑者の服装と酷似した、赤いシャツに青いジーンズ姿の男性が台車を押して歩く姿を30代男性が目撃。17日から18日にかけ、近くの公園でも似た男を見た、との複数の情報も警察に届けられている。このため容疑者は犯行に至るまでの間、公園などで寝泊まりしていた疑いもあるという。
九州と中国、四国地方では20、21日と台風5号に伴う風速15㍍を越す強風域に巻き込みながらの大雨が降り続き、気象庁は20日午前から午後にかけ大雨特別警報を出した。気象庁によれば、長崎沖で積乱雲が次々と発生、帯状に連なって雨を降らせ続ける「線状降水帯」が形成されたという。
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このところは、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のリニューアル版公開(8月予定)に先だつ同人の写真も含めたプロフィールの最終見直しや『熱砂とは』と『文庫本同人誌からウエブ文学同人誌「熱砂」誕生に至る経緯』についての文章の一部差し替え、トップページのシンプルかつ大胆なる、効果的なリアル化―などについて将来有望な若きウエブ製作者とのキャッチボールが続き結構、何かと追われている。
むろん週1度のこの地方のミニコミ紙へのコラム執筆をはじめ、新たな小説執筆、ほかに(これは趣味といっていいのだが。)社交ダンスのレッスンはじめ、横笛、ハモニカなどの練習、読書、新聞テレビのチエック…とできる限り、怠りのない日々を過ごしてはいる。そんな毎日である。
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ドラゴンズが10年ぶりの8連勝。中日スポーツの19日付1面は『10年ぶりです 8連勝 竜2位タイ V打だ!!アル祭り 4安打』『〈龍の背に乗って 渋谷真〉10年前の立役者は藤井 真夏の進撃よ、続け!』というもので、まるで新聞花火のようだった。あぁ~。それなのに、だ。その後はDeNAに1点差続きで3連敗とは。やはり、ドラ戦士は甘やかされて育っており、その分、ひ弱なのか。そうじゃない、と信じたいのだが。
大相撲名古屋場所は1敗で単独首位の横綱鶴竜が結びの一番で2敗の横綱白鵬を寄り切りで制し14勝1敗で7場所ぶり6度目の優勝。鶴竜を破った平幕友風が殊勲賞、ほかに平幕照強が敢闘賞、平幕炎鵬が技能賞(いずれも初)。能登の星で私たちが応援する10勝5敗の平幕遠藤は3度目の技能賞に輝いた。そろそろ三役に定着し横綱を狙ってほしい。
今場所はかど番大関の貴景勝が全休し、栃ノ心、豪栄道、高安も相次いで途中休場し、昭和以降で初めて四大関が不在となる異例の場所となったが、二横綱が優勝争いを演じて結果的には場所を引き締める形となった。
20日にロンドンで開かれたダイヤモンドリーグ第10戦第1日の陸上男子100㍍で小池祐貴(住友電工)が日本歴代2位の9秒98で4位に。日本人3人目の9秒台をマークした。前日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)は10秒13で7位だった。
イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」が19日、ペルシャ湾のホルムズ海峡で英国船籍のタンカー「ステナ・インペロ」を拿捕したと発表。イランのタンカーが英国に拿捕されたことへの報復とみられ、英政府は英国船に当面の同海峡の航行回避を勧告、緊迫の度が高まっている。
北太平洋のサンマの漁獲枠導入に日本や中国、台湾など8カ国・地域が資源管理を目的に年約55・6万㌧を上限とする漁獲枠の導入で合意。日本が提案していた。
所属芸人らがニセ電話詐欺グループのパーティーに出席して謝礼を受け取った闇営業で吉本興業の岡本昭彦社長が22日、都内で記者会見。「反社会的勢力から金品を受け取ってしまったことを深くお詫びします」と謝罪。お笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さんの契約解消を撤回、岡本社長と吉本興業ホールディングスの大崎洋会長の役員報酬を1年間、50%自主返納すると発表した。
7月15日
海の日。月曜日。
海の日や雨粒の旅から旅へ
=伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から
いろんな祝日があるが私と舞はダントツでこの日、〈海〉の日が、大好きである。そこには波切の汗かき地蔵さんはじめ真珠の海・英虞湾、黒潮洗う熊野灘、志摩半島突端の御座白浜などに遊んだ太平洋、そして日本一大きい3尺玉(10号玉)花火が名物の能登七尾の和倉温泉、波の花が舞う関野鼻や輪島漁港、さらには門前の泣き砂の浜など。日本海にも数え知れない思い出がある。
それはそうと、中日新聞のけさの社説「海は広いし、大きいが 海の日に考える」は胸に迫った。「私には、海がお父さんだし、お母さんだし、恋人なんよ。人がしたことを海にかぶせたり、魚にかぶせたり…。そげんこつ、できるわけがなかとです」と熊本県不知火海で起きた廃水によるメチル水銀が起こした水俣病の語り部、杉本栄子さんの言葉を引用しての展開である。
本当にそのとおりだ。
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昨日、14日は、名古屋市内で私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の例会に出席。続いて、午後は名古屋ガーデンパレスでの「じゅん文学(戸田鎮子主宰)」百号記念祝賀会にも出るなどいろいろあった。例会の席では同志で「熱砂」の名物男でも知られる真伏善人(片山浩治)さんから、彼にとって、とても大切であるDVD=これには、彼自身のギターで演奏したシチリアーナはじめアルハンブラの思い出、禁じられた遊び、太陽がいっぱい、白い恋人たち、イマジン、浜辺の唄など19曲が入っていた。すごい、のひと言に尽きる=のお宝まで頂き、恐縮してしまった(このDVDはきょうの午前中をかけて、舞と一緒に聴かせて頂いた。それは見事な音色で、疲れがとれた)。
楽しくおおらかに 「じゅん文学」百号記念祝賀会で花束を手にあいさつする戸田主宰、ほかに会員の話なども飛び出し盛りだくさんだった 裏方が一堂にそろう場面も=名古屋ガーデンパレスで
14日の午後5時から始まった「じゅん文学」の祝賀会。和気あいあいのなか進み、とてもすてきな会で参加させていただき良かったな―と心から思っている。久しぶりに、この地方を代表する作家山下智恵子さんにお会いできたばかりか、社の大先輩で「じゅん文学」同人としても活躍されている藤澤茂弘さん=100号では「終(つい)の日々」を発表=、他にも中部ペンクラブ所属の文学同人誌「北斗」はじめ、「文芸中部」「海」「弦の会」「峠の会」「翔」などに属する多くの熱心で情熱的な文学仲間にもお会いでき、あれやこれやと談笑できつくづく「出て良かったな」と思っている。熱田名物きよめ餅のお土産も、また、ひと味あってよかった。
驚いたのは、私の新聞記者の現役時代に私とは一世代下ながら、共に切った張った、と駆け回ったサツ回り記者で事件には滅法強く凶悪犯の取材がうってつけだった男T氏(後に特派員も。定年後の今は静岡のテレビ局に勤務)の奥さま、北原深雪さん=ペンネーム、100号ではエセー「タイムリープ」を発表=に思いがけずお会いできたことか。私は藤澤さんの紹介で彼女と話したが、誠にかわいいお方だった。
いずれにせよ、『じゅん文学は「純文学」ではない。純、準、順、潤、殉、醇、遵、馴、循など、自由に楽しみたい』(じゅん文学の会則・規約から)といった戸田主宰の同人誌にかける精神が貫かれており、どの会員も生き生きと人生を謳歌しているように見られ、自由な気風が見て取れたのである。自由な気風といえば、私が主宰する「熱砂」も同じだけに、より親近感を覚えたのも事実だ。きのうは自由、平等、博愛で知られるフランスはパリ祭の日でもある。これも何かの因縁か。
底力のある中部圏の同人誌の一端をみる思いで帰路についた。
そして。きょう15日夜。私はNHK総合で『北海道150年記念ドラマ・永遠のニシパ「北海道と名付けた男 松浦武四郎」』を見、松浦が歩いた苦難の時代に思いをはせ、文に生きるひとりの人間として大変参考になったのである。
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ウィンブルドン・ジュニア選手権が14日、ロンドン郊外で行われ、初出場の望月慎太郎選手(16歳)=Team YUKA所属=が四大大会男子シングルスで日本勢初の王者に輝いた。中日新聞朝刊によれば、望月選手は川崎市出身。中学1年から米国を拠点に練習を重ねてきたという。
ニューヨーク中心部で13日夕、大規模停電が発生、7万戸以上に影響が出た。深夜に全面復旧したという。香港から犯罪容疑者を中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」の改正に反対するデモが14日、香港のベッドタウンで本土と隣接する新界地区で行われ、主催者発表で11万5000人(警察発表は2万8000人)が参加。警官隊がデモ隊に催涙スプレーを浴びせるなど衝突する場面も。
かんぽ生命保険の不正販売を巡る問題で、販売委託を受ける日本郵便が契約内容が希望に合っていたかどうか、などを全ての顧客に確認することが分かった。14日は21日投開票の参院選を前に最後の日曜日となり、候補者たちは各地で街頭演説を重ねた。
7月12日
梅雨の星はやぶさ2の玉手箱
=伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から
本日付中日新聞の朝刊1面トップは『はやぶさ2完遂 「太陽系の歴史のかけら手にいれた」 地下物質を初採取』『有機物発見に期待 「破片、驚きの黒さ」』というものだった。
金曜日。けさ、相棒の舞に言われて「あっ、そうだった」と思い出したが、きょうはわが家の初代シロちゃんが亡くなった2017年7月12日から丸2年。私たちと共に22年と3カ月にわたって生き抜いたシロちゃん(別名トンヌラ、神猫)が老衰で亡くなったその日、すなわち彼女の命日である。
そのためなのか。2代目シロ(白)、すなわち虹猫、オーロラレインボーちゃんは、朝、戸外にいつものように外遊に出てからというものは、初代シロが一角で眠る庭周辺に出ずっぱりで、なかなか家の中には戻ってこようとせず、どこか様子がおかしい。外から時折、ニャン、ニャンと室内にいる私を呼ぶ声こそするのだが。そのつど家の中に入れようとしても頑なに拒否し続け、何度も窓を開けてはやるのだが、いつもと違ってなかなか入ろうとはしない。
というわけで、どうやら2代目シロ、すなわち虹猫オーロラレインボーちゃんは「2代目」なりに、先代シロの命日であることを承知、相次いで訪れる野良たち来訪者への応対に忙しいので、きょうに限っては家の中には入ってはいけない。オーロラレインボーは、そう決心して安易に家の中には入ろうとはしなかったのではなかろうか。これぞ、テレパシーといったら、よいのか。猫同士、生者と死者の間で何か、が交わされている。そんな気がしてならなかった。
初代シロを思い丸1日、外で過ごした2代目シロ(白、レインボー)と、かつては「懺悔の滴」の表紙も飾った今は亡き神猫シロ
ともあれ、夕方、舞が帰宅するのに合わせるかのように観念でもしたようにレインボーちゃんもやっと、帰宅。長い長い、一日となったのである。
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このところは、この地方の生活情報誌、フリーペーパーへの週に一度のコラム執筆はじめ、今では私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」自慢と言ってもいい同人各位のテーマエッセイ(テーマは「癖」で、今回は31度目)のデスクワークと公開化、8月から装いも新たに始動予定である「熱砂」リニューアルの準備と勧め、その他、個人的には相棒である舞の脳と私の肺の術後診断や胃カメラなどの検査、さらには新たな小説とこれまでに出会った女性物語の執筆、ほかに社交ダンスのレッスン、フェイスブックやラインなど各種SNSのチェック、私たちの畑「エデンの東」のこと……、といったところか。
というわけで、相も変わらず、アレヤコレヤと、さまざまなことに終日追われている。
このうち社交ダンスのレッスンの方だが、まずまず順調に進んでいる。このところは、ワルツとタンゴのそれぞれ1級に挑戦。先生がおっしゃられるように、ロボットのようにステップをカクカクと踏む一方で、丸みを出すために、しっとりと魂を込めて一緒にを頭に踊るようにも努めている。そうは言っても、まだまだ、だ。なかなか難しい。
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12日付中日夕刊によれば、政府はこの日午前の持ち回り閣議で、ハンセン病元患者の家族に国の賠償責任を認めた熊本地裁判決の控訴見送りを受け、安倍晋三首相の談話と政府声明を決定した。首相談話には、元患者と家族の苦痛と苦難に対し「政府として改めて深く反省し、心からお詫び申し上げます」と謝罪が盛り込まれ、「訴訟への参加、不参加を問わず、家族を対象とする補償の措置を講ずる」ことも明記したという。
7月3日
7月。私たちを毎日送り迎えしてくれる愛猫、オーロラレインボー(白ちゃん)
水曜日。きのう2日は半夏生。あす4日の参院選公示に先立ち、日本記者クラブ主催による与野党七党による党首討論会が東京・内幸町の同記者クラブで行われた。自民党が「政治の安定」、公明が「小さな声を聴く力」、立憲民主が「生活防衛」、国民民主が「家計第一」、共産が「くらしに希望を」、日本維新の会が「身を切る改革 消費税凍結」、社民が「憲法を活かす支え合う社会」の実現をそれぞれ訴えた。
九州南部ではきょうも大量の雨が降り続いている。鹿児島県では降り続く大雨のため「命に危険を及ぼす土砂災害の発生が迫っている」として鹿児島、霧島、姶良3市で全域の約79万8000人に避難指示が出され、このうち鹿児島市での避難指示は市内全域27万5287世帯、59万4943人に及ぶというが、昨年のような西日本豪雨による悲劇の舞台になることだけは避けたい。いや、避けてほしい。この日土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫、堤防の決壊などに対する厳重な警戒で鹿児島、宮崎両県で避難指示が出された対象は110万人を超えた。
ここ尾張地方も夕方になって強い雨が降り始めたが、その後いったんは止んだものの11半過ぎに再び降り始め、今(午前零時前)は、かなり強い降りで、土砂ぶり状態となっている。やれやれ、だ。
人間世界、まいにちまいにち人それぞれに好いことや悪いことが降っては湧く。誰もが、そうしたなかを真剣に、たとえ少しでも幸せになれれば―と。そう思って皆けなげに生きていくのである。
わが家の場合は、昨日は江南厚生病院での相棒の胃カメラと血液検査で少し不安ではあったが、「血液も胃も。両方とも心配ありません。大丈夫です」(担当医)とのことで正直、ホッとしている。というわけで、けさは一変して2人で早朝の不燃物のゴミ出し。ペットボトルやら空き缶、古新聞、ダンボール箱などを出すことから1日がスタートした。
帰って朝食後、舞はいつものように自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」に向かったが、玄関先で今ではすっかり家猫となった2代目の白ちゃん(正しくは虹猫こと、オーロラレインボー。舞は「シロではなく、漢字の白なの」とこだわるので、一歩譲って【白】としておく)と一緒に見送るとまんざらでもなさそうだった。
愛猫でも、俳句でも、リサイクルショップでも何でもいい。彼女が元気でいてさえくれれば…。なんて殊勝なことをふと、思うようになったのはいつからだろう。私も年をとったはずだ、とつくづく思う。ああ~。
と思っていたところに、’19NHK学園生涯学習フェスティバル伊香保俳句大会の入選作品集と舞の応募作品に対する秀作の賞状とやらがわが家に届いた。「よかったな」としみじみ言うと「大賞なら良かったのだけれども」と彼女。私は、これで十分。そのうちに、またとてつもない大きな賞を獲得するに違いない、と信じている。ゆっくり、ゆっくりいけばいい。それに、この俳句、チョット面白い俳句ではないか。
舞あてに届いた秀作の賞状
夕方、お店から帰った舞が開口一番「そのこさんがお出でになったわよ」と。そのこさんとは、この秋で満90歳になられる江南市在住の文筆家で日本ペンクラブ会員の長谷川園子さんのことである。彼女は私と同じ〈脱原発社会をめざす文学者の会〉会員でもあり、自ら体験した空襲体験を踏まえた「原発と原爆 どっちも同じ」など数々の作品を世に出して問うている長谷川園子さん、その人である。
舞によれば、「きょうは、(すぐ近くの)美容院にきたから」と自転車に乗ってお寄りくださった、とのことだった。彼女の気力は、たいしたものだ。いついつまでも若々しく健筆でいてほしく願う。でも、あまり無理はなさらぬように。
けさの中日新聞朝刊1面トップ記事は「中電、洋上風力に参入 秋田沿岸、来年にも着工」という特ダネ記事。中部電力が大手商社丸紅など13社と共同で秋田県沿岸での洋上風力発電所の事業化に乗り出す―という内容だった。具体的には、海洋上に風車を設置して発電しケーブルで陸地に送電する洋上風力発電の事業化に乗り出すというもので2020年にも着工し2022年末までに営業運転を始める計画で、中電が参画する初の洋上風力発電所になるという。
ところで新聞といえば、だ。つい最近中日新聞夕刊で始まった【海人(かいじん)の娘 ハンセン病歌人と家族 谷岡聖史】がなかなか読ませる。ハンセン病歌人、野田勝太郎(明石海人)に対する記者、谷岡の並々ならぬ強い意志と取材への真摯な粘り強い姿勢が感じられ、期待している。とかくありがちな、甘やかされた、生っちょろいへなちょこ記事(これとて記事は記事である。いちがいに、そう断言するわけにもいかないのだが)とは、まるで質が違う。身を削っての取材の風景が私にはよく見えてくるのだ。それだけに、声援を送りたい。
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欧州連合(EU)の特別首脳会議が2日、今秋に任期を終える主要ポストの後任人事を協議し欧州委員長候補にフォンデアライエン独国防省(60)、欧州中央銀行総裁候補にラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事(63)=フランス=を指名。就任が実現すれば、いずれも初の女性トップが誕生する。
政府が韓国向け輸出規制強化に関し対象品目の拡大を検討、軍事転用が可能な電子部品や関連素材などが対象となる可能性があるという。既に半導体などの製造に必要な材料3品目について規制強化を決定し、4日午前零時に発動する方針だという。
来年の東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の建設現場が3日、報道陣に公開された。
ところで。
〈ドラゴンズ監督、ファンに「選手をお前と呼ばずに名前で」と。一部応援歌は自粛に。少し窮屈では、与田さん〉―とは、本日付毎日夕刊〈近時片々〉氏。ならば、【お前】を【あんた】にしてみたら、との声も。もっとアカンがや、と誰かが言ってきそうではあるが。
でも【あんた】だって、聞きようによっては、案外親しみを感じて良いかもしれない。そう言えば、その昔、部下のことを「あんた」「あんた」と呼ぶのが癖だった【あんた、大好き編集局長】がいた。よう、あんた、あんた、あんたと言われたものです。
ドラゴンズは、そんなことより勝たないかん。今は夜の11時40分過ぎ。スマホで調べたら巨人に7―6で。また負けてまっとる。応援歌はさておき、何よりも勝たなアカンて。なさけない。